JP2002225192A - 紫外線防護プレート及び紫外線処理装置 - Google Patents

紫外線防護プレート及び紫外線処理装置

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JP2002225192A JP2001020143A JP2001020143A JP2002225192A JP 2002225192 A JP2002225192 A JP 2002225192A JP 2001020143 A JP2001020143 A JP 2001020143A JP 2001020143 A JP2001020143 A JP 2001020143A JP 2002225192 A JP2002225192 A JP 2002225192A
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謙 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線が放射されている部分を紫外線の影響
を受けることなく肉眼によって見ることができる紫外線
防護プレート、及びこの紫外線防護プレートを用いた紫
外線処理装置を提供する。 【解決手段】 可視光線を透過させるが紫外線は透過さ
せないガラスからなるプレート基板40の全面を、紫外
線を透過させる合成樹脂からなる外装カバー41で被覆
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を用いて殺
菌処理や化学分析その他の処理を行うようにした装置の
紫外線の放射状況や処理対象物の状態等を確認するため
の目や監視カメラ等、或いは装置自体に使用される機器
等を保護するために使用して好適な紫外線防護プレート
及び当該紫外線防護プレートを用いた紫外線処理装置に
関する。特に、電磁波のうち人の目や監視カメラその他
の機器の機構等に悪影響を与える紫外線をカットして目
や皮膚或いはカメラ機構等を紫外線から保護するととも
に、割れて破損した比較的大きなガラス片や樹脂片ばか
りでなく、紫外線により劣化して微細になった可塑剤や
ガラスの微細な破片等も飛び散ることのない紫外線防護
プレート及び当該紫外線防護プレートを備えた紫外線処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、紫外線による殺菌や反応等の処
理方法は、他の処理方法に比べて、必要とされる装置を
容易且つ安価に製造できると共に、その使い方も比較的
簡単である。しかも、紫外線による処理は、あらゆる微
生物に対して使用できると共に、小さなエネルギー量で
効率良く殺菌や反応を起こさせることができる。そのた
め、紫外線による殺菌や反応等の処理は、この種の処理
装置(殺菌装置、反応装置等)における主要な又は重要
な手段として広く用いられている。
【0003】この紫外線による殺菌作用は、基本的には
紫外線が細胞の核酸(DNA)に吸収され、これにより
化学変化を起こし、遺伝子に損傷を与えて修復機能を失
わせる、というのが定説である。また、紫外線による反
応作用は、有機物に紫外線が吸収されると結合の解離を
伴う光化学反応が起こり、有機物を分解するというもの
である。そのため、紫外線処理には紫外線の安全性が問
題となるが、この紫外線の安全性は、対象物に対する紫
外線の透過力が非常に弱く、簡単に遮蔽できるために比
較的高いということができる。
【0004】しかしながら、紫外線が細胞のDNAに損
傷を与えて殺菌することや、有機物の結合を解離して分
解することを考えると、これらの処理に紫外線を使用す
る場合には、人体の露出部分、特に皮膚や眼球等に対し
て障害を引き起こす可能性があることに注意を要する。
具体的には、紫外線が皮膚に当たらないようにしたり、
紫外線が目に入らないようにしなければならない。ま
た、監視カメラやその他の機器において、紫外線に弱い
部分が表面に露出されている場合には、その弱い部分が
紫外線により劣化して、機器に故障を生ずることがあ
る。
【0005】従来の、紫外線を用いた処理装置として
は、例えば、本出願人が先に特許出願したもので、特開
平5−51019号公報に掲載されている殺菌装置が知
られている。この殺菌装置は、任意の内容物を充填させ
る未使用の容器またはこの容器の蓋体を殺菌する装置で
あって、充填を行うラインの前段位置に設けられ、未使
用の容器等が収容又はガイドされる凹部が周縁部に形成
された円盤を有し且つこの円盤を所定の円に沿って移動
させるようにした移送手段と、この移送手段の移送経路
上において円盤の一面側に配置され、この円盤の側面か
ら加熱または紫外線照射することにより容器等を殺菌す
る殺菌手段とを設けたことを特徴としている。
【0006】この殺菌装置には、円盤の供給口から取り
出される加熱殺菌されたキャップのための紫外線キャッ
プ殺菌装置が設けられている。この紫外線キャップ殺菌
装置は、熱に強い菌の殺菌及び加熱殺菌された後のキャ
ップや容器を衛生的な状態に保持するために設けたもの
である。この紫外線キャップ殺菌装置は、キャップを移
送するシュータに付設するように設けられており、ケー
シングと紫外線ランプ等を備えて構成されている。
【0007】紫外線キャップ殺菌装置のケーシングに
は、その長手方向にシュータが貫通されている。このケ
ーシング内に紫外線を含む電磁波を放射する発光源であ
る紫外線ランプが収納されており、外部からは紫外線ラ
ンプが見える構造になっている。そのため、ケーシング
内におけるシュータ内を移動するキャップの流れの良否
や紫外線ランプの点灯の良否等を目で見て確認するため
に、ケーシングには覗き窓を設けて色付きガラスを取り
付け、この色付きガラスで紫外線をカットしている。そ
して、覗き窓には、紫外線に強くて錆にも強いステンレ
ス鋼製の窓カバーを開閉自在に取り付け、この窓カバー
で色付きガラスを覆うようにして、必要なときにだけ窓
カバーを開けて中を覗き見ることができるようにしてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紫外線による殺菌装置においては、覗き窓に
取り付けられる色付きガラスが、ステンレス鋼やスチー
ル鋼等の硬い金属で形成されている窓カバーその他の部
分との接触や振動等の原因によって破損することがあ
り、そのガラスが破損するときには、ガラスの破片や微
細なガラス粉が異物としてライン内に混入し、そのライ
ンを汚染させるという課題があった。
【0009】この場合、中を覗き見るために窓カバーを
取り外すと、破損したガラスが取り除かれた覗き窓には
紫外線が直接透過されるため、その覗き窓から直接内部
を覗き見ることができず、内部を覗き見るためには紫外
線カット眼鏡等を着用する必要があった。また、殺菌装
置の内部を監視カメラで監視したり、制御機器を設けて
動作を自動制御するようにした装置にあっては、常に監
視カメラや制御機器等が強力な紫外線に晒されているた
め、紫外線に弱い部分が短時間で劣化して故障を起こし
監視カメラや制御機器等が使用できなくなるという課題
