JP2002229595A - 音声通信端末並びに音声通信システム - Google Patents

音声通信端末並びに音声通信システム

Info

Publication number
JP2002229595A
JP2002229595A JP2001029757A JP2001029757A JP2002229595A JP 2002229595 A JP2002229595 A JP 2002229595A JP 2001029757 A JP2001029757 A JP 2001029757A JP 2001029757 A JP2001029757 A JP 2001029757A JP 2002229595 A JP2002229595 A JP 2002229595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
code
speech
output
communication terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001029757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3942831B2 (ja
Inventor
Hirohisa Tazaki
裕久 田崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001029757A priority Critical patent/JP3942831B2/ja
Priority to TW090116446A priority patent/TW515190B/zh
Priority to CN01132642.5A priority patent/CN1183734C/zh
Publication of JP2002229595A publication Critical patent/JP2002229595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3942831B2 publication Critical patent/JP3942831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自端末音声を、他端末の音声と重畳して信号
入力し、音声処理して出力する従来の音声通信端末は、
大きく遅延した自端末音声のエコーによって通話が困難
となる。 【解決手段】 この発明は、夫々別個の端子より音声と
音声符号を入力し、入力音声を符号化して出力音声符号
とすると共に、前記音声符号を復号して出力音声として
夫々別個の端子より出力する音声通信端末であって、入
力音声を符号化した音声符号と入力音声符号との類似度
に基づいて、入力音声符号または復号音声または音声復
号化手段の動作の何れかを修正し、出力音声に含まれて
いる入力音声に起因する部分の振幅を小さくする修正手
段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,入力音声と入力
音声符号を入力とし、前記入力音声を符号化した出力音
声符号と、前記入力音声符号を復号した出力音声を出力
とする音声通信端末に関する。また、この音声通信端末
を適用した音声通信システムに関する。特に、複数の音
声通信端末にて入力された入力音声を1つの低速度回線
にて各音声通信端末に配送することで、1対1の通話内
容もしくは会議通話を各音声通信端末にて聞くことを可
能とした音声通信システムと、この音声通信システムに
好適な音声通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】このような従来の音声通信端末および音
声通信システムとしては、アナログ音声信号上で2つの
音声を重畳して、この重畳した信号を一方の回線にて送
信する構成のものがある。例えば、話者Aと話者Bの間
で通話を行う際に、話者A側の音声通信端末Aの所で、
受信した話者Bの音声信号を話者Aの音声信号に重畳
し、重畳した音声信号を話者B側の音声通信端末Bと、
他の端末へ送信する方法を用いたものがある。
【0003】図8は、このような従来の音声通信システ
ムの全体構成を示すものである。図において、1は話者
Aが使用する音声通信端末A、2は話者Bが使用する音
声通信端末B、3は関連する他のメンバーがモニターす
る場合などに用いられる音声通信端末Cである。以下、
音声通信端末A、音声通信端末B及び音声通信端末C
を、単に端末A、端末B及び端末Cと称する。
【0004】端末Aには端末Bからの変調信号Bを復調
し出力音声Aとするアナログ復調手段4、話者Aが発声
した入力音声Aと上記出力音声Aを重畳して重畳音声を
生成する音声重畳手段5、重畳音声を変調するアナログ
変調手段6が設けられている。
【0005】端末Bには話者Bが発声した入力音声Bを
変調するアナログ変調手段7、端末Aからの変調信号A
を復調するアナログ復調手段8が設けられている。さら
に、端末Cには端末Aからの変調信号Aを復調するアナ
ログ復調手段9が設けられている。
【0006】なお、10は端末Aからの変調信号Aを伝
送する回線A、11は端末Bからの変調信号Bを伝送す
る回線Bである。以下、図に基づいて、この従来の音声
通信システムの動作について説明する。
【0007】端末Aには、話者Aが発声した音声が入力
音声Aとして入力される。また、回線Bを介して後述す
る端末Bから変調信号Bが入力される。アナログ復調手
段4は、前記変調信号Bを復調して、得られた音声信号
を出力音声Aとして出力する。音声重畳手段5では、前
記入力音声Aと出力音声Aを重畳した重畳音声を生成
し、これをアナログ変調手段6に入力する。アナログ変
調手段6は、入力された重畳音声を変調して、得られた
変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。
【0008】端末Bには、話者Bが発声した音声が入力
音声Bとして入力される。また、回線Aを介して、端末
Aから変調信号Aが入力される。アナログ変調手段7
は、前記入力音声Bを変調して、得られた変調信号を変
調信号Bとして、回線Bに出力する。アナログ復調手段
8は、前記変調信号Aを復調して、得られた音声信号を
出力音声Bとして出力する。端末Cには、回線Aを介し
て、端末Aから変調信号Aが入力される。アナログ復調
手段9は、前記変調信号Aを復調して、得られた音声信
号を出力音声Cとして出力する。
【0009】上記の通り構成することによって、話者A
と話者Bが各々端末Aと端末Bを用いて通話を行ってい
る時に、端末Cにおいて話者Aと話者Bの通話を傍受す
ることが可能となっている。
【0010】図9は、上記従来の音声通信システムにお
いて、データ通信の導入など回線利用効率の改善、誤り
訂正符号との組み合わせによる無線通信における電波の
弱い地域での品質改善、暗号との組み合わせによる秘匿
性の確保などのために、システムのディジタル化を図っ
た別な構成を示す図である。図において、1は話者Aが
使用する端末A、2は話者Bが使用する端末B、3は関
連する他のメンバーがモニターする場合などに用いられ
る端末Cである。
【0011】端末Aには回線B11により端末Bからの
変調信号Bを復調する復調手段12、復調手段12で得
られた音声符号Bを復号化する音声復号化手段13、音
声復号化手段13の出力をディジタル・アナログ変換
(D−A変換)しアナログ信号である出力音声Aを出力
するD−A変換手段14、話者Aが発声した入力音声A
と前記D−A変換手段14の出力音声Aを重畳する音声
重畳手段15、重畳音声をアナログ・ディジタル変換
(A−D変換)するA−D変換手段16、A−D変換手
段16の出力を符号化する音声符号化手段17、音声符
号化手段17の出力をディジタル変調し、回線A10に
出力する変調手段18を備えている。
【0012】端末Bには回線A10からの変調信号Aを
復調する復調手段20、復調手段20の出力を復号化す
る音声復号化手段21、音声復号化手段21の出力をデ
ィジタル・アナログ変換(D−A変換)しアナログ信号
である出力音声Bを出力するD−A変換手段22を備え
ている。
【0013】さらに、端末Bは話者Bが発声した入力音
声Bをアナログ・ディジタル変換(A−D変換)するA
−D変換手段23、A−D変換手段23の出力を符号化
する音声符号化手段24、音声符号化手段24の出力を
ディジタル変調し、回線B11に出力する変調手段25
を備えている。
【0014】また、端末Cには回線A10からの変調信
号Aを復調する復調手段26、復調手段26の出力を復
号化する音声復号化手段27、音声復号化手段27の出
力をディジタル・アナログ変換(D−A変換)しアナロ
グ信号である出力音声Bを出力するD−A変換手段28
を備えている。
【0015】次に、この従来の別な音声通信システムの
動作について説明する。端末Aには、話者Aが発声した
音声が入力音声Aとして入力され、また、回線Bを介し
て後述する端末Bから変調信号Bが入力される。復調手
段12は、前記変調信号Bを復調して、得られた音声符
号Bを音声復号化手段13に出力する。音声復号化手段
13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタ
ル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A
変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してデ
ィジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナロ
グ信号である出力音声Aを出力する。
【0016】また、端末A内では、前記入力音声Aと出
力音声Aを重畳した重畳音声を音声重畳手段15で生成
し、これをA−D変換手段16に入力する。A−D変換
手段16は、入力された重畳音声に対してアナログ・デ
ィジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号で
あるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17
は、前記ディジタル入力音声Aを符号化して、得られた
音声符号Aを変調手段18に出力する。変調手段18
は、入力された音声符号Aをディジタル変調して、得ら
れた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。
【0017】端末Bには、話者Bが発声した音声が入力
音声Bとして入力される。また、回線Aを介して、端末
Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23
