JP2002222387A - バーコード読取方法およびその装置 - Google Patents

バーコード読取方法およびその装置

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JP2002222387A
JP2002222387A JP2001016192A JP2001016192A JP2002222387A JP 2002222387 A JP2002222387 A JP 2002222387A JP 2001016192 A JP2001016192 A JP 2001016192A JP 2001016192 A JP2001016192 A JP 2001016192A JP 2002222387 A JP2002222387 A JP 2002222387A
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Yoshiaki Sawada
義昭 沢田
Kazunari Hirayama
和成 平山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコード12とバーコードリーダ21との位置
関係に変化に対応してバーコード12を読み取り、バーコ
ード12の読取率を向上できるバーコードの読取方法を提
供する。 【解決手段】 バーコードリーダ21の向きを可変自在に
保持したバーコードリーダ保持体22を、バーコード12と
の距離および高さが変化する方向に移動させる。バーコ
ードリーダ21のバーコード12に対する距離および高さを
変化させるとともに、バーコードリーダ保持体22の移動
に伴ってバーコードリーダ21の向きを自在に変化させ
る。バーコードリーダ21のバーコード12に対する距離、
高さおよび向きを変化させ、バーコード12とバーコード
リーダ21との位置関係の変化にも対応してバーコード12
を読み取り、バーコード12の読取率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコードを読み
取るバーコードの読取方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管の製造ラインにおいて
は、例えば、特開平11−238460号公報に記載さ
れているように、陰極線管のパネルを各製造工程に搬送
し、各製造工程においてパネルの管種に応じて処理を施
している。
【0003】このような陰極線管の製造工程において
は、管種の識別をしたり、製造履歴を管理するために、
バーコードを陰極線管のパネルやファンネルに貼り付け
ている。そして、各製造工程において、バーコードを読
み取ることにより、設備を管種に合うように制御した
り、工程情報を収集して生産管理に活用している。
【0004】バーコードが読み取れないと、管種情報が
得られないため、設備制御ができなかったり、パネル固
有の情報が得られない。したがって、バーコードの読取
率が、生産管理システムの安定性にとって重要である。
【0005】バーコードが読み取れない原因としては、
2つに分けられる。第1の原因は、バーコードそのもの
に原因がある場合で、例えば、バーコードが汚れていた
り、しわになっていたり、キズがついている場合であ
る。一般に、製造工程において、パネルやファンネルな
どのワークに貼り付けられたバーコードは、製造工程の
環境により、上述した欠陥を生じやすい。バーコードの
欠陥がなくても、貼り付けられている位置が悪かったり
すると読めないこともある。また、第2の原因は、バー
コードリーダに原因がある場合で、バーコードとバーコ
ードリーダとの位置関係が悪かったり、バーコードリー
ダそのものに原因があって読み取ることができない場合
である。
【0006】そして、図11および図12に陰極線管の
製造ラインに配設される従来のバーコード読取装置を示
し、図11は陰極線管のパネルに貼り付けられたバーコ
ードを読み取るバーコード読取装置を示し、図12は陰
極線管のファンネルに貼り付けられたバーコードを読み
取るバーコード読取装置を示す。
【0007】陰極線管の製造ラインにおいて、パネル1
やファンネル2が搬送装置3で搬送されてくると、一
旦、図示しない位置決め装置によってパネル1やファン
ネル2を位置決めし、パネル1やファンネル2の側壁に
貼り付けられているバーコード4をバーコードリーダ5
で読み取る。このバーコードリーダ5は、搬送装置3の
側方に立設される支柱6の上端に固定されており、レー
ザ光でバーコード4を走査して読み取る。すなわち、バ
