JP2002221540A - 電流−電圧変換回路 - Google Patents

電流−電圧変換回路

Info

Publication number
JP2002221540A
JP2002221540A JP2001016704A JP2001016704A JP2002221540A JP 2002221540 A JP2002221540 A JP 2002221540A JP 2001016704 A JP2001016704 A JP 2001016704A JP 2001016704 A JP2001016704 A JP 2001016704A JP 2002221540 A JP2002221540 A JP 2002221540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diode
current
voltage
pair
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001016704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3705423B2 (ja
Inventor
Naoji Suzuki
直司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP2001016704A priority Critical patent/JP3705423B2/ja
Publication of JP2002221540A publication Critical patent/JP2002221540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3705423B2 publication Critical patent/JP3705423B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】積分回路のリセット回路にダイオードスイッチ
を設け、このダイオードスイッチの存在によりリセット
回路から積分回路にリーク電流が流れることを阻止する
構造とした電流−電圧変換回路において、ダイオードス
イッチの存在によって発生するオフセット電圧を除去す
ることを目的とする。 【解決手段】 積分コンデンサと演算増幅器の入力端子
との接続点側に互いに逆向きに接続された一対のダイオ
ードの各一端が接続されたダイオードスイッチと、この
ダイオードスイッチを構成する各ダイオードの他端と共
通電位点との間に接続した一対の抵抗器と、ダイオード
スイッチを構成する一対のダイオードと各抵抗器との接
続点に一端が接続された一対のリセットスイッチと、こ
の一対のリセットスイッチの各他端と積分回路の出力端
子との間に接続した互いに逆極性のバイアス電源とによ
って電流−電圧変換回路を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各種の計測器に用
いられる電流−電圧変換回路に関し、特にリセット時に
発生するオフセット電流を小さくすることができる電流
−電圧変換回路を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】図5は特開平5−126864号公報で
提案された電流−電圧変換回路の構成を示す。図中1は
積分回路を示す。積分回路1は演算増幅器1Aと積分コ
ンデンサ1Bとによって構成される。積分コンデンサ1
Bは演算増幅器1Aの反転入力端子と、出力端子間に接
続され、被測定電流源3から出力される被測定電流ix
を予め定めた一定の時間Tに渡って積分し、積分電圧V
0を得る(図6参照)。この積分電圧V0はV0=−(i
x/C1)Tで与えられる。尚、C1は積分コンデンサ
1Bの容量値。これにより、被測定電流ixはix=−
0・C1/Tで求めることができる。
【0003】測定を再開するには積分コンデンサ1Bに
積分された電荷を放電し、リセットさせる必要がある。
このために、積分コンデンサ1Bには並列にリセット回
路2が接続される。リセット回路2はこの図5に示す例
ではダイオードスイッチSW DとリセットスイッチSW
1と、抵抗器2A、2Bとによって構成した場合を示
す。このリセット回路2の特徴とする点は演算増幅器1
Aの入力側にダイオードスイッチSWDを配置した点
と、ダイオードスイッチSWDの他端側を抵抗器2Bを
通じて共通電位点に接続した点にある。
【0004】ダイオードスイッチSWDと抵抗器2Bと
の存在によって以下の利点が得られる。つまり、リセッ
トスイッチSW1に半導体スイッチを用いた場合、半導
体スイッチは完全にオフの状態(抵抗値が無限に大きい
状態)を得ることはできない。リセットスイッチSW1
がオフの状態であっても、抵抗値は有限である。このた
めに、リセットスイッチSW1に半導体スイッチ素子を
用いた場合、仮にダイオードスイッチSWDが存在しな
い場合は、その有限な抵抗値を通じてリーク電流が演算
増幅器1Aの入力側に流れ、積分電圧に誤差を与える。
