JP2002221902A - 荷物用紙製タグおよびその製法 - Google Patents
荷物用紙製タグおよびその製法Info
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Abstract
信頼性が高く安価な荷物用紙製タグの提供およびその製
法の提供。 【解決手段】 シート基材の上面側に荷物情報の記載部
を有し、下面側に粘着剤層を有してなるタックシート
と、紙基材の上面側にRF−IDモジュールとこのモジ
ュール形成領域以外の領域の所定部に剥離剤層を設けた
剥離シートとを前記粘着剤層を介して積層した荷物用紙
製タグにより課題を解決できる。
Description
よびその製法に関するものであり、さらに詳しく非接触
型データ送受信体を備えた非接触型ICタグなどの荷物
用紙製タグおよびその製法に関するものである。
物をその荷物に関わる配送情報を付した状態で配送する
場合、荷物の把手などに通して取り付ける形態の荷物用
タグ(エアーバッゲージタグなど)が利用されており、
その配送情報などに基づいて配送作業が行われている。
前記荷物用タグの例としては荷札のように紐を荷物の把
手などに通して止める型式のものもあるが、取り付け作
業を容易にするなどの理由から、荷物などの把手などに
通すことができるように帯状にするとともに、粘着手段
を有したタグが多く利用されるようになってきている。
バーコードによって配送先管理などを行っていたが、バ
ーコードは人手によるデータ読み込み操作が必須である
こと、データの書き換えができないこと、あらわなデー
タであるため第3者にも判読可能でありセキュリテイ面
に弱いなどの問題があった。
でデータの送受信を行ってデータの記録、消去などが行
なえる情報記録メディア(RF−ID(Radio F
requency IDentification))
を備えたタグが提案されているが、タグ化するプロセス
が複雑で高コストになる問題があった。
は、従来の諸問題を解決し、簡単な構成を有し、容易に
低コストで量産可能な上、強度が大きく、信頼性の高
い、安価な荷物用タグを提供することであり、本発明の
第2の目的は、そのような荷物用タグを容易に低コスト
で量産可能な製法を提供することである。
課題を考慮してなされたもので、シート基材の上面側に
荷物情報の記載部を有し、下面側に粘着剤層を有してな
るタックシートと、紙基材の上面側にRF−IDモジュ
ールとこのモジュール形成領域以外の領域の所定部に剥
離剤層を設けた剥離シートとを前記粘着剤層を介して積
層してなることを特徴とする荷物用紙製タグである。
用紙製タグにおいて、前記タックシートのシート基材が
感熱シートであることを特徴とする。
求項2記載の荷物用紙製タグにおいて、前記紙基材が上
質紙であることを特徴とする。
(3)により製造することを特徴とする荷物用紙製タグ
の製法である。 (1)上面側に荷物情報の記載部を有するシート基材の
下面側に粘着剤層を形成してタックシートを作る。 (2)紙基材の上面側にRF−IDモジュールを設ける
とともにこのモジュール形成領域以外の領域の所定部に
剥離剤層を形成して剥離シートを作る。 (3)前記タックシートと前記剥離シートとを前記RF
−IDモジュールを挟んで前記粘着剤層を介して積層す
る。
を上面側に形成して設けた紙基材の上面側の特定部分に
のみ剥離剤層を形成するので、RF−IDモジュールの
形成および剥離剤層の形成の工程が簡略化され、低コス
トでタグを量産可能になるとともに、剥離しない部分の
強度が大きく、信頼性が高い安価な荷物用タグを提供で
きる。
て詳細に説明する。図1は、本発明の荷物用紙製タグの
1実施形態を説明する断面説明図である。図2(イ)〜
(ニ)は、図1に示した本発明の荷物用紙製タグの製造
工程の一例を説明する説明図である。図1に示すように
本発明の荷物用紙製タグ1は、シート基材2の上面側に
荷物情報の記載部3を有し、シート基材2の下面側に粘
着剤層4を有してなるタックシート5と、紙基材6の上
面側にRF−IDモジュール7とこのモジュール形成領
域8以外の領域の所定部に剥離剤層9を設けた剥離シー
ト10とをRF−IDモジュール7を挟んで粘着剤層4
を介して積層して形成されている。
り、本発明の荷物用紙製タグ1の使用時にはこのハーフ
