JP2002226799A - 生分解性剥離シート - Google Patents

生分解性剥離シート

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JP2002226799A
JP2002226799A JP2001025995A JP2001025995A JP2002226799A JP 2002226799 A JP2002226799 A JP 2002226799A JP 2001025995 A JP2001025995 A JP 2001025995A JP 2001025995 A JP2001025995 A JP 2001025995A JP 2002226799 A JP2002226799 A JP 2002226799A
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Japan
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biodegradable
film
adhesive
biodegradable resin
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Yukihiko Mori
幸彦 森
Akio Minato
暁男 湊
Yoshio Isogai
芳夫 礒貝
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HONMACHI PLANNING CENTER KK
HONMACHI PLANNING CT KK
SHOWA JIMUKI KK
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HONMACHI PLANNING CENTER KK
HONMACHI PLANNING CT KK
SHOWA JIMUKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着フィルムの伸縮に対応できる伸縮性、粘
着フィルムを剥がす際の負荷に十分耐え得る強度及び廃
棄処分を可能とする生分解性を有する剥離シートを提供
すること。 【解決手段】 本発明の生分解性剥離シートは、生分解
性樹脂材料であるデンプン及び有機物の混合物を主原料
とし、これに高強度添加物である天然繊維材料を混合し
た原料からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着フィルムの接着
面に貼付けるための剥離シートに関し、特に使用後の廃
棄処分が自然環境下での生分解によって為される生分解
性剥離シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着フィルム、特にラミネートフィルム
は、例えば写真やデジタル出力紙等の被ラミネート物に
貼着され、その画像の変退色防止、所謂、画像の半永久
的な保護・保存のために使用されている。このラミネー
トフィルムの構成は、フィルム基材及び該フィルム基材
の表面に積層された接着剤層からなり、フィルム基材は
各種被ラミネート物に適した材質、例えば、紫外線、酸
素、湿気等を遮断し、かつ、被ラミネート物に対応して
伸縮可能な材質であることが望ましい。
【0003】従来、粘着フィルムの接着面を保護するた
めに用いられる剥離シートとして紙製や樹脂製のものが
あるが、紙製の剥離シートは紙製シート基材に適当な材
質からなる剥離層を積層したものであり、粘着フィルム
からの良好な剥離性を有するものの、耐水性及び伸縮性
がないので用途が限られている。
【0004】また、樹脂製の剥離シートは、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等
で作製されており、粘着フィルムからの良好な剥離性と
粘着フィルムに対応した良好な伸縮性を有する点で大変
有用である反面、写真現像所など大量の剥離シートが廃
棄物として発生する現場においてはその処分方法に非常
に困るといった問題がある。すなわち、樹脂製の剥離シ
ートは自然環境下では全く分解されず、焼却処分を行な
うと有害物質が排出されて環境を汚染したり、燃焼温度
が高いため焼却炉を傷める要因となっていた。
【0005】このような樹脂製の剥離シートの廃棄上の
問題点を解決するため、生分解性樹脂製の剥離シートが
提案されている。例えば、特開平11−209707号
公報では、生分解性樹脂からなる表面基材に生分解性樹
脂層及び無可塑化ポリビニルアルコールフィルムを積層
した剥離シートが提案されている。この剥離シートは、
表面基材上に形成した剥離層が脱落することがなく、粘
着シートの粘着面に対し良好な剥離性と生分解性を維持
することができるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の剥離シートは、粘着シートの粘着剤層からの良好な
剥離性及び生分解性に関する検討は為されているが、以
下の点に関しては十分な検討が為されていない。
【0007】例えば、粘着フィルムが上記ラミネートフ
ィルムである場合を考えると、ラミネートフィルムは、
その目的が半永久的な画像の保護であるために生分解性
を有する必要がなく、その目的に適応した素材(ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン等)で作製され、熱膨張、熱収縮、外力による伸縮、
その他、様々な要因によって伸縮する。ところが、剥離
シートに伸縮性がなければラミネートフィルムと剥離シ
ートとの間に空隙が生じたり、ラミネートフィルムの接
着剤層同士が接触してしわになったりする。このような
ことを防止するため、剥離シートは、ラミネートフィル
ムに追従して伸縮できることが望ましい。
【0008】また、剥離シートにはラミネートフィルム
を剥がす際に加わる負荷やその他の外力に対して十分耐
え得るだけの強度が必要である。
【0009】そこで本発明の目的は、粘着フィルムの伸
縮に対応できる伸縮性、粘着フィルムを剥がす際の負荷
やその他の外力に耐え得る強度及び廃棄処理を可能とす
る生分解性を有する剥離シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る生分解性剥離シートは、粘着フィルム
の粘着面に貼付けるための剥離シートであって、主原料
である生分解性樹脂材料に高強度添加物を混合した原料
からなるものである。これにより、生分解性、耐水性は
もちろん、粘着フィルムを剥がす際の負荷やその他の外
力に耐え得る強度を向上させた剥離シートが得られる。
【0011】また、前記生分解性樹脂材料としてデンプ
ンと有機物との混合物を用いることにより剥離シートの
伸縮性を向上させることができる。
【0012】さらに、本発明の生分解性剥離シートは、
主原料である生分解性樹脂材料に高強度添加物、例えば
植物繊維、動物繊維、鉱物繊維等の天然繊維材料を混合
した原料で作製することにより強度を向上させることが
できる。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、図面を参照しつつ本発明に
係る生分解性剥離シートの実施の態様について説明す
る。
【0014】図1は、本発明の生分解性剥離シート1及
びラミネートフィルム2を示している。同図において、
3はフィルム基材、4は接着剤層を示している。尚、図
1(A)では、剥離シート1及びラミネートフィルム2
の厚さを誇張して示しているが、実際には剥離シートの
厚さが数10μm程度、ラミネートフィルムの厚さが1
0数μm〜数10μm程度である。
【0015】本発明の剥離シート1は、生分解性樹脂材
料としてデンプンと有機物との混合物(クリーンアース
株式会社製「クリーンスターチ」)60〜90重量%
と、高強度添加物として竹材10〜40重量%とを混合
した原料からなり、Tダイ押出成形法やインフレーショ
ン成形法等の適当な成形方法で製造される。尚、生分解
性樹脂材料と高強度添加物の混合工程は、予めペレット
状又はパウダー状に加工した状態で溶融して為される。
【0016】なお、生分解性樹脂材料(クリーンアース
株式会社製「クリーンスターチ」)と高強度添加物(天
然繊維材料)の配合率は、ラミネートフィルムの特性に
追従して上記範囲内で適宜変更可能である。
【0017】また、ラミネートフィルム2は、フィルム
基材3の片面側の表面に接着剤層4を積層したものであ
り、フィルム基材3は紫外線、酸素、湿気等を遮断する
と共に、被ラミネート物に追従して熱膨張や熱収縮、そ
の他、様々な要因により伸縮することを想定して作製さ
れ、接着剤層4は剥離シート1によって保護される接着
面を微細な粗面状に形成することにより、剥離シート1
との接触を不連続にして剥離シート1からの良好な剥離
性を担保している。
【0018】なお、剥離シート1からのラミネートフィ
ルム2の剥離性を良好にするのは、剥離シート1の表面
又はラミネートフィルム2の接着剤層4表面のうち少な
くともいずれか一方の表面を微細な粗面状に形成すれば
よい。
【0019】また、デンプンは、有限の石油資源からな
る石油化学製品に比べ、毎年トウモロコシ、ジャガイ
モ、コメ等の収穫に伴って得られる半永久的な天然高分
子系の生分解性樹脂材料であり、竹材は他の木材に比べ
成長が早く低コストで長期に亘って供給可能な天然繊維
材料である。いずれも、他の植物系資源、とりわけ木材
資源の枯渇が問題となっている近年では入手が容易で安
価なためにその有効利用が着目されている。
【0020】このように本発明の剥離シート1は、生分