は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換
(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタ
ル入力音声Bを得る。音声符号化手段24は、前記ディ
ジタル入力音声Bを符号化して、得られた音声符号Bを
変調手段25に出力する。変調手段25は、入力された
音声符号Aをディジタル変調して、得られた変調信号を
変調信号Bとして、回線Bに出力する。
【0018】端末B内の復調手段20は、前記変調信号
Aを復調して、得られた音声符号Aを音声復号化手段2
1に出力する。音声復号化手段21は、前記音声符号A
を復号化し、得られたディジタル出力音声BをD−A変
換手段22に出力する。D−A変換手段22は、前記デ
ィジタル出力音声Bに対してディジタル・アナログ変換
(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声B
を出力する。
【0019】端末Cには、回線Aを介して、端末Aから
変調信号Aが入力される。復調手段26は、前記変調信
号Aを復調して、得られた音声符号Aを音声復号化手段
27に出力する。音声復号化手段27は、前記音声符号
Aを復号化し、得られたディジタル出力音声CをD−A
変換手段28に出力する。D−A変換手段28は、前記
ディジタル出力音声Cに対してディジタル・アナログ変
換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声
Cを出力する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のディジタル化を
行った従来の音声通信システムおよびそれを構成する音
声通信端末には、以下に述べる課題がある。
【0021】低ビットレートの音声符号化および音声復
号化は、10〜40ms程度の所定時間フレーム単位に
処理を行うものが多い。入力音声Bが端末Aを介して端
末Bに戻り、出力音声Bに含まれて出力されるまでに
は、通常このフレームの6倍以上、つまり数百msの遅
延時間が生じることになる。
【0022】このため、話者Bは、品質が大きく劣化し
た上に数百ms遅延した自分の声を振幅の大きいエコー
として聞きながら話をしなければならず、極めて通話が
困難になってしまう課題が有る。なお、500ms程度
の遅延を与えた自分の声を聞きながら話をすることは非
常に難しく、多くの話者が通話をすることを停止してし
まうことが知られている。
【0023】また、全ての端末で話者Aと話者Bの音声
を聞くことができる構成となっているが、話者Bが発声
した入力音声Bが端末Aを経由して端末Bおよび端末C
から出力されるまでに、音声符号化手段24および17
と2回の音声符号化を経るため、品質が大きく劣化して
しまう課題が有る。
【0024】ディジタル化によって回線利用効率を改善
しようとする場合、音声符号化におけるビットレートを
低く設定するため、1回当たりの音声符号化による品質
劣化が大きくなり、2回符号化を行うと非常に聞き苦し
い音質に劣化してしまう課題が有る。
【0025】更に、通常の双方向の通話においては、し
ばしば話者Aと話者Bが同時に音声を発した状態、いわ
ゆるダブルトークになることがあるが、低ビットレート
の音声符号化方式は、単独の音声発声に対するモデルを
用いて効率的な情報圧縮を行っているために、ダブルト
ーク時には端末A内の音声符号化手段17における符号
化品質が劣悪となり、ひどい場合には両方の話者が話し
ている内容を聞き取ることができなくなってしまう課題
が有る。
【0026】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、大きく遅延したエコーによって通
話が困難となること、2回の符号化によって大きく品質
が劣化すること、ダブルトーク音声を符号化して大きく
品質を劣化させてしまうことを回避することを目的とし
ている。
【0027】
【課題を解決するため手段】この発明に係る音声通信端
末は、夫々別個の端子より音声と音声符号を入力し、入
力音声を符号化して出力音声符号とすると共に、前記音
声符号を復号して出力音声として夫々別個の端子より出
力するものであって、入力音声を符号化して、得られた
音声符号を出力音声符号として出力する音声符号化手段
と、入力音声符号を復号して、得られた復号音声を出力
音声として出力する音声復号化手段と、前記音声符号化
手段で符号化した出力音声符号を所定数記憶する記憶手
段と、この記憶手段内に記憶されている出力音声符号と
前記入力音声符号との類似度を評価し、得られた類似度
を出力する類似度評価手段と、前記類似度評価手段の類
似度に基づいて、前記入力音声符号または前記復号音声
または前記音声復号化手段の動作の何れかを修正し、前
記端子より出力される出力音声に含まれている前記入力
音声に起因する部分の振幅が小さくなるようにする修正
手段とを備える。
【0028】また、この発明に係る音声通信端末は、前
記修正手段が、前記類似度評価手段の類似度に基づい
て、前記復号音声に乗ずるゲイン値を決定するゲイン値
制御手段と、ゲイン値制御手段が出力したゲイン値を前
記復号音声に乗じ、得られた結果を出力音声信号として
出力する乗算手段とを備える。
【0029】また、この発明に係る音声通信端末は、前
記修正手段が、前記類似度評価手段の類似度に基づい
て、前記入力音声符号に修正を行うか否か決定する判定
手段と、判定手段が修正を行うと決定した場合は、前記
入力音声符号を所定の符号に置換した音声符号を出力
し、判定手段が修正を行わないと決定した場合は、前記
入力音声符号をそのまま出力する符号置換手段とを備
え、前記音声復号手段は、符号置換手段から出力された
音声符号を復号して、得られた復号音声を出力音声符号
として出力する構成にされた。
【0030】また、この発明に係る音声通信端末は、前
記符号置換手段により置換される音声符号が、低振幅の
復号音声を復号可能な固定の音声符号である。
【0031】また、この発明に係る音声通信端末は、音
声符号が、音声情報を表す情報符号と、その誤り訂正符
号によって構成され、前記符号置換手段は、判定手段が
修正を行うと決定した場合、前記音声復号手段が誤り訂
正符号にて訂正限界を超えた誤りが重畳したと判定する
音声符号に置換し、前記音声復号手段は、訂正限界を超
えた誤りの重畳を検知したとき、復号音声の振幅が順次
に小さくなるよう復号を行う構成にされた。
【0032】また、この発明に係る音声通信端末は、前
記修正手段は、前記類似度に基づいて、前記音声復号化
手段の動作の修正を行うか否か決定する判定手段と、判
定手段が修正を行うことに決定した場合に、前記音声復
号化手段の復号化過程で得られるゲイン値または誤り検
出フラグに修正をあたえる信号を出力する制御手段とを
備え、前記音声復号手段は、前記制御手段からの信号に
従って、復号化過程で得られるゲイン値または誤り検出
フラグを修正して復号を行うように構成された。
【0033】また、この発明に係る音声通信端末は、前
記各音声符号が、音声情報を表す情報符号と、その誤り
訂正符号によって構成され、前記類似度評価手段におけ
る類似度が、前記記憶手段内に記憶されている出力音声
符号中の情報符号と、前記入力音声符号中の情報符号を
同入力音声符号中の誤り訂正符号によって誤り訂正した
誤り訂正後情報符号との間で評価されるようにした。
【0034】また、この発明に係る音声通信端末は、前
記類似度評価手段が、類似度として比較対象となってい
る音声符号間の一致するビット数またはビット一致率を
用いる構成にした。
【0035】また、この発明に係る音声通信端末は、夫
々別個の端子より音声と音声符号を入力し、入力音声を
符号化して出力音声符号とすると共に、前記音声符号を
復号して出力音声として夫々別個の端子より出力するも
のであって、入力音声を符号化して、得られた音声符号
を出力音声符号として出力する音声符号化手段と、入力
音声符号を復号して、得られた復号音声を出力音声とし
て出力する音声復号化手段と、前記入力音声を所定長記
憶する記憶手段と、この記憶手段内に記憶されている入
力音声と前記復号音声との類似度を評価し、得られた類
似度を出力する類似度評価手段と、前記類似度評価手段
の類似度に基づいて、前記復号音声に乗ずるゲイン値を
決定するゲイン値制御手段と、ゲイン値制御手段が出力
したゲイン値を前記復号音声に乗じ、得られた結果を出
力音声信号として出力する乗算手段とを備える。
【0036】この発明に係る音声通信システムは、段落
番号[0027]〜[0034]の何れかに記載の構成を持
つ第一の音声通信端末と、音声を入力し一定時間のフレ
ーム毎に前記音声を音声符号化手段で符号化して得た音
声符号と、前記第一の音声通信端末が出力した出力音声
符号との一方を所定基準により選択手段で選択して出力
するとともに、前記第一の音声通信端末が出力した出力
音声符号を音声復号化手段で復号して出力する第二の音
声通信端末と、を備えた。
【0037】また、この発明に係る音声通信システム
は、段落番号[0035]に記載の構成を持つ第一の音声
通信端末と、音声を入力し一定時間のフレーム毎に前記
音声を音声符号化手段で符号化し、この符号化された音
声符号と、前記第一の音声通信端末が出力した出力音声
符号との一方を所定基準により選択手段で選択して出力
するとともに、前記第一の音声通信端末が出力した出力
音声符号を音声復号化手段で復号して出力する第二の音
声通信端末と、を備えた音声通信システム。
【0038】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態について説明する。
【0039】実施の形態1.図1は、この発明による音
声通信システムの構成を示す。図において、音声通信端
末Bがこの発明による音声通信端末に相当する。図にお
いて、1は話者Aが使用する端末A、2は話者Bが使用
する端末B、3は関連する他のメンバーがモニターする
場合などに用いられる端末C、10は回線A、11は回
線Bである。
【0040】端末Aにおいて、12は復調手段、13は
音声復号化手段、14はD−A変換手段、16はA−D
変換手段、17は音声符号化手段、18は変調手段でこ
れ等は図9に示す従来の音声通信システムと同様なもの
である。
【0041】30は音声符号化手段17と復調手段12
の出力の内の一方を所定の選択基準に従って選択し、変
調手段18に出力する選択手段であり、図9に示す従来
の音声通信システムにおける音声重畳手段15の代わり
に設けられたものである。
【0042】端末Bにおいて、20は復調手段、21は
音声復号化手段、22はD−A変換手段、23はA−D
変換手段、24は音声符号化手段、25は変調手段でこ
れ等は図9に示す従来の音声通信システムと同様なもの
である。
【0043】31は音声符号化手段24から入力された
