JP2002229212A - 印刷版 - Google Patents

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JP2002229212A JP2001028910A JP2001028910A JP2002229212A JP 2002229212 A JP2002229212 A JP 2002229212A JP 2001028910 A JP2001028910 A JP 2001028910A JP 2001028910 A JP2001028910 A JP 2001028910A JP 2002229212 A JP2002229212 A JP 2002229212A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータからの画像データから原版への
直接画像書き込みが可能な新規な版を提供し、また、そ
の版に対して最適な製版方法及び製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 300nmから900nmの光に対して
光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
発色層と記す)を形成したことを特徴とする印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷、
樹脂凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷もしくは
グラビア印刷における印刷版とその製版方法及び版の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷業界では、コンピュータの高
性能・低価格化によるDTPの普及化とインターネット
を中心としたネット間でのデータ送受信の一般化に伴
い、印刷需要が多様化し、小ロット、短納期、低コスト
が必至となっている。この流れに答えるため、DTP画
像データから直接版に描画をおこなう直描型印刷版が徐
々に市場に出回っている。以下、代表的な直描型印刷版
の従来技術を示す。
【0003】フォトポリマー版材に関するものとして、
特開平4−219756号公報、特開平6−29506
1号公報や特開平8−220758号公報に記載されて
いるように、アルミ基板上に光重合型感光層を有する版
が開示されているが、露光ラチチュードが狭く小さな網
点が飛びやすく、フリンジが発生しやすい欠点を有す
る。また、銀塩版材に関するものとして、ハロゲン化銀
化合物を感光材とし、拡散転写法により画像形成を行な
うものが開示されているが、耐刷性が劣るのが欠点であ
る。また、アブレーション版材に関するものとして、U
SP5632204号明細書に記載されているように、
シリコーン樹脂を高エネルギーのレーザ光により熱破壊
する版が開示されており、書き込み前後で現像の必要が
ないが、デブレの除去のための洗浄工程を必要とし、ま
た、高価なレーザが必要となる欠点を有する。更に、熱
化学反応版材に関するものとして、USP537290
7号明細書に記載されているように、熱化学反応による
酸発生を利用した版が開示されているが、現像前後でバ
ーニングを必要とし製版工程が煩雑となる欠点を有す
る。更にまた、マーキングによる製版に関するものとし
て、特開平9−11655号公報や特開平9−5814
4号公報に記載されているように、IJプリンタや熱転
写プリンタやレーザプリンタを用い、親水性の版面に親
油性の色材をマーキングする版が開示されており、低コ
ストであるが、解像度が低く、モノクロ印刷程度の用途
しかないのが欠点である。これらの版材は、上記欠点を
有していることに加えて、版材を新規開発する必要があ
るため、従来の版よりもコスト的に高くなってしまう欠
点がある。また、これらの材料は従来版に比べ耐刷性も
劣っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来版のもつ低コスト性と高耐久性の利点を活かしつつ、
コンピュータからの画像データから原版への直接画像書
き込みが可能な新規な版を提供することにある。また、
その版に対して最適な製版方法及び製造方法を提供する
ことも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「300nmから900nmの光に対して光化学
反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以下、反応
層と記す)を形成し、さらにその上部に波長300nm
から900nmの範囲での光透過率が10%以上100
%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を含有し、
加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加熱又は未
露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、発色層と
記す)を形成したことを特徴とする印刷版」、(2)
「300nmから900nmの光に対して光化学反応又
は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以下、反応層と記
す)を形成し、さらにその上部に波長300nmから9
00nmの範囲での光透過率が10%以上100%以下
である感熱発色部材又は感光発色部材を含有し、加熱又
は露光により当該部材の光透過率が未加熱又は未露光時
よりも低下する感熱又は感光層(以下、発色層と記す)
を形成し、画像書き込み光源の波長に対して吸収性を示
す光吸収部材又は感光部材を該発色層に含有する、もし
くは該発色層に隣接して該光吸収部材又は感光部材を含
有する光熱変換層又は感光層を形成したことを特徴とす
る印刷版」、(3)「300nmから900nmの光に
対して光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層
(以下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波
長300nmから900nmの範囲での光透過率が10
%以上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部
材を含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が
未加熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以
下、発色層と記す)を形成し、その下部の該反応層との
間に光透過性のバリア層又は接着層を形成したことを特
徴とする印刷版」、(4)「300nmから900nm
の光に対して光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は
感熱層(以下、反応層と記す)を形成し、さらにその上
部に波長300nmから900nmの範囲での光透過率
が10%以上100%以下である感熱発色部材又は感光
発色部材を含有し、加熱又は露光により当該部材の光透
過率が未加熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光
層(以下、発色層と記す)を形成し、画像書き込み光源
の波長に対して吸収性を示す光吸収部材又は感光部材を
該発色層に含有する、もしくは該発色層に隣接して該光
吸収部材又は感光部材を含有する光熱変換層又は感光層
を形成し、該発色層もしくは光熱変換又は感光層とその
下部の該反応層との間に光透過性のバリア層又は接着層
を形成したことを特徴とする印刷版」、(5)「該バリ
ア層と該反応層との間に接着層を形成したことを特徴と
する前記第(3)項または第(4)項に記載の印刷
版」、(6)「当該版の最上部に光透過性及び耐摩耗性
を有する樹脂層を設けたことを特徴とする前記第(1)
項乃至第(4)項の何れか1に記載の印刷版」、(7)
「該バリア層部材は、該発色層塗工時のコート液に対し
て不溶性であることを特徴とする前記第(3)項または
第(4)項に記載の印刷版」、(8)「該反応層とバリ
ア層又は接着層との間の密着力が、該発色層もしくは光
熱変換層とバリア層又は接着層との間の密着力よりも小
さいことを特徴とする前記第(3)項または第(4)項
に記載の印刷版」、(9)「該反応層と接着層との間の
密着力が、該バリア層と接着層との間の密着力よりも小
さいことを特徴とする前記第(7)項に記載の印刷
版」、(10)「該反応層の現像液又は該発色層除去の
ための前工程で使用する液体に対して、該バリア層もし
くは該接着層が溶解性もしくは剥離性を示すことを特徴
とする前記第(3)項、第(4)項または第(7)項の
何れか1に記載の印刷版」、(11)「該発色層もしく
は光熱変換層が気体透過性に優れることを特徴とする前
記第(3)項または第(4)項に記載の印刷版」、(1
2)「該反応層の現像液に対して、該発色層が溶解性も
しくは剥離性を示すことを特徴とする前記第(1)項乃
至第(11)項のいずれか1に記載の直描型印刷版」、
(13)「基板及び反応層が、感光性又は感熱性平版印
刷版部材にて構成されることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(12)項の何れか1に記載の印刷版」、(1
4)「基板及び反応層が、感光性又は感熱性凸版印刷版
部材にて構成されることを特徴とする前記第(1)項乃
至第(12)項の何れか1に記載の印刷版」、(15)
「基板及び反応層が、感光性又は感熱性フレキソ印刷版
部材にて構成されることを特徴とする前記第(1)項乃
至第(12)項の何れか1に記載の印刷版」、(16)
「基板及び反応層が、感光性又は感熱性スクリーン印刷
版部材にて構成されることを特徴とする前記第(1)項
乃至第(12)項の何れか1に記載の印刷版」、(1
7)「基板及び反応層が、感光性又は感熱性グラビヤ印
刷版部材にて構成されることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(12)項の何れか1に記載の印刷版」、(1
8)「該発色層が、電子供与性呈色性化合物と電子受容
性化合物とバインダー樹脂を有することを特徴とする前
記第(1)項乃至第(17)項の何れか1に記載の印刷
版」、(19)「電子受容性化合物が、下記一般式(VI
I)又は(VIII)で表わされる有機リン酸化合物であ
り、該バインダー樹脂が分子内に水酸基又はカルボキシ
ル基を有することを特徴とする前記第(18)項に記載
の印刷版;
【0006】
【化3】
【0007】
【化4】 」、(20)「該発色層が、ハロゲン化銀化合物とバイ
ンダー樹脂を有することを特徴とする前記第(1)項乃
至第(17)項の何れか1に記載の印刷版」、(21)
「当該光熱変換材料は、下記C.I.Noの材料が用い
られることを特徴とする前記第(1)項乃至第(17)
項の何れか1に記載の印刷版;C.I.Solvent
red 18、C.I.Solvent red 4
9、C.I.Solvent red 111、C.
