JP2002228864A - 光導波路およびその製造方法 - Google Patents

光導波路およびその製造方法

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JP2002228864A
JP2002228864A JP2001363198A JP2001363198A JP2002228864A JP 2002228864 A JP2002228864 A JP 2002228864A JP 2001363198 A JP2001363198 A JP 2001363198A JP 2001363198 A JP2001363198 A JP 2001363198A JP 2002228864 A JP2002228864 A JP 2002228864A
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optical waveguide
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groove
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JP2001363198A
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English (en)
Inventor
Mikihiro Shimada
幹大 嶋田
Tsuguhiro Korenaga
継博 是永
Masanori Iida
正憲 飯田
Hiroyuki Asakura
宏之 朝倉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現状、貼り合わせの光導波路を作製する際に
は、余剰の接着層が介在し、導波モードが存在してしま
う。また接着層を除去するのは困難である。 【解決手段】 光導波路用溝が形成されている第1の基
板11と、第2の基板13とを備え、前記第2の基板1
3は、前記第1の基板11および前記第2の基板13よ
り高い屈折率を有する材料12により前記第1の基板1
1の前記光導波用溝が形成されている面に張り合わされ
ており、前記光導波路用溝には、前記材料12が充填さ
れており、前記第1の基板11の屈折率は、前記第2の
基板13の屈折率とは異なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として光通信など
に用いられる光導波路およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆通信やコンピュ−タネットワ
−ク等では高速化、高機能化を目的として、広帯域性を
もつ光通信を利用し、波長多重伝送や双方向伝送の機能
を付加した光通信システムが浸透しつつある。
【0003】光通信分野において、高度な光信号処理を
行うために、各種機能を持つ光集積回路の研究が盛んに
行われている。光集積回路は光導波路を基本要素として
いるが、光導波路は屈折率の高いコア領域を相対的に屈
折率の低いクラッド層で覆うことによってコア領域に光
を閉じこめて伝搬させるものであり、コアをパターン化
して配列することで、多種の機能を実現している。特に
石英系光導波路は低損失性、物理的・化学的安定性、光
ファイバとの整合性など数々のメリットを有しており、
代表的な受動光導波路となっている。
【0004】光導波路の製造方法としては、コア・クラ
ッド膜形成方法として火炎堆積法を用い、コアパターン
形成法として反応性イオンエッチング法を用いるものが
代表的である。コア・クラッドの形成方法としては、火
炎堆積法以外にCVD法、真空蒸着法、スパッタ法等も
提案されている。
【0005】このように多くの提案がなされているにも
関わらず、未だに性能、量産性、低コスト性を兼ね備え
た光導波路の製造方法は皆無である。これは各種膜形成
方法が利点と欠点を併せ持っているためである。例えば
火炎堆積法やCVD法では良質なコアが作製できるが、
火炎堆積法は1000℃以上の高温アニールが十数時
間、複数回必要であり、CVD法は成膜エリアが狭い
等、量産面で難点がある。また電子ビーム蒸着やスパッ
タ法でも低損失な膜形成が可能であるが、膜の形成速度
が遅いために、通常10〜数十μm程度の膜厚を必要と
する光導波路の製造プロセスとしてはコスト的に問題が
ある。
【0006】このような光導波路の製造上の課題に対
し、下部クラッドとなる基板に溝を形成し、基板よりも
屈折率の高い材料を充填させ、コアとして用いれば、短
時間でコアを実現できるため、非常に有望な光導波路プ
ロセスと考えられる。
【0007】図5に、このような光導波路の製造方法を
示す。まず、図5の(a)に示すように、光導波路用溝
が形成されている光導波路用溝基板51に、コアとして
用いられる高屈折率材料52を充填する。
【0008】次に、図5の(b)に示すように、(a)
に示す工程で充填された高屈折率材料のうち余剰な高屈
折率材料を除去する。
【0009】そして、最後に図5の(c)に示すよう
に、光導波路用溝基板51にクラッド基板53を張り合
わせる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光導波路においてはコスト面、性能性で次のような
課題を有していた。
【0011】図5のような光導波路用溝に充填する製造
方法においては、高屈折率材料が接着層として存在する
と、コアに閉じこめられた光が接着層部分に漏れてしま
うため、コア材料充填時の余剰な材料を除去する工程
(図5(b))が必要となり、製造上の負担がかかる。
【0012】また、立体的な回路を構成しようとする場
合には、各層ごとに余剰な材料を除去する工程が必要と
なる。
【0013】また、余剰な材料を除去する工程を追加し
ても、工程の精度が十分でないと所定寸法のコアが得ら
れないが、これを正確に制御することは困難である。