音声符号BをNフレーム分格納できるメモリを持つ記憶
手段、32は復調手段20からの音声符号A’と、記憶
手段31の音声符号Bを比較し、その類似度を評価する
類似度評価手段、33は類似度評価手段18からの類似
度によりゲイン値を出力するゲイン値制御手段34と、
音声復号化手段12から出力された復号音声に、ゲイン
値制御手段20からのゲイン値を乗じ、得られた結果を
ディジタル出力音声BとしてD−A変換手段13に出力
する乗算手段21から形成される修正手段であり、これ
等は図9に示す従来の音声通信システムの端末Bに比し
追加して設けられている。
【0044】端末Cには図9に示す従来の音声通信シス
テムと同様に復調手段26、音声復号化手段27、D−
A変換手段28を備えている。
【0045】以下、図に基づいて動作を説明する。端末
Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力
される。また、回線Bを介して後述する端末Bから変調
信号Bが入力される。復調手段12は、前記変調信号B
を復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13
と選択手段30に出力する。
【0046】音声復号化手段13は、前記音声符号Bを
復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換
手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディ
ジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換
(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声A
を出力する。
【0047】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに
対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行っ
てディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。
音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを符
号化して、得られた音声符号Aを選択手段30に出力す
る。選択手段30は、入力された音声符号Aと音声符号
Bの内の一方を所定の選択基準に従って選択し、選択し
た音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力す
る。
【0048】選択基準の一例としては、音声符号Aと音
声符号Bを実際に復号して、得られた2つの復号音声の
振幅を比較して、その値の大きい方を選択する方法があ
る。そして、変調手段18は、選択手段30から入力さ
れた音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調
信号を変調信号Aとして、回線A10に出力する。
【0049】端末Bには、話者Bが発声した音声が入力
音声Bとして入力される。また、回線Aを介して、端末
Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23
は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換
(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタ
ル入力音声Bを得る。音声符号化手段24は、前記ディ
ジタル入力音声Bを符号化して、得られた音声符号Bを
変調手段25と記憶手段31に出力する。変調手段25
は、入力された音声符号Bをディジタル変調して、得ら
れた変調信号を変調信号Bとして、回線B11に出力す
る。
【0050】端末B内の復調手段20は、前記変調信号
Aを復調して、得られた音声符号A’を音声復号化手段
21と類似度評価手段32に出力する。記憶手段31
は、その内部に音声符号化手段24から入力された音声
符号BをNフレーム分記憶してあり、その一部もしくは
全部を類似度評価手段32に対して出力する。
【0051】なお、記憶手段31内には音声符号BをN
フレーム分格納できるメモリが存在し、類似度評価手段
32への音声符号の出力を行った後で、Nフレーム前の
音声符号Bが格納されている所に現在のフレームの音声
符号Bを上書きすることで記憶内容の更新を行う。なお
Nフレーム分の音声符号Bを記憶しておくことができる
のであれば、記憶手段31内の構成および更新方法はこ
れに限られるものではない。
【0052】ここでNフレーム分の記憶を行うのは、音
声符号Bが端末Aを介して端末Bに戻ってくるまでの遅
延を吸収するためであるので、Nの値は想定される遅延
フレーム数以上に設定する必要がある。
【0053】また、回線の種類や端末Aの構成によって
は遅延フレーム数が一定でない場合もありえるので、そ
の時には記憶してある音声符号Bを複数(一部もしくは
全部)出力することが必要である。
【0054】類似度評価手段32は、復調手段20から
入力された音声符号A’と、記憶手段31から入力され
た1つ以上の音声符号Bを比較し、その類似度を順に評
価し、その中の最大値を修正手段33内のゲイン値制御
手段34に対して出力する。なお、ここで用いる類似度
としては、2つの音声符号のビット一致数またはビット
一致率を用いることができる。
【0055】ゲイン値制御手段34は、類似度評価手段
32から入力された類似度が所定閾値を上回る場合に、
音声符号Bが端末Aを介して戻ってきていると判断し
て、1未満の小さいゲイン値を乗算手段35に出力す
る。類似度評価手段32から入力された類似度が所定閾
値以下である場合には、1というゲイン値を乗算手段3
5に出力する。
【0056】なお、ゲイン値が1から小さい値、逆に小
さい値から1に急変すると、後述する乗算手段35の出
力結果に不連続を生じてしまうので、ゲイン値を変える
フレームでは、サンプル毎に徐々に値が減少または増加
して、小さい値もしくは1に推移させるようにする。
【0057】また、所定閾値については、常に固定値で
も構わないが、前フレームの類似度が所定閾値を上回っ
ていた場合には小さ目の値とし、逆に前フレームの類似
度が所定閾値以下であった場合には大き目の値とするこ
とで、ゲイン値が頻繁に変化することを抑制することも
できる。更に、過去の制御結果を参照して、フレーム毎
のゲイン値が頻繁に変化することを抑制することもでき
る。
【0058】音声復号化手段21は、入力された音声符
号A’を復号化し、得られた復号音声を乗算手段35に
出力する。乗算手段35は、音声復号化手段21から入
力された前記復号音声の各サンプル値に対して、ゲイン
値制御手段34から入力されたサンプル毎のゲイン値を
乗じていき、得られた結果をディジタル出力音声Bとし
てD−A変換手段22に出力する。D−A変換手段22
は、前記ディジタル出力音声Bに対してディジタル・ア
ナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である
出力音声Bを出力する。
【0059】音声通信端末Cには、回線Aを介して、端
末Aから変調信号Aが入力される。復調手段26は、前
記変調信号Aを復調して、得られた音声符号A’を音声
復号化手段27に出力する。音声復号化手段27は、前
記音声符号A’を復号化し、得られたディジタル出力音
声CをD−A変換手段28に出力する。D−A変換手段
28は、前記ディジタル出力音声Cに対してディジタル
・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号で
ある出力音声Cを出力する。
【0060】なお、上記実施の形態では、常に乗算手段
35によるゲイン値の乗算が行われているが、ゲイン値
が1である場合には、乗算を行っても結果に変化がない
ので、乗算手段35における乗算を中止して、前記復号
音声をそのままディジタル出力音声Bとしても構わな
い。
【0061】また、上記実施の形態では、通信路として
無線回線やアナログモデム伝送回線等を使う場合の構成
について説明したが、ATMなどの他の種類の回線を使
う構成も可能である。その時には、変調手段、復調手段
の構成が回線の種類に応じて変更される。
【0062】また、通常は、音声通信端末Cにも音声通
信端末Bと同じ構成を持たせておき、音声通信端末Aと
音声通信端末Cが通話を行っている場合には、音声通信
端末B内の記憶手段には音声符号が格納されていないた
めに、乗算手段35には常に1というゲイン値が入力さ
れ、音声通信端末Aと音声通信端末Cとの通話が、出力
音声Bとして出力される。当然、音声通信端末Bおよび
音声通信端末Cと同じ構成の音声通信端末を複数備える
構成も可能である。
【0063】この実施の形態1によれば、前記音声符号
Bを所定数記憶する記憶手段と、この記憶手段内に記憶
されている音声符号Bと音声符号A’との類似度を評価
し、得られた類似度を出力する類似度評価手段と、少な
くとも前記類似度に基づいて復号音声に修正を与えて、
最終的に出力される出力音声Bに含まれている入力音声
Bに起因する部分の振幅が小さくなるようにする修正手
段とを備えるようにしたので、大きく遅延したエコーに
よって通話が困難となることを回避した音声通信端末が
得られる効果がある。
【0064】また、前記修正手段が、少なくとも前記類
似度に基づいて、前記復号音声に乗ずるゲイン値を決定
するゲイン値制御手段と、ゲイン値制御手段が出力した
ゲイン値を前記復号音声に乗じる乗算手段とを備えるよ
うにしたので、最終的に出力される出力音声Bに含まれ
ている入力音声Bに起因する部分の振幅を小さくするこ
とができ、大きく遅延したエコーによって通話が困難と
なることを回避した音声通信端末が得られる効果があ
る。
【0065】また、前記類似度評価手段における類似度
として、比較対象となっている音声符号間の一致するビ
ット数もしくはビット一致率を用いるようにしたので、
伝送路上でビット誤りが少々重畳しても、過去に出力し
た音声符号Bが音声符号A’として戻ってきていること
を正しく検知することができ、大きく遅延したエコーに
よって通話が困難となることを回避した音声通信端末が
得られる効果がある。
【0066】更に、前記音声符号Bを所定数記憶する記
憶手段と、この記憶手段内に記憶されている音声符号B
と音声符号A’との類似度を評価し、得られた類似度を
出力する類似度評価手段と、少なくとも前記類似度に基
づいて復号音声に修正を与えて、最終的に出力される出
力音声Bに含まれている入力音声Bに起因する部分の振
幅が小さくなるようにする修正手段とを備えた第一の音
声通信端末(音声通信端末B)に加えて、この第一の音
声通信端末が出力した出力音声符号を復号して出力する
