JP2002223567A - 高周波形リモートセンサー制御装置 - Google Patents

高周波形リモートセンサー制御装置

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JP2002223567A JP2001017956A JP2001017956A JP2002223567A JP 2002223567 A JP2002223567 A JP 2002223567A JP 2001017956 A JP2001017956 A JP 2001017956A JP 2001017956 A JP2001017956 A JP 2001017956A JP 2002223567 A JP2002223567 A JP 2002223567A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース部からリモート部へワイヤレス伝送し
た駆動電力を、負荷変動などに拘らず速やかに安定化で
きるようにする。 【解決手段】 ベース部13の発振駆動部15は、所定
のデューティー比のPWM電源用高周波信号を共振回路
19から外部へ発射する。リモート部23は、そのPW
M電源用高周波信号を誘起させて駆動電源を生成する。
リモート部23は、その駆動電源と基準電源との偏差に
比例ゲインを乗算して第1の補正値aを形成し、前回の
測定値と当該測定値との偏差に微分ゲインを乗算して第
2の補正値bを形成し、これら第1及び第2の補正値
a、bから制御補正値を形成し、これで制御用高周波信
号を変調して外部へ発射する。ベース部は、その制御用
高周波信号から制御補正値を検出し、これに基づきPW
M電源用高周波信号のデューティー比を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波形リモートセ
ンサー制御装置に係り、特に、電源電力をワイヤレスで
出力するベース部と、このベース部からワイヤレス伝送
された電源電力で種々の制御動作をするリモート部を有
し、このリモート部における電源電圧を安定化させた高
周波形リモートセンサー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば組立てラインにおいては、移動す
るコンテナやトレーに部品や部材を配置、取付けて製品
を組立ててゆくが、それら配置や取付けられた部品や部
材をコンテナやトレー上で検知したり検査する場合、リ
モート部としてのそれらコンテナやトレーに対してベー
ス部からワイヤレスで電源電力をリモート伝送して所定
の制御動作をさせる。
【0003】従来、この用途に使用される高周波形リモ
ートセンサー制御装置は、図6に示すような構成を有し
ていた。
【0004】すなわち、固定側のベース部1にて例えば
20KHzのパルス信号を発振し、コイルL1とコンデ
ンサC1からなりその20KHzに共振させた共振回路
3からそのパルス信号を電源用高周波信号として電磁的
に外部へ発射するとともに、可動側のリモート部5(コ
ンテナやトレー)ではベース部1から電磁的に伝送され
た電源用高周波信号をコイルL2とコンデンサC2から
なりその20KHzに共振させた共振回路7に誘起させ
るとともに、この誘起させた電源用高周波信号を整流平
滑して駆動電源として利用するものである。
【0005】リモート部5は、ベース部1からワイヤレ
ス伝送された駆動電源により、例えば部品や部材をスイ
ッチSW1、SW2、……SWnで検出したとき発光ダ
イオードD1〜Dnを発光駆動させたり、図示しないア
ームなどの機械的動作をさせる。
【0006】また、リモート部5は、例えば3MHzの
高周波信号を発振させる一方、伝送された電源電圧と所
定の基準電圧とを比較し、電源電圧が基準電圧より低い
場合には伝送電力を上昇させるプラスの固定定数(+
1)データを出力し、逆に、電源電圧が基準電圧より高
い場合には伝送電力を低下させるマイナスの固定定数
(−1)データを出力し、これらの固定定数データで3
MHzの高周波信号を変調し、コイルL3とコンデンサ
C3からなりその3MHzに共振させた共振回路9から
その変調高周波信号を電磁的に外部へ発射し、ベース部
1ではその変調高周波信号をコイルL4とコンデンサC
4からなりその3MHzに共振させた共振回路11に誘
起させるとともに上述した固定定数データを検出し、こ
の固定定数データに基づき電源用高周波信号のレベルや
周波数を可変し、リモート部5の駆動電源を好ましいレ
ベルに安定させるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の高周波形リモートセンサー制御装置では、リモ
