JP2002223645A - ビニールハウスのシート張設用誘導具、およびそれを使用したビニールハウスのシート設営方法 - Google Patents

ビニールハウスのシート張設用誘導具、およびそれを使用したビニールハウスのシート設営方法

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JP2002223645A JP2001022938A JP2001022938A JP2002223645A JP 2002223645 A JP2002223645 A JP 2002223645A JP 2001022938 A JP2001022938 A JP 2001022938A JP 2001022938 A JP2001022938 A JP 2001022938A JP 2002223645 A JP2002223645 A JP 2002223645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的且つ簡単な作業によって速やかなシー
ト装着を実現、可能とする新規な構造からなるビニール
ハウスのシート設営用誘導具、およびそれを使用した新
規なビニールハウスのシート設営方法を提供する。 【解決手段】 全ての梁間方向骨格体Bと全てのシート
張設紐Hとの間を通過するようにした牽引索条9の一端
側に、誘導具本体1の連結機構8を連結すると共に、当
該誘導具本体1にシートSの一部を着脱自在に保持した
後、同牽引索条9他端側を牽引し、全ての梁間方向骨格
体Bと全てのシート張設紐Hとの間を通過、引抜き状に
誘導、配設してしまうビニールハウスのシート設営用誘
導具1を使用したビニールハウスのシート設営方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、農業用ビニールハウス、お
よびその他の倉庫、車庫といった用途にも広く利用され
るビニールハウスの設営技術に関するものであって、特
に、骨格体やシート張設紐等の設置を既に終えているハ
ウス構造物に対し、効率的且つ簡単な作業によって速や
かなシート装着を実現、可能とする新規な構造からなる
ビニールハウスのシート張設用誘導具、およびそれを使
用した新規なビニールハウスのシート設営方法を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国は、南北に細長い国土を有し、そ
の地形も内陸や内海、島、山地、平地、盆地、傾斜地等
のように複雑である上、周囲を海に囲まれ、各種の海流
や、夏季に勢力を強める太平洋高気圧、および冬季にシ
ベリアから張り出す寒気団等の影響を強く受ける等、各
地で気象条件が大きく異なるという独特の気候風土を有
しており、そうした厳しい自然環境を克服して安定した
農業を維持するため、その土地々々に応じた様々な栽培
形態が発達してきているが、太陽エネルギーを有効利用
するようにした簡易施設としてのビニールハウスも、そ
うした目的で創出された物の一例といえる。
【0003】このビニールハウスは、作物を適温に保つ
と共に、風雨の影響から作物を守り、灌水、施肥管理、
病虫害対策等、栽培期間中の作物の育成、管理に有利で
ある上、年間を通じ、同じ作物を栽培する周年栽培を実
現することができる等、露地栽培に比較して有利な点が
多く、しかも簡易な施設であって経済的な負担も少なく
て済み、導入し易いという特徴も手伝って、広い農地を
有さず、四季を通じて大きく気候を変化させる自然環境
の中で、良質な農作物を安定生産したいとする我が国の
農業事情にうまく適合したことから、トンネル栽培用の
小型のものをはじめ、花卉類や野菜類栽培用の中形のも
の、そしてサクランボ等果樹栽培用の大型のもの等、様
々な用途、サイズのものとして全国的に広く普及、利用
され、施設型農業の隆盛を見るに至っている。
【0004】このように広く普及しているビニールハウ
ス、特に中型、大型のビニールハウスは、一般的に,そ
の多くが亜鉛鍍金を施した複数本の鉄製パイプを、棟方
向に所定間隔を隔てるようにして配置させ、丸屋根式、
片屋根式、両屋根式、または二重勾配式等のハウス骨格
を形成し、その外側表面に塩化ビニル等のプラスチック
シートを張設した構造となっているが、この構造におい
て欠かせないビニールシートは、単年または数年に渡っ
て使用している中に、風雨や日光および寒暖の差を繰り
返し受け、次第に劣化して透光性が低下し、太陽光の取
り込みを充分に行えなくなる上、弾力を失って強風や降
雨、雹、積雪等の外力によって容易に破けてしまうとい
う事態を招来してしまうといった不都合がある外、降雪
地帯等では、農閑期となる冬期間の雪害や風害等から施
設を守らなければならないという切実な問題もあること
から、必要に応じてその都度ハウス骨格から取り外し、
再び張設し直す作業が必ず伴うことになる。
【0005】ところが、このビニールハウス骨格体に対
するビニールシートの張設作業は、その目的上、ビニー
ルシートがシームレスの大幅で長尺のものでなければな
らず、しかもそれ程頑丈ではない骨格体の最も高いとこ
ろから左右に振り分けて棟方向全体に添設状としなけれ
ばならないことから、作業が極めて大掛かりな上、かな
り煩雑且つ危険性を伴うものとなるため、ビニールハウ
スを導入して施設型農業を営む農家にとって大きな作業
負担を強いられることとなっており、こうした負担を少
しでも軽減しようと、これまでにも、例えば特開平7−
289092号公報に開示された熊本県発明「ハウスの
