JP2002221316A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2002221316A
JP2002221316A JP2001018172A JP2001018172A JP2002221316A JP 2002221316 A JP2002221316 A JP 2002221316A JP 2001018172 A JP2001018172 A JP 2001018172A JP 2001018172 A JP2001018172 A JP 2001018172A JP 2002221316 A JP2002221316 A JP 2002221316A
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JP
Japan
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combustion
temperature
flame
set value
heat recovery
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Application number
JP2001018172A
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English (en)
Inventor
Toru Harada
徹 原田
Hideji Sano
秀治 佐野
Shigeru Murakami
村上  茂
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炎電流の減少原因を特定し、適正な補正動作
により安全で使い勝手のよい燃焼装置の提供を目的とし
たものである。 【解決手段】 燃焼熱を熱回収して燃料を気化させるよ
うにした燃焼装置において、熱回収温度を検出する温度
検出器54と、炎電流を検出するフレームロッド47
と、フレームロッド信号より燃焼状態を判断する燃焼確
認手段53と、温度検出器54の信号より熱回収状態を
判断する温度確認手段58と、燃焼確認手段53及び温
度確認手段58の信号で送風手段28を制御する制御部
62とを備え、制御部62は燃焼確認手段53及び温度
確認手段58で行う複数回の比較動作において、その比
較結果が共に所定値を下回ったとき、送風量を増大する
方向に制御するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油ファンヒータ
等に用いられる予混合式の燃焼装置、特にシリコン付着
による炎口目詰まり時の燃焼不良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼装置は図4に示すよ
うに、シーズヒータ1を埋設した気化部2と、この気化
部2の上部開口にバーナボディ3を覆着して構成してあ
り、前記バーナボディ3には周壁に混合ガス噴出用の複
数の炎口4が形成され、外周面には前記炎口4を覆うよ
うに金網5が装着されている。そして、前記炎口4に対
向させてフレームロッド6が配設され、このフレームロ
ッド6からの信号を燃焼検出部7で予め定めた設定値と
比較し、燃焼状態を検出するようにしている。
【0003】以上のように構成された燃焼装置におい
て、気化部2に設けた気化室8及び空気導入部9より流
入した燃料及び燃焼用空気は、ノズル10より噴出して
混合管11で予混合ガスとなる。この予混合ガスは混合
管11の上部開口よりバーナボディ3の下部に向かって
放出され、炎口4から噴出して金網5の表面で火炎を形
成する。そして、炎口4と対向する位置に配設されたフ
レームロッド6とバーナボディ3等の接地側に所定の電
圧を印加することで、炎口4に形成される火炎を介して
流れる炎電流を検出して燃焼状態を判断するようにして
ある。
【0004】そして、石油ファンヒータ等においては燃
焼状態を判断するレベルとして、失火検知レベルと、こ
のレベルより上方に設けた酸欠状態等の燃焼異常を検知
する酸欠検知レベルを設定する方法が一般的であり、燃
焼中に何らかの原因で火炎形態が変化し炎電流が減少し
た場合は、まず酸欠レベル設定部13で設定した酸欠検
知レベルとFRレベル検出部12の出力とを判定部15
で比較し、この比較結果を燃焼制御部16に送ることに
より燃焼状態の異常が報知され、この状態が回避されず
所定時間経過した場合は異常と判断して燃焼を停止する
ようにしている。また、前記異常報知がなされた後、所
定時間内にその原因を取り除いた場合、例えば酸欠状態
において窓を開放して新鮮空気を取り入れる処置を施