ーコードリーダ5内に具備された半導体レーザから発信
したレーザ光をミラーで反射させ、バーコード4に対し
て左右に走査し、その反射光を電気変換して、バーコー
ド4の情報を得ている。バーコードリーダ5の走査方式
としては、1本のレーザ光で走査するシングルスキャン
ビーム方式と、複数本のレーザ光で走査するラスタース
キャンビームとがある。
【0008】ところが、多品種混合生産では、パネル1
やファンネル2のサイズが異なっており、それらの側壁
に貼り付けられているバーコード4とバーコードリーダ
5との相対的な距離および高さが異なる場合が多く、全
てのサイズについて最適条件でバーコード4を読み取る
ことが難しくなっている。特に、ファンネル2の場合、
ファンネル2のサイズ、高さの違いに加えて、バーコー
ド4が貼り付けられている面が傾斜面であるため、バー
コード4とバーコードリーダ5との相対距離および高さ
に加えて、スキュー、ピッチおよびチルト方向の向きが
大きく変動する。
【0009】バーコード4とバーコードリーダ5との相
対距離が、所望の距離に対して遠すぎる場合、読取信号
を1、0に変換するための受光エネルギが小さすぎて確
実に読み取れず、一方、近すぎる場合、受光エネルギが
強すぎて確実に読み取れない。もちろん、反射角度が標
準角度を大きく外れる場合も、適正な受光エネルギが得
られない。
【0010】このバーコード4とバーコードリーダ5と
の相対距離に関する対策として、パネル1やファンネル
2のサイズ毎に、バーコードリーダ5でバーコード4を
最も読み取りやすい距離にバーコードリーダ5を移動さ
せる方法がある。
【0011】しかし、バーコード4とバーコードリーダ
5との距離を最適化するだけでは、読取率が向上しない
問題がある。それは、バーコード4の真正面にバーコー
ドリーダ5を対向させて読み取ると、レーザ光が正反射
して、読取エラーを起こすことがあるため、図11およ
び図12に示すように、バーコード4の斜め方向にバー
コードリーダ5を対向させて読み取るのが一般的であ
り、その結果、バーコード4とバーコードリーダ5との
距離を最適化する際、移動するバーコードリーダ5のレ
ーザ光がバーコード4から外れやすく、バーコード4上
を確実に走査せず、バーコード4を読み取れない問題が
ある。
【0012】陰極線管の製造ラインでバーコード4が読
み取れないと、製造ラインの制御ができないため、パネ
ル1やファンネル2を製造ラインからリジェクトした
り、バーコード4を貼り直すなど、余計な手間がかか
り、製造効率が低下する。また、リジェクトされたパネ
ル1やファンネル2を再生して製造ラインに戻した場
合、何回も製造ラインを通るため、バーコード4の読取
品質が劣化し、バーコード4が読み取りにくくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
バーコード読取装置では、パネル1やファンネル2のサ
イズが異なる場合、それらパネル1やファンネル2のバ
ーコード4に対するバーコードリーダ5の距離および高
さ、さらにはスキュー、ピッチおよびチルト方向の向き
が変化するので、バーコード4を読み取るのが難しくな
り、バーコード4の読取率が低下する問題がある。
【0014】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、バーコードとバーコードリーダとの位置関係の変
化にも対応してバーコードを読み取れ、バーコードの読
取率を向上できるバーコードの読取方法およびその装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーコードリ
ーダの向きを可変自在に保持したバーコードリーダ保持
体を、バーコードリーダで読み取るバーコードとの距離
および高さが変化する方向に移動させ、バーコードリー
ダのバーコードに対向する向き、距離および高さを変化
させるものである。
【0016】そして、バーコードリーダの向きを可変自
在に保持したバーコードリーダ保持体を、バーコードと
の距離および高さが変化する方向に移動させることによ
り、バーコードリーダのバーコードに対する距離および
高さが変化するとともに、バーコードリーダ保持体の移
動に伴ってバーコードリーダの向きが自在に変化し、そ
のため、バーコードとバーコードリーダとの位置関係の
変化にも対応してバーコードを読み取れ、バーコードの
読取率が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1ないし図10を参照して説明する。
【0018】図6ないし図8にバーコード読取装置を適
