JP2002229726A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2002229726A
JP2002229726A JP2001026904A JP2001026904A JP2002229726A JP 2002229726 A JP2002229726 A JP 2002229726A JP 2001026904 A JP2001026904 A JP 2001026904A JP 2001026904 A JP2001026904 A JP 2001026904A JP 2002229726 A JP2002229726 A JP 2002229726A
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淳 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省電力化と長寿命化を可能とする低コストの
座標入力装置の提供。 【解決手段】 指示具4からの光を座標入力画面に照射
して光スポット5を生成し、光スポット5を座標検出器
1で検出することにより、座標入力画面の所定位置に対
応した座標出力信号を生成する手段を有し、指示具4に
設けられ、光スポット5の発光を制御する発光制御手段
42と、座標検出器1に設けられ、光スポット5を検出
する複数の光電変換センサと、該光電変換センサの画素
数以上の分解能で座標値を算出する座標演算手段32
と、座標演算手段32の出力から、光スポット5の座標
値を出力する座標入力装置であって、座標検出器1に設
けられた発光機構50と、指示具4に設けられ、座標検
出器1に具備された発光機構50からの光を検出する受
光機構45と、受光機構45の出力に基づいて、指示具
4の発光光量を制御する制御手段と、を有する事を特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型表示システム
に用いられる座標入力装置に関する。より詳しくは、大
型ディスプレイの画面に指示具によって直接座標を入力
する事により、外部接続されたコンピュータを制御する
と共に、文字や図形などを書き込むために用いられる座
標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面ディスプレイは、明るさの
改善と同時により大画面化、高解像度化も進められてい
る。
【0003】従来この種の装置として特願平10−01
9506に記載されているように、リングCCDを用
い、外乱光に強く、小型、安価な装置が提案されてい
る。
【0004】この種の装置では、入力用の指示具とし
て、ペン形状のものが用いられるが、入力エリアが大き
いために、ペンはコード無しである方が、使い勝手が良
い。
【0005】上記リングCCDを用いた座標入力装置で
は、入力光を点滅させ、その点灯時と非点灯時との差分
をもって、入力光を検出する。そのため、点灯時、非点
灯時のタイミングを検出し、コードレスで入力を行う構
成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、大画面の
入力の場合、スクリーン全体に亘って、スムーズな筆記
を行うためには、ペンの光量が少なくなるスクリーン端
部での光量が最低限確保されなくてはならず、その点で
の必要な電流が常に消費されている事になる。
【0007】コードレスで入力を行うために、ペンには
電池が内蔵されているが、その寿命は主に発光に用いら
れる消費電流量によって、決定されるため、より大画面
の装置での利用の場合、より多くの電流を流す必要があ
るため、電池寿命の低下を招く事になり、ユーザにとっ
て、使い勝手、及びランニングコストの観点からも望ま
しくない。
【0008】本発明は、上述の事情に鑑みて成されたも
ので、座標検出器に発光機構を設けると共に、ペン等の
指示具にその受光機構を設け、発光光量を検出し、指示
具の発光光量を制御する事で、省電力化と長寿命化を図
る事が出来、ユーザにとって低コストで有利な座標入力
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できるものである。
【0010】(1)指示具からの光を座標入力画面に照
射して光スポットを生成し、該光スポットを座標検出器
で検出することにより、前記座標入力画面の所定位置に
対応した座標出力信号を生成する手段を有し、前記指示
具に設けられ、前記光スポットの発光を制御する発光制
御手段と、前記座標検出器に設けられ、前記光スポット
を検出する複数の光電変換センサと、該光電変換センサ
の画素数以上の分解能で座標値を算出する座標演算手段
と、該座標演算手段の出力から、前記光スポットの座標
値を出力する座標入力装置であって、前記座標検出器に
設けられた発光機構と前記指示具に設けられ、前記座標
検出器に具備された発光機構からの光を検出する受光機
構と、該受光機構の出力に基づいて、前記指示具の発光
光量を制御する制御手段と、を有する事を特徴とする座
標入力装置。
【0011】(2)前項(1)記載の座標入力装置にお
いて、前記制御手段は、前記指示具の発光機構へ供給さ
れる発光電流を制御する事を特徴とする座標入力装置。
【0012】(3)前項(1)記載の座標入力装置にお
いて、前記制御手段は、前記指示具の発光機構へ供給さ
れる信号の時間幅を制御する事を特徴とする座標入力装
置。
【0013】(4)指示具からの光を座標入力画面に照
射して光スポットを生成し、前記座標入力画面の所定位
置に対応した座標出力信号を生成する手段を有し、前記