【0014】また、除去が十分でないと導波層として残
ってしまう。特に研磨を行う場合には、導波路部分に細
かい傷が発生するため、導波光の散乱の原因となる。従
って現状、光導波路については大量生産には不向きで低
コスト化が困難であるという課題を有していた。
【0015】すなわち、従来の光導波路は、大量生産に
は不向きで低コスト化が困難であるという課題がある。
【0016】本発明は、従来の光導波路が有する上述し
た課題を鑑み、性能、量産性、低コスト性を兼ね備えた
光導波路、および光導波路の製造方法を提案することを
目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、光導波路
用溝が形成されている第1の基板と、第2の基板とを備
え、前記第2の基板は、前記第1の基板および前記第2
の基板より高い屈折率を有する材料により前記第1の基
板の前記光導波用溝が形成されている面に張り合わされ
ており、前記光導波路用溝には、前記材料が充填されて
おり、前記第1の基板の屈折率は、前記第2の基板の屈
折率とは異なる光導波路である。
【0018】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記材料の屈折率をNaとし、前記第1の基板の屈
折率をNbとし、前記第2の基板の屈折率をNcとし、
前記第2の基板と前記第1の基板の前記光導波路用溝が
形成されている面の前記光導波路用溝以外の部分との間
に存在する前記材料の厚みをdとし、前記光導波路用溝
の深さをhとし、導波光の波長をλとして、(1)前記
Nbが前記Ncより小さくない場合には、前記Na、N
b、Nc、d、h、λは、数1及び数2を同時に満た
し、
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】(2)前記Nbが前記Ncより小さい場合
には、前記Na、Nb、Nc、d、h、λは、数3及び
数4を同時に満たす
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】第1の本発明の光導波路である。
【0025】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記第2の基板の前記第1の基板に張り合わされて
いる面にも光導波路用溝が形成されており、前記第2の
基板の前記光導波路用溝には、前記材料が充填されてい
る第1の本発明の光導波路である。
【0026】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、前記第2の基板の前記第1の基板に張り合わされて
いる面とは反対側の面に前記材料により張り合わされた
第3の基板を備え、前記第3の基板の前記第2の基板に
張り合わされている面にも光導波路用溝が形成されてお
り、前記第3の基板の前記光導波路用溝には、前記材料
が充填されており、前記材料は、前記第3の基板より高
い屈折率を有し、前記第2の基板の屈折率は、前記第3
の基板の屈折率とは異なる第1の本発明の光導波路であ
る。
【0027】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、前記材料は、ガラス系材料または樹脂である第1〜
4の本発明のいずれかの光導波路である。
【0028】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、前記材料は、光硬化性樹脂であり、前記材料により
張り合わせるとは、前記光硬化性樹脂に光を照射し、硬
化させて張り合わせることである第5の本発明の光導波
路である。
【0029】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、前記基板は、ガラス系材料、もしくは樹脂を用いて
形成されている第1〜4の本発明のいずれかの光導波路
である。
【0030】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、前記光導波路用溝の凹凸は、表面に凹凸を備えた型
材による成形で一括形成されていること特徴とする第1
〜4の本発明のいずれかの光導波路である。
【0031】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、第1の基板と、前記第1の基板に張り合わせられた
第2の基板とを少なくとも備え、前記第1の基板および
前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板の前記張り
合わせ面に光導波路用溝が形成されている光導波路の製
造方法であって、前記第1の基板および前記第2の基板
のうち少なくとも一方に光を照射して屈折率を変化させ
ることによって前記第1の基板の屈折率と前記第2の基
板の屈折率とが異なるようにし、屈折率が異なるように
された前記第1の基板と前記第2の基板とを、前記第1
の基板の屈折率および前記第2の基板の屈折率より高い
屈折率を有する材料で接着する光導波路の製造方法であ
る。
【0032】また、第10の本発明(請求項10に対
応)は、第1の基板と、前記第1の基板に張り合わせら
れた第2の基板とを少なくとも備え、前記第1の基板お
よび前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板の前記
張り合わせ面に光導波路用溝が形成されている光導波路
の製造方法であって、前記第1の基板および前記第2の
基板の少なくとも一方を加熱し冷却して屈折率を変化さ
せることによって前記第1の基板の屈折率と前記第2の
基板の屈折率とが異なるようにし、屈折率が異なるよう
にされた前記第1の基板と前記第2の基板とを、前記第
1の基板の屈折率および前記第2の基板の屈折率より高
い屈折率を有する材料で接着する光導波路の製造方法で
ある。
【0033】また、第11の本発明(請求項11に対
応)は、前記材料の屈折率をNaとし、前記第1の基板
の屈折率をNbとし、前記第2の基板の屈折率をNcと