シート張設装置」のように、ハウスの長手方向に配設し
た移動案内部に沿って、シート案内部を移動可能に設
け、該シート案内部にシートの先端部を係止し、屋根面
に沿って自動的に移動させながらシートを張掛けできる
よう構成してなるものや、特開平8−214710号公
報の早川発明「ビニールハウスにおける屋根シート展張
方法及び屋根シート展張用補助具」に示された、ハウス
骨格の屋根上に、棟方向に移動可能な走行部を有する可
動な補助具と、屋根のアーチ形状に沿って棟と略直交す
るシート載置架台とを備え、ジグザグ状に折り畳まれた
シートを、該シート載置架台上に搭載し、走行部を棟方
向に移動させながら、シートを展開状に張設してゆくよ
うにしたもの等によって代表されるような、ビニールハ
ウスを設営するための各種技術についての開発、提案が
なされている。
【0006】しかしながら、このような従前からのシー
ト張架設装置や屋根シート展張用補助具等は、その施設
が比較的大型を対象としていて、設置に際して大掛かり
な取付け工事と、それに伴って発生する多額の費用とを
要する上、ビニールハウス設営後の撤去作業にも多くの
労力を費やさざるを得ないものであり、その上、ビニー
ルハウスに張設したシートを外側から抑え込むために、
棟方向所定間隔置きであって、骨格体梁間方向全体に掛
け渡されている多数本のシート張設紐が張られた状態の
ままでのシート張設作業の実施をすることができず、シ
ートを張り替える際には、全てのシート張設紐を一度撤
去してしまい、シートを張設した後において、再度シー
ト張設紐を掛け渡し直す作業が必要となってしまうた
め、今度はハウスの屋根に多数本のシート張設紐を掛け
渡す作業のために多くの時間と手間とを費やさざるを得
なくなる上、その間にも荒天で強風や風雨雪等が吹き付
けられるとシートがバタつき、シート張設紐を掛け渡す
作業が非常に困難なものとなってしまう等、張り替え作
業の負担を簡単に軽減することができるものではなかっ
た。
【0007】この発明は、以上のような状況に鑑み、小
人数であっても効率的且つ簡単、迅速なビニールハウス
へのシート張設作業を実現することはできないものかと
の判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡
る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結
果、今回、遂に新規な構造のビニールハウスのシート張
設用誘導具、およびそれを使用した新規なビニールハウ
スのシート設営方法を実現化することに成功したもので
あり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例
と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含されるビ
ニールハウスのシート張設用誘導具は、基本的に次のよ
うな構成から成り立っている。即ち、先頭部が比較的硬
質且つ鋭角状に形成され、同先頭部に連続する後端側が
比較的軟質であって漏斗状に拡開されてなる、全体形状
を錐形状とした誘導具本体を有し、該誘導具本体内部に
は、漏斗状開口側から挿入したシートの一部を着脱自在
に保持可能とする仮止め機構を設けると共に、同誘導具
本体先頭部突端には、牽引索条用の連結機構を形成して
なる如く構成されたビニールハウスのシート張設用誘導
具である。
【0009】この基本的な構成からなるビニールハウス
のシート張設用誘導具を、表現を変えて示せば、先頭部
が比較的硬質且つ鋭角状に形成され、同先頭部に連続す
る後端側が比較的軟質であって漏斗状に拡開されてな
る、全体形状を錐形状とした誘導具本体を有し、該誘導
具本体内部には、漏斗状開口側から挿入したシートの一
部を着脱自在に保持可能とする仮止め機構を設けると共
に、同誘導具本体先頭部突端には、牽引索条用の連結機
構を形成し、漏斗状開口側から挿入したシートの一部を
仮止め機構によって着脱自在に保持した上、既に設営さ
れているビニールハウスの梁間方向骨格体と、同じく梁
間方向に架け渡されているシート張設紐との間を通過す
るように牽引、操作する牽引索条により、誘導具本体
を、シートの一部に被冠状としたままで前記梁間方向骨
格体とシート張設紐との間に誘導、通過するようにした
構成を要旨とするビニールハウスのシート張設用誘導具
であるということができる。
【0010】そして、より具体的には、先頭部が比較的
硬質且つ鋭角状に形成され、同先頭部に連続する後端側
が比較的軟質であって漏斗状に拡開されてなる、全体形
状を錐形状とした誘導具本体を有し、該誘導具本体内部
には、漏斗状開口側から挿入したシートの一部を着脱自
在に保持可能とする仮止め機構を設けると共に、同誘導
具本体先頭部突端には、牽引索条への連結部を先端に設
けた接続索条を延伸してなる牽引索条用の連結機構を形
成してなる構成を要旨とするビニールハウスのシート張
設用誘導具であるということができる。
【0011】更に具体的な構成で示せば、この発明に包
含されるビニールハウスのシート張設用誘導具は、先頭
部が比較的硬質且つ鋭角状に形成され、同先頭部に連続
する後端側が比較的軟質であって漏斗状に拡開されてな
る、全体形状を錐形状とした誘導具本体を有し、該誘導
具本体内部には、漏斗状開口側から挿入したシートの一
部を着脱自在に保持可能とする仮止め機構を設けると共
に、同誘導具本体先頭部突端には、牽引索条用の連結機
構を形成した上、該連結機構に牽引索条を連結する際に
は、同連結箇所の牽引索条側に先導用カバーを組み合わ