指示具に設けられ、前記光スポットの発光を所定の周期
で点滅させる発光制御手段と、前記座標検出器に設けら
れ、前記光スポットを検出する複数の光電変換センサが
直線上に配列されたセンサアレイと、該センサアレイか
らの前記光スポットの所定の周期に同期して出力された
点灯時と非点灯時との信号を各々別々に積分するリング
状の電荷転送部からなる積分手段と、点灯時と非点灯時
との信号から差分信号を求める差分手段を有する撮像手
段と、該撮像手段から出力された点灯時と非点灯時との
差分信号をnビット以上のデータ幅でデジタル化して座
標演算を行い、前記センサアレイの画素数以上の分解能
で座標値を算出する座標演算手段と、該座標演算手段の
出力から、前記光スポットの座標値を出力する座標入力
装置であって、前記座標検出器に設けられた発光機構
と、前記指示具に設けられ、前記座標検出器に具備され
た発光機構からの光を検出する受光機構と、該受光機構
の出力に基づいて、前記指示具の発光光量を制御する制
御手段を有する事を特徴とする座標入力装置。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は、座標検
出器1側に設けられた発光機構関連の構成を示す説明
図、図2は、本発明に係る座標入力装置の概略構成を示
す説明図、図3は、指示具4の概略構成図、図4は、座
標検出器1の要部構成を示すブロック図、図5は、リニ
アセンサの配置関係を示す斜視説明図、図6は、リニア
センサの内部構成を示すブロック図、図7は、受光素子
の出力信号から制御信号を復元する動作を表わす信号波
形のタイミングチャート、図8は、受光素子の出力信号
から同期タイミングを生成するタイミングチャート、図
9は、リニアセンサの出力波形の一例を示す説明図、図
10は、リニアセンサのスキム動作を示す波形を表す説
明図、図11は、複数のCCDの接続を表す概略構成を
示す説明図、図12は、CCD座標連結の概念図、図1
3は、CCD出力制御のタイミングチャート、図14
は、AD変換タイミングのタイミングチャート、図15
は、CCD出力信号の模式的説明図、図16は、スイッ
チ信号の出力例を示す説明図、図17は、座標演算の処
理の流れを示すフローチャート、図18は、光量分布の
概略説明図、図19は、指示具4の受光光量検出の要部
構成(第1の実施例)を示す回路図、図20は、光量検
出に基づく電流制御の例を示す曲線図、図21は、光量
検出に基づく電流制御の他の例を示す曲線図、図22
は、指示具4の受光光量検出の要部構成の他の例(第2
の実施例)を示す回路図、図23は、発光時間幅による
光量制御の例を示す説明図、(a)は受光光量が少ない
場合、(b)は受光光量が十分にある場合、図24は、
発光時間幅制御のフローチャート、図25は、指示具4
の受光光量検出の要部構成の他の例(第3の実施例)を
示す回路図である。
【0015】以下、図面を参照して、本発明の実施の形
態を詳細に説明する。
【0016】(概略構成)まず、本発明に係る座標入力
装置の概略構成)について、図2に基づいて説明する。
尚、本実施例では光学式座標入力装置として説明する。
【0017】本装置は大別して、座標入力面であるスク
リーン10に対して光スポット5を形成する指示具4
と、光スポット5のスクリーン10上の位置座標等を検
出する座標検出器1とからなり、図2にはそれらの構成
と併せて、出力装置としてスクリーン10に画像、或い
は前述の位置情報等を表示する投射型表示装置8が記載
されている。
【0018】指示具4は、光ビームを発射する半導体レ
ーザ、或いはLED等の発光素子41と、その発光を駆
動制御する発光制御手段42、複数の操作用スイッチ4
3A、43Bと、電池等の電源部44とを内蔵してい
る。発光制御手段42は、操作用スイッチ43A、43
Bの状態により、発光のON(オン)/OFF(オフ)
と、後述する変調方法とによって、制御信号を重畳した
発光制御を行う。
【0019】座標検出器1は、座標検出センサ2と、こ
の座標検出センサ2の制御および座標演算などを行う制
御手段(コントローラ)3、制御信号検出センサ6、信
号処理部7、光量制御用発光機構50とから構成されて
おり、光スポット5のスクリーン10上の座標位置、及
び指示具4の後述する各スイッチの状態に対応する制御
信号とを検出して、コントローラ3によって外部接続装
置(不図示)にその情報を通信するようにしている。
【0020】投射型表示装置8は、コンピュータ(図示
せず)などの外部接続装置である表示信号源からの画像
信号が入力される画像信号処理部81と、これにより制
御される液晶パネル82、ランプ83、ミラー84、コ
ンデンサレンズ85からなる照明光学系と、液晶パネル
82の像をスクリーン10上に投影する投影レンズ86
とからなり、所望の画像情報をスクリーン10に表示す
ることができる。
【0021】スクリーン10は、投射画像の観察範囲を
広くするために適度な光拡散性を持たせてあるので、指
示具4から発射された光ビームも光スポット5の位置で
拡散され、画面上の位置や光ビームの方向に左右され
ず、光スポット5の位置で拡散された光の一部が座標検
出器1に入射する様に構成されている。
【0022】この様に構成することで、指示具4により
スクリーン10上で文字情報や線画情報を入力し、その
情報を投射型表示装置8で表示することにより、あたか
も『紙と鉛筆』の様な関係で情報の入出力を可能とする
他、ボタン操作やアイコンの選択決定などの入力操作を
自由に行える様に構成したものである。
【0023】以下、本発明の光学式座標入力装置の詳細
に付いて具体的に説明する。
【0024】<指示具の説明>図3は指示具4の概略構