【0005】このために、図5に示す回路ではダイオー
ドスイッチSWDを挿入し、積分動作中はダイオードス
イッチSWDの両端側の電位差をほぼ0Vの近辺に維持
させることにより、ダイオードスイッチSWDをオフの
状態に維持させ、これによりリーク電流が演算増幅器1
Aの入力側に流れることを阻止したものである。この点
で優れた特質を具備している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した電流−電
圧変換回路は上述したように、優れた特質を具備してい
る半面、以下のような欠点を持っている。つまり、リセ
ット動作時はダイオードスイッチSWDを構成するダイ
オードDa又はDbの何れか一方がオンの状態になって
積分コンデンサ1Bに充電された電荷を放電させる。そ
の放電回路にはダイオードDa又はDbの順方向電圧降
下VFが発生する。従って、積分コンデンサ1Bの放電
はこの電圧降下VFで収束し、積分コンデンサ1Bには
ダイオードDa又はDbの順方向電圧VFが残る(図6
参照)。これが出力電圧V0に重畳してV0+VF又はV0
−VFとして出力されてしまう欠点がある。因みにオフ
セット電圧VFがダイオードDa、Dbの順方向電圧降
下であるものとすると、約0.6V(600mV)とな
る。
【0007】従って、図5に示した電流−電圧変換回路
を実用するには出力電圧V0に重畳するオフセット電圧
±VFを除去するためのオフセット除去回路を別途用意
する必要がある。この発明の目的はリセット動作後に、
出力電圧V0に重畳するオフセット電圧VFを小さくする
ことができる電流−電圧変換回路を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1で
は、演算増幅器と、この演算増幅器の入力端子と出力端
子との間に接続した積分コンデンサとによって積分回路
を構成し、この積分回路により入力電流を積分コンデン
サに積分し、演算増幅器の出力端子に発生する積分電圧
により入力電流の値を電圧値に変換する電流−電圧変換
回路において、積分コンデンサと演算増幅器の入力端子
との接続点側に互いに逆向きに接続された一対のダイオ
ードの各一端が接続されたダイオードスイッチと、この
ダイオードスイッチを構成する各ダイオードの他端と共
通電位点との間に接続した一対の抵抗器と、ダイオード
スイッチを構成する一対のダイオードと各抵抗器との接
続点に一端が接続された一対のリセットスイッチと、こ
の一対のリセットスイッチの各他端と積分回路の出力端
子との間に接続した互いに逆極性のバイアス電源と、に
よって構成した電流−電圧変換回路を提案する。
【0009】この発明の請求項2では、請求項1記載の
電流−電圧変換装置において、バイアス電源はダイオー
ドの順方向電圧降下で発生する電圧を利用した電圧源で
構成した電流−電圧変換回路を提案する。この発明の請
求項3では、演算増幅器と、この演算増幅器の入力端子
と出力端子との間に接続した積分コンデンサとによって
積分回路を構成し、この積分回路により入力電流を積分
コンデンサに積分し、演算増幅器の出力端子に発生する
積分電圧により入力電流の値を電圧値に変換する電流−
電圧変換回路において、積分コンデンサと演算増幅器の
入力端子との接続点側に互いに逆向きに接続された一対
のダイオードの各一端が接続されたダイオードスイッチ
と、このダイオードスイッチを構成する各ダイオードの
他端と共通電位点との間に接続した一対の抵抗器と、ダ
イオードスイッチを構成する一対のダイオードと各抵抗
器との接続点のそれぞれと積分回路の出力端子との間に
接続されてダイオードスイッチを構成する一対のダイオ
ードと共にダイオードブリッジを構成する複数のダイオ
ードと、このダイオードブリッジをオン、オフ制御し、
ダイオードブリッジをオンの状態に制御することにより
積分コンデンサに充電された電荷を放電させるリセット
スイッチと、によって構成した電流−電圧変換回路を提
案する。
【0010】この発明の請求項4では、請求項3記載の
電流−電圧変換回路において、ダイオードスイッチを構
成する各ダイオードとこのダイオードと共にダイオード
ブリッジを構成するための各ダイオードとの接続点にダ
イオードスイッチの洩れ電流を阻止するための逆流阻止
用ダイオードを介挿した構成とした電流−電圧変換回路
を提案する。作用 この発明による電流−電圧変換回路によれば、リセット
時にはバイアス電源の電圧又はダイオードブリッジに発
生する電圧によって積分コンデンサの両端間の電位差は
ほぼ0Vの状態に平衡されるから、リセット時に発生す
るオフセット電圧の値を小さい電圧に制御することがで
きる利点が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1にこの発明による電流−電圧
変換回路の一実施例を示す。図5と対応する部分には同
一符号を付して示す。この発明の特徴とする構成はリセ
ット回路2において、ダイオードスイッチSWDを構成
するダイオードDaとDbの各一端を積分回路1を構成
する演算増幅器1Aの反転入力端子に接続すると共に、
各ダイオードDaとDbの他端を抵抗器R2とR4を通
