JP2002228113A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2002228113A
JP2002228113A JP2001022374A JP2001022374A JP2002228113A JP 2002228113 A JP2002228113 A JP 2002228113A JP 2001022374 A JP2001022374 A JP 2001022374A JP 2001022374 A JP2001022374 A JP 2001022374A JP 2002228113 A JP2002228113 A JP 2002228113A
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紀弘 堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料を効率良く気化させて均一に撹拌さ
せ、安定した燃焼を確保することができる燃焼装置を提
供する。 【解決手段】 液体燃料を気化して燃料ガス化する気化
部を有し、燃料ガスまたは燃料ガスと空気との混合ガス
を燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、気化
部は、回転部材8を回転させて液体燃料を飛散させ、飛
散した燃料を気化部の内部で気化させて撹拌する構成と
されており、回転部材8は、回転軸と一体的に回転する
円板部80aの周縁を切り起こして形成された撹拌羽根
80bを有した撹拌部材80を備えており、当該撹拌部
材80の内部に供給された液体燃料を飛散させつつ撹拌
する構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼装置に係り、更
に詳しくは、液体燃料を燃焼させる燃焼装置に適し、液
体燃料を使用する暖房機器や給湯器、または温水暖房
機、ファンヒータ等に特に好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガスやプロパンガスが普及した現在
でも、給湯器や暖房機等には、ランニングコスト低減の
ために、安価な灯油等の液体燃料を使用する燃焼装置が
多用されている。またこの中でも、比較的発熱量が小さ
い用途に使用される場合は、気化部によって液体燃料を
気化し、この気化された燃料ガスを燃焼部に送って燃焼
させる形式のものが多用されている(特公平7−213
32号)。
【0003】図12は、従来技術の燃焼装置で採用する
気化部の例を示す断面図である。この例の燃焼装置で
は、気化部200は燃焼部201の下部に設けられる。
そして気化部200は、凹穴状の気化室202を備えて
いる。また気化室202の上部の位置には、電気ヒータ
203が内蔵されており、気化室202の内壁は昇温可
能である。そして当該気化室202の中にロータリーカ
ップ205が内蔵されている。ロータリーカップ205
は、図示しないモータによって高速で回転されるもので
ある。またロータリーカップ205は、底部の中央に開
口209を持ち、開口209の近傍には、一次空気導入
筒208が設けられている。さらにカップ205の上部
には振り切り板206が設けられている。
【0004】そして図示しないモータによってロータリ
ーカップ205を回転させ、さらに一次空気導入筒20
8から気化部200のロータリーカップ205内に空気
を吹き込む。そして燃料パイプ207からロータリーカ
ップ205の中に灯油を噴射し、遠心力によって灯油を
気化室202の内壁に向かって飛散させる。その結果、
灯油は、気化室202の内壁から熱を受けて気化し、さ
らに気化した燃料は、一次空気導入筒208から気化室
202内に吹き込まれた空気と混合される。そしてこの
混合ガスは下部の開口210から排出され、燃焼部20
1に送られて燃焼に供される。則ち、この種の給湯器等
では、液体燃料を飛散させつつ熱エネルギーを与えて気
化させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術の燃
焼装置では、気化部内で液体燃料を微粒子状にして飛散
することが難しく、このため、飛散した燃料に充分な熱
エネルギーを与えることが困難であった。従って、気化
部から排出された燃料ガスの温度が低い場合が多く、折
角気化した燃料が燃焼部に至る過程で元の液体に戻って
しまうことがあり、燃焼不良を起こす場合があった。特
に、燃焼量(号数)が高い状態で燃焼装置を運転する
と、供給される燃料が多いために気化が不充分となる場
合が生じていた。また運転時には気化が可能であって
も、消火直後に気化できない燃料が白煙となって排出さ
れる場合もあった。
【0006】この対策として、気化室202に設けられ
た電気ヒータ203を大容量とすることも考えられる
が、電気ヒータ203の容量を大きくすると消費電力が
増大し、この種の燃焼装置の利点、則ち、ランニングコ
ストの面で優れているというメリットが相殺されるた
め、改善が望まれていた。また、このような問題とは別
に、前記したロータリーカップ205や振り切り板20
6は、製造時において一体化して組み立てなければなら
ず手間を要していた。また、高速で回転するロータリー
カップ205および振り切り板206は、僅かな重量バ
ランスの誤差によって振動を生じるため、部材に要求さ
れる精度(寸法精度や重量精度)が高く、製造を困難な
ものにしていた。
【0007】本発明は前記した事情に鑑みて提案される
もので、液体燃料を効率良く気化させて均一に撹拌さ
せ、安定した燃焼を確保することができる燃焼装置の開
発を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に提案される本発明は、液体燃料を気化して燃料ガス化
する気化部を有し、燃料ガスまたは燃料ガスと空気との
混合ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置におい
て、気化部は、回転部材を回転させて液体燃料を飛散さ
せ、飛散した燃料を気化部の内部で気化させて撹拌する
構成とされており、回転部材は、回転軸と一体的に回転
する円板部の周縁を切り起こして形成された撹拌羽根を
有した撹拌部材を備えており、当該撹拌部材の内部に供
給される液体燃料を飛散させつつ撹拌する構成とされて
いる。
【0009】この構成によれば、回転部材を構成する撹
拌部材は回転軸を中心として一体的に回転する。そし
て、撹拌部材の内部に供給された液体燃料は、回転に伴
う遠心力によって撹拌羽根へ向けて飛散しつつ撹拌羽根
で撹拌される。そして、飛散された液体燃料は気化部の
