JP2024008032A - 光照射装置、測定装置、及び物品の製造方法 - Google Patents

光照射装置、測定装置、及び物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024008032000001
【課題】
小型化に適した光照射装置を提供する。
【解決手段】
光を対象物に照射する光照射装置であって、複数の反射面を有する多面体を回転軸を中心として回転させる第1の駆動手段と、前記複数の反射面の夫々を、前記回転軸に対して非平行な揺動軸を中心として揺動させる第2の駆動手段と、前記第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第1の駆動手段により前記多面体を回転させることで、前記光を前記対象物に照射しつつ前記対象物を第1の方向に走査すると共に、前記第2の駆動手段により前記複数の反射面を揺動させることで、前記光を前記第1の方向に垂直な成分を含む第2の方向へシフトさせる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光を照射する光照射装置、測定装置、及び物品の製造方法等に関するものである。
従来、レーザなどの光を用いた光照射装置は例えば物品の加工などに利用されたり、車両などに搭載されて距離測定などに用いられている。例えば光照射装置として、いわゆるLIDAR(Laser Imaging And Ranging)を用いたものが、人物や障害物を検出するなどの目的で使用されている。
この種の光照射装置では、例えば所定の目標領域に向けてレーザ光を照射し、その反射光の有無に基づいて、目標領域内に物体が存在するか否かを判別している。又、レーザ光の照射タイミングと反射光の受光タイミングに基づいて、物体までの距離が計測される。
例えば特許文献1には、ポリゴンミラーとスイングミラーにより、レーザ光を目標領域に照射し、反射光を受光する光照射装置が記載されている。
特許第5472571号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光照射装置では、レーザ光を水平走査方向に照射するためにポリゴンミラーを使用し、レーザ光の照射範囲を垂直走査方向に移動させるためにスイングミラーを使用している。従って、目標領域全体にレーザ光の照射を行い水平走査方向の照射幅分をカバーするためには、スイングミラーが大型化するといった課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、小型化に適した光照射装置を提供することを1つの目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
光を対象物に照射する光照射装置であって、
複数の反射面を有する多面体を回転軸を中心として回転させる第1の駆動手段と、
前記複数の反射面の夫々を、前記回転軸に対して非平行な揺動軸を中心として揺動させる第2の駆動手段と、
前記第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記第1の駆動手段により前記多面体を回転させることで、前記光を前記対象物に照射しつつ前記対象物を第1の方向に走査すると共に、
前記第2の駆動手段により前記複数の反射面を揺動させることで、前記光を前記第1の方向に垂直な成分を含む第2の方向へシフトさせることを特徴とする。
本発明によれば、小型化に適した光照射装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るレーザ照射装置100の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態1に係るポリゴンミラーユニット4の構造及び動作を説明する図である。 実施形態1に係る目標領域にレーザ光10を照射する動作を説明する図である。 実施形態2に係る光学機器の機能構成を示すブロック図である。 実施形態2に係るポリゴンミラーユニット104の構造及び動作を説明する図である。 実施形態2に係る目標領域にレーザ光110を照射する動作を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。尚、各図において、同一の部材または要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
<実施形態1>
以下に、本発明の実施形態1を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。実施形態1に係る光照射装置としてのレーザ照射装置100は、レーザ光を対象物に照射して対象物を照明する照明系と、対象物からの反射光や散乱光を受光して検知する受信系とから構成される。
図1は、本発明の実施形態1に係るレーザ照射装置100の構成を示す機能ブロック図であり、図1のレーザ照射装置100は、LIDARとして使われる例を示している。図1において、対象物を照明する照明系は、レーザ光10を発光する半導体レーザ(光源)1、レーザ光10の目標領域におけるビーム形状を所望の形状に整える収束レンズ2、レーザ光10の不要光を遮る固定絞り3などにより構成される。
