JP2002225450A - 画像記録方法及び画像記録装置 - Google Patents

画像記録方法及び画像記録装置

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JP2002225450A
JP2002225450A JP2001027452A JP2001027452A JP2002225450A JP 2002225450 A JP2002225450 A JP 2002225450A JP 2001027452 A JP2001027452 A JP 2001027452A JP 2001027452 A JP2001027452 A JP 2001027452A JP 2002225450 A JP2002225450 A JP 2002225450A
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recording
vinyl
substrate
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Yasuo Katano
泰男 片野
Takashi Hara
敬 原
Minoru Morikawa
穣 森川
Seiji Yamada
征史 山田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C2210/00Preparation or type or constituents of the imaging layers, in relation to lithographic printing forme preparation
    • B41C2210/16Waterless working, i.e. ink repelling exposed (imaged) or non-exposed (non-imaged) areas, not requiring fountain solution or water, e.g. dry lithography or driography

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマーを含
有する被膜を用いた画像記録方法及び装置において、記
録時の作業工程及び消費電力を少なくし、また使用済み
の記録体を再使用する。 【構成】 被膜塗布手段13によって基板上に側鎖にフ
ッ素を有するビニル型ポリマーを含有する被膜3を塗布
し、被膜乾燥手段14によって被膜3をビニル型ポリマ
ーの融点以下の温度で温風乾燥して全面が親水性の記録
体1を形成する。次に、画像書き込み手段15が画像情
報に応じて被膜表面の非画像部分をビニル型ポリマーの
融点以上の温度で加熱し撥インク部とする。インキング
手段16が親インク部にインキを付与し、画像情報に応
じた可視画像を形成する。次に、被膜3上の可視画像を
記録紙Sに転写して印刷する。使用済みの記録体1の基
板2から被膜3を除去し、再使用するため改めて基板2
上に被膜3を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録方法及び画
像記録装置に関し、さらに詳しくは、液体インクを用い
たプリンタや印刷機の技術分野における画像記録方法、
画像記録装置、版材として用いられる記録体、記録体製
造方法、記録体を版材として用いた印刷装置、版材を再
使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−178478号公報におい
て、側鎖にフッ素を有する記録体による画像記録方法が
提案されている。この従来技術は、側鎖にフッ素を有す
る記録体をある温度以上で液体等に接触した状態で加熱
すると濡れ性が増加し、次に空気中で再度加熱すると濡
れ性が減少するという記録体材料の性質を利用したもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術におい
て、画像記録時に液体が必要であることは、プリンタや
印刷機等の装置を構成する上で、液体の供給方法等が煩
雑となる問題点を有している。この問題を解決するため
に、従来技術では、記録体全面を予め濡れ性が増大した
状態とし、画像形成時に画像情報に応じて非画像部を加
熱することで、非画像部の濡れ性を減少させて画像を形
成する技術を提案している。この方法は、加熱時に液体
を必要としない大きな利点を有するが、記録前に予め全
面を液体と接触して加熱し濡れ性を大きくする必要があ
る。この技術を印刷用の版材として用いる場合、基板上