し、前記第2の基板と前記第1の基板の前記光導波路用
溝が形成されている面の前記光導波路用溝以外の部分と
の間に存在する前記材料の厚みをdとし、前記光導波路
用溝の深さをhとし、導波光の波長をλとして、(1)
前記Nbが前記Ncより小さくない場合には、前記N
a、Nb、Nc、d、h、λは、数1及び数2を同時に
満たし、
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】(2)前記Nbが前記Ncより小さい場合
には、前記Na、Nb、Nc、d、h、λは、数3及び
数4を同時に満たす
【0037】
【数3】
【0038】
【数4】
【0039】第9または10の本発明の光導波路の製造
方法である。
【0040】また、第12の本発明(請求項12に対
応)は、前記第1の基板の屈折率と前記第2の基板の屈
折率とが異なるようにする際、他方の基板をも前記一方
の基板とは異なる温度で加熱して屈折率を変化させる第
10の本発明の光導波路の製造方法である。
【0041】また、第13の本発明(請求項13に対
応)は、前記第1の基板の屈折率と前記第2の基板の屈
折率とが異なるようにする際、前記一方の基板のみなら
ず他方の基板をも加熱し、それぞれ異なる時間で冷却し
て屈折率を変化させる第10の本発明の光導波路の製造
方法である。
【0042】また、第14の本発明(請求項14に対
応)は、前記第1の基板および前記第2の基板のうち、
少なくとも一方を加熱して軟化させ、表面に凹凸を備え
た型材を押しつけて前記光導波路用溝を形成する第9ま
たは10に記載の光導波路の製造方法である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施形態を説明する。なお、図面で同一番号を付し
た部品は同一のものを示す。
【0044】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における光導波路を示す。
【0045】まず、図1のようにガラスもしくは透明樹
脂よりなる基板11の表面に、型(図示せず)を用いた
成形により光導波路用溝を形成する。
【0046】次に光導波路用溝形成面に高屈折率材料1
2として紫外線硬化樹脂を塗布して溝内に充填し、その
後、光導波路用溝基板11とは屈折率の異なるクラッド
基板13を貼り合わせる。紫外線硬化樹脂の塗布はスピ
ンコーティングで、その際回転数は500〜7000r
pmの範囲で行った。紫外線を照射することで溝内の紫
外線硬化樹脂は硬化される。紫外線硬化樹脂として光導
波路用溝基板11およびクラッド基板13よりも高い屈
折率を有するものを用いることにより、溝内の紫外線硬
化樹脂は光導波路コアとして機能する。このようにして
作製した光導波路の接着層を光学顕微鏡観察した結果、
接着層の厚さは約1μmであった。
【0047】ここでシミュレーションの結果を用いて、
クラッド基板13と光導波路用溝基板11の屈折率を変
化させることによる効果を図2に示す。図2において
は、横軸が接着層の厚さ、縦軸が等価屈折率を示してお
り、グラフの実線が横軸と交差する点がカットオフ膜厚
となる。カットオフ膜厚より接着層が薄い場合、導波モ
ードは存在しないことになる。ただし全ての計算におい
て波長1.3μmとした。
【0048】まず導波路コアの屈折率を1.453、ク
ラッド基板13の屈折率を1.45、光導波路用溝基板
11の屈折率をクラッド基板13の屈折率と同じ1.4
5として計算した結果を図2(a)に示す。この場合、
実線が原点で交差するため、接着層を薄くしても導波モ
ードが存在してしまい、接着層を光が伝搬してしまう。
【0049】これに対して、クラッド基板13の屈折率
を1.451と0.001だけ増加させた場合、図2
(b)のようにカットオフ膜厚が1.8μmとなり、接
着層が存在しても1.8μm以下の厚みであれば導波し
ないことになる。
【0050】また同様にして、クラッド基板13の屈折
率を1.449と0.001だけ減少させた場合、図2
(c)のようにカットオフ膜厚が1.2μmとなり、ク
ラッド基板13の屈折率を増加させた場合と同様に、接
着層が存在しても1.2μm以下の厚みであれば導波し
ないことが確認できる。
【0051】このため光導波路用溝基板11とクラッド
基板13の屈折率を変化させることによって、接着層の
除去工程を行わなくても光の漏洩を防ぐことが出来る。
【0052】このように、接着層の除去工程を行わなく
ても光の漏洩を防ぐことが出来るようにするためには、
どのような条件が必要かをシミュレーションによりさら
に詳細に検討してみた。その結果以下のようにすればよ
いことが解った。
【0053】すなわち、図7に示すように、光導波路用
溝基板11の屈折率をNbとし、光導波路用溝基板11
に形成されている光導波路用溝の深さをhとし、高屈折
率材料12の屈折率をNaとし、クラッド基板13の屈
折率をNcとする。そして、接着層の厚みをdとし、導
波光の波長λとする。
【0054】そうすると、NaがNbより大きく、かつ
NbがNcより大きい場合には、これらのパラメータが
次の数1及び数2を同時に満たせばよいことが解った。
【0055】
【数1】
【0056】
【数2】
【0057】すなわち、これらのパラメータが数1及び
数2を同時に満たす場合、接着層の除去工程を行わなく
ても光が接着層に漏洩しない。
【0058】また、NaがNcより大きく、かつNcが
Nbより大きい場合には、これらのパラメータが次の数
3及び数4を同時に満たせばよいことが解った。
【0059】
【数3】
【0060】
【数4】
【0061】すなわち、これらのパラメータが数3及び
数4を同時に満たす場合、接着層の除去工程を行わなく
ても光が接着層に漏洩しない。
【0062】具体的には、Naが1.507であり、N
cが1.504であり、dが1μmであり、hが8μm
であり、λが1.3μmであるとすると、NaがNbよ
り大きく、かつNbがNcより大きいようなNbは1.