せ、被冠状とするようにしてなるものとし、漏斗状開口
側から挿入したシートの一部を仮止め機構によって着脱
自在に保持すると共に、誘導具本体連結機構と牽引索条
との連結部分の牽引索条側から先導用カバーを被冠とし
た上、既に設営されているビニールハウスの梁間方向骨
格体と、同じく梁間方向に架け渡されているシート張設
紐との間を通過するように牽引、操作する牽引索条によ
り、誘導具本体を、シートの一部に被冠状としたままで
前記梁間方向骨格体とシート張設紐との間に誘導、通過
するように構成したことを要旨とするビニールハウスの
シート張設用誘導具であるということができる。
【0012】誘導具本体は、その内側にビニールハウス
用のシートの一部を一時的に収容挟持し、ビニールハウ
スの梁間方向骨格体とシート張設紐との間を摺り抜け、
掛からないよう誘導、通過可能とする機能を果たすもの
であり、先頭部を錐形状とし、末端側を、シートの一部
に被冠状に装着可能とする拡開された構造としなければ
ならず、誘導具本体の全体形状を円錐形状、楕円錐形
状、多角錐形状等の外郭形状とし、先頭部を牽引操作に
耐え得る充分な強度をもつものとすべきであり、また、
末端側は、該梁間方向骨格体とシート張設紐との間を通
過し易いよう扁平状に形成したものとしたり、該梁間方
向骨格体やシート張設紐に接すると、その圧力を受け適
度に変形し、容易に摺り抜けることのできる弾性変形可
能な構造のもの等とすることができ、例えば、後述の実
施例にも取り上げているように、先頭部を錐形状の金属
製覆部とその内側に添設状に嵌合可能な金属製中込め部
とによって形成し、両者の間に別体の比較的軟質な合成
樹脂製被冠部の先端側を挟着状に一体化して全体形状が
略錐形状となるようにしたものの外、全体形状を合成樹
脂製の錐形状ものとし、同先頭部の肉厚だけを厚めとす
るか、補強リブを射出一体形成するか等して変形し難い
構造のものに形成したり、同先頭部に補強用の金属製芯
板を埋め込んだり、あるいは表面か内面あるいは双方の
面に金属製補強薄板を添設、一体化してなるようにした
もの等、少なくとも本体先頭部だけは牽引索条による牽
引力を受けて破損する慮が少なく、また梁間方向骨格体
とシート張設紐との間を円滑に擦り抜け可能な錐形状の
ものに形成されていなければならない。
【0013】誘導具本体先頭部は、上記したとおり、接
続索条または牽引索条から受ける牽引力に耐え、誘導具
本体末端側を一体に連結し、仮止め機構に一部を仮止め
されたシートを、充分な強度で確実に繋ぎ止める機能を
果たすものであり、外力によって不用意に末端側を離脱
させてしまうような構造のものを避けなければならず、
強固に一体化するか、あるいは接続索条または牽引索条
の牽引力を受けて、末端側と一体化する、例えば、後述
する実施例の如く、先頭部を錐形状の金属製覆部とその
内側に添設状に嵌合可能な金属製中込め部とによって形
成し、その間に、誘導具本体の末端側を形成する漏斗状
被冠部を挟着状に一体化する構造のものとすると極めて
好都合のものとすることができる。
【0014】したがって、この望ましい構造のものにお
ける金属製覆部は、先頭部の外側形状を先鋭状に形成
し、後側部に金属製中込め部を一体的に連結する機能を
果たし、先頭端部から接続索条または牽引索条を延伸さ
せ、これら索条から加わる牽引力や、金属製中込め部お
よび仮止め機構等から加わる外力に耐えるに充分な強度
を有するものとしなければならず、比較的硬質なポリカ
ーボネート等の合成樹脂またはステンレス鋼や真鍮等の
各種金属から形成するのが望ましく、また、同金属製中
込め部は、先端側を金属製覆部の後部側に一体化し、後
部側に仮止め機構を配すると共に、金属製覆部との間に
末端側の漏斗状被冠部を挟着状に取着する機能を果たす
ものであって、前記金属製覆部と略同等の強度を有する
素材から形成すべきであり、先端中央部に、金属製覆部
の後部中央に開口されたネジ穴に螺合する雄ネジを同心
状に突設し、漏斗状被冠部の先端側を後側から貫通する
ようにして金属製覆部に螺着し、一体化させるようにし
た構造のものとすることができる。
【0015】合成樹脂製被冠部は、誘導具本体が、ビニ
ールハウスの梁間方向骨格体およびシート張設紐といっ
た障害物の間を移動する際に、仮止め機構に仮止めされ
たシートの一部をその平滑面で覆い、周囲への干渉を防
止して摺り抜けを容易にすると共に、外圧によって適度
に変形し、円滑な通過を可能とする機能を果たすもので
あり、変形させた後にも、元の形状を自ずから復元する
ことのできる素材から形成すべきであり、例えばPPや
ABSのような比較的軟質であって表面の摩擦抵抗の少
ない合成樹脂を採用するのが望ましく、先頭部と連続、
一体形成した誘導具本体の、当該先頭部を除く末端側の
ラッパ状部分に相当する部分であったり、あるいは後述
の実施例のように、先頭部とは別体のものとし、金属製
覆部と金属製中込め部との間に挟着状に装着される先端
部には、それら先頭部への確実な固着を可能とするフラ
ンジ形、取着孔、係合突部あるいは鈎爪形等の取着構造
を付設してなるものとすると好都合のものとなる。
【0016】仮止め機構は、誘導具本体の内側に、ビニ
ールハウス用シートの一部を、一時的に仮止めする機能
を果たすものであって、梁間方向骨格体とシート張設紐
との間を誘導、牽引する際にシートに加わる摩擦力に抗
して、離脱させることなく仮固定できる程度の充分な強
度、および構造をもつものとしなければならず、例え
ば、誘導具本体の内部に紐やロープを設け、シートの一
部を縛り付ける構造や、万力状の挟着具をネジ機構によ