に記録層を塗布後、さらに記録体全面を液体と接触して
加熱する工程を必要とする。これは、工程数を増加さ
せ、版材製造コストを押し上げることになる。また、プ
リンタのように繰り返し記録体を使用する記録では、毎
回記録体全面を加熱するため、消費電力を増加させるこ
ととなる。
【0004】本発明は、側鎖にフッ素を有するビニル型
ポリマーを含有する被膜を用いた記録において、記録時
の作業工程が少なく、消費電力の小さな画像記録方法及
び画像記録装置を提案することを目的とする。また、前
記画像記録方法及び画像記録装置で版材として用いられ
る記録体及びその製造方法を提案することを目的とす
る。また、前記記録体を版材として用いる印刷装置を提
案することを目的とする。さらに、印刷装置で使用した
版材を再使用する方法を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の技術が
有する問題点に鑑みなされたもので、その第1の技術手
段は、側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマーを含有す
る被膜を基板上に形成し、前記ビニル型ポリマーの融点
以下の温度で前記被膜を乾燥し、画像情報に応じて前記
被膜の非画像部分を前記ビニル型ポリマーの融点以上の
温度で加熱し、液体インクを前記被膜に接触して前記画
像情報に応じた可視画像を前記被膜に形成する画像記録
方法であることを特徴とする。
【0006】第2の技術手段は、第1の技術手段の画像
記録方法により形成された可視画像を記録紙に転写し、
前記基板から前記被膜を除去する画像記録方法であるこ
とを特徴とする。
【0007】第3の技術手段は、側鎖にフッ素を有する
ビニル型ポリマーを含有する被膜を基板上に形成する記
録層塗布手段と、前記ビニル型ポリマーの融点以下の温
度で前記被膜を乾燥する記録層乾燥手段と、画像情報に
応じて前記被膜の表面を前記ビニル型ポリマーの融点以
上の温度で加熱する画像書き込み手段と、液体インクを
前記被膜に接触するインキング手段を有する画像記録装
置であることを特徴とする。
【0008】第4の技術手段は、第3の技術手段の画像
記録装置により形成された可視画像を記録紙に転写する
転写手段と、前記基板から前記被膜を除去する記録層除
去手段とを有する画像記録装置であることを特徴とす
る。
【0009】第5の技術手段は、基板上に側鎖にフッ素
を有するビニル型ポリマーを含有する被膜を形成し、該
被膜を前記ビニル型ポリマーの融点以下の温度で乾燥し
た記録体であることを特徴とする。
【0010】第6の技術手段は、側鎖にフッ素を有する
ビニル型ポリマーを水に分散したコート液を基板上に塗
布して被膜を形成し、該被膜を前記ビニル型ポリマーの
融点以下の温度で乾燥する記録体製造方法であることを
特徴とする。
【0011】第7の技術手段は、第5の技術手段の記録
体からなる版材と、該版材の供給手段と、画像情報に応
じて前記版材を側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマー
の融点以上の温度で加熱する画像書き込み手段と、液体
インクを前記版材の被膜に接触するインキング手段と、
前記被膜上のインクを記録紙に転写する転写手段を有す
る印刷装置であることを特徴とする。
【0012】第8の技術手段は、第7の技術手段の印刷
装置で使用した版材の再使用方法おいて、使用済の版材
の被膜を基板から除去し、再度前記基板上に被膜を形成
することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来技術が有して
いる問題点について鋭意検討した結果、側鎖にフッ素を
有するポリマーは、基板にコート後その材料被膜の融点
以下の温度で乾燥した場合、側鎖は基板に垂直に配向せ
ず、液体インクが付着する程度の濡れ性を有することを
見いだした。さらに、この状態の被膜を融点以上の温度
で加熱すると、側鎖は基板に垂直に配向し、液体インク
が弾く程度に濡れ性が減少することも見いだした。
【0014】本発明は、前記知見した側鎖にフッ素を有
するポリマーの性質を利用したものであって、以下本発
明の実施の形態を図1〜図6に示す実施例及び具体例に
基づいて説明する。 (実施例1)図1は、実施例1の画像記録方法を実施す
る際、記録体に可視画像が形成される過程を示す概略断
面図である。実施例1の画像記録方法は、側鎖にフッ素
を有するビニル型ポリマーを含有する被膜3を基板2の
表面に塗布し、図1(A)に示すような記録体1を形成
した後、基板2に塗布された被膜3を側鎖にフッ素を有
するビニル型ポリマーの融点以下の温度で温風乾燥す