カット部11より外側にある紙基材6の部分をハーフカ
ット部11で切り取って剥がし、対応する粘着剤層4を
露出させ、そのまま荷物にこの接着剤層4を介して貼付
したり、あるいは荷物の把手などに通して粘着剤層4同
志を接着させて本発明の荷物用紙製タグ1を取り付ける
ことができる。
や各種フィラーなどを含有させた合成紙、不織布、樹脂
フィルムなど公知のものを使用できる。
は公知のものでよく特に限定されるものではない。上面
側に記載部3として感熱印字層を設けた感熱シートは好
ましく使用できる。
4は公知の粘着剤を用いて公知の方法により形成するこ
とができる。シート基材2の上面側に記載部3として感
熱印字層を設け、下面側に粘着剤層4を設けて一体的に
形成された感熱タック紙はタックシート5として好まし
く使用できる。
紙、コート紙、合成紙、各種再生紙など公知のものを用
いることができる。しかし、後述するRF−IDモジュ
ール7を構成するアンテナ部の耐折性を確保する点から
上質紙は最も好ましく使用できる。
脂などを含む公知の剥離性の高い成分を必須成分とする
剥離剤を用い、塗布するなどの公知の方法で形成するこ
とができる。
1の製造工程の一例を説明する。図2(イ)のように、
先ず、シート基材2の上面側に記載部3として感熱印字
層を設けてあり、図示しない下面側に粘着剤層4を設け
て一体的に形成された感熱タック紙(タックシート5)
を作る。
基材6に設けた上記のハーフカット部である。
面側のRF−IDモジュール7を形成する領域8以外の
領域の所定部に公知の剥離剤を塗布して剥離剤層9を形
成する。
面側の剥離剤層9を形成していない領域8に公知の方法
でRF−IDモジュール7を形成する。そして、タック
シート5と、紙基材6の上面側にRF−IDモジュール
7とこのモジュール形成領域8以外の領域の所定部に剥
離剤層9を設けた剥離シート10とをRF−IDモジュ
ール7を挟んで粘着剤層4を介して積層することにより
本発明の荷物用紙製タグ1を作ることができる。次にR
F−IDモジュール7の形成法の一例を説明する。溶剤
揮発型、熱硬化型、あるいは光硬化型の導電ペーストを
用いてスクリーン印刷して乾燥固定化する方法、あるい
は非被覆金属線の貼り付け法、金属箔の貼り付け法、金
属蒸着膜転写法、導電高分子層形成法などを用いて領域
8にアンテナ部12およびICチップ13の実装部1
4、ジャンパー部15を形成する。導電ペーストを用い
てスクリーン印刷して乾燥固定化する方法は好ましく使
用できる。
コイル状の場合はアンテナコイルをまたぐように絶縁層
16を設け、絶縁層16の上に導電ペーストを用いてス
クリーン印刷して乾燥固定化する方法などで実装部14
の1つと、ジャンパー部15を導通17させてアンテナ
部12を完成させる。
て固定化する方法、絶縁フィルムや紙類あるいは絶縁テ
ープ類を貼り付ける方法などの公知の方法で行うことが
できる。印刷法で行う場合はすべての印刷法を用いるこ
とができるが、スクリーン印刷は最も好ましく使用でき
る。
樹脂粉末などの絶縁性粒子と、浸透乾燥型、溶剤乾燥
型、熱硬化型、光硬化型などのバインダーを必須成分と
するものである。これらの中でも光硬化型バインダーは
硬化時間を短縮して効率を向上できるので好ましく、無
溶剤型のものが溶剤揮発によるマイクロクラックを防止
できるので好ましく使用できる。絶縁層16の膜厚はア
ンテナ部12の厚みと同等以上であることが好ましい。
は、例えば、2つの実装部14の上に塗布法、デイスペ
ンス法、印刷法、スプレー法などによりNCF(Non-Co
nductive Film、絶縁フィルム)あるいはNCP(Non-C
onductive Paste、絶縁ペースト)(接着剤)を配置
し、あるいはACF(Un-isotropic Conductive Film、
異方性導電フィルム)あるいはACP(Un-isotropic C
onductive Paste、異方性導電ペースト)(導電性接着
剤)を配置し、その上方から熱圧装置(フリップチップ
ボンダ)で必要な圧で加圧してICチップ13の図示し
ないバンプを突き刺した後、加熱、光照射、高周波、超
音波などで硬化させてバンプと実装部14の導通を図
り、ICチップ13を実装したアンテナ部12を形成す
る。必要に応じて後硬化を行ってもよい。これらの中で
もNCPあるいはACPを用いてデイスペンス法や印刷