成図であり、赤外光を発射するLED等の発光素子41
と、その発光を駆動制御する発光制御手段42、電源部
44、受光機構45、並びに本発明の実施例では2個の
操作用スイッチ43A、43Bとを内蔵している。
【0025】発光制御手段42は、受光素子41により
得られた光量による発光光量(駆動電流)の制御(後
述)と操作用スイッチ43A、43Bの状態により、発
光のON(オン)/OFF(オフ)と、後述する変調方
法とによって、制御信号を重畳した発光制御を行う。
【0026】操作者は、指示具4を握ってスクリーン1
0にその先端を向ける。このとき、操作用スイッチ43
Aを押下するか、43Bをスクリーンに押し付けること
によって赤外光が発射される。
【0027】これにより、スクリーン10上に光スポッ
ト5が生成され、所定の処理によって座標信号が出力さ
れ始める。
【0028】赤外光には変調の有無および、符号化され
たスイッチ情報、ペンID情報が含まれており、座標検
出器1はこの情報を読み取り、制御手段(コントロー
ラ)3は不図示のホストコンピュータに、座標値とスイ
ッチ情報、IDを送信する。
【0029】ホスト側では、例えば、操作用スイッチ4
3BがON状態の情報を受け取ると、ペンダウンと判定
し、マウスの左ボタン同様の動作を行う。描画プログラ
ム等の時には、この状態で、線などを描く事が可能にな
る。
【0030】また、操作用スイッチ43Aをマウスの右
ボタンとして使うことも可能になる。
【0031】LEDは、どちらかのスイッチが一旦ON
になることで、発光を開始し、スイッチがOFFになっ
ても一定時間発光を続ける。この状態のときは、画面上
のカーソルのみ移動する状態になる。
【0032】これにより、操作者は、片手でスクリーン
10上の任意の位置で、すばやく正確に文字や図形を描
いたり、ボタンやメニューを選択したりすることによっ
て、軽快に操作することができる。
【0033】発光時間は、電源の寿命などを考慮して、
決定されればよく、例えば数十秒間の発光時間で充分な
使用感を与える事が出来る。
【0034】本実施例ではスイッチ情報は、2種類の方
法で赤外光に重畳されている。
【0035】操作用スイッチ43Bのスイッチ情報は、
比較的頻繁に更新されるため、赤外光の変調の有無によ
って表現されている。
【0036】図7に示すように、ペンアップ時、操作用
スイッチ43BがOFFの場合には、変調された光と、
変調されていない光が交互に発光するようになっている
(7−1)。ペンダウン時、操作用スイッチ43BがO
Nの場合には、常に変調された光が出力される(7−
2)。
【0037】座標検出器1では、受光素子6で、この光
を検出し周波数検波手段71によって、この変調光のみ
を取り出す(7−2、7−4)。取り出された変調光
が、図7の7−4の様に、一定の時間内に連続していれ
ば、ペンダウンと判定し、間隔があいている場合、図7
の7−2には、ペンアップと判定する。
【0038】サイドスイッチを形成する操作用スイッチ
43Aおよび、ペンIDは他の方法によって、ペン側か
ら本体側に渡されている。これはあるヘッダ(Head
er)を設け、このヘッダが検出されたら、それに続く
変調光のパターンによって、スイッチのON,OFF、
ペンのIDを判定するものである。
【0039】これも、上述のような変調光、無変調光を
もって、0、1の状態を表現している(図16)。
【0040】また、各状態の反転情報、例えばSW1で
あれば/SW1の情報も、対にし組合せて、送信してい
るため、判定間違いなどを防止している。
【0041】上記実施例では、二つのスイッチしか設け
ていないがこれに限るものではなく、より多くのスイッ
チを搭載してもよい。また、各スイッチの役割は、ホス
ト側のドライバーなどによって再定義可能になってお
り、ユーザの使用形態に合ったものを選べば良い。
【0042】<座標検出器の説明>(リングCCD) 図4は、座標検出器1の内部構成を示す。この座標検出
器1には、集光光学系によって高感度に光量検出を行う
受光素子6と、結像光学系によって光の到来方向を検出
する四つのリニアセンサ20Xa、b・20Ya,bと
が設けられており、指示具4に内蔵された発光素子41
からの光ビームにより、スクリーン10上に生成された
光スポット5からの拡散光をそれぞれ受光する。
【0043】<集光光学系の説明>(タイミングセン
サ) (集光光学系の動作説明)受光素子6には、集光光学系
としての集光レンズ6aが装着されており、スクリーン
10上の全範囲から高感度で所定波長の光を検知する。
この検知出力は、周波数検波手段71によって検波され
た後、制御信号検出手段72において制御信号(指示具
4の発光制御手段42によって重畳された信号)などの
データを含むデジタル信号に復調される。
【0044】また本実施例では、タイミング信号を送信
するコード等の手段を有しないため、変調信号によって
リニアセンサ20X,20Yを制御する事になる。
【0045】後述するように、発光時と非発光時時の差
分をもって、信号検出を行うため、そのシャッタタイミ
ングと発光タイミングを合わせるために、上記変調信号
のタイミングを用いて、CCDのリセット信号を発生さ
せている。
【0046】図8の8−1がペンダウン時の変調信号を
検波手段で検波した後の信号である。
【0047】この信号は、いわば、発光している期間を
表しているため、CCDのシャッタタイミングをこの信
号に同期させる必要がある。
【0048】8−2の信号が、CCDのシャッタ周期を
表すもので、LOWの時に発光時の検出を行いHIの時
に非発光時の検出を行うタイミングを示す。
【0049】この信号は、CCDに供給されているクロ