ート部5の負荷変動に対してその駆動電源の安定化を図
るため、リモート部5において、電源電圧が基準電圧よ
り低い場合にプラスの固定定数(+1)データを、電源
電圧が基準電圧より高い場合にはマイナスの固定定数
(−1)データを形成し、これをベース部1へワイヤレ
スでシリアル伝送して制御する構成であったから、制御
系の遅れを無視することができない。
【0008】そのため、負荷変動などに起因して駆動電
源の変動に制御スピードが追い付かず、結果としてリモ
ート部5における駆動電圧のハンチングが生じ、目標と
する駆動電圧に収束させ難かった。
【0009】また、べース部1とリモート部5が遠く離
れた状態から近づいたり、近い状態から遠くへ離れる限
界領域では、べース部1からリモート部5へ伝送する伝
送電力ゲインが最大となり易く、リモート部5において
過電圧状態になる心配もある。
【0010】機器の耐久性を考慮すると、リモート部5
では駆動電圧が過電圧状態に至らない状態で動作せるこ
とが好ましく、改善が必要であった。
【0011】もっとも、リモート部5において、電源電
圧と基準電圧との偏差に応じてベース部1からの伝送電
力を細かく可変制御すれば良いようにも考えられるが、
偏差に応じた補正データをベース部1へワイヤレスでシ
リアル伝送する必要があることから、やはり制御系の遅
れが生じて解決にはならない。
【0012】しかも、べース部1からリモート部5へ伝
送の必要な電源電力レベルは、それらの間の距離及び負
荷の大小によって種々に変化するから、適切な補正デー
タをベース部1へワイヤレスでシリアル伝送するは特別
な工夫が必要であった。
【0013】本発明はこのような状況の下になされたも
ので、ベース部からワイヤレス伝送されたリモート部の
駆動電力を安定化することが容易な高周波形リモートセ
ンサー制御装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明の高周波形リモートセンサー制御装置
は、所定のデューティー比のPWM電源用高周波信号を
外部へ発射するベース部と、そのPWM電源用高周波信
号から形成した駆動電源によって電子的な動作をするリ
モート部とを具備してなり、このリモート部は、その駆
動電源の測定値と予め設定された基準電源レベルとの偏
差に所定の比例ゲインを演算して第1の補正値を形成
し、前回の測定値と当該測定値との偏差に所定の微分ゲ
インを演算して第2の補正値を形成するとともに、それ
ら第1及び第2の補正値に基づく制御補正値で所定の制
御用高周波信号を変調して外部へ発射する機能を有す一
方、上記ベース部は、上記制御用高周波信号を受信して
検出したその制御補正値に基づき上記デューティー比を
可変制御する機能を有している。
【0015】また、本発明において、上記駆動電源の測
定値が所定の上限又は下限値を越えて大きく又は小さく
なるとき、その基準電源レベルとの偏差に対して固定補
正値を演算して上記制御補正値を得て制御用高周波信号
を変調するよう上記リモート部を形成することが好まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、ベース部13は、
概略的には発振駆動部15、受信信号処理部17、共振
回路19、21を有して形成されている。
【0017】リモート部23は、概略的には共振回路2
5、27、整流平滑部29、負荷回路31、送信信号処
理部33を有して形成されている。
【0018】ベース部13の発振駆動部15は、リモー
ト部23へ電源電力を供給するための電源用高周波信
号、例えば図2A及びBに示すように、20KHzのP
WM高周波信号を発振するとともに、後述する制御信号
S1に基づき、そのPWM高周波信号のデューティ比を
可変させる機能を有し、共振回路19に接続されてい
る。
【0019】共振回路19は、コイルL5及びコンデン
サC5を並列接続してなり、20KHzに共振してお
り、その電源用高周波信号でドライブされる。
【0020】共振回路21は、コイルL6及びコンデン
サC6を並列接続してなり、後述する3MHzの制御用
高周波信号に共振するものであり、受信信号処理部17
に接続されている。
【0021】受信信号処理部17は、共振回路21に誘
起された制御用高周波信号を整形・平滑し、リモート部
23から伝送された補正制御信号を検出するとともに、
その補正制御信号に応じた制御信号S1を形成し、発振
駆動部15及び必要に応じて外部へ出力する機能を有す
る。
【0022】受信信号処理部17は、例えば、補正制御