る。この記録体1は、被膜3の全面がインクに対して濡
れ性(親インク性)を示す。次に、記録しようとする画
像情報に応じて、側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマ
ーを含有する被膜3の非画像部を、図1(B)に示すよ
うにその融点以上の温度で加熱すると、被膜3の表面に
図1(C)に示すような親インク部3aと撥インク部3
bとが形成される。その後、液体インク4を被膜3の全
面に接触すると、図1(B)で加熱しなかった部分の親
インク部3aにのみインク4が付着し、図1(D)に示
すように画像情報に応じた可視画像が形成される。
【0015】(具体例1) 記録層部材:含フッ素アクリレート系ポリマー(融点8
0℃) 基板:ポリイミドフィルム(厚み100μm) 10cm四方の基板に記録層を室温で塗布後、50℃で
温風乾燥した。その後、塗布部の半分を加熱した金属ロ
ーラにてポリイミドフィルムに接触して120℃で加熱
した。加熱後、市販のオフセットインク(東洋インキ
水なし平版用インキ)を含浸したハンドローラにて、ポ
リイミドフィルム全面にローラを接触した。このとき1
20℃で加熱した領域は、インクが全く付着せず、加熱
していない領域のみインクが付着した。
【0016】実施例1の画像記録方法で用いられる記録
体についてさらに説明する。記録体1は、基板2と記録
層を形成する被膜3からなり、被膜3中に側鎖にフッ素
を有するポリマーを含有する。基板2としては、樹脂基
板、金属基板が適する。基板2の形態としては、フィル
ム状形態やローラ状形態が望ましい。基板2に樹脂を用
いる場合、書き込み時に加熱をすることから、耐熱性樹
脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポ
リイミドが望ましい。ローラ状形態とする場合、材質と
しては金属もよいが、ポリウレタン等の耐熱性の弾性部
材の方が耐擦傷特性に優れている。側鎖にフッ素を有す
るビニル型ポリマーを含有する部材は、特開平3−17
8478号公報に記載の全ての記録材料が適し、特に含
フッ素アクリレート系ポリマーが好ましい。記録層を形
成する被膜3は、ポリマー単独被膜でもよく、他のモノ
マーとのコポリマーでもよい。また、機械強度補強のた
めに被膜の機械特性に優れた異なるポリマーをブレンド
してもよい。ブレンドする場合、該ポリマーの含有量は
10〜80%程度が適当である。
【0017】(具体例2) 支持基板:ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み
75μm) 記録層部材:含フッ素アクリレートポリマー(融点80
℃)とポリウレタンのコロイド分散液(比率はフッ素ポ
リマー:ウレタン=5:5) 支持基板に記録層をコートし、60℃で加熱乾燥した。
出来上がった記録体を具体例1の装置にセットしたとこ
ろ、良好な画像が得られた。
【0018】実施例1の画像記録方法で用いられる記録
体1の製造方法について説明する。記録体1は、水に対
し側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマーを分散したコ
ート液を用い、基板上に塗布後、側鎖にフッ素を有する
ビニル型ポリマーの融点以下の温度で、被膜を温風乾燥
することによって製造することができる。記録体の製造
方法として他にも様々の方法が考えられるが、側鎖にフ
ッ素を有するビニル型ポリマーの微粒子(コロイド)を
分散した水性のコート液を基板に塗布し、塗布後乾燥さ
せる方法が、所望の性質を安定に維持できる製造方法で
あることがわかった。また、水性の液体を用いること
で、溶剤の大気中への排出等の環境問題が生じない利点
もある。塗布方法としては、バーコート、ブレードコー
ト、グラビアコート、ダイコート方法が適する。コート
液中のポリマーの含有量は、10〜30%程度が望まし
い。コート速度は、1〜10m/分程度が望ましい。ま
た、基板の厚さが25μm以下の場合、乾燥時に熱しわ
が発生する恐れがあるため、薄い基板を用いる場合、温
風フローティング乾燥が望ましい。
【0019】(具体例3) 記録層コート剤:乳化重合により合成した含フッ素アク
リレート系ポリマーの水性エマルジョン液(固形分量2
0%) コート装置:マイクログラビアコータ(グルーブロー
ラ:#120、ローラ回転数:40rpm) コート速度:3m/分 基板:100μm厚みのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム 乾燥装置:温風フローティング乾燥方式 乾燥温度:50℃ 上記の装置により記録層厚み2μmの記録体マスターフ