とともに、一定時間のフレーム毎に、第二の入力音声
(入力音声A)を符号化して得た音声符号と、前記第一
の音声通信端末が出力した出力音声符号との一方を選択
して出力する第二の音声通信端末(音声通信端末A)と
を備えるようにしたので、2回の符号化による大きな品
質劣化を回避でき、大きく遅延したエコーによって通話
が困難となることを回避できる音声通信システムが得ら
れる効果がある。
【0067】更に、話者Aまたは話者Bによる入力音声
を符号化した音声符号のみを復号するので、ダブルトー
ク音声の符号化によって大きく品質を劣化させてしまう
ことを回避した音声通信システムが得られる効果があ
る。
【0068】実施の形態2.図2は、この発明による音
声通信端末の別の構成を示す。なお、この音声通信端末
を図1の音声通信端末Bとしたものが音声通信システム
の全体構成である。図において、図1と同一符号は同一
または相当部分を示すので説明を省略する。33は修正
手段で、類似度評価手段32からの類似度が所定閾値を
上回るか否かを判定する判定手段36と、この判定結果
により復調手段20からの音声符号A’に対する置換処
理を行う符号置換手段37から構成される。
【0069】以下、図に基づいて動作を説明する。音声
通信端末Bには、話者Bが発声した音声が入力音声Bと
して入力される。また、回線Aを介して、音声通信端末
Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23
は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換
(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタ
ル入力音声Bを得る。音声符号化手段24は、前記ディ
ジタル入力音声Bを符号化して、得られた音声符号Bを
変調手段25と記憶手段31に出力する。変調手段25
は、入力された音声符号Bをディジタル変調して、得ら
れた変調信号を変調信号Bとして、回線Bに出力する。
【0070】音声通信端末B内の復調手段20は、前記
変調信号Aを復調して、得られた音声符号A’を類似度
評価手段32と修正手段33内の符号置換手段37に出
力する。記憶手段31は、その内部に音声符号化手段2
4から入力された音声符号BをNフレーム分記憶してあ
り、その一部もしくは全部を類似度評価手段32に対し
て出力する。
【0071】類似度評価手段32は、復調手段20から
入力された音声符号A’と、記憶手段31から入力され
た1つ以上の音声符号Bを比較し、その類似度を順に評
価し、その中の最大値を修正手段33内の判定手段36
に対して出力する。なお、ここで用いる類似度として
は、2つの音声符号のビット一致数またはビット一致率
を用いることができる。
【0072】判定手段36は、類似度評価手段32から
入力された類似度が所定閾値を上回るか否かを判定し、
判定結果を符号置換手段37に対して出力する。なお、
この所定閾値についても、実施の形態1のゲイン値制御
手段34と同様に、固定値でも、適応的な制御を行って
も良い。
【0073】符号置換手段37は、前記判定結果が、類
似度が所定閾値を上回っていることを示している場合に
限り、復調手段20から入力された音声符号A’に対す
る置換処理を行い、得られた音声符号A”を音声復号手
段21に出力する。前記判定結果が、類似度が所定閾値
以下であることを示している場合には、復調手段20か
ら入力された音声符号A’をそのまま音声符号A”とし
て音声復号手段21に出力する。
【0074】図3は、符号置換手段37における置換処
理の一例を説明する図である。図において、(a)が復
調手段20から出力された音声符号(音声符号A’)、
(b)が符号置換手段37によって置換された音声符号
(音声符号A”)である。この例では、符号置換手段3
7は、音声符号中のゲイン情報を表すゲイン符号イ(0
110011)の部分のみを固定のゲイン符号ロ(00
00000)に置換している。予め小振幅の復号音声を
生成することができるゲイン符号を探しておき、そのゲ
イン符号を置換に用いる固定のゲイン符号として用いる
ことで、置換によって復号音声の振幅を小さくすること
ができる。例えば、音声符号化方式が一般的なCELP
方式である場合には、適応音源ゲインがほぼ0で駆動音
源ゲインも非常に小さい値となるゲイン符号に置換する
ことで、復号音声の振幅を非常に小さいものとすること
ができる。
【0075】なお、置換する符号はゲイン符号に限定さ
れるものではなく、最終的に復号音声の振幅を小さくで
きるのであれば、音声符号の一部もしくは全体を置換す
る構成でも構わない。音声符号化方式によっては、ゲイ
ン符号がない場合もあるので、その時にはパワーに関す
る符号など振幅に関連する符号の置換を行うようにすれ
ばよい。
【0076】音声復号化手段21は、入力された音声符
号A”を復号化し、得られた復号音声をディジタル出力
音声BとしてD−A変換手段22に出力する。D−A変
換手段22は、前記ディジタル出力音声Bに対してディ
ジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ
信号である出力音声Bを出力する。
【0077】なお、実施の形態1と同様に、ATMなど
の他の種類の回線を使う構成も可能である。また、通常
は、音声通信端末Cにも音声通信端末Bと同じ構成を持
たせておき、音声通信端末Aと音声通信端末Cが通話を
行っている場合には、音声通信端末B内の記憶手段には
音声符号が格納されていないために、符号の置換が行わ
れずに、音声通信端末Aと音声通信端末Cとの通話が、
出力音声Bとして出力される。当然、音声通信端末Bお
よび音声通信端末Cと同じ構成の音声通信端末を複数備
える構成も可能である。
【0078】この実施の形態2によれば、前記音声符号
Bを所定数記憶する記憶手段と、この記憶手段内に記憶
されている音声符号Bと音声符号A’との類似度を評価
し、得られた類似度を出力する類似度評価手段と、少な
くとも前記類似度に基づいて音声符号A’に修正を与え
て、最終的に出力される出力音声Bに含まれている入力
音声Bに起因する部分の振幅が小さくなるようにする修
正手段とを備えるようにしたので、大きく遅延したエコ
ーによって通話が困難となることを回避した音声通信端
末が得られる効果がある。
【0079】また、前記修正手段が、少なくとも前記類
似度に基づいて、前記音声符号A’に修正を行うか否か
決定する判定手段と、判定手段が修正を行うことに決定
した場合に、前記音声符号A’の一部または全部を所定
の符号に置換した音声符号A”を出力し、判定手段が修
正を行わないことに決定した場合に、前記入力音声符号
をそのまま音声符号A”として出力する符号置換手段を
備えるようにしたので、最終的に出力される出力音声B
に含まれている入力音声Bに起因する部分の振幅が小さ
く復号されるように符号置換を行うことができ、大きく
遅延したエコーによって通話が困難となることを回避し
た音声通信端末が得られる効果がある。
【0080】また、前記類似度評価手段における類似度
として、比較対象となっている音声符号間の一致するビ
ット数もしくはビット一致率を用いるようにしたので、
伝送路上でビット誤りが少々重畳しても、過去に出力し
た音声符号Bが音声符号A’として戻ってきていること
を正しく検知することができ、大きく遅延したエコーに
よって通話が困難となることを回避した音声通信端末が
得られる効果がある。
【0081】更に、前記音声符号Bを所定数記憶する記
憶手段と、この記憶手段内に記憶されている音声符号B
と音声符号A’との類似度を評価し、得られた類似度を
出力する類似度評価手段と、少なくとも前記類似度に基
づいて音声符号A’に修正を与えて、最終的に出力され
る出力音声Bに含まれている入力音声Bに起因する部分
の振幅が小さくなるようにする修正手段とを備えた第一
の音声通信端末(音声通信端末B)に加えて、この第一
の音声通信端末が出力した出力音声符号を復号して出力
するとともに、一定時間のフレーム毎に、第二の入力音
声(入力音声A)を符号化して得た音声符号と、前記第
一の音声通信端末が出力した出力音声符号との一方を選
択して出力する第二の音声通信端末(音声通信端末A)
とを備えるようにしたので、2回の符号化による大きな
品質劣化を回避でき、大きく遅延したエコーによって通
話が困難となることを回避できる音声通信システムが得
られる効果がある。更に、話者Aまたは話者Bによる入
力音声を符号化した音声符号のみを復号するので、ダブ
ルトーク音声の符号化によって大きく品質を劣化させて
しまうことを回避した音声通信システムが得られる効果
がある。
【0082】実施の形態3.実施の形態3は、音声符号
が音声情報を純粋に表す情報符号と、その誤り訂正符号
によって構成されている場合に適用する例である。
【0083】一般に無線回線にて送信する音声符号は、
音声情報を純粋に表す情報符号と、その誤り訂正符号に
よって構成されている。音声情報を表す情報符号につい
ては、ビット毎の重要度に偏りがあるため、重要度の高
いビットのみを所定数集めて、これに対する誤り訂正符
号を算出することが多い。
【0084】この実施の形態3における音声通信端末の
構成は、図示すると実施の形態2を示す図2と同様であ
るが、音声符号が音声情報を純粋に表す情報符号と、そ
の誤り訂正符号によって構成されているため、音声符号
化手段24、音声復号化手段21及び符号置換手段37
の内部の構成が異なる。
【0085】図4は、実施の形態3による音声通信端末
における、符号置換手段37の置換処理の別の一例を説
明する図である。図において、(a)が復調手段20か
ら出力された音声符号(音声符号A’)、(b)が符号
置換手段37によって置換された音声符号(音声符号
A”)である。
【0086】音声符号化手段24は、音声情報を純粋に
表す情報符号を生成し、その中の重要度の高いビットの
みを集めてこれに対する誤り訂正符号を算出し、情報符
号と誤り訂正符号を合わせたものを音声符号をして出力
する。
【0087】音声復号化手段21は、音声符号中の誤り
訂正符号を用いて情報符号の誤り訂正処理を行い、誤り
訂正後の情報符号を復号化する。また音声復号化手段2
1は、誤り訂正限界を超えた誤りが重畳したか否かを判
定して、判定結果を表す誤り検出フラグを生成し、この
フラグが訂正限界を超えたことを示している時には、誤
り訂正対象の情報符号(重要な所定数のビット)を廃棄
し、前フレームの値に置換するなどして復号化を行う。
【0088】さらに訂正限界を超えた誤り重畳を示すフ
ラグが連続する場合には、復号音声の振幅を徐々に小さ
く修正を与えていく制御を行う。この様にすることで、
限られた伝送情報量の中で効果的な誤り耐性の改善を実
現することができる。
【0089】符号置換手段37は、判定手段36が類似