5045より小さくなく、かつ1.50664より小さ
い場合には、導波光が接着層に漏洩しない。
【0063】また、Naが1.507であり、Ncが
1.503であり、dが1μmであり、hが8μmであ
り、λが1.3μmであるとすると、NaがNbより大
きく、かつNbがNcより大きいようなNbは1.50
383より小さくなく、かつ1.50664より小さい
場合には、導波光が接着層に漏洩しない。
【0064】このように、上記の条件を満たす場合に
は、接着層の厚みdが0より大きい場合であっても、導
波光は接着層に漏洩しない。
【0065】図8は、hが8μmであり、λが1.3μ
mとし、Naが1.507であり、Nbが1.504、
Ncが1.504である場合について接着層厚と、等価
屈折率との関係を示す。この場合、実線が原点で交差す
るため、接着層を薄くしても導波モードが存在してしま
い、接着層を光が伝搬してしまうことになる。
【0066】これに対して、図9の(a)にNcを0.
001だけ大きくした場合の接着層圧と等価屈折率との
関係を示す。すなわち、図9の(a)は、hが8μmで
あり、λが1.3μmとし、Naが1.507であり、
Nbが1.504、Ncが1.505である場合につい
て接着層厚と、等価屈折率との関係を示すものである。
【0067】この場合、カットオフ膜厚が1.8μmと
なり、接着層が存在しても1.8μm以下の厚みであれ
ば導波しないことになる。
【0068】さらに、図9の(b)は図9の(a)より
もNcをさらに0.001だけ大きくしたものである。
すなわち、図9の(b)は、hが8μmであり、λが
1.3μmとし、Naが1.507であり、Nbが1.
504、Ncが1.506である場合について接着層厚
と、等価屈折率との関係を示すものである。
【0069】この場合、カットオフ膜厚が3.8μmと
なり、接着層が存在しても3.8μm以下の厚みであれ
ば導波しないことになる。すなわち、NbがNcよりも
大きい場合、NcとNbとの屈折率の違いが大きくなれ
ば、接着層がより厚くなっても、接着層を導波光が伝搬
しないといえる。
【0070】図10の(a)に図8の場合より、Ncを
0.001だけ小さくした場合の接着層圧と等価屈折率
との関係を示す。すなわち、図10の(a)は、hが8
μmであり、λが1.3μmとし、Naが1.507で
あり、Nbが1.504、Ncが1.503である場合
について接着層厚と、等価屈折率との関係を示すもので
ある。
【0071】この場合、カットオフ膜厚が1.3μmと
なり、接着層が存在しても1.3μm以下の厚みであれ
ば導波しないことになる。
【0072】さらに、図10の(b)は、図10の
(a)よりも、Ncを0.001だけ小さくしたもので
ある。すなわち、図10の(b)は、hが8μmであ
り、λが1.3μmとし、Naが1.507であり、N
bが1.504、Ncが1.502である場合について
接着層厚と、等価屈折率との関係を示すものである。
【0073】この場合、カットオフ膜厚が1.6μmと
なり、接着層が存在しても1.6μm以下の厚みであれ
ば導波しないことになる。
【0074】このようにNcがNbよりも大きい場合に
も、屈折率の違いが大きくなれば、接着層の厚みがより
厚くなっても接着層を導波光が伝搬しないと言える。
【0075】このように、図7に示す各パラメータとし
て、NaがNbより大きくかつNbがNcより大きい場
合には数1及び数2を満たし、NaがNcより大きくか
つNcがNbより大きい場合には、数3及び数4を満た
すようなものを選ぶことにより、接着層が存在しても導
波光が接着層に漏洩しない光導波路を得ることが出来
る。
【0076】なお、本実施の形態の光導波路用溝基板1
1は本発明の第1の基板の例であり、本実施の形態のク
ラッド基板13は本発明の第2の基板の例である。
【0077】さらに、本発明の第2の基板は、本実施の
形態におけるように、クラッド基板13の屈折率を変化
させるものに限らず、光導波路用溝基板11の屈折率を
変化させるなど、要するに本発明の第2の基板は、その
屈折率が第1の基板の屈折率と異なっていさえすればよ
い。
【0078】さらに、本実施の形態では屈折率変化を
0.001として計算したが、これに限るものではな
く、クラッド基板13および光導波路用溝基板11の屈
折率がコアの屈折率を越えない範囲で変化させても良
い。
【0079】さらに、本実施の形態においては、波長
1.3μmとして計算を行ったがこれに限るものではな
く、その他の波長においても一般化して考えられる。
【0080】さらに、本実施の形態では、光導波路コア
材料として紫外線硬化樹脂を用いたが、これに限るもの
ではなく、例えば熱硬化樹脂やガラス系材料を用いても
構わない。
【0081】さらに、本実施の形態では高屈折率材料の
塗布方法としてスピンコーティングを用いたが、これに
限るものではなく、ディップコーティングやスプレーコ
ーティングを用いても構わない。
【0082】さらに、光導波路用溝については、本実施
の形態で述べたように成形で形成するのが生産上望まし
いが、これに限るものでなく、必要に応じてエッチング
により形成しても構わない。
【0083】さらに、本実施の形態においては、1本の
直線の導波路を例に挙げて説明したが、これに限るもの
ではなく、一般に使用されている光導波路パターンすべ
てに応用することができ、光波の曲がり、分岐、結合の
