JP2002224077A

JP2002224077A - 体脂肪率測定装置

Info

Publication number: JP2002224077A
Application number: JP2001030951A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiro Yabuuchi; 勝博薮内; Yasuhiro Kawamoto; 恭宏河本; Munehiko Tokumoto; 棟彦徳本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2001-02-07
Filing date: 2001-02-07
Publication date: 2002-08-13

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者の体格の違いにかかわらず、自然な姿
勢で測定できるとともに正確な測定ができる体脂肪率測
定装置を提供する。【解決手段】身体に接触する複数の電極４、７と、電
極４、７を用いて生体インピーダンスを測定し体脂肪率
を算出する体脂肪率計測部５と、電源供給部６と、便座
１とを備え、一方の電極は、便座１の臀部又は大腿部接
触部に配設した臀部電極４にて構成し、他方の電極は、
手が接触しかつ便座１に対して位置可変の手電極７にて
構成し、臀部又は大腿部と手との間の生体インピーダン
スを測定して体脂肪率を算出するようにするとともに、
手電極７の位置を体格に応じて変えることで自然な姿勢
で測定でき、測定誤差の少ない状態で正確な体脂肪率を
測定できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、生体インピーダン
ス法にて体脂肪率を測定できるようにした体脂肪率測定
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、家庭での日々の健康管理を行う機
器の一つとして、生体インピーダンス計測による体脂肪
率測定装置が知られている。この体脂肪率測定装置は、
両手間、若しくは両足間の生体インピーダンスを計測
し、予め統計的手法によって導出した相関式に基づいて
体脂肪率を算出し、その結果を本体部に設けられた表示
手段に表示するように構成されている。

【０００３】また、特開平８−１３１４０４号公報に
は、便座に電極を設け、電極間で心電、筋電、体脂肪率
などの生体情報を検出し、生体情報の特徴量を算出し、
結果を報知するようにした便座装置が開示されている。

【０００４】また、特開２０００−１２６０８８号公報
には、通電用電極と電位測定用電極の対の電極を、便座
と本体部の側部に別途に設けた握り部とに配設し、手と
臀部又は大腿部間のインピーダンスを測定するように
し、本体部に身体パラメータを入力する入力手段、演算
手段、及び表示手段を設けたものが開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の体脂
肪率測定装置では、手若しくは足の生体インピーダンス
でもって全身の体脂肪率を算出するため、腰まわりなど
に体脂肪が偏在している人は正確に測定することができ
ないという問題を有していた。

【０００６】また、便座装置においても、特開平８−１
３１４０４号公報に開示されているように、便座装置の
便座に電極を設けて大腿部間のみで体脂肪を測定するよ
うにした場合は、大腿部間の体脂肪の測定になり、胴体
のインピーダンスを測定しないため、やはり誤差が大き
いという問題があった。

【０００７】一方、特開２０００−１２６０８８号公報
では、通電用電極と電位測定用電極の対を、便座と手の
握り部とに配設し、手と臀部又は大腿部との間のインピ
ーダンスを測定するようにしているので、上記のような
問題はある程度緩和されて比較的精度の良い測定結果が
得られる。

【０００８】しかしながら、本体部に固定的に配設した
握り部に手電極を設けているため、体格の違いから多く
の人は不自然な姿勢で測定しなければならず、測定し難
いだけでなく、測定誤差の原因になるという問題があ
る。

【０００９】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、使用
者の体格の違いにかかわらず、自然な姿勢で測定できる
とともに正確な測定ができる体脂肪率測定装置を提供す
ることを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の体脂肪率測定装
置は、身体に接触する複数の電極と、電極を用いて生体
インピーダンスを測定し体脂肪率を算出する体脂肪率計
測部と、電源供給部と、便座とを備え、電極の一方は、
便座の臀部又は大腿部接触部に配設した臀部電極にて構
成し、電極の他方は、手が接触しかつ便座に対して位置
可変の手電極にて構成し、臀部又は大腿部と手との間の
生体インピーダンスを測定して体脂肪率を算出するよう
にしたものであり、手と臀部又は大腿部間の生体インピ
ーダンスから体脂肪率を算出することにより身体の胴体
部を含めた体脂肪率を測定することができ、かつ手電極
の位置を体格に応じて変えることで自然な姿勢で測定で
きて測定誤差の少ない状態で測定することができ、正確
な体脂肪率を測定することができる。