内部で気化される。また、気化された燃料ガスは、気化
部に供給される空気と撹拌羽根で撹拌され混合される。
【0010】この構成の回転部材は、下方燃焼型(下方
へ向けて火炎を噴出する所謂逆燃焼型)の燃焼装置に好
適である。通常、下方燃焼型の燃焼装置では、回転部材
の円板部が底面となるように回転部材を回転軸に固定
し、回転部材の内部に上方から液体燃料を供給(滴下)
して、回転に伴う遠心力によって滴下された液体燃料を
飛散しつつ撹拌する構成が採用される。従って、下方燃
焼型の燃焼装置では、回転部材による効果的な飛散およ
び撹拌性が要求される。本発明の構成によれば、簡単な
構成によって、滴下された液体燃料を飛散させると共
に、気化された燃料ガスを撹拌することが可能である。
【0011】前記本発明において、撹拌部材の撹拌羽根
は円板部から独立して複数切り起こされる形状とされて
おり、円板部を含む平面上において、円板部の周縁にお
ける接線に対して15度乃至30度の範囲の所定角度を
持たせた切り起こし線に沿って切り起こされる構成とす
ることができる。
【0012】円板部から独立した複数の撹拌羽根を切り
起こす場合、切り起こした撹拌羽根同士で略円筒形が形
成されるような形状とすることができる。しかし、この
形状では、回転に伴う撹拌羽根の空気抵抗が少ないた
め、撹拌効果が低い。また、撹拌羽根を切り起こした内
面側に飛散した液体燃料が滞留しやすい。本発明では、
撹拌羽根を切り起こす切り起こし線を円板部の周縁にお
ける接線に対して傾斜させている。則ち、撹拌部材の回
転に応じて、撹拌羽根が撹拌部材の内部へ空気(燃料ガ
ス)を巻き込むような流れを発生させたり、逆に、撹拌
羽根が撹拌部材の外部へ空気を吹き出すような流れを発
生させることができる。また、撹拌羽根の切り起こし線
を接線に対して傾斜させることにより、切り起こし部分
の内面側に滞留する液体燃料に遠心力の分力を作用さ
せ、これによって、滞留する液体燃料を撹拌部材の外部
に飛散させることができる。
【0013】撹拌羽根の切り起こし線と接線との成す角
度は、15度乃至30度の範囲が最適である。角度が1
5度よりも小さくなると、隣接する撹拌羽根との間の空
気流路が狭くなり、空気流の発生が妨げられると共に、
切り起こし部分に滞留する液体燃料が飛散し難くなる。
角度が30よりも大きくなると、回転に伴う空気抵抗や
切り起こし部分に滞留する液体燃料の飛散効果は増大す
るが、撹拌部材の内外を移動する空気流が減少する。
【0014】前記本発明において、撹拌部材の撹拌羽根
の一部を折曲して補助撹拌羽根を形成した構成とするこ
とができる。撹拌部材に補助撹拌羽根を形成することに
より、回転部材の回転に伴う空気抵抗が一層増大し、気
化部の内部に効果的に空気流を発生させることができ
る。これにより、飛散され気化された燃料ガスと空気と
を均一に撹拌して混合させることができる。撹拌羽根は
種々の形状に折曲させることができる。例えば、撹拌羽
根の一部を回転軸の軸方向と略同一方向の線分に沿っ
て、撹拌部材の内方へ向けて折曲させて補助撹拌羽根を
形成することができ、撹拌能力が向上する。また、補助
撹拌羽根の一部を、更に折曲することによって、異なっ
た空気流を発生させることも可能である。また、補助撹
拌羽根の折曲方向や前記した撹拌羽根自体の切り起こし
の構成を調節することにより、回転部材の回転方向に対
して逆方向の回転を有する空気流を生じさせることも可
能である。
【0015】前記本発明において、撹拌部材の撹拌羽根
または補助撹拌羽根の少なくともいずれかが、気化部に
供給される空気流に抗する空気流を生じさせるように形
成することができる。燃焼装置では、回転部材を回転さ
せるために、回転部材専用のロータモータ(原動機)を
設けたり、あるいは、空気供給を行う送風機のファンモ
ータを共用して回転部材を駆動する構成が採られる。
【0016】回転部材専用のロータモータを設ける構成
では、ファンモータの回転方向とロータモータの回転方
向とを自由に設定できる。則ち、送風機から気化部に供
給される空気流(回転軸に回りに回転する空気流、ある
いは、回転軸方向へ向けて下流に移動する空気流)と、
回転部材の回転によって生じる空気流とを容易に逆方向
にすることができ、撹拌性を向上させることができる。
一方、回転部材を回転駆動するロータモータをファンモ
ータで代用する構成、則ち、ファンモータの回転軸に回
転部材を取り付けてファンと同時に回転させる構成で
は、通常、気化部に供給される空気流の回転方向と、回
転部材の回転方向とは同一である。しかし、本発明によ
れば、撹拌部材の撹拌羽根や補助撹拌羽根によって、供
給される空気流に抗する空気流を生じさせることができ
る。これにより、ファンモータを共用して回転部材を駆
動する構成でも、例えば、気化部に供給される空気の回
転方向に対向させる空気流を撹拌部材で生成して効果的
な撹拌を行うことが可能となる。
【0017】前記本発明において、撹拌部材の切り起こ
し線の近傍に開口を設けた構成とすることができる。撹
拌羽根を切り起こした部分は、拡散部材から飛散した液
体燃料が滞留し易く、消火の際などに、滞留した液体燃
料が一度に気化し、高濃度の燃料ガスによって不完全燃
焼を生じることがある。しかし、本発明によれば、撹拌
羽根の切り起こし部分に飛散した液体燃料は、開口を通
じて撹拌部材の外部へ飛散することができ、液体燃料の
滞留が防止される。
【0018】また、前記本発明において、前記撹拌部材
の円板部または撹拌羽根または補助撹拌羽根の少なくと
もいずれかに開口を設けた構成とすることができる。こ
こで言う開口は、開口を設ける部分に切り目を設けて切
り起こし、開口と切り起こし部分とで形成される形状を
含むものである。この構成によれば、拡散部材から飛散
した液体燃料が開口を介して撹拌部材の外方へ飛散し易
く、撹拌羽根や補助撹拌羽根の折曲部分に液体燃料が滞
留する不具合がなくなる。また、円板部の開口を介して
気化部の内部への空気の流通性が向上し、均一な混合ガ
スを得ることができる。
【0019】前記本発明において、回転部材は拡散部材
を有しており、当該拡散部材は小径部から徐々に拡径し
て大径部に至る円錐台状に形成され、撹拌部材の内部に
位置させて大径部側の端部を撹拌部材の円板部中央に取
り付ける構成とされており、当該拡散部材の外周面に噴
射された液体燃料を回転による遠心力によって外周面に
拡散させつつ飛散させる構成とすることができる。
【0020】この構成によれば、回転部材は撹拌部材と
拡散部材とで構成される。拡散部材は円錐台形状であ
り、大径部および小径部の中心を通る回転軸を中心とし
て回転する。従って、拡散部材の外周面の液体燃料に
