JP2002224198A - 蒸気滅菌装置 - Google Patents
蒸気滅菌装置Info
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- JP2002224198A JP2002224198A JP2001028700A JP2001028700A JP2002224198A JP 2002224198 A JP2002224198 A JP 2002224198A JP 2001028700 A JP2001028700 A JP 2001028700A JP 2001028700 A JP2001028700 A JP 2001028700A JP 2002224198 A JP2002224198 A JP 2002224198A
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Abstract
を正確に確認することができると共に、Bowie−Dickテ
ストによる空気排除機能テストを正確に行なうことがで
きる蒸気滅菌装置を提供する。 【解決手段】 滅菌工程を制御する滅菌制御プログラム
が記録されている第1の記憶手段と、テスト工程が、機
能をテストする機能テスト工程と、滅菌槽内の空気排除
機能をテストする空気排除機能テスト工程とから構成さ
れ、機能テスト工程が終了した後に、空気排除機能テス
ト工程を実施するように制御するテスト制御プログラム
が記録されている第2の記憶手段と、第1の記憶手段ま
たは第2の記憶手段から読み出した、滅菌制御プログラ
ムまたはテスト制御プログラムに基づいて、滅菌工程ま
たはテスト工程を実行する制御手段とを具備する。
Description
し、さらに詳細には、通常の滅菌工程を開始する前に、
滅菌装置の機能をテストするテスト工程を実施すること
ができる蒸気滅菌装置に関する。
等で使用される器具類の滅菌を行う滅菌装置として、蒸
気を用いた蒸気滅菌装置が知られている。この蒸気滅菌
装置は、被滅菌物である器具類を密閉可能に設けられた
滅菌槽内に収納し、この滅菌槽内に蒸気を導入して、導
入された蒸気による圧力と蒸気の温度と蒸気による湿度
によって滅菌を行うものである。したがって、蒸気滅菌
装置は、その性能を維持するために蒸気の導入時に漏れ
がないか規定の圧力に達するかなどの機能を確認する必
要がある。
ての診断を行なうことができる蒸気滅菌装置として、特
開平10−127736号公報、特開平10−1277
40号公報および特開2000−14749号公報に記
載されたものが従来から知られている。特開平10−1
27736号公報には、電源を投入した直後に、通常の
滅菌工程を行なう前に暖気運転を行ない、この暖気運転
中に装置の構成要素の詳細な診断を行うと共に、電源を
投入してから何度も行なう各滅菌工程開始前には構成要
素の簡易な診断を行うことができる蒸気滅菌装置が記載
されている。一方、特開平10−127740号公報に
は、通常の滅菌工程開始前に滅菌槽の温度低下が測定さ
れたら、滅菌槽内に蒸気を供給して温度を上昇させて予
熱を効果的に行なうと共に滅菌槽内の洗浄ができる蒸気
滅菌装置が記載されている。また、特開2000−14
749号公報には、滅菌動作を行なう前に、暖気運転を
行ない、滅菌運転を開始する前の暖機運転中に滅菌槽内
の空気を排除する機能が正常か否かを確認する工程を設
けた蒸気滅菌装置が記載されている。
判断する工程としては、いわゆるBowie-Dickテストがよ
く知られているものである。このBowie-Dickテストと
は、空気排除試験パック(以下、単にテストパックとい
う場合もある)を滅菌槽内に収納し該滅菌槽内を真空に
した後に、滅菌槽内に蒸気を供給し、滅菌槽内を所定の
温度で所定時間維持したときの、テストパック内にいれ
ておいたテストシートの変化によって滅菌槽内の空気の
残留を診断することができるものである。用いられるテ
ストシートはケミカルインジケータであり、温度によっ
て色が変化するように設けられているものである。
気滅菌装置では、暖機運転中に各構成部材や機能の診断
を行なったり、空気排除機能が正常か否か確認する工程
が行なわれるが、これだけでは空気排除機能の確認を正
確に行なったとはいえない。すなわち、従来の蒸気滅菌
装置では、暖機運転中に空気排除機能テストを行ってい
るが、暖機運転が完全に終了してからでないと装置が暖
まっている状態とはいえないので、特に空気排除機能テ
ストにおいては正確な試験結果が出ないという課題があ
る。
され、その目的とするところは、滅菌工程開始前に装置
の各機能の異常の有無を正確に確認することができると
共に、Bowie-Dickテストによる空気排除機能テストを正
確に行なうことができる蒸気滅菌装置を提供することに
ある。
る蒸気滅菌装置によれば、被滅菌物を収納する滅菌槽を
有し、滅菌槽内に蒸気を供給して収納された被滅菌物を
滅菌する滅菌工程と、滅菌槽内への蒸気の供給、滅菌槽
内からの蒸気の排出、リークテスト等の機能をテストす
るテスト工程とを実施することができる蒸気滅菌装置に
おいて、前記滅菌工程を制御する滅菌制御プログラムが
記録されている第1の記憶手段と、前記テスト工程が、
前記機能をテストする機能テスト工程と、滅菌槽内の空
気排除機能をテストする空気排除機能テスト工程とから
構成され、機能テスト工程が終了した後に、空気排除機
能テスト工程を実施するように制御するテスト制御プロ
グラムが記録されている第2の記憶手段と、前記第1の
記憶手段または第2の記憶手段から読み出した、滅菌制
御プログラムまたはテスト制御プログラムに基づいて、
滅菌工程またはテスト工程を実行する制御手段とを具備
することを特徴としている。この構成を採用することに
よって、まず、装置が十分に暖まっていなくとも正確な
機能確認ができる機能テスト工程を実施し、この機能テ
スト工程の実施によって装置を暖めておいて、十分に暖
まった状態で空気排除機能テストを行なうことができ
る。このため、空気排除機能テストの結果を正確に出す
ことができる。
テスト工程を行なうか否かを選択させる選択手段が設け
られ、前記制御手段は、該選択手段によってテスト工程
を実施しないことが選択された場合には、テスト工程を
実施せずに滅菌工程を開始させるように制御することを
特徴としてもよい。この構成によれば、特にテストの必
要が無いような場合にはすぐに滅菌工程を開始すること
ができるので、無駄な時間を省いて滅菌工程までの時間
短縮を図ることができる。
ト工程は、圧力スイッチによって空気、蒸気、給水の各