し、炎電流が正常値に回復した場合は異常報知を解除し
て燃焼を継続するようにしている。また、炎電流が失火
レベル設定部14で設定した失火検知レベルを下回るよ
うな状態になった場合は直ちに燃焼を停止するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃焼装置においては、炎電流が変化する原因
として種々考えられ、例えば長期間保存され酸化した変
質油、あるいは異種成分が混入した異種油等の不良灯油
を燃料として使用すると、気化部にタールが生成して目
詰まりを起こし、気化不良による燃焼不良で炎電流が変
化する場合や、近年多発傾向にある石油ファンヒータを
使用している部屋でヘヤースプレーや化粧品等を使用す
ると、ヘヤースプレー、化粧品等に混入されているシリ
コンの影響で炎電流が急激に減少し、正常な燃焼をして
いるにもかかわらず異常燃焼検知により機器が停止して
しまうという不具合が発生している。これはヘヤースプ
レー等に含有されているシリコンオイルが燃焼用空気と
一緒に吸い込まれ、混合ガスとして炎口から噴出して燃
焼したとき、シリコンオイルから二酸化珪素が生成さ
れ、この二酸化珪素がフレームロッド、金網、バーナボ
ディの表面の酸化被膜と結合して蓄積していく。この二
酸化珪素は絶縁物であり多量に蓄積すると抵抗体として
作用し、フレームロッドとバーナボディ間に流れる炎電
流を急激に減少させることになる。特に、表面積が大き
い炎口部の金網に二酸化珪素が蓄積されると影響は大き
く、炎電流の減少量も多くなって、短期間に、正常燃焼
をしているにもかかわらず異常燃焼検知により機器が停
止してしまったり、炎口部の金網の網目に堆積して通路
抵抗が増大して、燃焼用空気が不足して黄火燃焼に至る
という現象が発生してしまう。
【0006】また、前記以外にも酸欠など多くの原因で
炎電流が減少してしまう場合がある。
【0007】本発明は前記炎電流が減少する原因のう
ち、特にシリコンが付着したときに起こる不具合を改善
し、燃焼継続時間を延長させることを目的としたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、燃料供給手段と、送風手段と、燃料を気化
する気化部と、この気化部を加熱するヒータと、気化ガ
スを燃焼させるバーナ部と、このバーナ部からの熱回収
温度を検出する温度検出器と、火炎を介して流れる炎電
流を検出するフレームロッドと、このフレームロッドか
らの信号を設定値と比較して燃焼状態を判断する燃焼確
認手段と、前記温度検出器からの信号を設定値と比較し
てバーナ部からの熱回収状態を判断する温度確認手段
と、前記燃焼確認手段及び温度確認手段の信号で前記送
風手段を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記燃
焼確認手段及び温度確認手段で行う複数回の比較動作に
おいて、その比較結果が共に所定値を下回ったとき、送
風量を増大する方向に制御するようにしたものである。
【0009】前記発明によれば、燃焼中の炎電流と熱回
収温度の変化を燃焼検出部及び温度検出部で設定された
比較値と複数回の比較動作を行い、その比較結果が共に
所定値を下回ったとき、シリコンが金網の網目に堆積し
燃焼用空気が不足したために炎電流が減少したものであ
ると特定し、この時は送風手段に信号を送って送風量を
増大するように制御しているため、前記シリコン堆積に
よる空気抵抗増大で燃焼用空気が不足した分を補うこと
ができ、空燃比を適正な範囲に補正して燃焼を継続する
ことが可能となる。このように、特別な検出部を設ける
ことなく、燃焼装置に付属した燃焼検出部及び温度検出
部を用いて炎電流が減少する原因を特定し、適正な補正
動作を行うことで、燃焼継続時間を延長することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、燃料
供給手段と、送風手段と、燃料を気化する気化部と、こ
の気化部を加熱するヒータと、気化ガスを燃焼させるバ
ーナ部と、このバーナ部からの熱回収温度を検出する温
度検出器と、火炎を介して流れる炎電流を検出するフレ
ームロッドと、このフレームロッドからの信号を設定値
と比較して燃焼状態を判断する燃焼確認手段と、前記温
度検出器からの信号を設定値と比較してバーナ部からの
熱回収状態を判断する温度確認手段と、前記燃焼確認手
段及び温度確認手段の信号で前記送風手段を制御する制
御部とを備え、前記制御部は前記燃焼確認手段及び温度
確認手段で行う複数回の比較動作において、その比較結
果が共に所定値を下回ったとき、送風量を増大する方向
に制御するようにしたものである。