は、回転軸と共に回転しつつ回転軸に対して直角の方向
へ遠心力が作用する。この遠心力により、液体燃料には
外周面に沿う方向の分力が作用する。則ち、拡散部材の
表面に供給された液体燃料は、遠心力の分力を受けて小
径部側から大径部側に拡散しつつ周囲に飛散される。こ
れにより、液体燃料を拡散させずに飛散させる場合に比
べて、液体燃料は微粒子状になって飛散される。そし
て、微粒子状になって飛散した液体燃料は撹拌羽根で撹
拌されつつ気化される。このように、拡散部材を円錐台
形状とするだけで液体燃料を効果的に気化させることが
できる。
【0021】この構成の回転部材は、上方燃焼型(上方
へ向けて火炎を噴出する燃焼型)の燃焼装置に好適であ
る。通常、上方燃焼型の燃焼装置では、回転部材の円板
部が天面となるように回転軸に固定し、回転部材の内部
に下方から液体燃料を噴射して、回転部材の回転に伴う
遠心力によって噴出された液体燃料を飛散しつつ撹拌す
る構成が採用される。このため、噴出された液体燃料が
垂下しない対策を要する。本発明の回転部材によれば、
前記したように、拡散部材に噴出された液体燃料は、拡
散部材の大径部側(上方側)へ拡散しつつ飛散され、気
化された燃料ガスを撹拌することが可能である。
【0022】これにより、従来より用いられている複雑
な構造のロータリーカップ型拡散部材に代えて、円錐台
形状の簡単な構成の拡散部材によって上方燃焼型の燃焼
装置に対応でき、安定した気化を行うことが可能とな
る。拡散部材としては、本発明の円錐台形状のものが好
ましいが、従来より用いられているロータリーカップ型
のものを用いても良い。則ち、ロータリーカップ型の拡
散部材を撹拌部材の内部に位置させて、円板部との間に
間隙を設けた状態で取り付けた構成とすることにより、
液体燃料を拡散させつつ飛散させることができる。
【0023】前記拡散部材は、少なくとも外周面を凹凸
面にした構成とすることができる。燃焼装置に適用され
る液体燃料としては、灯油を用いることが多く、粘性が
非常に低い。このため、拡散部材の外周面が滑らかな場
合は、拡散部材の回転力が外周面に噴射された液体燃料
に伝わり難い。則ち、拡散部材の表面が滑らかな場合
は、拡散部材が回転するにも拘わらず、噴射された液体
燃料は拡散部材の外周面を滑るだけで、液体燃料に遠心
力が充分に加わらず飛散せずに垂れ落ちてしまう。
【0024】しかし、拡散部材の外周面を凹凸面にする
と、外周面に噴射された液体燃料が凹部に侵入して付着
し易くなる。これにより、外周面に付着した液体燃料
は、拡散部材の回転に伴う遠心力を受けて外周面全体に
拡散しつつ飛散される。また、拡散部材の外周面に液体
燃料が付着し易いので、燃焼装置の消化の際に、拡散部
材の回転数が低減しても、外周面に付着した液体燃料が
垂れ落ちるような不具合が低減する。凹凸面を形成する
には種々の加工方法がある。例えば、ドラムの中に砂と
拡散部材とを投入して撹拌したり、あるいは、拡散部材
に砂を吹き付けたりすることにより、表面に微細な凹凸
を生じさせるブラスト加工を採ることができる。また、
拡散部材の表面に機械力を加えて凹凸面を形成したり、
あるいは、エッチング処理を施して凹凸面を形成させる
ことも可能である。
【0025】前記拡散部材は、円錐台の頂角が10度乃
至20度の範囲の所定角度に形成される構成とすること
ができる。拡散部材の頂角が10度よりも小さくなる
と、回転に伴って液体燃料に加わる遠心力の外周面に沿
う方向の分力が低下し、噴射された液体燃料が外周面に
拡散し難くなる。このため、液体燃料が拡散されないま
ま飛散し、微粒子化するのが困難である。また、頂角が
20度よりも大きくなると、回転に伴う遠心力の外周面
に沿う方向の分力は増加するが、拡散部材自体の大径部
側の外径が増加する。このため、拡散部材の形状(形状
や重量)に僅かなアンバランスが生じると、高速回転に
伴って振動が発生し易く、製造時に要求される精度(寸
法精度、重量精度)が高くなる。拡散部材の円錐台の頂
角を10度から20度の範囲内の所定角度に設定するこ
とにより、液体燃料の外周面への拡散性を良好に維持し
つつ、部材に要求される精度を抑えて製造を容易にして
いる。
【0026】前記拡散部材へ液体燃料を噴射する場合、
拡散部材の回転に伴う遠心力の外周面に沿う分力と略同
一方向へ向けて液体燃料を噴射するために、液体燃料を
拡散部材の外周面に対して傾斜させて供給させる構成と
することができる。燃焼装置が組み込まれる給湯器など
に応じて、気化部に設けられる回転部材の回転軸が配さ
れる方向は変化する。例えば、回転軸が垂直方向に配さ
れる場合、回転部材の拡散部材が大径部を上方にして配
されたり、あるいは、小径部を上方にして配されること
もある。
【0027】そこで、拡散部材の回転に伴って、液体燃
料に加わる遠心力の外周面に沿った分力と略同一方向へ
向けて液体燃料を噴射するように、燃料パイプの先端部
中心軸を拡散部材の外周面に対して傾斜させる。これに
より、液体燃料が噴射される方向と遠心力による液体燃
料の拡散方向とを揃えることができる。従って、液体燃
料を拡散部材の外周面へ効果的に拡散させつつ飛散させ
ることができ、液体燃料が垂れ落ちるような不具合が防
止される。
【0028】前記拡散部材と撹拌部材とを一体化して形
成することができる。則ち、拡散部材の大径部側の端部
を撹拌部材の円板部の中央に接合して一体化した構成と
することにより、回転部材を1つの部材とすることがで
き、部品点数を削減し、製造が容易になる。拡散部材と
撹拌部材とは、スポット溶接などで接合することが可能
である。
【0029】前記本発明において、燃焼装置は、気化部
で生成された燃料ガスまたは燃焼ガスと空気との混合ガ
スを燃焼部へ供給して下方へ向けて火炎を噴出する下方
燃焼型(所謂逆燃焼型)とすることができる。下方燃焼
型の燃焼装置では、通常、上方へ向けて開口した気化室
の内部に回転部材を配し、回転部材の内部に上方から液
体燃料を供給(滴下)して飛散させ気化させる構成が採
られる。則ち、逆の構成が採られる上方燃焼型の燃焼装
置に比べて、液体燃料が下方へ垂れ落ちるような不具合
が生じ難い。また、前記した簡単な構成の回転部材を用
いることにより、滴下された液体燃料を効果的に飛散さ
せることができ、しかも、均一に撹拌可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。尚、以下の説明において上下の関
係は、燃焼装置を給湯器等に設置した状態を基準とす
る。
【0031】(第1実施形態)本発明は、液体燃料を気
化させて燃焼させる燃焼装置であり、燃焼装置に採用す