度評価手段32からの類似度が所定閾値をを上回ってい
ることを示している場合に限り、復調手段20から入力
された音声符号A’に対する置換処理を行い、得られた
音声符号A”を音声復号手段21に出力する。この置換
は図4(a)に示すような音声符号中の誤り訂正符号と
誤り訂正対象の情報符号 ハを、図4(b)に示すよう
な音声符号中の誤り訂正符号と誤り訂正対象の情報符号
ニに置換する。
【0090】この置換は、上記音声復号化手段21にお
ける置換とは異なるものであり、音声復号化手段21内
にて訂正限界を超えた誤りが重畳したと判定させるため
のものである。具体的には、置換用の符号として、誤り
訂正限界を超えた誤りが重畳したことを検知する固定符
号を用意しておき、これを用いた置換を行う。
【0091】この置換が行われると、音声復号化手段2
1は、誤り訂正対象の情報符号(重要な所定数のビッ
ト)を廃棄し、前フレームの値に置換するなどして復号
化を行う。また、符号置換手段37の置換が連続する
と、音声復号化手段21は復号音声の振幅を徐々に小さ
くなるように修正を与えていく。
【0092】この実施の形態3によれば、図2に示す構
成において、符号置換手段37が、音声符号A’に含ま
れる誤り訂正符号にて訂正限界を超えた誤りが重畳した
と判定されるように置換を行うようにしたので、実施の
形態2が持つ効果に加えて、振幅の急変が少なく、なめ
らかな復号音が得られる効果がある。
【0093】実施の形態4.図5は、この実施の形態4
による音声通信端末の構成を示す。なお、この音声通信
端末を図1の音声通信端末Bとしたものが音声通信シス
テムの全体構成である。図1および図2と同一符号は同
一または相当部分を示すので説明を省略する。33は修
正手段で、類似度評価手段32からの類似度が所定閾値
を上回るか否かを判定する判定手段36と、判定により
類似度が所定閾値を上回っているとき音声復号化手段2
1に対して、音声復号化手段21の復号化過程で得られ
るゲイン値に乗じるための1より小さい修正係数を出力
する制御手段38から構成される。
【0094】以下、図に基づいて動作を説明する。音声
通信端末Bには、話者Bが発声した音声が入力音声Bと
して入力される。また、回線Aを介して、音声通信端末
Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23
は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換
(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタ
ル入力音声Bを得る。音声符号化手段24は、前記ディ
ジタル入力音声Bを符号化して、得られた音声符号Bを
変調手段25と記憶手段31に出力する。変調手段25
は、入力された音声符号Bをディジタル変調して、得ら
れた変調信号を変調信号Bとして、回線Bに出力する。
【0095】音声通信端末B内の復調手段20は、前記
変調信号Aを復調して、得られた音声符号A’を音声復
号化手段21と類似度評価手段32に出力する。記憶手
段31は、その内部に音声符号化手段24から入力され
た音声符号BをNフレーム分記憶してあり、その一部も
しくは全部を類似度評価手段32に対して出力する。
【0096】類似度評価手段32は、復調手段20から
入力された音声符号A’と、記憶手段31から入力され
た1つ以上の音声符号Bを比較し、その類似度を順に評
価し、その中の最大値を修正手段33内の判定手段36
に対して出力する。判定手段36は、類似度評価手段3
2から入力された類似度が所定閾値を上回るか否かを判
定し、判定結果を制御手段38に対して出力する。
【0097】制御手段38は、前記判定結果が、類似度
が所定閾値を上回っていることを示している場合に限
り、音声復号化手段21に対して、その復号化過程で得
られるゲイン値に乗じるための1より小さい修正係数を
出力する。なお類似度が所定閾値を上回っていることを
示す判定結果の連続数に従って修正係数を段階的に小さ
くするように制御して不連続感を抑制することも可能で
ある。
【0098】音声復号化手段21は、入力された音声符
号A’を復号化し、得られた復号音声をディジタル出力
音声BとしてD−A変換手段22に出力する。但し、前
記制御手段38からゲイン値に対する修正係数を入力さ
れた場合には、復号過程で求まるフレームまたはサブフ
レーム(フレームの一部区間)に対するゲイン値に対し
てその修正係数を乗じてから、その後の復号処理を行う
ようにする。D−A変換手段22は、前記ディジタル出
力音声Bに対してディジタル・アナログ変換(D−A変
換)を行ってアナログ信号である出力音声Bを出力す
る。
【0099】なお、前記制御手段38が、ゲイン値の修
正係数の代わりに、実施の形態3にて説明した音声復号
化手段21内の誤り検出フラグを修正する指示を出力す
るようにすることも可能である。
【0100】誤り検出フラグは、前述の通り、音声復号
化手段21に入力された音声符号に訂正限界を超えた誤
りが重畳したか否かの判定結果を示す情報であり、制御
手段38がこの誤り検出フラグを修正して、訂正限界を
超えた誤りが重畳した時の値に設定すると、音声復号化
手段21内では、実施の形態3で説明したものと同様
な、訂正限界を超えた誤りが重畳した場合の処理を実行
する。
【0101】具体的には、誤り訂正対象の情報符号(重
要な所定数のビット)を廃棄し、前フレームの値に置換
するなどして復号化を行う。また、誤り検出フラグの修
正が連続すると、音声復号化手段21は復号音声の振幅
を徐々に小さくなるように修正しつつ復号を行ってい
く。
【0102】この実施の形態4によれば、前記音声符号
Bを所定数記憶する記憶手段と、この記憶手段内に記憶
されている音声符号Bと音声符号A’との類似度を評価
し、得られた類似度を出力する類似度評価手段と、前記
類似度に基づいて音声復号化手段の動作に修正を与え
て、最終的に出力される出力音声Bに含まれている入力
音声Bに起因する部分の振幅が小さくなるようにする修
正手段とを備えるようにしたので、大きく遅延したエコ
ーによって通話が困難となることを回避した音声通信端
末が得られる効果がある。
【0103】また、前記修正手段が、少なくとも前記類
似度に基づいて、音声復号化手段の動作の修正を行うか
否か決定する判定手段と、判定手段が修正を行うことに
決定した場合に、前記復号化過程で得られるゲイン値ま
たは誤り検出フラグに修正をあたえる指示を出す制御手
段とを備え、音声復号手段が、前記制御手段から入力さ
れた指示に従って、復号化過程で得られるゲイン値を修
正したり、誤り検出フラグに修正しつつ復号を行うよう
にしたので、最終的に出力される出力音声Bに含まれて
いる入力音声Bに起因する部分の振幅が小さく復号され
るように復号処理の動作を修正することができ、大きく
遅延したエコーによって通話が困難となることを回避し
た音声通信端末が得られる効果がある。
【0104】更に、前記音声符号Bを所定数記憶する記
憶手段と、この記憶手段内に記憶されている音声符号B
と音声符号A’との類似度を評価し、得られた類似度を
出力する類似度評価手段と、少なくとも前記類似度に基
づいて音声復号化手段の動作に修正を与えて、最終的に
出力される出力音声Bに含まれている入力音声Bに起因
する部分の振幅が小さくなるようにする修正手段とを備
えた第一の音声通信端末(音声通信端末B)に加えて、
この第一の音声通信端末が出力した出力音声符号を復号
して出力するとともに、一定時間のフレーム毎に、第二
の入力音声(入力音声A)を符号化して得た音声符号
と、前記第一の音声通信端末が出力した出力音声符号と
の一方を選択して出力する第二の音声通信端末(音声通
信端末A)とを備えるようにしたので、2回の符号化に
よる大きな品質劣化を回避でき、大きく遅延したエコー
によって通話が困難となることを回避できる音声通信シ
ステムが得られる効果がある。
【0105】更に、話者Aまたは話者Bによる入力音声
を符号化した音声符号のみを復号するので、ダブルトー
ク音声の符号化によって大きく品質を劣化させてしまう
ことを回避した音声通信システムが得られる効果があ
る。
【0106】実施の形態2では音声復号化手段21の出
力に対してサンプル毎にゲインを乗じていたが、この実
施の形態では音声復号化手段21内のフレームまたはサ
ブフレーム毎のゲイン値を修正している。実施の形態2
の構成は、ゲインの乗算がサンプル毎で多い上に平滑化
処理なども必要になってくるが、手段の独立性が高いの
で音声復号化手段21を改変しないですむ長所がある。
この実施の形態は、手段の独立性は低くなるが、ゲイン
の補正処理が簡単となる長所がある。
【0107】更に、前記音声符号Bを所定数記憶する記
憶手段と、この記憶手段内に記憶されている音声符号B
と音声符号A’との類似度を評価し、得られた類似度を
出力する類似度評価手段と、少なくとも前記類似度に基
づいて音声復号化手段の動作に修正を与えて、最終的に
出力される出力音声Bに含まれている入力音声Bに起因
する部分の振幅が小さくなるようにする修正手段とを備
えた第一の音声通信端末(音声通信端末B)に加えて、
この第一の音声通信端末が出力した出力音声符号を復号
して出力するとともに、一定時間のフレーム毎に、第二
の入力音声(入力音声A)を符号化して得た音声符号
と、前記第一の音声通信端末が出力した出力音声符号と
の一方を選択して出力する第二の音声通信端末(音声通
信端末A)とを備えるようにしたので、2回の符号化に
よる大きな品質劣化を回避でき、大きく遅延したエコー
によって通話が困難となることを回避できる音声通信シ
ステムが得られる効果がある。
【0108】更に、話者Aまたは話者Bによる入力音声
を符号化した音声符号のみを復号するので、ダブルトー
ク音声の符号化によって大きく品質を劣化させてしまう
ことを回避した音声通信システムが得られる効果があ
る。
【0109】実施の形態5.上記実施の形態1乃至実施
の形態4における類似度としては、比較対象となってい
る音声符号間の一致するビット数もしくはビット一致率
を用いるようにしていたが、各音声符号が音声情報を表
す情報符号とその誤り訂正符号によって構成される場合
には、音声符号B中の情報符号と、音声符号A’を誤り
訂正符号によって誤り訂正した後の情報符号について、
一致するビット数もしくはビット一致率を求めて類似度
とするようにしても良い。
【0110】図6は、このような作用をする音声通信端
末の構成を示す。なお、この音声通信端末を図1の音声
通信端末Bとしたものが音声通信システムの全体構成で
ある。図1と同一符号は同一または相当部分を示すので
説明を省略する。図において、音声符号化手段24は音
声情報を純粋に表す情報源を符号化する符号化手段39
とその誤り訂正情報を符号化する誤り訂正符号化手段4
0によって構成され、音声復号化手段21は誤り訂正符