制御もできる。
【0084】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態における光導波路の製造方法について説明
する。
【0085】図6に、本実施の形態の光導波路の製造方
法を示す。
【0086】図6の(a)に示すように、ガラスもしく
は透明樹脂よりなる基板11の表面に、型(図示せず)
を用いた成形により光導波路用溝を形成する。すなわ
ち、基板11を加熱して軟化させ、表面に凹凸を備えた
型材を押しつけて光導波路用溝を形成する。
【0087】次に、図6の(b)に示すように光導波路
用溝を形成した基板11に紫外線を照射する。基板に紫
外線を照射することにより、光化学反応によって屈折率
変化が誘起される。このため光導波路用溝基板11とク
ラッド基板13に同じ材料を用いても異なる屈折率にす
ることができる。
【0088】次に、図6の(c)に示すように光導波路
用溝形成面に高屈折率材料12を塗布して溝内に充填す
る。
【0089】最後に図6の(d)に示すように、その
後、紫外線を照射した光導波路用溝基板11と紫外線照
射を行わないクラッド基板13を貼り合わせる。
【0090】このようにすれば、図1に示すような光導
波路を製造することが出来る。
【0091】なお、本発明の第1の基板は、本実施の形
態におけるように、光導波路用溝を形成した基板11の
屈折率を変化させるものに限らず、クラッド基板13の
屈折率を変化させるなど、要するに本発明の第1の基板
は、その屈折率が第2の基板の屈折率と異っていさえす
ればよい。
【0092】さらに、本発明の第1の基板は、本実施の
形態におけるように、光導波路用溝を形成した基板11
のみの屈折率を変化させるものに限らず、クラッド基板
13と光導波路用溝基板11に、照射量を変えて紫外線
を照射するなど、要するに本発明の第1の基板は、その
屈折率が第2の基板の屈折率と異なっていさえすればよ
い。
【0093】さらに、本実施の形態では、図1に示した
光導波路を製造する光導波路の製造方法について説明し
たが、これに限らず、本実施の形態の光導波路の製造方
法により図3や図4に示す光導波路をも製造することが
出来る。なお、図3や図4に示す光導波路については後
述する。
【0094】さらに、光導波路用溝については、本実施
の形態で述べたように成形で形成するのが生産上望まし
いが、これに限るものでなく、必要に応じてエッチング
により形成しても構わない。
【0095】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態における光導波路の製造方法について説明
する。
【0096】第2の実施の形態で説明した光導波路の製
造方法では、図6の(b)に示す工程で、基板11に紫
外線を照射したが、本実施の形態では、その代わりに、
基板11を加熱して冷却する。
【0097】すなわち、第2の実施の形態の図6の
(a)と同様にして、図1のようにガラスもしくは透明
樹脂よりなる基板11の表面に、型(図示せず)を用い
た成形により光導波路用溝を形成する。
【0098】次に光導波路用溝を形成した基板11を加
熱する。ガラスはその熱履歴に応じた構造を持ち、加熱
した温度や冷却される速度によって室温での密度が異な
る。例えば、急冷されたガラスは徐冷されたガラスより
も容積が大きくなる。このため加熱温度や冷却速度の違
いによって屈折率も異なる。このため光導波路用溝基板
11とクラッド基板13に同じ材料を用いても異なる屈
折率にすることができる。
【0099】次に光導波路用溝形成面に高屈折率材料1
2として紫外線硬化樹脂を塗布して溝内に充填する。
【0100】その後、光導波路用溝基板11とクラッド
基板13を貼り合わせる。紫外線を照射することで溝内
の紫外線硬化樹脂は硬化される。紫外線硬化樹脂として
光導波路用溝基板11および上部クラッド基板13より
も高い屈折率を有するものを用いることにより、溝内の
紫外線硬化樹脂は光導波路コアとして機能する。
【0101】なお、本実施の形態では、光導波路用溝を
形成した基板を加熱して屈折率を変化させたが、クラッ
ド基板13と光導波路用溝基板11の屈折率が異なって
いればよく、クラッド基板13の屈折率を変化させても
良い。
【0102】さらに、本実施の形態では、光導波路用溝
を形成した基板11のみを加熱して屈折率を変化させた
が、2枚の基板を異なる温度で加熱してもよい。
【0103】さらに、本実施の形態では、光導波路用溝
を形成した基板11のみを加熱して屈折率を変化させた
が、2枚の基板を同じ温度で加熱し、冷却速度を変えて
冷却してもよい。
【0104】さらに、本実施の形態では、光導波路コア
材料として紫外線硬化樹脂を用いたが、これに限るもの
ではなく、例えばガラス系材料を用いても構わない。
【0105】さらに、光導波路用溝については、本実施
の形態で述べたように成形で形成するのが生産上望まし
いが、これに限るものでなく、必要に応じてエッチング
により形成しても構わない。
【0106】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態における光導波路について説明する。
【0107】図3は、本発明の第4の実施の形態におけ
る光導波路である。図3のようにガラスもしくは透明樹
脂よりなる第1の基板31の表面に、型(図示せず)を