ックによって、CCDから出力される。この信号と、発
光期間を同期させるために、8−1のIR信号が検出さ
れたら、IRとIRCLKが同期する程度の一定量の遅
延時間をもって、CCDにクリア信号(8−3)を出力
する。
【0050】このクリア動作によって、同期が可能にな
る。遅延量はCLR終了後、IRCLKがLOWになる
時間によって、決定すればよい。
【0051】<結像光学系の説明>図5に、二つのリニ
アセンサ20Xa、Xb;20Ya、Ybの配置関係を
示す。結像光学系としての円筒レンズ90X、90Yに
よって光スポット5の像が各センサの感光部20Xa、
b;20Ya、bに線状に結像する。
【0052】これら二つのセンサを正確に直角に配置す
ることによって、それぞれがX座標、Y座標を反映した
画素にピークを持つ出力が得られる。
【0053】そして、これら四つのセンサは、センサ制
御手段31によって制御され、出力信号はセンサ制御手
段31に接続されたAD変換手段31Aによってデジタ
ル信号として座標演算手段32に送られ、出力座標値を
計算し、その結果を制御信号検出手段72からの制御信
号などのデータと共に通信制御手段33を介して、所定
の通信方法で外部制御装置(図示せず)に送出される。
【0054】また、調整時など通常と異なる動作(例え
ば、ユーザ校正値の設定)を行わせるために、通信制御
手段33の方からセンサ制御手段31、座標演算手段3
2へモード切換え信号が送られる。
【0055】本発明では、光スポット5の像が各センサ
の画素の数倍の像幅となるように焦点調節あるいは、拡
散フィルタ等を用いて、故意にボケを生じさせている。
【0056】勿論、大きくぼけさせると、ピークレベル
が小さくなってしまうので、数画素程度の像幅が最適で
ある。
【0057】画素数の少ないCCDと、適度にボケた光
学系を用いることが、本発明のポイントの一つであり、
このような組み合わせを用いることによって、演算デー
タ量が少なく、小さなセンサと光学系で非常に高分解
能、高精度、高速、且つ低コストな座標入力装置を実現
できるものである。
【0058】アレイ状のX座標検出用リニアセンサ20
Xa,b,Y座標検出用リニアセンサ20Ya,bは同
様の構成であり、その内部構成を図6示す。
【0059】受光部であるセンサアレイ21はN個の画
素(本実施例では64画素)からなり、受光光量に応じ
た電荷が積分部22に貯えられる。
【0060】積分部22は、N個からなり、ゲートIC
Gに電圧を加えることによってリセットできるため、電
子シャッタ動作が可能である。
【0061】この積分部22に貯えられた電荷は、電極
STにパルス電圧を加えることによって蓄積部23に転
送される。この蓄積部23は、2N個からなり、指示具
4の発光タイミングに同期した信号IRCLKのH(ハ
イレベル)とL(ローレベル)とにそれぞれ対応して別
々に電荷が蓄積される。
【0062】その後、光の点滅に同期して各々別々に蓄
積された電荷は、転送クロックを簡単にするために設け
られた2N個からなるシフト部24を介して、2N個か
らなるリニアCCD25に転送される。
【0063】これにより、リニアCCD25には、N画
素からなるセンサ出力の光の点滅に夫々対応した電荷が
隣接して並んで記憶されることになる。
【0064】これらリニアCCD25に並べられた電荷
は、2N個からなるリングCCD26に順次転送され
る。
【0065】このリングCCD26は、信号RCLによ
ってCLR部27で空にされた後、リニアCCD25か
らの電荷を順次蓄積していく。
【0066】このようにして蓄積された電荷は、アンプ
29によって読み出される。
【0067】このアンプ29は、非破壊で蓄積電荷量に
比例した電圧を出力するものであり、実際には、隣接し
た電荷量の差分、即ち発光素子41の点灯時の電荷量か
ら非点灯時の電荷量を差し引いた分の値を増幅して出力
する。
【0068】この時得られるリニアセンサ20X,20
Yの出力波形の一例を図9に示す。
【0069】図中、Bの波形は発光素子41の点灯時の
信号のみを読み出したときの波形であり、Aの波形は非
点灯時の波形、即ち外乱光のみの波形である(図6に示
したように、リングCCD26には、これらA、Bの波
形に対応する画素の電荷が隣接して並んでいる)。
【0070】アンプ29は、その隣接する電荷量の差分
値(B−Aの波形)を非破壊増幅して出力することにな
るが、これにより指示具4からの光のみの像の信号を得
ることができ、外乱光(ノイズ)の影響を受けることな
く安定した座標入力が可能となっている。
【0071】また図9に示したように、B−Aの波形の
最大値をPEAK値と定義し、光に対してセンサが機能
する蓄積時間を増大させれば、その時間に応じてPEA
K値は増大する。
【0072】言い換えれば、信号IRCLKの1周期分
の時間を単位蓄積時間とし、それを単位として蓄積回数
を定義すれば、蓄積回数を増大させることでPEAK値
は増大し、このPEAK値が所定の大ささに達したこと
を検出することで、常に一定した品位の出力波形を得る
ことができる。
【0073】一方、外乱光が非常に強い場合、差分波形
B−Aのピークが十分な大きさになる前に、リングCC
D26の転送電荷が飽和してしまう虞れがある。
【0074】このような場合を考慮して、センサにスキ
ム機能を有するスキム部(SKIM部)28が付設され
ている。
【0075】スキム部28は、非点灯信号のレベルを監
視し、図10に於いて、n回目のAnで信号レベルが所
定の値を超えている場合(図中、一点鎖線)、一定量の
電荷をA,Bの各画素から抜き取るようにする。
【0076】これにより、次のn+1回目には、An+