【0011】そして、燃焼中の炎電流と熱回収温度の変
化を燃焼確認手段及び温度確認手段で設定された比較値
と複数回の比較動作を行い、その比較結果が共に所定値
を下回ったとき、シリコンが金網の網目に堆積し燃焼用
空気が不足したために炎電流が減少したものであると特
定し、この時は送風手段に信号を送って送風量を増大す
るように制御しているため、前記シリコン堆積による空
気抵抗増大で燃焼用空気が不足した分を補うことがで
き、空燃比を適正な範囲に補正して燃焼を継続すること
が可能となる。このように、特別な検出部を設けること
なく、燃焼装置に付属した燃焼確認手段及び温度確認手
段を用いて炎電流が減少する原因を特定し、適正な補正
動作を行うことで、燃焼継続時間を延長することができ
る。
【0012】また、請求項2に記載した発明は、制御部
は、燃焼確認手段が設定値>炎電流の関係を検出し、か
つ温度確認手段が設定値<熱回収温度の関係を検出した
とき、前記燃焼確認手段の設定値を下げる方向に変更
し、この変更後の設定値より炎電流がさらに低下し、か
つ温度確認手段が設定値>熱回収温度の関係を検出した
とき、送風量を増大するようにしたものである。
【0013】そして、燃焼確認手段で炎電流が設定値よ
り低下したことを検出すると、熱回収温度が設定値以上
確保されているか否かを判断し、設定値以上確保されて
いるときは、燃焼は正常に行われているにもかかわら
ず、炎電流のみが低下している、いわゆるシリコン付着
による炎電流の減少傾向であると判断し、燃焼確認手段
の設定値を所定値まで低下させ燃焼を継続する。そし
て、炎電流がさらに低下傾向を示し、変更後の設定値ま
で低下したことを検出すると、再度、熱回収温度が設定
値以上確保されているか否かを判断し、設定値を下回っ
ているときは、シリコンが金網の網目に堆積して燃焼用
空気が不足した燃焼状態であると判断し、送風量を増大
させ、空燃比を適正値に戻すように制御する。このよう
に、燃焼確認手段と温度確認手段で複数回の比較動作を
行い、その比較結果が共に所定値を下回ったとき、シリ
コン付着による影響であると判断するとともに、シリコ
ンの付着状態が金網の網目に堆積して燃焼用空気不足を
起こしている状態であるというところまで詳細に原因を
特定し、適正な補正動作を行わせることで、燃焼時間の
延長を可能にしたものであり、安価な構成で使い勝手の
よい燃焼装置を提供することができる。
【0014】また、請求項3に記載した発明は、制御部
は所定の制御幅で送風量の補正動作を行うようにしたも
のである。
【0015】そして、シリコンが金網の網目に堆積して
燃焼用空気不足が起きた場合の送風量の補正幅を制限す
ることで、安全性を確保しつつ、燃焼継続時間の延長を
可能とし、安全で使い勝手のよい燃焼装置を提供するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0017】まず、図2により実施例の燃焼装置を用い
た温風暖房機の構成について説明すると、21は本体ケ
ースで、その下方側部に燃料を保有するタンク22と、
そのタンク22の上部に着脱自在なカートリッジタンク
23が配設してある。24はタンク22の上面に取り付
けたポンプで、その上端から送油パイプ25を導出して
燃焼部26に燃料を供給するようになっている。27は
燃焼部26からの高温の燃焼排ガスを上方へ導く燃焼筒
で、その背部に室内空気流を取り入れ送出する送風機2
8が配設してある。29は燃焼筒27からの燃焼排ガス
と室内空気流を混合して温風にするダクトである。30
は前記燃焼部26の燃焼や送風機28を制御する制御装
置で、操作部(図示せず)から入力される運転条件信号
に基づいてポンプ24や送風機28等を予め決められた
シーケンスで制御するようになっている。また、燃焼部
26には火炎に当接するようにフレームロッド31が配
設されており燃焼状態の監視を行うようにしている。
【0018】次に、燃焼部26の詳細構成と動作につい
て、図1のブロック図を用いて説明する。
【0019】32は気化部で、その上部に円形のバーナ
受け座33を設け、前記バーナ受け座33のほぼ中央に
位置するようにノズル34を配置し、前記バーナ受け座
33とノズル34の間に燃焼用空気を供給する一次空気
取り入れ用の開口35を設け、前記ノズル34に連通す
る連通口36を介して円筒状の気化室37を外周方向に
延ばして一体形成してある。この気化室37は送油パイ
プ25を接続した気化キャップ38を気化部32にロー
付け等で固定して形成してある。気化室37には複数本
の軸線39の間に多数の植毛線40を挟み込み軸線39
をねじって形成した円筒ブラシ形状の気化エレメント4