用いた成形により光導波路用溝を形成する。同様にして
第1の基板31と屈折率の異なる第2の基板33の表面
に型(図示せず)を用いた成形により光導波路用溝を形
成する。
【0108】次に光導波路用溝形成面に高屈折率材料3
2として紫外線硬化樹脂を塗布して溝内に充填し、その
後、第1の基板31と第2の基板33を貼り合わせる。
紫外線を照射することで溝内の紫外線硬化樹脂は硬化さ
れる。紫外線硬化樹脂として第1の光導波路用溝基板3
1および第2の光導波路用溝基板33よりも高い屈折率
を有するものを用いることにより、溝内の紫外線硬化樹
脂は光導波路コアとして機能する。このような構成によ
り、より集積度の高い光回路が作製できる。また導波路
の一部を重ねて貼り合わせることによって、立体的な交
差や分岐導波路として用いることができる。
【0109】なお、本実施の形態の第1の光導波路用溝
基板31は本発明の第1の基板の例であり、本実施の形
態の第2の光導波路用溝基板33は本発明の第2の基板
の例である。
【0110】さらに、本実施の形態では、第2の基板と
して、第1の基板と屈折率の異なる基板を用いたが、同
じ基板を用いて溝を形成し、その後、熱処理や光照射に
より屈折率を変化させて用いてもよい。
【0111】さらに、本実施の形態では、光導波路コア
材料として紫外線硬化樹脂を用いたが、これに限るもの
ではなく、例えば熱硬化樹脂やガラス系材料を用いても
構わない。
【0112】さらに、光導波路用溝については、本実施
の形態で述べたように成形で形成するのが生産上望まし
いが、これに限るものでなく、必要に応じてエッチング
により形成しても構わない。
【0113】さらに、本実施の形態においては、一対の
導波路を例に挙げて説明したが、これに限るものではな
く、1枚の基板上に複数の導波路を形成してもよい。ま
た、さらに、本実施の形態においては、直線の導波路を
例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、一般
に使用されている光導波路パターンすべてに応用するこ
とができ、光波の曲がり、分岐、結合の制御もできる。
【0114】(第5の実施の形態)次に、第5の実施の
形態について説明する。図4は、本発明の第4の実施の
形態における光導波路である。
【0115】図4のようにガラスもしくは透明樹脂より
なる第1の基板41の表面に、型(図示せず)を用いた
成形により光導波路用溝を形成する。同様にして第1の
基板41と第2の基板43の表面に型(図示せず)を用
いた成形により光導波路用溝を形成する。
【0116】次に光導波路用溝形成面に高屈折率材料4
2として紫外線硬化樹脂を塗布して溝内に充填し、その
後、第1の光導波路用溝基板41と第2の光導波路用溝
基板43を、第1の光導波路用溝基板41および第2の
光導波路用溝基板43と屈折率の異なるクラッド基板4
4を介して光導波路用溝が対向するように貼り合わせ
る。紫外線を照射することで溝内の紫外線硬化樹脂は硬
化される。紫外線硬化樹脂として第1の光導波路用溝基
板41、第2の光導波路用溝基板43およびクラッド基
板44よりも高い屈折率を有するものを用いることによ
り、溝内の紫外線硬化樹脂は光導波路コアとして機能す
る。クラッド基板の厚さを数ミクロン程度にすることに
よって、立体的な方向性結合器を容易に形成することが
できる。なお、本実施の形態の第1の光導波路用溝基板
41は本発明の第1の基板の例であり、本実施の形態の
第2の光導波路用溝基板43は本発明の第3の基板の例
であり、本実施の形態のクラッド基板44は本発明の第
2の基板の例である。
【0117】さらに、本実施の形態では、光導波路コア
材料として紫外線硬化樹脂を用いたが、これに限るもの
ではなく、例えば熱硬化樹脂やガラス系材料を用いても
構わない。
【0118】さらに、光導波路用溝については、本実施
の形態で述べたように成形で形成するのが生産上望まし
いが、これに限るものでなく、必要に応じてエッチング
により形成しても構わない。
【0119】さらに、本実施の形態では、クラッド基板
として、第1の基板および第2の基板と屈折率の異なる
基板を用いたが、同じ基板を用いて、熱処理や光照射に
より屈折率を変化させて用いてもよい。
【0120】さらに、本実施の形態では、別のクラッド
基板を貼り合わせたが、これに限るものではなく、薄膜
を堆積させても良い。
【0121】さらに、本実施の形態においては、一対の
導波路を例に挙げて説明したが、これに限るものではな
く、1枚の基板上に複数の導波路を形成してもよい。
【0122】さらに、本実施の形態においては、直線の
導波路を例に挙げて説明したが、これに限るものではな
く、一般に使用されている光導波路パターンすべてに応
用することができ、光波の曲がり、分岐、結合の制御も
できる。
【0123】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明は、低コストで大量生産することが容易にで
きる光導波路および光導波路の製造方法を提供すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光導波路を
示す図
【図2】(a)本発明の第1の実施の形態における導波
路コアの屈折率を1.453、クラッド基板13の屈折
率を1.45、光導波路用溝基板11の屈折率をクラッ
ド基板13の屈折率と同じ1.45として計算した場合