1に示すような波形となり、これを繰り返すことによっ
て、非常に強い外乱光があっても飽和することなく、信
号電荷の蓄積を続けることができる。
【0077】従って、点滅光の光量が微弱であっても、
多数回積分動作を継続することによって、十分な大きさ
の信号波形を得ることが可能になる。
【0078】特に指示具4に可視光域の発光源を用いる
場合、表示画像の信号が重畳するので、前述したスキム
機能と差分出力を用いることによって、非常にノイズの
少ないシャープな波形を得ることが可能となる。
【0079】<タイミングの説明>図13に一連の動作
のタイミングを示す。
【0080】まず、IR信号から一定遅延時間後のCL
R信号により全ての動作がクリアされる。
【0081】このあと、指示具4による入力があると、
CCDOUT信号の様に検出信号が、積分動作によって
大きくなる。
【0082】一定のレベル(VTH)を超えると、コン
パレータの出力CMPOUTが立ち下がりCCDの積分
動作を停止させる。制御手段は、この信号が下がるとA
D変換を開始する。
【0083】AD変換動作はADSMPLで示したよう
に、CCDの画素出力全てに対して行われる。
【0084】上述の様に、CCD出力が、閾値を超えな
いような場合には、制御手段は、クリアからの経過時間
をカウントし、予め定めた一定時間を過ぎているような
場合には、強制的にAD変換動作を行う。
【0085】このようにしておけば、入力が小さい場合
でも、一定サンプリング時間内に必ずサンプリングが行
われるようになる。
【0086】AD変換は、図14に示すようなタイミン
グで行われる。
【0087】CCD出力であるCCDOUTは時間軸を
拡大すると、図14の様に画素単位の検出光レベルに応
じた電圧で出力される。
【0088】この信号を、サンプリングパルスSPのタ
イミングで画素毎にAD変換し、制御手段はそのレベル
をメモリーなどに記憶する。
【0089】上記のような動作を、各座標軸に対応した
CCD全てに対して行い、後述の座標計算を行う。
【0090】また、座標検出器1に到達する指示具4の
光は、指示具4に内蔵された電源部(電池)44の消耗
により変動する他、指示具4の位置、姿勢によっても変
動する。
【0091】特に、スクリーン10の光拡散性が小さい
場合、表示画像の正面輝度は向上するが、この指示具4
の姿勢によるセンサへの入力光量の変動が大きくなって
しまう。
【0092】以上述べてきたように、点滅光に高周波数
のキャリアを加え、そのキャリアを周波数検波して得た
所定周期の復調信号によって積分動作のタイミング制御
を行うようにしたので、指示具と搬像部とをコードレス
で同期させることができ、使い勝手の良い座標入力装置
を実現することができるようになった。
【0093】また、積分手段からの差分信号中のピーク
レベルが所定レベルを超えたことを検出し積分動作を停
止させる積分制御手段を設けたので、光量が変化しても
ほぼ一定レベルの光スポット像の信号を作成でき、これ
により、常に安定した高分解能な座標演算結果を得るこ
とができる。
【0094】<座標値演算>以下、座標演算手段32に
おける座標演算処理について説明する。
【0095】上述したようにして得られた四つのリニア
センサ20Xa,b,20Ya,bの出力信号(アンプ
29からの差分信号)は、センサ制御手段31に設けら
れたAD変換手段31Aでデジタル信号として座標演算
手段32に送られ、座標値が計算される。
【0096】図5に示すように20Xa、bと20Y
a、bに関しても同様の構成であるので、以下、X座標
値の演算について述べる。
【0097】リニアセンサ20Xa,20Xbはそれぞ
れ、図11に示す様にスクリーン10の片側づつの検出
をしており、その中央付近では、検出領域が重複してい
る。
【0098】Xaセンサは、スクリーンのSXa領域に
光スポットがある場合に、CCD上で光を検出し、Xb
はSXbの時に検出を行う。重複領域では、両センサで
検出が行われる。
【0099】各々のセンサで検出される座標を、センサ
座標CCDXa、CCDXbとする。
【0100】図15はその時のCCD出力を模式的に描
いたものである。
【0101】中央の重なりの部分に光スポットがある場
合には、Xa,Xbともの出力が現れる。
【0102】一方、SXb領域に光スポットがある場合
には、Xbのみに出力が現れる。
【0103】このように理想的な重複部分以外では、一
方の出力がある場合、例えば一方の座標値を基に、その
値が、基準点を超えたか否かで、切り換えの判定を行
い、座標値を連結すれば良い。
【0104】しかしながら、ノイズ、あるいは漏れ光、
外乱光などによって、本来の光スポット以外の所に、出
力が生じる場合がある(図15の15−3)。
【0105】このような時に、一方の座標値で判定を行
っていると、間違った判定をしてしまい、表示画面上
で、いきなり違う点にカーソルなどが表示され、例え
ば、描画中であると、不要な線が引かれてしまう事にな
る。
【0106】このような事態を避けるために、本発明で
は、得られたCCD出力のデータのピーク値でもって判
定を行う。
【0107】DXa、DXbは、先に説明したように、
AD変換された値であるから、CCD各画素の光検出量
に応じた電圧値が記憶されている。
【0108】そこで、各データの最大値をもって、ピー
クレベルとすることが出来る。
【0109】図17(a)、(b)は、座標演算の処理
の流れを示すものである。ステップS200で処理を開
始し、ステップS201では、任意の座標入力点での各
画素の差分信号である差分データDXa(n)(本実施
例の場合、画素数n=64)が読み込まれ、バッファメ