もあった。
【0010】尚、上述した色付きガラスに代えて、ガラ
スに紫外線を透過させない性質を与える物質を加えて紫
外線をカットする紫外線不透過ガラスを製造し、これを
覗き窓に嵌め込んで使用することが考えられる。この紫
外線不透過ガラスであれば、紫外線をカットして可視光
線のみを透過させるため、ケーシング内の状態を常に目
で見て確認することができる。
【0011】ところが、紫外線不透過ガラスも通常のガ
ラスと同様にワレやすく、外力を受けることによって容
易に破損し易いという性質を有する。そのため、覗き窓
に嵌め込んで使用する紫外線不透過ガラスが万一の事故
によって破損すると、ワレたガラスが散乱して安全性に
問題を生じることになる。このような問題から、従来、
ガラスを覗き窓に装着して使用する場合には、特殊な構
造のガラス、例えば、熱やショックに強い耐熱強化ガラ
スや割れても飛び散ることが少ない金網入りガラス等が
使用されていた。
【0012】また、一般的にプラスチックは紫外線を透
過し難い性質を有するため、覗き窓用ガラスの代用品と
して用いることを考えることもできる。ところが、この
ようなプラスチックの場合、紫外線の短期間の照射によ
っても劣化して脆くなり、ひび割れを生じて破損した
り、樹脂粉を発生して剥がれ易くなるという問題があ
る。そのため、このプラスチックもガラスと同様に、従
来では覗き窓を覆うプレートとして用いることができな
かった。
【0013】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、紫外線が放射されている部分を紫
外線の影響を受けることなく肉眼によって見たり、監視
カメラ等によって見ることができる紫外線防護プレー
ト、及びこの紫外線防護プレートを用いた紫外線処理装
置を提供し、紫外線防護プレートを介して紫外線を含む
電磁波を放射する発光源やその周辺部を目で見たり監視
カメラや検出器で状態を見て判断できるようにして、発
光源の状態の良否や紫外線による処理対象物の状態の良
否等を目やカメラ、検出器等で認識できるようにするこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の紫外線防
護プレートは、可視光線を透過させるが紫外線は透過さ
せないガラス若しくは合成樹脂又はガラス及び合成樹脂
の少なくとも一方を含む複合材料からなるプレート基板
の全面を、紫外線を透過させる合成樹脂からなる外装カ
バーで被覆したことを特徴としている。
【0015】また、本出願の紫外線処理装置は、紫外線
を含む電磁波を発光する発光源から放射される電磁波を
処理対象物に照射して紫外線処理する紫外線処理装置に
おいて、発光源から放射された電磁波に含まれている紫
外線を遮断して紫外線から保護対象物を保護するための
紫外線防護プレートを設け、この紫外線防護プレート
は、可視光線を透過させるが紫外線は透過させないガラ
ス若しくは合成樹脂又はガラス及び合成樹脂の少なくと
も一方を含む複合材料からなるプレート基板の全面を、
紫外線を透過させる合成樹脂からなる外装カバーで被覆
して形成したことを特徴としている。
【0016】本出願は、上述のように構成したことによ
り、発光源から放射された電磁波が紫外線防護プレート
に入射されると、その電磁波に含まれている紫外線が中
心部のプレート基板によって遮断され、可視光線のみが
外装カバー及びプレート基板を透過して人の目や監視カ
メラに入力される。そのため、紫外線によって目や皮膚
或いは監視カメラの内部機構等が害されることがなく、
紫外線が照射される処理対象物や紫外線を発生させる発
光源の状態を人が目で見たり監視カメラ等によって確認
することができる。しかも、プレート基板の表面は外装
カバーによって全面が残らず被覆されているため、プレ
ート基板及び外装カバーが紫外線によって劣化されるこ
とがなく、また、万一プレート基板が破損した場合に
も、プレート基板の破片や微粉等が飛び散って周囲を汚
染するおそれがない。
【0017】更に、上述した紫外線防護プレートが紫外
線処理装置に設置されているため、電磁波に含まれてい
る紫外線によって目や皮膚等が害されることがなく、紫
外線による処理対象物や紫外線の発光源等の状態を目で
見て確認することができる。また、紫外線の発光源や紫
外線による処理対象物を見るための監視カメラや、装置
の動作状態を制御するための検出器等の紫外線に弱い部
分が劣化するのを防止することができる。これにより監
視カメラや検出器等の機能や性能の低下、故障の発生等
を防止し、処理装置を監視・管理して紫外線による処理
を安全に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1乃至図12は、本発明の
実施の例を示すものである。即ち、図1は本発明の紫外
線処理装置の第1の実施例を示す説明図、図2は図1に
示す紫外線処理装置の要部を示す正面図、図3は同じく
紫外線処理装置の要部を示す平面図、図4は同じくシュ
ータを示す斜視図、図5は図2のX−X線断面図、図6
は本発明の紫外線防護プレートの一実施例を示す斜視図
である。また、図7は本発明の紫外線処理装置の第2の
実施例を示す断面図、図8は図7に示す紫外線処理装置
の分解斜視図である。更に、図9〜図12は、本発明に
係る光透過性樹脂の説明に供するためのもので、それぞ
れ光の波長と透過率との関係を示すグラフである。
【0019】図1〜図6に示す本発明の紫外線処理装置
の第1の実施例は、容器の口部を封口するキャップを殺
菌処理するための紫外線キャップ殺菌装置として構成し
たものである。この紫外線キャップ殺菌装置1は、キャ
ップ2を移送する移送手段の一具体例を示すシュータ3
の移送方向中途部に設けられている。このシュータ3の
移送方向の先端部には、図示しないが、容器に内容物を
充填するための回転充填機(フィラー)や、内容物が充
填された容器にキャップ2を装着するキャップ装着締付
機(キャップシーマー)等が配設されている。
【0020】また、シュータ3の移送方向の基端部に
は、円盤型殺菌装置4が配設されている。この円盤型殺
菌装置4の他端部には前段シュータ5の先端部が配置さ
れ、その前段シュータ5の基端部には、キャップ2を連
続的に供給するホッパ装置6が配設されている。
【0021】ホッパ装置6は、カップ状の容器からなる
ホッパ10と、このホッパ10の開口側が固定されるベ
ース部材11と、このベース部材11に取り付けられた
駆動源であるモータ12等を備えている。ホッパ10の
閉口端の上角部には、キャップ2を投入するための投入
口13が設けられている。ベース部材11の側面下部に
は、キャップ2が連続的に取り出される取出口14が設
けられており、この取出口14に前段シュータ5の基端
部が挿入されている。モータ12は、ベース部材11の
ホッパ10の取付面と反対側に固定されている。このモ
ータ12によって駆動される図示しないキャップ取出機
構の作動により、キャップ2が逐次的に前段シュータ5
に供給される。そして、この前段シュータ5によってキ