【００１１】また、手電極を、便座と分離して構成する
と、手電極の位置が自由となるので、より自然な姿勢で
容易かつ正確に体脂肪率を測定することができる。

【００１２】また、手電極を非使用時に収納するケース
を設けると、非使用時に手電極をケースに収納すること
で、見た目にもすっきりし、掃除や手入れが容易であ
る。

【００１３】また、手電極を使用者の右手側に配設する
と、多くの人は右利きであり、操作部も殆ど右側に配設
されているので操作が容易である。

【００１４】また、手電極と臀部電極を、使用時に体脂
肪率計測部を通じて接続し、非使用時には電気的にも分
離可能に構成すると、手電極と便座を完全に分離でき、
構成を簡素にすることができる。

【００１５】また、手電極を設けた手電極部に、電源供
給部の電池を配設すると、手電極部に電池を収納し、便
座側の電源と完全に分離でき、電源ノイズの影響を受け
ず、また手元で容易に電池交換することができる。

【００１６】また、手電極部に、体脂肪率の測定結果を
表示する表示手段を設けると、手元の手電極部で測定結
果を見ることができ、またトイレとは別の室で結果を見
ることができる。

【００１７】また、臀部電極を、便座の左右表面に複数
設けると、複数箇所から生体インピーダンスを測定する
ことができ、正確な体脂肪率を測定することができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】（第１の実施形態）以下、本発明
の体脂肪率測定装置の第１の実施形態について、図１を
参照して説明する。

【００１９】図１において、１は便座、２は便座１の後
部を開閉自在に支持する固定部である。３は便座１を開
閉自在に覆う便蓋で、固定部２に開閉自在に装着されて
いる。便座１の上面には、便座１上に座った使用者の臀
部又は大腿部が接触する臀部電極４が配設されている。
固定部２内には体脂肪率計測部５と、その電源供給部６
が配設されている。７は使用者が手で掴んで接触する手
電極で、固定部２に適当な長さの電線８を介して接続さ
れ、使用者の体格に応じて任意の位置に位置させること
ができるように構成されている。また、手電極７は非使
用時に固定部２に設けたケース９に収納可能に構成され
ている。図示例では、臀部電極４は使用者の左側、手電
極７は右側に配設されている。

【００２０】体脂肪率計測部５は、臀部電極４と手電極
７が接続され、臀部電極４と手電極７間に高周波信号を
印加して生体インピーダンスを計測し、計測した生体イ
ンピーダンスから体脂肪率を算出するように構成されて
いる。

【００２１】次に、動作・作用について説明する。体脂
肪率を測定する時には、使用者が便座１上に座り、手電
極７を固定部２のケース９から取り出して右手で手電極
７を握って腕を真っ直ぐに伸ばす。すると、使用者の臀
部又は大腿部が電極４に接触し、また手が手電極７に接
触し、かつこれら臀部電極４と手電極７が体脂肪率計測
部５に接続されているので、右手と左側の臀部又は大腿
部との間に高周波電流を流して、それらの間の生体イン
ピーダンスを計測することができる。その際に、手電極
７は電線８にて使用者の体格の違いに応じて任意の位置
まで引き出し可能であるため、使用者の体格に因らずに
常に腕を伸ばした状態で測定でき、腕の曲がりによる測
定のばらつきを無くすことができ、正確に生体インピー
ダンスを測定できる。そして、検出された生体インピー
ダンスに基づいて体脂肪率が演算され、表示手段（図示
せず）に表示される。

【００２２】本実施形態によれば、体脂肪率について、
皮膚の表面状態の安定した臀部や大腿部を使って測定す
ることができ、かつ使用者の臀部又は大腿部と手との間
の生体インピーダンスに基づいて体脂肪率を測定してい
るので、腕と肩と胸部だけでなく、また大腿部間だけで
なく、胴体部をも含めた生体インピーダンスに基づいた
体脂肪率を測定されるので、体脂肪が腰まわりや下腹部
に偏在している場合でも正確に体脂肪率を測定すること
ができ、健康管理に役立てることができる。

【００２３】しかも、手電極７を便座１と分離して構成
し、手電極７の位置を体格に応じて変えることができる
ようにしているので、使用者の体格に因らずに常に自然
で適正な姿勢にて測定でき、不自然な姿勢での測定によ
る測定ばらつきを無くすことができ、測定誤差の少ない
状態で正確な体脂肪率を測定することができる。