る気化部の回転部材に特徴を有したものである。そこ
で、回転部材の実施形態を説明するのに先立って、燃焼
装置の全体構成および概略動作を説明する。
【0032】(燃焼装置の構成および動作)図1は本発
明の実施形態に係る燃焼装置1を内蔵した給湯器の断面
図、図2は気化部7の内部構成を示す部分破断斜視図で
ある。本実施例の燃焼装置1は、炎孔を下に向けて給湯
器などに内蔵されるもので、下方燃焼型(下方へ向けて
火炎を噴出する所謂逆燃焼型)である。燃焼装置1は、
上から送風機2、駆動機械部3、空気量調節部4、混合
部5及び燃焼部6が順次積み重ねられて構成される。ま
た、混合部5及び燃焼部6の近傍には気化部7が設けら
れ、空気量調節部4と気化部7の間は、流路形成部材1
3によって接続されて空気流路が形成されている。
【0033】順次説明すると、送風機2は、鋼板を曲げ
加工して作られた凹状のハウジング20の内部にファン
21が回転可能に配されたもので、ハウジング20の中
央部には、開口22が設けられている。
【0034】駆動機械部3は箱体10を有し、その底板
12の中央にモータ30が取り付けられている。モータ
30は、両端部から回転軸30a,30bが突出してお
り、回転軸30a,30bは、燃焼装置1の略全長を上
下へ向けて貫通している。そして、モータ30の上方側
の回転軸30aは、ファン21に接続され、下方側の回
転軸30bは、気化部7の回転部材8に接続されてい
る。則ち、モータ30の回転駆動により、ファン21が
回転駆動されて下方へ向けて送風(空気供給)を行うと
共に、回転部材8が同時に回転駆動される。
【0035】空気量調節部4は、円板状の移動側板状部
材41と方形状の固定側板状部材42によって構成さ
れ、固定側板状部材42に対して移動側板状部材41が
回転可能に取り付けられたものである。移動側板状部材
41および固定側板状部材42は、各々の中央部に軸挿
通孔が設けられ、その周囲に空気孔となる開口が設けら
れている。移動側板状部材41は、固定側板状部材42
の上にあり、中央の軸挿通孔を中心として相対的に回転
可能である。またステップモータ40を回転させると、
駆動軸40aに係合した駆動片43が揺動し、移動側板
状部材41の係合部41aを動かす。その結果、移動側
板状部材41が、固定側板状部材42の上で中央の軸挿
通孔を中心として相対的に回転する。則ち、ステップモ
ータ40を駆動して移動側板状部材41を回転させるこ
とにより、移動側板状部材41と固定側板状部材42の
開口同士の重なり具合が変動し、これによって上下を連
通する開口面積を変動させて空気量を調節するものであ
る。
【0036】この空気量調節部4により、送風機2と混
合部5,燃焼部6,気化部7との間の空気流路の開口面
積を制御して、送風機2で発生させた空気流の供給を調
節している。本実施形態では、空気量調節部4において
移動側板状部材41を制御することにより、一次空気
(気化部7に直接供給する空気)および二次空気(後述
する炎孔ベース周辺へ供給する空気)の双方の供給量を
最適に調節する構成としている。尚、ステップモータ4
0への制御信号は、燃焼装置1の各部に設けたセンサ
(不図示)およびスイッチ(不図示)の信号に基づいて
制御回路部100で生成している。
【0037】流路形成部材13は、薄板を円錐形に曲げ
て作られたものであり、内部は空洞であり、上下に連通
している。則ち、流路形成部材13は、上部と下部に開
口を有し、両者は連通しており、上部の開口は、前記し
た固定側板状部材42の中心部へ当接し、下部の開口
は、後述する一次空気導入筒15へ連通している。
【0038】流路形成部材13の内側には、燃料パイプ
(燃料供給管)14が固定されている。燃料パイプ14
は、流路形成部材13の上部の開口から内部に入り、流
路形成部材13および一次空気導入筒15を貫通して気
化部7の回転部材8の内部に至るように取り付けられ
る。
【0039】混合部5、燃焼部6及び気化部7は、炎孔
ベース60を中心として構成され、炎孔ベース60の中
央部に気化部7が設けられている。そしてこれらの構成
部品がハウジング11内に収納されたものである。図2
に示すように、炎孔ベース60は、アルミダイカストに
よって作られたものであり、複雑な枠組と開口及び溝が
設けられている。炎孔ベース60の上面側は、主として
燃料ガス及び二次空気の流路構成面として機能し、下面
側は炎孔取付け面として機能する。則ち、炎孔ベース6
0には、多数のループ状の垂直壁62で仕切られた溝6
3が設けられており、隣接する垂直壁62同士の間に
は、溝64が設けられている。そして、後述する気化部
7で生成された燃料ガスは、上面壁61と垂直壁62と
の間を介して溝64から下方の炎孔へ噴出して火炎を発
生させる。また、空気量調節部4から供給される2次空
気は、溝63を介して炎孔の両側へ噴出し安定燃焼を行
わせている。
【0040】気化部7は、気化室70と、回転部材8に
よって構成されている。図2に示すように、気化室70
は、底面部71と周部72を持つ円筒体であり、底面部
71は閉塞し、上部は開口している。則ち、気化室70
は窪んだ形状をしており、底面部71及び周部72は閉
塞していて気密・水密性を持ち、上部は開放されてい
る。気化室70は、前記した様に底面部71及び周部7
2を持ち、あたかもコップの様な形状をしていて、炎孔
ベース60の中央部分に取り付けられている。
【0041】気化室70の底面部71内には、電気ヒー
タ73が内蔵されている。この電気ヒータ73に通電す
ることにより底面部71が発熱し、さらにこの熱が気化
室70の壁を伝導し、気化室70の内壁が全体的に加熱
される機能を有する。これにより、後述するように、気
化室70の内部で飛散された液体燃料を気化し易くする
機能を有している。
【0042】回転部材8は、前記した回転軸30bに取
り付けられて一体的に回転するもので、燃料パイプ14
を介して供給(滴下)される液体燃料を回転による遠心
力によって飛散させ、気化室70の内部で熱によって気
化させて燃料ガスを生成する。また、気化された燃料ガ
スと送風機2から供給される一次空気とを撹拌して均一
な混合ガスを生成する機能を有している。則ち、回転部
材8は、気化室70の内部で液体燃料を効率良く気化さ
せるために、燃料パイプ14から滴下された液体燃料
(本実施形態では石油を使用)を微粒子状にして飛散さ
せると共に、気化した燃料ガスと一次空気とを撹拌させ
て均一に混合する働きを行うものである。
【0043】(回転部材の構成)次に、本発明の第1実
施形態の燃焼装置に採用する回転部材8の詳細な構成を
説明する。図3(a)は回転部材8を構成する撹拌部材
80を示す斜視図、図3(b)は図3(a)のA方向矢