ャップ2は、円盤型殺菌装置4に移送される。
【0022】円盤型殺菌装置4は、キャップ2を収容す
るための凹部15aが周縁部に多数設けられた円盤15
と、この円盤15の周縁部の一部を覆う紫外線殺菌手段
16と、この紫外線殺菌手段16に対向するよう円盤1
5の裏面側に設けられた図示しない加熱蒸気噴霧殺菌手
段と、紫外線殺菌手段16及び加熱蒸気噴霧殺菌手段に
熱源を供給するヒータ電源温水加熱噴霧装置17等を備
えて構成されている。円盤15は、ヒータ電源温水加熱
噴霧装置17に設けられた回転軸18によって回転自在
とされており、この円盤15が所定速度で回転すること
によってキャップ2が凹部15aに1個ずつ収容されて
移送される。
【0023】紫外線殺菌手段16は、円盤15の外周縁
に沿って設けられた図示しないガイド部材を有し、この
ガイド部材によって凹部15aからキャップ2が脱落す
るのを防止している。この紫外線殺菌手段16は、円盤
15の凹部15aに側面から紫外線を照射するもので、
紫外線が持つ殺菌力を利用してキャップ2を紫外線殺菌
する。そのため、紫外線殺菌手段16は、紫外線を放射
する紫外線発生源を備えており、その紫外線発生源とし
ては、例えば、1又は2以上の紫外線ランプを適用する
ことができる。
【0024】また、加熱蒸気噴霧殺菌手段は、蒸気熱エ
ネルギを利用してキャップ2を加熱殺菌するものであ
る。この加熱蒸気噴霧殺菌手段は蒸気噴霧ノズルを有
し、その蒸気噴霧ノズルは、その殺菌加熱を目的とする
場所めがけて加熱蒸気を噴射させる。尚、加熱蒸気噴霧
殺菌手段は、高温の熱風と高温の温水とを混合し、霧吹
きのように吹きつけて加熱殺菌することもできる。
【0025】シュータ3は、前段シュータ5と同様の構
成からなり、図4及び図5に示すように、6本のシュー
ト棒20a,20b,20c,20d,20e及び20
fと、これらのシュート棒20a〜20fを長手方向の
適宜位置で固定支持する複数個の枠部材21とを備えて
いる。6本のシュート棒20a〜20fは、上部中央に
位置する上シュート棒20aと、下部中央に位置する下
シュート棒20bと、一方の側面の上下に配置される横
上シュート棒20c及び横下シュート棒20dと、他方
の側面の上下に配置される横上シュート棒20e及び横
下シュート棒20fとからなる。
【0026】これらシュート棒20a〜20fのうち、
上シュート棒20aは、キャップ2の高さ方向の位置を
規制して移送時における跳ね上がりを防止する。下シュ
ート棒20bはキャップ2を下方から支えるもので、上
下のシュート棒20a,20b間の間隔は、キャップ2
の直径よりも少々大きく設定されている。また、両側面
の上下に配置される左右の横上下シュート棒20c〜2
0fは、キャップ2の倒れ込みを防止するもので、左右
の横上下シュート棒20c〜20f間の間隔は、キャッ
プ2の高さよりも少々大きく設定されている。
【0027】これら6本のシュート棒20a〜20f
は、枠部材21の内面に溶接等の固着手段によって固定
されている。枠部材21は、シュート棒20a〜20f
の長手方向に適当な間隔をあけて多数使用されており、
紫外線キャップ殺菌装置1の外部ではスタンド等の支持
手段によって所定の高さを保持するように支持されてい
る。尚、紫外線キャップ殺菌装置1の内部では、図5に
示すように、各枠部材21は取付ネジ等の固着手段によ
ってケーシングに固定されている。これら6本のシュー
ト棒20a〜20f及び枠部材21の材質としては、例
えば、溶接の可能なステンレス鋼等の金属が好適である
が、紫外線に対する抵抗力のある合成樹脂(例えば、紫
外線透過性フッ素樹脂)等を適用することもできる。
【0028】このような構成を有するシュータ3によっ
てキャップ2は、図2及び図3において、例えば、除菌
され又は無菌とされた圧縮空気の圧力等で押されて、長
手方向の一方から他方に向けて移送される。このキャッ
プ2の移送手段としては、この他にも、例えばシュータ
3を長手方向に傾けて自重によって移送させるようにし
てもよく、或いはベルトコンベヤやキャッチ型コンベ
ヤ、キャッチ型円板等の移送手段によって移送させる構
成とすることもできる。
【0029】図2及び図3に示すように、シュータ3が
長手方向に貫通された紫外線キャップ殺菌装置1は、シ
ュータ3内を転がるように移送されるキャップ2を紫外
線によって殺菌するもので、特に、キャップ2の凹部2
aの内面及びその周辺部に紫外線を含む電磁波を照射す
る。この紫外線キャップ殺菌装置1は、横長とされた箱
状のケーシング本体22と、このケーシング本体22内
に収納された3本の紫外線ランプ23と、反射板24
と、紫外線防護プレート25等を備えて構成されてい
る。
【0030】図5等に示すように、ケーシング本体22
は、断面形状が略コ字状をなす樋状の第1ケーシング2
7と、同じく略コ字状をなす樋状の第2ケーシング28
とを有している。両ケーシング27,28は、互いの開
口部を対向させて重ね合わされる。そして、両ケーシン
グ27,28の接触部側の一側には、長手方向に適当な
間隔をあけて複数個の着脱可能なスライド式ヒンジ29
が取り付けられている。これにより、第1及び第2のケ
ーシング27,28は、開閉自在であって着脱可能に構
成されている。
【0031】更に、第1,第2のケーシング27,28
の接触部側の他側には、同じく長手方向に適当な間隔を
あけて複数個の締付金具30が取り付けられている。こ
の締付金具30は、第1ケーシング27に取り付けられ
る操作部材31と、第2ケーシング28に取り付けられ
る固定部材32とからなり、操作部材31は係止片31
aとこの係止片31aを進退動作させる操作片31bと
を有している。この操作部材31の係止片31aを固定
部材32に係合し、その状態で操作片31bを進退動作
させることにより、係止片31aが固定部材32に締め
込まれる。その結果、操作部材31と固定部材32とが
締結され、図5に示すように、第1ケーシング27及び
第2ケーシング28が互いに結合されてケーシング本体
22が構成される。
【0032】図2及び図3に示すように、ケーシング本
体22には、その開放時に紫外線ランプ23への通電を
遮断する電力遮断手段が設けられている。この電力遮断
手段は、第1ケーシング27に取り付けられたリミット
スイッチ33と、第2ケーシング28に固定された押圧
片34とから構成されている。押圧片34は、リミット
スイッチ33の作動子に対向するように設置されてお
り、両ケーシング27,28を重ね合わせたときには作
動子が押圧されてリミットスイッチ33がオンとなり、
両ケーシング27,28を開放すると作動子が押圧片3
4から離れてリミットスイッチ33がオフとなる。この
リミットスイッチ33のオフにより、3本の紫外線ラン
プ23に接続された安定器の発振が停止されて消灯され
る。しかしながら、紫外線ランプ23のフィラメントの
電流は微電流であり、リミットスイッチ33が元に戻さ
れると、紫外線ランプ23は直ぐに点灯される。
【0033】また、第2ケーシング28の長手方向の中
途部には、ケーシング本体22内を観察するための四角