って締め付けるようにしたものや、クランプ機構によっ
て挟着する構造、あるいは、牽引索条または接続索条の
末端に挟着機構の一部が連結され、それら牽引索条また
は接続索条に牽引力を加えることにより、挟着機構がシ
ートの一部を強力に噛み込み、牽引力を除くとシートを
離脱することができるようにした構造のものとする外、
後述する実施例にも採用しているような、誘導具本体先
頭部から導入された牽引索条または接続索条の末端を誘
導具本体内側適所に取着する一方、それに続く牽引索条
または接続索条の中途部、もしくは中途部を紐やロープ
に置き換えて繋いだ部分をループ状に湾曲、反転させ、
同先頭部突端から進退自在に導出してなるものとし、牽
引索条または接続索条の導出方向への牽引操作によって
牽引索条、または接続索条の中途部に設けたループ状部
分を絞り込むことにより、誘導具本体の漏斗状開口側か
ら収容したシートの一部を着脱自在に保持可能とするよ
う形成したものとすることができる。
【0017】連結機構は、誘導具本体の先頭部突端に、
ロープやワイヤーロープ、ピアノ線等の牽引索条を着脱
自在に連結可能とする機能を果たすものであり、牽引索
条を比較的容易に繋着可能であって、シート牽引作業に
耐える充分な強度を有する構造としなければならず、誘
導具本体の先頭部と同程度か、それよりも小さなものと
すべきであり、誘導具本体の先頭部突端に一体に固着さ
れた環状のものや、同先頭部突端から延伸した、短い接
続索条の端部に形成された環状、あるいは開閉可能な顎
を有するフック状に形成した連結部を設けたものとする
ことができる外、回転自在なサルカン状に形成されたも
のとすることができる。
【0018】接続索条は、誘導具本体の先頭部突端から
所定寸法延伸され、その先端に牽引索条と繋着可能な連
結部とを設けて連結機構を形成する機能を果たすもので
あり、シートの牽引作業に耐えるに充分な強度を有する
ものであって、ビニルハウスの梁間方向骨格体や、シー
ト張設紐等に不用な負担を掛けない程度の索条直径に設
定され、比較的軽量な紐状物、例えば、紐、ロープ、ワ
イヤーロープ、ピアノ線等を使用するのが望ましい。
【0019】なお、牽引索条は、この発明の誘導具の使
用に際して付随的に必要となり、誘導具本体の先頭部突
端に直接的に繋着するか、もしくは連結機構を介して連
結し、牽引力を誘導具本体に伝え、牽引誘導可能とする
機能を果たすものであり、梁間方向骨格体とシート張設
紐との間を通過して、ハウス棟方向全長に掛け渡された
上、同先端に誘導具本体を連結し、同誘導具本体を介し
てシートの一部を地上部において取り付けることができ
ると共に、同末端側は、ハウス外の地上部やトラック荷
台等に据え付けられた巻取機に巻き掛けて始動できる
か、人や農用トラクター等でハウスから離れる棟方向へ
の牽引を可能とするだけの長尺なながさとした強度ある
紐やロープ、ワイヤーロープ、ピアノ線等、牽引作業に
通常使用されている索条であれば特にその種類が限定さ
れることはない。
【0020】先頭用カバーは、接続索条の連結部の外郭
形状を先鋭状とするように覆い、梁間方向骨格体とシー
ト張設紐との間を擦り抜け状に通過する際に、前記した
誘導具本体に先行することとなる接続索条の連結部が、
周囲の骨格体やシート張設紐等に掛合することなく円滑
に移動していくようにすることを可能にする機能を果た
すものであり、該連結部を覆うに充分な大きさに設定
し、外力によって不用意に変形しない程度に比較的硬質
な素材、例えばポリカーボネート等の比較的硬質な合成
樹脂や、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の各種金属
から形成することが可能であり、また、その全体形状
は、予め錐形状に形成してなるものの外、テープ状のも
のを何回か巻き付けて略錐形状に形成されるようにした
ものも包含しており、予め錐形状成形体としたものの場
合には、後述の実施例のように、先頭端部が、太さの異
なる牽引索条の挿通に対応可能となるよう、先割れ溝付
き装着孔に形成したものとし、同先割れ溝の拡開程度を
調節することによって各種太さ、断面形状の牽引索条で
も使用可能となるように配慮したものとするのが望まし
い。
【0021】シートは、ビニールハウスの全部もしくは
一部の梁間方向骨格体と、シート張設紐との間に張設可
能であって、ビニールハウス内部を覆うシート状物を形
成する機能を果たすものであり、この種ビニールハウス
用として従前から使用され、また今後開発、提供される
であろう各種の透明な所謂農業用ビニールシートの外、
表面処理や着色を施してなる反射シートや日除けシート
等といった特殊目的で採用されるシート、あるいは、寒
冷紗、不織布、ネット等といったシート状のもの等、ビ
ニールハウス骨格体に添設状にして使用可能となるあら
ゆるタイプのシート状素材のものが含まれる。
【0022】
【関連する発明】上記したビニールハウスのシート設営
用誘導具に関連し、この発明には、以下のとおりの構成
を要旨とするビニールハウスのシート設営用誘導具を使
用したビニールハウスのシート設営方法を包含してお
り、その構成の要旨は、基本的に次のとおりのものであ
る。即ち、ビニールハウスの棟方向全長に渡って立設さ
れている全ての梁間方向骨格体と、同じく全ての梁間方
向に架け渡されているシート張設紐との間を通過するよ
うにして、予め牽引索条を配設した上、その一端側に誘
導具本体の連結機構を連結すると共に、当該誘導具本体
の仮止め機構によってシートの一部を着脱自在に保持し
