JP2002226028A - パネル搬送装置におけるガイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面材の側縁にカケなどの損傷を生じさせるこ
となく、しかも搬送路上においてパネルを良好に維持す
ることのできるパネル搬送装置におけるガイド装置を提
供する。 【解決手段】表面材Ａ１の裏面側縁に沿って枠体Ａ２が
当該表面材Ａ１よりも若干内側に配設されてなるパネル
Ａを、その表面材Ａ１を上側にして搬送するパネル搬送
装置１において、搬送路の左右両側には、前記パネルＡ
を案内する左右一対のガイド部材２１が設けられ、これ
らガイド部材２１は、下方側の枠体Ａ２の一部Ａ２３に
のみ摺接するように上方に向かって外側に傾斜して配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パネルを搬送する
パネル搬送装置において、搬送路上でパネルを案内する
ガイド装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、表面材の裏面側縁に沿って枠体が
当該表面材よりも若干内側に配設されてなるパネルを搬
送するためのパネル搬送装置が提供されている。

【０００３】このパネル搬送装置は、塗装工程や乾燥工
程などからなるラインの適所に配置され、パネルの表面
材を上側にした状態で当該パネルを搬送している。

【０００４】そして、パネル搬送装置の搬送路の左右両
側には、ガイド装置が垂直方向に立設されており、搬送
路上においてパネルが側方にズレた場合に、当該パネル
がガイド装置に摺接することで、パネルを搬送路上に維
持し、はみ出しや落下などを防止するようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパネルの構造上、つまり、表面材の側縁が枠体よりも
若干外側に突出していることから、ガイド装置に摺接す
るパネルの部位は表面材の側縁となる。このため、ガイ
ド装置によりパネルの落下等は防止できるものの、表面
材の側縁がガイド装置に摺接することで、当該表面材の
側縁にカケなどが生じて損傷し、製品不良になるという
問題があった。

【０００６】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、表面材の側縁にカケなど
の損傷を生じさせることなく、しかも搬送路上において
パネルを良好に維持することのできるパネル搬送装置に
おけるガイド装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明のパ
ネル搬送装置におけるガイド装置は、表面材の裏面側縁
に沿って枠体が当該表面材よりも若干内側に配設されて
なるパネルを、その表面材を上側にして搬送するパネル
搬送装置において、搬送路の左右両側には、前記パネル
を案内する左右一対のガイド部材が設けられ、これらガ
イド部材は、下方側の枠体の一部にのみ摺接するように
上方に向かって外側に傾斜して配置されてなるものであ
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【０００９】図１及び図２は、本発明のパネル搬送装置
におけるガイド装置を示している。

【００１０】パネル搬送装置１は、パネルＡ（図２参
照）を搬送するもので、例えば塗装工程や乾燥工程など
からなるラインの適所に配置されており、図では複数の
ローラ１１からなるローラコンベヤが用いられている。

【００１１】上記パネルＡは、図３に示すように表面材
Ａ１の裏面側縁に当該表面材Ａ１よりも若干内側に鉄製
の枠体Ａ２が配設されており、この表面材Ａ１を上側に
して上記パネル搬送装置１で搬送される。

【００１２】上記枠体Ａ２は、断面が溝型に形成されて
おり、図３において上側の一辺Ａ２１が上記表面材Ａ１
の裏面に固設され、当該一辺Ａ２１の先端には鉄板Ａ２
２が内側に向けて斜めに延設されている。上記一辺Ａ２
１と下側の他辺Ａ２３とは、他辺Ａ２３の方が若干短く
なされている。

【００１３】また、枠体Ａ２の内側となる表面材Ａ１の
裏面には断熱材Ａ３が設けられている。

【００１４】つまり、本実施の形態のようにパネル搬送
装置１としてローラコンベヤを採用している場合には、
枠体Ａ２の他辺Ａ２３をローラ上に載置した状態で、当
該パネルＡを搬送することになる。

【００１５】そして、このパネル搬送装置１の搬送路上
には、ガイド装置２が設けられている。ガイド装置２
は、パネルＡが搬送路の左右何れかに偏って搬送されて
きた場合に当該パネルＡを搬送路の中央部に導くための
もので、図１に示すように搬送路上の左右両側に配置さ
れた左右一対のガイド部材２１、２１で構成されてい
る。具体的には、各ガイド部材２１、２１は、搬送方向
下流側に向かうに連れて幅狭になるように上流側から見
て八の字状に配置されている。

【００１６】ここで、これら各ガイド部材２１は、図３
で示すように上方に向かって外側に傾斜して配置されて
いる。このガイド部材２１の傾斜は、前記パネルＡの他
辺Ａ２３の先端がガイド部材２１の基端側に摺接した際
に、表面材Ａ１の側縁が接触しない角度に調整されてい
る。

【００１７】従って、搬送路上においてパネルＡがガイ
ド部材２１に摺接して、該ガイド部材２１により搬送路
の中央側に案内される場合には、必ず鉄製である枠体Ａ
２の他辺Ａ２３がガイド部材２１に摺接し、表面材Ａ１
の側縁がガイド部材２１に摺接することがない。

【００１８】このため、表面材Ａ１の側縁にカケなどの
損傷が生じることがなく、しかも搬送路上においてガイ
ド装置２によりパネルＡを好適に案内することができ
る。

【００１９】なお、本実施の形態では、ガイド装置２と
してパネルを搬送路の中央側に案内するものについて説
明したが、本発明のガイド装置はこれに限らず、例えば
搬送路の側方にパネルがはみ出したり、落下しないよう
に当該搬送路の左右両側に平行に配置したガイド装置に
も適用することができる。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のパネル搬送
装置におけるガイド装置によれば、搬送路の左右両側
に、パネルを案内するガイド部材を設け、該ガイド部材
を、下方側の枠体の一部にのみ摺接するように上方に向
かって外側に傾斜して配置したことで、搬送路上におい
てパネルがガイド部材に摺接して案内される場合には、
必ず枠体の一部が摺接し、表面材の側縁が摺接すること
がない。このため、パネルの表面材の側縁にカケなどの
損傷が生じることがなく、しかも搬送路上においてガイ
ド装置によりパネルを好適に案内することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパネル搬送装置におけるガイド装置を
示す平面図である。

【図２】本発明のパネル搬送装置におけるガイド装置を
示す正面図である。

【図３】ガイド装置の配置状態を示す拡大の正面図であ
る。

【符号の説明】

１ パネル搬送装置 ２ ガイド装置 ２１ ガイド部材 Ａ パネル Ａ１ 表面材 Ａ２ 枠体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面材の裏面側縁に沿って枠体が当該表
   面材よりも若干内側に配設されてなるパネルを、その表
   面材を上側にして搬送するパネル搬送装置において、 搬送路の左右両側には、前記パネルを案内する左右一対
   のガイド部材が設けられ、これらガイド部材は、下方側
   の枠体の一部にのみ摺接するように上方に向かって外側
   に傾斜して配置されてなることを特徴とするパネル搬送
   装置におけるガイド装置。