モリに貯えられる。
【0110】ステップS202では、このデータのピー
クレベルを求め、XaPとして、記憶しておく。
【0111】次に、ステップS203では、予め設定し
ておいた閾値Vと比較し、閾値V以上のデータ値EXa
(n)を導出する。
【0112】このデータを用いて、ステップS204で
センサ上の座標CCDXaを算出する。
【0113】本実施例では、重心法により出力データの
重心を算出しているが、出力データEXa(n)のピー
ク値を求める方法(例えば微分法による)等、計算の方
法は複数あることは言うまでもない。
【0114】CCDXbについても同様に算出を行う。
【0115】これら、求められた、座標値は個々のCC
D上での画素に対応したセンサ座標である。
【0116】これらの座標値を連結することで一つのC
CD上での座標値として扱えるようになる。そのために
は、両CCDの連結の為の基準座標を求める。
【0117】図12はXa、Xb両CCDの座標を概念
的にならべたものである。CCDの検出領域は、先に説
明したように重複部分を有しているため、その座標位置
を重ねると、同図のようになる。
【0118】この時、両CCD共に測定可能な領域で、
予め基準点の入力を行う。
【0119】つまり、スクリーン上の重複部分に入力を
行い、上記CCDXa,b座標を算出する(CCDXa
_org,CCDXb_Org)。これらの値を、基準
点データとして、EEPROM等の不揮発性メモリーに
記憶しておき、通常の使用時にはこの値を読み出して、
計算を行う。
【0120】これらの基準点データを用いて、連結CC
D座標CCDXを計算する。
【0121】図17の(b)の手順で説明すると、ま
ず、両CCDの基準点データを、メモリーから読み込む
(S207)。入力がなされた時に計算される、CCD
Xa、CCDXbの値と、基準点データの差分を計算す
る(S208)。
【0122】このようにする事で図12の中央付近にあ
る直線L1の点を原点としたCCD上の座標に変換され
る。
【0123】ここで、先のステップで記憶しておいた各
々のピーク値(XaP、XbP)を比較する。
【0124】通常、外乱などによる信号は、正規の光ス
ポットによる信号より、かなり小さいため、ピーク値の
大きな方を正規の座標として採用する(S209)。こ
のようにしてL1を境に両CCDの値を連結出来た事に
なる。
【0125】このようにして得られたCCDX座標値か
ら、スクリーン10上の座標値への変換はステップS2
12に示したように、予め測定しておき、不揮発性メモ
リー等に記憶された、倍率αとオフセットβを用いて、
行う事が出来る。
【0126】倍率α、及び、オフセットβは、基準点と
同様に、予め既知の複数点での入力作業を行い、その時
のCCD座標とスクリーン10上の座標値から換算すれ
ば良い。
【0127】上述は、X座標について説明を行ったが、
Y座標についても同様である。
【0128】上述のような演算処理によって求めた座標
値(X,Y)を示すデータ信号は、座標演算手段32か
ら通信制御手段33に送られる。この通信制御手段33
には、そのデータ信号と、制御信号検出手段72からの
制御信号とが入力される。
【0129】そして、これらデータ信号および制御信号
は、共に所定の形式の通信信号に変換され、外部の表示
制御装置に送出される。これにより、スクリーン10上
のカーソルやメニュー、文字や線画の入力などの各種操
作を行うことができる。
【0130】<受光による発光制御の説明> (光量分布の説明)以上説明したように、コードレス
で、座標入力を行う事が可能になる。
【0131】実際には上記集光光学系と結像光学系はス
クリーン中央部が画素の中心になるように設置され、画
面全体が視野に入るようになっている。
【0132】入力領域は画面中心から端部までに亘りこ
の時の光量差は、画面サイズにもよるが、かなり大きな
ものとなる。
【0133】図18は、光量分布を示したものであり、
中央部Aと端部Dとでは数十[db]の差がある。
【0134】また、ペンの傾き等によっても光量低下が
発生する。
【0135】使用上、画面端部の低光量の状態でも、入
力がスムーズに行われる必要があるので、端部で充分検
出可能なペンの発光強度が得られるように、赤外LED
への電流が制御されている。
【0136】しかしながら、画面中央付近では、その様
な光量は必要なく、無駄に大電流が消費されている事に
なり、ペンの電池寿命を低下させる要因となっている。
【0137】本発明では、集光、及び結像光学系の近傍
に発光源を設け、ペンでその発光強度を検出する事で、
光量の制御を行い、不要な電流消費を抑えるようにして
いる。
【0138】<発光機構の説明>図1は座標検出器1側
に設けられた発光機構関連の構成を示す説明図である。
【0139】発光機構50は座標検出器1に設けられ、
特定の周波数で変調された赤外光を、スクリーンに投光
する。
【0140】投光された光は、ペン等の指示具4がスク
リーン10近傍に接近した時に検出され、その分布は図
18に示したペンの光量分布と同様な物となる。
【0141】発光光量は、スクリーンサイズ等により決
定すれば良い。
【0142】<受光機構の説明> (ペン発光制御の説明)図19はペン等の指示具4の受
光光量検出とその制御系の要部構成例(第1の実施例)
を示す回路図である。
【0143】座標検出器1に設けられた発光機構50か
らの赤外光はフォトダイオードなどによって構成された
受光機構45によって検出される。
【0144】検出された光は受光機構45により電気信
号に変換され、アンプ(AMP)422によって所定の
レベルまで増幅される。