号を復号する誤り訂正復号化手段41と情報源符号を復
号する情報源復号化手段42によって構成されている。
【0111】以下、図に基づいて動作を説明する。音声
通信端末Bには、話者Bが発声した音声が入力音声Bと
して入力される。また、回線Aを介して、音声通信端末
Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23
は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換
(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタ
ル入力音声Bを得る。
【0112】音声符号化手段24内の情報源符号化手段
39は、前記ディジタル入力音声Bを少ない情報に符号
化して、得られた情報符号Bを、音声符号化手段24内
の誤り訂正符号化手段40と記憶手段31に出力する。
この情報源符号化手段39に適用できる代表的なものと
してCELP方式がある。
【0113】誤り訂正符号化手段40は、前記情報符号
Bの全体もしくは一部に対する誤り訂正符号Bを算出
し、これを情報符号Bに付加して得られた結果を音声符
号Bとして変調手段25に出力する。ここで用いる代表
的な誤り訂正符号化方式としては、畳み込み符号化、C
RC符号化などがある。情報源符号化にCELPを用い
る場合、通常は、情報符号B中の重要なビットを複数集
めて、これに対する誤り検出符号(CRC)を付加し、
CRC対象の複数のビットとCRC符号を畳み込み符号
化する構成が用いられる。
【0114】変調手段25は、入力された音声符号Bを
ディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Bと
して、回線B11に出力する。
【0115】音声通信端末B内の復調手段20は、前記
変調信号Aを復調して、得られた音声符号A’を音声復
号化手段21内の誤り訂正復号化手段41に出力する。
誤り訂正復号化手段41は、音声符号A’内に含まれて
いる、誤り訂正符号とこの誤り訂正符号によって保護さ
れているビット群を抽出して、誤り訂正復号化処理を実
行して、訂正後のビット群と、保護対象外の残りのビッ
ト群を合わせたものを情報符号A’として、情報源復号
化手段42と類似度評価手段32に対して出力する。ま
た、誤り訂正符号中にCRCなどの誤り検出符号が含ま
れている場合には、誤り検出結果を合わせて、情報源復
号化手段42と類似度評価手段32に対して出力する。
【0116】記憶手段31は、その内部に情報源符号化
手段39から入力された情報符号BをNフレーム分記憶
してあり、その一部もしくは全部を類似度評価手段32
に対して出力する。なお、記憶手段31内には情報符号
BをNフレーム分格納できるメモリが存在し、類似度評
価手段32への情報符号の出力を行った後で、Nフレー
ム前の情報符号Bが格納されている所に現在のフレーム
の情報符号Bを上書きすることで記憶内容の更新を行
う。なおNフレーム分の情報符号Bを記憶しておくこと
ができるのであれば、記憶手段31内の構成および更新
方法はこれに限られるものではない。
【0117】類似度評価手段32は、誤り訂正復号化手
段41から入力された情報符号A’と、記憶手段31か
ら入力された1つ以上の情報符号Bを比較し、その類似
度を順に評価し、その中の最大値を修正手段33内のゲ
イン値制御手段34に対して出力する。なお、ここで用
いる類似度としては、2つの情報符号のビット一致数ま
たはビット一致率を用いることができる。
【0118】ゲイン値制御手段34は、類似度評価手段
32から入力された類似度が所定閾値を上回る場合に、
音声符号Bが音声通信端末Aを介して戻ってきていると
判断して、1未満の小さいゲイン値を乗算手段35に出
力する。類似度評価手段32から入力された類似度が所
定閾値以下である場合には、1というゲイン値を乗算手
段35に出力する。
【0119】音声復号化手段21内の情報源復号化手段
42は、入力された情報符号A’を復号化し、得られた
復号音声を乗算手段35に出力する。また、誤り検出結
果が誤りがあることを示している場合には、前フレーム
の情報符号A’または前フレームの復号音声を用いた補
間処理を行いつつ復号化し、得られた復号音声を乗算手
段35に出力する。
【0120】乗算手段35は、情報源復号化手段42か
ら入力された前記復号音声の各サンプル値に対して、ゲ
イン値制御手段34から入力されたサンプル毎のゲイン
値を乗じていき、得られた結果をディジタル出力音声B
としてD−A変換手段22に出力する。D−A変換手段
22は、前記ディジタル出力音声Bに対してディジタル
・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号で
ある出力音声Bを出力する。
【0121】なお、当然のことであるが、この音声通信
システムの場合、他の音声通信端末における音声符号化
手段と音声復号化手段も、全て音声符号化手段24と音
声復号化手段21と同じ構成とすることが必要である。
ここでは図1に示した実施の形態1における音声符号化
手段を情報源符号化手段と誤り訂正符号化手段で構成
し、音声復号化手段を誤り訂正復号化手段と情報源復号
化手段で構成するようにして、情報符号での類似度計算
を行うようにしたが、図2及び図5に示した実施の形態
2乃至実施の形態4における音声符号化手段と音声復号
化手段の構成を同様に変更することで、これらにおいて
も情報符号での類似度計算を行うようにすることができ
る。
【0122】なお、具体的には、各図において、音声符
号化手段の部分を情報源符号化手段に差し替え、これと
変調手段25との間に誤り訂正符号化手段を挿入し、更
に復調手段20の直後に誤り訂正復号化手段を挿入し、
音声復号化手段21の部分を情報源復号化手段に差し替
えた構成となる。
【0123】この実施の形態5によれば、類似度評価手
段における類似度として、前記記憶手段内に記憶されて
いる情報符号と、音声符号A’中の情報符号を同音声符
号A’中の誤り訂正符号によって誤り訂正した誤り訂正
後情報符号との間で評価するようにしたので、伝送路上
でビット誤りが少々重畳しても、過去に出力した音声符
号Bが音声符号A’として戻ってきていることを正しく
検知することができ、大きく遅延したエコーによって通
話が困難となることを回避した音声通信端末が得られる
効果がある。
【0124】実施の形態6.図7は、この発明による音
声通信システムの別の構成を示す。図において、音声通
信端末Bがこの発明による音声通信端末に相当する。図
1および図9と同一符号は同一または相当部分を示すの
で説明を省略する。31はA−D変換手段23から入力
されたディジタル入力音声BをNフレーム分記憶する記
憶手段、32は音声復号化手段21からの復号音声と、
記憶手段31からのディジタル入力音声Bを比較し、そ
の類似度を評価する類似度評価手段である。
【0125】以下、図に基づいて動作を説明する。音声
通信端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aと
して入力される。また、回線Bを介して後述する音声通
信端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12
は、前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを
音声復号化手段13に出力する。音声復号化手段13
は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出
力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換
手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジ
タル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信
号である出力音声Aを出力する。
【0126】音声通信端末A内では、前記入力音声Aと
出力音声Aを重畳した重畳音声を生成し、これをA−D
変換手段16に入力する。A−D変換手段16は、入力
された重畳音声に対してアナログ・ディジタル変換(A
−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入
力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタ
ル入力音声Aを符号化して、得られた音声符号Aを変調
手段18に出力する。変調手段18は、入力された音声
符号Aをディジタル変調して、得られた変調信号を変調
信号Aとして、回線A10に出力する。
【0127】音声通信端末Bには、話者Bが発声した音
声が入力音声Bとして入力される。また、回線A10を
介して、音声通信端末Aから変調信号Aが入力される。
A−D変換手段23は、前記入力音声Bに対してアナロ
グ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル
信号であるディジタル入力音声Bを生成し、これを音声
符号化手段24と記憶手段31に対して出力する。音声
符号化手段24は、前記ディジタル入力音声Bを符号化
して、得られた音声符号Bを変調手段25に出力する。
変調手段25は、入力された音声符号Bをディジタル変
調して、得られた変調信号を変調信号Bとして、回線B
11に出力する。
【0128】記憶手段31は、その内部にA−D変換手
段23から入力されたディジタル入力音声BをNフレー
ム分記憶してあり、フレーム単位にその一部もしくは全
部を類似度評価手段32に対して出力する。なお、記憶
手段31内にはディジタル入力音声BをNフレーム分格
納できるメモリが存在し、類似度評価手段32へのディ
ジタル入力音声の出力を行った後で、Nフレーム前のデ
ィジタル入力音声Bが格納されている所に現在のフレー
ムのディジタル入力音声Bを上書きすることで記憶内容
の更新を行う。なおNフレーム分のディジタル入力音声
Bを記憶しておくことができるのであれば、記憶手段3
1内の構成および更新方法はこれに限られるものではな
い。
【0129】音声通信端末B内の復調手段20は、前記
変調信号Aを復調して、得られた音声符号A’を音声復
号化手段21に出力する。音声復号化手段21は、入力
された音声符号A’を復号化し、得られた復号音声を類
似度評価手段32と乗算手段35に出力する。
【0130】類似度評価手段32は、音声復号化手段2
1から入力された1フレーム分の復号音声と、記憶手段
31からフレーム単位で入力された1つ以上のディジタ
ル入力音声Bを比較し、その類似度を順に評価し、その
中の最大値を修正手段33内のゲイン値制御手段34に
対して出力する。なお、ここで用いる類似度としては、