解性樹脂材料に天然繊維材料を混合した原料で作製され
ているので、ラミネートフィルム2を剥がした後、廃棄
物となってもその処分によって環境を汚染することがな
い。例えば、使用後の剥離シート1を焼却処分しても有
害物質が環境中に排出されることがなく、また土中への
埋没や海洋投棄等を行なっても、自然環境下で容易に腐
敗して分解されるので環境汚染にはならない。
【0021】さらに、本発明の剥離シート1は、従来の
紙製シート基材の剥離シートよりは耐水性があり、主原
料をデンプンと有機物との混合物にすることによりラミ
ネートフィルム2に対応した伸縮性を有しているので、
ラミネートフィルム2が伸縮してもその接着面との間に
空隙が生じることがなく、また天然繊維材料を含有させ
ることにより強度を向上させているので、ラミネートフ
ィルム2を剥離する際に裂け難くなっている。なお、こ
こでいう空隙は、視認可能な大きな空隙であり、視認不
能な微細な空隙は含まないものとする。
【0022】なお、前記生分解性樹脂材料としては上記
デンプンと有機物の混合物以外にも、その他の天然素材
を主成分とする生分解性樹脂材料や、脂肪族ポリエステ
ル系、ポリ乳酸系、ポリカプロラクトン系、ポリビニル
アルコール系、ポリアミノ酸系、ポリウレタン系、ポリ
エステル系、微生物産生セルロース、中性多糖類、セル
ロース系、酢酸セルロース系、澱粉−生分解性樹脂併用
系等の生分解性樹脂材料を用いてもよく、高強度添加物
としては天然繊維材料(茎幹繊維、種子毛繊維、ジン皮
繊維、葉繊維、木材繊維等の植物繊維や、動物毛、絹等
の動物繊維、鉱物繊維)以外でもよく、非分解性の化学
合成物質を除き、生分解性樹脂材料の強度を高める天然
添加物や生分解性の化学合成物質等でもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の生分解性剥離シートは、生分解
性樹脂材料に高強度添加物として例えば竹材を添加した
原料で製造したものであるから、使用後の廃棄処分とし
て土中への埋設が可能であり、かつ、粘着フィルムに追
従した伸縮性と粘着フィルムからの剥離時に裂けないた
めの十分な強度とを有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る剥離シートにラミネート
フィルムを貼り合わせている状態を示す斜視図、(B)
は同要部拡大断面図である。
【符号の説明】
(1)剥離シート (2)ラミネートフィルム (3)フィルム基材 (4)接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湊 暁男 大阪府大阪市中央区博労町2丁目4番11号 昌和事務機株式会社内 (72)発明者 礒貝 芳夫 大阪府大阪市西区靱本町1丁目16番18号 株式会社本町プランニングセンター内 Fターム(参考) 4F071 AA09 AA74 AH06 AH19 BB06 BB09 BC01 4J002 AB041 AJ002 GF00 GT00 4J004 AB01 CC03 DB02 FA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着フィルムの粘着面に張付けるための
    剥離シートであって、生分解性樹脂材料と、高強度添加
    物とを含むことを特徴とする生分解性剥離シート。
  2. 【請求項2】 前記生分解性樹脂材料がデンプンと有機
    物との混合物であることを特徴とする請求項1に記載の
    生分解性剥離シート。
  3. 【請求項3】 前記高強度添加物が天然繊維材料である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の生分解性剥離
    シート。
  4. 【請求項4】 前記粘着フィルムが、写真又はデジタル
    出力紙のうちいずれかの表面画像を保護するためのラミ
    ネートフィルムであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の生分解性剥離シート。
JP2001025995A 2001-02-01 2001-02-01 生分解性剥離シート Withdrawn JP2002226799A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299071A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nitto Denko Corp 防水気密用両面粘着テープ
KR101401097B1 (ko) * 2013-02-25 2014-05-28 주식회사 웰데코 다기능 보호필름의 제조방법

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