じて共通電位点に接続し、更に、各ダイオードDa、D
bと抵抗器R2、R4の各接続点にリセットスイッチS
W1とSW2の各一端を接続し、これらリセットスイッ
チSW1、SW2の各他端と積分回路1の出力端子との
間にそれぞれ抵抗器R1とバイアス電圧源2C及び抵抗
器R3とバイアス電圧源2Dの各直列回路を接続した構
成とした点である。
【0012】バイアス電圧源2C、2Dは抵抗器R1−
リセットスイッチSW1−Da−Db−リセットスイッ
チSW2−抵抗器R3によって構成される閉ループ内で
は順方向に直列接続されるが、接続点J1とJ2間では
互いに逆並列接続となり、この間の電位差は0Vとな
る。つまり、リセットスイッチSW1とSW2がオフの
状態では接続点J1とJ2の間は開放されているから、
積分回路1は V0=−(ix/C1)t で積分動作を実行する。
【0013】時間tが予め定めた時間T(図6参照)と
なった時点でV0を測定し、その後リセット動作を行
う。リセット動作はリセットスイッチSW1とSW2を
オンの状態に制御すればよい。リセットスイッチSW
1、SW2がオンの状態に制御されることによりバイア
ス電圧源2Cと2Dのバイアス電圧e1とe2がe1+
e2となってダイオードDaとDbの直列回路に印加さ
れる。ダイオードDaとDbの順方向導通電圧がVD
1、VD2の場合、 e1+e2>VD1+VD2 になるように、バイアス電圧源2C、2Dのバイアス電
圧e1とe2を設定すればリセットスイッチSW1とS
W2をオンにした時点でダイオードDaとDbはオンの
状態となる。ダイオードDa及びDbがバイアス電圧e
1とe2によってオンの状態に制御されることにより積
分コンデンサ1Bに充電された電荷はダイオードDa又
はDbの何れか一方を通じて放電され、積分電圧V0
リセットされる。
【0014】ここで、抵抗器R1、R3の抵抗値をr
a、抵抗器R2、R4の抵抗値をrb、ダイオードD
a、Dbの順方向導通電圧をVD1=VD2=VD、e
1=e2=eとすると、 V0=(ra/2)ix となる。抵抗器R1とR3の抵抗値raが充分小さく、
ダイオードDa、Dbを流れる電流i1とi2に対して
入力電流ixが充分小さいとき、 V0≒0 i1≒i2 となる。
【0015】すなわち、リセット時に積分回路1に残る
出力電圧V0はほぼ0Vであり、オフセット電圧の発生
を除去することができる。また、リセット動作時にダイ
オードスイッチSWDを構成するダイオードDa、Db
を流れる電流i1とi2が i1=i2=(e−VD)/ra−VD/rb で一定電流となる。このためにリセット時の積分回路1
の入力インピーダンスは入力電流ixの値に関係なく一
定値となる。
【0016】図2はリセットスイッチSW1、SW2と
バイアス電圧源2C、2Dを具体的に示した実施例を示
す。この実施例ではリセットスイッチSW1とSW2に
FETを用い、更にバイアス電圧源2C、2Dをダイオ
ードD4、D6とD5、D7の各直列回路によって構成
した場合を示す。ダイオードD4とD6及びD5とD7
はそれぞれ直列接続され、この直列回路に抵抗器R1と
R3を通じて常時電流i3を流し、ダイオードD4とD
6の順方向導通電圧によりバイアス電圧e1を発生さ
せ、ダイオードD5とD7の順方向導通電圧によりバイ
アス電圧e2を発生させ、これらのバイアス電圧e1と
e2をリセットスイッチSW1とSW2を構成するFE
Tの制御電極は共通接続され、この共通接続した制御電
極にリセット信号RESETを印加する。
【0017】リセット信号RESETが印加されること
により、リセットスイッチSW1とSW2がオンの状態
に制御される。積分コンデンサ1Bに充電されている電
荷が接続点J1側が正電位、接続点J2側が負電位の状
態に充電されているものとすると、この場合にはダイオ
ードDaを通じて積分コンデンサ1Bに放電電流が流
れ、積分コンデンサ1Bの電荷は放電され、積分回路1
はリセットされる。また、接続点J2側が正電位接続点
J1側が負電位に充電されている場合はダイオードDb
を通じて放電が行われ、積分回路1がリセットされる。
【0018】リセットスイッチSW1とSW2を構成す
るFETのオン抵抗をRonとすると、リセット時の出力
電圧V0は、 V0=−(Ron/2)ix となる。因みに、FETのオン抵抗RonがRon=50
Ω、入力電流ixがix=100μAであった場合に
は、 V0=−(50/2)×100×10-6 =−2.5mV となり、従来のオフセット電圧0.6V(600mV)
と比較して充分小さいオフセット電圧にすることができ
る。
【0019】図3はこの発明の更に他の実施例を示す。
この実施例ではダイオードスイッチSWDを構成するダ
イオードDaとDbをダイオードブリッジに組み込み、
このダイオードブリッジをオンの状態に制御することに
より積分コンデンサ1Bに充電された積分電圧V0を放
電させる構成とした場合を示す。つまり、ダイオードD
a、Db及びD3、D4、D5、D6、D7、D8によ
り、ダイオードブリッジを構成する。このダイオードブ
リッジはリセットスイッチSW1とSW2がオフの状態