1を配設してある。また、気化部32の気化室37の反
対側のバーナ受け座33の下面側に沿うようにヒータ4
2を配設してある。
【0020】43はノズル34の上方に位置する如くバ
ーナ受け座33に載置した無底筒状の混合管で、前記ノ
ズル34と対向しており、ノズル34から噴出された燃
料ガスと、その燃料ガスの噴出によるエジェクター効果
で吸引する一次空気とを混合させるようになっている。
44は混合管43を覆う如く上開口側からバーナ受け座
33に重ねて覆着した有天筒状のバーナ部で、下部周壁
に多数の炎口44aを形成してあり、その外周面に前記
炎口44aを覆うように金網44bを張設している。4
5は炎口44aの外周部を囲む如くバーナ受け座33に
取り付けた上向きテーパー状のバーナリング、46はバ
ーナ受け座33に形成した受熱部である。
【0021】47はバーナ部44に設けた炎口44aに
対向する位置に配設したフレームロッドで、このフレー
ムロッド47とバーナ部44間に所定の電圧を印加させ
ることで火炎を介して炎電流が流れるようにしている。
48はフレームロッド47に流れる炎電流を検出し、フ
レームロッド出力として取り出す燃焼検出部である。4
9は燃焼限界を越えたことを判断する失火検知設定値を
設定する失火検知設定部、50は前記失火検知設定値よ
り上方に設けた異常燃焼状態になったことを判断する酸
欠検知設定値を設定する酸欠検知設定部、51は前記酸
欠検知設定値より下方に設定した酸欠検知補正値を設定
する補正部である。52は燃焼検出部48のフレームロ
ッド出力と前記各設定値とを比較して燃焼検出信号を出
力する判定部であり、前記48〜52で燃焼確認手段5
3を形成している。
【0022】54はノズル34近傍の気化部32に設け
た温度検出器で、燃焼による熱回収温度を検出する。5
5は温度検出器54の信号から熱回収温度の情報として
取り出す温度検出部、56は比較値を設定する比較値設
定部、57は温度検出部55の出力と比較値設定部56
で設定された比較値を比較し出力を発する比較部であ
る。この54〜57で温度確認手段58を形成してい
る。
【0023】59は燃焼確認手段43と温度確認手段5
8の比較結果よりシリコンが付着しているか否かを判断
するシリコン付着判断部で、フレームロッド出力が酸欠
検知設定値より低下し、熱回収温度が比較値より高い温
度を維持している状態において、シリコン付着と判断す
るようにしている。つまり、燃焼確認手段53が所定値
より低く、温度確認手段58が所定値より高い比較結果
を出力したとき、シリコン付着と判断し、補正部51に
信号を送って酸欠検知設定値を酸欠検知補正値に変更す
るようにしている。
【0024】60は同様に燃焼確認手段43と温度確認
手段58の比較結果よりシリコンが金網44bの網目に
堆積して燃焼用空気不足の状態になっているか否かを判
断する送風量補正判断部で、フレームロッド出力が変更
後の酸欠検知補正値より低下し、熱回収温度が比較値よ
り低下した状態において、シリコンが金網44bの網目
に堆積して燃焼用空気不足の状態になっていると判断す
るようにしている。つまり、燃焼確認手段53が所定値
より低く、温度確認手段58が所定値より低い比較結果
を出力したとき、シリコンが金網44bの網目に堆積し
て燃焼用空気不足の状態になっていると判断し、送風量
補正部61に信号を送って所定の制御幅内で送風量を増
大する方向に補正するようにしている。そして、前記5
9と60で制御部62を形成している。
【0025】前記構成において動作を説明する。カート
リッジタンク23から一定油面を保つようにタンク22
に供給されている燃料は、ポンプ24によって送油パイ
プ25を介して燃焼部26の気化室37に送られる。送
られた燃料はヒータ42で所定温度以上に保たれた気化
室37で気化し高圧となってノズル34から噴出し、そ
の際、エジェクター効果により一次空気を吸引しながら
気化室37の下流側に設けた混合管43内で混合されて
バーナ部44内に供給され、炎口44aから噴出して金
網44bの表面で燃焼を行う。そして、生じた高温の燃
焼排ガスは燃焼筒27の上方へ流れていき、ダクト29
内で送風機28からの室内空気流と混合され、温風とし
て再び室内に排出されて暖房に利用される。そして、制
御装置30は操作部で設定された条件に基づいて、ヒー
タ42、ポンプ24、送風機28等を予め決められたシ
ーケンスで制御して、運転の開始、停止、また燃焼量の
可変等の運転制御を行う。
【0026】次に、バーナ部44における燃焼に関して
詳細な説明を加えると、ノズル34より噴出した燃料ガ
スは、エジェクター効果により一次空気を吸引しながら