た後、同牽引索条他端側を、ウインチ等の巻上げ機によ
る巻き上げ、牽引操作か、あるいは農業用機械や人力に
よる牽引操作によって牽引し、全ての梁間方向骨格体と
全てのシート張設紐との間を通過、引抜き状としてしま
うことにより、それまでビニールハウス外に置かれてい
たシートを、一部誘導具本体によって被冠状とされたま
まで前記梁間方向骨格体とシート張設紐との間に誘導、
配設してしまうようにしたビニールハウスのシート設営
用誘導具を使用したビニールハウスのシート設営方法で
ある。
【0023】また、誘導具本体の仮止め機構によってシ
ートの一部を着脱自在に保持した後、ビニールハウスの
棟方向全長に渡って立設されている全ての梁間方向骨格
体と、同じく全ての梁間方向に架け渡されているシート
張設紐との間を通過するようにして牽引索条を配設した
上、同牽引索条他端側を、ウインチ等の巻上げ機による
巻き上げ、牽引操作か、あるいは農業用機械や人力によ
る牽引操作によって牽引し、全ての梁間方向骨格体と全
てのシート張設紐との間を通過、引抜き状としてしまう
ことにより、それまでビニールハウス外に置かれていた
シートを、一部誘導具本体によって被冠状とされたまま
で前記梁間方向骨格体とシート張設紐との間に誘導、配
設してしまうようにした構成を要旨とする設営方法も、
この発明のビニールハウスのシート設営用誘導具を使用
したビニールハウスのシート設営方法として包含されて
いる。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例
と共に、その構造について詳述することとする。
【0024】
【実施例1】図1の分解されたシート設営用誘導具の斜
視図、および図2のシート設営用誘導具の断面図に示さ
れる事例は、先頭部をステンレス鋼製の金属製覆部およ
び金属製中込め部から形成し、末端側を形成する合成樹
脂製被冠部を装着することによって形成した誘導具本体
を有し、同誘導具本体内側適所に、中途部をループ状に
湾曲させた接続索条の一端を結合し、他端を金属製覆部
と金属製中込め部とを組み合わせてなる先頭部の、突端
から進退自在に導出してなるものとした基本的構成から
なるこの発明に包含されるビニールハウスのシート設営
用誘導具における代表的な一実施例を示すものである。
【0025】当該シート設営用誘導具は、その誘導具本
体1が、外側形状を、最大直径が約10〜15cm程
度、長さ約15〜20cm程度の円錐形に形成されるよ
うにしたものであり、その先端側約5cm程度の部分は
金属製覆部3とその内部に嵌合状となるようにした金属
製中込め部4との組み合わせからなる先頭部2、および
その後方側に連結、一体化されることになるラッパ状の
合成樹脂製被冠部51を有している。
【0026】先ず、先頭部2は、その先端側内部に、該
円錐形に同心状であって末端側に向けて開口する雌ネジ
部32を穿孔してなる平面状の接合用底面部31を形成
し、該雌ネジ部32の先端側底部から先頭部突端にかけ
て、該円錐形に同心状配置となる索条導出孔33を貫通
した金属製覆部3と、外側形状が、該金属製覆部3の末
端側開口内に装着可能な略円錐台形であり、その先端部
に、平面状の接合用座面部41を形成すると共に、該接
合用座面部41中央から、円錐形の軸心に同心状の雄ネ
ジ部42を突設し、同雄ネジ部42の軸心位置に、その
先端から接合用座面部41の円錐台形内後端面にかけて
貫通する索条導出孔43を穿孔した上、円錐台形の末端
側内周壁面適所に、所定肉厚の管状であって、その中心
に向けて肉厚方向に貫通する複数のネジ孔と、それらに
螺合する六角穴付き止めネジとを設け、接続索条6の端
部を装着、固定可能とする固着用金具44を、溶接、鑞
付け、あるいはボルト結合等することによって強固に一
体化した金属製中込め部4とからなるものに形成されて
いる。
【0027】一方、同誘導具本体1の末端側5は、該金
属製中込め部4を先端側内部に収容可能であり、且つ金
属製覆部3の末端側開口に先端側を装着可能な漏斗型の
円錐台形状に形成し、該金属製中込め部雄ネジ部42を
突端面の中央から突設できる貫通孔52を穿孔する一
方、その末端側開口が、ビニールシートの一部を収容可
能な程度の大きさに、開口されてなる合成樹脂製被冠部
51から形成したものとなっている。
【0028】誘導具本体1は、同合成樹脂製被冠部51
の先端側内部に収容した金属製中込め部4の雄ネジ部4
2を、合成樹脂製被冠部貫通孔52に貫通させて先端側
に露出状とした上、金属製覆部3の雌ネジ部32に螺合
させ結合すると共に、金属製覆部3と金属製中込め部4
との間に、合成樹脂製被冠部51の先端側を挟み込み、
一体化することにより、全体形状を円錐形となるように
したものであり、金属製中込め部4の固着用金具44に
は、接続索条6の一端を装着し、各六角穴付き止めネジ
によって強固に固着されたものとし、これに続く接続索
条6の中途部を、ループ状に湾曲、反転させた上、同接
続索条6先端部を、金属製中込め部4索条導出孔43
と、金属製覆部3索条導出孔33とに順次、進退自在な
状態に貫通させ、先頭部2突端から導出し、該ループ状
部分によって仮止め機構7を形成するものとしている。
【0029】また、先頭部2突端から外部に導出した接
続索条6の先端には、先頭部2と同等か、それよりも小
さな寸法に設定された、環状をなす連結部81を設ける
ことによって連結機構8を形成したものとし、該連結機
構8の連結部81には、ロープまたはワイヤー等の牽引
索条9を繋着するものであって、連結部81に連結され