半導体レーザ(光源)1より発光されたレーザ光10は、固定絞り3の開口部3aから投光され、ポリゴンミラーユニット4のポリゴンミラー200により反射され、目標領域に照射される。ポリゴンミラー200は複数の反射面(ミラー面)を有する多面体として構成されている。
対象物からの反射光や散乱光を受光する受信系は、目標領域に照射されたレーザ光10が、例えば障害物11などの対象物からの反射光12として、ポリゴンミラー200に戻る。そして、ポリゴンミラー200により反射された反射光12は、集光レンズ5に導光され、受光素子6へ導光される構成となっている。尚、ここで受光素子6は光照射装置により光が照射された対象物からの反射光を検知する検知手段として機能している。
本実施形態のポリゴンミラーユニット4は、多面体としてのポリゴンミラー200を回転軸を中心として回転させる第1の駆動手段を有している。更に又、ポリゴンミラー200の4枚の反射面の夫々を前記回転軸に対して非平行な揺動軸を中心として揺動させる第2の駆動手段を有している。尚、本実施形態では、揺動軸は前記回転軸に対して垂直としている。詳細は後述の図2及び図3により説明する。
制御部13は、半導体レーザ(光源)1、ポリゴンミラーユニット4及び、受光素子6などを含むレーザ照射装置100全体を制御する。尚、制御部13は、コンピュータとしてのCPUが内蔵されており、記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムに基づきレーザ照射装置100全体の各部、例えば第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段として機能している。
制御部13は、半導体レーザ(光源)1及びポリゴンミラーユニット4を、夫々所定の駆動電圧や駆動周波数で駆動すると共に、受光素子6における受光の際の受光波形を特定の周波数で計測する。
そして制御部13によって、受光素子6で得られた受光時間と、半導体レーザ(光源)1の発光時間との差分、もしくは、受光素子6で得られた受光信号の位相と、半導体レーザ(光源)1の出力信号の位相との差分を計測する。そして、差分を光速で乗じて対象物との距離を決定する。
このとき、制御部13はレーザ照射装置100により照射された対象物からの反射光に基づき対象物までの距離を測定する測定手段として機能する。又、このような距離を測定する用途に用いる場合には、レーザ照射装置100は測定装置として機能することになる。
制御部13は、レーザ光10を目標領域の水平走査方向及び垂直走査方向に照射するため、夫々モータドライバ14及びモータドライバ15により、ポリゴンミラーユニット4を駆動制御する。
図2は、実施形態1に係るポリゴンミラーユニット4の構造及び動作を説明する図である。図2において、回転フレーム42は、ポリゴンモータ41のモータ回転軸41aに取り付けられ、ポリゴンモータ41により回転する。ここで、ポリゴンモータ41とモータドライバ14は、複数のミラー面(反射面)を有する多面体を回転可能な回転軸を持つ第1の駆動手段として機能している。
回転フレーム42の軸受け部42aは、モータ回転軸41aに直交する方向の回転軸43を保持しており、可動ミラー40は回転軸43を中心として所定角度範囲内で回転可能になっている。それによって垂直揺動方向(モータ回転軸141aを含む面に沿った方向)に揺動可能になっており、複数のミラー面を回転軸に対して夫々揺動させることができる。
尚、本実施形態では、ポリゴンミラー200は、回転の順に第1の可動ミラー40a、第2の可動ミラー40b、第3の可動ミラー40c、第4の可動ミラー40dの4枚の可動ミラーから構成されている。
本実施形態のポリゴンミラー200は、上記可動ミラー40a~40dを4枚、回転フレーム42に取り付け、4枚のミラー面を構成している。尚、ミラー面の数は4に限定されない。
リング状のマグネット44と、その内側に内接する磁性部材45の組合せによって磁気回路が構成されている。又、マグネット44の外周には、摺動性の良い樹脂で形成したガイド部材46が固定される。回転軸43には、一体的にリンク部43aと摺動部43bが形成されており、摺動部43bはガイド部材46と嵌合し、モータ回転軸41aの軸方向に、摺動可能に取り付けられる。
尚、実施形態1では、可動ミラー40a~40dの複数のミラー面はモータ回転軸41aの方向に対して同じ角度傾くように設置されている。又、摺動部43bがモータ回転軸41aの軸方向に、摺動すると、複数のミラー面はモータ回転軸41aの方向に対して同じ角度だけ変化する。
従って、摺動部43bとガイド部材46のモータ回転軸41aの軸方向の位置関係により、可動ミラー40a~40dの揺動角θが決まる。マグネット44は、回転フレーム42に対し蛇腹48により保持され、回転フレーム42と一体にポリゴンモータ41により回転し、かつモータ回転軸41aの軸方向に移動可能になっている。