の接着層厚と等価屈折率との関係を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるクラッド基板
13の屈折率を図2の(a)に示す例より0.001だ
け増加させた場合の接着層厚と等価屈折率との関係を示
す図 (c)本発明の第1の実施の形態におけるクラッド基板
13の屈折率を図2の(a)に示す例より0.001だ
け減少させた場合の接着層厚と等価屈折率との関係を示
す図
【図3】本発明の第4の実施の形態における光導波路を
示す図
【図4】本発明の第5の実施の形態における光導波路を
示す図
【図5】(a)従来の光導波路の製造方法における光導
波路用溝が形成されている光導波路用溝基板51に、コ
アとして用いられる高屈折率材料52を充填する工程を
示す図 (b)従来の光導波路の製造方法における(a)に示す
工程で充填された高屈折率材料のうち余剰な高屈折率材
料を除去する工程を示す図 (c)従来の光導波路の製造方法における光導波路用溝
基板51にクラッド基板53を張り合わせる工程を示す
【図6】(a)本発明の第2の実施の形態における光導
波路の製造方法のうち基板11の表面に、型を用いた成
形により光導波路用溝を形成する工程を示す図 (b)本発明の第2の実施の形態における光導波路の製
造方法のうち光導波路用溝を形成した基板11に紫外線
を照射する工程を示す図 (c)本発明の第2の実施の形態における光導波路の製
造方法のうち光導波路用溝形成面に高屈折率材料12を
塗布して溝内に充填する工程を示す図 (d)本発明の第2の実施の形態における光導波路の製
造方法のうち紫外線を照射した光導波路用溝基板11と
紫外線照射を行わないクラッド基板13を貼り合わせる
工程を示す図
【図7】本発明の第1の実施の形態における光導波路の
パラメータを示す図
【図8】本発明の第1の実施の形態における導波路コア
の屈折率を1.507、クラッド基板13の屈折率を
1.504、光導波路用溝基板11の屈折率をクラッド
基板13の屈折率と同じ1.504として計算した場合
の接着層厚と等価屈折率との関係を示す図
【図9】(a)本発明の第1の実施の形態におけるクラ
ッド基板13の屈折率を図8に示す例より0.001だ
け増加させた場合の接着層厚と等価屈折率との関係を示
す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるクラッド基板
13の屈折率を図9の(a)に示す例よりさらに0.0
01だけ増加させた場合の接着層厚と等価屈折率との関
係を示す図
【図10】(a)本発明の第1の実施の形態におけるク
ラッド基板13の屈折率を図8に示す例より0.001
だけ減少させた場合の接着層厚と等価屈折率との関係を
示す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるクラッド基板
13の屈折率を図9の(a)に示す例よりさらに0.0
01だけ減少させた場合の接着層厚と等価屈折率との関
係を示す図
【符号の説明】
11、51 光導波路用溝基板 12、32、42、52 高屈折率材料 13、33、44、53 クラッド基板 31、41 第1の光導波路用溝基板 33、43 第2の光導波路用基板
フロントページの続き (72)発明者 飯田 正憲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 朝倉 宏之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 PA02 PA21 PA24 QA04 QA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路用溝が形成されている第1の基
    板と、 第2の基板とを備え、 前記第2の基板は、前記第1の基板および前記第2の基
    板より高い屈折率を有する材料により前記第1の基板の
    前記光導波用溝が形成されている面に張り合わされてお
    り、 前記光導波路用溝には、前記材料が充填されており、 前記第1の基板の屈折率は、前記第2の基板の屈折率と
    は異なる光導波路。
  2. 【請求項2】 前記材料の屈折率をNaとし、前記第1
    の基板の屈折率をNbとし、前記第2の基板の屈折率を
    Ncとし、前記第2の基板と前記第1の基板の前記光導
    波路用溝が形成されている面の前記光導波路用溝以外の
    部分との間に存在する前記材料の厚みをdとし、前記光
    導波路用溝の深さをhとし、導波光の波長をλとして、
    (1)前記Nbが前記Ncより小さくない場合には、前
    記Na、Nb、Nc、d、h、λは、数1及び数2を同
    時に満たし、 【数1】 【数2】 (2)前記Nbが前記Ncより小さい場合には、前記N
    a、Nb、Nc、d、h、λは、数3及び数4を同時に
    満たす 【数3】 【数4】 請求項1記載の光導波路。
  3. 【請求項3】 前記第2の基板の前記第1の基板に張り
    合わされている面にも光導波路用溝が形成されており、 前記第2の基板の前記光導波路用溝には、前記材料が充
    填されている請求項1記載の光導波路。
  4. 【請求項4】 前記第2の基板の前記第1の基板に張り
    合わされている面とは反対側の面に前記材料により張り