I.Disperse Violet31、C.I.D
isperse Red 60、C.I.26105」
により達成される。
【0008】また、上記課題は、本発明の(22)「3
00nmから900nmの光に対して光化学反応又は熱
化学反応を示す感光又は感熱層(以下、反応層と記す)
を形成し、さらにその上部に波長300nmから900
nmの範囲での光透過率が10%以上100%以下であ
る感熱発色部材又は感光発色部材を含有し、加熱又は露
光により当該部材の光透過率が未加熱又は未露光時より
も低下する感熱又は感光層(以下、発色層と記す)を形
成した印刷版を用い、レーザもしくはサーマルヘッドに
て該発色層に発色画像を形成したのち、版全面を感光性
部材もしくは感熱性部材に感度を有する光源にて全面露
光し、次に該発色層を除去し、その後、必要に応じて感
光層を現像することを特徴とする製版方法」、(23)
「300nmから900nmの光に対して光化学反応又
は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以下、反応層と記
す)を形成し、さらにその上部に波長300nmから9
00nmの範囲での光透過率が10%以上100%以下
である感熱発色部材又は感光発色部材を含有し、加熱又
は露光により当該部材の光透過率が未加熱又は未露光時
よりも低下する感熱又は感光層(以下、発色層と記す)
を形成した印刷版を用い、レーザもしくはサーマルヘッ
ドにて該発色層に発色画像を形成したのち、版全面を感
光性部材に感度を有する光源にて露光し、現像液にて、
発色層の除去と感光層の現像を同時に行なうことを特徴
とする製版方法」、(24)「該発色層への書き込み
が、500〜550nm発振波長のレーザ光により行な
うことを特徴とする前記第(22)項または第(23)
項に記載の製版方法」、(25)「該500〜550n
m発振波長のレーザ光が、YAG−SHGレーザである
ことを特徴とする前記第(24)項に記載の製版方
法」、(26)「該発色層への書き込みが、780〜8
50nm半導体レーザ光により行なうことを特徴とする
前記第(22)項または第(23)項に記載の製版方
法」、(27)「該発色層への書き込みが、Nd:YA
Gレーザ光により行なうことを特徴とする前記第(2
2)項または第(23)項に記載の製版方法」、(2
8)「該発色層への書き込みが、600から1200d
piのライン型サーマルヘッドを該印刷版の最表面に接
触することにより行なうことを特徴とする前記第(2
2)項または第(23)項に記載の製版方法」により達
成される。
【0009】また、上記課題は、本発明の(29)「暗
室または反応層に感度を示さない光源下で、すべての層
を湿式法にてコートすることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(4)項の何れか1に記載の層構成を有する印
刷版を製造する方法」、(30)「予め該バリア層に発
色層若しくは光熱変換層を湿式法にてコートした部材を
湿式法にてコートし、固化した反応層上にラミネートす
ることを特徴とする前記第(3)項または第(4)項に
記載の層構成を有する印刷版を製造する方法」により達
成される。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
請求項1は、300nmから900nmの光に対して光
化学反応又は熱化学反応を示す反応層を形成し、さらに
その上部に波長300nmから900nmの範囲での光
透過率が10%以上100%以下であり、感熱発色部材
を含有し、加熱により該光透過率が10%以下となる発
色層を形成したことを特徴とする印刷版である。さらに
は、版下フィルムを必要とせずに画像形成が可能な直描
型印刷版である。
【0011】図1に具体例を示す。図1の例では、アル
ミニウムもしくはステンレスのごとき金属や樹脂もしく
は紙等の有機系部材やステンシルフィルムのごとき部材
若しくはこれらの部材を複合化した基板上に、300n
mから900nmの波長の光に対して光化学反応又は熱
化学反応を示す感光性部材をもしくは熱に対して化学反
応を示す感熱性部材含有する層を設け(反応層)、更に
その上に、加熱または光照射により発色を示す感熱/感
光性発色部材を含有する層(発色層)を設ける。発色層
は、反応層に対するフォトマスクの役割をする。このた
め、300nmから900nmの波長の光に対する透過
率が10%から100%の範囲であることが望ましい。
また、基板を持たずに反応層そのものが基板としての強
度を有する構成もよい。反応層に用いる感光性部材及び
層の厚み及び製造方法は従来から公知のオフセット印
刷、樹脂凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷もし
くはグラビア印刷用材料及び製造方法であればいかなる
ものでも良い。また、基板も各印刷版に適する部材の中
から選択する。感熱性の発色層の場合は、電子供与性呈
色化合物と電子受容性化合物を含有する。発色層はフォ
トマスクとして機能するため、発色後の光透過度として
1から5程度が必要で、このため、層の厚みは、5μm
から20μm程度が望ましい。発色層の加熱源として
は、サーマルヘッドもしくはレーザが望ましい。
【0012】本発明の請求項2では、レーザを用いて書
き込みを行なう場合、発色層に積極的に光吸収部材を含
有させる、もしくは光吸収部材を含有した光熱変換層を
発色層に隣接して形成することが望ましい。そこで、本
発明は、300nmから900nmの光に対して光化学
反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以下、反応
層と記す)を形成し、さらにその上部に波長300nm
から900nmの範囲での光透過率が10%以上100
%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を含有し、
加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加熱又は未
露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、発色層と
記す)を形成し、画像書き込み光源の波長に対して吸収
性を示す光吸収部材又は感光部材を該発色層に含有す
る、もしくは該発色層に隣接して該光吸収部材又は感光
部材を含有する光熱変換層又は感光層を形成したことを
特徴とする印刷版である。
【0013】用いる基板、反応層部材、発色層部材は、
請求項1と同様である。光吸収部材としては、レーザ光
源の波長に対して吸収を示すものであれば特に限定しな
い。版構成の具体例を図2、図3、図4に示す。図2
は、発色層に光吸収部材を含有した例、図3は発色層と
反応層の間に光熱変換層を形成した例、図4は、発色層
の上に光熱変換層を形成した例である。本発明者らは、
発熱後の熱伝導効率としては、図4のごとく、空気に接
触する位置に光熱変換層を設ける方が熱伝導に異方性が
現れ、発色層への熱伝導性が増加することを見出した。
さて、光熱変換層と発色層を含めた光透過度は10%か
ら100%が必要であり、以下に示す材料が望ましい。
【0014】該光熱変換機能を付与することができる材
料としては、一般的に、染料として、500〜550n
mに極大吸収をもち、且つ360〜420nmにおいて
は光透過率が10%以上で該光熱変換機能を付与するこ
とができる材料としては、一般的に染料として存在する
直接染料(アゾ染料)、酸性染料(アゾ染料、アントラ
キノン染料、金属錯体アゾ染料)、塩基性染料(アゾ染
料、トリフェニルメタン染料、アジン染料、オキサジン
染料、チアジン染料、キサンテン染料)、建染染料(ア
ントラキノン染料)、油溶染料(アントラキノン染料、
アゾ染料、金属錯体染料)、分散染料(アゾ染料、アン
トラキノン染料)等を挙げることができる。
【0015】更に具体例としては、オリエント化学工業
(株)OPLAS RED 330(C.I.solvent red
111)、OPLAS RED 339(C.I.solvent red
135)、OIL RED 5B(C.I.solvent red 2
7)、OIL RED RR(C.I.solvent red 24)、
OIL RED OG(C.I.solvent red 1)、OIL
SCARLET 308(C.I.solvent red 18)、VA
LIFAST RED2303、VALIFAST R
ED 3304(C.I.solvent red 8)、VALIFA
ST RED 3306、VALIFAST RED
3311、VALIFAST RED 3312、VA
LIFAST RED 3320(C.I.solvent red 13
2)、保土谷化学工業(株)SOT Pink−1(C.