る牽引索条9側には、連結部81を覆う円錐形状に形成
され、先端部に牽引索条9の多様な直径に対応可能とす
る先割れ溝付き装着孔92を開口してなる先頭用カバー
91を被冠状としたものとなっている。
【0030】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明のビニー
ルハウスのシート設営用誘導具は、以下のようにして、
この発明に包含されるビニールハウスのシート設営方法
に使用することが可能である。図1および図2に示すよ
うに組み立てられた誘導具本体1は、その接続索条6先
端に形成された連結機構8連結部81に対し、先頭用カ
バー91を装着した牽引索条9の一端を繋着し、当該連
結部81を、先頭用カバー91によって被冠状にカバー
したものとして使用することが可能であり、該先頭用カ
バー91の先割れ溝付き装着孔92は、ロープ、ワイヤ
ーロープ、ピアノ線等、使用する牽引索条9の太さに応
じ、開口寸法を適宜拡大、あるいは縮小変形させ、不用
意にズレ動いたり、外れたりしないよう装着することが
可能である。
【0031】誘導具本体1末端側5の合成樹脂製被冠部
51漏斗状開口の内側に位置するようにした、接続索条
6中途部の仮止め機構7を形成するループ状部分に、図
2中に鎖線矢印で示すように、ビニールシート端部側の
一部を通した上、先頭部2の先頭突端から導出された接
続索条6先端側を、同図中に実線矢印で示すよう引き出
すことにより、該仮止め機構7を形成するループ状部分
が、図中鎖線によって示される状態に絞り込まれ、ビニ
ールシートの一部を誘導具本体1内に引き込むと同時
に、挟着状に保持するものとなる。
【0032】このようにしてビニールシートの一部を誘
導具本体1に仮止めし、該牽引索条9の他端側を、図3
のビニールハウスにシートを設営する作業状態の斜視図
に示されるように、ビニールハウスの棟方向全長に渡っ
て立設された全ての梁間方向骨格体B,B,……、およ
び同じく全ての梁間方向に架け渡されたシート張設紐
H,H,……の間を、棟方向の一方から他方へ通過する
ように配した上、誘導具本体1とは反対側となるよう配
置された他端側をウインチ、農業用機械あるいは人力等
によって牽引操作する。
【0033】すると、誘導具本体1に先立って牽引索条
9に牽引される先頭用カバー91が、連結部81を梁間
方向骨格体Bやシート張設紐Hの間を摺り抜けるように
案内し、更に、その後に続く誘導具本体1が、ビニール
シートSを引き摺るようにして全ての梁間方向骨格体
B,B,……、および全てのシート張設紐H,H,……
の間を次々と通過し、該ビニールシートSがハウスの棟
方向全体に掛け渡されてなるようにした状態とする。
【0034】その後、棟方向の他方に抜け出した誘導具
本体1の接続索条6を緩め、仮止め機構7(ループ状部
分)を、図2中の実線で示されるように拡開させ、仮止
め状となっていたビニールシートSの一部を取り外して
しまってから、一塊状にまとめられて棟方向に掛け渡さ
れたビニールシートSの左右側縁を、シート張設紐H,
H,……に緩く押さえられた状態のままで骨格体に沿っ
て夫々左側または右側に引き下ろし、ハウス全体に皺や
弛みを生じないよう張設状にすると共に、必要があれば
シート張設紐H,H,……の張り具合を適宜調節するこ
とにより、ビニールシートSをハウス全体の骨格体に沿
わせて緊張状態にしたシートの設営が完了することにな
る。
【0035】
【効果】以上のとおり、この発明のビニールハウスのシ
ート設営用誘導具によれば、従前までのハウスへのシー
ト張架方法では、大勢の人手を確保し、高所での危険な
作業を余儀無くされるか、さもなければ、大掛かりな張
架装置等をハウス屋根部に装着し、その装置を遠隔操作
する等してシート張設作業を行わなければならず、多大
な費用と労力とを費やさざるを得ず、施設型農業を営む
農家にとって大きな負担を強いるものとなっていたのに
対し、非常に小型、軽量な誘導具本体にシートの一部を
仮止めし、予めハウス骨格体や張設紐の間に配するよう
にした牽引索条を適宜牽引操作することにより、簡便に
シートを張設することができるようになることから、従
前までの不都合が一挙に解消されてしまい、一人または
数人といった小人数による作業を可能とし、シート張設
作業の効率を格段に向上させて経費を大幅に削減し、経
済的な施設型農業設営を実現化できるという秀れた効果
を発揮できるものとなる。
【0036】また、そのシート設営用誘導具を使用した
この発明のビニールハウスのシート設営方法によれば、
既に時間を掛けて骨格体梁間方向に掛け渡し、そのまま
掛け渡し済みとしてあるシート張設紐に係らず、ビニー
ルハウス用のシートを、梁間方向骨格体と、シート張設
紐との間を通過するよう張設することが可能となること
から、従前までの手段では不可欠となっていて、大きな
作業負担となっていたシート張設紐の張り直し作業を一
切不要とし、しかも、暴風雨、雪等の荒天時に際して
も、張設されたシートが、直ちにシート張設紐によって
抑えられた状態となるのでバタつくことがなく、天候に
係らず安全、確実に作業を進めることができ、したがっ
て突然の強風等によるシートの破損や作業性の悪化等も
来す慮がなく、張設作業の効率を大幅に高めることがで
き、従前まで多大な費用と労力とを費やすことを覚悟し
なければならなかったシート設営作業を、小人数によっ
て迅速且つ安全で、経済的な作業に改善することを可能
とすることができるという秀れた特徴が得られるもので
ある。
【0037】特に、実施例に説明したビニールハウスの