用した陰極線管の製造装置を示し、図6は平面図、図7
は側面図、図8は正面図である。なお、図中にはサイズ
の異なった複数種のパネルを示している。
【0019】陰極線管の製造装置11は、バーコード12が
側壁に貼り付けられたパネル13を各製造工程に搬送し、
各製造工程においてパネル13のバーコード12を読み取っ
て得られる管種などの情報に基づいて対応する処理を施
すもので、パネル13を搬送面14に載せて搬送するコンベ
ヤ15を有し、このコンベヤ15の一側でかつ各製造工程に
対応した位置にパネル13のバーコード12を読み取るバー
コード読取装置16が配設されている。
【0020】バーコード読取装置16は、床面などに設置
されるフレーム17によって支持されており、パネル13の
バーコード12に対向される読取ヘッド18を有し、この読
取ヘッド18によって図示しないゲージング装置でコンベ
ヤ15上に位置決めされるパネル13のバーコード12を読み
取る。
【0021】次に、図3ないし図5にバーコード読取装
置16を示し、図3は平面図、図4は側面図、図5は正面
図であり、また、図1および図2にバーコード読取装置
16の読取ヘッド18を示し、図1は側面図、図2は正面図
である。なお、図中にはサイズの異なった複数種のパネ
ル13を示している。
【0022】バーコード読取装置16は、バーコード12を
読み取るバーコードリーダ21、バーコードリーダ21の向
きを可変自在に保持するバーコードリーダ保持体22、お
よびバーコードリーダ保持体22をバーコード12との距離
および高さが変化する方向に移動させる駆動機構23を有
している。
【0023】バーコードリーダ21は、前面にレーザ光を
出力するレーザ光出力部26を有し、内部に具備された図
示しない半導体レーザから発信したレーザ光をミラーで
反射させ、レーザ光出力部26を通じてバーコード12に対
して左右に走査し、その反射光を電気変換して、バーコ
ード12の情報を得ている。バーコードリーダ21の走査方
式は、1本のレーザ光で走査するシングルスキャンビー
ム方式と、複数本のレーザ光で走査するラスタースキャ
ンビームとがあり、いずれの方式を用いてもよい。
【0024】ここで、バーコードリーダ21のバーコード
12に対する距離および高さを含む相対位置、並びに、ピ
ッチ、チルトおよびスキューを含む向きの定義について
図10を参照して説明する。図10(a)に示すように、
距離dはバーコードリーダ21のバーコード12に対する対
向距離、高さhはバーコードリーダ21のレーザ光の走査
方向とバーコード12との上下方向の位置関係であり、図
10(b)に示すように、ピッチは、バーコードリーダ21
のバーコード12に対する左右方向の傾きであり、図10
(c)に示すように、チルトは、バーコードリーダ21のバ
ーコード12に対向する対向軸を中心とする回動方向の傾
きであり、図10(d)に示すように、スキューは、バー
コードリーダ21のバーコード12に対する上下方向の傾き
である。
【0025】また、バーコードリーダ保持体22は、外枠
29およびこの外枠29の内側に配置される内枠30を有し、
これら外枠29および内枠30は前面を開口した箱状に形成
され、内枠30にバーコードリーダ21が固着されている。
【0026】内枠30は、外枠29に対して、上下方向の弾
性体としてのばね31a,31b、左右方向の弾性体としての
ばね31c,31d、後側の弾性体としてのばね31eの合計5
個所で平衡状態に支持され、これらばね31a〜31eのセン
タを通る3方向の軸の交点O 1を中心に、スキュー、ピ
ッチおよびチルト方向の向きが可変自在に揺動できるよ
うに保持されている。3方向の軸の交点O1は、バーコ
ードリーダ21の内部のレーザ発振点と略一致されてい
る。
【0027】各ばね31a〜31eは、外枠29および内枠30に
螺着された先端円錐形状のねじ32,33間に支持されてい
る。
【0028】外枠29の後壁面には、内枠30の後壁面に対
向する上下のストッパ34aおよび左右のストッパ34bが取
り付けられ、これら上下のストッパ34aによって内枠30
のスキュー方向の可動範囲が規制され、左右のストッパ
34bによって内枠30のピッチ方向の可動範囲が規制さ
れ、また、外枠29の下壁面には、内枠30の下壁面に対向
する左右のストッパ34cが取り付けられ、これら左右の
ストッパ34cによって内枠30のチルト方向の可動範囲が
規制される。したがって、内枠30に固着されているバー
コードリーダ21のスキュー、ピッチおよびチルト方向の
向きの可変範囲が、バーコード12の読み取りに有効な可
変範囲に規制されている。