【0145】増幅された光はBPF423によって周波
数弁別され、他の信号と区別される。
【0146】電流制御回路424はBPF423の出力
とCPU421からの信号に基づいて、発光素子41の
駆動電流の制御を行う。
【0147】図20はその制御の一例として、光量検出
に基づく電流制御の例を示す曲線図である。
【0148】同図で縦軸は発光素子41に与えられる電
流Ifであり、横軸がBPF423の出力である。
【0149】BPF423の出力が小さいほど、画面端
の光量の少ない部分であるため、発光光量を増やすため
に電流Ifを増加させ、出力が大きいほど画面中央で、
光量的に有利な部分であるので電流を制限して、消費電
力を抑制している。
【0150】BPF423の出力が或る一定量以下の場
合、ペン等の指示具4がスクリーン10近傍に無く、使
われていない場合が考えられる。その様な時に、電流を
消費していては返って電池寿命を短くしてしまう事にな
るため、或る一定量以下の場合には、発光を停止し無用
な発光を行わない様になっている。
【0151】この発光閾値はシステムの光量を勘案して
決定すれば良い。
【0152】図21は発光制御の他の例、即ち光量検出
に基づく電流制御の他の例を示す曲線図である。
【0153】前述の例では連続的に発光光量を制御して
いるが、構成を簡単にするために、段階的に制御を行つ
ても電池寿命などの観点では効果がある。
【0154】図21に於いても、受光光量が少ない場合
には電流Ifを多くし、大きい場合には少なく制御す
る。
【0155】このように構成すれば、実装面積の小さい
ペン等の指示具4の内部の部品を削減出来、より低コス
ト化が可能になる。
【0156】(第2の実施例) (光量制御の他の実施例)図22は光量制御のための他
の実施例、指示具4の受光光量検出とその制御系の要部
構成例(第2の実施例)を示す回路図である。
【0157】座標検出器1からの光は第1の実施例と同
様に受光機構45によって検出され、増幅、周波数弁別
される。
【0158】この信号はSH&AD425に於いて、サ
ンプルホールドされ、AD変換される。
【0159】AD変換された信号はデジタル値としてC
PU421によって取り込まれる。
【0160】CPU421はこのデジタル値に基づいて
発光素子41の駆動を制御する。
【0161】この場合、発光素子41に流れる電流その
ものの制御でなく、図23に示すように変調幅を制御す
る事で実効的な電流制御を行っている。
【0162】図23は、発光時間幅による光量制御の例
を示す説明図であり、(a)は受光光量が少ない場合の
ものであり、変調幅(発光期間)を長くする事によっ
て、光量を増加させている。(b)は受光光量が十分に
有る場合であり、発光期間を短くしてトータルの消費電
力を制限している。
【0163】発光期間の設定はテーブル参照などの方法
で行ってもよいし、段階的に閾値を決めてその数値によ
って決定しても良い。
【0164】図24は発光制御ルーチンである発光時間
幅制御のフローチャートである。
【0165】メインプログラムから呼ばれると、CPU
421はAD変換された受光光量の値を読み込む(S3
02)。読み込まれたAD値に従ってテーブル参照によ
って発光時間幅が決定される(S303)。時間幅が決
定されたら、発光タイミングであるか否かを内蔵のタイ
マー等で判断しタイミングがくるまでループして待つ
(S304)。
【0166】発光タイミングになったら発光信号を発光
素子41に出力し(S305)、処理を終了する。
【0167】実際にはスイッチの押下によって発光開始
がイネーブルになったら、一定の期間、上記発光動作が
繰り返される。
【0168】(第3の実施例) <タイミング制御との一体化>上記実施例では、CCD
のシャッタタイミングと光量検出が別々に構成されてい
るが、その双方を一体に構成する事も出来る。
【0169】本体側の受光素子の代わりにシャッタタイ
ミングに従って、座標検出器1の発光機構50から赤外
光を発光させる。
【0170】ペン等の指示具4側では図25に示した様
に受光機構45で受け取った光を増幅、周波数弁別した
後に、そのエンペロープを得るために検波し、その出力
がCPU421とAD変換器に送られる。
【0171】AD変換器は先の例と同様に受光光量をデ
ジタル値に変換しCPU421に出力する。
【0172】一方の信号はコンパレータ(CMP)42
7に入力され、CPU421のポートに接続される。
【0173】コンパレータ427の出力はCCDのシャ
ッタタイミングと同期しているので、CPU421はこ
の信号のタイミング、例えばエッジを検出してそのタイ
ミングで発光動作を行えば良い。
【0174】その際の発光期間はAD値を基に決定した
ものにすれば、同様の省電力効果が得られる。また、こ
のようにタイミング制御と一体化する事で、例えばシャ
ッタタイミングの異なる座標検出器に対しても同じペン
等の指示具を用いる事が出来る。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように、座標検出器に発光
機構を設けると共に、指示具であるペンにその検出機構
を設け、発光光量を検出し、ペン等の指示具の発光光量
を制御する事で、省電力化と長寿命化を図る事が出来、
ユーザにとって低コストで有利な製品としての座標入力
装置を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 座標検出器1側に設けられた発光機構関連の
構成を示す説明図
【図2】 本発明に係る座標入力装置の概略構成を示す
説明図
【図3】 指示具4の概略構成図
【図4】 座標検出器1の要部構成を示すブロック図