法で行うことが好ましい。これらの接着剤を塗布するな
どにより配置する前に接着力低下を防ぐために予め絶縁
樹脂層を設けてもよい。
IDモジュール7に用いることができる公知の任意のも
のを用いることができ、それらに対応してアンテナパタ
ーンを設計してよい。ICチップ13の厚みは、アンテ
ナ部12の実装部14の厚とほぼ同程度あることが望ま
しく、例えば200〜10μm程度が好ましい。ICチ
ップ13には、必要に応じて、金属電解メッキ、スタッ
ド、無電解金属メッキ、導電性樹脂の固定化などによる
バンプを形成しておいてもよい。
実装した後、IC実装部を物理的あるいは化学的な衝撃
から守るために、実装部全体あるいは一部をグローブト
ップ材やアンダーフィル材などで、被覆保護してもよ
い。
ンテナ部12を備えたRF−IDモジュール7を示した
が、本発明においてはICチップ13を実装しないアン
テナ部を備えたRF−IDモジュール(共振周波数によ
る個別認識モジュールなど)を用いることもできる。
F−IDモジュール7を形成する例を示したが、本発明
においては、その逆に、RF−IDモジュール7を形成
した後、剥離剤層9を形成することもできる。
部3として予め感熱印字層を設けた感熱タック紙(タッ
クシート)を用いたが、予め感熱印字層を設けず、剥離
剤層9やRF−IDモジュール7を形成し、前記のよう
に積層した後、記載部3を設けることもできる。
明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発
明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本
発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範
囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
シート基材の上面側に荷物情報の記載部を有し、下面側
に粘着剤層を有してなるタックシートと、紙基材の上面
側にRF−IDモジュールとこのモジュール形成領域以
外の領域の所定部に剥離剤層を設けた剥離シートとを前
記粘着剤層を介して積層してなるので、構成が簡単であ
る上、RF−IDモジュールの形成および剥離剤層の形
成の工程が簡略化され、低コストで量産可能であり、信
頼性が高く安価であるという顕著な効果を奏する。
求項1の荷物用紙製タグと同じ効果を奏するとともに、
前記タックシートのシート基材として感熱シートを用い
るので、構成がより簡単となり、より安価となるという
顕著な効果を奏する。
求項1の荷物用紙製タグと同じ効果を奏するとともに、
前記紙基材が上質紙であるので、RF−IDモジュール
を構成するアンテナ部の耐折性を確保できるという顕著
な効果を奏する。
により、本発明の荷物用紙製タグを低コストで量産可能
となるという顕著な効果を奏する。
る断面説明図である。
用紙製タグの製造工程の一例を説明する説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シート基材の上面側に荷物情報の記載部
を有し、下面側に粘着剤層を有してなるタックシート
と、紙基材の上面側にRF−IDモジュールとこのモジ
ュール形成領域以外の領域の所定部に剥離剤層を設けた
剥離シートとを前記粘着剤層を介して積層してなること
を特徴とする荷物用紙製タグ。 - 【請求項2】 前記タックシートのシート基材が感熱シ
ートであることを特徴とする請求項1記載の荷物用紙製
タグ。 - 【請求項3】 前記紙基材が上質紙であることを特徴と
する請求項1あるいは請求項2記載の荷物用紙製タグ。 - 【請求項4】 下記の工程(1)〜(3)により製造す
ることを特徴とする荷物用紙製タグの製法。 (1)上面側に荷物情報の記載部を有するシート基材の
下面側に粘着剤層を形成してタックシートを作る。 (2)紙基材の上面側にRF−IDモジュールを設ける
とともにこのモジュール形成領域以外の領域の所定部に
剥離剤層を形成して剥離シートを作る。 (3)前記タックシートと前記剥離シートとを前記RF
−IDモジュールを挟んで前記粘着剤層を介して積層す
る。
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