形の観察窓35が長手方向に沿って延在するように設け
られている。観察窓35の四辺には枠片36がそれぞれ
固定されており、これらの枠片36からなる枠体内に紫
外線防護プレート25が装着されている。そして、図5
に示すように、各枠片36に取付ねじ37で固定される
押え片38によって紫外線防護プレート25が、観察窓
35を完全に閉鎖するように取り付けられている。
【0034】紫外線防護プレート25は、図6に示すよ
うな構成とされている。即ち、紫外線防護プレート25
は、可視光線は透過させるが紫外線は透過させないガラ
スからなる板状のプレート基板40と、紫外線を透過さ
せる合成樹脂によって形成され且つプレート基板40の
全面を隙間無く残らず被覆するフィルム状(又はシート
状)の外装カバー41とから構成されている。プレート
基板40の材質としては、例えば、紫外線を吸収して透
過させない紫外線不透過性を有するホウケイ酸ガラス
(商品名「パイレックス」)を用いることができる。更
に、無色透明の板ガラスの一面又は両面に、紫外線のみ
をカットして可視光線を透過させる塗料を塗布する構成
とすることもできる。
【0035】また、外装カバー41の材質としては、例
えば、紫外線透過性フッ素樹脂を用いることができる。
この紫外線透過性フッ素樹脂の具体例としては、パーフ
ルオロアルコキシ樹脂(PFA)(以下「PFA樹脂」
という。)や四フッ化エチレン〜六フッ化プロピレン共
重合樹脂(FEP)(以下「FEP樹脂」という。)等
を挙げることができる。ここに挙げたPFA樹脂及びF
EP樹脂は、各種プラスチックの中でも特に卓越した諸
性質を持っており、耐熱、耐低温性、耐薬品性、電気絶
縁性、高周波特性等が非常に優れ、しかも特異な非粘着
性と低摩擦特性を兼ね備えている。特に、光の透過率に
ついては、図9〜図12に示すような特性を有してい
る。
【0036】図9及び図10はPFA樹脂の光透過性を
示し、図11及び図12はFEP樹脂の光透過性を示す
もので、それぞれ横軸には光の波長(μm)をとり、縦
軸には光の透過率(%)をとっている。即ち、図9は、
厚さ25μmのフィルムとしたPFA樹脂の光透過率を
示しており、波長0μmから18μmまでの光透過率を
表している。そして、図10には、図9における波長0
μmから波長1.0μmまでの範囲Aを拡大して示して
いる。また、図11は、厚さ25μmのフィルムとした
FEP樹脂の光透過率を示しており、波長0μmから1
8μmまでの光透過率を表している。そして、図12に
は、図11における波長0μmから波長1.0μmまで
の範囲Bを拡大して示している。
【0037】この図9に示すグラフによれば、光の透過
率(%)は、波長0μmの付近から波長の増加に伴って
急激に立ち上がり、波長0.3μm程度において光透過
率は最大の略95%に達している。そして、波長の増加
に伴い光の透過率は横ばいに変化し、波長4μm程度に
て若干低下し(光透過率は略78%)、波長6μmの手
前で最大値95%の近くまで上昇した後、急激に低下し
て波長7μmを超えたところで透過率0%になってい
る。そして、光の透過率は波長8μmを超えたところで
再び立ち上がり、波長10μm程度にて光透過率は略6
0%まで上昇し、直ちに略40%まで低下した後、再び
立ち上がって略70%まで上昇している。その後、光の
透過率は波長の増加とは反対に減少し、波長16μm程
度において略10%まで低下した後、再び上昇して波長
18μm程度では略50%まで回復している。
【0038】特に、図10に示すグラフから明らかなよ
うに、波長0μmの付近から波長の増加に伴って急激に
立ち上がった光の透過率(%)は、紫外線の殺菌力が最
も強くなる波長253.7nmの部分において略最高点
に達している。そして、PFA樹脂の光透過率は、波長
の増加に伴いそのまま最高点を保持するように変化し、
紫外線の領域から可視光線の領域を経て赤外線の領域を
超えてまで最高の光透過率略95%を保持するような特
性を有している。
【0039】また、図11及び図12から明らかなよう
に、FEP樹脂の光透過率は、上述したPFA樹脂の光
透過性と略同様の特性を示しており、両者の値も略一致
している。従って、PFA樹脂及びFEP樹脂のどちら
の紫外線透過性フッ素樹脂であっても、フィルムの厚み
が25μmである場合には、紫外線及び可視光線いずれ
の電磁波についても略95%を透過させることができ
る。この光の透過率(%)は、フィルムの厚みその他の
条件によって変化するもので、必要により積極的に光透
過率を低く設定するようにする。
【0040】即ち、発光源である後述する紫外線ランプ
が、波長180nm〜400nmの発光域を有する紫外
線ランプの場合には、PFA樹脂又はFEP樹脂のフィ
ルムの厚みを厚くする等して光透過率を低下させ、紫外
線の一部をカットしてケーシング本体22内に照射され
る紫外線の光量を制限するようにする。一方、可視光領
域(波長400nm〜480nm)が主な発光域である
白色蛍光灯等を発光源として使用する場合には、紫外線
の光量を制限する必要がないため、紫外線のカットを考
慮する必要はない。
【0041】この外装カバー41でプレート基板40を
覆った後、外装カバー41の開口部同士を結合してプレ
ート基板40の全体を覆い尽くし、一部でも露出するこ
とがないようにする。この場合、プレート基板40と外
装カバー41との接触面は、単に接触させるだけでもよ
く、また、接着剤を用いて接合面間を接合させる構成と
してもよい。更に、外装カバー41の開口部同士の結合
手段としては、開口部の周縁部を重なり合わせて加熱溶
解させて熱接合させてもよく、また、接着剤を用いて接
合する構成としてもよい。更に又、外装カバー41の材
質が熱硬化性フィルム材(シート材)である場合には、
プレート基板40を覆い尽くした後、外装カバー41に
熱を加えて熱硬化させて密着させるようにしてもよい。
【0042】紫外線防護プレート25の外側には、これ
を覆い隠す大きさの窓カバー42が配設されている。こ
の窓カバー42と第2ケーシング28との重ね合わせ面
側の一側には、長手方向に適当な間隔をあけて2個のヒ
ンジ43が取り付けられている。このヒンジ43によっ
て窓カバー42が、第2ケーシング28に回動可能に支
持され、観察窓35が開閉可能とされている。尚、窓カ
バー42は設けなくてもよいものである。
【0043】また、第2ケーシング28の内部には、そ
の開口部28aに緩く嵌合された第1ケーシング27の
開口部27aに臨むように3本の紫外線殺菌ランプ23
が縦並びに配置されている。これらの紫外線ランプ23
が、紫外線を含む電磁波を発光する発光源を構成してい
る。この紫外線ランプ23は、紫外線を透過する材質
(例えば、石英ガラス)によって形成されたランプ本体
と、このランプ本体の軸方向両端部に固定された一対の
ランプソケット等を有し、各ランプソケット内にフィラ
メントが保持されている。このランプ本体内に、例えば
水銀とアルゴンガス等を封入することにより、全体とし
て低圧殺菌ランプと呼ばれる放電灯が構成されている。