気化室37の下流側に設けた混合管43内に流れ込み、
ここで混合されて上開口部からバーナ部44内に放出さ
れて混合管43外周を折り返し流れて、バーナ部44の
下方の周壁に設けた多数の炎口44aから噴出し、炎口
44a表面に張設した金網44bの表面に火炎を形成し
燃焼を開始する。
【0027】このとき、混合ガスはバーナ部44に折り
返して混合管43の周囲を流れ、この部分で拡散混合及
び圧力の均一化が促進された炎口44aから均一に噴出
し、均一な火炎を形成する。そして、この火炎はその外
周に位置するように設けたバーナリング45によって上
向きになるように、その火炎形成方向が規制され、リフ
トのない安定した燃焼を行うようにしている。また、受
熱フランジ46はバーナ部44の炎口44aに形成され
る火炎で加熱され、この火炎からの熱回収作用によっ
て、気化室37の温度を一定温度以上に保つようにな
り、ヒータ42への通電の一部あるいは全部を軽減する
ことが可能となる。
【0028】そして、炎口44aの近傍には、これに対
向するようにフレームロッド47が設けられており、こ
のフレームロッド47とバーナ44間に火炎を介して流
れる炎電流を燃焼検出部48で検出し、このフレームロ
ッド出力と燃焼確認手段53に設定された酸欠検知設定
値、酸欠検知補正値、失火検知設定値とを判定部52で
比較することにより、燃焼不良等の燃焼動作の変化を確
認するようにしている。
【0029】また、ノズル34近傍に設けた温度検出器
54により温度検出部55を介して燃焼による熱回収温
度を常に監視するようにしており、この検出温度の変化
によっても燃焼状態の変化を確認するようにしている。
【0030】そして、前記フレームロッド出力の変化状
態と、そのときの熱回収温度の変化状態を複数回チェッ
クし、その確認結果に基づいて炎電流の減少原因を特定
するようにしている。本実施例では1回目のフレームロ
ッド出力の変化状態と熱回収温度の変化状態の確認より
シリコン付着有無のチェックを行い、2回目のフレーム
ロッド出力の変化状態と熱回収温度の変化状態の確認に
よりシリコン付着状態が進行して燃焼不良に至っていな
いか否かのチェックを行うようにしている。
【0031】次に、前記動作を図3のフローチャートを
用いてさらに詳細に説明を行う。
【0032】燃焼が開始されると、ステップ1でフレー
ムロッド出力と酸欠検知設定部50で設定された酸欠検
知設定値とを比較し、フレームロッド出力>酸欠検知設
定値の場合は正常であり燃焼を継続する。この時、フレ
ームロッド出力<酸欠検知設定値の関係になっている場
合は何らかの原因で炎電流が減少していることを示すも
のであり、ステップ2で温度検出部55で検出される熱
回収温度の状態をチェックする。この熱回収温度が比較
値設定部56で設定された比較値より低下している場合
は、燃焼状態の悪化により熱回収が十分に作用していな
いものであり、酸欠状態あるいは気化不良の原因が考え
られるので、ステップ3で所定時間経過した後、フレー
ムロッド出力及び熱回収温度が所定値まで回復しない場
合は燃焼を停止する。
【0033】反対に、熱回収温度が比較値より高い温度
を維持している場合は、燃焼状態は良好であり、正常燃
焼しているにもかかわらず炎電流のみが減少するという
近年多発傾向にあるシリコン付着の影響によるものであ
ると判断し、ステップ4で補正部51に信号を送ってフ
レームロッド出力の比較対象を酸欠検知補正値に変更
し、比較レベルを下方に修正することで燃焼継続時間を
延長する第1番目の処置を施している。この状態で燃焼
が継続され炎電流の減少傾向が進行して、ステップ5で
フレームロッド出力が変更後の酸欠検知補正値より下回
ったことが検出されると、ステップ6で再度、熱回収温
度のチェックを行う。このチェックにより熱回収温度が
比較値より高い状態を検出したときは、燃焼は正常に行
われていることを示すものであり、再度、酸欠検知補正
値を変更してもよいが、本実施例ではシリコン付着状態
がかなり進行しているものと判断して燃焼を停止するよ
うにしている。
【0034】また、ステップ6で熱回収温度が比較値よ
り低下していることが検出された場合は、シリコンが金
網44bの網目に堆積して燃焼空気不足を起こし、燃焼
不良になりかけていると判断して、ステップ7で送風量
を増大する方向に補正するようにしている。この補正に
より燃焼用空気不足が補われて適正な空燃比を確保する
ことが可能となり、フレームロッド出力は回復して燃焼
時間を延長することができる。そして、ステップ8で補
正量が制限範囲を越えた場合は燃焼を停止するようにし
ている。
【0035】なお、本実施例ではフレームロッド出力及
び熱回収温度のチェック回数を2回の場合について説明