ユーティリティーを確認するユーティリティー確認工程
と、扉の開閉が正確に行なわれるか否かを確認する扉開
閉確認工程と、被滅菌物が収納される滅菌槽のジャケッ
ト部に蒸気を供給した場合に、滅菌槽のジャケット部の
温度上昇率を確認する加温機能確認工程と、滅菌槽内が
所定時間内に真空に到達するか否かを確認する真空機構
性能確認工程と、滅菌槽に接続される全ての弁を閉じ、
規定時間中の滅菌槽内の復圧が所定の値以下であるか否
かを確認するリークテスト工程と、滅菌槽内に蒸気を供
給した場合に、規定時間内に規定圧力および/または規
定温度に到達するか否かを確認する滅菌槽内給蒸確認工
程と、滅菌槽内に蒸気を供給した場合に、滅菌槽内が所
定時間、所定圧力および所定温度で維持されることを確
認する蒸気内部保持確認工程と、滅菌槽内の蒸気を排出
後、一定時間真空状態とする排気工程と、滅菌槽内に外
気を導入し、規定時間以内に滅菌槽内が大気圧まで復圧
することを確認する給気機能確認工程とを含むことを特
徴としてもよい。この構成によれば、滅菌装置の滅菌工
程に必要な各機能の全てが確実に確認することができ
る。
ト工程は、操作者が、ケミカルインジケータシートが収
納された空気排除試験パックを、滅菌槽内に装着する工
程と、滅菌槽内への蒸気の供給と、滅菌槽内の蒸気と空
気の排出とを繰り返し行なって滅菌槽内の空気を排除す
るコンディショニング工程と、該コンディショニング工
程終了後に滅菌槽内に蒸気を供給し、滅菌槽内を所定温
度で所定時間一定の圧力に維持する圧力工程と、該圧力
工程終了後に滅菌槽内から蒸気を排出する排出工程と、
操作者が、該排出工程終了後に空気排除試験パックを滅
菌槽内から取り出す工程とを含むことを特徴としてい
る。この構成を採用することによって、確実な滅菌を行
なうための空気排除機能テストを正確に実施することが
できる。
程による結果の良否を表示する表示手段が設けられてい
ることとすれば、操作者に確実に結果を伝達することが
できる。
程による結果の良否、機種名および/または試験日等を
出力することができる出力手段が設けられていることを
特徴とすれば、テスト結果を紙媒体で保存しておくこと
ができる。
構成する各機能確認工程のうち、少なくとも1つでも否
の結果が出た場合には、テスト工程を停止して空気排除
機能テスト工程まで進ませないように制御することを特
徴としている。この構成によれば、少なくとも1つでも
機能に異常があれば、たとえ空気排除機能テストを実施
したとしても異常な結果が出るはずなので、無駄な時間
を省いて、すぐに対策を検討することができる。
いずれの工程を実行するかを選択することができる選択
手段を設けることにより、全工程を実施しなくともよ
く、確認すべき機能のみテストすることができるため、
無駄な時間を短縮することができるようになった。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1に蒸気滅菌
装置の構成を示す配管系統図を示し、まずこれに基づい
て蒸気滅菌装置の構成について説明する。蒸気滅菌装置
10は、被滅菌物を収納する滅菌槽12が設けられた本
体9を有している。本体9は、外筒11と内筒13との
二重缶構造に形成されており、内筒13内部が滅菌槽1
2として形成されている。
15の一端部は図示しないボイラに接続され、他端部は
外筒11と内筒13の間のジャケット部14に接続され
ている。ボイラで生じた蒸気は蒸気配管15を通じてジ
ャケット部14内に供給され、内筒13を加熱すること
ができる。また、蒸気配管15の中途部には、蒸気の供
給を制御すべく管を開閉可能な給蒸元バルブ17と、蒸
気配管15内に蒸気が存するか否かを検出する給蒸圧力
スイッチ64と、安全弁16が設けられている。なお、
内筒13の加熱に使用されて凝縮したドレンは、ドレン
トラップ40が設けられた排出管41を通して、滅菌槽
12外へ排出される。ここで、符号42が排出管41の
開閉を行なうボールバルブである。
導入管が符号19である。空気導入管19にはフィルタ
ー20および給気バルブ22が設けられている。なお、
この給気バルブ22は三方弁であって、三方のうち一方
に飽和水蒸気を滅菌槽12内に供給するための配管24
が配設されており、三方弁の切換えによって配管25を
通して、滅菌槽12内に蒸気または空気が供給される。
して滅菌を施した水蒸気のドレンは、排出管28および
ドレントラップ30を経由して排出される。また、符号
29は、排出管28を開閉するボールバルブである。ま
た、符号34は真空配管である。真空配管34は、滅菌
槽12内から排気、蒸気の排出等を行なうべく接続され
ている。真空配管34には、三方弁であるモータバルブ
38が接続されている。モータバルブ38には、真空配
管34と、真空ポンプ36側からの配管33と、排出管
28,41側に接続された配管35とが接続されてい
る。また、真空配管34の中途部には、滅菌圧力計37
が接続されると共に、滅菌槽12内の圧力を測定する圧
力センサ70と、扉の密閉が保持できる程度の圧力を滅
菌槽12内が有しているか否かを検出する安全圧力スイ
ッチ68と、内筒13の温度を検出する内筒温度センサ
67とが接続されている(図中のA−A同士が接続され
ている)。
ャワーノズルを有する給水プラグ39が接続されてい
る。さらに、この給水プラグ39には、真空ポンプに水
を供給する給水管43が接続されている。給水管43に
は、管の開閉を行なう給水元バルブ44が設けられると
共に、給水管に給水すべき水が存在しているか否かを検
出する給水圧力スイッチ71が設けられている。
介して滅菌槽12を開閉する扉(図示せず)の密閉を図
るためのパッキン74に、圧縮空気が配管75を通って
供給される。配管75の中途部には圧縮空気圧力スイッ
チ76が設けられている。また、この圧縮空気を供給す
る配管75は、図1のB−B間で接続されている。
ROMなどの記憶手段52と接続されている。このCP
U50が、特許請求の範囲にいう制御手段である。CP
U50は、記憶手段52内に記録されている制御プログ
ラム54を読み出し、制御プログラム54に基づいて蒸
気滅菌装置10全体の動作を行なう。また蒸気滅菌装置
10全体の動作を行なうために、CPU50は各管の開
閉を行なう各バルブ17,22,26,29,38,4
2,44,73および真空ポンプ36と接続されてお
り、これらを動作させることができる。
や圧力を測定する内筒温度センサ67、外筒温度センサ
66、圧力センサ70、各圧力スイッチ68,64,7
1,73にも接続されており、これら各センサからの温