ィルムを製造できた。
【0020】図2は、図1(A)〜図1(D)に示す工
程からなる実施例1の画像記録方法を実施する画像記録
装置の構成を示す概略断面図である。画像記録装置10
は、記録体ドラム12を中心に、その周囲に被膜塗布手
段13、被膜乾燥手段14、画像書き込み手段15、イ
ンキング手段16、加圧ローラ17がフレーム11によ
って位置決め配置されている。記録体ドラム12には、
基板2が、適宜の手段によって装着されている。被膜3
を塗布する被膜塗布手段13としては、グラビアコー
ト、ダイコート、バーコート等のコート手段や、多孔質
部材に該被膜材料コート液を含浸した部材を接触させる
手段が適当であり、図1(A)に示すように基板2の表
面に被膜3を塗布する。被膜3を乾燥させる被膜乾燥手
段14としては、温風乾燥や赤外線加熱乾燥等が適す
る。この際、乾燥温度は該被膜に含有される側鎖にフッ
素を有するビニル型ポリマーの融点よりも低くなければ
ならない。その温度差は、10℃以上が望ましい。画像
書き込み手段15はレーザを備え、画像情報に応じて被
膜3の表面を、図1(B)に示すようにビニル型ポリマ
ーの融点以上の温度で加熱し、図1(C)に示すように
親インク部3aと撥インク部3bとを形成する。液体イ
ンクを被膜3へ接触させるインキング手段としては、イ
ンクを薄層に形成したローラ上に接触させる手段や、多
孔質体部材に液体インクを含浸させた手段などが適当で
ある。液体インクは水性でも油性でもよい。粘度は1セ
ンチポアズから10000ポアズの範囲が望ましい。加
圧ローラ17は、記録体ドラム12に装着された記録体
1に適当な押圧力で接触し、記録紙Sが加圧ローラ17
と記録体ドラム12間に送り込まれたとき、記録体1の
被膜3上の液体インク4が記録紙Sに転移する転写部を
形成している。
【0021】(具体例4) 支持基板:ポリウレタンゴムローラ(ゴム硬度50°) 記録層部材:含フッ素メタクリレート系ポリマー(融点
75℃) 記録層塗布手段:多孔質ウレタンローラに該記録層材料
を分散したコート液を含浸させたローラ 画像情報に応じて加熱する手段:ライン型サーマルヘッ
ド(600dpi) 液体インク接触手段:ウレタンローラにオフセットイン
クを含浸したローラ 以上の各手段を組み込んだ記録装置を用い、画像を書き
込み、インキングを行ったところ、記録体上に良好な画
像を形成できた。
【0022】(実施例2)図3は、実施例2の画像記録
方法の一連の工程を示す概略断面図であって、一度使用
した記録体の基板が再利用される例である。実施例2の
画像記録方法は、図3(A)〜図3(F)に示す一連の
工程からなるが、図3(A)〜図3(D)は図1(A)
〜図1(D)に示す実施例1の画像記録方法と実質的に
同一であり、図3(E)〜図3(F)の工程に特徴があ
る。すなわち、実施例2の画像記録方法は、実施例1の
画像記録方法と同様の図3(A)〜図3(D)に示す方
法によって形成した記録体1の被膜3に、画像情報に応
じた可視画像を形成した後、図3(E)に示すようにイ
ンク4による可視画像を記録紙Sに転写し、さらに図3
(F)に示すように大部分のインクが転移された被膜3
をブラシ等によって除去し、被膜3が除去された基板2
上に図3(A)に示すように再度記録層が塗布される記
録方法である。実施例1の画像記録方法は、一度きりの
記録の場合の記録方法であるが、実施例2の画像記録方
法では、繰り返し記録可能な記録方法を提供する。すな
わち、画像書き込み、印刷が行われた後、画像が書き込
まれた記録層を取り除き、再び新しい記録層を形成し
て、新たな画像形成を可能とする。このとき、記録層を
完全に除去する必要はなく、多少記録層が残存しても、
新たな記録層をオーバーコートすれば、機能上なんら支
障はない。
【0023】(具体例5) 記録層部材:含フッ素アクリレート系ポリマー(融点8
0℃) 基板:ポリイミドフィルム(厚み100μm) 除去方法:樹脂ブラシによるかき取り 10cm四方の基板に記録層を室温で塗布後、50℃で
温風乾燥した。その後、塗布部の半分を、加熱した金属
ローラにてフィルムに接触して120℃で加熱した。加
熱後、市販のオフセットインク(東洋インキ 水なし平
版用インキ)を含浸したハンドローラにて、ポリイミド
フィルム全面にローラを接触した。120℃で加熱した
領域は全くインクがつかず、加熱していない領域のみイ
ンクが付着した。その後、ブラシで記録層をおおよそか
き取り(インクが残存しない程度に)、再び記録層を形
成した。そして、上記の工程を再び実施し、インク付着
を再現した。