I.solventred49)、SOT Red−3(C.I.solvent
red 18)、Bayer MACROLEX Redvi
olet R(C.I.Disperse Violet 31)、日本化薬
(株)Kayaset RedTD−FB R−504
(C.I.Disperse Red 60)、三井東圧化学(株)TON
MAGENTA 101、RED HM−1431、
RED HM−1458、Rubine REX−52
8、東京化成(株)OilRed(C.I.26105)、Oi
l Red AS(C.I.26100)、OilRedXO
(C.I.12140)等が挙げられる。
【0016】発色層に感熱発色性部材が含有される場
合、該感熱発色層を上記の光熱変換材料を用いて、光を
吸収して熱に変換することにより発色させるが、使用可
能なレーザ光は500〜550nmの範囲に発振波長が
あるレーザであればよい。公知のアルゴンレーザ又はY
AG−SHGレーザ等グリーンレーザが使用できる。特
に、半導体励起レーザを用いたYAG−SHGレーザに
より、小型・安価で高出力な製品の入手が容易になった
ので好ましい。
【0017】780〜850nmに極大吸収をもち、且
つ360〜420nmにおいては、光透過率が10%以
上である光熱変換機能を付与することができる材料とし
ては、一般的に染料として存在するシアニン系化合物
(ポリメチン系化合物)、フタロシアニン系化合物、ジ
チオール金属錯体系化合物、金属錯体化合物、ジインモ
ニウム化合物、アルミニウム塩化合物等が挙げられ、具
体例として下記記号で表わされる化合物が挙げられる。
日本感光色素(株)製NK−123、NK−1144、
NK−2268、NK−2204、NK−78、NK−
2882、NK−427、NK−2612、NK−20
14、NK−4、NK−2772(以上シアニン系化合
物)、三井化学(株)製PA−1005、SIR−12
8、SIR−152(以上金属錯体系化合物)、日本触
媒(株)製イーエクスカラーIR−1、イーエクスカラ
ーIR−2(以上フタロシアニン系化合物)、旭電化工
業(株)製FD−3740(インドシアニン化合物)、
日本化薬(株)製IR−820B(ポリメチン系化合
物)等が挙げられる。発色層または光熱変換層への含有
量は0.01wt%から5wt%が望ましい。
【0018】顔料としては、耐熱性に優れるフタロシア
ニン系顔料や縮合アゾ顔料等が望ましい。発色層または
光熱変換層への含有量は、1wt%から30wt%が望
ましい。発色層に隣接して光熱変換層を形成する場合、
用いるバインダ樹脂としては、発色層を構成するバイン
ダー樹脂と同一の屈折率を有する樹脂を用いる。ここで
屈折率が同一であるとは、実質的に同一であることを意
味し、±5%程度相違する場合も含むものである。その
屈折率は常温で1.45〜1.60の樹脂が好ましい。
【0019】このような樹脂としては、水溶性樹脂の
他、水性エマルジョン、疎水性樹脂、紫外線硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂及びシリコーンセグメントがブロ
ック状又はグラフト状に結合している樹脂等が包含され
る。水溶性樹脂の具体例としては、例えば、ポリビニル
アルコール、変性ポリビニルアルコール、セルロース誘
導体(メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等)、カゼイン、ゼラチン、ポリ
ビニルピロリドン、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリア
クリルアミド、変性ポリアクリルアミド、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性ポ
リエチレン、ポリビニルアルコール/アクリルアミドブ
ロック共重合体、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。水性エマル
ジョン用の樹脂又は疎水性樹脂としては、例えば、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重
合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体、ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチ
レン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。これらは、
単独若しくは混合して使用され、更に必要に応じては硬
化剤を添加して樹脂を硬化させてもよい。
【0020】本発明の請求項3では、反応層は光化学反
応又は熱化学反応を示すため、反応性官能基を有してい
る場合やハロゲン化銀化合物を有する場合が多く、発色
層を直接隣接する場合、発色層中の発色剤と反応し、発
色層全体が発色してしまう場合がある。このような問題
を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、反応
層と発色層の間にバリア層を設けることを見出した。即
ち、本発明は、300nmから900nmの光に対して
光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
発色層と記す)を形成し、その下部の該反応層との間に
光透過性のバリア層又はバリア性を有する接着層を形成
したことを特徴とする印刷版である。図5に具体例を示
す。
【0021】バリア層としては、光透過性を有する樹脂
が望ましい。さらに、光熱変換層もしくは発色層をバリ
ア層の上に形成する際、それらのコート液に対して溶解
しない部材であることが望ましい。また、バリア層を反
応層上に形成する際、バリア層コート液により反応層が
機能変化しないことが望ましい。これらの要件を満たす
樹脂としては具体的には、水溶性樹脂が好ましい。水溶
性樹脂としては、ポリアミド、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリア
クリル酸等が望ましい。また、水性コート液を感光性部
材上にコートする場合、液が引くことがある場合、極少
量の界面活性剤をコート液に添加してもよい。
【0022】本発明の請求項4では、光熱変換層を有す
る場合も上記と同様の理由により反応層との間にバリア
層があることが望ましい。即ち、本発明は、300nm
から900nmの光に対して光化学反応又は熱化学反応
を示す感光又は感熱層(以下、反応層と記す)を形成
し、さらにその上部に波長300nmから900nmの
範囲での光透過率が10%以上100%以下である感熱
発色部材又は感光発色部材を含有し、加熱又は露光によ
り当該部材の光透過率が未加熱又は未露光時よりも低下
する感熱又は感光層(以下、発色層と記す)を形成し、
画像書き込み光源の波長に対して吸収性を示す光吸収部
材又は感光部材を該発色層に含有する、もしくは該発色
層に隣接して該光吸収部材又は感光部材を含有する光熱
変換層又は感光層を形成し、該発色層もしくは光熱変換
又は感光層とその下部の該反応層との間に光透過性のバ
リア層又は接着層を形成したことを特徴とする印刷版で
ある。また、これらの層構成において、層間にバリア層
又は接着層が複数存在してもよい。図6及び図7に具体
例を示す。図6は発色層に光吸部材を含有する例で、図
7は光熱変換層と反応層との間にバリア層を形成した例
である。また、図示していないが、バリア層の代わりに
バリア性を有する接着層であってもよい。
【0023】本発明の請求項5では、該バリア層は、必
ずしも市販版材の反応層に密着性を有しているわけでは
ない。そこで、本発明は、請求項3、4において、該バ
リア層と該反応層との間に接着層を形成したことを特徴
とする印刷版である。具体例を図8に示す。接着剤とし
ては、具体的には、アクリルエマルジョン系接着剤やセ
ルロース系接着剤や酢酸ビニル樹脂系接着剤等が望まし
い。さらに、水溶性接着剤を用いる方が、水で溶解除去
処理ができるため、後工程で接着層を除去しやすくな
る。水溶性接着剤としては、デンプン、ゼラチン、プル
ラン等が望ましい。
【0024】本発明の請求項6では、当該印刷版に画像
書き込み後に露光・現像工程に版を搬送する過程で版最
表面に何らかの機械的原因により擦り傷が発生した場
合、その後の露光時にその擦り傷が光散乱の原因となり
画像劣化(ぼけ、地汚れ)を引き起こす恐れがある。そ
こで、本発明は、図9に示すごとく、機械的損傷から版
面を保護するため、当該版の最上部に光透過性及び耐摩
耗性を有する樹脂層(保護層)を設けたことを特徴とす
る印刷版である。当該樹脂層に用いる部材としては、発
色層を構成するバインダー樹脂と同一の屈折率を有する
樹脂を用いる。ここで屈折率が同一であるとは、実質的
に同一であることを意味し、±5%程度相違する場合も
含むものである。その屈折率は常温で1.45〜1.6
0の樹脂が好ましい。このような樹脂としては、水溶性
樹脂の他、水性エマルジョン、疎水性樹脂、紫外線硬化
性樹脂、電子線硬化性樹脂及びシリコーンセグメントが
ブロック状又はグラフト状に結合している樹脂等が包含
される。水溶性樹脂の具体例としては、例えば、ポリビ
ニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、セルロー
ス誘導体(メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース等)、カゼイン、ゼラチン、
ポリビニルピロリドン、スチレン−無水マレイン酸共重
合体、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ
アクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、メチルビニ
ルエーテル−無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性
ポリエチレン、ポリビニルアルコール/アクリルアミド
ブロック共重合体、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、
尿素−ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。水性エマ
ルジョン用の樹脂又は疎水性樹脂としては、例えば、ポ
リ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共
重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体、
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル
/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。これら
は、単独若しくは混合して使用され、更に必要に応じて
硬化剤を添加して樹脂を硬化させてもよい。
【0025】さて、本発明の請求項7では、画像書き込
み及び反応層の露光後、反応層を現像するためには、発
色層を除去する必要がある。除去方法としては、発色層
を溶出除去する方法と機械的に引き剥がす方法がある。
溶出除去する方法の場合、発色層を除去する溶剤で反応
層が劣化する恐れがある。そこで、バリア層は、該発色
層を除去するための溶剤に対して不溶性とし、該溶剤に
対して、まず発色層を除去し、次に反応層に影響を与え
ない液にてバリア層を除去することが望ましい。もしく
は、反応層の現像時に、現像と同時に現像液にてバリア
層を除去してもよい。そこで、本発明は、請求項3、4
において、該バリア層部材は、該発色層塗工時のコート
液に対して不溶性であることを特徴とする印刷版であ
る。上記のごとく、バリア層樹脂として水溶性樹脂を用
いれば、バリア層除去液は水を用いることができる。オ
フセット印刷を初めとする版に用いている感光性部材
は、現像液としてアルカリ水を用いており、バリア層除
去液に水を用いることは問題ない。水溶性樹脂の中か
ら、該発色層除去溶剤に対して不溶性の樹脂を選択すれ
ば良い。具体的には、ケン化度90.0から99.9m
ol%のポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン
やポリアクリルアミドやポリビニルブチラール等が望ま
しい。
【0026】本発明の請求項8においては、上記で述べ
たごとく、画像書き込み及び反応層への露光後、発色層