度や圧力の情報をもとに滅菌工程の制御を行なう。ま
た、記憶手段52には、通常の滅菌作業用の動作を制御
する制御プログラム54以外に、通常の滅菌作業前に行
なうテスト工程の動作を制御するテスト制御プログラム
56が予め記録されている。なお、記憶手段52には、
上述した読み出し専用のROM以外に、ハードディス
ク、制御で用いる際に各データを記録させるために読み
書き可能なRAMなども含まれるものとする。
操作部である。操作部58としては、滅菌装置10の電
源スイッチや各種スイッチ、あるいはタッチパネルなど
も含めたものである。符号60が表示部である。表示部
60は、操作者に対して現在の動作状況等を表示させる
ことができるものであって、CRTや液晶画面などを用
いることができる。符号62はプリンター等の出力手段
である。出力手段62は、テスト工程の結果を印刷する
ことができる。
なうかあるいは、通常の滅菌工程を行なうかは、操作者
が選択することができるように設けられている。つま
り、電源投入直後は、CPU50が記憶手段52に記録
されている初期動作用の制御プログラムを読み出し、こ
のプログラムに基づいて表示部60にテスト工程を行な
うか否かの表示をし、操作者に選択を促す。そして、表
示部60の表示を見た操作者は、操作部58を操作して
テスト工程を実施するかどうかを選択するのである。な
お、図1において、CPU50が接続されている各制御
弁は点線で接続されているところが図示されているが、
これは配管と区別を付けるために点線で図示しただけで
ある。
程開始前までの機能テスト工程と、機能テスト工程終了
後に実施される空気排除機能テスト工程について、簡単
に説明する。まず、機能テスト工程では、ユーティリテ
ィーの確認(1)と、扉開閉確認(2)と、滅菌槽内の
加温機能確認(3)が行なわれる。これらの工程では、
圧力は大気圧下での一定の圧力で行なわれる。続いて、
滅菌槽内の空気を真空に引くことによって、真空機構性
能確認(4)とリークテスト工程(5)が行なわれる。
そして、リークテスト工程(5)の終了時から、滅菌槽
内に蒸気を給蒸する滅菌槽内給蒸確認工程(6)およ
び、この給蒸した状態で蒸気を保持できるかを確認する
蒸気内部保持確認(7)を実施する。
排出し(8)、大気圧まで空気を給気して給気機能確認
(9)を行なう。次に、大気圧まで給気されたら空気排
除機能テスト工程(10)を実施する。空気排除機能テ
スト工程(10)は、従来の技術でも説明したBowie-Di
ckテストである。このBowie-Dickテストは、滅菌を行な
う装置の性能を客観的に評価する方法であって、国際的
に標準化されている手法である。Bowie-Dickテストにつ
いて説明する。まず、滅菌槽内にインジケータシートを
収納したテストパックを収納しておく。そして次に、Bo
wie-Dickテストを行なう前の前処理として滅菌槽内の空
気を排除するコンディショニング工程が必要となる。こ
こでのコンディショニング工程としては、滅菌槽内を陰
圧にした後に蒸気を給蒸して滅菌時圧力程度まで圧力を
上げることを何度も繰り返して空気を排除するダイナミ
ックパルス方式が採用されている。コンディショニング
工程が終了すると、滅菌槽内に給蒸して、所定温度で所
定時間一定に保つ。所定時間経過後に蒸気を排出する。
蒸気排出後、再度滅菌槽内を空気で大気圧まで復圧させ
た後、テストパックを取り出し、インジケータシートの
変色から空気排除機能の合否を判定する。
後に操作者が滅菌工程を開始する前にテスト工程を実施
することを選択した場合の、テスト工程の動作について
説明する。なお、フローチャート中においてはスペース
の関係上弁と記載しているものが多いが、文中ではバル
ブと記載している。これらは同一の概念である。まず、
テスト工程を選択した場合には、図3に示すユーティリ
ティー確認工程へ進む。このユーティリティー確認工程
とは、空気、蒸気、水の各ユーティリティーの有無を確
認する工程である。まず、ステップS100において操
作者が手動で圧縮空気元バルブ73を開く。続いてステ
ップS102へ移行し、操作者が手動で給蒸元バルブ1
7を開く。さらにステップS104へ移行し、操作者が
手動で給水元バルブ44を開く。これらの作業は、CP
U50が表示部60に各操作を行なう旨を表示し、この
表示を見ながら操作者が行なう。
が機能確認SW(操作部58)をオンにすることによっ
て、各ユーティリティーの確認が開始される。まず、配
管75に設けられた圧縮空気供給スイッチ76がオンに
なるか否かを判断する。圧縮空気供給スイッチ76がオ
ンになると圧縮空気が供給されているということが確認
され、次のステップS108に移行する。圧縮空気供給
スイッチ76がオンにならない場合には、空気が無いと
判断され、ステップS115に移行して異常である旨の
通知を表示部60から操作者に対して通知する。同時に
ステップS115では異常である旨の記録を記憶手段5
2に書込むようにする。
けられた給蒸圧力スイッチ64がオンになるか否かを判
断する。給蒸圧力スイッチ64がオンであれば、ボイラ
から蒸気が発生して送られてきているということが確認
されるので、ステップS112に移行する。給蒸圧力ス
イッチ64がオンにならない場合には、先に説明したよ
うな動作を行なうステップS115に移行する。
ルブ17を閉じる。そして水が確実に供給されるかどう
かの確認がステップS114で行なわれる。ステップS
114で給水圧力スイッチ71がオンになっていれば、
水がきていることが確認され、ステップS116へ移行
する。ステップS116ではすべてのユーティリティー
が正常だったこととして、表示部60を介して異常なし
ということを操作者に通知する。同時に、ステップS1
16では異常なしの旨の記録を記憶手段52に書込むよ
うにする。ここでユーティリティーの機能確認が終了
し、次の扉開閉確認工程(2)へ移行する。
チ71がオンにならなかった場合には、先に説明した動
作を行なうステップS115に移行する。ステップS1
15での異常である旨の通知や記憶手段52への記録を
行なった後には、ステップS117に移行する。ステッ
プS117では、操作者に再度ユーティリティーの機能
確認をするか、終了するかを選択させる。選択は、表示
部60にいずれの動作を選択させるかを表示して操作者
を促し、操作者が操作部58を操作することによって選
択される。操作者が再試行を選択した場合には、ステッ
プS108に戻って再度機能確認を行なう。操作者が終
了を選択した場合には、ここで全テスト工程が終了して
しまうので、操作者は異常があったところの点検や修理