【0024】図4は、図3(A)〜図3(F)に示す実
施例2の画像記録方法を実施する画像記録装置の構成を
示す概略断面図である。実施例2の画像記録方法を実施
する画像記録装置10は、可動性の記録体1を装着する
記録体ドラム12と、側鎖にフッ素を有するビニル型ポ
リマーを含有する被膜3を基板2上に塗布する被膜塗布
手段13と、側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマーの
融点以下の温度で被膜3を乾燥する被膜乾燥手段14
と、画像情報に応じて被膜3の表面をビニル型ポリマー
の融点以上の温度で加熱する画像書き込み手段15と、
液体インクを被膜3に接触するインキング手段16と、
加圧ローラ17と、記録層除去手段18を有する。ここ
で、被膜塗布手段13、被膜乾燥手段14、画像書き込
み手段15、インキング手段16等は、図2に示す画像
記録装置で用いられるものと同様の構成とすることがで
きる。記録層除去手段18しては、ブレードやワイヤー
ブラシにより掻き取る手段や粘着ローラにより剥ぎ取る
手段が適当である。また、基板表面に記録層の適度な密
着と適度な剥離を両立させる工夫を施すとなおよい。例
えば、離型性に優れるフッ素樹脂を基板にコートし、こ
れだけでは記録層被膜との密着性が悪いのでフッ素樹脂
表面を粗面とする。こうすることで、記録に耐える程度
の被膜の密着性を確保でき、かつ被膜剥離手段により容
易に除去できる。粗面度はRzで1〜10μmが適当で
ある。
【0025】(具体例6) 支持基板:フッ素ゴムローラ(ゴム硬度50°、表面粗
さRz=3μm) 記録層部材:含フッ素メタクリレート系ポリマー(融点
75℃) 記録層塗布手段:多孔質ウレタンローラに記録層材料を
分散したコート液を含浸させたローラ 画像情報に応じて加熱する手段:ライン型サーマルヘッ
ド(600dpi) 液体インク接触手段:ウレタンローラにオフセットイン
クを含浸したローラ 記録層除去手段:樹脂ブラシ 以上の各手段を組み込んだ記録装置を用い、画像を書き
込み、インキングを行ったところ、記録体上に良好な画
像を形成できた。さらに、記録層を除去後、新たな画像
形成ができた。
【0026】(実施例3)図5は、実施例3の印刷装置
の構成を示す概略断面図である。実施例3の印刷装置2
0は、実施例1の画像記録方法で用いた記録体1を版材
5として用い、版材5は図1(A)に示す記録体1と同様
に基板2と側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマーを含
有する被膜3からなる。印刷装置20は、版材の供給手
段22を備えた版胴21と、画像情報に応じて版材5の
被膜をビニル型ポリマーの融点以上の温度で加熱する画
像書き込み手段15と、液体インクを版材5の被膜に接
触するインキング手段16と、版材5の被膜に形成され
た可視画像を転写する中間転写体23と、中間転写体2
3上の可視画像を記録紙Sに転写するものであり、実施
例1の画像記録方法で用いた記録体1を印刷機用の版材
5として利用することを特徴とする。版材5は実施例1
で説明した記録体の製造方法で予め長尺に制作する。そ
の記録体を版材5として用い、図5に示すように、版材
5をロール状に巻き取る版材供給手段22を版胴21内
にセットし、版材5を必要に応じて巻き出し、版材の新
しい記録面を版胴の表面に供給する。印刷装置20内で
画像情報に応じてポリマーの融点以上の温度で加熱する
画像書き込み手段15としては、サーマルヘッドやレー
ザが望ましい。画像記録後、インキング手段16により
版材5にインクを付与し、中間転写体23にインクを転
写した後、記録紙Sにインクを転写し通常の印刷を行
う。印刷終了後、ロール状の版材5を版材供給手段22
により巻き取り、再び新しい記録面を版胴の表面に供給
する。
【0027】(具体例7) 支持基板:ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み
100μm) 記録層部材:含フッ素メタクリレート系ポリマー(融点
75℃)+光吸収部材(カーボンブラック微粒子) 記録層塗布手段:多孔質ウレタンローラに該記録層材料
を分散したコート液を含浸させたローラ 画像情報に応じて加熱する手段:半導体レーザアレイ
(個数:20個、パワー:50mW) 液体インク接触手段:市販のオフセット印刷用インキン
グローラ 図6は、実施例3の印刷装置20で用いる版材5を作成
する手段を示す概略断面図であって、ロール状に巻回さ
れた支持基板に被膜塗布手段24によって記録層となる
被膜を塗布し、被膜乾燥手段25によって温風乾燥(温