駆動コイル49はコイル固定部材52に接着固定され、コイル固定部材52は固定フレーム47にビス53で固定される。駆動コイル49は、マグネット44に挿入された状態で固定フレーム47に固定されている。ここで、駆動コイル49とマグネット44により、複数のミラーを、リンク機構を介して駆動するボイスコイルモータが構成されている。
又、上記リンク機構やボイスコイルモータは、モータドライバ15と共に、複数のミラー面を、回転軸の方向に対して夫々揺動させるための第2の駆動手段として機能している。即ち、第2の駆動手段はボイスコイルモータやリンク機構を含む。
又、固定フレーム47には、マグネット44の、モータ回転軸41a方向の位置を検知する位置センサ50と、ポリゴンモータ41と、ポリゴンモータ41の回転を検知する回転センサ51が固定されている。位置センサ50の出力に基づきマグネット44の位置を検知することで、揺動による角度を検出することができ、制御手段は、位置センサの出力に基づき揺動の角度を制御する。
回転フレーム42の底面部には反射率の異なるマーキング(不図示)が施され、回転センサ51はマーキングからの反射光の変化を検出する。制御部13は回転センサ51からの出力の変化に基づき、ポリゴンモータ41の回転数及び回転速度を検知する。制御部13は、モータドライバ14によりポリゴンモータ41を所定の方向に回転させ、回転センサ51の出力に応じて回転速度をフィードバック制御する。
レーザ光10を目標領域に照射する動作について、以下に説明する。目標領域の水平走査方向の範囲は、可動ミラー40a~40dの1枚分の幅の中で、レーザ光10が照射される範囲で決定される。制御部13は、この照射範囲の照射が完了した後から、次の照射範囲に入る前までの間に、駆動コイル49への通電量を変化させることでマグネット44をモータ回転軸41aに沿って移動し、可動ミラー40a~40dの揺動角θを変化させる。そのために、駆動コイル49への通電とモータドライバ14を同期制御する。
尚、可動ミラー40a~40dは同じ大きさであり、4枚の可動ミラー40a~40dは、モータ回転軸41aの軸方向から見て等分の角度位置に配置される。4枚の可動ミラー40a~40dは、マグネット44の動作に連動し、同時に揺動角θを変化させる。尚、レーザ光10の投光を行うときと、反射光12の受光を行うときとで、可動ミラー40は、同じ揺動角θとなるように制御される。
制御部13は、マグネット44の所定の位置における磁気力に対する位置センサ50の出力を記憶しており、位置センサ50の出力に基づき揺動角θが所定の角度になるよう、駆動コイル49への通電量を制御する。目標領域のレーザ光の垂直走査方向の範囲は、可動ミラー40の揺動範囲で決定される。
制御部13は、ポリゴンミラー200の回転に対し、可動ミラー40a~40dの1枚分のレーザ光10の照射が完了する毎に、揺動角θが所定の角度になるよう、可動ミラー40a~40dの揺動を行う。
図3は、実施形態1に係る目標領域にレーザ光10を照射する動作を説明する図であり、
図3を用いて、ポリゴンミラーユニット4の動作及び目標領域にレーザ光10を照射する動作を説明する。
制御部13は、第1の可動ミラー40aが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)1よりレーザ光10のパルス照射を開始する。連続的にパルス照射されたレーザ光10は、ポリゴンミラー200の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。
第1の可動ミラー40aの照射範囲が終了すると、制御部13はレーザ光10のパルス照射を休止し、マグネット44を駆動し、4枚の可動ミラー40の揺動角θを変化させ、目標領域の垂直走査方向へ移動させる。即ち、図3において垂直走査方向に1行分下方向にシフトさせる。
制御部13は、第2の可動ミラー40bが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)1よりレーザ光10をパルス照射を連続的に開始する。連続的にパルス照射されたレーザ光10は、ポリゴンミラー200の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。これにより図3において上から2番目の行の水平走査方向のレーザ照射が行われる。
第2の可動ミラー40bの照射範囲が終了すると、制御部13はレーザ光10のパルス照射を休止し、マグネット44を駆動し、4枚の可動ミラー40a~40dの揺動角θを変化させ、目標領域の垂直走査方向へ向ける。これにより、図3において垂直走査方向に更に1行分下方向にシフトさせ、上から3番目の行にレーザ光が照射されるようにする。
制御部13は、第3の可動ミラー40cが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)1よりレーザ光10をパルス照射を連続的に開始する。連続的にパルス照射されたレーザ光10は、ポリゴンミラー200の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。これにより図3における上から3番目の行の水平走査方向のレーザ照射が行われる。