を行なうようにする。
(2)の動作について説明する。まず、ステップS12
0において、CPU50は、滅菌槽12を密閉するため
の扉(図示せず)が閉じていることを検出する扉締付リ
ミットスイッチ(図示せず)と、扉が開いていることを
検出する扉開放リミットスイッチ(図示せず)との状態
から扉が開いているのか閉じているのかを検出する。な
お、以下スイッチをSWと簡略化して表示する場合があ
る。扉が閉じていることを検出したらステップS122
に移行し、表示部60を介して操作者に対して扉を開け
るように通知する。そして操作者が扉を開けたらステッ
プS124に移行し、CPU50に内蔵しているかまた
は別途設けられているタイマ51を起動させる。一方、
ステップS120において扉が開いていることを検出し
たら、ステップS132へ移行する。
時する。該所定時間は記憶手段52に予め記録されてい
る。続いてのステップS126では、タイマ51で測定
している所定時間が終了しているか否かを確認し、所定
時間が終了したらステップS128へ移行する。ステッ
プS128では、扉締付リミットSWがオフで扉開放リ
ミットSWがオンンであれば、ステップS130へ移行
する。ステップS130ではタイマ51をリセットす
る。続いてステップS132に移行する。
28において、扉締付リミットSWがオンになるかある
いは扉開放リミットSWがオフになった場合には、ステ
ップS127に移行する。ステップS127では扉の開
閉に異常がある旨を、表示部60を介して操作者に通知
する。同時に、ステップS127では異常があった旨の
記録を記憶手段52に書込むようにする。
して扉を閉じるように操作者に指示する。操作者が扉を
閉じると、ステップS134へ移行する。ステップS1
34では再度タイマ51を予め決められた所定時間計時
する。次のステップS136では、タイマ51で測定し
ている所定時間が終了しているか否かを確認し、所定時
間が終了したらステップS137に移行する。ステップ
S137では、扉締付リミットSWがオフになるかある
いは扉開放リミットSWがオンになった場合には、ステ
ップS127へ移行する。ステップS127では扉の開
閉に異常があるとして、上述した動作と同様の動作を行
なう。
129では、操作者に再度扉開閉機能確認をするか、終
了するかを選択させる。選択は、表示部60にいずれの
動作を選択させるかを表示して操作者を促し、操作者が
操作部58を操作することによって行なわれる。操作者
が再試行を選択した場合には、ステップS120に戻っ
て再度機能確認を行なう。操作者が終了を選択した場合
には、ここで全テスト工程が終了してしまうので、操作
者は異常があったところの点検や修理を行なうようにす
る。
トSWがオンで、且つ扉開放リミットSWがオフであれ
ば、ステップS138に移行する。ステップS138で
はタイマ51をリセットする。続いてステップS139
に移行する。
を表示部60を介して操作者に通知すると共に、この旨
を記憶手段52に書込むようにする。そして、次の加温
機能確認工程(3)へ移行する。
(3)の動作について説明する。まずステップS140
において、給蒸元バルブ17が閉じているか否かを確認
し、もしも開いている場合には給蒸元バルブ17を閉じ
る。次にステップS142へ移行して、ジャケット部1
4内温度を測定可能な外筒温度センサ66を用いてジャ
ケット部14内の温度Tiを測定する。測定した温度T
iは記憶手段52内に一旦記憶される。続いて、ステッ
プS143において給蒸元バルブ17を開いて蒸気をジ
ャケット部14内に供給する。給蒸元バルブ17を開い
たらステップS144でタイマ51を作動させ、次いで
ステップS145において予め決められた所定時間を計
時する。
S146においてタイマ51をリセットし、続いてステ
ップS148において、所定時間経過後のジャケット部
14内の温度Tfの測定を行なう。次のステップS15
0では、タイマ51で測定した所定時間内に、給蒸前か
ら給蒸後のジャケット部14内の温度がどれだけ上昇し
たかを計算する。そして、予め最低これだけは温度上昇
しなくてはならない値である上昇温度ΔTが設定されて
記憶手段52内に記憶されており、この記憶手段52か
ら読み出した値ΔTと、所定時間のあいだに実際に上昇
したジャケット内の温度Tf−Tiとを比較するのであ
る。比較の結果、Tf−Ti>=ΔTの場合には、所定
の加温性能があるとしてステップS152へ移行する。
一方、Tf−Ti<ΔTの場合には、加温性能に異常が
あるとしてステップS151へ移行する。なお、ここで
の計算、比較はCPU50において行なわれる。
示部60を介して、異常が無かった旨の通知をすると共
に、異常がない旨を記憶手段52に書込む。そして、次
の工程である真空機構性能確認工程(4)へ移行する。
一方、ステップS151では、操作者に対して表示部6
0を介して、加温性能について異常があった旨の通知を
行なうと共に、記憶手段52に異常がある旨を書込み、
ステップS153へ移行する。
るか、終了するかまたは次の真空機構性能確認工程
(4)へ移行するかを選択する。選択は、表示部60に
いずれの動作を選択させるかを表示して操作者を促し、
操作者が操作部58を操作することによって行なわれ
る。このとき操作者が再試行を選択した場合には、ステ
ップS140へ戻り、給蒸元バルブ17を閉じるところ
から試験を再度行なう。操作者が終了を選択した場合に
は、ここで全テスト工程が終了してしまうので、操作者
は異常があったところの点検や修理を行なうようにす
る。操作者が継続を選択した場合には、とりあえず次の
工程である真空機構性能確認工程(4)へ移行する。
(4)について説明する。まずステップS160におい
て給気バルブ22を開く。すると滅菌槽12内に空気が
供給される。次のステップS162では、安全圧力スイ
ッチ68を用い、空気が滅菌槽12内に供給されたこと
を検出する。具体的には、安全圧力スイッチ68が大気
圧によってオンになったら滅菌槽12内に空気が満たさ
れたと判断するのである。
れた場合には、ステップS164に移行して、給気バル
ブ22を閉じる。次いで、ステップS166において真
空ポンプ36を作動させる。また、次のステップS16
7ではモータバルブ(図中では三方弁と表示する。以下
文中ではモータバルブという)38を開いて、真空ポン
プ36を用いて空気を排出していく。
マ51を作動させる。タイマ51は次のステップS17
0において予め決められた所定時間を計時する。次のス
テップS172では、滅菌槽12内の真空度を圧力セン