度40℃)したものを版マスターとして、金属ロールに
巻き取った。それを、図5に示すように版胴21内にセ
ットし、画像情報に応じて画像書き込み手段15のレー
ザを駆動し、その後通常の水なし平版印刷と同じ操作に
より印刷を行った。1000枚印刷し、初期画像と同じ
品質の印刷物を得た。
【0028】(実施例4)実施例4は、実施例3の印刷
装置において、使用済となった版材の被膜を除去し、再
び被膜を形成することを特徴とする版材再使用方法であ
る。図6に示すように、印刷装置20で一度使用した版
材5をロール状にセットし、版材5の記録層である被膜
を記録層除去手段26により掻き取り、除去された記録
層の部分に、新たな被膜を被膜塗布手段24により塗布
し、被膜乾燥手段25により温風乾燥する。
【0029】(具体例8)具体例8の版材再使用方法は
図6に示す構成の装置により実施することができる。実
施例4の版材再使用方法では、使用済みの版材5を用
い、記録層除去手段26となる掻き取り手段は紙やすり
(#3000)をローラに巻いた部材を使用し、版材の
移動と逆回転で駆動した。その後、記録層被膜のカスを
とるため、水をしみこませたウエスでふきとり、冷風乾
燥し、被膜塗布手段24により新規な記録層を塗布し、
その後被膜乾燥手段25により被膜を乾燥させ版材5を
再生する。再生後の版材5を用い、実施例4の印刷装置
20にて再び印刷を行い、良好な印刷物を得た。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、側鎖にフッ素
を有するビニル型ポリマーを含有する被膜を基板上に塗
布後、ビニル型ポリマーの融点以下の温度で前記被膜を
乾燥し、画像情報に応じて前記被膜表面を前記ビニル型
ポリマーの融点以上の温度で加熱し、その後液体インク
を前記被膜に接触することで画像情報に応じた可視画像
を形成するので、従来の画像記録方法に比較し、親イン
ク処理の作業時間及び消費電力を低減することができ
る。
【0031】請求項2の発明によれば、被膜に形成され
た可視画像を記録紙に転写し、その後基板から記録層の
被膜を除去し、除去した被膜の部分に新たな被膜をもう
一度塗布するため、記録層の耐久性を飛躍的に向上する
ことができる。
【0032】請求項3の発明によれば、側鎖にフッ素を
有するビニル型ポリマーを含有する被膜を基板上に形成
する記録層塗布手段と、前記ビニル型ポリマーの融点以
下の温度で前記被膜を乾燥する被膜乾燥手段と、画像情
報に応じて被膜表面をビニル型ポリマーの融点以上の温
度で加熱する画像書き込み手段と、液体インクを前記被
膜に接触するインキング手段を有するので、親インク処
理の作業時間及び消費電力を低減でき、装置全体として
印字時間と消費電力を低減することができる。
【0033】請求項4の発明によれば、被膜上に形成さ
れた可視画像を記録紙に転写する手段と、前記基板から
前記被膜を除去する被膜除去手段とを有するので、記録
装置としての耐久性を飛躍的に向上することができる。
【0034】請求項5の発明によれば、基板上に側鎖に
フッ素を有するビニル型ポリマーを含有する被膜を形成
し、該被膜を前記側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマ
ーの融点以下の温度で乾燥した記録体を請求項1の画像
記録方法及び請求項3の画像記録装置の記録体として用
いることで、画像記録方法及び画像記録装置の効果を最
もよく発揮することができる。
【0035】請求項6の発明によれば、側鎖にフッ素を
有するビニル型ポリマーを水に対し分散したコート液を
基板上に塗布して被膜を形成した後、前記ビニル型ポリ
マーの融点以下の温度で前記被膜を温風乾燥すること
で、請求項5の発明の記録体を簡単な工程で低コストに
製造することができる。
【0036】請求項7の発明によれば、請求項5記載の
記録体からなる版材と、版材供給手段と、画像情報に応
じて版材を側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマーの融
点以上の温度で加熱する画像書き込み手段と、液体イン
クを前記版材の被膜に接触するインキング手段と、版材
上の液体インクを記録紙に転写する手段を有するので、
従来の製版作製よりも製版時間及び消費電力を低減する
ことができる。
【0037】請求項8の発明によれば、使用済の版材の
被膜を除去し、再び被膜を形成することにより繰り返し
版材を使用するので、省資源化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像記録方法を実施する際、記録
体に可視画像が形成される過程を示す概略断面図であ