【0044】これら紫外線ランプ23が、紫外線を放射
する発光源をなしているが、この紫外線ランプ23は同
時に可視光線を放射する発光源をも兼ねている。即ち、
紫外線ランプ23は、波長範囲の下限が360〜400
nm(ナノメートル)程度であって上限が760〜83
0nm程度の電磁波である可視光線と、この可視光線の
短波長端360〜400nm程度を上限として下限が1
nm程度の電磁波である紫外線とを、少なくとも発光す
る光源である。
【0045】この紫外線ランプ23の1本当りの消費電
力は120ワット(W)以下10W以上であることが好
ましく、更には100W以下50W以上のものが好適で
ある。このような範囲内の消費電力を有する紫外線ラン
プを使用する理由は、紫外線の放電に際して発熱量が比
較的少なく、発熱による紫外線殺菌線の減衰が少ないと
ともに、常温又はケーシング本体内の温度における安定
性が良い等の理由によるものである。
【0046】また、例えば、紫外線ランプの温度を所定
以上には上昇させない構造とした水冷式や強制エアー冷
却式の装置においては、消費電力が500W又は1KW
の紫外線ランプを使用することができることは勿論のこ
と、2〜5KWの紫外線ランプも使用することができ、
更には、消費電力が20KWの高圧ランプを使用するこ
ともできる。ここに上げた消費電力の数値は、紫外線ラ
ンプの標準的な数値を例示したものであり、本発明は、
これらの数値のものに限定されることがないことは勿論
である。
【0047】更に又、発光源は紫外線ランプ23に限ら
れるものではなく、例えば発光源の他の例としては、放
射する電磁波の波長範囲が300nm〜400nmのブ
ラックライト、可視光領域のうち波長範囲400nm〜
480nmが主な発光域である通常蛍光灯(白色蛍光
灯)等を挙げることができる。更に、波長範囲が180
nmから480nmまでの電磁波を発生するものであれ
ばよく、例えば水銀灯、キセノンランプ、エキシマラン
プ、エキシマレーザ、桃色蛍光灯、発光ダイオード、レ
ーザダイオード、エレクトロルミネッセンス等各種の電
磁波発生器を適用することができる。
【0048】これら紫外線ランプ23と紫外線防護プレ
ート25との間に反射板24が配置されている。この反
射板24は、3本の紫外線ランプ23を並べたよりも少
々幅広であって、その幅方向両側を内側に折り曲げたよ
うな形状を有する帯状の板材によって形成されている。
この反射板24の中央部には、内側に配置される紫外線
ランプ23やシュータ3内を通過するキャップ2等を見
るための開口窓24aが設けられている。この開口窓2
4aは、観察窓35に対応させて反射板24の略全長に
渡って設けられている。しかしながら、開口窓24a及
び観察窓35は、適当な大きさの開口部を1以上設けて
形成することもできる。尚、反射板24は、紫外線ラン
プ23及びシュータ3を挟んで観察窓35の反対側に配
置する構成にできることは勿論である。
【0049】更に、反射板24の内面には、鏡面加工等
を施すことによって反射面が形成されている。この反射
板24は、3本の紫外線ランプ23から放射された紫外
線及び可視光線を含む光をシュータ3側に反射させるも
のである。この反射板24の材質としては、例えば、ア
ルミニウム板や鉄板、ステンレス鋼板等を使用できる
が、キャップ2に薬剤を散布して殺菌や滅菌等の処理を
行う噴霧工程を用いる場合にはステンレス鋼板が好適で
ある。
【0050】また、図2に示すように、第2ケーシング
28の適宜位置(この実施例では長手方向の両側部)に
は、多数の貫通穴からなる空気抜き穴44が設けられて
いる。これら空気抜き穴44からケーシング本体22内
の温められた空気を抜いて紫外線ランプ23の発熱を抑
制している。更に、第2ケーシング28の長手方向の一
方の端部には、3本の紫外線ランプ23に通電するため
の3個のソケットコネクタ45が設けられている。この
ソケットコネクタ45は、ケーシング本体2222おい
て長手方向両端部に設置されたランプソケットに接続さ
れており、これらランプソケットを介して3本の紫外線
ランプ23と3個のソケットコネクタ45とがそれぞれ
電気的に接続されている。尚、3個のソケットコネクタ
45を1個にして3本の紫外線ランプ23の配線を1箇
所にまとめる構成とすることもできる。
【0051】このような構成を備えた紫外線キャップ殺
菌装置1によって殺菌処理されるキャップ2は、図5に
示すように、一面側に開口した凹部2aを有する蓋体か
らなり、その凹部2aの内周面には、ボトルの注ぎ口に
設けられたネジ部に螺合されるネジ部が設けられてい
る。このキャップ2が、圧縮空気等によってシュータ3
内を送られ、3本の紫外線ランプ23の前をその長手方
向に沿って次々に移送される。
【0052】この際、3本の紫外線ランプ23から放射
される紫外線及び可視光線を含む電磁波がキャップ2の
凹部2a側に照射され、凹部2a内に注ぎ込まれる。こ
れにより、キャップ2の凹部2aに対して紫外線による
殺菌処理を施すことができ、その表面に付着した細菌等
を紫外線により殺菌して衛生的なキャップ2を得ること
ができる。
【0053】また、紫外線による反応処理としては、例
えば、空中に浮遊している有機物や水中に含まれている
有機物等を分解する例を挙げることができる。これは、
紫外線による酸化分解反応と言われるもので、次のよう
な内容を有している。即ち、炭素原子を中心に様々な原
子が結合してできている物質の総称である有機物は約5
0〜150kcal/molの結合解離エネルギを有しており、
これは紫外線のエネルギ量と略一致するため、これらの
エネルギが有機物の分子の結合部に吸収されると、結合
の解離を伴う化学反応が起こり、有機物が分解してしま
う。これが紫外線による酸化分解反応である。
【0054】紫外線ランプには、空気に吸収されるとオ
ゾン(O3 )を生成する一般にオソン線といわれる184
.9nmの低波長を出すようにしたランプがあり、この紫
外線ランプは、紫外線のうち波長253 .7nmの殺菌線より
も高いエネルギを放出する。そのため、この紫外線ラン
プを空気や酸素の雰囲気中で点灯させ、オゾン線184 .9
nmを空気に吸収させたり酸素に接触させることにより、
オゾン(O3 )を生成させて酸化分解を起こさせること
ができる。また、この紫外線ランプを水中で点灯して水
に吸収させ、水の分子であるH2 OをOH基とH基に分
解することにより、ヒドロキシラジカルと呼ばれるOH
を得ることができる。このOH基は強い酸化力を持って
いるため、殆どの有機物を分解することができる。そし
て、純水や超純水中での有機物の分解は、253 .7nmと18
4 .9nmの波長によって励起されるものに加え、ヒドロキ
シラジカルOHによる酸化分解との相乗効果によって有
機物の分解を促進することができる。
【0055】このような紫外線キャップ殺菌装置1によ
る紫外線殺菌処理時或いは殺菌処理の前後(又は紫外線
有機物分解装置による紫外線反応処理時或いは反応処理
の前後)において、ヒンジ43を回動中心として窓カバ
ー42を上方に跳上げることにより、紫外線防護プレー
