JP2002224950A - 研磨用定盤 - Google Patents

研磨用定盤

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JP2002224950A
JP2002224950A JP2001020554A JP2001020554A JP2002224950A JP 2002224950 A JP2002224950 A JP 2002224950A JP 2001020554 A JP2001020554 A JP 2001020554A JP 2001020554 A JP2001020554 A JP 2001020554A JP 2002224950 A JP2002224950 A JP 2002224950A
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JP
Japan
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groove
polishing
plate
abrasive
surface plate
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Pending
Application number
JP2001020554A
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English (en)
Inventor
Masayuki Takayama
昌幸 高山
Hisashi Shionoi
壽 塩野井
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Kogi Corp
Original Assignee
Kogi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝底に研磨剤の澱みが生じにくく、固形物が
付着し難いものとする。 【解決手段】 盤面に研磨剤給排用の溝13を備えた研磨
用定盤において、溝断面形状が溝側面部と底面部とを滑
らかに接続している弧状部13を有していること。溝の表
面粗さを5〜30Sとしたこと。溝の表面にめっき処
理、又はフッ素樹脂コーティング等の表面処理を施した
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエー
ハ、液晶パネル、強化ガラス、結晶化ガラス、水晶、チ
タン酸鉛等の他、金属部材、アルミナ、チタンカーバイ
ト等の研磨に用いる研磨用定盤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にシリコンウエーハ、ガラス等を研
磨する場合には、上下一対の研磨用定盤を用いアルミナ
やジルコ二アの微細砥粒を含んだスラリー状の研磨剤を
研磨用定盤と被加工物との間に供給し、圧力を加えなが
ら定盤を回転させることにより研磨する。定盤には盤面
に研磨剤を供給するためと、使用後の砥粒を排出するた
めに格子状にあるいは円周方向と半径方向に幾つもの溝
20が設けられている。そして通常は定盤の中心部に設
けてある円孔に研磨剤を供給し、円孔から溝へ流し、そ
の溝を通る間に使用して外周から排出する構成になって
いる。溝20の断面形状は図2(a)に示すような角形
の断面形状であり、その溝底21の隅角部22に研磨剤
が澱みやすく、つまり隅角部22では流速が極めて遅く
なりやすく、砥粒等の固形物が集まり、固まって(b)
に示すように固化物23となって付着しやすい。図にお
ける24は研磨用定盤を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の研磨用定盤は、
溝底の隅角部に付着した固形物が剥がれ、研磨面に流れ
出て被研磨面を傷つけることがある。本発明は、溝底に
研磨剤の澱みが生じにくく、固形物が付着しにくい研磨
用定盤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、盤面に
研磨剤給排用の溝を備えた研磨用定盤において、前記溝
断面形状が溝側面部と底面部とを滑らかに接続している
弧状部を有していることを特徴とする(請求項1)。
【0005】この手段では、従来の隅角部があるものよ
りも、隅角部のない弧状部の方が研磨剤の澱みを生じに
くく、研磨剤及び研磨くず等の付着が少なく、付着固化
したものが脱落して被研磨面に傷を与える機会が減少す
る。従って、研磨剤等の固着物を除去する手入れ工数を
低減でき、加工品の不良率も低下する。
【0006】前記手段において、前記溝の表面粗さを5
〜30Sとした構成とするのが良い(請求項2)。この
構成では、溝の表面をより滑らかにすることにより、研
磨剤及び研磨くず等の付着が少なく、付着固化したもの
が脱落して被研磨面に傷を与える機会がより減少する。
【0007】前記手段において、前記溝の表面に被膜を
形成するように、若しくは表面の凹凸を均すような被膜
状部を形成するように、溝の表面が表面処理を施されて
いる構成とするのがよい(請求項3)。研磨用定盤本体
に溝を、例えば機械加工した元の溝表面が、凹凸の大き
い粗い表面であっても、被膜あるいは被膜状部を形成す
ることによって滑らかにすることができる。前記表面処
理を施してある面は、めっき処理を施した面である構成
(請求項4)、又はフッ素樹脂(例えば4フッ化エチレ
ン)をコーティングした面である構成(請求項5)とす
るのが良い。めっき処理を施した場合は、めっきする溝
表面の凹凸、例えば機械加工による凹凸を滑らかにし、
表面粗さを向上させて研磨剤及び研磨くず等の付着を少
なくすることができ、また、フッ素樹脂コーティングを
施した場合は、フッ素樹脂の被膜が形成されることによ
り元の凹凸を滑らかにするとともに材質の性質から研磨
剤等の付着を低減でき、表面処理を施さないものと較べ
て付着が少ないので、付着固化したものが脱落して被研
磨面に傷を与える機会がよりいっそう減少する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1を用
いて説明する。この実施の形態の研磨用定盤1、2、3
はシリコンウエーハの研磨加工に用いられるものであ
り、材質は球状黒鉛鋳鉄である。研磨用定盤1、2、3
は、全体形状の図示は省略するが、大きさはいずれも、
外径1450mm、内径510mm、厚さ50mmで、