第3の可動ミラー40cの照射範囲が終了すると、制御部13はレーザ光10のパルス照射を休止し、マグネット44を駆動し、4枚の可動ミラー40a~40dの揺動角θを変化させ、目標領域の垂直走査方向へ移動させる。これにより、図3において垂直走査方向に更に1行分下方向にシフトさせ、上から4番目の行にレーザ光が照射されるようにする。
制御部13は、第4の可動ミラー40dが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)1よりレーザ光10をパルス照射を連続的に開始する。連続的にパルス照射されたレーザ光10は、ポリゴンミラー200の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。
これにより図3における上から4番目の行の水平走査方向のレーザ照射が行われる。このようにして、ポリゴンミラー200の1回転目で第1~第4の行の方向にレーザ光が順次水平走査されると共に、垂直走査方向に行がシフトされて照射される。
第4の可動ミラー40dの照射範囲が終了すると、制御部13はレーザ光10のパルス照射を休止し、マグネット44を駆動し、4枚の可動ミラー40a~40dの揺動角θを変化させ、目標領域の垂直走査方向へ移動させる。これにより、図3において垂直走査方向に更に1行分下方向にシフトさせ、上から5番目の行にレーザ光が照射されるようにする。
前述のように、ポリゴンミラー200は1回転目で目標領域の半分である上から1行目~4行目にレーザ光10を走査する。そして、2回転目も同様にして、第1の可動ミラー40a~第4の可動ミラー40dによりレーザ光10を水平走査しつつ、垂直方向に1行分ずつ照射位置がシフトするように揺動角度を変更する。それによって、目標領域の残りの5行目~8行目までの、全領域にレーザ光10のパルス照射を行う。
2回転目の第4の可動ミラー40dによる照射が終了すると、制御部13はレーザ光10のパルス照射を休止し、マグネット44を駆動し、4枚の可動ミラー40a~40dの揺動角θを初期の位置に戻す。上記一連の動作を繰り返すことで、目標領域の全域(8行分)に対してレーザ光10のパルス照射を繰り返し行うことができる。
このように本実施形態の制御部13(制御手段)は、複数の反射面(ミラー面)を有する多面体を第1の駆動手段により回転させることで、光を対象物に照射しつつ対象物を第1の方向(水平走査方向)に走査する。それと共に、それに同期して、第2の駆動手段を用いて、複数の反射面(ミラー面)を揺動させることで、光を、第1の方向(水平走査方向)に垂直な成分を含む第2の方向(例えば垂直走査方向)へシフトさせている。それにより目標領域全体を走査(スキャン)している。なお、第2の方向(垂直走査方向)は第1の方向に垂直でなくてもよく、少なくとも第1の方向に垂直な成分を含む方向であればよい。
<実施形態2>
以下に、本発明の実施形態2を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図4は、実施形態2に係る光学機器の構成を示す機能ブロック図である。図4において、対象物を照明する照明系は、レーザ光110を発光する半導体レーザ(光源)101、レーザ光110の目標領域におけるビーム形状を所望の形状に整える収束レンズ102、レーザ光110の不要光を遮る固定絞り103等により構成される。
半導体レーザ(光源)101より発光されたレーザ光110は、固定絞り103の開口部103aから投光され、折り曲げミラー107の開口部107aを通り、ポリゴンミラーユニット104のポリゴンミラー400により反射され、目標領域に照射される。
対象物からの反射光や散乱光を受光する受信系においては、目標領域に照射されたレーザ光110が、障害物111からの反射光112として、ポリゴンミラー400に戻る。そして、ポリゴンミラー400により反射された反射光112が、折り曲げミラー107により方向を変え、集光レンズ105に導光され、受光素子106へ導光される。
ポリゴンミラーユニット104は、ポリゴンミラー400の4枚の可動ミラーを垂直揺動方向(モータ回転軸141aを含む面に沿った方向)に回転させる第2の駆動手段を有しており、その詳細は後述の図5及び図6により説明する。
制御部113は、半導体レーザ(光源)101、ポリゴンミラーユニット104及び、受光素子106等を制御する。尚、制御部113は、コンピュータとしてのCPUが内蔵されており、記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムに基づきレーザ照射装置100全体の各部の動作を制御する制御手段として機能する。
制御部113は、半導体レーザ(光源)101及びポリゴンミラーユニット104を、夫々所定の駆動電圧や駆動周波数で駆動すると共に、受光素子106における受光の際の受光波形を特定の周波数で計測する。