ト25を露出させることができる。これにより、紫外線
防護プレート25から観察窓35及び開口窓24aを介
してケーシング本体22の内部を覗き見ることができ
る。その結果、紫外線ランプ23から放射される電磁波
によってケーシング本体22内が明るく照らし出され
る。
【0056】そこで、紫外線防護プレート25を透過し
てきた可視光線によって紫外線ランプ23が点灯してい
ないか、破損していないかどうか、或いはシュータ3の
中途部にキャップ2が詰まっていないかどうか等を目で
見て知ることができる。この際、紫外線ランプ23から
は主に紫外線と可視光線とが放射されているが、紫外線
は紫外線防護プレート25を透過する際に内部のプレー
ト基板40によってカットされるため、その紫外線が人
の目に入射されたり、皮膚に照射されるようなことがな
い。これに対して、可視光線は、そのまま紫外線防護プ
レート25を透過するため、紫外線防護プレート25の
内側のキャップ2や紫外線ランプ23等の状態をしっか
りと目で見て確認することができる。また、監視カメラ
や検出器(センサ)等によって確認する場合には、監視
カメラや検出器の紫外線に弱い部分の劣化がなくなるた
め、ラインの管理・維持を安心して行うことができる。
【0057】一方、プレート基板40は外装カバー41
によってその表面全体が残らず被覆されているため、プ
レート基板40の材質が紫外線に対する抵抗力が弱くて
劣化し易い樹脂材であっても、紫外線による劣化を抑制
できるとともにその劣化によって発生した物質が外装カ
バー41の外側に漏れ出すことがなく、耐久性を向上さ
せることができる。また、プレート基板40を覆う外装
カバー41の材質は、紫外線を透過させる紫外線に対す
る抵抗力の強い紫外線透過性フッ素樹脂等によって形成
されているため、仮に内部のプレート基板40が劣化し
た場合にも、外装カバー41が紫外線によって変質する
おそれがないので、内部の劣化によって発生した物質が
外に出てくることがない。従って、紫外線防護プレート
25は、常に紫外線の下に晒されるように用いられる
が、その表面部を覆う外装カバー41が紫外線によって
劣化するおそれがなく、観察窓35を塞ぐ部材として好
適なものである。
【0058】図7及び図8は、本発明の紫外線処理装置
の第2の実施例を示すものである。この第2の実施例と
して示した紫外線処理装置は、小型で比較的小容量(例
えば、25リットル以下)の貯水タンクを備えた給水
器、給茶器、自動飲料販売機、加湿器等に用いて好適な
水処理装置として構成したものである。この水処理装置
51は、貯水容量が25l(リットル)以下の比較的小
型の貯水タンク52を備えており、この貯水タンク52
の上部には水道管53が配置されている。
【0059】貯水タンク52は、上面の全面を開口させ
て開口部54aを設けた四角形の筐体からなるタンク本
体54と、このタンク本体54の開口部54aに開閉自
在に嵌め合わされる平板状の蓋体55と、ランプホルダ
56等を備えている。蓋体55の裏面の外縁近傍には嵌
合突条55aが形成されており、には嵌合突条55aに
よって蓋体55がタンク本体54の開口部54aに着脱
可能に嵌め合わされている。更に、蓋体55の略中央部
には長方形の貫通穴55bが設けられており、この貫通
穴55bには、ランプホルダ56の膨出部57が着脱可
能に嵌合されている。
【0060】ランプホルダ56の膨出部57は、貫通穴
55bに見合う形状及び大きさのカマボコ型ドーム形状
をなしており、その膨出側と反対側の凹部57aには、
タンク本体54内に注入された水を紫外線によって殺菌
処理及び/又は反応処理させるための発光源である紫外
線ランプ58(又は紫外線反応用蛍光灯等)が収納され
ている。紫外線ランプ58は、一端に口金部を有する棒
状体(両端に口金部を設ける構成としてもよい。)から
なり、その口金部にはリード線58aが接続されてい
る。このリード線58aには、図示しない発光源ユニッ
トが適当な接続具を介して接続される。
【0061】この紫外線ランプ58が収納された凹部5
7aを完全に覆うように、ランプホルダ57には紫外線
防護プレート60が装着されている。紫外線防護プレー
ト60は、上述した紫外線防護プレート25と同様の構
成を備えており、可視光線を透過させるが紫外線は透過
させないガラスからなるプレート基板40と、このプレ
ート基板40の全面を覆い尽くす合成樹脂からなる外装
カバー41とによって構成されている。そして、紫外線
防護プレート60の裏面には、凹部57aの縁に係合し
て位置決めするための係合凸部60aが2箇所に設けら
れている。
【0062】この蓋体55及びタンク本体54の材質と
しては、波長範囲が180nmから480nmまでの電
磁波(紫外線及び可視光線の領域)を透過させないもの
を用いることができる。即ち、光透過性を持たない一般
的な水タンクの材料として用いられる合成樹脂、例えば
ポリエチレン(PE)等が好適であるが、その他のエン
ジニアリングプラスチック或いは金属その他各種の材料
を適用することができる。しかしながら、蓋体55及び
タンク本体54の材質としては、紫外線透過性フッ素樹
脂で作ることもできる。
【0063】一方、ランプホルダ56の材質としては、
波長範囲が180nm〜480nmの電磁波を透過させ
るもの、即ち、光透過性を持つものを使用する。この種
の材質としては、例えば紫外線透過性フッ素樹脂(具体
的には、PFA樹脂やFEP樹脂等)を用いることがで
きる。尚、ランプホルダ56の膨出部57は、別部材に
より別個独立に形成して接着剤等の固着手段で固定する
構成としてもよく、また、周縁部にツバ状の落下防止部
を設けて着脱可能に嵌合固定される構成としてもよい。
【0064】また、蓋体55には上下に貫通する挿入穴
62が設けられており、この挿入穴62には水道管53
の先端部53aが挿入されている。この水道管53に
は、その管路を開閉するための供給バルブ63が取り付
けられており、供給バルブ63はハンドルの手動操作に
よっても開閉されるが、制御信号の入力によって自動的
に開閉動作することもできる。この供給バルブ63を開
くことにより、遊離残留塩素を含む水道水が貯水タンク
52に供給される。
【0065】更に、貯水タンク52のタンク本体54の
内面には、側面部の略全面に亘って光触媒部材からなる
光触媒層64が設けられている。この光触媒層64は、
発光源から光を照射されることによって光触媒反応を生
じさせることができるもので、この光励起に基づく光触
媒反応によって水道水中に残存する細菌や微生物の増殖
を抑制すると共に、タンク本体54の内壁面にスライム
が発生することを防止する。この光触媒層64を形成す
る光触媒としては、酸化物半導体、金属錯体又は光電子
発生部材を適用することができ、これらの一又は二以上
を薄膜にして触媒基板となるタンク本体54の内面に担
持して用いる。この光触媒層64は、タンク本体54の
底面に設けるようにしてもよく、また側面と底面の双方
に設けるようにしてもよい。
【0066】この光触媒部材のうち、酸化物半導体とし