信号S1がベース部13からリモート部23へ伝送する
電源電力の増大を要求するものであるとき、発振駆動部
15で発振するPWM電源用高周波信号のデューティ比
を大きくするような制御信号S1を形成して出力するも
のである。
【0023】図2Bは、同図Aよりデューティ比を大き
くした電源用高周波信号を示している。
【0024】リモート部23の共振回路25は、コイル
L7及びコンデンサC7からなり、電源用高周波信号の
20KHzに共振する並列形に形成され、ベース部13
の共振回路19から電磁的に発射された電源用高周波信
号を誘起させるものであり、整流平滑回路29に接続さ
れている。
【0025】整流平滑回路29は、例えば共振回路25
の両端から順方向接続された整流ダイオードD3、D4
と、これらダイオードD3、D4の共通されたカソード
側に一端を接続されたチョークコイルCHとを有して形
成されており、チョークコイルCHの他端が負荷回路3
1に接続されている。
【0026】負荷回路31は、図示はしないが、例えば
部品や部材を検出するスイッチ、この検出を表示する発
光ダイオードの他、アームなどの機械的駆動部としての
負荷を含み、必要に応じ、それら負荷に安定した電源電
圧を供給するための安定化回路や電源電圧を昇圧する直
流−直流コンバータなどを内蔵している。
【0027】送信信号処理部33は、例えば3MHzの
制御用高周波信号を発振する機能を有する一方、整流平
滑回路29からの電源電圧すなわち負荷回路31におけ
る電源電圧を所定のタイミング周期毎に測定し、その測
定値と予め設定された目標値としての所定の基準電圧を
比較し、この偏差に応じた制御補正値を形成し、この制
御補正値で制御用高周波信号を変調する機能を有し、共
振回路27に接続されている。送信信号処理部33の詳
細な機能は後述する。
【0028】共振回路27は、コイルL8及びコンデン
サC8を並列接続してなり、3MHzの制御用高周波信
号に共振するものである。
【0029】送信信号処理部33は、その駆動電源の測
定値から基準電源レベルを減算した値に所定の比例
(P)ゲインを乗算して第1の補正値aを形成し、前回
の測定値から当該測定値を減算した値に所定の微分
(D)ゲインを乗算して第2の補正値bを形成するとと
もに、それら第1及び第2の補正値a、bを加算すると
ともにこれを前回のPWM値に加算して制御補正値とし
ての新PWM値を形成し、これで制御用高周波信号を変
調し、共振回路27へ出力する機能を有している。
【0030】送信信号処理部33は、上記駆動電源の測
定値が予め設定された上限値又は下限値を越えて大きく
又は小さくなるとき、その基準電源レベルから駆動電源
の測定値を減算した値に対して固定の補正値(定数)を
乗算して第3の補正値cを形成し、これを前回のPWM
値に加算して制御補正値としての新PWM値を形成し、
制御用高周波信号を変調する機能も有している。
【0031】送信信号処理部33における、それら駆動
電源の測定値と基準電源レベルとの比較演算や比例
(P)又は微分(D)ゲインの乗算は、駆動電源の測定
値をデジタル変換し、デジタル化された基準電源レベル
や比例(P)又は微分(D)ゲインを比較・乗算・加算
し、6ビットや8ビットの第1〜第3の補正値a、b、
cや制御補正値を形成し、これら6ビットや8ビットの
パラレル制御補正値をシリアル変換し、図2Cに示すよ
うに、制御用高周波信号を変調する機能を有している。
なお、図2A及びBと同図Cとの周期の間には関連がな
い。
【0032】送信信号処理部33は、具体的には、CP
UやこのCPUの動作プログラムを格納したROM、デ
ジタル入出力信号や演算結果を格納するRAM、入出力
インターフェースであるI/Oを有するマイクロコンピ
ュータで形成されている。
【0033】次に、本発明に係る高周波形リモートセン
サー制御装置の動作を簡単に説明する。
【0034】ベース部13に電源が投入されると、ベー
ス部13の発振駆動部15が、電源用高周波信号として
20KHzで所定の初期デューティ比のPWM高周波信
号(図2A参照)を発振し、そのPWM電源用高周波信
号で共振回路19をドライブしてそれを外部へ発射す
る。
【0035】当初、リモート部23からは制御用高周波
信号が発射されないから、受信信号処理部17は少なく
ともリモート部23からの制御用高周波信号に基づく動
作はない。
【0036】ベース部13の共振回路19にリモート部
23の共振回路25が近づいていれば、共振回路25に
20KHzの電源用高周波信号が誘起され、整流平滑回
路29で整流平滑され直流化された電源電圧が、負荷回
路31へ供給される。