2つの音声のベクトル距離の逆数を用いることができ
る。
【0131】ゲイン値制御手段34は、類似度評価手段
32から入力された類似度が所定閾値を上回る場合に、
音声符号Bが音声通信端末Aを介して戻ってきていると
判断して、1未満の小さいゲイン値を乗算手段35に出
力する。類似度評価手段32から入力された類似度が所
定閾値以下である場合には、1というゲイン値を乗算手
段35に出力する。
【0132】乗算手段35は、音声復号化手段21から
入力された前記復号音声の各サンプル値に対して、ゲイ
ン値制御手段34から入力されたサンプル毎のゲイン値
を乗じていき、得られた結果をディジタル出力音声Bと
してD−A変換手段22に出力する。D−A変換手段2
2は、前記ディジタル出力音声Bに対してディジタル・
アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号であ
る出力音声Bを出力する。
【0133】なお、上記実施の形態では、常に乗算手段
35によるゲイン値の乗算が行われているが、ゲイン値
が1である場合には、乗算を行っても結果に変化がない
ので、乗算手段35における乗算を中止して、前記復号
音声をそのままディジタル出力音声Bとしても構わな
い。
【0134】また、上記実施の形態では、通信路として
無線回線やアナログモデム伝送回線等を使う場合の構成
について説明したが、ATMなどの他の種類の回線を使
う構成も可能である。その時には、変調手段、復調手段
の構成が回線の種類に応じて変更される。
【0135】また、通常は、音声通信端末Cにも音声通
信端末Bと同じ構成を持たせておき、音声通信端末Aと
音声通信端末Cが通話を行っている場合には、音声通信
端末B内の記憶手段には音声符号が格納されていないた
めに、乗算手段35には常に1というゲイン値が入力さ
れ、音声通信端末Aと音声通信端末Cとの通話が、出力
音声Bとして出力される。当然、音声通信端末Bおよび
音声通信端末Cと同じ構成の音声通信端末を複数備える
構成も可能である。
【0136】この実施の形態6によれば、ディジタル入
力音声Bを所定長記憶する記憶手段と、この記憶手段内
に記憶されているディジタル入力音声Bと復号音声との
類似度を評価し、得られた類似度を出力する類似度評価
手段と、少なくとも前記類似度に基づいて、前記復号音
声に乗ずるゲイン値を決定するゲイン値制御手段と、ゲ
イン値制御手段が出力したゲイン値を前記復号音声に乗
じ、得られた結果を出力する乗算手段とを備えるように
したので、大きく遅延したエコーによって通話が困難と
なることを回避した音声通信端末が得られる効果があ
る。
【0137】更に、この音声通信端末(音声通信端末
B)に加えて、この音声通信端末Bが出力した音声符号
を復号して出力音声Aとして出力するとともに、この出
力音声Aと第二の入力音声(入力音声A)とを加算して
得た音声信号を符号化して、得られた音声符号を出力す
る第二の音声通信端末(音声通信端末A)とを備えるよ
うにしたので、大きく遅延したエコーによって通話が困
難となることを回避できる音声通信システムが得られる
効果がある。
【0138】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、夫
々別個の端子より音声と音声符号を入力し、入力音声を
符号化して出力音声符号とすると共に、前記音声符号を
復号して出力音声として夫々別個の端子より出力する音
声通信端末にあって、音声通信端末より出力される出力
音声に含まれている入力音声に起因する部分の振幅が小
さくなるようにする修正手段を備えるようにしたので、
大きく遅延したエコーによって通話が困難となることを
回避した音声通信端末が得られる効果がある。
【0139】また、前記修正手段が、出力音声符号と入
力音声符号との類似度に基づいて、前記復号音声に乗ず
るゲイン値を決定するゲイン値制御手段と、ゲイン値制
御手段が出力したゲイン値を前記復号音声に乗じる乗算
手段とを備えるようにしたので、音声通信端末より出力
される出力音声Bに含まれている入力音声Bに起因する
部分の振幅を小さくすることができ、大きく遅延したエ
コーによって通話が困難となることを回避した音声通信
端末が得られる効果がある。
【0140】また、出力音声符号と入力音声符号との類
似度を評価する類似度評価手段を備え、その類似度とし
て、比較対象となっている音声符号間の一致するビット
数もしくはビット一致率を用いるようにしたので、伝送
路上でビット誤りが少々重畳しても、過去に出力した音
声符号Bが入力音声符号A’として戻ってきていること
を正しく検知することができ、大きく遅延したエコーに
よって通話が困難となることを回避した音声通信端末が
得られる効果がある。
【0141】この発明によれば、音声符号が音声情報を
表す情報符号と、その誤り訂正符号によって構成され、
類似度評価手段における類似度として、出力音声符号の
情報符号と、入力音声符号中の情報符号を同入力音声符
号中の誤り訂正符号によって誤り訂正した誤り訂正後情
報符号との間で評価するようにしたので、伝送路上でビ
ット誤りが少々重畳しても、過去に出力した音声符号が
入力音声符号’として戻ってきていることを正しく検知
することができ、大きく遅延したエコーによって通話が
困難となることを回避した音声通信端末が得られる効果
がある。
【0142】この発明の音声通信端末によれば、音声符
号を復号して出力音声とする音声復号化手段内のフレー
ムまたはサブフレーム毎のゲイン値を修正しているの
で、ゲインの補正処理が簡単となる長所がある。
【0143】この発明によれば、夫々別個の端子より音
声と音声符号を入力し、入力音声を符号化して出力音声
符号とすると共に、前記音声符号を復号して出力音声と
して夫々別個の端子より出力する端末で、該端末より出
力される出力音声に含まれている入力音声に起因する部
分の振幅が小さくなるようにする修正手段を備える第一
の音声通信端末と、夫々別個の端子より音声と音声符号
を入力し、入力音声を符号化して出力音声符号とすると
共に、前記音声符号を復号して出力音声として夫々別個
の端子より出力する第二の音声通信端末とで音声通信シ
ステムを構成するので、2回の符号化による大きな品質
劣化を回避でき、大きく遅延したエコーによって通話が
困難となることを回避できる効果がある。
【0144】更に、第一の音声通信端末の話者Aまたは
第二の音声通信端末の話者Bによる入力音声を符号化し
た音声符号のみを復号するので、ダブルトーク音声の符
号化によって大きく品質を劣化させてしまうことを回避
した音声通信システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による音声通信シス
テムの構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による音声通信端末
の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による符号置換手段
における置換処理の一例を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による符号置換手段
における一例を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による音声通信端末
の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による音声通信端末
の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による音声通信シス
テム構成図である。
【図8】 従来の音声通信システムの全体構成図であ
る。
【図9】 システムをディジタル化した従来の音声通信
システム構成図である。
【符号の説明】
1、2、3:音声通信端末、12:復調手段、13:音
声復号化手段、14:D−A変換手段、15:音声重畳
手段、16:A−D変換手段、17:音声符号化手段、
18:変調手段、20:復調手段、21:音声復号化手
段、23:A−D変換手段、24:音声符号化手段、2
5:変調手段、30:選択手段、31:記憶手段、3
2:類似度評価手段、33:修正手段、34:ゲイン値
制御手段、35:乗算手段、36:判定手段、37:符
号置換手段、38:制御手段、39:情報源符号化手
段、40:誤り訂正符号化手段れ、41:誤り訂正復号
化手段、42:情報源復号化手段。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々別個の端子より音声と音声符号を入力
    し、入力音声を符号化して出力音声符号とすると共に、
    前記音声符号を復号して出力音声として夫々別個の端子
    より出力する音声通信端末であって、 入力音声を符号化して、得られた音声符号を出力音声符
    号として出力する音声符号化手段と、 入力音声符号を復号して、得られた復号音声を出力音声
    として出力する音声復号化手段と、 前記音声符号化手段で符号化した出力音声符号を所定数
    記憶する記憶手段と、 この記憶手段内に記憶されている出力音声符号と前記入
    力音声符号との類似度を評価し、得られた類似度を出力
    する類似度評価手段と、 前記類似度評価手段の類似度に基づいて、前記入力音声
    符号または前記復号音声または前記音声復号化手段の動
    作の何れかを修正し、前記端子より出力される出力音声
    に含まれている前記入力音声に起因する部分の振幅が小
    さくなるようにする修正手段とを備えることを特徴とす
    る音声通信端末。
  2. 【請求項2】前記修正手段が、 前記類似度評価手段の類似度に基づいて、前記復号音声
    に乗ずるゲイン値を決定するゲイン値制御手段と、 ゲイン値制御手段が出力したゲイン値を前記復号音声に
    乗じ、得られた結果を出力音声信号として出力する乗算
    手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の音声通
    信端末。
  3. 【請求項3】前記修正手段は、前記類似度評価手段の類
    似度に基づいて、前記入力音声符号に修正を行うか否か
    決定する判定手段と、 判定手段が修正を行うと決定した場合は、前記入力音声
    符号を所定の符号に置換した音声符号を出力し、判定手
    段が修正を行わないと決定した場合は、前記入力音声符
    号をそのまま出力する符号置換手段とを備え、 前記音声復号手段は、符号置換手段から出力された音声
    符号を復号して、得られた復号音声を出力音声符号とし
    て出力する構成にされたことを特徴とする請求項1記載
    の音声通信端末。
  4. 【請求項4】前記符号置換手段により置換される音声符
    号は、低振幅の復号音声を復号可能な固定の音声符号で