ては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化チタンと酸
化タングステンとの混合金属酸化物等を挙げることがで
きる。また、金属錯体としては、例えば、ポルフィリ
ン、フタロシアニン、ルテニウム錯体等を挙げることが
できる。更に、光電子発生部材は金属であっても非金属
であってもよく、この金属又は非金属の光電子発生部材
としては、銀イオンを発生する銀、セシウム、バリウ
ム、ルビジウム、カリウム、ナトリウム、リチウム、亜
鉛、ニッケル、白金、シリコンカーバイト、シリコン等
を挙げることができる。
【0067】更に、酸化物半導体、金属錯体及び光電子
発生部材としては、これら酸化チタン、ポルフィリン、
銀等が混練された合成樹脂や混合セラミックス、これら
銀等が焼き付けられたセラミックス、或いは他の抗菌性
材料が混ぜ合わされた抗菌性樹脂、抗菌性セラミックス
等を用いることができる。そして、これら抗菌性樹脂や
抗菌性セラミックス等で貯水タンクを形成し、或いは触
媒基板を形成してタンク内に収納するようにしてもよ
い。
【0068】また、タンク本体54の内部には、供給さ
れる水の容量を調節するためのフロート弁65が取り付
けられている。このフロート弁65は、弁室内に収納さ
れた浮きの役目をなす弁体と、この弁体の上下動によっ
てオン・オフ動作されるスイッチ部とを有し、スイッチ
部は供給バルブ63と電気的に接続されている。このフ
ロート弁65は、貯水タンク52内の水が所定量以下に
減少したときにオンとされ、これにより制御信号を出力
して供給バルブ63を自動的に開放し、水道水を貯水タ
ンク52に供給する。そして、貯水タンク52内の水が
所定量以上に上昇したところで、フロート弁65がオフ
とされて制御信号の出力が停止され、これにより開閉バ
ルブ63が自動的に閉じられて水道水の供給が停止され
る。
【0069】更に、タンク本体54の内部には、光触媒
部材の他の使用例を示す触媒基板66が収納されてい
る。この触媒基板66は、図7及び図8に示すように、
3枚の板材をそれぞれの長辺部で結合することによって
形成された矢羽根のような形状をなしており、その表面
全体には、光触媒部材の薄膜からなる光触媒層67が形
成されている。この触媒基板66に形成された光触媒層
67は、タンク本体54の内面に形成された光触媒層6
4と同様の作用をなすもので、光源から光を照射される
ことによって光励起され、これにより光触媒反応が生じ
て水中に残存する細菌や微生物の増殖を抑制すると共
に、タンク本体54の内壁面にスライムが発生するのを
防止する。
【0070】この貯水タンク52のタンク本体54の下
部には、タンク内に貯留された水を取り出すための給水
パイプ68が設けられている。この給水パイプ68の中
途部には、水中に残留しているカルキや窒素酸化物等を
取り除くための活性炭フィルタ69が取り付けられてい
る。そして、給水パイプ68の先端部には、貯水タンク
52内の水を随時取り出すための給水バルブ70が取り
付けられている。この給水バルブ70を手動操作又は自
動操作にて開くことにより、貯水タンク52内に貯留さ
れた水が活性炭フィルタ69によって更にろ過されて衛
生的で安全な水が給水される。
【0071】このような構成を有する水処理装置51の
供給バルブ63を手動操作又は自動操作によって開く
と、水道管53から水道水が貯水タンク52に供給され
る。この水道水には塩素処理による遊離残留塩素が残存
しており、塩素臭やかび臭等の異臭味があり、また、塩
素処理後にもウィルス等の細菌やアメーバ等の微生物が
生き残っている場合がある。そのため、紫外線やオゾン
等を用いて水道水を殺菌消毒し、水道水に残留する塩素
を取り除いて衛生的で安全な浄水を製造して貯留する。
【0072】この貯水タンク52に一旦貯留された水
は、給水バルブ70を開閉操作することにより、給水パ
イプ68及び活性炭フィルタ69を介して給水バルブ7
0から随時に適当量だけ取り出される。この給水バルブ
70から給水される水は、蓋体55に嵌合されたランプ
ホルダ56に装着された紫外線ランプ58による紫外線
の照射や、タンク本体54の内面に設けた光触媒層64
やタンク底に沈められた触媒基板66の表面に設けた光
触媒層67から放射される紫外線によって殺菌処理(及
び/又は反応処理)される。そのため、貯水タンク52
内には常に衛生的で安全な浄水が貯留され、この衛生的
で安全な浄水を使用することができる。
【0073】この場合、紫外線ランプ58が収納された
タンクホルダ56の凹部57aは、紫外線防護プレート
60によって閉鎖されているが、その紫外線防護プレー
ト60は、可視光線を透過させるが紫外線は透過させな
いプレート基板40の全面を外装カバー41で被覆した
ものであるため、紫外線のみをカットして可視光線を透
過させることができる。その結果、目や皮膚に照射され
ると害をなす紫外線がカットされて残りの可視光線が目
に入射されるため、紫外線防護プレート60の内側に収
納された紫外線ランプ23の状態をしっかりと目で見
て、ランプ破損やランプ割れ等の不具合が生じていない
か、その発光状態はどうか等の確認を行うことができ
る。
【0074】また、紫外線防護プレート60のプレート
基板40の材質にPET樹脂を使用する場合には、紫外
線防護プレート60自体の軽量化を図ることができる。
この場合、プレート基板40がPET樹脂であるために
紫外線の照射によって劣化を生じたときにも、外装カバ
ー41によってしっかりと保護されるため、PET樹脂
の劣化による毒性が外部に漏れ出すことがなく、安全性
を確保することができる。しかも、PET樹脂を使用す
ることによって軽量化を図ることができ、軽さのある紫
外線防護プレート60を提供することができる。
【0075】以上説明したが、本発明は上述した実施の
例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例にお
いては、紫外線防護プレート25,60を長方形に形成
した例について説明したが、正方形、円形、楕円形、六
角形、八角形、三角形その他任意の形状に成形できるも
のである。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変更できるものである。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紫外線防
護プレート及び紫外線処理装置によれば、紫外線を透過
させないプレート基板の全面を紫外線を透過させる外装
カバーで被覆する構成としたため、紫外線が放射されて
いる部分を紫外線の影響を受けることなく肉眼によって
見たり、紫外線に弱い監視カメラや検出器その他の電子
機器を長期間使用することができ、電磁波に含まれてい
る紫外線によって目や皮膚や電子機器が害されることが
なく、紫外線が照射される処理対象物や紫外線を発生さ
せる発光源の状態を人が目で見たり電子機器で確認する
ことができる。
【0077】しかも、プレート基板の表面は外装カバー
によって全面が被覆されているため、プレート基板及び