【００２４】また、非使用時には手電極７をケース９に
収納することで、見た目にもすっきりし、掃除や手入れ
が容易である。

【００２５】また、手電極７を使用者の右手側に配設し
ているので、右利きの多くの人にとって操作が容易であ
り、かつ臀部電極４は左側に配設しているので、身体の
胴体部の体脂肪率を確実に測定することができる。但
し、臀部電極４を右側に配設してもよく、手電極７を左
側に配設してもよい。

【００２６】なお、手電極７をケース９に収納するとき
に電線８が自動的に巻き取られるように構成したり、伸
縮性に富むカールコードで構成したりするのが好まし
い。また、ケース９は固定部２に限らず、便座１に設け
てもよい。

【００２７】（第２の実施形態）次に、本発明の体脂肪
率測定装置の第２の実施形態について、図２を参照して
説明する。なお、以下の実施形態の説明においては、先
行する実施形態と同一の構成要素については同一の参照
符号を付して説明を省略し、相違点のみを説明する。

【００２８】本実施形態では、便座１の固定部２に対し
て機械的にも電気的にも分離可能に構成した手電極部１
０に手電極７を配設している。そのため、手電極部１０
から延出した電線８の先端部に、固定部２又は便座１に
設けたジャック１１に接続・分離可能なプラグ１２を設
け、これらジャック１１とプラグ１２等の電気的接続手
段にて電気的にも分離可能に手電極部１０を固定部２又
は便座１に接続するように構成している。なお、電線８
は手電極部１０側に引き出し可能に巻き取るように構成
するのが好ましい。また、手電極部１０に電線８以外の
可撓性のある接続体を設けてその先端部にプラグ１２等
を設け、測定時に手電極部１０の位置を可変できるよう
にしてもよい。

【００２９】また、手電極部１０には、測定結果の体脂
肪率を表示する表示手段１３が設けられている。さら
に、手電極部１０には電源供給部としての電池１４を収
納配置している。

【００３０】本実施形態によれば、使用時に手電極部１
０をジャック１１とプラグ１２にて固定部２に接続する
ことにより、体脂肪率を測定することができる。また、
測定結果は、手電極部１０に設けた表示手段１３に表示
され、かつ手電極部１０に電源供給部としての電池１４
を備えているので、手電極部１０を固定部２から分離し
て手元で見ることができ、さらにトイレとは別の室で結
果を見ることもできる。また、非使用時には手電極部１
０と便座１を完全に分離でき、構成を簡素にすることが
できる。

【００３１】また、手電極部１０に電源供給部の電池１
４を配設しているので、便座１側の電源と完全に分離で
き、電源ノイズの影響を受けず、また手元で容易に電池
交換することができる。

【００３２】なお、電気的接続手段はジャック１１とプ
ラグ１２に限定されるものではなく、電気的接点を有す
るものであればよい。また、手電極部１０に固定部２に
対する固定手段を設け、手電極７の固定手段と兼用して
もよい。

【００３３】また、図示例では体脂肪率計測部５を固定
部２に配設したが、手電極部１０に内蔵させてもよい。
そうすると、便座１側には臀部電極４とジャック１１を
設けるだけで良く、低コストにて構成できるので、その
状態を標準部品又は交換部品とし、手電極部１０を体脂
肪率計測を行うためのオプション部品とすることができ
る。また、手電極７を円筒型にしてその内部に電池１４
を収容するようにしてもよい。

【００３４】（第３の実施形態）次に、本発明の体脂肪
率測定装置の第３の実施形態について、図３、図４を参
照して説明する。

【００３５】本実施形態においては、便座１の前後方向
中央部ないし後部の左右表面に一対の臀部電極４ａ、４
ｂを設け、これら臀部電極４ａ、４ｂと手電極７を体脂
肪率計測部５に接続している。

【００３６】本実施形態によれば、図４に示すように、
手電極７と右の臀部電極４ａの生体インピーダンスと、
手電極７と左の臀部電極４ｂの生体インピーダンスとを
測定し、それらの測定値の平均値を求め、それに基づい
て体脂肪率を算出すると、より正確な体脂肪率を測定す
ることができる。なお、手電極７は左手に変えても同様
である。

【００３７】なお、人体と電極との接触抵抗を相殺して
生体インピーダンスの測定精度を向上させるために、各
電極をそれぞれ印加側電極と測定側電極との対（図示せ
ず）として設けてもよい。