視図、図3(c)は図3(a),(b)に示す撹拌部材
80の撹拌羽根の切り起こし線の角度を示す説明図、図
4は図3(a)に示す撹拌羽根80の展開図である。
【0044】本実施形態の回転部材8は、図3に示すよ
うに、撹拌羽根80bおよび補助撹拌羽根80cを有し
た撹拌部材80のみで形成される。撹拌部材80は、図
4に示すように、外形をプレス加工で打ち抜いた略円形
の金属平板を折曲加工して形成される。則ち、外形およ
び補助撹拌羽根80cを形成するための切り目aを予め
プレス加工によって打ち抜く。次いで、折曲線bに沿っ
て切り目a側の補助撹拌羽根80cを略90度折曲す
る。最後に、切り起こし線80eに沿って撹拌羽根80
bを略90度切り起こすことにより撹拌部材80が完成
する。このように、撹拌部材80は金属板を曲げ加工し
て形成しており、これによって、部材の重量バランスを
向上させ、高速回転に伴う振動の発生を効果的に抑えて
いる。
【0045】このようにして作られた撹拌羽根80は、
図3に示すように、略円形の円板部80aと、その周縁
に形成された12枚の長方形状の撹拌羽根80bおよび
略三角形状の補助撹拌羽根80cを備えている。また、
撹拌部材80は、図3(c)の部分拡大図に示すよう
に、円板部80aの周縁C1において撹拌羽根80bを
切り起こす切り起こし線80eを、周縁C1の接線L1
に対して角度α(本実施形態ではαを15度している)
だけ傾斜させている。則ち、撹拌羽根80bの端部が、
周縁C1から突出するように切り起こされている。撹拌
部材80は、前記した形状であるので、そして、補助撹
拌羽根80cと隣接する撹拌羽根80bとの間に、円板
部80aから撹拌羽根80bの先端に至るスリット状の
流路80fが形成される。この流路80fと撹拌羽根8
0bとを設けることにより、撹拌部材80を回転させた
ときに、流路80fを介して撹拌部材80の内外を移動
する空気流を発生させると共に、撹拌羽根80bの切り
起こし部分に滞留する液体燃料を流路80fから外部に
飛散させる効果を奏する。
【0046】また、円板部80aの中央部には、回転軸
30bを挿通して固定する挿通孔80dが設けられ、挿
通孔80dの周囲には、6個の開口80gが放射状に設
けられている。この開口80gは円板部80aを上下に
連通するもので、気化室70に供給される一次空気や、
飛散した液体燃料あるいは気化された燃料ガスを底面部
71へ流通させて均一な混合ガスを生成させる役割を有
している。撹拌部材80は後述するナットを回転軸30
bの先端部に刻まれたネジに締め付けて固定される。回
転軸30bの先端部は、円形断面の一部が切り欠かれて
おり、挿通孔80dも回転軸30bに合わせて円の一部
を切り欠いた形状としている。これにより、ナットの僅
かな緩みによる撹拌部材80の回転不良を防止してい
る。
【0047】図5(a)は、回転部材8を気化部7の気
化室70に配して取り付けた状態を示す断面図であり、
図5(b)は気化室70を回転軸30bの方向から見た
図である。回転部材8、則ち、撹拌部材80を回転軸3
0bへ固定する場合、撹拌部材80の挿通孔80dをモ
ータ30の回転軸30bに挿通し、ナット82で締め付
ける。燃料パイプ14は、回転軸30bに沿って下方へ
延伸し、先端部は撹拌部材80の内部の円板部80aの
近傍に位置する。
【0048】次に、図5(a),(b)を参照して本実
施形態の回転部材8の動作を説明する。本実施形態で
は、回転部材8が取り付けられた回転軸30bは反時計
方向へ回転する。これにより、回転部材8も気化室70
の内部で反時計方向へ向けて回転する。また、燃料パイ
プ14を介して撹拌部材80の内部、則ち、円板部80
a液体燃料(石油)が滴下される。撹拌部材80は高速
回転するので、円板部80aへ滴下された液体燃料は回
転による遠心力によって円板部80aに沿って拡散(上
昇)しつつ飛散する。そして、飛散した液体燃料は、撹
拌羽根80bおよび補助撹拌羽根80cへ向けて飛散
し、流路80fを介して気化室70の周部72内壁へ飛
散する。また、円板部80aから飛散した液体燃料の一
部は、円板部80aの開口80gを介して気化室70の
底面部71に至る。そして、飛散した液体燃料は、気化
室70の熱を受けて気化され燃料ガスとなる。
【0049】一方、一次空気導入筒15を通じて供給さ
れる一次空気は、撹拌部材80の内部へ流入し、撹拌部
材80の撹拌羽根80bおよび補助撹拌羽根80cで撹
拌されつつ気化室70の周部72内周壁および底面部7
1へ向かう。そして、気化された燃料ガスと撹拌混合さ
れ、一次空気導入筒15の外周を通って燃焼部6へ向か
って送出される。
【0050】ここで、図5(b)に示すように、回転部
材8は気化室70の内部で反時計方向へ回転するので、
撹拌部材80の流路80fを通じて撹拌部材80の外部
から内部へ流入する空気流(図8(b)の矢印参照)が
生じ、この空気流は一次空気導入筒15を介して供給さ
れる一次空気と逆方向の回転を有する。これにより、気
化室70(回転部材8)へ供給される一次空気と回転部
材8によって生じる空気流とを衝突させて効果的な撹
拌、混合を行わせるようにしている。
【0051】このように、本実施形態の回転部材8によ
れば、撹拌部材80だけの簡単な構造であるにも拘わら
ず、滴下された液体燃料を効果的に飛散させつつ気化さ
れた燃料ガスの撹拌を行わせることが可能であり、気化
された燃料ガスを一次空気と撹拌して均一な混合ガスを
生成することができる。また、前記したように、撹拌部
材80の周縁に流路80fが形成されるので、撹拌部材
80の内部に液体燃料が滞留することがなく、濃度を安
定させた燃料ガスを生成することが可能である。尚、前
記した撹拌部材80では、円板部80aに6個の開口8
0gを設けた構成で示したが、撹拌性を更に向上させる
ように、傾斜させた切り起こし部を有する開口などを設
けることも可能である。また、円板部80aに開口80
gを設けない形状を採ることも勿論可能である。開口を
設けない形状では、液体燃料は気化室70の周部72内
壁へ向けて飛散し気化される。
【0052】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態の燃焼装置に採用される回転部材9の構成を説明す
る。尚、燃焼装置1の基本構成は第1実施形態に示した
ものと同一であるので、重複した説明を省略する。
【0053】図6(a)は回転部材9を構成する撹拌部
材90を示す斜視図、図6(b)は図6(a)のA方向
矢視図である。本実施形態の回転部材9は、図6に示す
ように、撹拌羽根90cおよび補助撹拌羽根90dを有
した撹拌部材90のみで形成される。