サ68で測定し、滅菌槽12内の真空度が予め決められ
た所定の真空度P1に到達しているか否かを比較する。
もしも、滅菌槽12内の真空度が予め決められた所定の
真空度P1に達していれば、ステップS174に移行し
てタイマ51をリセットする。タイマ51がリセットさ
れたら、ステップS179においてモータバルブ38を
閉じる。そして、引き続いてステップS176で真空ポ
ンプ36を停止する。一方、ステップS172におい
て、タイマ51で計時した所定時間内に滅菌槽12内の
真空度が所定の真空度P1に達しなかった場合には、ス
テップS171に移行してタイマ51をリセットし、ス
テップS169においてモータバルブ38を閉じる。引
き続いてステップS177で真空ポンプ36を停止す
る。
した後、ステップS178に移行して、真空機構性能に
ついて、操作者に対して表示部60を介して異常が無か
った旨の通知をし、同時に異常がない旨を記憶手段52
に記録する。この後、次の工程であるリークテスト工程
(5)へ移行する。
能について操作者に対して表示部60を介して異常があ
った旨の通知を行ない、同時に異常があった旨を記憶手
段52に記録する。そしてステップS175へ移行す
る。ステップS175では、操作者が再試行するか、終
了するか、またはテストを継続して次のリークテスト工
程(5)へ移行するかを選択する。選択は、表示部60
にいずれの動作を選択させるかを表示して操作者を促
し、操作者が操作部58を操作することによって行なわ
れる。このとき再試行を選択した場合には、ステップS
160へ戻り、給気バルブ22を開くところから試験を
再度行なう。操作者が終了を選択した場合には、ここで
全テスト工程が終了してしまうので、操作者は異常があ
ったところの点検や修理を行なうようにする。操作者が
継続を選択した場合には、次の工程であるリークテスト
工程(5)へ移行する。
(5)について説明する。まずステップS180におい
て、現在の滅菌槽12内の真空度を圧力センサ68で測
定し、この測定した真空度と予め決められた所定の真空
度P1と比較する。比較した結果、現在の滅菌槽12内
の真空度が所定の真空度P1以下である場合にはステッ
プS184へ移行する。一方、ステップS180におい
て、滅菌槽12内の真空度が決められた所定の真空度P
1よりも大きいことが確認されたら、ステップS181
へ移行する。なお、ステップS180において真空度を
測定しているのは、滅菌槽12内は先に実施された真空
機構性能試験(4)ですでに所定の真空度になっている
はずであるが、何らかの原因で真空度が悪くなっている
可能性もあるので、リークテスト工程(5)をすぐに実
施可能であるか否かを検出し、もしも真空度が悪くなっ
ている場合には、再度真空に引こうとしているのであ
る。
明する。ステップS181では真空ポンプ36の作動を
開始する。そして次のステップS183でタイマ51を
作動させ、予め決められた所定時間を計時すると共に、
ステップS185においてモータバルブ38を開いて滅
菌槽12内を再度排気して真空状態にする。
るまで、真空ポンプ36の動作をそのまま続行する。そ
して次のステップS189では、現在の滅菌槽12内の
真空度を圧力センサ70で測定し、この測定した真空度
と予め決められた所定の真空度P1と比較する。比較し
た結果、現在の滅菌槽12内の真空度が所定の真空度P
1以下である場合にはステップS191へ移行する。一
方、ステップS189において、滅菌槽12内の真空度
が決められた所定の真空度P1よりも大きいことが確認
されたら、ステップS195へ移行する。
トし、次のステップS198ではモータバルブ38を閉
じる。続いてステップS193で真空ポンプ36を停止
する。そして、先に行なったステップS180を実施し
た後に戻るのである。一方、ステップS195ではタイ
マ51をリセットし、次のステップS201ではモータ
バルブ38を閉じる。続いてステップS197において
真空ポンプ36が停止する。そして、ステップS200
へ移行する。ステップS200以降の動作については、
後述する。
て説明する。ステップS184に到達したということ
は、現在の真空度が規定値P1よりも小さいということ
である。このため、このステップ以下の動作でリークテ
ストが行なわれるのである。まず、ステップS184に
おいて、圧力センサ70を用いて滅菌槽12内の圧力P
iを測定する。
51を作動させ、予め決められた所定時間を計時する。
ステップS188では、所定時間経過するまでそのまま
の状態を維持する。次に所定時間経過したら、ステップ
S190において滅菌槽12内の圧力Pfを測定する。
ステップS190では、CPU50が、タイマ51で測
定している測定時間中に滅菌槽内の圧力低下を測定する
ために所定時間経過後の圧力から所定時間計時開始時の
圧力を減算する(Pf−Pi)。そして、CPU50
は、この低下した圧力が予め決められた所定の圧力より
も大きいか否かを比較する。比較の結果、低下圧力(P
f−Pi)が予め決められた規定値ΔPよりも大きい場
合にはステップS199へ移行し、低下圧力(Pf−P
i)が規定値ΔPよりも小さい場合にはステップS19
4へ移行する。
トし、次のステップS196へ移行する。ステップS1
96では、操作者に対して表示部60を介して異常が無
かった旨の通知をし、同時に異常が無かった旨を記憶手
段52に書込む。そして、次の工程である給蒸確認工程
(6)へ移行する。
をリセットした後、ステップS200で操作者に対して
操作部60を介してリークテストで異常があった旨の通
知を行ない、同時にその旨を記憶手段52に書込む。続
いてステップS202へ移行する。ステップS202で
は、操作者が再試行するか、終了するかまたは次の滅菌
槽内給蒸確認工程(6)へ移行するかを選択する。選択
は、表示部60にいずれの動作を選択させるかを表示し
て操作者を促し、操作者が操作部58を操作することに
よって行なわれる。このとき再試行を選択した場合に
は、ステップS180へ戻り、滅菌槽12内が所定の真
空度を有しているか否かの確認から再度行なうこととな
る。操作者が終了を選択した場合には、ここで全テスト
工程が終了してしまうので、操作者は異常があったとこ
ろの点検や修理を行なうようにする。操作者が継続を選
択した場合には、次の工程である滅菌槽内給蒸確認工程
(6)へ移行する。
程(6)の動作について説明する。まず、ステップS2
10において内筒給蒸バルブ22(給気バルブ22と共
通の三方弁)を開く。次のステップS212ではタイマ