を除去する別の方法として、機械的に、反応層と発色層
の間で発色層をフィルム上に引き剥がす方法が適する。
そのためには、請求項3及び4において、該反応層とバ
リア層との間の密着力が該発色層もしくは光熱変換層と
バリア層との間の密着力よりも小さいことを特徴とする
印刷版が望ましい。発色層を剥がす機械的手段として
は、粘着ローラによる剥離や、分離つめを用いた剥離や
粘着部材と分離アームを組み合わせた手段等がよい。
【0027】本発明の請求項9においては、上記のこと
は、接着層を有する構成でも同じである。そこで、請求
項7において、該反応層と接着層との間の密着力が該バ
リア層と接着層との間の密着力よりも小さいことを特徴
とする印刷版が望ましい。
【0028】本発明の請求項10においては、発色層を
除去するもう一つの方法は、液体を用いて層を除去する
方法が適する。このとき、上記のごとく、水をベースと
した液体を用いれば、現像液と兼用で発色層を除去でき
る。発色層が現像液で除去できないとしても、バリア層
もしくは接着層が現像液に溶解性を示せば、現像工程に
おいて、その層を核として発色層は剥離する。そこで、
本発明は、請求項3、4、7において、該反応層の現像
液又は該発色層除去のための前工程で使用する液体に対
して、該バリア層もしくは該接着層が溶解性もしくは剥
離性を示すことを特徴とする印刷版である。
【0029】本発明の請求項11では、上記請求項10
の剥離方法において、発色層が現像液の溶媒蒸気に対し
て透過性を有していると、現像液によるバリア層もしく
は接着層の溶解が加速し発色層除去効率が上がる。そこ
で、本発明は、請求項3、4、10において、該発色層
もしくは光熱変換層が気体透過性に優れることを特徴と
する印刷版である。
【0030】本発明の請求項12においては、上記のご
とく、発色層自身も現像液に対して溶解性を示せば、最
も効率良く当該層を除去できる。そこで、本発明は、該
反応層の現像液に対して、該発色層が溶解性もしくは剥
離性を示すことを特徴とする印刷版である。
【0031】本発明の請求項13では、請求項1から1
2において、基板及び反応層が感光性又は感熱性平版印
刷版部材にて構成されることを特徴とする印刷版が好ま
しい。感光性平版印刷版部材としては、ポジ型としてジ
アゾ感光材(o−ナフトキノンジアジド化合物等)やU
V硬化型のフォトポリマー等やネガ型として重クロム酸
塩感光材やジアゾ感光材(ジアゾ樹脂、パラキノンジア
ジド等)やUV硬化型のフォトポリマー等が適する。ま
た、ハロゲン化銀化合物を用いた拡散転写法等に用いる
部材も適する。さらに、UV硬化型の感光性シリコーン
樹脂を用いた水不用平版材料も適する。特に、感光性シ
リコーン樹脂が該反応層部材である場合、部材の表面エ
ネルギーが低いため、塗布法によるその上部への発色層
の形成においては、コート液の表面張力を極力低くする
必要がある。目処としては、20〜30dyn/cn程
度が望ましい。
【0032】本発明の請求項14では、請求項1から1
2において、基板及び反応層が感光性又は感熱性凸版印
刷版部材にて構成されることを特徴とする印刷版が好ま
しい。感光性凸版印刷版部材としては、液状タイプ(た
だし、カバーフィルムがある状態)でも板状タイプでも
良く、ポリビニルアルコールやポリアミドや水溶性ポリ
アミドやアルカリ可溶性セルロース誘導体等の樹脂と光
重合性のアクリレートエステルまたはアクリルアミド型
の化合物の混合物が望ましい。
【0033】本発明の請求項15では、請求項1から1
2において、基板及び反応層が感光性又は感熱性フレキ
ソ印刷版部材にて構成されることを特徴とする印刷版が
好ましい。感光性フレキソ印刷版部材としては、液状タ
イプ(ただし、カバーフィルムがある状態)でも板状タ
イプでも良く、上記凸版用感光性部材を用い、更に弾性
を付与するためにゴム系の樹脂を用いることが望まし
い。
【0034】本発明の請求項16では、請求項1から1
2において、基板及び反応層が感光性又は感熱性スクリ
ーン印刷版部材にて構成されることを特徴とする印刷版
が好ましい。感光性スクリーン印刷版部材としては、樹
脂としてポリビニルアルコールやゼラチンやポリアミド
を用い、感光材としてジアゾ樹脂やハロゲン化銀やアク
リルモノマーを用いた部材や光硬化型フォトポリマーが
適する。
【0035】本発明の請求項17では、請求項1から1
2において、基板及び反応層が感光性又は感熱性グラビ
ヤ印刷版部材にて構成されることを特徴とする印刷版が
好ましい。感光性グラビヤ印刷版材としては、基板が金
属である場合、その金属へコートするレジスト用感光材
がよく、ケイ皮酸エステル系やポリイソプレンベースの
アジド系感光材が適する。
【0036】本発明の請求項18では、請求項1から1
7において、該発色層が、電子供与性呈色性化合物と電
子受容性化合物とバインダー樹脂を有することを特徴と
する印刷版が好ましい。電子供与性呈色化合物(以下、
発色剤と記す)としては、無色あるいは淡色の染料前駆
体であれば特に限定されない。具体例としては、フルオ
ラン系化合物が挙げられる。その具体例としては、例え
ば以下のようなものが挙げられる。3−ジエチルアミノ
−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ
−7−アニリノフルオラン、3−(N−n−ヘキシル−
N−エチルアミノ)−7−アニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o
−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジメチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−n−プロピル−N−メチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イソプ
ロピル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−n−ブチル−N−エチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−イソブチル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−n−アミル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−イソアミル−N−エチルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル
−N−メチル)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−n−アミル−N−エチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−p−トリ
ル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−2−エトキシプロピル−N−エチ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−テトラヒドロフルフリル−N−エチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニル
エチルアミノ)フルオラン、3−(N−p−トリル−N
−エチルアミノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)
フルオラン等がある。
【0037】さらに、本発明で用いられる特に好ましい
発色剤は、以下に示す一般式(I)〜(VI)のフルオラ
ン化合物及び表1−1、表1−2に記載のフルオラン化
合物であり、その具体例としては、例えば以下の化合物
が挙げられる。
【0038】
【化5】 (式中、R1は炭素数8以下のアルキル基、R2は水素原
子又は炭素数4以下のアルキル基を示し、Xはフッ素、
塩素、臭素などのハロゲン原子を示す。)
【0039】一般式(I)の具体例としては、2−(o
−クロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−メ
チルフルオラン、2−(o−クロロフェニルアミノ)−
6−n−ブチルアミノ−7−メチルフルオラン、2−
(o−フロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7
−メチルフルオラン、2−(o−クロロフェニルアミ
ノ)−6−n−ブチルアミノフルオラン、2−(o−ク
ロロフェニルアミノ)−6−n−ヘキシルアミノフルオ
ラン、2−(o−クロロフェニルアミノ)−6−n−オ
クチルアミノフルオラン、2−(o−フロロフェニルア
ミノ)−6−イソアミルアミノフルオラン、2−(o−
フロロフェニルアミノ)−6−n−オクチルアミノフル
オラン等が挙げられる。
【0040】
【化6】 (式中、R3は水素原子又は炭素数8以下のアルキル基
を、R4は炭素数8以下のアルキル基を示す。)
【0041】一般式(II)の具体例としては、2−(o
−ニトロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(o−ニトロフェニルアミノ)−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン、2−(o−ニトロフェニル
アミノ)−6−(N−エチル−N−n−ブチルアミノ)
フルオラン、2−(o−ニトロフェニルアミノ)−6−
(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラン等が
挙げられる。
【0042】
【化7】 (式中、R5、R6は炭素数8以下のアルキル基を示し、
7は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基
を示す。)
【0043】一般式(III)の具体例としては、2−ア
ミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アミノ−6
−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−アミノ−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アミノ−
3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2
−アミノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソア
ミルアミノ)フルオラン、2−アミノ−3−メトキシ−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−アミノ−3−メト
キシ−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン等が挙げら
れる。
【0044】
【化8】 (式中、R8は水素原子を、R9は炭素数8以下のアルキ
ル基を示し、R10は水素原子、低級アルキル基又は低級
アルコキシ基を有し、R11は水素原子又は炭素数8以下
のアルキル基を示し、R12は炭素数8以下のアルキル基
又はフェニル基、置換フェニル基を示す。)
【0045】一般式(IV)の具体例としては、2−メチ
ルアミノ−6−n−ブチルアミノフルオラン、2−n−
ブチルアミノ−6−n−ブチルアミノフルオラン、2−
n−オクチルアミノ−6−エチルアミノフルオラン、2
−n−オクチルアミノ−3−メチル−6−n−ブチルア
ミノフルオラン、2−フェニルアミノ−6−エチルアミ
ノフルオラン、2−フェニルアミノ−6−n−ブチルア
ミノフルオラン、2−フェニルアミノ−6−n−オクチ
ルアミノフルオラン、2−フェニルアミノ−3−メチル
−6−n−ブチルアミノフルオラン、2−フェニルアミ
ノ−3−メチル−6−エチルアミノフルオラン、2−フ
ェニルアミノ−3−メチル−6−n−ヘキシルアミノフ
ルオラン、2−フェニルアミノ−3−メチル−6−n−
アミルアミノフルオラン、2−フェニルアミノ−3−メ
チル−6−イソアミルアミノフルオラン、2−フェニル
アミノ−3−メチル−6−n−オクチルアミノフルオラ
ン、2−フェニルアミノ−3−メトキシ−6−n−ブチ
ルアミノフルオラン、2−フェニルアミノ−3−メトキ
シ−6−n−ヘキシルアミノフルオラン等が挙げられ
る。
【0046】