【0054】撹拌部材90は、略円形の円板部90aの
周縁を略円筒状に切り起こし、切り起こされた部分に撹
拌羽根90cおよび補助撹拌羽根90dを形成させてい
る。則ち、切り起こされた周部に所定間隔をおいて傾斜
した切り目を設け、当該切り目の円板部90a側の端部
から軸方向へ向かう折曲線に沿って切り目側の部分を内
方へ向けて略90度折曲させる。これにより、周部に1
2枚の撹拌羽根90cと折曲された略三角形状の補助撹
拌羽根90dを形成している。撹拌部材90は、前記し
た形状を有するので、撹拌羽根90cと隣接する補助撹
拌羽根90dとの間には略三角形状の流路90eが形成
されている。
【0055】また、撹拌羽根90cが円板部90aから
切り起こされる近傍には、スリット状の開口90fを放
射状に12個設けた構成としている。更に、円板部90
aの中央には、回転軸30bを挿通するための挿通孔9
0bが設けられている。撹拌部材90は、後述するナッ
トを回転軸30bの先端部に刻まれたネジに締め付けて
固定される。回転軸30bの先端部は、円形断面の一部
が切り欠かれており、挿通孔90bも回転軸30bに合
わせて円の一部を切り欠いた形状としている。これによ
り、ナットの僅かな緩みによる撹拌部材90の回転不良
を防止している。
【0056】図7(a)は、回転部材9を気化部7の気
化室70に配して取り付けた状態を示す断面図であり、
図7(b)は気化室70を回転軸30bの方向から見た
図である。回転部材9、則ち、撹拌部材90を回転軸3
0bへ固定する場合、撹拌部材90の挿通孔90bをモ
ータ30の回転軸30bに挿通し、ナット92で締め付
ける。燃料パイプ14は、回転軸30bに沿って下方へ
延伸し、先端部は撹拌部材90の円板部90aの近傍に
位置する。
【0057】次に、図7(a),(b)を参照して本実
施形態の回転部材9の動作を説明する。本実施形態で
は、回転部材9を取り付けたモータ30の回転軸30b
は時計方向へ回転する。これにより、回転部材9も気化
室70の内部で時計方向へ向けて回転する。また、燃料
パイプ14を介して撹拌部材90の円板部90aへ液体
燃料(石油)が滴下される。撹拌部材90は高速回転す
るので、円板部90aへ滴下された液体燃料は回転によ
る遠心力によって円板部90aに沿って拡散しつつ飛散
する。そして、飛散した液体燃料は、撹拌羽根90cお
よび補助撹拌羽根90dへ向けて飛散し、流路90eを
介して気化室70の周部72内壁へ飛散する。また、円
板部90aから飛散した液体燃料の一部は、円板部90
aの周縁の開口90fを介して気化室70の周部72内
壁へ飛散する。更に、円板部90aから飛散した液体燃
料の一部は、円板部90aの開口90gを介して気化室
70の底面部71に至る。そして、飛散した液体燃料
は、気化室70の熱を受けて気化され燃料ガスとなる。
【0058】ここで、本実施形態の撹拌部材90は、円
板部90aから切り起こされた部分が筒状であり、先端
部に撹拌羽根90cおよび補助撹拌羽根90dが形成さ
れている。このため、円板部90aから飛散した液体燃
料が、円板部90aと流路90eとの間の内周壁に滞留
し易く、消火の際などに滞留した燃料が一度に気化され
て燃料ガス濃度が過大となり、燃焼不良を生じることが
ある。しかし、本実施形態の回転部材9によれば、前記
したように、撹拌部材90の切り起こし部分にスリット
状の開口90fを放射状に設けている。これにより、液
体燃料は開口90fを介して気化室70へ飛散させるこ
とができ、濃度の安定した燃料ガスを生成することが可
能である。
【0059】一方、一次空気導入筒15を通じて供給さ
れる一次空気は、撹拌部材90の内部へ流入し、撹拌羽
根90cおよび補助撹拌羽根90dで撹拌されつつ気化
室70の内周壁へ向かう。そして、気化された燃料ガス
と撹拌混合され、一次空気導入筒15の外周から燃焼部
6へ向かって送出される。
【0060】ここで、図7(b)に示すように、回転部
材9は気化室70の内部で時計方向へ回転するので、撹
拌部材90の流路90eを通じて撹拌部材90の内部か
ら外部へ流出する空気流(図7(b)の矢印参照)が生
じ、この空気流は一次空気導入筒15を介して供給され
る一次空気と逆方向の回転を有する。これにより、気化
室70(回転部材9)へ供給される一次空気と回転部材
9によって生じる空気流とを衝突させて効果的な撹拌、
混合を行わせることが可能である。
【0061】このように、本実施形態の回転部材9にお
いても、撹拌部材90だけの簡単な構成によって、滴下
された液体燃料を効果的に飛散させつつ気化された燃料
ガスの撹拌を行わせることが可能であり、気化された燃
料ガスを一次空気と撹拌して均一な混合ガスを生成する
ことができる。また、前記したように、撹拌部材90の
周縁にスリット90fを設けた構造により、撹拌部材9
0の内部への液体燃料の滞留を除去し、濃度の安定した
燃料ガスを生成することが可能である。尚、前記した撹
拌部材90では、円板部90aに6個の開口90gを設
けた構成で示したが、撹拌性を更に向上させるように、
傾斜させた切り起こし部を有する開口などを設けること
も可能である。また、円板部90aに開口90gを設け
ない形状を採ることも勿論可能である。開口を設けない
形状では、液体燃料は気化室70の周部72内壁へ向け
て飛散し気化される。
【0062】ところで、前記した回転部材8,9は下方
燃焼型(下方へ向けて火炎を噴出する所謂逆燃焼型)の
燃焼装置に適用されるものであった。一方、燃焼装置に
よっては、上方燃焼型(上方へ向けて火炎を噴出する燃
焼型)が採用される場合もある。以下に、上方燃焼型に
好適な燃焼装置の実施形態を説明する。
【0063】(第3実施形態)図8は、第3実施形態の
燃焼装置1に採用される回転部材8’を示す斜視図、図
9(a)は回転部材8’の構成部材である拡散部材81
を示す斜視図、図9(b)は拡散部材81の表面に作用
する力および液体燃料の噴射方向を示す説明図である。
本実施形態の燃焼装置は、前記図1に示した燃焼装置1
と上下が逆の構成である。則ち、図1に示した燃焼装置
1は下方燃焼型であったが、本実施形態の燃焼装置1は
上方燃焼型であり、回転部材8’は上方燃焼型に採用さ
れるものである。ここで、上方燃焼型の燃焼装置は、図
1に示した燃焼装置1の上下を逆転させたものであり、
内部構成は同一であるため重複した説明を省略する。
【0064】本実施形態に採用される回転部材8’は、
前記図3(a)に示した撹拌部材80の内部に拡散部材
81を追加した構成である。図9(a)に示すように、
拡散部材81は小径部81aから徐々に拡径して大径部
81bに至る傾斜面81cを有した円錐台状に形成さ