【0037】負荷回路31は、その電源電圧によって部
品や部材を検出したり検出結果を表示したり、アームな
どの機械的動作をさせる。
【0038】送信信号処理部33は、負荷回路31にお
ける駆動電源を所定のタイミング周期毎に測定し、例え
ば図3に示すように、その測定値(イ)又は(ロ)から
基準電源レベル(目標値)を減算した値に所定の比例
(P)ゲインを乗算して第1の補正値aを形成し、前回
(t1)の測定値(ハ)から当該(t2)の測定値
(イ)又は(ロ)を減算した値に所定の微分(D)ゲイ
ンを乗算して第2の補正値bを形成するとともに、それ
ら第1及び第2の補正値a、bを加算した値を前回(t
1)のPWM値に加算して制御補正値として当該時点
(t2)の新PWM値を形成し、この制御補正値で制御
用高周波信号を変調し、共振回路27へ出力する。
【0039】前回(t1)の測定値(ハ)から当該時点
(t2)の測定値(イ)を減算する場合には減算値がマ
イナス値となり、当該時点(t2)のPWM値にはマイ
ナスの第2の補正値bが含まれ、PWM値の増大に対す
るブレーキとして機能する一方、前回(t1)の測定値
(ハ)が当該時点(t2)の測定値(イ)より大きい場
合には減算値がプラス値となり、当該時点(t2)の新
PWM値にはプラスの第2の補正値bが含まれ、PWM
値の減少に対するブレーキとして機能する。
【0040】この制御補正値を得る動作をフローチャー
トで示すと、例えば図4に示すようになる。このフロー
チャートは上述したタイミング周期毎に実行される。
【0041】すなわち、ステップ100で駆動電圧の測
定値が上限値を越えて大きいか否か判別され、測定値が
上限値に至らずに小さくてNOの場合には、ステップ1
01で測定値が下限値を越えて小さいか否か判別され
る。
【0042】測定値が下限値より大きくてNOの場合に
は、ステップ102にて目標値から測定値を減算した値
に所定の比例(P)ゲインを乗算して第1の補正値aを
形成してステップ103へ移る。
【0043】ステップ103では、前回の測定値から当
該測定値を減算した値に所定の積分(D)ゲインを乗算
して第2の補正値bを形成し、続くステップ104にて
前回(現在)のPWM値に第1及び第2の補正値a、b
を加算して制御補正値(新PWM値)を形成して終了す
る。
【0044】ステップ100及びステップ101がYE
Sの場合には、ステップ105にて、目標値から測定値
を減算した値に所定の固定定数(E)ゲインを乗算して
第3の補正値cを形成してステップ106へ移る。
【0045】ステップ106では、前回(t1)のPW
M値に第3の補正値cを加算して当該時点(t2)の制
御補正値(新PWM値)を形成して終了する。
【0046】リモート部23の共振回路27から、制御
補正値で変調した制御用高周波信号が伝送されると、ベ
ース部13の共振回路21にはその制御用高周波信号が
誘起されて受信信号処理部17へ加えられる。
【0047】受信信号処理部17では、その制御用高周
波信号が整流平滑されて制御用補正値が検出されるとと
もに、その制御用補正値の有する内容、すなわち電源電
圧の上昇要求か下降要求かを判別するとともにその変化
の程度を検出し、電源電圧の上昇の程度又は下降の程度
に応じた制御信号S1を形成して発振駆動部15その他
へ出力する。
【0048】発振駆動部15では、電源電圧の上昇を要
求する制御信号S1であれば、図2Bに示すように、そ
の上昇程度に応じてデューティー比を大きくしたPWM
高周波信号を可変発振してリモート部23側へ伝送し、
電源電圧の下降を要求する制御信号S1であれば、図示
はしないが、その下降程度に応じてデューティー比を小
さくしたPWM高周波信号を可変発振する。
【0049】このように本発明の高周波形リモートセン
サー制御装置は、ベース部13では、所定のデューティ
ー比のPWM電源用高周波信号を共振回路19から外部
へ電磁的に発射し、リモート部23では、その電源用高
周波信号を電磁的に誘起、整流平滑させて電源電圧を生
成して動作する一方、そのリモート部23では、その駆
動電源の測定値から基準電源レベルを減算した値に所定
の比例(P)ゲインを乗算して第1の補正値aを形成
し、前回の測定値から当該測定値を減算した値に所定の
微分(D)ゲインを乗算して第2の補正値bを形成し、
前回のPWM値にそれら第1及び第2の補正値a、bを
加算して制御補正値(次回の新PWM値)を形成し、こ
れで制御用高周波信号を変調して外部へ伝送させる機能
を備え、上記ベース部は、その制御用高周波信号を受信
して検出したその制御補正値(新PWM値)に基づきP