そして制御部113によって、受光素子106で得られた受光時間と、半導体レーザ(光源)101の発光時間との差分、もしくは、受光素子106で得られた受光信号の位相と、半導体レーザ(光源)101の出力信号の位相との差分を計測する。そして、差分を光速で乗じて対象物との距離を決定する。
制御部113は、レーザ光110を目標領域の水平走査方向及び垂直走査方向に照射するため、モータドライバ114及びモータドライバ115により、ポリゴンミラーユニット104を駆動制御する。
図5は、実施形態2に係るポリゴンミラーユニット104の構造及び動作を説明する図である。図5において、回転フレーム142は、ポリゴンモータ141のモータ回転軸141aに取り付けられ、ポリゴンモータ141の回転により回転する。
ポリゴンミラー400は、回転の順に第1の可動ミラー140a、第2の可動ミラー140b、第3の可動ミラー140c、第4の可動ミラー140dからなる4枚の可動ミラーを有する。
回転フレーム142の軸受け部142aは、モータ回転軸141aに直交する方向の回転軸143を保持しており、可動ミラー140a~140dは回転軸143を軸として所定角度範囲内で回転可能になっている。ポリゴンミラー400は、上記可動ミラー140a~140dを4枚、回転フレーム142に取り付け、4枚のミラー面を構成している。
リング状のマグネット144と、その内側に内接する磁性部材145の組合せで磁気回路が構成されている。又、マグネット144の外周には、摺動性の良い樹脂で形成したガイド部材146が固定される。回転軸143には、一体的にリンク部143aと摺動部143bが形成されており、摺動部143bはガイド部材146と嵌合し、モータ回転軸141aの軸方向に、摺動可能に取り付けられる。
従って、摺動部143bとガイド部材146のモータ回転軸141aの軸方向の位置関係により、可動ミラー140a~140dの揺動角が決まる。マグネット144は、回転フレーム142に対し蛇腹148により保持され、回転フレーム142と一体にポリゴンモータ141により回転し、かつモータ回転軸141aの軸方向に移動可能になっている。
駆動コイル149はコイル固定部材152に接着固定され、コイル固定部材152は固定フレーム147にビス153で固定される。駆動コイル149は、マグネット144に挿入された状態で固定フレーム147に固定されている。又、固定フレーム147には、マグネット144のモータ回転軸141a方向の位置を検知する位置センサ150と、ポリゴンモータ141と、ポリゴンモータ141の回転を検知する回転センサ151が、固定される。
回転フレーム142の底面部には反射率の異なるマーキング(不図示)が施され、回転センサ151はマーキングからの反射光の変化を検出する。制御部113は回転センサ151からの出力の変化に基づき、ポリゴンモータ141の回転数及び回転速度を検知する。制御部113は、モータドライバ114によりポリゴンモータ141を所定の方向に回転させ、回転センサ151の出力に応じて回転速度をフィードバック制御する。
レーザ光110を目標領域に照射する動作について以下に説明する。4枚の可動ミラー140a~140dは、モータ回転軸141aの軸方向から見て等分の角度位置に配置される。
マグネット144の外周に成形されたガイド部材146は、上記4枚の可動ミラー140a~140dに対し、モータ回転軸141a方向に互いに異なる位置に設けられている。第1の可動ミラー140aの揺動角を揺動角θ1、第2の可動ミラー140bの揺動角を揺動角θ2、第3の可動ミラー140cの揺動角を揺動角θ3、第4の可動ミラー140dの揺動角を揺動角θ4とする。
このように、実施形態2では、複数のミラー面はモータ回転軸41aの方向に対して互いに異なる角度傾くように設置されている。尚、摺動部43bがモータ回転軸41aの軸方向に、摺動すると、複数のミラー面はモータ回転軸41aの方向に対して同じ角度だけ変化する。
目標領域の垂直走査方向の範囲は、揺動角θ1から揺動角θ2になると2ライン分変化し、揺動角θ2から揺動角θ3になると2ライン分変化し、揺動角θ3から揺動角θ4になると2ライン分変化する関係にある。目標領域の水平走査方向の範囲は、可動ミラー140a~140dの1枚分の幅の中で、レーザ光110が照射される範囲で決定される。
制御部113は、ポリゴンミラー400が1回転する毎に、駆動コイル149への通電量を変化させることでマグネット144を動かし、可動ミラー140の揺動角を変化させるように、モータドライバ115を制御する。制御部113は、マグネット144の所定の位置における磁気力に対する位置センサ150の出力を記憶しており、位置センサ150の出力から揺動角を所定の角度になるよう、駆動コイル149への通電量を制御する。
目標領域の垂直走査方向の範囲は、可動ミラー140a~140dの揺動範囲で決定される。制御部113は、ポリゴンミラー400が1回転する毎に、揺動角を所定の角度になるよう、可動ミラー140の揺動を行う。
図6は、実施形態2に係る目標領域にレーザ光110を照射する動作を説明する図であり、図6を参照してポリゴンミラーユニット104の動作と、目標領域にレーザ光110を照射する動作を説明する。