【００３８】

【発明の効果】本発明の体脂肪率測定装置によれば、以
上の説明から明らかなように、便座の臀部又は大腿部接
触部に配設した臀部電極と、手が接触しかつ便座に対し
て位置可変の手電極とを設けて、臀部又は大腿部と手と
の間の生体インピーダンスを測定して体脂肪率を算出す
るようにしたので、身体の胴体部を含めた体脂肪率を測
定することができ、かつ手電極の位置を体格に応じて変
えることで自然な姿勢で測定できて測定誤差の少ない状
態で測定することができ、正確な体脂肪率を測定するこ
とができる。

【００３９】また、手電極を便座と分離して構成する
と、手電極の位置が自由となるので、より自然な姿勢で
容易かつ正確に体脂肪率を測定することができる。

【００４０】また、手電極を非使用時に収納するケース
を設けると、非使用時に手電極をケースに収納すること
で、見た目にもすっきりし、掃除や手入れが容易であ
る。

【００４１】また、手電極を使用者の右手側に配設する
と、多くの人は右利きであり、操作部も殆ど右側に配設
されているので操作が容易である。

【００４２】また、手電極と臀部電極を、使用時に体脂
肪率計測部を通じて接続し、非使用時には電気的にも分
離可能に構成すると、手電極と便座を完全に分離でき、
構成を簡素にすることができる。

【００４３】また、手電極を設けた手電極部に、電源供
給部の電池を配設すると、手電極部に電池を収納し、便
座側の本体部の電源と完全に分離でき、電源ノイズの影
響を受けず、また手元で容易に電池交換することができ
る。

【００４４】また、手電極部に、体脂肪率の測定結果を
表示する表示手段を設けると、手元の手電極部で測定結
果を見ることができ、またトイレとは別の室で結果を見
ることができる。

【００４５】また、臀部電極を、便座の左右表面に複数
設けると、複数箇所から生体インピーダンスを測定する
ことができ、正確な体脂肪率を測定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の体脂肪率測定装置の第１の実施形態の
全体斜視図である。

【図２】本発明の体脂肪率測定装置の第２の実施形態の
全体斜視図である。

【図３】本発明の体脂肪率測定装置の第３の実施形態の
全体斜視図である。

【図４】同実施形態における体脂肪率の測定状態の説明
図である。

【符号の説明】

１便座２固定部４、４ａ、４ｂ臀部電極５体脂肪率計測部６電源供給部７手電極９ケース１０手電極部１３表示手段１４電池

フロントページの続き (72)発明者徳本棟彦大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内Ｆターム(参考） 2D037 AD11 2D038 ZA03 4C027 AA06 CC00 EE01 KK00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】身体に接触する複数の電極と、電極を用
いて生体インピーダンスを測定し体脂肪率を算出する体
脂肪率計測部と、電源供給部と、便座とを備え、電極の
一方は、便座の臀部又は大腿部接触部に配設した臀部電
極にて構成し、電極の他方は、手が接触しかつ便座に対
して位置可変の手電極にて構成し、臀部又は大腿部と手
との間の生体インピーダンスを測定して体脂肪率を算出
するようにしたことを特徴とする体脂肪率測定装置。
【請求項２】手電極を、便座と分離して構成したこと
を特徴とする請求項１記載の体脂肪率測定装置。
【請求項３】手電極を非使用時に収納するケースを設
けたことを特徴とする請求項１又は２記載の体脂肪率測
定装置。
【請求項４】手電極を使用者の右手側に配設したこと
を特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の体脂肪率測
定装置。
【請求項５】手電極と臀部電極を、使用時に体脂肪率
計測部を通じて接続し、非使用時には電気的にも分離可
能に構成したことを特徴とする請求項２〜４の何れかに
記載の体脂肪率測定装置。
【請求項６】手電極を設けた手電極部に、電源供給部
の電池を配設したことを特徴とする請求項１〜５の何れ
かに記載の体脂肪率測定装置。
【請求項７】手電極部に、体脂肪率の測定結果を表示
する表示手段を設けたことを特徴とする請求項６記載の
体脂肪率測定装置。
【請求項８】臀部電極を、便座の左右表面に複数設け
たことを特徴とする請求項１〜７の何れかに記載の体脂
肪率測定装置。