    合わされた第3の基板を備え、 前記第3の基板の前記第2の基板に張り合わされている
    面にも光導波路用溝が形成されており、 前記第3の基板の前記光導波路用溝には、前記材料が充
    填されており、 前記材料は、前記第3の基板より高い屈折率を有し、 前記第2の基板の屈折率は、前記第3の基板の屈折率と
    は異なる請求項1記載の光導波路。
  5. 【請求項5】 前記材料は、ガラス系材料または樹脂で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の光導波路。
  6. 【請求項6】 前記材料は、光硬化性樹脂であり、 前記材料により張り合わせるとは、前記光硬化性樹脂に
    光を照射し、硬化させて張り合わせることである請求項
    5記載の光導波路。
  7. 【請求項7】 前記基板は、ガラス系材料、もしくは樹
    脂を用いて形成されている請求項1〜4のいずれかに記
    載の光導波路。
  8. 【請求項8】 前記光導波路用溝の凹凸は、表面に凹凸
    を備えた型材による成形で一括形成されていること特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の光導波路。
  9. 【請求項9】 第1の基板と、前記第1の基板に張り合
    わせられた第2の基板とを少なくとも備え、前記第1の
    基板および前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板
    の前記張り合わせ面に光導波路用溝が形成されている光
    導波路の製造方法であって、 前記第1の基板および前記第2の基板のうち少なくとも
    一方に光を照射して屈折率を変化させることによって前
    記第1の基板の屈折率と前記第2の基板の屈折率とが異
    なるようにし、 屈折率が異なるようにされた前記第1の基板と前記第2
    の基板とを、前記第1の基板の屈折率および前記第2の
    基板の屈折率より高い屈折率を有する材料で接着する光
    導波路の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の基板と、前記第1の基板に張り
    合わせられた第2の基板とを少なくとも備え、前記第1
    の基板および前記第2の基板のうち少なくとも一方の基
    板の前記張り合わせ面に光導波路用溝が形成されている
    光導波路の製造方法であって、 前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方
    を加熱し冷却して屈折率を変化させることによって前記
    第1の基板の屈折率と前記第2の基板の屈折率とが異な
    るようにし、 屈折率が異なるようにされた前記第1の基板と前記第2
    の基板とを、前記第1の基板の屈折率および前記第2の
    基板の屈折率より高い屈折率を有する材料で接着する光
    導波路の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記材料の屈折率をNaとし、前記第
    1の基板の屈折率をNbとし、前記第2の基板の屈折率
    をNcとし、前記第2の基板と前記第1の基板の前記光
    導波路用溝が形成されている面の前記光導波路用溝以外
    の部分との間に存在する前記材料の厚みをdとし、前記
    光導波路用溝の深さをhとし、導波光の波長をλとし
    て、(1)前記Nbが前記Ncより小さくない場合に
    は、前記Na、Nb、Nc、d、h、λは、数1及び数
    2を同時に満たし、 【数1】 【数2】 (2)前記Nbが前記Ncより小さい場合には、前記N
    a、Nb、Nc、d、h、λは、数3及び数4を同時に
    満たす 【数3】 【数4】 請求項9または10に記載の光導波路の製造方法であ
    る。
  12. 【請求項12】 前記第1の基板の屈折率と前記第2の
    基板の屈折率とが異なるようにする際、 他方の基板をも前記一方の基板とは異なる温度で加熱し
    て屈折率を変化させる請求項10記載の光導波路の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の基板の屈折率と前記第2の
    基板の屈折率とが異なるようにする際、 前記一方の基板のみならず他方の基板をも加熱し、それ
    ぞれ異なる時間で冷却して屈折率を変化させる請求項1
    0記載の光導波路の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の基板および前記第2の基板
    のうち、少なくとも一方を加熱して軟化させ、表面に凹
    凸を備えた型材を押しつけて前記光導波路用溝を形成す
    る請求項9または10に記載の光導波路の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005292298A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Central Glass Co Ltd 有機無機ハイブリッドガラス状物質とその加工方法

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