JP2002226994A - 電着塗装物の水洗システム - Google Patents

電着塗装物の水洗システム

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JP2002226994A
JP2002226994A JP2001025576A JP2001025576A JP2002226994A JP 2002226994 A JP2002226994 A JP 2002226994A JP 2001025576 A JP2001025576 A JP 2001025576A JP 2001025576 A JP2001025576 A JP 2001025576A JP 2002226994 A JP2002226994 A JP 2002226994A
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JP
Japan
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washing
water
nozzle
coated material
washing chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001025576A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawabe
弘 河辺
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水洗を長時間行った場合でも水洗室底部に蓄
積する気泡の量が増大せず、電着塗装物水洗システムの
クローズド系を保つことができる、電着塗装物の水洗シ
ステムを提供すること。 【解決手段】 被水洗物である電着塗装物を取り囲む底
面及び側面を有する水洗室、水洗室内部に設置された、
電着塗装物に水洗水を吹き付けるノズル、水洗室内部に
設置された、水洗室底部に発生した気泡に直接水を吹き
付けるノズル、水洗室で回収した水を貯蔵する貯水槽、
及び貯水槽の水をノズルヘ送る手段、を有する電着塗装
物の水洗システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電着塗装に関し、特
に回収水洗工程で用いられる電着塗装物の水洗システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装は、一般に、被塗物の表面に電
着塗膜を形成して電着塗装物とし、得られた電着塗装物
を水洗し、そして塗膜を乾燥硬化させる工程により行わ
れる。電着塗装において、洗浄を高度に行うことは、仕
上がりを良くするために極めて重要である。工業的スケ
ールでは、電着塗装物の水洗に必要とされる水洗水は大
量で、しかも水洗液中には塗料の成分が含まれているた
め、そのまま外部へ排出することは好ましくない。
【0003】電着塗装物を水洗する工程は、一般に回収
水洗工程と最終水洗工程とに区別されるが、回収水洗工
程については、水洗液を洗浄水として再利用する仕組み
が確立されている。図1は回収水洗工程で用いられる電
着塗装物の水洗システムの一例を示す模式図である。
【0004】一般に、電着塗装物を水洗するシステム
は、被水洗物である電着塗装物6を取り囲む底面及び側
面を有する水洗室1、電着塗装物6に水洗水を吹き付け
るノズル2、水洗室で回収した水を貯蔵する貯水槽3、
及び貯水槽3の水をノズルヘ送るポンプ4及びライン
5、を有する。このシステムはクローズド系であり、水
洗水はポンプによって循環され、外部へ排出されること
ははい。
【0005】しかしながら、クローズド系で水洗を行な
うと、水洗水に含まれる塗料成分の量が次第に増大す
る。塗料成分には界面活性作用を示す物質があるため、
洗浄水中にこれらの含有量が増えると水洗水の表面エネ
ルギーが低下して、泡を形成し易い状態となる。
【0006】このような水洗水をノズルで電着塗装物に
吹き付けた場合、水の噴出と同時に多数の気泡が発生す
る。発生した気泡は電着塗装物の表面を伝って水洗室の
底部に移動し、ここに蓄積される。
【0007】そして水洗が長時間にわたって行われると
水洗室の底部に蓄積される気泡の量は増加し、電着塗装
物の位置にまで達する。そうなると気泡が電着塗装物に
付着して外部に持ち出される。更に気泡の蓄積が進行す
ると、遂には、気泡が水洗室から外部に溢れ出てしま
う。
【0008】つまり、水洗時に気泡が形成され、これが
水洗室底部に蓄積することにより、電着塗装物水洗シス
テムのクローズド系が破られ、塗料の成分を含む水洗廃
液が外部へ排出されるという環境衛生上の不都合が生じ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところは、水
洗を長時間行った場合でも水洗室底部に蓄積する気泡の
量が増大せず、電着塗装物水洗システムのクローズド系
を保つことができる、電着塗装物の水洗システムを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被水洗物であ
る電着塗装物を取り囲む底面及び側面を有する水洗室、
水洗室内部に設置された、電着塗装物に水洗水を吹き付
けるノズル、水洗室内部に設置された、水洗室底部に発
生した気泡に直接水を吹き付けるノズル、水洗室で回収