シート設営用誘導具は、上記した特徴に加え、先頭部2
を金属製の硬質なものとしたことにより、梁間方向骨格
体B,B,……と、シート張設紐H,H,……との間を
通過する際に、強制的に掻き分けるようにして前進可能
とする一方、末端側5を比較的軟質な合成樹脂製被冠部
51としたことから、梁間方向骨格体B,B,……と、
シート張設紐H,H,……との間を通過する際に、柔軟
に変形して不要な抵抗が解消され、摺り抜けを容易なも
のとすることができるという利点が得られるものとなっ
ている。
【0038】また、仮止め機構7を、一端が固着された
上、合成樹脂製被冠部51内に配置された接続索条6の
中途部をループ状に湾曲させ、他端側を先頭部2を貫通
させて進退自在に導出するようにした構造のものでは、
接続索条6を牽引操作することによって自動的にループ
状部分が絞り込まれ、シートの一部を簡単に挟着状に仮
固定することができ、簡素な構造によって極めて実用的
な効果を期待することができるものとなり、更に、接続
索条6先端側の連結部81に繋着するようにした牽引索
条9に先頭用カバー91を装着した構造のものでは、梁
間方向骨格体B,B,……と、シート張設紐H,H,…
…との間の連結部81の通過を極めて円滑なものとする
ことができる上、先頭用カバー91に形成した先割れ溝
付き装着孔92は、牽引索条の太さに応じて開口径を自
在に調節することができるものとなって、専用の牽引索
条9を購入することなく、他の目的で既に所有している
ロープやワイヤーロープ等の使用も可能にするものとな
ることから、操作性に秀れるだけではなく、経済的にも
有利なものになるという極めて実用的なものとすること
ができる。
【0039】叙述の如く、この発明のビニールハウスの
シート設営用誘導具、およびそれを使用したビニールハ
ウスのシート設営方法は、その新規な構成によって所期
の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも小型,
軽量である上、構造が簡素で製造も容易なことから、従
前からのシート展張用具等に比較して遥かに経済的なも
のとして提供することができる上、シート張設紐の張り
替え作業も不要とし、高所での危険な作業も大幅に省略
して小人数による張設作業を実施可能し、作業効率も大
幅に高めるられることから、ビニールハウスのシート張
り替え作業の度毎に、多大な経費と労力とを覚悟しなけ
ればならなかった施設型農業を営む農家にとっては勿論
のこと、関連農機具業界等からも高い評価がなされ、広
範に渡って利用、普及していくものになると予想され
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のビニールハウスのシート設営用誘導
具、およびそれを使用したビニールハウスのシート設営
方法の技術的思想を具現化した代表的な実施例を示すも
のである。
【図1】シート設営用誘導具の分解状態を示す斜視図で
ある。
【図2】シート設営用誘導具の構造を示す断面図であ
る。
【図3】シートの設営状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 誘導具本体 2 先頭部 3 金属製覆部 31 同 接合用底面部 32 同 雌ネジ部 33 同 索条導出孔 4 金属製中込め部 41 同 接合用座面部 42 同 雄ネジ部 43 同 索条導出孔 44 同 固着用金具 5 末端側 51 同 合成樹脂製被冠部 52 同 貫通孔 6 接続索条 61 同 連結部 7 仮止め機構(ループ状部分) 8 連結機構 81 同 連結部 9 牽引索条 91 同 先頭用カバー 92 同 先割れ溝付き装着孔 B 梁間方向骨格体 H シート張設紐 S ビニールシート(シート)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先頭部が比較的硬質且つ鋭角状に形成さ
    れ、同先頭部に連続する後端側が比較的軟質であって漏
    斗状に拡開されてなる、全体形状を錐形状とした誘導具
    本体を有し、該誘導具本体内部には、漏斗状開口側から
    挿入したシートの一部を着脱自在に保持可能とする仮止
    め機構を設けると共に、同誘導具本体先頭部突端には、
    牽引索条用の連結機構を形成してなるものとしたことを
    特徴とするビニールハウスのシート張設用誘導具。
  2. 【請求項2】 先頭部が比較的硬質且つ鋭角状に形成さ
    れ、同先頭部に連続する後端側が比較的軟質であって漏
    斗状に拡開されてなる、全体形状を錐形状とした誘導具
    本体を有し、該誘導具本体内部には、漏斗状開口側から
    挿入したシートの一部を着脱自在に保持可能とする仮止
    め機構を設けると共に、同誘導具本体先頭部突端には、
    牽引索条用の連結機構を形成し、漏斗状開口側から挿入
    したシートの一部を仮止め機構によって着脱自在に保持
    した上、既に設営されているビニールハウスの梁間方向
    骨格体と、同じく梁間方向に架け渡されているシート張
    設紐との間を通過するように牽引、操作する牽引索条に
    より、誘導具本体を、シートの一部に被冠状としたまま
    で前記梁間方向骨格体とシート張設紐との間に誘導、通
    過するようにしたことを特徴とするビニールハウスのシ
    ート張設用誘導具。
  3. 【請求項3】 先頭部が比較的硬質且つ鋭角状に形成さ
    れ、同先頭部に連続する後端側が比較的軟質であって漏
    斗状に拡開されてなる、全体形状を錐形状とした誘導具