【0029】なお、図中には、バーコードリーダ保持体
22で可変自在に支持されたバーコードリーダ21からレー
ザ光を照射してバーコード12を走査可能とするエリアA
を示す。
【0030】また、駆動機構23は、フレーム17によって
バーコード12に臨む一端が下降するとともに他端が上昇
する傾斜状態に取り付けられるベース37を有し、このベ
ース37の下面には傾斜方向に沿ってスライドガイド38が
取り付けられ、このスライドガイド38に沿ってスライド
自在にスライドテーブル39が取り付けられ、このスライ
ドテーブル39にバーコードリーダ保持体22が取り付けら
れている。
【0031】ベース37の他端側には減速機40を具備した
モータ41が配設され、この減速機41の出力軸に円盤42が
固着され、この円盤42の中心から偏心した位置とスライ
ドテーブル39とがジョイント43によって連結されてい
る。そして、モータ41の駆動によって円盤42が回転し、
ジョイント43を介して、スライドテーブル39がスライド
ガイド38に沿って傾斜方向に直線的に往復移動され、つ
まり、バーコードリーダ保持体22のバーコードリーダ21
がバーコード12との距離および高さが変化する方向に直
線的に往復移動される。このバーコードリーダ21のバー
コード12との距離および高さが変化する方向への移動範
囲は、複数サイズの管種のパネル13のうち、中間サイズ
の管種のパネル13を基準とし、この基準となるパネル13
のバーコード12の位置を中心にして設定されている。
【0032】スライドテーブル39の下面にはボールジョ
イント44の一端の連結軸45の上端が取り付けられ、この
ボールジョイント44の他端の連結軸46の下端にバーコー
ドリーダ保持体22の外枠29の上面が取り付けられてい
る。ボールジョイント44の中心点O2を中心に、バーコ
ードリーダ保持体22に保持されたバーコードリーダ21の
向きをバーコード12に対して前後、左右および回転方向
に任意に設定できる。スライドテーブル39の下面には、
ボールジョイント44を介してのバーコードリーダ21の向
きの設定後に、ボールジョイント44を固定して設定状態
を保持するセット金具47が配設されている。
【0033】次に、図9に、バーコード読取装置16とパ
ネル12に貼り付けられたバーコード12との相対基準位置
を設定するイニシャル設定治具50の側面図を示す。
【0034】イニシャル設定治具50は、バーコードリー
ダ21および内枠30に係合して仮固定可能とするバーコー
ドリーダ係合部51、バーコードが貼り付けられたパネル
の側壁に係合するバーコード係合部52、これらバーコー
ドリーダ係合部51およびバーコード係合部52にボールベ
アリング53を介して連結されるロッド54を有している。
【0035】バーコードリーダ21の初期設定にあたって
は、セット金具47によるボールジョイント44の固定を解
除した状態で、イニシャル設定治具50のバーコードリー
ダ係合部51を内枠30に仮固定するとともに、バーコード
係合部52をパネル13のバーコード12に位置決め係合し、
バーコードリーダ21のバーコード12に対する最適な距離
および高さを含む相対位置を設定するとともに、スキュ
ー、ピッチおよびチルト方向の向きを設定し、これら5
次元のパラメータを設定した後、セット金具47でボール
ジョイント44を固定する。
【0036】イニシャル設定治具50で設定する5次元の
パラメータは、図示しない別の最適条件測定治具で最適
条件を予め求めておき、この条件でイニシャル設定治具
50を製造ライン上に設置されているバーコードリーダ読
取装置16と標準位置に仮り置きしたパネル13に貼り付け
たバーコード12との間に取り付け、相対基準位置を設定
する。
【0037】そして、バーコードリーダ21のスキュー、
ピッチおよびチルト方向の各向きについては、図3に示
すように、バーコードリーダ21の前面に垂直なピッチ方
向の軸pが、バーコード12に垂直に対向する軸p0に対
して所定の角度αだけ一側に向くように傾斜され、図
2に示すように、バーコードリーダ21の上下方向に平行
なチルト方向の軸tは、鉛直面の上下方向の軸t0に対
して所定の角度αだけ一方へ向けて傾くように傾斜さ
れ、図1に示すように、バーコードリーダ21の前面の上
下方向に平行なスキュー方向の軸sは、鉛直面の上下方
向の軸s0に対して所定の角度αだけ前傾するように
傾斜されて設定される。
【0038】次に、バーコード読取動作について説明す
る。
【0039】コンベヤ15で搬送されてきたパネル13がバ
ーコード読取装置16で読み取りを行なう読取位置に位置