では積分コンデンサ1Bに正又は負の如何なる電圧に積
分されてもダイオードDa、D3とD5、D7は互いに
逆向きに接続されており、また、ダイオードDb、D4
とD6、D8も互いに逆向きに接続されているため、放
電することなく、積分動作を実行することができる。
【0020】また、この積分モードではダイオードDa
とD3の接続点Eと、ダイオードDbとD4の接続点F
は抵抗器R2とR4で共通電位に接続されているため、
ダイオードDaとDbには電位差が与えられることがな
く、オフの状態に制御される。よって積分モードで積分
回路1にリセット回路2からリーク電流が流れることを
阻止することができる。一方、リセットスイッチSW
1、SW2がオンの状態に制御された場合は、積分コン
デンサ1Bに充電されている積分電圧V0の極性に応じ
てダイオードD3、DaとD6、D8を通じて放電する
場合と、ダイオードD5、D7及びDb、D4を通じて
放電する場合とが発生し、何れの場合も積分コンデンサ
1Bに積分された積分電圧V0は放電される。
【0021】つまり、接続点J1側が正電位に積分され
た場合にリセットスイッチSW1とSW2がオンになる
と、ダイオードDa、D3から積分コンデンサ1Bを通
ってダイオードD8、D6に放電電流が流れ、積分コン
デンサ1Bに積分された電荷を放電させる。また、接続
点J1側が負電位に積分された場合にリセットスイッチ
SW1、SW2がオンの状態に制御された場合はダイオ
ードD5、D7がオンとなり、接続点J1側から積分コ
ンデンサ1Bを通じてダイオードDb、D4を通じて放
電電流が流れ、積分コンデンサ1Bの積分電圧V0を放
電させる。
【0022】放電中、ダイオードブリッジを構成するダ
イオードDa、D3とD6、D8及びD5、D7とD
b、D4の各電圧降下は各ダイオードの順方向電圧がV
Fとすると、ダイオードブリッジの各辺の電圧降下は2
Fとなる。積分コンデンサ1Bの放電が終了した時点
では各ダイオードDa,Db及びD3〜D8の全てのダ
イオードはオンの状態となり、ダイオードブリッジは平
衡状態に収束する。従って接続点J1とJ2の間の電位
差は0Vとなり、積分コンデンサ1Bの電圧は0Vに収
束する。
【0023】ここで、ダイオードD3と、D4の動作に
ついて補足説明する。ダイオードD3とD4が仮に存在
しないとすると、接続点J1側が正または負の電位に積
分されるに従って、ダイオードDbまたはDaを通じて
リーク電流が流れ、積分電圧V0に誤差が発生する不都
合が生じる。つまり、接続点J1側が負の電位に積分さ
れている場合に、ダイオードD3が存在しない場合には
E点が負電圧となりDaに逆方向の電圧が印可され、D
aを通じてリーク電流が流れる。このリーク電流の発生
を阻止するためにダイオードD3を接続し、E点の電位
を共通電位とする事によりDaのリーク電流を阻止する
構成としている。
【0024】また、ダイオードD4も同様に接続点J1
側が正電位に積分された場合にダイオードD4が存在し
ない場合はF点が正電位となりDbに逆方向の電圧が印
可されDbにリーク電流が流れてしまうため、このリー
ク電流を阻止するために、ダイオードD4を接続したも
のである。従って、これらのダイオードD3とD4をこ
こでは逆流阻止用ダイオードと呼ぶことにする。また、
この逆流阻止用ダイオードD3とD4を接続したことに
より、ダイオードブリッジの他の辺もダイオードD5と
D7及びD6とD8を2個ずつ直列接続し、ダイオード
ブリッジの接続点J1とJ2の間の電位をほぼ0Vに平
衡させるように構成したものである。
【0025】図4は図3に示したダイオードD5、D7
とD6、D8を定電圧ダイオードに書き替えた場合を示
す。定電圧ダイオードを使用する場合も、ダイオードブ
リッジとしてはこれら定電圧ダイオードの順方向電圧を
利用してブリッジの接続点J1とJ2の間の電圧を0V
に平衡させている。定電圧ダイオードを利用した理由
は、積分回路1に過大電流が入力された場合に、積分の
途中で積分電圧V0が定電圧ダイオードの定電圧導通電
圧に達すると定電圧ダイオードが導通し、積分電圧がそ
れ以上上昇しないように制限される。これにより、演算
増幅器1Aが飽和に達することを阻止することができる
ように構成したものである。尚、演算増幅器が飽和に達
すると、正常状態に復帰するのに時間が掛かるため、演
算増幅器を飽和させることは極力避けることが望まし
い。その他の作用効果は図3の実施例と同様である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
電流−電圧変換回路を構成するリセット回路2にリーク
電流防止用のダイオードスイッチSWDを設けた場合で
も、このダイオードスイッチSWDが存在しても積分コ
ンデンサ1Bの電圧をほぼ0Vにリセットさせることが
できる。この結果、電流−電圧変換回路の後段側にオフ
セット電圧除去回路を設ける必要がなく、使い勝手の良
い電流−電圧変換回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための接続図。
【図2】この発明の具体的な実施例を説明するための接