る。
【図2】 実施例1の画像記録方法を実施する画像記録
装置の概略断面図である。
【図3】 実施例2の画像記録方法を実施する際、記録
体に可視画像が形成され、基板が再利用される過程を示
す概略断面図である。
【図4】 実施例2の画像記録方法を実施する画像記録
装置の概略断面図である。
【図5】 実施例3の印刷装置の概略断面図である。
【図6】 実施例4の版材を作成する手段の概略断面図
である。
【符号の説明】
1…記録体、2…基板、3…被膜、4…インク、5…版
材、10…画像記録装置、11…フレーム、12…記録
体ドラム、13…被膜塗布手段、14…被膜乾燥手段、
15…画像書き込み手段、16…インキング手段、17
…加圧ローラ、18…記録層除去手段、20…印刷装
置、21…版胴、22…版材供給手段、23…中間転写
体、24…被膜塗布手段、25…被膜乾燥手段、26…
記録層除去手段、S…記録紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 征史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H084 AA13 AA14 AA36 BB04 BB13 CC05 2H096 AA11 CA20 EA30 LA30 2H114 AA04 AA22 AA24 BA01 BA05 BA10 DA49 DA52 DA56 EA01 EA02 EA10 FA09 GA29 GA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマー
    を含有する被膜を基板上に形成し、前記ビニル型ポリマ
    ーの融点以下の温度で前記被膜を乾燥し、画像情報に応
    じて前記被膜の非画像部分を前記ビニル型ポリマーの融
    点以上の温度で加熱し、液体インクを前記被膜に接触し
    て前記画像情報に応じた可視画像を前記被膜に形成する
    ことを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像記録方法により形成
    された可視画像を記録紙に転写し、前記基板から前記被
    膜を除去することを特徴とする画像記録方法。
  3. 【請求項3】 側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマー
    を含有する被膜を基板上に形成する記録層塗布手段と、
    前記ビニル型ポリマーの融点以下の温度で前記被膜を乾
    燥する記録層乾燥手段と、画像情報に応じて前記被膜の
    表面を前記ビニル型ポリマーの融点以上の温度で加熱す
    る画像書き込み手段と、液体インクを前記被膜に接触す
    るインキング手段を有することを特徴とする画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像記録装置により形成
    された可視画像を記録紙に転写する転写手段と、前記基
    板から前記被膜を除去する記録層除去手段とを有するこ
    とを特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】 基板上に側鎖にフッ素を有するビニル型
    ポリマーを含有する被膜を形成し、該被膜を前記ビニル
    型ポリマーの融点以下の温度で乾燥したことを特徴とす
    る記録体。
  6. 【請求項6】 側鎖にフッ素を有するビニル型ポリマー
    を水に分散したコート液を基板上に塗布して被膜を形成
    し、該被膜を前記ビニル型ポリマーの融点以下の温度で
    乾燥することを特徴とする記録体製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の記録体からなる版材と、
    該版材の供給手段と、画像情報に応じて前記版材を側鎖
    にフッ素を有するビニル型ポリマーの融点以上の温度で
    加熱する画像書き込み手段と、液体インクを前記版材の
    被膜に接触するインキング手段と、前記被膜上のインク
    を記録紙に転写する転写手段を有することを特徴とする
    印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置で使用した版材
    の再使用方法おいて、使用済の版材の被膜を基板から除
    去し、再度前記基板上に被膜を形成することを特徴とす
    る版材の再使用方法。
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