制御部113は、第1の可動ミラー140aが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)101よりレーザ光110のパルス照射を連続的に開始する。連続的にパルス照射されたレーザ光110は、ポリゴンミラー400の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。それが図6における、ミラー1面目のスキャンである。
第1の可動ミラー40aの照射範囲が終了すると、制御部113はレーザ光110のパルス照射を休止する。そして制御部113は、第2の可動ミラー140bが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)101よりレーザ光110をパルス照射を連続的に開始する。連続的にパルス照射されたレーザ光110は、ポリゴンミラー400の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。
図6に示すように、第1の可動ミラー140aに対し第2の可動ミラー140bのパルス照射位置は、垂直走査方向に2ライン分変化している。それが図6におけるミラーの2面目のスキャンである。
第2の可動ミラー140bの照射範囲が終了すると、制御部113はレーザ光110のパルス照射を休止する。制御部113は、第3の可動ミラー140cが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)101よりレーザ光110をパルス照射を連続的異開始する。
連続的にパルス照射されたレーザ光110は、ポリゴンミラー400の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。第2の可動ミラー140bに対し第3の可動ミラー140cのパルス照射位置は、垂直走査方向に2ライン分変化している。それが図6におけるミラーの3面目のスキャンである。
第3の可動ミラー140cの照射範囲が終了すると、制御部113はレーザ光110のパルス照射を休止する。制御部113は、第4の可動ミラー140dが照射範囲に来ると、半導体レーザ(光源)101よりレーザ光110をパルス照射を連続的に開始する。
連続的にパルス照射されたレーザ光110は、ポリゴンミラー400の回転により、目標領域の水平走査方向に移動する。第3の可動ミラー140cに対し第4の可動ミラー140dのパルス照射位置は、垂直走査方向に2ライン分変化している。それが図6におけるミラーの4面目のスキャンである。
第4の可動ミラー140dの照射範囲が終了すると、制御部113はレーザ光110のパルス照射を休止する。そして、マグネット144を駆動し、4枚の可動ミラー140a~140dの揺動角を、夫々垂直走査方向に1ライン分変化させて、ポリゴンミラー400の2回転目を開始する。このように、実施形態2では、第1の駆動手段により複数のミラー面を1面分回転する毎に、それに同期して第2の駆動手段によりレーザ光を第2の方向にシフトする。
ポリゴンミラー400は1回転目で目標領域の1行おきの半分にレーザ光110を走査し、2回転目も第1の可動ミラー140a~第4の可動ミラー140dによりレーザ光110を走査することで、目標領域の全領域にレーザ光110のパルス照射を行う。即ち、1回転目のスキャンと2回転目のスキャンはインターレースした関係にある。
2回転目の第4の可動ミラー140dの照射範囲へのレーザ照射が終了すると、制御部113はレーザ光110のパルス照射を休止し、マグネット144を駆動し、4枚の可動ミラー140の揺動角を初期の位置に戻す。上記一連の動作を繰り返すことで、目標領域の全域にレーザ光110のパルス照射を繰り返し続けることができる。
以上説明したように、以上の実施形態1,2においては、複数のミラー面を有する多面体(ポリゴンミラー)の回転方向に対して、複数のミラー面を夫々垂直揺動方向に回転させ、レーザ光を目標領域の垂直走査方向に走査する第2の駆動手段を有する。それにより水平走査方向の照射量分をカバーするための大型スイングミラーが不要となり、装置を小型化することができる。
尚、実施形態1,2では、レーザ光を目標領域の垂直走査方向に走査するための第2の駆動手段を、モータ回転軸41a方向に沿って移動可能なマグネット(いわゆるムービングマグネット)で構成している。しかし、マグネットを固定しコイルをモータ回転軸41a方向に沿って移動可能なコイル(いわゆるムービングコイル)としても構わない。又、各センサも、実施形態1、2と同様の検知が行えれば良く、実施形態1,2に限定されない。
<物品の製造方法に係る実施形態>
以上に説明した実施形態1,2に係るレーザ照射装置は、物品の製造方法に使用しうる。当該物品の製造方法は、実施形態1,2に係るレーザ照射装置を用いて物体(対象物)の形状の測定や距離分布の測定を行う測定工程を含む。又、前記測定工程による測定結果に基づき対象物を加工する加工工程を含む。