WM電源用高周波信号のデューティー比を可変制御する
よう構成した。
【0050】そのため、第1の補正値aによって駆動電
源の測定値と基準電源レベルとの偏差に応じたPWM信
号が得られるし、第2の補正値bによって駆動電圧の変
化率に反比例した値がその新PWM値に加えられる。
【0051】例えば、本来、第1の補正値aに基づく次
回の新PWM値によって基準電源レベルに近い駆動電圧
がリモート部23に得られるはずの状態が、系の遅れに
よって駆動電圧が基準電圧を行過ぎるのを、第2の補正
値bによって速度フィードバックが加えられ、次回の新
PWM値に基づく急激な変化が抑えられ、リモート部2
3の駆動電圧が速やかに基準電圧に収束し、ハンチング
などの発振状態を生じ難くなる。
【0052】そのため、リモート部23の駆動電圧が急
激に変化したりその変化が大きくても、基準電圧として
の目標値に速く追従できるようにベース部13から電源
電力が伝送され、リモート部23の駆動電圧を速く安定
化できる。
【0053】しかも、べース部1とリモート部5が遠く
離れた状態から近づいたり、近い状態から遠くへ離れる
限界領域でも、べース部13からリモート部23へ伝送
する伝送電力ゲインが最大となり難く、リモート部23
を過電圧状態にさせ難い。
【0054】さらに、駆動電源の測定値が上限値又は下
限値を越えるとき、基準電圧から駆動電源の測定値を減
算した値に対して固定定数(E)ゲインを乗算して第3
の補正値cを形成し、この第3の補正値cを前回のPW
M値に加算してその制御補正値(新PWM値)を形成
し、これで制御用高周波信号を変調するよう送信信号処
理部33を形成するから、駆動電源の測定値が上限値又
は下限値を越えるとき、速度フィードバックは行わずに
高めの固定定数(E)ゲインを乗算して制御用補正値を
形成することが可能となり、パルス的な負荷の変動に対
しても駆動電圧の応答を遅らせることなく目標値へ速く
収束可能となり、同様にリモート部23の駆動電源が速
く安定する。
【0055】また、本発明の高周波形リモートセンサー
制御装置では、図5Aに示すように、共振回路19から
の制御用高周波信号がないかレベルが低い状態から、所
定の制御開始点を越えて上昇したとき、リモート部23
から伝送された補正制御信号に基づき制御信号S1を形
成するよう受信信号処理部17を形成可能である。
【0056】このように、リモート部23から伝送され
た補正制御信号のレベルがある程度大きくなってから制
御信号S1を形成するよう受信信号処理部17を形成す
ると、遠く離れたリモート部23がベース部13へ近づ
く場合、リモート部23側における駆動電圧を途中から
一気に上昇させずに電源電力を伝送開始させることが可
能となり、リモート部23の駆動電圧が簡単に上限値を
オーバーしてしまうことがなくなる。
【0057】さらに、本発明では、図5Bに示すよう
に、所定の複数回以上にわたって連続して制御用高周波
信号が入力されないとき、制御エラーとしてPWM電源
用高周波信号を出力させない制御信号S1を発振駆動部
15へ出力するよう受信信号処理部17を形成可能であ
る。
【0058】このような構成では、リモート部23がベ
ース部13から離れて通信不能な状態が生じても、大き
な電力のPWM電源用高周波信号を発振駆動部15から
出力させずに済み、誤動作の防止や、回路の耐久性を維
持向上させることが可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高周波
形リモートセンサー制御装置は、ベース部からワイヤレ
ス伝送された駆動電源によって動作するリモート部が、
その駆動電源の測定値と予め設定された基準電源レベル
との偏差に所定の比例ゲインを演算して第1の補正値を
形成し、前回の測定値と当該測定値との偏差に所定の微
分ゲインを演算して第2の補正値を形成し、それら第1
及び第2の補正値に基づく制御補正値で所定の制御用高
周波信号を変調して外部へ発射するよう形成され、その
リモート部へPWM電源用高周波信号を伝送するベース
部が、受信検出したその制御補正値に基づきPWM電源
用高周波信号のデューティー比を可変制御するよう形成
されているので、リモート部に負荷変動があっても、べ
ース部からリモート部へワイヤレス伝送された駆動電力
を極めて速く安定化することできる。また、上記駆動電
源が所定の上限値又は下限値を越えて大きく又は小さく
なったとき、基準電源レベルとの偏差に対して固定した
補正値を演算して上記制御補正値を得て制御用高周波信
号を変調するよう上記リモート部を形成する構成では、
リモート部における駆動電源が基準電源レベルの前後に