【化9】 (式中、R13は炭素数8以下のアルキル基、R14はメチ
ル基又はエチル基を示し、R15は水素原子又は炭素数4
以下のアルキル基を示す。また、Y、Zはそれぞれ独立
して水素原子又はフッ素、塩素、臭素などのハロゲン原
子を示す。)
【0047】一般式(V)の具体例としては、2−
(3’,4’−ジクロロフェニルアミノ)−6−エチル
アミノ−7−メチルフルオラン、2−(3’,4’−ジ
クロロフェニルアミノ)−6−n−ブチルアミノ−7−
メチルフルオラン、2−(3’−クロロ−4’−フロロ
フェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−メチルフル
オラン、2−(N’−メチル−N−3’−クロロフェニ
ルアミノ)−6−エチルアミノ−7−メチルフルオラ
ン、2−(N−エチル−N−3’−クロロフェニルアミ
ノ)−6−エチルアミノ−7−メチルフルオラン、2−
(N−メチル−N−4’−クロロフェニルアミノ)−6
−エチルアミノ−7−メチルフルオラン等が挙げられ
る。
【0048】
【化10】 (式中、R16は炭素数8以下のアルキル基、R17はメチ
ル基又はエチル基を示し、R18は水素原子又は炭素数4
以下のアルキル基を示す。また、Y、Zはそれぞれ独立
して水素原子又はフッ素、塩素、臭素などのハロゲン原
子を示す。また、Arはフェニル基又はベンジル基を示
す。)
【0049】一般式(VI)の具体例としては、2−フェ
ニルアミノ−3−メチル−6−エチルアミノ−7−メチ
ルフルオラン、2−フェニルアミノ−3−メチル−6−
n−ブチルアミノ−7−メチルフルオラン、2−フェニ
ルアミノ−3−エチル−6−エチルアミノ−7−メチル
フルオラン、2−ベンジルアミノ−3−メチル−6−エ
チルアミノ−7−メチルフルオラン、2−フェニルアミ
ノ−3−クロロ−6−エチルアミノ−7−メチルフルオ
ラン、2−フェニルアミノ−3−クロロ−6−n−ブチ
ルアミノ−7−メチルフルオラン、2−ベンジルアミノ
−3−クロロ−6−エチルアミノ−7−メチルフルオラ
ン等が挙げられる。
【0050】
【表1−1】
【0051】
【表1−2】
【0052】本発明の請求項19では、請求項18にお
いて、電子受容性化合物が、下記一般式(VII)又は(V
III)で表わされる有機リン酸化合物であり、該バイン
ダー樹脂が分子内に水酸基又はカルボン基を有すること
を特徴とする印刷版が好ましい。該発色層に含有する電
子受容性化合物(以下、顕色剤と記す)としては、一般
的な溶剤に対して不溶または難溶性のフェノール性化合
物または有機リン酸化合物が好ましい。有機リン酸化合
物の特に好ましいものとして、下記一般式(VII)又は
一般式(VIII)で示されるホスホン酸が用いられる。
【0053】
【化11】
【0054】
【化12】
【0055】前記一般式(VII)で表わされるホスホン
酸の具体例としては、以下の化合物が挙げられる。ヘキ
サデシルホスホン酸、オクタデシルホスホン酸、エイコ
シルホスホン酸、ドコシルホスホン酸、テトラコシルホ
スホン酸等がある。前記一般式(VIII)で表わされるホ
スホン酸の具体例としては、以下の化合物が挙げられ
る。α−ヒドロキシテトラデシルホスホン酸、α−ヒド
ロキシルヘキサデシルホスホン酸、α−ヒドロキシオク
タデシルホスホン酸、α−ヒドロキシエイコシルホスホ
ン酸、α−ヒドロキシテトラコシルホスホン酸等があ
る。本発明において、顕色剤は単独もしくは二種以上混
合して適用される。また、発色剤についても同様に単独
もしくは二種以上混合して適用することができる。
【0056】本発明で用いられる顕色剤の平均粒子径に
ついては、10μm以下のものが好ましく、1μm以下
でかつ1μmより大きい粒子径の粒子を含まないものが
更に好ましく、感熱記録媒体の感熱度及び解像度を向上
させることができる。
【0057】また、発色層にはバインダー樹脂を含むこ
とが望ましく、バインダー樹脂としては、波長300n
mから900nmの光に対して透過率が10%から10
0%であり、発色剤と顕色剤とが熱により発色反応した
場合、発色した発色剤回りをプロトンリッチにして発色
状態を安定に保ち消色しにくくすることが望ましく、こ
のため、バインダー樹脂中に水酸基もしくはカルボン酸
基を含有することが望ましい。また、常温での屈折率が
1.45〜1.60の範囲の化合物である。
【0058】このようなバインダー樹脂としては、例え
ばポリビニルブチラール(1.48〜1.49)、ポリ
ビニルアセタール(1.50)、エポキシ樹脂(1.5
5〜1.61)、エチルセルロース(1.46〜1.4
9)、セルロースアセテート(1.46〜1.50)、
セルロースアセテートブチレート(1.46〜1.4
9)、セルロースアセテートプロピオネート(1.46
〜1.49)、ニトロセルロース(1.49〜1.5
1)、スチレン・マレイン酸共重合体(1.50〜1.
60)等が挙げられる。括弧内の数値は屈折率である。
また、バインダー樹脂中に不純物として含有する酸性物
質及び後述する水酸基及びカルボキシル基を含む紫外線
吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤等が発色層中に存在し
ている場合も上記バインダー樹脂と同様な環境を作るこ
とができる。
【0059】酸化防止剤、老化防止剤としては、例え
ば、2,6−ジターシャリ−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2,4,6−トリターシャリ−ブチルフェノー
ル、スチレン化フェノール、2,2’−メチレンビス
(4−メチル−6−ターシャリ−ブチルフェノール)、
4,4’−イソプロピリデンビスフェノール、2,6−
ビス(2’−ヒドロキシ−3’−ターシャリ−ブチル−
5’−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、4,
4’−チオビス−(3−メチル−6−ターシャリ−ブチ
ルフェノール)、テトラキス−{メチレン(3,5−ジ
ターシャリ−ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメ
ート)}メタン、p−ヒドロキシフェニル−3−ナフチ
ルアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ
キノリン、チオビス(β−ナフトール)、メルカプトベ
ンゾチアゾール、メルカプトベンズイミダゾール、アル
ドール−2−ナフチルアミン、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステ
アリル−3,3’−チオジプロピネート、トリス(4−
ノニルフェノール)ホスファイト等がある。
【0060】本発明の請求項20においては、該発色層
が感光性である場合、ハロゲン化銀化合物とバインダー
樹脂を有することを特徴とする印刷版が望ましい。ハロ
ゲン化銀化合物としては、AgX(X:ハロゲン系元
素)で表わされるハロゲン化銀のコロイドを含有し、ゼ
ラチン等の樹脂バインダにてハロゲン化銀を分散した部
材が望ましい。
【0061】本発明の請求項21では、請求項1から1
7において、当該光熱変換材料として、下記C.I.N
oの化合物が特に優れている。C.I.Solvent
red 18、C.I.Solvent red4
9、C.I.Solvent red 111、C.
I.DisperseViolet 31、C.I.D
isperse Red 60、C.I.26105。
【0062】次に、該印刷版を用いた製版方法について
説明する。本発明の請求項22においては、図10に具
体例を示す。版としては、300nmから900nmの
光に対して光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感
熱層(以下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部
に波長300nmから900nmの範囲での光透過率が
10%以上100%以下である感熱発色部材又は感光発
色部材を含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過
率が未加熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層
(以下、発色層と記す)を形成したことを特徴とする印
刷版を用い、レーザもしくはサーマルヘッドにて該発色
層に発色画像を形成したのち、版全面を感光性部材もし
くは感熱性部材に感度を有する光源にて全面露光し、次
に該発色層を除去し、その後、必要に応じて感光層を現
像する。
【0063】レーザにて該発色層に画像を形成する装置
としては、該印刷版を、平面もしくはドラム状部材に印
刷版を固定し、レーザ光を画像信号に応じて版面を走査
する装置が適する。レーザ光の走査方法としては、光源
を1つないし複数用い、ポリゴンミラー回転走査法やガ
ルバノミラー回転走査法等の回転走査方法や一つの光源
から光ファイバー等で複数に分岐したり複数の光源をア
レイ状に並べ、回転ドラム上に固定された版に走査する
方法が適する。サーマルヘッドを用いる場合、平面もし
くはロール状の印刷版を用い、搬送ローラにて版を移動
させながらシリアルヘッドもしくはラインヘッドによ
り、版面に接触させながら書き込みを行なう。
【0064】次に、画像書き込み後の反応層の露光方法
について説明する。版への露光は全面露光が望ましい。
光源としては、水銀ランプ、キセノンランプ等が適当で
ある。
【0065】次に、該発色層の除去方法について説明す
る。図11に具体例を示す。書き込み及び全面露光後、
該発色層中の部材に対し、溶解性もしくは膨潤性を示す
溶液に版面を接触し、発色層を溶解もしくは掻き取りに
より除去する。次に、反応層面に、現像液を接触し、製
版を行なう。発色層部材に対し、溶解性もしくは膨潤性
を示す溶液は、常時液だめに保管しても、使用時のみ適
宜補給してもよい。また、該発色層の除去カスは、フィ
ルターを通し、溶液を循環することで使用量を削減でき
る。該発色層の除去の別の方法としては、図示していな
いが、粘着ローラや分離爪のごとく機械的除去方法もよ
い。粘着ローラに付着した層のカスは適時溶剤等で洗浄
する。また、ライン状粘着部材に版の先端面のみ接触さ
せ、あとは層被膜の機械的強度を利用して引き剥がす方
法もよい。
【0066】本発明の請求項23については、300n
mから900nmの光に対して光化学反応又は熱化学反
応を示す感光又は感熱層(以下、反応層と記す)を形成
し、さらにその上部に波長300nmから900nmの
範囲での光透過率が10%以上100%以下である感熱
発色部材又は感光発色部材を含有し、加熱又は露光によ
り当該部材の光透過率が未加熱又は未露光時よりも低下
する感熱又は感光層(以下、発色層と記す)を形成した
ことを特徴とする印刷版を用い、レーザもしくはサーマ
ルヘッドにて該発色層に発色画像を形成したのち、版全
面を感光性部材に感度を有する光源にて露光し、現像液
にて、発色層の除去と感光層の現像を同時に行なうこと
を特徴とする製版方法である。図12に該発色層除去方
法の具体例を示す。一般に該反応層の現像に使用する現
像液は、弱アルカリ性の水溶液であり、該発色層もしく
はバリア層や接着層が水溶性樹脂であると、現像と同時
にこれらの層が溶解もしくは膨潤することで除去でき
る。該発色層の除去カスは、フィルターを通し、溶液を
循環することで使用量を削減できる。この例では、現像
液として弱アルカリ性の水を用いているが、反応層部材
に応じた現像液に対し溶解性もしくは膨潤性を示す部材
を発色層(光熱変換層やバリア層や接着層がある場合、
これらの部材も)のバインダー部材として選択する。
【0067】本発明の請求項24、25は、請求項2
2、23において、該発色層への書き込みが、500〜
550nm発振波長のレーザ光により行なうことを特徴
とする製版方法である。使用可能なレーザ光は500〜
550nmの範囲に発振波長があるレーザであればよ
い。公知のアルゴンレーザ又はYAG−SHGレーザ等
グリーンレーザが使用できる。特に、半導体励起レーザ
を用いたYAG−SHGレーザにより、小型・安価で高
出力な製品の入手が容易になったので好ましい。
【0068】本発明の請求項26、27は、請求項2
2、23において、該発色層への書き込みが780〜8
50nm半導体レーザ光により行なうことを特徴とする
製版方法である。使用可能なレーザ光は、780〜85