加工工程は、例えば、対象物の形状や性質等を変える加工や、搬送、検査、選別、組立(組付)、および包装のうちの少なくともいずれか一つを含みうる。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、レーザ照射装置を小型化できるため、物品の性能・品質・生産性・生産コストのうちの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。又、実施形態1、2の構成を適宜組み合わせても良い。又、以上の実施形態ではレーザ光を用いた光照射装置について説明したが、本発明に係る光照射装置はレーザ光以外の光を用いたものを含む。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(制御プログラム)を記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによって実現してもよい。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたコンピュータ読取可能なプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
その場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態(実施例)の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
1、101‥‥半導体レーザ(光源)
2、102‥‥収束レンズ
4、104‥‥ポリゴンミラーユニット
5、105‥‥集光レンズ
6、106‥‥受光素子
10、110‥‥レーザー光
12、112‥‥反射光
13、113‥‥制御部
14、114、15、115‥‥モータドライバ
40、140‥‥可動ミラー
41、141‥‥ポリゴンモータ
42、142‥‥回転フレーム
44、144‥‥マグネット
47、147‥‥固定フレーム
49、149‥‥駆動コイル
50、150‥‥位置センサ
51、151‥‥回転センサ
107‥‥折り曲げミラー

Claims (11)

  1. 光を対象物に照射する光照射装置であって、
    複数の反射面を有する多面体を回転軸を中心として回転させる第1の駆動手段と、
    前記複数の反射面の夫々を、前記回転軸に対して非平行な揺動軸を中心として揺動させる第2の駆動手段と、
    前記第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段により前記多面体を回転させることで、前記光を前記対象物に照射しつつ前記対象物を第1の方向に走査すると共に、
    前記第2の駆動手段により前記複数の反射面を揺動させることで、前記光を前記第1の方向に垂直な成分を含む第2の方向へシフトさせることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記第2の駆動手段は、複数の前記反射面を、リンク機構を介して駆動するボイスコイルモータを含むことを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記第2の駆動手段による揺動の角度を検出するセンサを有し、前記制御手段は、前記センサの出力に基づき前記角度を制御することを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  4. 前記第1の駆動手段により前記複数の反射面を1面分回転する毎に、前記第2の駆動手段により前記光を前記第2の方向にシフトすることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  5. 複数の前記反射面は前記回転軸の方向に対して同じ角度傾くように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  6. 複数の前記反射面は前記回転軸の方向に対して互いに異なる角度傾くように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  7. 前記光はレーザ光を含むことを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  8. 前記揺動軸は前記回転軸に対して垂直であることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の光照射装置により光が照射された前記対象物からの反射光を検知する検知手段を有することを特徴とする測定装置。
  10. 前記検知手段により検知された前記対象物からの前記反射光に基づき前記対象物までの距離を測定する測定手段を有することを特徴とする請求項9に記載の測定装置。
  11. 請求項10に記載の測定装置により前記対象物までの距離を測定する測定工程と、
    前記測定工程による測定結果に基づき前記対象物を加工する加工工程と、を有することを特徴とする物品の製造方法。
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