51を作動させ、予め決められた所定時間を計時する。
タイマ51が作動したらステップS214へ移行し、温
度センサ70を用いて滅菌槽12内の温度T1を測定す
る。そしてステップS216において所定時間が終了す
るまで、そのままの状態で滅菌槽内が加温させる。所定
時間終了後、ステップS218において、滅菌槽12内
の温度T1が予め決められた規定値Aになったか否かを
測定する。温度T1が規定値Aに一致した場合には、ス
テップS220へ移行する。一方、滅菌槽12内の温度
T1が所定時間経過しても予め決められた規定値Aに達
しなかった場合には、ステップS221へ移行する。
トし、次のステップS222へ移行する。このステップ
S222では、操作者に対して表示部60を介して異常
が無かった旨の通知をし、同時に異常が無かった旨を記
憶手段52に書込む。そして、次の工程である蒸気内部
保持確認工程(7)へ移行する。
をリセットし、次にステップS223で操作者に対して
給蒸確認で異常があった旨の通知を表示部60を介して
行なうと共に、異常があった旨を記憶手段52に書込
む。続いてステップS225へ移行する。ステップS2
25では、操作者が再試行するか、終了するか選択す
る。選択は、表示部60にいずれの動作を選択させるか
を表示して操作者を促し、操作者が操作部58を操作す
ることによって行なわれる。このとき再試行を選択した
場合には、ステップS210へ戻り、内筒給蒸バルブ2
2を開くところから再度行なうこととなる。終了を選択
した場合には、ここで全テスト工程が終了してしまうの
で、操作者は異常があったところの点検や修理を行なう
ようにする。
程(7)の動作について説明する。まず、ステップS2
30においてタイマ51を作動させ、予め決められた所
定時間を計時する。続いてステップS232では、その
ままの状態で所定時間が経過するまで維持する。そし
て、所定時間が経過した後、ステップS234で滅菌槽
12内の温度を測定し、次のステップS236で先の滅
菌槽内給蒸確認工程(6)で設定した滅菌槽12内の温
度T1が規定値Aを維持しているか否かを確認する。そ
して所定時間中にT1≠Aとなった場合にはステップS
237へ移行し、所定時間中T1=Aが維持されていた
らステップS238へ移行する。
トし、ステップS240へ移行する。ステップS240
では、操作者に対して表示部60を介して異常が無かっ
た旨の通知をし、同時にその旨を記憶手段52に書込
む。そして、次の工程である排気工程(8)へ移行す
る。
リセットし、次のステップS239で内筒給蒸バルブ2
2を閉じ、ステップS241へ移行する。ステップS2
41では、操作者に対して蒸気保持機構に異常があった
ことを通知しすると共に、その旨を記憶手段52に書込
む。そして、次の工程である排気工程(8)へ移行す
る。
動作について説明する。この排気工程(8)は、機能テ
ストとして設けられている工程ではなく、いわば次の給
気機能確認工程(9)の予備段階として設けられている
ものであるが、ここでは1つの工程として説明をする。
まず、ステップS250において、モータバルブ38は
排気側に開き、続いてステップS252においてモータ
バルブ38を真空側に開く。そして、次のステップS2
54で真空ポンプ36を作動させることで滅菌槽12内
を真空状態とする。滅菌槽12内が真空状態となった
ら、次の給気機能確認工程(9)へ移行する。
(9)の動作について説明する。まずステップS260
において、給気バルブ22を開く。これにより、前の工
程まで真空状態であった滅菌槽12内に空気が流れ込
む。そして、次のステップS262では、タイマ51を
作動させ、予め決められた所定時間を計時する。続いて
のステップS264では、タイマ51による所定時間の
計時中は、給気バルブ22を開いたままの状態を維持す
る。
て、圧力センサ68で滅菌槽内の圧力を測定し、この滅
菌槽12内の圧力が予め決められた規定値P2に達して
いるか否かを判断する。そして、ステップS266で所
定時間内に滅菌槽12内の圧力P2が規定値に達してい
ると判断した場合には、ステップS268へ移行し、所
定時間中に滅菌槽内の圧力P2が規定値に達していない
と判断した場合には、ステップS265へ移行する。
トされる。次にステップS267へ移行する。ステップ
S267では、操作者に対して給気機能に異常があった
旨を表示部60を介して通知すると共に、その旨を記憶
手段52に書込む。そして、次のステップS269へ移
行する。ステップS269では、操作者が再試行する
か、終了するかを選択する。選択は、表示部60にいず
れの動作を選択させるかを表示して操作者を促し、操作
者が操作部58を操作することによって行なわれる。こ
のとき再試行を選択した場合には、ステップS271へ
移行して滅菌槽12内の空気を再度排除することから始
める。一方、操作者が終了を選択した場合には、ここで
全テスト工程が終了してしまうので、操作者は異常があ
ったところの点検や修理を行なうようにする。
は、給気機能確認をもう一度行なうために滅菌槽12内
の空気を排除して真空状態とする工程である。すなわ
ち、ステップS271では、真空ポンプ36を作動さ
せ、次のステップS273でモータバルブ38を真空側
に開く。すると滅菌槽12内の空気が排出されて滅菌槽
12内が真空状態になってゆく。続いてのステップS2
75では、圧力センサ68によって滅菌槽12内の真空
度を測定する。ここで滅菌槽12内の真空度が、予め規
定された規定値P1と一致するまで真空ポンプ36を作
動させる。滅菌槽12内の真空度が、予め規定された規
定値P1と一致するようであればステップS277へ移
行してモータバルブ38を閉じ、続いてのステップS2
79において真空ポンプ36を停止させ、ステップS2
60へ戻る。
計測中に滅菌槽12内の圧力が規定値P2に達した場合
について説明する。まず、ステップS268へ移行して
タイマ51がリセットされる。次にステップS270へ
移行して、操作者に対して異常無しの旨の通知を表示部
60を介して行なうと共に、記憶手段52にその旨を書
込む。そしてステップS272へ移行する。ステップS
272では、先に行なわれた各確認工程(3)から
(8)までの間で異常があったか否かを判断する。異常
があったか否かについては、その結果が常に記憶手段5
2内に記録されているので、その旨の記録がされている
か否かをCPU50が判断する。もしも各確認工程
(3)から(8)までの間で異常があった場合には、次
の空気排除機能テスト工程(10)へは進ませずに、終
了させる。異常がない場合にのみ次の空気排除機能テス