    本体を有し、該誘導具本体内部には、漏斗状開口側から
    挿入したシートの一部を着脱自在に保持可能とする仮止
    め機構を設けると共に、同誘導具本体先頭部突端には、
    牽引索条への連結部を先端に設けた接続索条を延伸して
    なる牽引索条用の連結機構を形成してなるものとしたこ
    とを特徴とするビニールハウスのシート張設用誘導具。
  4. 【請求項4】 先頭部が比較的硬質且つ鋭角状に形成さ
    れ、同先頭部に連続する後端側が比較的軟質であって漏
    斗状に拡開されてなる、全体形状を錐形状とした誘導具
    本体を有し、該誘導具本体内部には、漏斗状開口側から
    挿入したシートの一部を着脱自在に保持可能とする仮止
    め機構を設けると共に、同誘導具本体先頭部突端には、
    牽引索条用の連結機構を形成した上、該連結機構に牽引
    索条を連結する際には、同連結箇所の牽引索条側に先導
    用カバーを組み合わせ、被冠状とするようにしてなるも
    のとし、漏斗状開口側から挿入したシートの一部を仮止
    め機構によって着脱自在に保持すると共に、誘導具本体
    連結機構と牽引索条との連結部分の牽引索条側から先導
    用カバーを被冠とした上、既に設営されているビニール
    ハウスの梁間方向骨格体と、同じく梁間方向に架け渡さ
    れているシート張設紐との間を通過するように牽引、操
    作する牽引索条により、誘導具本体を、シートの一部に
    被冠状としたままで前記梁間方向骨格体とシート張設紐
    との間に誘導、通過するようにしたことを特徴とするビ
    ニールハウスのシート張設用誘導具。
  5. 【請求項5】 先導用カバーは、全体形状を錐形状のも
    のとし、その先頭端部が、太さの異なる牽引索条を挿通
    可能とする先割れ溝付き装着孔に形成されてなるものと
    した、請求項4記載のビニールハウスのシート張設用誘
    導具。
  6. 【請求項6】 誘導具本体は、その先頭部を錐形状の金
    属製覆部とその内側に添設状に嵌合可能な金属製中込め
    部とによって形成した上、同先頭部から末端側に漏斗状
    に拡開するようにした比較的軟質な合成樹脂製被冠部
    が、その鋭角状の部分を、前記した金属製覆部と金属製
    中込め部との間に挟着状に一体化されることにより、そ
    の全体形状を錐形状に形成されてなるものとした、請求
    項1ないし5何れか記載のビニールハウスのシート張設
    用誘導具。
  7. 【請求項7】 仮止め機構は、誘導具本体先頭部から導
    入された牽引索条または接続索条の末端を、誘導具本体
    内側適所に取着する一方、それに続く牽引索条または接
    続索条の中途部をループ状に湾曲、反転させて同先頭部
    突端から進退自在に導出してなるものとし、牽引索条ま
    たは接続索条の導出方向への牽引操作によって牽引索条
    または接続索条の中途部に設けたループ状部分を絞り込
    むことにより、漏斗状開口側から収容したシートの一部
    を着脱自在に保持可能とするように形成してなるものと
    した、請求項1ないし6何れか記載のビニールハウスの
    シート張設用誘導具。
  8. 【請求項8】 ビニールハウスの棟方向全長に渡って立
    設されている全ての梁間方向骨格体と、同じく全ての梁
    間方向に架け渡されているシート張設紐との間を通過す
    るようにして、予め牽引索条を配設した上、その一端側
    に誘導具本体の連結機構を連結すると共に、当該誘導具
    本体の仮止め機構によってシートの一部を着脱自在に保
    持した後、同牽引索条他端側を、ウインチ等の巻上げ機
    による巻き上げ、牽引操作か、あるいは農業用機械や人
    力による牽引操作によって牽引し、全ての梁間方向骨格
    体と全てのシート張設紐との間を通過、引抜き状として
    しまうことにより、それまでビニールハウス外に置かれ
    ていたシートを、一部誘導具本体によって被冠状とされ
    たままで前記梁間方向骨格体とシート張設紐との間に誘
    導、配設してしまうようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし7何れか記載のビニールハウスのシート張設用
    誘導具を使用したビニールハウスのシート設営方法。
  9. 【請求項9】 誘導具本体の仮止め機構によってシート
    の一部を着脱自在に保持した後、ビニールハウスの棟方
    向全長に渡って立設されている全ての梁間方向骨格体
    と、同じく全ての梁間方向に架け渡されているシート張
    設紐との間を通過するようにして牽引索条を配設した
    上、同牽引索条他端側を、ウインチ等の巻上げ機による
    巻き上げ、牽引操作か、あるいは農業用機械や人力によ
    る牽引操作によって牽引し、全ての梁間方向骨格体と全
    てのシート張設紐との間を通過、引抜き状としてしまう
    ことにより、それまでビニールハウス外に置かれていた
    シートを、一部誘導具本体によって被冠状とされたまま
    で前記梁間方向骨格体とシート張設紐との間に誘導、配
    設してしまうビニールハウスのシート設営用誘導具を使
    用したビニールハウスのシート設営方法。
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