したが、この回数は2回に限定されるものではなく、ま
た、酸欠検知設定値の変更回数も本実施例に限定される
ものではない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した発明
によれば、特別な検出部を設けることなく、燃焼装置に
付属した燃焼確認手段及び温度確認手段を用いて炎電流
が減少する原因を特定し、適正な補正動作を行うこと
で、燃焼継続時間を延長することができる。
【0037】また、請求項2に記載した発明によれば、
燃焼確認手段と温度確認手段で複数回の比較動作を行
い、その比較結果が共に所定値を下回ったとき、シリコ
ン付着による影響であると判断するとともに、シリコン
の付着状態が金網の網目に堆積して燃焼用空気不足を起
こしている状態であるというところまで詳細に原因を特
定し、適正な補正動作を行わせることで、燃焼時間の延
長を可能にしたものであり、安価な構成で使い勝手のよ
い燃焼装置を提供することができる。
【0038】また、請求項3に記載した発明によれば、
シリコンが金網の網目に堆積して燃焼用空気不足が起き
た場合の送風量の補正幅を制限することで、安全性を確
保しつつ、燃焼継続時間の延長を可能とし、安全で使い
勝手のよい燃焼装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における燃焼装置のブロック
【図2】同装置を用いた温風暖房機の構成図
【図3】同装置の動作状態を示すフローチャート
【図4】従来の燃焼装置の構成図
【符号の説明】
24 ポンプ(燃料供給手段) 28 送風機(送風手段) 32 気化部 42 ヒータ 47 フレームロッド 53 温度確認手段 54 温度検出器 58 温度確認手段 62 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 茂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K003 KB03 LA10 3K005 WA01 WB02 WB07 WC01 YA02 YA18 YA21 3K052 AA10 AB15 EB07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給手段と、送風手段と、燃料を気
    化する気化部と、この気化部を加熱するヒータと、気化
    ガスを燃焼させるバーナ部と、このバーナ部からの熱回
    収温度を検出する温度検出器と、火炎を介して流れる炎
    電流を検出するフレームロッドと、このフレームロッド
    からの信号を設定値と比較して燃焼状態を判断する燃焼
    確認手段と、前記温度検出器からの信号を設定値と比較
    してバーナ部からの熱回収状態を判断する温度確認手段
    と、前記燃焼確認手段及び温度確認手段の信号で前記送
    風手段を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記燃
    焼確認手段及び温度確認手段で行う複数回の比較動作に
    おいて、その比較結果が共に所定値を下回ったとき、送
    風量を増大する方向に制御するようにした燃焼装置。
  2. 【請求項2】 制御部は、燃焼検出部が設定値>炎電流
    の関係を検出し、かつ温度検出部が設定値<熱回収温度
    の関係を検出したとき、前記燃焼検出部の設定値を下げ
    る方向に変更し、この変更後の設定値より炎電流がさら
    に低下し、かつ温度検出部が設定値>熱回収温度の関係
    を検出したとき、送風量を増大するようにした請求項1
    記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 制御部は、所定の制御幅で送風量の補正
    動作を行うようにした請求項1または2記載の燃焼装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014169811A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Sunpot Co Ltd 燃焼装置

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JP2014169811A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Sunpot Co Ltd 燃焼装置

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