0nmの範囲に発振波長がある半導体レーザであればよ
い。公知の使用可能なレーザ光は、約830nmに発振
波長をもつGaAs半導体レーザが、小型・安価で高出
力な製品の入手が容易になったので好ましい。また、該
感熱記録媒体にレーザを照射する方向としては、透明支
持体を用いていることから、光熱変換材料を含有する光
吸収層側、または支持体の裏側からでもよい。
【0069】本発明の請求項28は、請求項22、23
において、該発色層への書き込みが600から1200
dpiのライン型サーマルヘッドを該印刷版の最表面に
接触することにより行なうことを特徴とする製版方法で
ある。サーマルヘッドとしては、シリアルヘッドを用い
ることも可能であるが、ヘッドを走査するとき走査痕が
発生しやすい。また、書き込み時間もかかる。そこで、
走査痕が発生せず、書き込み時間も短くするためにライ
ン型サーマルヘッドを用いることが望ましい。サーマル
ヘッドとしては、全面グレーズ層タイプでも部分グレー
ズ層タイプでもよい。
【0070】本発明の請求項29は、請求項1から4の
層構成を有する印刷版において、暗室または反応層に感
度を示さない光源下で、すべての層を湿式法にてコート
することを特徴とする版製造方法である。湿式コート方
法としては、グラビアコート、ダイコート、マイクログ
ラビアコート、ワイヤーバコート、ブレードコート、ス
プレーコート等が適する。
【0071】本発明の請求項30は、請求項3及び4の
層構成を有する印刷版において、予め該バリア層に発色
層若しくは光熱変換層を湿式法にてコートした部材を、
湿式法にてコートし固化した反応層上にラミネートする
ことを特徴とする印刷版の製造方法である。該バリア層
を透明なフィルムとし、その上部に該発色層もしくは光
熱変換層をコートし乾燥する。その後、該反応層を形成
した上部にラミネートする。ラミネートする際に接着層
を設ける方が反応層との密着性が高くなるのでなお良
い。
【0072】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明する。本実施例は、本発明の一態様に過ぎず、本発
明は、これら実施例に拘束されない。なお、以下におけ
る部及び%はいずれも重量基準である。
【0073】以下、実施例Aにおいて、 [バリア層塗布液] ポリビニルアルコール(けん化度 95〜99mol%) 10部 水 89.9部 ノニオン系界面活性剤 0.1部
【0074】 (実施例A−1) [バリア層塗布液] ポリビニルアルコール(けん化度 95〜99mol%) 10部 水 89.9部 ノニオン系界面活性剤 0.1部 下記組成物を卓上型ボールミルで分散し、オクタデシル
ホスホン酸の平均粒子径が0.3μmまで分散して発色
層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 SOT Red−3(C.I.solvent red 18) 0.33部 (保土谷化学工業(株)製) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0075】[印刷版の作成]市販の水なしPS版を基
板及び反応層とし、その上部にバリア層塗布液をスプレ
ーコートし、乾燥後、発色層塗布液をワイヤーバーを用
いて、塗布・乾燥して約13μm厚の感熱性発色層を設
け、実施例A−1の印刷版を作製した。
【0076】(実施例A−2)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 OPLAS RED 330(C.I.solvent red 111) 0.33部 (オリエント化学社製) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部 メタノール/水(1/2)混合液 90部
【0077】[印刷版の作製]市販の銀塩タイプのPS
版を用い、反応層上部にバリア層塗布液をスプレーコー
トし、乾燥後、発色層塗布液をワイヤーバーを用いて、
塗布・乾燥して約13μm厚の感熱性発色層を設け、実
施例A−2の印刷版を作製した。
【0078】(実施例A−3)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 SOT Pink−1(C.I.solvent red 49) 0.20部 (保土谷化学工業(株)製) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部 シリコン変性ポリビニルブチラール樹脂 150部 (大日精化社製、SP−712、固形分12.5%)
【0079】[印刷版の作製]市販PS版に発色層塗布
液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾燥して約13μm
厚の感熱性発色層を設け、実施例A−3の印刷版を作製
した。
【0080】(実施例A−4)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 MACROLEX Redviolet R 0.43部 (Bayer社製、C.I.Disperse violet 31) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0081】[印刷版の作製]市販凸版の反応層上部に
バリア層塗布液をスプレーコートし、乾燥後、発色層塗
布液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾燥して約13μ
m厚の感熱性発色層を設け、実施例A−4の印刷版を作
製した。
【0082】(実施例A−5)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 Kayaset Red−FB R−504 0.15部 (日本化薬株式会社製、C.I.Disperse red 60) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0083】[印刷版の作製]市販のスクリーン印刷原
版の反応層上部にバリア層塗布液をスプレーコートし、
乾燥後、発色層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・
乾燥して約13μm厚の感熱性発色層を設け、実施例A
−5の印刷版を作製した。
【0084】(実施例A−6)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 Oil Red(東京化成(株)製、C.I. 26105) 0.6部 ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0085】[印刷版の作製]市販PS版反応層上部に
バリア層塗布液をスプレーコートし、乾燥後、発色層塗
布液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾燥して約13μ
m厚の感熱発色層を設け、実施例A−6の印刷版を作製
した。
【0086】(比較例A−1)実施例A−1の発色層塗
布液に用いられた光熱変換材料SOT Red−3(C.
I.solvent red 18)を添加しなかった以外は、実施例A
−1と同様にして比較例A−1の印刷版を作製した。
【0087】実施例A−1〜A−6、及び比較例A−1
の感熱記録媒体を、図13で示されるようなレーザ書込
み実験装置で書込み実験を行なった。次いで、発色の可
否及び透過濃度として、画像濃度及び地肌濃度を透過濃
度計X−Rite309(X−RITE COMPAN
Y製)UVモードで測定した。なお、この装置は360
〜420nmにおいて吸収はないフィルターを用いてい
る。
【0088】<書込み条件> レーザ出力(YAG−SHG 532nm):200m
W 発光パルス幅:100ns レーザ光スポット径:100μm 印字の可否、画像濃度、地肌濃度、そして解像度を見る
ために100倍におけるドット径を確認した結果を表2
に示す。なお、分光光度計 日立U3210において分
光透過率を測定したが、360nm〜420nmの分光
透過率は10%以上となっていた。
【0089】
【表2】
【0090】(応用例A−1〜A−7)実施例で画像記
録した版を水銀ランプを用いて全面露光し、その後、図
11のごとく、溶剤(エタノール)にて発色層を除去
し、その後、各版の現像液にてバリア層の除去と反応層
の現像を同時に行なった。その後乾燥し、刷版とした。
その版を市販印刷機にて印刷を行なった。結果を表3に
示す。
【0091】
【表3】
【0092】以下、実施例Bにおいて [バリア層塗布液] ポリビニルピロリドン 10部 水 89.9部 ノニオン系界面活性剤 0.1部
【0093】(実施例B−1)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 NK−1144(シアニン系化合物) 0.16部 (日本感光色素(株)製) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部 [オーバー層塗布液] ウレタンアクリレート系樹脂溶液 100部 (固形分75%、屈折率1.56) シリコーンオイル 1部 (ビックケミージャパン社製、Byk−344) 酢酸エチル 50部 [帯電防止層塗布液] SnO2−Sb/ポリエステルエマルジョン分散液 10部 (コルコート社製、コルコートSP−2002) メタノール/水(1/2)混合液 90部
【0094】[印刷版の作製]樹脂基板の市販水なしP
S版に、帯電防止層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗
布・乾燥して約0.3μm厚の帯電防止層を設けた。反
応層面に発色層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・
乾燥して約13μm厚の感熱発色層を設け、更に発色層
上にオーバー層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・
乾燥後硬化させ、約3.0μm厚(付着量で3.7g/
2)のオーバー層を設け、実施例B−1のレーザ記録
用感熱記録媒体を作製した。
【0095】(実施例B−2)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、α−ヒドロキシオクタデシルホスホン
酸の平均粒子径が0.3μmまで分散して発色層塗布液
とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 α−ヒドロキシオクタデシルホスホン酸 30部 IR−820B(日本化薬(株)製、ポリメチン系化合物) 0.10部 ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部 [オーバー層塗布液] ポリビニルアセタール樹脂 100部 (積水化学工業(株)製、エスレックKS−1) シリコーン樹脂微粒子 15部 (東芝シリコーン社製、トスパール130、3μm) シリコーンオイル 1部 (ビックケミージャパン社製、Byk−344) メチルエチルケトン 900部 [帯電防止層塗布液] SnO2−Sb/ポリエステルエマルジョン分散液 10部 (コルコート社製、コルコートSP−2002) メタノール/水(1/2)混合液 90部
【0096】[印刷版の作製]樹脂基板の市販PS版の
片面に、帯電防止層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗
布・乾燥して約0.3μm厚の帯電防止層を設けた。反
応層面にバリア層塗布液をスプレーコートし乾燥後、発
色層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾燥して約
13μm厚の感熱発色層を設け、更に発色層上にオーバ
ー層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾燥後、約
2.0μm厚(付着量で2.4g/m2)のオーバー層
を設け、実施例B−2のレーザ記録用感熱記録媒体を作
製した。
【0097】(比較例B−1)実施例B−1の発色層塗
布液に用いられた光熱変換材料NK−3555(シアン
系化合物)の日本感光色素(株)を添加しなかった以外
は、実施例B−1と同様にして比較例B−1の感熱記録
媒体を作成した。
【0098】実施例B−1、B−2及び比較例B−1の
原版を、図14で示されるようなレーザ書込み実験装置