外装カバーが紫外線によって劣化されることがないか、
又は、プレート基板が紫外線に弱い材質のものであって
もその劣化により発生する粉や可塑材等が外部に漏れ出
すことがなく、万一プレート基板が破損した場合にも、
プレート基板の破片や微細粉等が飛び散って周囲に散乱
するおそれをなくすことができる。更に、紫外線による
処理対象物や紫外線の発光源等の状態を目で見て確認し
たり、監視カメラや検出器その他の電子機器によって確
認することができるため、処理装置の作動を目で見たり
電子機器で検出して監視・管理し、紫外線による処理を
安全に行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線処理装置の第1の実施例を示す
もので、紫外線殺菌装置の概略構成を示す説明図であ
る。
【図2】図1に示す紫外線キャップ殺菌装置の全体構成
を示す正面図である。
【図3】図1に示す紫外線キャップ殺菌装置の全体構成
を示す平面図である。
【図4】図1に示す紫外線キャップ殺菌装置の移送手段
の要部を示す斜視図である。
【図5】図1に示す紫外線キャップ殺菌装置の断面図で
ある。
【図6】図1に示す紫外線キャップ殺菌装置に用いられ
る紫外線防護カバーの第1の実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の紫外線処理装置の第2の実施例を示す
もので、水処理装置の概略構成を示す説明図である。
【図8】図7に示す水処理装置の分解斜視図である。
【図9】本発明に係る紫外線透過性樹脂の第1の例を示
すPFA樹脂に関する光の波長と透過率との関係を示す
グラフである。
【図10】図9に示すPFA樹脂の光透過率の要部Aを
拡大して示すグラフである。
【図11】本発明に係る紫外線透過性樹脂の第2の例を
示すFEP樹脂に関する光の波長と透過率との関係を示
すグラフである。
【図12】図11に示すFEP樹脂の光透過率の要部B
を拡大して示すグラフである。
【符号の説明】
1 紫外線キャップ殺菌装置(紫外線処理装置)、 2
キャップ(処理対象物)、 3 シュータ(移送手
段)、 22 ケーシング本体、 23,58紫外線ラ
ンプ(発光源)、 24 反射板、 25,60 紫外
線防護プレート、 35 観察窓、 40 プレート基
板、 41 外装カバー、 51 水処理装置(紫外線
処理装置)、 52 貯水タンク、 54 タンク本
体、 55蓋体、 55 膨出体
フロントページの続き Fターム(参考) 4C058 AA20 AA25 BB03 BB05 BB06 BB09 EE23 KK02 KK12 4F100 AG00A AG00C AK01A AK01B AK01C AK17B AK41 BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C HB00B JC00 JD09A JD09B JD09C JL10A JL10B JL10C JN01A JN01B JN01C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光線を透過させるが紫外線は透過さ
    せないガラス若しくは合成樹脂又は当該ガラス及び合成
    樹脂の少なくとも一方を含む複合材料からなるプレート
    基板の全面を、紫外線を透過させる合成樹脂からなる外
    装カバーで被覆したことを特徴とする紫外線防護プレー
    ト。
  2. 【請求項2】 上記外装カバーは、紫外線を透過させる
    無色若しくは有色であって且つ透明若しくは半透明の紫
    外線透過性フッ素樹脂で形成したことを特徴とする請求
    項1記載の紫外線防護プレート。
  3. 【請求項3】 上記プレート基板は、紫外線を透過させ
    ない無色若しくは有色であって且つ透明若しくは半透明
    のホウケイ酸ガラス、紫外線を透過させない無色若しく
    は有色であって且つ透明若しくは半透明のエンジニアリ
    ングプラスチック、上記ホウケイ酸ガラスとエンジニア
    リングプラスチックとの組み合せ、又は上記ホウケイ酸
    ガラス及びエンジニアリングプラスチックの少なくとも
    一方と可視光線を透過させる網材若しくは穴あき板との
    組み合せによって形成したことを特徴とする請求項1記
    載の紫外線防護プレート。
  4. 【請求項4】 上記プレート基板は、上記外装カバーの
    材質よりも軽いもので形成したことを特徴とする請求項
    1記載の紫外線防護プレート。
  5. 【請求項5】 紫外線を含む電磁波を発光する発光源か
    ら放射される電磁波を処理対象物に照射して紫外線処理
    する紫外線処理装置において、 上記発光源から放射された電磁波に含まれている上記紫
    外線を遮断して当該紫外線から保護対象物を保護するた
    めの紫外線防護プレートを設け、 上記紫外線防護プレートは、可視光線を透過させるが紫
    外線は透過させないガラス若しくは合成樹脂又は当該ガ
    ラス及び合成樹脂の少なくとも一方を含む複合材料から
    なるプレート基板の全面を、紫外線を透過させる合成樹
    脂からなる外装カバーで被覆して形成したことを特徴と
    する紫外線処理装置。
  6. 【請求項6】 上記紫外線処理装置は、上記処理対象物
    を移送する移送手段が貫通されるケーシングと、当該ケ
    ーシング内に収納される上記発光源と、上記ケーシング
    内を覗き見るための上記紫外線防護プレートと、を備
    え、 上記移送手段によって移送される上記処理対象物に対し
    て上記発光源から放射される電磁波のうち紫外線の照射
    により紫外線殺菌を行うか又は紫外線反応を行うもので
    あることを特徴とする請求項5記載の紫外線処理装置。
  7. 【請求項7】 上記紫外線処理装置は、上記処理対象物
    が収納される容器と、当該容器に取り付けられる上記発
    光源と、当該発光源又は処理対象物を覗き見るための上
    記紫外線防護プレートと、を備え、 上記容器内に収納された上記処理対象物に対して上記発
    光源から放射される電磁波のうち紫外線の照射により紫
    外線殺菌又は紫外線反応を行う水処理装置であることを
    特徴とする請求項5記載の紫外線処理装置。
  8. 【請求項8】 上記容器は、一部に上記発光源が収納さ
    れると共に上記電磁波のうち紫外線を透過可能な材質に
    よって形成された凹部を有し、当該凹部を覆うように上
    記紫外線防護プレートを配置したことを特徴とする請求
    項7記載の紫外線処理装置。
  9. 【請求項9】 上記紫外線保護プレートは、上記発光源
    が収納される容器又は当該発光源から放射された電磁波
    が照射される処理対象物が収納又は通過される容器に設
    けられた観察窓に装着されて使用されることを特徴とす
    る請求項5記載の紫外線処理装置。
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