ト工程(10)へ移行する。
ト工程(10)の動作について説明する。まず、ステッ
プS280において、表示部60を介して操作者に対し
て扉の開放を指示する。次にステップS282へ移行し
て、扉が開放されているかを確認する。具体的には、扉
締付リミットSWがオフで且つ扉開放リミットSWがオ
ンになっているか否かを確認するのである。扉の開放が
確認されるとステップS284へ移行する。
示部50を介してテストパック(図示せず)の滅菌槽1
2内への収納を指示する。テストパックは、内部にケミ
カルインジケータシートが収納された、平織りの木綿シ
ートを220mm×300mm程度の大きさに折り畳ん
で、約250mm程度の厚さとなるように複数枚積み重
ね、平織りの木綿シートで包装されるものである。次の
ステップS286では、操作者に対して表示部50を介
して扉の締付けを指示する。そして、ステップS288
において、始動スイッチ(操作部58)がオンされたか
否かを確認し、ステップS290でBowie-Dickテストの
運転を開始する。
ストの内容は従来の技術および図2に基づく説明ですで
に説明しているので、ここでは説明を省略する。ステッ
プS292でBowie-Dickテストの運転が終了した後、ス
テップS294に移行して、操作者に対して表示部50
を介して扉を開放すべき指示を出す。このときステップ
S296においてテストパックの取り出しも同様に指示
される。次のステップS298では、扉が開放されてい
るか否かの確認をする。すなわち、扉締付リミットSW
がオンで且つ扉開放リミットSWがオフの状態であれ
ば、扉が開放されたと判断してステップS300へ移行
する。一方、扉締付リミットSWがオフで且つ扉開放リ
ミットSWがオンの状態であればまだ扉が閉じている状
態であると判断してステップS294とS296を繰り
返し行なう。
パック内のインジケータシートの確認を操作者にさせ
る。次のステップS302では、操作者自身がインジケ
ータシートをみて、このテストにパスしたか否かを判断
する。テストにパスしたと判断した場合には、ステップ
S304に移行し、テストにパスしなかった(失敗し
た)と判断した場合にはステップS301に移行する。
結果を踏まえて、操作者がパススイッチ(操作部58)
をいれるか否かについて、判断する。ここで操作者がパ
ススイッチをオンにすればステップS306へ移行し、
オンにしない場合にはステップS302へ戻る。一方、
ステップS301へ移行した場合でも、操作者がフェイ
ルスイッチ(操作部58)をオンにするか否かの判断を
行なう。フェイルスイッチをオンにした場合には、次の
ステップS303へ移行することができるが、オンにし
ない場合にはステップS302へ戻る。つまり、このよ
うに操作者がインジケータシートを見て判断した結果を
操作者自身が入力しないと、その後の工程に進まないの
である。
6に移行すると、操作者に対して異常無しの旨の通知を
行なうと共に、記憶手段52にその旨を書込む。そし
て、その後終了する。一方、テストが失敗であるとされ
てステップS301側へ移行してきた場合に、フェイル
スイッチをオンするとステップS303へ移行して、操
作者に対して異常があった旨の通知を行なうと共に、そ
の旨を記憶手段52に書込む。
5へ移行する。ステップS305では、再試行するか終
了するかを操作者に選択させる。選択は、表示部60に
いずれの動作を選択させるかを表示して操作者を促し、
操作者が操作部58を操作することによって行なわれ
る。このとき再試行を選択した場合には、(10)の空
気排除機能テスト工程の最初のステップへ戻る。操作者
が終了を選択した場合には、ここで全テスト工程が終了
してしまうので、操作者は異常があったところの点検や
修理を行なうようにする。
ると、滅菌工程に移行する。滅菌工程の詳細な動作につ
いてはここでは省略する。
(9)のうち、いずれかの工程のみを選択して実施でき
るようにすると好適である。すなわち、電源が投入され
て、操作者がテスト工程を実施することを選択した場合
には、CPU50が表示部60に機能テスト工程(1)
〜(9)のうちいずれか実行しない希望があるか、ある
いはどの工程を実行させる希望があるかを表示させ、操
作者に希望する機能テスト工程のみを実施させるように
選択させるのである。このようにすれば、操作者にとっ
て無駄である工程については実施せずに済むので、滅菌
工程開始までの時間短縮を図ることができるのである。
段内に、いわゆる特許請求の範囲の第1の記憶手段と第
2の記憶手段があるとして、制御プログラムとテスト工
程制御プログラムとが1つの記憶手段内に記録されてい
るものについて説明してきた。しかし、これらのプログ
ラムはそれぞれ別個の記憶手段内に記録されているもの
であってもよい。
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
ず、装置が十分に暖まっていなくとも正確な機能確認が
できる機能テスト工程を実施し、この機能テスト工程の
実施によって装置を暖めておいて、十分に暖まった状態
で空気排除機能テストを行なうことができる。このた
め、空気排除機能テストの結果を正確に出すことができ
る。
ト工程を行なうか否かを選択させる選択手段が設けら
れ、制御手段は、選択手段によってテスト工程を実施し
ないことが選択された場合には、テスト工程を実施せず
に滅菌工程を開始させるように制御するようにしたの
で、特にテストの必要が無いような場合にはすぐに滅菌
工程を開始することができるので、無駄な時間を省いて
滅菌工程までの時間短縮を図ることができる。
程は、圧力スイッチによって空気、蒸気、給水の各ユー
ティリティーを確認するユーティリティー確認工程と、
扉の開閉が正確に行なわれるか否かを確認する扉開閉確
認工程と、被滅菌物が収納される滅菌槽のジャケット部
に蒸気を供給した場合に、滅菌槽のジャケット部の温度
上昇率を確認する加温機能確認工程と、滅菌槽内が所定
時間内に真空に到達するか否かを確認する真空機構性能
確認工程と、滅菌槽に接続される全ての弁を閉じ、規定
時間中の滅菌槽内の復圧が所定の値以下であるか否かを
確認するリークテスト工程と、滅菌槽内に蒸気を供給し
た場合に、規定時間内に規定圧力および/または規定温
度に到達するか否かを確認する滅菌槽内給蒸確認工程
と、滅菌槽内に蒸気を供給した場合に、滅菌槽内が所定
時間、所定圧力および所定温度で維持されることを確認
する蒸気内部保持確認工程と、滅菌槽内の蒸気を排出
後、一定時間真空状態とする排気工程と、滅菌槽内に外