で書込み実験を行なった。次いで、発色の可否及び透過
濃度として、画像濃度及び地肌濃度を透過濃度計X−R
ite309(X−RITECOMPANY製)UVモ
ードで測定した。また、図14のごとく、画像書き込み
後、水銀ランプにて全面露光した。
【0099】<書込条件> レーザ出力(GaAs 830nm):40mW 発光パルス幅:123μs 記録速度:134mm/sec 1dot周期:125μs 60dot/mm レーザ光スポット径:3μm 印字の可否、画像濃度、地肌濃度、そして解像度を見る
ために100倍におけるドット径を確認した結果を表4
に示す。なお、分光光度計 日立U3210において分
光透過率を測定したが、360nm〜420nmの分光
透過率は10%以上となっていた。
【0100】
【表4】
【0101】(応用例B−1〜B−3)画像書き込み及
び全面露光後、粘着ローラにて発色層を機械的に引き剥
がし、各版の現像液にて現像を行なった。製版後の印刷
版を市販印刷機にかけて印刷した。結果を表5に示す。
【0102】
【表5】
【0103】(実施例C−1)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径
が0.3μmまで分散して発色層塗布液とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 オクタデシルホスホン酸 30部 NK−3555(日本感光色素(株)製、シアニン系化合物) 0.33部 ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部 [オーバー層塗布液] ウレタンアクリレート系樹脂溶液 100部 (固形分75%、屈折率1.56) シリコーンオイル 1部 (ビックケミージャパン社製、Byk−344) 酢酸エチル 50部 [帯電防止層塗布液] SnO2−Sb/ポリエステルエマルジョン分散液 10部 (コルコート社製、コルコートSP−2002) メタノール/水(1/2)混合液 90部
【0104】[印刷版の作製]樹脂基板の市販水なしP
S版の片面に、帯電防止層塗布液をワイヤーバーを用い
て、塗布・乾燥して約0.3μm厚の帯電防止層を設け
た。反応層面に発色層塗布液をワイヤーバーを用いて、
塗布・乾燥して約13μm厚の感熱発色層を設け、更に
発色層上にオーバー層塗布液をワイヤーバーを用いて、
塗布・乾燥後硬化させ、約3.0μm厚(付着量で3.
7g/m2)のオーバー層を設け、実施例C−1のレー
ザ記録用直描型印刷版を作製した。
【0105】(実施例C−2)下記組成物を卓上型ボー
ルミルで分散し、α−ヒドロキシオクタデシルホスホン
酸の平均粒子径が0.3μmまで分散して発色層塗布液
とした。 [発色層塗布液] 2−(o−クロロフェニル)アミノ−6−エチルアミノ −7−メチルフルオラン 10部 α−ヒドロキシオクタデシルホスホン酸 30部 IRG−022(ジインモニウム系化合物) 0.33部 (日本化薬(株)製) ポリビニルブチラール 15部 (電気化学工業社製、デンカブチラール#3000−2、屈折率1.49) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部 下記A液、B液を約0.5μm程度に均一分散し、更
に、C液組成物と均一に混合し、オーバー層塗布液を調
製した。 [オーバー層塗布液] A液 カオリン(菱三商事社製、UW−90) 10部 シリコン変性ポリビニルブチラール樹脂 8部 (大日精化社製、SP−712、固形分12.5%) メチルエチルケトン 12.5部 B液 ステアリン酸亜鉛 3.3部 シリコン変性ポリビニルブチラール樹脂 2.6部 (大日精化社製、SP−712、固形分12.5%) メチルエチルケトン 4.1部 C液 シリコン変性ポリビニルブチラール樹脂 80部 (大日精化社製、SP−712、固形分12.5%) ウレタンアクリレート系樹脂溶液 20部 (固形分75%、屈折率1.56) シリコーン樹脂微粒子 15部 (東芝シリコーン社製、トスパール130、3μm) シリコーンオイル 1.5部 (信越化学工業社製、X22−161AS) ポリイソシアネート化合物 11.5部 (日本ポリウレタン工業社製、コロネートHL) トルエン/メチルエチルケトン(1/1)混合液 200部 [帯電防止層塗布液] SnO2−Sb/ポリエステルエマルジョン分散液 10部 (コルコート社製、コルコートSP−2002) メタノール/水(1/2)混合液 90部
【0106】[印刷版の作製]樹脂基板の市販PS版の
片面に、帯電防止層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗
布・乾燥して約0.3μm厚の帯電防止層を設けた。反
対面に発色層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾
燥して約13μm厚の感熱発色層を設け、更に発色層上
にオーバー層塗布液をワイヤーバーを用いて、塗布・乾
燥後硬化させ、約3.5μm厚のオーバー層を設け、実
施例C−2のレーザ書込用直描型印刷版を作製した。
【0107】(比較例C−1)実施例C−1の発色層塗
布液に用いられた光熱変換材料NK−3555(シアン
系化合物)の日本感光色素(株)を添加しなかった以外
は、実施例C−1と同様にして比較例C−1の感熱記録
媒体を作成した。
【0108】実施例C−1、C−2及び比較例C−1の
感熱記録媒体を、図13で示されるようなレーザ書込み
実験装置で書込み実験を行なった。次いで、発色の可否
及び透過濃度として、画像濃度及び地肌濃度を透過濃度
計X−Rite309(X−RITE COMPANY
製)UVモードで測定した。
【0109】<書込条件> レーザ出力(Nd:YAG 1064nm)200mW 発光パルス幅:100ns レーザ光スポット径:100μm 印字の可否、画像濃度、地肌濃度、そして解像度を見る
ために100倍におけるドット径を確認した結果を表8
に示す。なお、分光光度計 日立U3210において分
光透過率を測定したが、360nm〜420nmの分光
透過率は10%以上となっていた。
【0110】
【表6】
【0111】(応用例C−1〜C−3)その結果を表7
に示す。
【0112】
【表7】
【0113】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の請求項1により、従来よりも安価で
耐久性に優れた直描型印刷版を提供でき、請求項2によ
り、書き込み感度が向上し、請求項3により、市販PS
版との組み合わせ安定性が格段に向上し、発色層選定の
幅が広がり、安価な材料が使用でき、版コスト削減で
き、請求項4により、請求項3に対して高感度化がで
き、請求項5により、層間の密着性が改善でき、版の保
存性・ハンドリング性が向上し、請求項6により、版の
ハンドリング性が向上し、請求項7により、塗工時の塗
布条件範囲が広がり、歩留まり性が改善し、請求項8に
より、反応層上部の層を剥離しやすくなり、製版時の操
作が簡単になり、請求項9により、湿式法にて層の除去
ができるため、剥離ムラが発生しにくく、製版歩留まり
が向上し、請求項10により、層の除去工程を削減でき
るため、装置構成の簡素化、低コスト化が図れ、請求項
11により、請求項10の方法の除去効率が上がり、処
理速度及び信頼性が向上し、請求項12により、請求項
10よりさらに製版工程削減ができ、請求項13によ
り、従来よりも格段に安価で耐久性に優れる直描型平版
印刷版が提供でき、請求項14により、従来よりも格段
に安価で耐久性に優れる直描型凸版印刷版が提供でき、
請求項15により、従来よりも格段に安価で耐久性に優
れる直描型フレキソ印刷版が提供でき、請求項16によ
り、従来よりも格段に安価で耐久性に優れる直描型スク
リーン印刷版が提供でき、請求項17により、従来より
も格段に安価で耐久性に優れる直描型グラビア印刷版が
提供でき、請求項18により、従来よりも低エネルギー
にて画像書き込みが可能であり、安価な書き込み手段が
利用でき、請求項19により、請求項18のうち特に優
れる材料を用い、更なる性能向上が図れ、請求項20に
より、フォトンモードの光源が利用でき、さらなる低エ
ネルギー書き込みが可能となり、請求項21により、請
求項1において特に優れる光熱変換材料であり、低エネ
ルギー書き込みが可能となり、請求項22により、新規
な版における最も最適な製版方法であり、信頼性が高く
歩留まりが良く、請求項23により、請求項22に比べ
さらに簡潔な製版方法であり、装置の小型化・低コスト
化が図れ、請求項24により、版に適する書き込み光源
の波長であり、信頼性が高くなり、請求項25により、
版に適する書き込み光源であり、信頼性が高くなり、請
求項26により、版に適する別の書き込み光源の波長で
あり、信頼性向上と低コスト化が図れ、請求項27によ
り、版に適するさらに別の書き込み光源の波長であり、
信頼性が高くなり、請求項28により、版に適する書き
込み手段であり、接触書き込みであるため、平面状での
書き込みが可能となり装置を小型化でき、請求項29に
より、版製造に最適な製造方法を提供でき、歩留まり向
上が図れ、請求項30により、層の形成を別工程で分け
ることが可能となるため、別工場等での並行作業が可能
となり、版コスト削減が図れるという極めて優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における印刷版の具体例を示した図であ
る。
【図2】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
図である。
【図3】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図4】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図5】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図6】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図7】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図8】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図9】本発明における印刷版の構成の具体例を示した
別の図である。
【図10】本発明における印刷版を用いた製版方法につ
いての具体例を示した図である。
【図11】本発明における発色層の除去方法についての
具体例を示した図である。
【図12】本発明における発色層の除去方法についての
具体例を示した別の図である。
【図13】本発明で用いたレーザ書き込み実験装置であ
る。
【図14】本発明で用いたレーザ書き込み実験装置であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41N 1/14 B41N 1/14 1/24 1/24 G03F 7/00 503 G03F 7/00 503 7/004 507 7/004 507 7/11 7/11 (72)発明者 後藤 寛 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H025 AA02 AA12 AB02 AB03 AB05 AB06 AC08 AD01 CC13 CC14 CC20 DA03 DA13 DA14 FA10 2H084 AA13 AA14 AA30 AE05 CC01 CC03 CC05 CC10 2H096 AA01 BA06 CA20 EA04 EA23 2H114 AA01 AA03 AA04 AA23 AA24 AA27 AA28 AA30 AB09 BA01 BA06 BA10 DA34 DA39 DA42 DA43 DA44 DA51 DA53 DA55 DA59 DA61 EA01 EA03 EA08 GA01

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 300nmから900nmの光に対して
    光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
    下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