した水を貯蔵する貯水槽、及び貯水槽の水をノズルヘ送
る手段、を有する、回収水洗工程で用いられる電着塗装
物の水洗システムを提供するものであり、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の電着塗装物の水洗システ
ムを、図1を参照しながら説明する。
【0012】水洗室1は、壁面で仕切られた空間であ
り、その中で電着塗装物6の水洗が行なわれる。この壁
面は電着塗装物を取り囲む底面及び側面を有している。
そして、洗浄に使用する水洗水や水洗廃液は壁面により
外部と遮断され、貯水槽へ収集される。
【0013】水洗室1の内部には複数のノズル2が設け
られている。このノズル2は電着塗装物に向けて水を噴
出させるめの手段である。ノズルの種類は特に限定され
ず、パイプノズル、Vノズル、Wノズル等であってよ
い。水洗室の内部に設けられるノズルの個数も特に限定
されないが、通常は50〜100個/各スプレー工程で
ある。
【0014】ノズル2の先端方向は大部分が電着塗装物
に向けられる。電着塗装物に水を当てて洗浄を行なうた
めである。但し、ノズル2の内の一部は、その先端が水
洗室底部に向けられる。水洗時に発生する気泡は水洗室
底部に蓄積する。従って、ノズルから噴出する水を直接
気泡に当て、水圧によって気泡を破壊するためである。
【0015】気泡に向けられるノズルの数は、通常4〜
10個、好ましくは6〜8個とする。この数が4個未満
であると消泡効果が不充分となり、10個を越えると本
来の水洗用のノズル数として不足する可能性が出てく
る。
【0016】また、気泡に向けて噴出させる水の量は、
ノズル1個当り0.1〜2リットル/分、好ましくはノ
ズル1個当り0.2〜1リットル/分とする。この水の
量が0.1リットル/分未満であると消泡効果が少なく
なり、2リットル/分を越えると逆に発泡を加速させる
こととなる。
【0017】水洗廃液は水洗室の底部に設けられた排水
口から、その下部に設けられた貯水槽3に導入され、収
集される。そして、収集された水洗廃液は洗浄水として
再びノズルに向けて送られる。収集された水洗廃液を貯
水槽からノズルへ送るための手段としては、例えば、ポ
ンプ4及びライン5を設置すればよい。
【0018】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0019】図1に示した電着塗装物水洗システムを構
成した。その際、ノズルの種類はV及びパイプノズルと
し、水洗室内のノズルの個数は70個とした。
【0020】そして、この内、水洗室内の低位置の部分
に設置された6個のノズルの向きを底部に向けた。底部
に向けたノズル1個当りの水の噴出量は0.5リットル
/分とした。
【0021】この水洗システムを、自動車ボディー用電
着塗装システムの回収スプレーゾーンに組み込んだ。こ
の電着塗装システムでは、電着槽の容量は200トンで
ある。被塗物としては乗用車ボディーを用い、電着塗料
としては日本ペイント社製カチオン電着塗料「パワート
ップV」を用いた。各スプレー水洗タンクの容量は2ト
ンである。。
【0022】この状態で、電着塗装システム及び水洗シ
ステムを8時間連続運転した。
【0023】運転の間、水洗室内にはある程度気泡が蓄
積するが、底部から5cm程度の位置で平衡に達してお
り、それ以上増えることはなかった。従って、気泡がボ
ディーに付着して持ち出されることはなく、気泡が水洗
室から溢れ出すこともなかった。
【0024】
【発明の効果】水洗を長時間行った場合でも水洗室底部
に蓄積する気泡の量が増大せず、電着塗装物水洗システ
ムのクローズド系を保つことができる、電着塗装物の水
洗システムが提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電着塗装物の水洗システムの一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1…水洗室、 2…ノズル、 3…貯水槽、 4…ポンプ、 5…配管、 6…電着塗装物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被水洗物である電着塗装物を取り囲む底
    面及び側面を有する水洗室、 水洗室内部に設置された、電着塗装物に水洗水を吹き付
    けるノズル、 水洗室内部に設置された、水洗室底部に発生した気泡に
    直接水を吹き付けるノズル、 水洗室で回収した水を貯蔵する貯水槽、及び貯水槽の水
    をノズルヘ送る手段、を有する、回収水洗工程で用いら
    れる電着塗装物の水洗システム。
JP2001025576A 2001-02-01 2001-02-01 電着塗装物の水洗システム Pending JP2002226994A (ja)

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ID=18890536

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111282896A (zh) * 2020-03-30 2020-06-16 微一绿色环保科技(海盐)有限公司 一种集液排液结构及超大工件前处理装置

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