    あることを特徴とする請求項3記載の音声通信端末。
  5. 【請求項5】音声符号は、音声情報を表す情報符号と、
    その誤り訂正符号によって構成され、前記符号置換手段
    は、判定手段が修正を行うと決定した場合、前記音声復
    号手段が誤り訂正符号にて訂正限界を超えた誤りが重畳
    したと判定する音声符号に置換する構成にされ、 前記音声復号手段は、訂正限界を超えた誤りの重畳を検
    知したとき、復号音声の振幅が順次に小さくなるよう復
    号を行う構成にされたことを特徴とする請求項3記載の
    音声通信端末。
  6. 【請求項6】前記修正手段は、 前記類似度に基づいて、前記音声復号化手段の動作の修
    正を行うか否か決定する判定手段と、 判定手段が修正を行うことに決定した場合に、前記音声
    復号化手段の復号化過程で得られるゲイン値または誤り
    検出フラグに修正をあたえる信号を出力する制御手段と
    を備え、 前記音声復号手段は、前記制御手段からの信号に従っ
    て、復号化過程で得られるゲイン値または誤り検出フラ
    グを修正して復号を行うように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の音声通信端末。
  7. 【請求項7】前記音声符号が、音声情報を表す情報符号
    と、その誤り訂正符号によって構成され、 前記類似度評価手段は、類似度を前記記憶手段内に記憶
    されている出力音声符号中の情報符号と、前記入力音声
    符号中の情報符号を同入力音声符号中の誤り訂正符号に
    よって誤り訂正した誤り訂正後情報符号との間で評価す
    る構成にされたことを特徴とする請求項1乃至請求項6
    記載の音声通信端末。
  8. 【請求項8】前記類似度評価手段は、類似度として比較
    対象となっている音声符号間の一致するビット数または
    ビット一致率を用いる構成にしたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項7記載の音声通信端末。
  9. 【請求項9】夫々別個の端子より音声と音声符号を入力
    し、入力音声を符号化して出力音声符号とすると共に、
    前記音声符号を復号して出力音声として夫々別個の端子
    より出力する音声通信端末であって、 入力音声を符号化して、得られた音声符号を出力音声符
    号として出力する音声符号化手段と、 入力音声符号を復号して、得られた復号音声を出力音声
    として出力する音声復号化手段と、 前記入力音声を所定長記憶する記憶手段と、 この記憶手段内に記憶されている入力音声と前記復号音
    声との類似度を評価し、得られた類似度を出力する類似
    度評価手段と、 前記類似度評価手段の類似度に基づいて、前記復号音声
    に乗ずるゲイン値を決定するゲイン値制御手段と、 ゲイン値制御手段が出力したゲイン値を前記復号音声に
    乗じ、得られた結果を出力音声信号として出力する乗算
    手段とを備えることを特徴とする音声通信端末。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項8の何れかに記載の
    構成を持つ第一の音声通信端末と、 音声を入力し一定時間のフレーム毎に前記音声を音声符
    号化手段で符号化して得た音声符号と、前記第一の音声
    通信端末が出力した出力音声符号との一方を所定基準に
    より選択手段で選択して出力するとともに、前記第一の
    音声通信端末が出力した出力音声符号を音声復号化手段
    で復号して出力する第二の音声通信端末と、を備えた音
    声通信システム。
  11. 【請求項11】請求項9記載の構成を持つ第一の音声通
    信端末と、 音声を入力し一定時間のフレーム毎に前記音声を音声符
    号化手段で符号化し、この符号化された音声符号と、前
    記第一の音声通信端末が出力した出力音声符号との一方
    を所定基準により選択手段で選択して出力するととも
    に、前記第一の音声通信端末が出力した出力音声符号を
    音声復号化手段で復号して出力する第二の音声通信端末
    と、を備えた音声通信システム。
JP2001029757A 2001-02-06 2001-02-06 音声通信端末並びに音声通信システム Expired - Lifetime JP3942831B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029757A JP3942831B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 音声通信端末並びに音声通信システム
TW090116446A TW515190B (en) 2001-02-06 2001-07-05 Voice communication terminal and voice communication system
CN01132642.5A CN1183734C (zh) 2001-02-06 2001-09-05 语音通信终端及语音通信系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029757A JP3942831B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 音声通信端末並びに音声通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002229595A true JP2002229595A (ja) 2002-08-16
JP3942831B2 JP3942831B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=18894063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029757A Expired - Lifetime JP3942831B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 音声通信端末並びに音声通信システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3942831B2 (ja)
CN (1) CN1183734C (ja)
TW (1) TW515190B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8521520B2 (en) * 2010-02-03 2013-08-27 General Electric Company Handoffs between different voice encoder systems
CN102300240A (zh) * 2011-08-26 2011-12-28 北京邮电大学 一种基于输出性能参数评估两个系统相似度的方法
DE102012213609B4 (de) * 2012-08-01 2014-06-05 Continental Automotive Gmbh Verfahren zur Ausgabe von Informationen mit synthetischer Sprache
CN110211610A (zh) * 2019-06-20 2019-09-06 平安科技(深圳)有限公司 评估音频信号损失的方法、装置及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
TW515190B (en) 2002-12-21
CN1368820A (zh) 2002-09-11
JP3942831B2 (ja) 2007-07-11
CN1183734C (zh) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3943127B2 (ja) Tdma無線システムにおけるソフト誤り補正
JP5351206B2 (ja) 非連続音声送信の際の擬似背景ノイズパラメータ適応送信のためのシステム及び方法
US6389391B1 (en) Voice coding and decoding in mobile communication equipment
JPH11331068A (ja) ワイヤレス局セット
JPH06202696A (ja) 音声復号化装置
Gardner et al. QCELP: A variable rate speech coder for CDMA digital cellular
JPH02288520A (ja) 背景音再生機能付き音声符号復号方式
US6718298B1 (en) Digital communications apparatus
JP3942831B2 (ja) 音声通信端末並びに音声通信システム
US20090070105A1 (en) Voice communication apparatus
JP2006352616A (ja) 音声パケット送信方法、音声パケット受信方法、それらの方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体
JP3649854B2 (ja) 音声符号化装置
JP3583550B2 (ja) 補間装置
JP3764339B2 (ja) 音声通信システム
JPH0697846A (ja) 無線通信装置
US8055980B2 (en) Error processing of user information received by a communication network
US20100179809A1 (en) Apparatus and method of processing a received voice signal in a mobile terminal
JP3079894B2 (ja) 音声復号化装置
JP2002252644A (ja) 音声パケット通信装置及び音声パケット通信方法
JP2848143B2 (ja) 無線電話機
JP2003099096A (ja) オーディオ復号処理装置及びこの装置に用いられる誤り補償装置
JPH09307513A (ja) 音声品質改善装置
JP3113455B2 (ja) 音声復号装置
JP3603469B2 (ja) 音声品質改善装置
JP6529473B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム、及びノイズ軽減方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3942831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term