中央に円孔のあるドーナツ型の円盤である。研磨用定盤
1、2、3には、その盤面に研磨剤給排用の溝が溝幅
1.5mm、深さ15〜20mmで、同心円のものと半
径方向のものとが交差するように設けられている。溝形
状は図1(a)、(b)、(c)に夫々断面を拡大して
示すように、溝底部が半径R1(溝幅の半分)の円弧1
3である溝10、溝底部が半径R2の円弧14と短い直
線部15とからなる溝11、溝底部が半径R3の円弧1
6と前記直線部15よりやや長めの直線部17とからな
る溝12である。比較例として、実施例のものと同じ大
きさと同じ材質で、溝幅1〜3mm、深さ13〜20m
m、溝底部形状が、図2(a)、(b)に拡大して示す
ように、平坦な底部21と隅角部22とからなる溝20
を有する従来の一般的な構成で現在実用されている研磨
用定盤24を対象とした。
【0009】図1(a)に示す研磨用定盤1で、溝10
の表面粗さを比較例に同じ30Sとした実施例1と、比
較例1とを、比較使用し、使用期間6ヶ月の実績から算
出した、研磨剤等の固着物を除去するための手入れ工数
合計(時間)、及び研磨剤等の溝に付着した固化物の脱
落による被加工品の不良率(%)を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1に見られるように、実施例1では、比
較例1よりも26%の手入れ工数減少と、17%の不良
率低下割合とを確認できた。
【0012】図1(b)に示す研磨定盤2で、溝11の
表面粗さを40Sとした実施例2と、表面粗さ10Sの
比較例2とを、比較使用し、使用期間3ヶ月弱の同じ期
間使用した実績から得た手入れ工数合計(時間)を表2
に示す。
【0013】
【表2】
【0014】表2に見られるように、実施例2では、1
9%の手入れ工数減少を認めることができた。表面粗さ
は平滑である方が研磨剤等の付着物の剥離による不良率
が低下するが、表面粗さ5Sよりも良く加工するには現
在の加工技術では費用が掛かりすぎるため、対応が困難
である。
【0015】図3に示す研磨定盤3で、溝12の表面に
Niをめっき加工した表面粗さ10〜20S(めっき後
の加工は無し)の実施例3と、比較例1とを、比較使用
し、使用期間3ヶ月弱の同じ期間使用した実績から得た
手入れ工数合計(時間)、及び研磨剤等の付着物の剥離
による被加工品の不良率(%)を表3に示す。
【0016】
【表3】
【0017】表3に見られるように、実施例3では、比
較例1よりも31%の手入れ工数減少と、16%の不良
率低下割合とを確認できた。実施例3はめっき加工した
ものであるが、別の試験によりフッ素樹脂(4フッ化エ
チレン)を溝10、11、12の内面に被覆(厚さ10
〜30μm)しても同等の効果が得られることを確認し
た。
【0018】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5に記載の発明は、研磨剤等の固着物を除去
する手入れ工数を低減でき、加工品の不良率が低下する
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(a)は実施例1
の溝の断面形状を、(b)は実施例2の溝の断面形状
を、(c)は実施例3の溝の断面形状を、夫々模式的に
示す断面拡大図である。
【図2】従来の研磨用定盤の溝の断面形状を模式的に示
し、(a)は断面拡大図、(b)は固化物の付着を示す
同様な断面拡大図である。
【符号の説明】
1、2、3 研磨用定盤 10、11、12 溝 13、14、16 弧状部 15、17 直線部 20 溝 21 溝底 22 隅角部 23 固化物 24 研磨用定盤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤面に研磨剤給排用の溝を備えた研磨用
    定盤において、前記溝の断面形状が溝側面部と底面部と
    を滑らかに接続している弧状部を有していることを特徴
    とする研磨用定盤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の研磨用定盤において、
    前記溝の表面粗さを5〜30Sとしたことを特徴とする
    研磨用定盤。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は請求項2に記載の研磨用
    定盤において、前記溝の表面に被膜を形成するように、
    若しくは表面の凹凸を均すような被膜状部を形成するよ
    うに、溝表面が表面処理を施されていることを特徴とす
    る研磨用定盤。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の研磨用定盤において、
    前記表面処理を施してある面が、めっき処理を施した面
    であることを特徴とする研磨用定盤。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の研磨用定盤において、
    前記表面処理を施してある面が、フッ素樹脂をコーティ
    ングした面であることを特徴とする研磨用定盤。
JP2001020554A 2001-01-29 2001-01-29 研磨用定盤 Pending JP2002224950A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8517798B2 (en) 2005-05-18 2013-08-27 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Polishing pad, method of producing the same and method of producing semiconductor device by using the same
JP2014128858A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Fujibo Holdings Inc 研磨パッド
CN104755228A (zh) * 2012-12-28 2015-07-01 东洋橡胶工业株式会社 抛光垫的制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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