決めされたら、バーコード読取装置16による読取動作を
開始し、モータ41を回転させるとともに、バーコードー
リーダ21でレーザ光を照射して走査する。
【0040】モータ41の駆動により、円盤42を回転さ
せ、ジョイント43を介して、スライドテーブル39を傾斜
したベース37に沿って往復運動させる。
【0041】スライドテーブル39と一緒に、傾斜したベ
ース37に沿って、バーコードリーダ保持体22およびバー
コードリーダ21が往復移動することにより、バーコード
12に対するバーコードリーダ21の距離および高さを変化
させる。
【0042】バーコードリーダ保持体22およびバーコー
ドリーダ21が往復移動するときの振動により、バーコー
ドリーダ保持体22の外枠29の内側で、ばね31a〜31eを介
して支持された内枠30と一緒にバーコードリーダ21が、
いわゆる張子のとらのように、スキュー、ピッチおよび
チルト方向の3軸を中心に自由に振動し、バーコード12
に対するスキュー、ピッチおよびチルト方向の向きが自
由に変化する。バーコードリーダ21の振動は、モータ41
の回転数を変えることによって任意に変化させることが
できる。
【0043】したがって、バーコードリーダ21の向きを
可変自在に保持したバーコードリーダ保持体22を、バー
コード12との距離および高さが変化する方向に移動させ
ることにより、バーコードリーダ21のバーコード12に対
する距離および高さを変化させるとともに、バーコード
リーダ保持体22の移動に伴ってバーコードリーダ21の向
きを自在に変化させるので、つまり5次元のパラメータ
の方向に変化させて、いろいろな方向からバーコード12
を読み取るチャンスが多くなり、バーコード12とバーコ
ードリーダ21との位置関係の変化にも対応してバーコー
ド12を読み取れ、バーコード12の読取率を向上できる。
【0044】しかも、バーコードリーダ保持体22を移動
させるだけで、バーコードリーダ21の向きを自在に変化
させることができるので、駆動源として駆動機構23のモ
ータ41を兼用でき、簡素化できる。
【0045】また、バーコードリーダ21の向きをストッ
パ34a〜34cによって規制するので、バーコード12の読み
取りに有効な範囲内に規制し、バーコード12の読み取り
に有効でない範囲に向くのを防止し、読取率を向上でき
る。
【0046】また、バーコードリーダ21の往復運動のス
トローク量を、パネル13のサイズに対応させて適切に変
更設定することにより、読取率を向上できる。
【0047】なお、バーコードリーダ21は、バーコード
12を複数回走査して、そのうちの1回でもバーコード12
の読取データをデジタルデータに変換するデコードがで
きればよいため、バーコードリーダ21のバーコード12に
対する相対位置および向きを可変させても、レーザ光が
1回でもバーコード12上を走査すればデコードできる。
【0048】また、バーコードリーダ保持体22が備える
ばね31a〜31eによってバーコードリーダ21の向きをスキ
ュー、ピッチおよびチルト方向に可変自在に保持するの
で、外部からの振動作用によって容易に向きを変化させ
ることができる。
【0049】しかも、バーコードリーダ21のスキュー、
ピッチおよびチルト方向の軸をそれぞれ傾斜させ、バー
コードリーダ21を不安定な状態に支持しているので、外
部からの振動作用によって容易に向きを変化させること
ができる。
【0050】また、このようなバーコード読取装置16を
陰極線管の製造装置11に適用することにより、陰極線管
の生産ラインにおいて、バーコード12の読取率を向上さ
せることにより、効率のよい生産管理ができる。
【0051】なお、バーコード読取装置16は、陰極線管
のパネル13に貼り付けられたバーコード12の読み取りに
限らず、陰極線管のファンネルに貼り付けられたバーコ
ードの読み取りにも適用でき、あるいは、パネル12やフ
ァンネル以外のワークに表示されたバーコードの読み取
りにも適用でき、同様の作用効果を有する。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、バーコードリーダの向
きを可変自在に保持したバーコードリーダ保持体を、バ
ーコードとの距離および高さが変化する方向に移動させ
ることにより、バーコードリーダのバーコードに対する
距離および高さを変化させるとともに、バーコードリー
ダ保持体の移動に伴ってバーコードリーダの向きを自在
に変化させるので、バーコードとバーコードリーダとの
位置関係の変化にも対応してバーコードを読み取れ、バ
ーコードの読取率を向上でき、しかも、バーコードリー