続図。
【図3】この発明の変形実施例を説明するための接続
図。
【図4】この発明の更に他の変形実施例を説明するため
の接続図。
【図5】従来の技術を説明するための接続図。
【図6】図5の動作を説明するための波形図。
【符号の説明】
1 積分回路 1A 演算増幅器 1B 積分コンデンサ 2 リセット回路 SWD ダイオードスイッチ SW1、SW2 リセットスイッチ 2C、2D バイアス電圧源 D3、D4 逆流阻止用ダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A、演算増幅器と、この演算増幅器の入
    力端子と出力端子との間に接続した積分コンデンサとに
    よって積分回路を構成し、この積分回路により入力電流
    を積分コンデンサに積分し、上記演算増幅器の出力端子
    に発生する積分電圧により上記入力電流の値を電圧値に
    変換する電流−電圧変換回路において、 B、上記積分コンデンサと上記演算増幅器の入力端子と
    の接続点側に互いに逆向きに接続された一対のダイオー
    ドの各一端が接続されたダイオードスイッチと、 C、このダイオードスイッチを構成する各ダイオードの
    他端と共通電位点との間に接続した一対の抵抗器と、 D、上記ダイオードスイッチを構成する一対のダイオー
    ドと上記各抵抗器との接続点に一端が接続された一対の
    リセットスイッチと、 E、この一対のリセットスイッチの各他端と上記積分回
    路の出力端子との間に接続した互いに逆極性のバイアス
    電源と、 によって構成した電流−電圧変換回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電流−電圧変換回路にお
    いて、上記バイアス電源はダイオードの順方向電圧降下
    で発生する電圧を利用した電圧源で構成したことを特徴
    とする電流−電圧変換回路。
  3. 【請求項3】 A、演算増幅器と、この演算増幅器の入
    力端子と出力端子との間に接続した積分コンデンサとに
    よって積分回路を構成し、この積分回路により入力電流
    を積分コンデンサに積分し、上記演算増幅器の出力端子
    に発生する積分電圧により上記入力電流の値を電圧値に
    変換する電流−電圧変換回路において、 B、上記積分コンデンサと上記演算増幅器の入力端子と
    の接続点側に互いに逆向きに接続された一対のダイオー
    ドの各一端が接続されたダイオードスイッチと、 C、このダイオードスイッチを構成する各ダイオードの
    他端と共通電位点との間に接続した一対の抵抗器と、 D、上記ダイオードスイッチを構成する一対のダイオー
    ドと上記各抵抗器との接続点のそれぞれと上記積分回路
    の出力端子との間に接続されて上記ダイオードスイッチ
    を構成する一対のダイオードと共に、ダイオードブリッ
    ジを構成する複数のダイオードと、 E、このダイオードブリッジをオン、オフ制御し、上記
    ダイオードブリッジをオンの状態に制御することにより
    上記積分コンデンサに充電された電荷を放電させるリセ
    ットスイッチと、 によって構成した電流−電圧変換回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電流−電圧変換回路にお
    いて、上記ダイオードスイッチを構成する各ダイオード
    と、このダイオードと共に上記ダイオードブリッジを構
    成するための各ダイオードとの接続点に、ダイオードス
    イッチの洩れ電流を阻止するための逆流阻止用ダイオー
    ドを介挿した構成としたことを特徴とする電流−電圧変
    換回路。
JP2001016704A 2001-01-25 2001-01-25 電流−電圧変換回路 Expired - Fee Related JP3705423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016704A JP3705423B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 電流−電圧変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016704A JP3705423B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 電流−電圧変換回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002221540A true JP2002221540A (ja) 2002-08-09