【図5】 リニアセンサの配置関係を示す斜視説明図
【図6】 リニアセンサの内部構成を示すブロック図
【図7】 受光素子の出力信号から制御信号を復元する
動作を表わす信号波形のタイミングチャート
【図8】 受光素子の出力信号から同期タイミングを生
成するタイミングチャート
【図9】 リニアセンサの出力波形の一例を示す説明図
【図10】 リニアセンサのスキム動作を示す波形を表
す説明図
【図11】 複数のCCDの接続を表す概略構成を示す
説明図
【図12】 CCD座標連結の概念図
【図13】 CCD出力制御のタイミングチャート
【図14】 AD変換タイミングのタイミングチャート
【図15】 CCD出力信号の模式的説明図
【図16】 スイッチ信号の出力例を示す説明図
【図17】 座標演算の処理の流れを示すフローチャー
【図18】 光量分布の概略説明図
【図19】 指示具4における受光光量検出の要部構成
(第1の実施例)を示す回路図
【図20】 光量検出に基づく電流制御の例を示す曲線
【図21】 光量検出に基づく電流制御の他の例を示す
曲線図
【図22】 指示具4における受光光量検出の要部構成
の他の例(第2の実施例)を示す回路図
【図23】 発光時間幅による光量制御の例を示す説明
図、(a)は受光光量が少ない場合、(b)は受光光量
が十分にある場合
【図24】 発光時間幅制御のフローチャート
【図25】 指示具4におけるの受光光量検出の要部構
成の他の例(第3の実施例:タイミング検出と光量検
出)を示す回路図
【符号の説明】
1 座標検出器 2 座標検出センサ部 3 コントローラ 4 指示具(ペン) 5 光スポット 6 制御信号検出センサ 7 信号処理部 8 投射型表示装置 10 スクリーン 20X,20Y リニアセンサ 21 センサアレイ 22 積分部 23 蓄積部 24 シフト部 25 リニアCCD 26 リングCCD 27 CLR部 28 スキム部(SKIM部) 29 アンプ 31 センサ制御手段 31A AD変換手段 32 座標演算手段 33 通信制御手段 41 発光素子 42 発光制御手段 43A、43B 操作用スイッチ 44 電源部 45 受光機構 50 発光機構 71 周波数検波手段 72 制御信号検出手段 81 画像信号処理部 82 液晶パネル 83 ランプ 84 ミラー 85 コンデンサレンズ 86 投影レンズ 421 CPU 422 AMP 423 BPF 424 電流制御回路 425 SH&AD 426 検波回路 427 CMP

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示具からの光を座標入力画面に照射し
    て光スポットを生成し、 該光スポットを座標検出器で検出することにより、 前記座標入力画面の所定位置に対応した座標出力信号を
    生成する手段を有し、 前記指示具に設けられ、前記光スポットの発光を制御す
    る発光制御手段と、 前記座標検出器に設けられ、前記光スポットを検出する
    複数の光電変換センサと、 該光電変換センサの画素数以上の分解能で座標値を算出
    する座標演算手段と、 該座標演算手段の出力から、前記光スポットの座標値を
    出力する座標入力装置であって、 前記座標検出器に設けられた発光機構と前記指示具に設
    けられ、前記座標検出器に具備された発光機構からの光
    を検出する受光機構と、 該受光機構の出力に基づいて、前記指示具の発光光量を
    制御する制御手段と、を有する事を特徴とする座標入力
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の座標入力装置において、
    前記制御手段は、前記指示具の発光手段へ供給される発
    光電流を制御する事を特徴とする座標入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の座標入力装置において、
    前記制御手段は、前記指示具の発光機構へ供給される信
    号の時間幅を制御する事を特徴とする座標入力装置。
  4. 【請求項4】 指示具からの光を座標入力画面に照射し
    て光スポットを生成し、 該光スポットを座標検出器で検出することにより、 前記座標入力画面の所定位置に対応した座標出力信号を
    生成する手段を有し、 前記指示具に設けられ、前記光スポットの発光を所定の
    周期で点滅させる発光制御手段と、 前記座標検出器に設けられ、前記光スポットを検出する
    複数の光電変換センサが直線上に配列されたセンサアレ
    イと、 該センサアレイからの前記光スポットの所定の周期に同
    期して出力された点灯時と非点灯時との信号を各々別々
    に積分するリング状の電荷転送部からなる積分手段と、 点灯時と非点灯時との信号から差分信号を求める差分手
    段を有する撮像手段と、 該撮像手段から出力された点灯時と非点灯時との差分信
    号をnビット以上のデータ幅でデジタル化して座標演算
    を行い、前記センサアレイの画素数以上の分解能で座標
    値を算出する座標演算手段と、 該座標演算手段の出力から、前記光スポットの座標値を
    出力する座標入力装置であって、 前記座標検出器に設けられた発光機構と、 前記指示具に設けられ、前記座標検出器に具備された発
    光機構からの光を検出する受光機構と、 該受光機構の出力に基づいて、前記指示具の発光光量を
    制御する制御手段を有する事を特徴とする座標入力装
    置。
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