ダ保持体を移動させるだけで、バーコードリーダの向き
を自在に変化させることができるので、駆動機構は1つ
で済み、簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すバーコード読取装
置の読取ヘッドの側面図である。
【図2】同上読取ヘッドの正面図である。
【図3】同上バーコード読取装置の平面図である。
【図4】同上バーコード読取装置の側面図である。
【図5】同上バーコード読取装置の正面図である。
【図6】同上バーコード読取装置を適用した陰極線管の
製造装置の平面図である。
【図7】同上陰極線管の製造装置の側面図である。
【図8】同上陰極線管の製造装置の正面図である。
【図9】同上バーコード読取装置と陰極線管のパネルに
貼り付けられたバーコードとの相対基準位置を設定する
イニシャル設定治具の側面図である。
【図10】同上バーコードリーダのバーコードに対する
相対位置および向きの定義を示し、(a)は距離および高
さの説明図、(b)はピッチの説明図、(c)はチルトの説明
図、(d)はスキューの説明図である。
【図11】従来の陰極線管のパネルに貼り付けられたバ
ーコードを読み取るバーコード読取装置を示し、(a)は
斜視図、(b)は側面図である。
【図12】従来の陰極線管のファンネルに貼り付けられ
たバーコードを読み取るバーコード読取装置を示し、
(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
12 バーコード 13 パネル 16 バーコード読取装置 21 バーコードリーダ 22 バーコードリーダ保持体 23 駆動機構 29 外枠 30 内枠 31a〜31e 弾性体としてのばね

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードリーダの向きを可変自在に保
    持したバーコードリーダ保持体を、バーコードリーダで
    読み取るバーコードとの距離および高さが変化する方向
    に移動させ、 バーコードリーダのバーコードに対向する向き、距離お
    よび高さを変化させることを特徴とするバーコード読取
    方法。
  2. 【請求項2】 バーコードリーダ保持体が備える弾性体
    によってバーコードリーダの向きをスキュー、ピッチお
    よびチルト方向に可変自在に保持することを特徴とする
    請求項1記載のバーコード読取方法。
  3. 【請求項3】 バーコードリーダのスキュー、ピッチお
    よびチルト方向の軸を傾斜させることを特徴とする請求
    項2記載のバーコード読取方法。
  4. 【請求項4】 陰極線管のパネルおよびファンネルの少
    なくとも一方に貼り付けられているバーコードを読み取
    ることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のバ
    ーコード読取方法。
  5. 【請求項5】 バーコードを読み取るバーコードリーダ
    と、 このバーコードリーダの向きを可変自在に保持するバー
    コードリーダ保持体と、 このバーコードリーダ保持体をバーコードとの距離およ
    び高さが変化する方向に移動させ、バーコードリーダの
    バーコードに対向する向き、距離および高さを変化させ
    る駆動機構とを具備していることを特徴とするバーコー
    ド読取装置。
  6. 【請求項6】 バーコードリーダ保持体は、外枠、この
    外枠の内側に配置されバーコードリーダを設けた内枠、
    および外枠に対して内枠をバーコードリーダのスキュ
    ー、ピッチおよびチルト方向の向きが可変自在に保持す
    る弾性体を有していることを特徴とする請求項5記載の
    バーコード読取装置。
  7. 【請求項7】 バーコードリーダのスキュー、ピッチお
    よびチルト方向の軸を傾斜させることを特徴とする請求
    項6記載のバーコード読取装置。
  8. 【請求項8】 陰極線管のパネルおよびファンネルの少
    なくとも一方に貼り付けられているバーコードを読み取
    ることを特徴とする請求項5ないし7いずれか記載のバ
    ーコード読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111228114A (zh) * 2014-05-09 2020-06-05 株式会社汤山制作所 药剂分类装置

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