れ、中央には回転軸30bを貫通する貫通孔81dが設
けられている。
【0065】本実施形態では、拡散部材81を金属(中
実)を用いて形成しており、拡散部材81の傾斜面81
cは微細な凹凸面状に仕上げられている。則ち、傾斜面
81cにブラスト加工(処理を行う面に砂などを高速に
噴射したり、あるいは、処理を行う部材を砂と共に撹拌
することにより、表面を凹凸状に加工する処理)を施し
て、凹凸面状としている。拡散部材81の傾斜面81c
にブラスト加工を施すことにより、傾斜面81cに噴出
された液体燃料が凹部に浸透して付着し易くなり、付着
した液体燃料が遠心力を効果的に受け、安定した拡散お
よび飛散が行われる。また、噴射した液体燃料が下方へ
垂れるような不具合がなくなる。
【0066】また、本実施形態では、図9(b)に示す
ように、拡散部材81の円錐台の頂角αを略15度に形
成している。則ち、拡散部材81の頂角を略15度とす
ることにより、回転に伴って液体燃料に加わる遠心力F
による外周面に沿う方向の分力F1を確保しつつ、拡散
部材81の外径を小さくして重量のアンバランスに伴う
振動の発生を抑えている。
【0067】図8に示すように、拡散部材81は、予
め、撹拌部材80に一体的に接合されている。則ち、拡
散部材81の貫通孔81dと撹拌部材80の挿通孔80
dとを一致させて予め固定して一体化させており、回転
部材8’を1部材化することで製造時の組立を容易にし
ている。撹拌部材80と拡散部材81とは、スポット溶
接を用いて接合されている。
【0068】図10(a)は、回転部材8’を気化部7
の気化室70に配して取り付けた状態を示す断面図であ
り、図8(b)は気化室70を回転軸30bの方向から
見た図である。前記したように、本実施形態の燃焼装置
1は上方燃焼型であるので、気化部7はコップを逆さま
にしたような形状をしている。則ち、前記図2および図
5(a)に示した気化部7とは逆に、気化室70は、天
面部71と周部72を持つ円筒体であり、天面部71は
閉塞し、下部は開口している。
【0069】また、燃料パイプ14は、回転軸30bに
沿って上方へ延伸し、先端部は拡散部材81の傾斜面8
1cに向けて折曲されている。本実施形態では、図9
(b)に示すように、燃料パイプ14の先端部14aか
ら噴射される液体燃料と拡散部材81の傾斜面81cの
成す角度βを90度未満(本実施形態ではβを60度に
設定)に設定している。これにより、傾斜面81cに噴
射された液体燃料に加わる遠心力Fの傾斜面81cに沿
う成分F1の方向と同一方向へ向けて液体燃料を噴射さ
せている。則ち、拡散部材81の回転に伴う遠心力によ
って、拡散部材81の表面を液体燃料が拡散する方向
(F1方向)へ向けて液体燃料を噴射させることによ
り、液体燃料が拡散部材81の表面にスムーズに拡散で
きるようにしている。
【0070】次に、図10を参照して本実施形態の回転
部材8の動作を説明する。本実施形態では、回転部材
8’を取り付けたモータ30の回転軸30bは反時計方
向へ回転する。これにより、回転部材8も気化室70の
内部で反時計方向へ向けて回転する。また、燃料パイプ
14を介して拡散部材81の傾斜面81cへ液体燃料
(石油)が噴射される。回転部材8’を構成する撹拌部
材80および拡散部材81は一体的に回転するので、拡
散部材81の傾斜面81cへ噴射された液体燃料は回転
による遠心力によって傾斜面81cに沿って拡散(上
昇)しつつ飛散する。液体燃料は、撹拌部材80へ向け
て飛散し、流路80fから気化室70へ飛散する。そし
て、微粒子状となって飛散した液体燃料は、気化室70
の熱を受けて気化され燃料ガスとなる。
【0071】一方、一次空気導入筒15を通じて供給さ
れる一次空気は、撹拌部材80の内部へ流入し、撹拌部
材80の撹拌羽根80bおよび補助撹拌羽根80cで撹
拌されつつ気化室70の内周壁へ向かう。そして、気化
された燃料ガスと撹拌混合され、一次空気導入筒15の
外周から燃焼部6へ向かって送出される。
【0072】ここで、図10(b)に示すように、回転
部材8’は気化室70の内部で反時計方向へ回転するの
で、撹拌部材80の流路80fを通じて撹拌部材80の
外部から内部へ流入する空気流(図10(b)の矢印参
照)が生じ、この空気流は一次空気導入筒15を介して
供給される一次空気と逆方向の回転を有する。これによ
り、気化室70(回転部材8)へ供給される一次空気と
回転部材8によって生じる空気流とを衝突させて効果的
な撹拌、混合を行わせるようにしている。
【0073】このように、本実施形態の回転部材8’に
よれば、撹拌部材80に円錐台形状の拡散部材81を追
加しただけの簡単な構成によって、上方へ向けて噴射さ
れる液体燃料を効果的に拡散させつつ飛散することがで
き、しかも、撹拌性を向上させている。これにより、上
方燃焼型の燃焼装置に好適に採用することが可能であ
る。
【0074】(第4実施形態)次に、図11を参照し
て、本発明の第4実施形態の燃焼装置に採用される回転
部材9’の構成を説明する。図11(a)は、本実施形
態の燃焼装置1に採用される回転部材9’を示す斜視
図、図11(b)は図11(a)のA方向矢視図であ
る。本実施形態の燃焼装置も、前記第3実施形態と同様
に上方燃焼型である。また、回転部材9’は、図6に示
した撹拌部材90の内部に、図9(a)で示した拡散部
材81を追加した構成であり、重複した構成および動作
説明は省略する。
【0075】本実施形態の回転部材9’によれば、撹拌
部材90に円錐台形状の拡散部材81を追加しただけの
簡単な構成によって、上方へ向けて噴射される液体燃料
を効果的に拡散させつつ飛散することができ、しかも、
撹拌性を向上させている。これにより、これにより、上
方燃焼型の燃焼装置に好適に採用することが可能であ
る。
【0076】尚、前記図3に示した回転部材8、およ
び、図8に示した回転部材8’では、撹拌部材80に撹
拌羽根80bおよび補助撹拌羽根80cを設けた構成と
して説明した。しかし、本発明はこのような構成に限ら
れるものではなく、例えば、補助撹拌羽根の一部を更に
折曲させ、異なった空気流を発生させて撹拌性を向上さ
せた構成とすることも可能である。また、図6に示した
回転部材9,および、図11に示した回転部材9’につ
いても、同様に、補助撹拌羽根の一部を更に折曲した構
成とすることができる。
【0077】また、図示はしていないが、撹拌部材の撹
拌羽根あるいは補助撹拌羽根に適宜の開口を設けること
により、気化室70の内部における燃料ガスや一次空気
の流通性を向上させて一層均一な混合ガスを得る構成と
することも可能である。また、前記第3および第4実施