気を導入し、規定時間以内に滅菌槽内が大気圧まで復圧
することを確認する給気機能確認工程とを含むこととし
たので、滅菌装置の滅菌工程に必要な各機能の全てが確
実に確認することができる。
程は、操作者が、ケミカルインジケータシートが収納さ
れた空気排除試験パックを、滅菌槽内に装着する工程
と、滅菌槽内への蒸気の供給と、滅菌槽内の蒸気と空気
の排出とを繰り返し行なって滅菌槽内の空気を排除する
コンディショニング工程と、該コンディショニング工程
終了後に滅菌槽内に蒸気を供給し、滅菌槽内を所定温度
で所定時間一定の圧力に維持する圧力工程と、圧力工程
終了後に滅菌槽内から蒸気を排出する排出工程と、操作
者が、排出工程終了後に空気排除試験パックを滅菌槽内
から取り出す工程とを含むようにしたので、確実な滅菌
を行なうための空気排除機能テストを正確に実施するこ
とができる。
よる結果の良否を表示する表示手段が設けられているこ
ととすれば、操作者に確実に結果を伝達することができ
る。
よる結果の良否、機種名および/または試験日等を出力
することができる出力手段が設けられていることを特徴
とすれば、テスト結果を紙媒体で保存しておくことがで
きる。
各機能確認工程のうち、少なくとも1つでも否の結果が
出た場合には、テスト工程を停止して空気排除機能テス
ト工程まで進ませないように制御するようにしたので、
少なくとも1つでも機能に異常があれば、たとえ空気排
除機能テストを実施したとしても異常な結果が出るはず
なので、無駄な時間を省いて、すぐに対策を検討するこ
とができる。
程を実行するかを選択することができる選択手段を設け
ることにより、全工程を実施しなくともよく、確認すべ
き機能のみテストすることができるため、無駄な時間を
短縮することができる。
る。
に、滅菌工程の前の段階の動作を示す圧力遷移図であ
る。
チャートである。
ある。
である。
ートである。
である。
ートである。
ートである。
る。
トである。
チャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】 被滅菌物を収納する滅菌槽を有し、 滅菌槽内に蒸気を供給して収納された被滅菌物を滅菌す
る滅菌工程と、 滅菌槽内への蒸気の供給、滅菌槽内からの蒸気の排出、
リークテスト等の機能をテストするテスト工程とを実施
することができる蒸気滅菌装置において、 前記滅菌工程を制御する滅菌制御プログラムが記録され
ている第1の記憶手段と、 前記テスト工程が、前記機能をテストする機能テスト工
程と、滅菌槽内の空気排除機能をテストする空気排除機
能テスト工程とから構成され、機能テスト工程が終了し
た後に、空気排除機能テスト工程を実施するように制御
するテスト制御プログラムが記録されている第2の記憶
手段と、 前記第1の記憶手段または第2の記憶手段から読み出し
た、滅菌制御プログラムまたはテスト制御プログラムに
基づいて、滅菌工程またはテスト工程を実行する制御手
段とを具備することを特徴とする蒸気滅菌装置。 - 【請求項2】 電源投入後に、操作者に対して前記テス
ト工程を行なうか否かを選択させる選択手段が設けら
れ、 前記制御手段は、 該選択手段によってテスト工程を実施しないことが選択
された場合には、テスト工程を実施せずに滅菌工程を開
始させるように制御することを特徴とする請求項1記載
の蒸気滅菌装置。 - 【請求項3】 前記テスト工程のうちの機能テスト工程
は、 圧力スイッチによって空気、蒸気、給水の各ユーティリ
ティーを確認するユーティリティー確認工程と、 扉の開閉が正確に行なわれるか否かを確認する扉開閉確
認工程と、 被滅菌物が収納される滅菌槽のジャケット部に蒸気を供
給した場合に、滅菌槽のジャケット部の温度上昇率を確
認する加温機能確認工程と、 滅菌槽内が所定時間内に真空に到達するか否かを確認す
る真空機構性能確認工程と、 滅菌槽に接続される全ての弁を閉じ、規定時間中の滅菌
槽内の復圧が所定の値以下であるか否かを確認するリー
クテスト工程と、 滅菌槽内に蒸気を供給した場合に、規定時間内に規定圧
力および/または規定温度に到達するか否かを確認する
滅菌槽内給蒸確認工程と、 滅菌槽内に蒸気を供給した場合に、滅菌槽内が所定時
間、所定圧力および所定温度で維持されることを確認す
る蒸気内部保持確認工程と、 滅菌槽内の蒸気を排出後、一定時間真空状態とする排気
工程と、 滅菌槽内に外気を導入し、規定時間以内に滅菌槽内が大
気圧まで復圧することを確認する給気機能確認工程とを
含むことを特徴とする請求項1または2記載の蒸気滅菌
装置。 - 【請求項4】 前記テスト工程のうちの空気排除機能テ
スト工程は、 操作者が、ケミカルインジケータシートが収納された空
気排除試験パックを、滅菌槽内に装着する工程と、 滅菌槽内への蒸気の供給と、滅菌槽内の蒸気と空気の排
出とを繰り返し行なって滅菌槽内の空気を排除するコン
ディショニング工程と、 該コンディショニング工程終了後に滅菌槽内に蒸気を供
給し、滅菌槽内を所定温度で所定時間一定の圧力に維持
する圧力工程と、 該圧力工程終了後に滅菌槽内から蒸気を排出する排出工
程と、 操作者が、該排出工程終了後に空気排除試験パックを滅
菌槽内から取り出す工程とを含むことを特徴とする請求
項1,2または3記載の蒸気滅菌装置。 - 【請求項5】 前記テスト工程を実施した後に、テスト
工程による結果の良否を表示する表示手段が設けられて
いることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の
蒸気滅菌装置。 - 【請求項6】 前記テスト工程を実施した後に、テスト
工程による結果の良否、機種名および/または試験日等
を出力することができる出力手段が設けられていること
を特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の蒸気
滅菌装置。 - 【請求項7】 前記制御手段は、 前記テスト工程を構成する各機能確認工程のうち、少な
くとも1つでも否の結果が出た場合には、テスト工程を
停止して空気排除機能テスト工程まで進ませないように
制御することを特徴とする請求項1,2,3,4,5ま
たは6記載の蒸気滅菌装置。 - 【請求項8】 前記テスト工程を構成する各工程のいず
れの工程を実行するかを選択することができる選択手段
を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
6または7記載の蒸気滅菌装置。
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