    00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
    上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
    含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
    熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
    発色層と記す)を形成したことを特徴とする印刷版。
  2. 【請求項2】 300nmから900nmの光に対して
    光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
    下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
    00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
    上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
    含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
    熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
    発色層と記す)を形成し、画像書き込み光源の波長に対
    して吸収性を示す光吸収部材又は感光部材を該発色層に
    含有する、もしくは該発色層に隣接して該光吸収部材又
    は感光部材を含有する光熱変換層又は感光層を形成した
    ことを特徴とする印刷版。
  3. 【請求項3】 300nmから900nmの光に対して
    光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
    下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
    00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
    上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
    含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
    熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
    発色層と記す)を形成し、その下部の該反応層との間に
    光透過性のバリア層又は接着層を形成したことを特徴と
    する印刷版。
  4. 【請求項4】 300nmから900nmの光に対して
    光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
    下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
    00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
    上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
    含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
    熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
    発色層と記す)を形成し、画像書き込み光源の波長に対
    して吸収性を示す光吸収部材又は感光部材を該発色層に
    含有する、もしくは該発色層に隣接して該光吸収部材又
    は感光部材を含有する光熱変換層又は感光層を形成し、
    該発色層もしくは光熱変換又は感光層とその下部の該反
    応層との間に光透過性のバリア層又は接着層を形成した
    ことを特徴とする印刷版。
  5. 【請求項5】 該バリア層と該反応層との間に接着層を
    形成したことを特徴とする請求項3または4に記載の印
    刷版。
  6. 【請求項6】 当該版の最上部に光透過性及び耐摩耗性
    を有する樹脂層を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    4の何れか1に記載の印刷版。
  7. 【請求項7】 該バリア層部材は、該発色層塗工時のコ
    ート液に対して不溶性であることを特徴とする請求項3
    または4に記載の印刷版。
  8. 【請求項8】 該反応層とバリア層又は接着層との間の
    密着力が、該発色層もしくは光熱変換層とバリア層又は
    接着層との間の密着力よりも小さいことを特徴とする請
    求項3または4に記載の印刷版。
  9. 【請求項9】 該反応層と接着層との間の密着力が、該
    バリア層と接着層との間の密着力よりも小さいことを特
    徴とする請求項7に記載の印刷版。
  10. 【請求項10】 該反応層の現像液又は該発色層除去の
    ための前工程で使用する液体に対して、該バリア層もし
    くは該接着層が溶解性もしくは剥離性を示すことを特徴
    とする請求項3,4または7の何れか1に記載の印刷
    版。
  11. 【請求項11】 該発色層もしくは光熱変換層が気体透
    過性に優れることを特徴とする請求項3または4に記載
    の印刷版。
  12. 【請求項12】 該反応層の現像液に対して、該発色層
    が溶解性もしくは剥離性を示すことを特徴とする請求項
    1乃至11のいずれか1に記載の直描型印刷版。
  13. 【請求項13】 基板及び反応層が、感光性又は感熱性
    平版印刷版部材にて構成されることを特徴とする請求項
    1乃至12の何れか1に記載の印刷版。
  14. 【請求項14】 基板及び反応層が、感光性又は感熱性
    凸版印刷版部材にて構成されることを特徴とする請求項
    1乃至12の何れか1に記載の印刷版。
  15. 【請求項15】 基板及び反応層が、感光性又は感熱性
    フレキソ印刷版部材にて構成されることを特徴とする請
    求項1乃至12の何れか1に記載の印刷版。
  16. 【請求項16】 基板及び反応層が、感光性又は感熱性
    スクリーン印刷版部材にて構成されることを特徴とする
    請求項1乃至12の何れか1に記載の印刷版。
  17. 【請求項17】 基板及び反応層が、感光性又は感熱性
    グラビヤ印刷版部材にて構成されることを特徴とする請
    求項1乃至12の何れか1に記載の印刷版。
  18. 【請求項18】 該発色層が、電子供与性呈色性化合物
    と電子受容性化合物とバインダー樹脂を有することを特
    徴とする請求項1乃至17の何れか1に記載の印刷版。
  19. 【請求項19】 電子受容性化合物が、下記一般式(VI
    I)又は(VIII)で表わされる有機リン酸化合物であ
    り、該バインダー樹脂が分子内に水酸基又はカルボキシ
    ル基を有することを特徴とする請求項18に記載の印刷
    版。 【化1】 【化2】
  20. 【請求項20】 該発色層が、ハロゲン化銀化合物とバ
    インダー樹脂を有することを特徴とする請求項1乃至1
    7の何れか1に記載の印刷版。
  21. 【請求項21】 当該光熱変換材料は、下記C.I.N
    oの材料が用いられることを特徴とする請求項1乃至1
    7の何れか1に記載の印刷版;C.I.Solvent
    red 18、C.I.Solvent red 4
    9、C.I.Solvent red 111、C.
    I.Disperse Violet 31、C.I.
    Disperse Red 60、C.I.2610
    5。
  22. 【請求項22】 300nmから900nmの光に対し
    て光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
    下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
    00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
    上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
    含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
    熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
    発色層と記す)を形成した印刷版を用い、レーザもしく
    はサーマルヘッドにて該発色層に発色画像を形成したの
    ち、版全面を感光性部材もしくは感熱性部材に感度を有
    する光源にて全面露光し、次に該発色層を除去し、その
    後、必要に応じて感光層を現像することを特徴とする製
    版方法。
  23. 【請求項23】 300nmから900nmの光に対し
    て光化学反応又は熱化学反応を示す感光又は感熱層(以
    下、反応層と記す)を形成し、さらにその上部に波長3
    00nmから900nmの範囲での光透過率が10%以
    上100%以下である感熱発色部材又は感光発色部材を
    含有し、加熱又は露光により当該部材の光透過率が未加
    熱又は未露光時よりも低下する感熱又は感光層(以下、
    発色層と記す)を形成した印刷版を用い、レーザもしく
    はサーマルヘッドにて該発色層に発色画像を形成したの
    ち、版全面を感光性部材に感度を有する光源にて露光
    し、現像液にて、発色層の除去と感光層の現像を同時に
    行なうことを特徴とする製版方法。
  24. 【請求項24】 該発色層への書き込みが、500〜5
    50nm発振波長のレーザ光により行なうことを特徴と
    する請求項22または23に記載の製版方法。
  25. 【請求項25】 該500〜550nm発振波長のレー
    ザ光が、YAG−SHGレーザであることを特徴とする
    請求項24に記載の製版方法。
  26. 【請求項26】 該発色層への書き込みが、780〜8
    50nm半導体レーザ光により行なうことを特徴とする
    請求項22または23に記載の製版方法。
  27. 【請求項27】 該発色層への書き込みが、Nd:YA
    Gレーザ光により行なうことを特徴とする請求項22ま
    たは23に記載の製版方法。
  28. 【請求項28】 該発色層への書き込みが、600から
    1200dpiのライン型サーマルヘッドを該印刷版の
    最表面に接触することにより行なうことを特徴とする請
    求項22または23に記載の製版方法。
  29. 【請求項29】 暗室または反応層に感度を示さない光
    源下で、すべての層を湿式法にてコートすることを特徴
    とする請求項1乃至4の何れか1に記載の層構成を有す
    る印刷版を製造する方法。
  30. 【請求項30】 予め該バリア層に発色層若しくは光熱
    変換層を湿式法にてコートした部材を湿式法にてコート
    し、固化した反応層上にラミネートすることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の層構成を有する印刷版を製
    造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095535A1 (ja) * 2005-03-09 2006-09-14 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 感光性平版印刷版材料
JP2009020449A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 印刷版用原版および印刷版の製造方法
JP2009134273A (ja) * 2007-10-30 2009-06-18 Hitachi Via Mechanics Ltd パターン形成方法

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