形態では、回転部材8の円板部80aに開口80gを設
けた構成、あるいは、回転部材9の円板部90aに開口
90gを設けた構成として述べたが、開口を設けない形
状とすることも勿論可能である。開口を設けない形状で
は、液体燃料は気化室70の周部72内壁へ向けて飛散
し気化される。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の燃焼装置によ
れば、簡単な構成の回転部材を用いることによって安定
した燃料ガスを生成することができ、燃焼性能が安定す
ると共に、部品点数を削減し製造が容易になる。請求項
2〜6に記載の本発明によれば、回転部材の撹拌効果が
向上し、燃料ガスが空気と均一に混合される。これによ
り、濃度の安定した混合ガスを得ることができ、安定し
た燃焼が確保される。請求項7に記載の本発明によれ
ば、上方燃焼型の燃焼装置においても、液体燃料を効果
的に飛散させ気化することができ、しかも、撹拌性も向
上する。これにより、濃度の安定した混合ガスを得るこ
とができ、安定した燃焼が確保される。また、請求項8
に記載の本発明によれば、下方燃焼型の燃焼装置におい
ても、簡単な構成で液体燃料を効果的に飛散させ気化す
ることができ、撹拌性も向上する。これにより、濃度の
安定した混合ガスを得ることができ、安定した燃焼が確
保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る燃焼装置(下方燃焼
型)を内蔵した給湯器の断面図である。
【図2】図1の燃焼装置に採用する気化部周辺の構成を
示す部分破断斜視図である。
【図3】(a)は図1に示す燃焼装置に採用される回転
部材を構成する撹拌部材の斜視図、(b)は(a)のA
方向矢視図、(c)は(a),(b)に示す撹拌部材の
撹拌羽根の折曲構造を示す説明図である。
【図4】図3に示す撹拌部材の展開図である。
【図5】(a)は図3に示す回転部材を採用した気化部
の断面図、(b)は(a)を回転軸方向から見た図であ
る。
【図6】(a)は本発明の別の実施形態に係る回転部材
を構成する撹拌部材の斜視図、(b)は(a)のA方向
矢視図である。
【図7】(a)は図6に示す回転部材を採用した気化部
の断面図、(b)は(a)を回転軸方向から見た図であ
る。
【図8】(a)は本発明の別の実施形態(上方燃焼型の
燃焼装置)に係る回転部材の斜視図である。
【図9】(a)は図8に示す回転部材の構成要素である
拡散部材の斜視図、(b)は(a)の拡散部材の表面に
加わる力、および、拡散部材と燃料パイプとの位置関係
を示す説明図である。
【図10】(a)は図9に示す回転部材を採用した気化
部の断面図、(b)は(a)を回転軸方向から見た図で
ある。
【図11】(a)は本発明の別の実施形態に係る回転部
材を示す斜視図、(b)は(a)のA方向矢視図であ
る。
【図12】従来の燃焼装置の気化部の断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置 30b 回転軸 6 燃焼部 7 気化部 8,8’,9,9’ 回転部材 80,90 撹拌部材 80a,90a 円板部 80b,90c 撹拌羽根 80c,90d 補助撹拌羽根 81 拡散部材 81a 小径部(拡散部材の小径部) 81b 大径部(拡散部材の大径部) 81c 外周面(拡散部材の外周面) 90f 開口(切り起こし部分近傍の開口)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化して燃料ガス化する気化
    部を有し、燃料ガスまたは燃料ガスと空気との混合ガス
    を燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、 前記気化部は、回転部材を回転させて液体燃料を飛散さ
    せ、飛散した燃料を気化部の内部で気化させて撹拌する
    構成とされており、 前記回転部材は、回転軸と一体的に回転する円板部の周
    縁を切り起こして形成された撹拌羽根を有した撹拌部材
    を備えており、当該撹拌部材の内部に供給される液体燃
    料を飛散させつつ撹拌することを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記撹拌部材の撹拌羽根は円板部から独
    立して複数切り起こされる形状とされており、円板部を
    含む平面上において、円板部の周縁における接線に対し
    て15度乃至30度の範囲の所定角度を持たせた切り起
    こし線に沿って切り起こされることを特徴とする請求項
    1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記撹拌部材の撹拌羽根の一部を折曲し
    て補助撹拌羽根を形成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記撹拌部材の撹拌羽根または補助撹拌
    羽根の少なくともいずれかが、気化部に供給される空気
    流に抗する空気流を生じさせるように形成されることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃焼
    装置。
  5. 【請求項5】 前記撹拌部材の切り起こし線の近傍に開
    口を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記撹拌部材の円板部または撹拌羽根ま
    たは補助撹拌羽根の少なくともいずれかに、開口を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記回転部材は拡散部材を有しており、
    当該拡散部材は小径部から徐々に拡径して大径部に至る
    円錐台状に形成され、前記撹拌部材の内部に位置させて
    大径部側の端部を前記撹拌部材の円板部中央に取り付け
    る構成とされており、当該拡散部材の外周面に噴射され
    た液体燃料を回転による遠心力によって外周面に拡散さ
    せつつ飛散させることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼装置は、気化部で生成された燃
    料ガス、または、燃焼ガスと空気との混合ガスを燃焼部
    へ供給して下方へ向けて火炎を噴出する下方燃焼型であ
    ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記
    載の燃焼装置。
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