なる場合のみならず、上限値又は下限値を越えて大きく
又は小さくなっても駆動電源を速やかに安定化させるこ
とが可能となり、広範囲の負荷変動に対してリモート部
の駆動電力を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波形リモートセンサー制御装
置の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の高周波形リモートセンサー制御装置の動
作を説明する波形図である。
【図3】図1中の高周波形リモートセンサー制御装置の
動作を説明する図である。
【図4】図1の高周波形リモートセンサー制御装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図5】図1中の高周波形リモートセンサー制御装置の
動作を説明する図である。
【図6】従来の高周波形リモートセンサー制御装置を示
す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1、13 ベース部 3、7、9、11、19、21、25、27 共振回路 5、23 リモート部 15 発振駆動部 17 受信信号処理部 29 整流平滑回路 31 負荷回路 33 送信信号処理部 C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8 コ
ンデンサ D1、D2、Dn 発光ダイオード D3、D4 ダイオード L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8 コ
イル SW1、SW2、SWn スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA16 AB02 AB03 BB01 BC02 CC01 CC05 CD14 DD01 EE12 EE13 GG03 GG07 GG08 GG09 5H730 BB61 EE72 FG05 ZZ16 5K048 AA06 BA23 DB01 DC01 EA03 EB02 HA11 HA31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のデューティー比のPWM電源用高
    周波信号を外部へ発射するベース部と、 前記PWM電源用高周波信号から駆動電源を形成し、こ
    の駆動電源によって電子的な動作をするリモート部と、 を具備する高周波形リモートセンサー制御装置におい
    て、 前記リモート部は、前記駆動電源の測定値と予め設定さ
    れた基準電源レベルとの偏差に所定の比例ゲインを演算
    して第1の補正値を形成し、前回の測定値と当該測定値
    との偏差に所定の微分ゲインを演算して第2の補正値を
    形成するとともに、前記第1及び第2の補正値に基づく
    制御補正値で所定の制御用高周波信号を変調して外部へ
    発射する機能を有し、 前記ベース部は、前記制御用高周波信号を受信して検出
    した前記制御補正値に基づき、前記デューティー比を可
    変制御する機能を有することを特徴とする高周波形リモ
    ートセンサー制御装置。
  2. 【請求項2】 前記リモート部は、前記駆動電源の測定
    値が所定の上限又は下限値を越えて大きく又は小さくな
    るとき、前記基準電源レベルとの偏差に対して固定した
    補正値を演算して前記制御補正値を得て前記制御用高周
    波信号を変調するものである請求項1記載の高周波形リ
    モートセンサー制御装置。
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JP2005045942A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dc−dcコンバータ
JP2012005185A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Nec Tokin Corp 非接触電力伝送及び通信システム
WO2014173034A1 (zh) * 2013-04-27 2014-10-30 海尔集团技术研发中心 可调谐的无线电力传输发射方法、装置及系统
JP2015046749A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社リコー データ処理回路及びそれを用いた制御装置

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