JP3705423B2 JP3705423B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=18883021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001016704A Expired - Fee Related JP3705423B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 電流−電圧変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3705423B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7057909B2 (en) 2003-11-19 2006-06-06 Agilent Technologies, Inc. Current/charge-voltage converter
US7161817B2 (en) 2003-11-14 2007-01-09 Agilent Technologies, Inc. Current/charge-voltage converter and reset method
JP2019080179A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 ローム株式会社 積分回路
CN113129816A (zh) * 2019-12-30 2021-07-16 联咏科技股份有限公司 电流积分器及其信号处理系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7161817B2 (en) 2003-11-14 2007-01-09 Agilent Technologies, Inc. Current/charge-voltage converter and reset method
US7057909B2 (en) 2003-11-19 2006-06-06 Agilent Technologies, Inc. Current/charge-voltage converter
JP2019080179A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 ローム株式会社 積分回路
CN113129816A (zh) * 2019-12-30 2021-07-16 联咏科技股份有限公司 电流积分器及其信号处理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3705423B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4095089B2 (ja) 電圧測定装置
JP3681374B2 (ja) 電流検出装置及びそれを用いたpwmインバータ
US20090085542A1 (en) Drive system for power semiconductor device
TWI658695B (zh) 輸出電路和用於提供輸出電流的方法
US7288990B2 (en) Reference buffer with dynamic current control
JP2002221540A (ja) 電流−電圧変換回路
US6407592B2 (en) Sample-and-hold circuit
JPS6154711A (ja) アナログスイツチ
JP2865133B2 (ja) 安定化電源回路
JPH11205113A (ja) スイッチング回路およびスイッチドキャパシタフィルタ
JP2004015941A (ja) 正負直流電源装置及びこれを用いる半導体試験装置
US11309705B2 (en) Semiconductor device
TWI420496B (zh) 電壓比較器、包含該電壓比較器之液晶顯示裝置驅動電路及轉態加速方法
JP4606884B2 (ja) スイッチ制御回路
JPH1092190A (ja) 追跡および保持回路
JP4582686B2 (ja) 1チップの半導体装置に集積したキャパシタ充電回路
JP2021002175A (ja) 電圧電流変換回路、及び充放電制御装置
JP2002221541A (ja) 電流−電圧変換装置
JPH1117470A (ja) 電子ボリューム
JP4705724B2 (ja) オートゼロ補正回路
US20230314521A1 (en) Battery voltage monitoring device
US20240295611A1 (en) Battery monitoring device, resistance value derivation method, and cell voltage derivation method
JP3743125B2 (ja) クランプ回路
US6795008B1 (en) System and method to substantially eliminate glitch in a digital to analog converter
JP2004012246A (ja) 絶縁抵抗測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050628

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees