JP2002220973A - 挟まれ防止システムにおけるウインドガラスの位置検出装置、及び、パルス生成装置 - Google Patents

挟まれ防止システムにおけるウインドガラスの位置検出装置、及び、パルス生成装置

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JP2002220973A
JP2002220973A JP2001017513A JP2001017513A JP2002220973A JP 2002220973 A JP2002220973 A JP 2002220973A JP 2001017513 A JP2001017513 A JP 2001017513A JP 2001017513 A JP2001017513 A JP 2001017513A JP 2002220973 A JP2002220973 A JP 2002220973A
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pulse
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capacitor
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Shunzo Oshima
俊藏 大島
Kaoru Kurita
薫 栗田
Hirokazu Suzuki
広和 鈴木
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上限位置の検出精度が高く、モーター内蔵の
センサを使わず、モーターの外部においても複雑な構造
物を必要としないドア構造によらず適応可能な挟まれ防
止システムにおけるウインドガラスの位置検出装置 を
提供する。 【解決手段】 モーター(M)の両端子間に発生する脈
動電圧と同期したパルスを生成させる。次に、ゾーンス
イッチ(3)を用いて、カウントの作動範囲を、ウイン
ドの動作範囲の最上端の締め切り位置から、挟まれ防止
システムの作動範囲の上限位置を含む範囲に限定して、
このパルスをカウントする。このことにより、ウインド
の位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モーターによ
って駆動される移動体、例えば、車両のルーフパネル、
サイドドアの窓ガラス等の位置を検出する装置に関し、
特に、モーターに連結したパルス発生器が出力するパル
ス信号から窓の開閉位置及び窓による異物の挟み込みを
検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の窓ガラスはパワーウインドと呼ば
れ、モーターによる自動開閉が可能である。この自動開
閉には手や首等の挟まれを防止する対策(ジャミング・
プロテクション(Jamming protection))が施されてい
る。
【0003】パワーウインドのジャミング・プロテクシ
ョンおいては、ガラス開口部最上端位置から4mm下が
った位置を検出することが必要である。ガラスの最上端
がこの位置より下にあるときはジャミング・プロテクシ
ョンが機能し、この位置より上のゾーンに入るとジャミ
ング・プロテクションが働かず、窓ガラスの締め切り動
作を行う。この位置を検出することにより、窓ガラスの
締め切り動作を異物の挟まれ動作と区別しているのであ
る。
【0004】従来の位置の検出方式では、この位置はモ
ーターに内蔵したリミットスイッチまたはパルスセンサ
からのパルスをカウントすることにより検出していた。
【0005】ガラス開口部最上端位置から4mm下がっ
た位置を“上限位置”と呼称すると、上限位置を検出す
る従来の方式は3種類に分類される。
【0006】(1) まず、メカニカルスイッチ等を
用いて上限位置を直接検出する方式が上げられる。ガラ
スまたはガラス駆動機構の動きを検出するメカニカルス
イッチを用いて上限位置でその接点が開閉するようにす
るにセットする。メカニカルスイッチとして代表的なも
のはマイクロスイッチである。そのほかに光を用いたス
イッチもこの範疇に入る。
【0007】この直接検出する方式の欠点は、検出され
る位置がスイッチの取り付け位置とガラスまたはガラス
駆動機構の軌跡との相対位置関係で決まるため上限位置
の検出精度が悪いことである。
【0008】(2) 上限位置検出スイッチをパワー
ウインドモーターに内蔵する方式が上げられる。上限位
置検出用接点を組み込んだ接点板をパワーウインドモー
ターの回転軸に減速機構を介して結合し、ガラス開口部
の下端から上端まで移動するのに必要なだけモーターが
回転したとき、接点板が1回転以下の回転となるように
減速比を設定する。更に接点板とモーター回転軸の間に
すべり機構を設けて、窓ガラスが上限位置を超えて最上
端停止位置まで駆動されたとき、所定の上限位置で接点
が開閉するように自動的にモーター回転軸と接点板との
相対位置が決まる構造になっている。このため高精度の
上限位置検出が可能となる。
【0009】しかし、この方法ではモーターに接点板お
よび減速機構を組み込む必要があり、その構造が複雑な
ためコスト負担が大きい。更に規定する上限位置からガ
ラス上端停止位置までの距離がドア構造により異なると
接点板を変更しなければならないという制約がある。
【0010】(3) モーター回転に同期したパルス
をカウントする方式が上げられる。通常はモーター1回
転に1個のパルスを発生させるパルスセンサをモーター
に内蔵し、このパルスをアップ/ダウンカウンタでカウ
ントしカウント値を記憶する方式である。ウインドガラ
スが上端停止位置まで駆動されたときカウンタをゼロに
リセットし、ガラスが下降動作する時、パルスをアップ
カウントし、ガラスが上昇動作する時にパルスをダウン
カウントするようにカウンタを構成する。このようにア
ップ/ダウンカウンタを構成すると上限位置では常に一
定のカウント値を示すので、これを利用して上限位置を
検出する。
【0011】パルスセンサ方式のジャミング・プロテク
ション制御では、この位置検出のためのパルスセンサは
ジャミング・プロテクション制御用パルスセンサが流用
されるが、パルスセンサ方式ではないジャミング・プロ
テクション制御、例えばモーター負荷電流を検出する方
式等では位置検出のためだけに高価なパルスセンサをモ
ーターに組み込まなければならないという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、上
限位置の検出精度が高く、モーター内蔵のセンサを使わ
ず、モーターの外部においても複雑な構造物を必要とし
ないドア構造によらず適応可能な挟まれ防止システムに
おけるウインドガラスの位置検出装置 を提供すること
にある。
【0013】本発明の目的は、上限位置の検出精度が高
く、モーター内蔵のセンサを使わず、モーターの外部に
おいても複雑な構造物を必要としないドア構造によらず
適応可能な挟まれ防止システムにおけるパルス生成装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を達成するた
めの本発明の第1の特徴は、ウインドの挟まれ防止シス
テムにおいて、モーターの両端子間に発生する脈動電圧
と同期したパルスを生成するパルス発生装置と、このパ
ルスをカウントすることにより、ウインドの位置を検出
するアップダウンカウンタとを有するウインドの位置検
出装置にある。上記パルスをアップダウンカウンタで加
算、減算して位置を判定する。上端締め切り位置でカウ
ンタをリセットし、Down動作でパルスを加算(積算)
し、アップ動作で減算する。このことにより、従来の位
置の検出方式では、位置はモーターに内蔵したリミット
スイッチまたはパルスセンサからのパルスをカウントす
ることにより検出していたが、本発明ではモーター内蔵
のセンサを使わない。モーターにLimitスイッチ、パル
スセンサを組み込む必要が無くなる。
【0015】本発明の第1の特徴は、アップダウンカウ
ンタの作動範囲を、ウインドの動作範囲の最上端の締め
切り位置から、挟まれ防止システムの作動範囲の上限位
置迄に限定するゾーンスイッチをさらに有することによ
り一層効果的である。このことにより、僅かな電流変動
から正確なパルスを発生させること可能になる。ガラス
開口部最上端位置から4mm下の位置を検出することが
目的のため、この位置を含む最小範囲例えばガラス最上
端から10〜15mmの範囲に加算・減算動作を限定す
る。そのために範囲限定スイッチとなるゾーンスイッチ
を設ける。すなわち、ウェザーストップがある場合は、
ガラス開口部最上端位置は、ガラス上端締め切り位置と
は異なり、ガラス開口部最上端位置よりガラス上端締め
切り位置の方が高い位置となる。いわゆる上限位置はガ
ラス開口部最上端位置から4mm下がった位置より上方
になるように設定する。ゾーンスイッチはガラス開口部
上端位置から4mm下がった位置より更に低い位置に設
定されることになる。
【0016】これは加算・減算における誤差要因を除去
するためである。一般にダウン時の脈動電流分は安定し
た波形を示すが、アップ時の脈動電流成分には乱れが発
生する傾向がある。これはアップ時のガラス駆動力に微
少振動が発生し易いことによる。すなわち広い範囲を加
算・減算すると結果に誤差が発生する。これを避けるた
め加算・減算範囲を必要最小限に限定する。
【0017】本発明の第1の特徴は、ゾーンスイッチ
が、作動範囲内で接点オンまたはオフの状態を維持し、
作動範囲外ではその逆の接点オフまたはオンを維持する
ことにより一層効果的である。
【0018】本発明の第1の特徴は、ゾーンスイッチ
が、ウインドの特定の位置でオンまたはオフの信号を発
生し、信号をラッチ回路で記憶して作動範囲内か作動範
囲外かを識別することによっても一層効果的である。
【0019】本発明の第1の特徴は、カウンタが、締め
切り位置からゾーンスイッチの位置までのカウントの正
常動作範囲ではオーバーフローが発生しない上限値を設
定しており、ラッチ回路が、ゾーンスイッチの開閉信号
が入力される毎にその出力を反転し、カウンタが上限値
を超えたらラッチ回路の出力を反転させることにより一
層効果的である。
【0020】本発明の第2の特徴は、ウインドの挟まれ
防止システムのモーターの逆起電力に含まれる脈動成分
を検出してパルスを作成するパルス生成装置において、
プラス入力端子にモーターの端子間電圧を印加させ、出
力端子から脈動成分に同期したパルスを出力させる比較
器と、比較器の出力端子に接続され、抵抗とコンデンサ
からなり、コンデンサの低電位側がモーターの低電位側
端子に接続し、抵抗とコンデンサの接続点を比較器のマ
イナス入力端子に接続する積分回路とを有するパルス生
成装置にある。このことにより、本発明は脈動電流によ
りMotor(インダクタンス)に発生する電圧変動を検出
する。インダクタンスには抵抗より大きな電圧変動が発
生するので、振幅の小さな脈動電流からでも正確なパル
スを発生させることができる。
【0021】本発明の第2の特徴は、積分回路の時定数
を脈動成分の周期に対応させて設定することにより一層
効果的である。本発明は自励発振回路であり、固有発振
振動数に近い信号をノイズの中から拾い出すことが可能
である。検出信号に固有振動数を近づけることが望まし
い。
【0022】本発明の第2の特徴は、ウインドのアップ
動作時とダウン動作時で時定数を切り換えることにより
一層効果的である。このことにより、検出信号を固有振
動数を近づけることができる。
【0023】本発明の第2の特徴は、比較器の出力の一
部をプラス入力端子に戻す、抵抗とコンデンサの直列接
続からなる正帰還回路をさらに有することにより一層効
果的である。
【0024】本発明の第3の特徴は、ウインドの挟まれ
防止システムのモーターの逆起電力に含まれる脈動成分
を検出してパルスを作成するパルス生成装置において、
モーターがウインドがダウンする方向に回転動作してい
る場合に、モーター電流の平均値が単調減少していると
きは脈動成分からパルスを生成し、モーター電流の平均
値が増加に転じた間はパルスの生成を中断または飛び飛
びに発生させるパルス生成装置にある。
【0025】本発明の第3の特徴は、プラス入力端子に
モーターの端子間電圧を印加させ、出力端子から脈動成
分に同期したパルスを出力させる比較器と、この比較器
の出力端子に接続され、抵抗とコンデンサからなり、コ
ンデンサの低電位側がモーターの低電位側端子に接続
し、抵抗とコンデンサの接続点を比較器のマイナス入力
端子に接続する積分回路とを有し、比較器の出力がHレ
ベルになったときの出力からコンデンサへの充電速度
が、出力がLレベルになったときのコンデンサから出力
への放電速度より大きくすることにより一層効果的であ
る。
【0026】本発明の第3の特徴は、プラス入力端子に
前記モーターの端子間電圧を印加させ、出力端子から脈
動成分に同期したパルスを出力させる比較器と、この比
較器の前記出力端子に接続され、定電流源とコンデンサ
からなり、コンデンサの低電位側がモーターの低電位側
端子に接続し、定電流源とコンデンサの接続点を比較器
のマイナス入力端子に接続する積分回路とを有し、比較
器の出力がHレベルになったときの出力からコンデンサ
への充電速度が、出力がLレベルになったときのコンデ
ンサから出力への放電速度より大きくことにより一層効
果的である。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態と実施例において本発明に係る挟まれ防止シ
ステムにおけるウインドガラスの位置検出装置とパルス
生成装置を説明する。以下の図面の記載において、同一
又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0028】図1は、本発明の実施形態に係る挟まれ防
止システムにおけるウインドガラスの位置検出装置のブ
ロック図である。この位置検出装置は、パルス発生装置
1と、アップ/ダウンカウンタ装置2と、ゾーンスイッ
チ3とで構成される。
【0029】パルス発生装置1は、モーターMの逆起電
力Eの中に含まれる脈動成分からモーター回転数×整流
子セグメント数のパルスを発生させる。
【0030】アップ/ダウンカウンタ装置2は、発生し
たこのパルスをカウントする。カウンタ装置2は、ウイ
ンドが上端締め切り位置にあると発せられる上端締切信
号4でリセットされ、モーターMがウインドの降下(ダ
ウン)動作するときのパルスをアップカウントし、モー
ターMがウインドの上昇(アップ)動作するときのパル
スをダウンカウントする。上限位置に相当するカウント
値をカウンタから読み取ることによって上限位置を検出
し、上限位置(リミットスイッチLimitSw)信号
5を出力する。
【0031】ゾーンスイッチ3は、モーター逆起電力E
の脈動成分からパルスに変換するとき発生する変換誤差
が位置検出に与える影響を最小にする。変換誤差の発生
回数はカウンタ動作範囲が広くなるほど増える。一方、
検出目標である上限位置は窓ガラスの上端締め切り位置
から僅かに下がった範囲に限定されるので、カウンタ動
作範囲を上端締め切り位置から下方に上限位置を含む一
定の範囲に限定してパルス変換誤差による影響を回避す
る。カウンタの動作範囲の限定はゾーンスイッチ3を設
けて行い、ゾーンスイッチ3のON信号をカウンタ装置
2に出力する。これらのことにより、高精度の上限位置
の検出が可能になる。
【0032】パワーウインドモーターMは、正転と逆転
を行うため、電界効果トランジスタ(FET)T1乃至
T4で構成される“H”ブリッジに接続されている。
“H”ブリッジの二つのローサイドFET、T3、T4
はNMOSで構成され、それぞれのソース電極は互いに
結合され接地されている。その結合点と、モーターMの
高電位側の端子間の電圧をダイオードD1またはD2を
経由して抵抗R1とR2からなる分圧回路に加え、抵抗
R1とR2の結合点の分圧電圧をパルス発生器1に入力
し、モーター逆起電力Eに含まれる脈動成分をパルスに
変換する。なお、図1では、抵抗R1とR2からなる分
圧回路は、パルス発生器1には含まれないと考えたが、
含んでいてもよく、実施例1乃至4の図3乃至6では含
まれているものとして説明する。
【0033】モーターMの逆起電力Eに含まれる脈動成
分について 図2は、脈動電圧(逆起電力Eに含まれる脈動成分)の
発生状況を説明するための図である。図2(a)に示す
ように、モーターMが回転すると電機子に鎖交する界磁
の磁束が変化するため、逆起電力Eが発生する。逆起電
力EはモーターMの回転速度に比例するが、回転中の電
機子の結線は整流子によって切り換えられるので、モー
ターが1回転する間に整流子セグメントの数だけ磁束変
動が発生する。すなわち通常の2極モーターからなるパ
ワーウインドモーターMでは、モーターMの逆起電力E
に脈動成分が必ず含まれ、モーターMが1回転すると整
流子セグメントの数に等しい数の変動が脈動成分として
発生する。このためバッテリ等の直流電源VBでモータ
ーを駆動すると、逆起電力Eの脈動成分により、モータ
ー電流Iにも脈動成分が発生する。バッテリVBのプラ
ス電極と図2(a)のa点の間、およびb点とバッテリ
VBのマイナス電極の間の配線に抵抗とインダクタンス
があるため、図2(b)に示すように、モーター電流I
の脈動成分がプラス側に振れるとa点の電位(バッテリ
VBのマイナス端子を基準とした電圧)が低下し、b点
の電位が上昇するので逆起電力Eは減少する。一方、モ
ーター電流Iの脈動成分がマイナス側に振れるとa点の
電位が上昇し、b点の電位が低下するので逆起電力Eは
増大する。すなわち、モーター電流Iが脈動成分により
増えると逆起電力Eは減少し、モーター電流Iが脈動成
分により減少すると逆起電力Eは増加する。なお、Ea
とEbは配線の抵抗とインダクタンスにより発生する電
圧降下を表している。この電機子逆起電力Eに含まれる
脈動成分を検出してモーター回転数と整流子セグメント
数の積に同期したパルスを生成する。
【0034】アップ/ダウンカウンタの動作範囲限定に
ついて モーターMの逆起電力Eに含まれる脈動成分と同期した
パルスを図1に示すアップ/ダウンカウンタ2でカウン
トして上限位置を検出する方法において、アップ/ダウ
ンカウンタ2の動作範囲をゾーンスイッチ3を用いて限
定して検出精度を向上させる。
【0035】パルス発生器1から出力されるモーター回
転数×整流子セグメント数のパルスをアップ/ダウンカ
ウンタ2でカウントする。アップ/ダウンカウンタ2は
ウインドガラスが窓枠の最上端に達したとき出力される
上端締切信号4によりゼロにリセットされる。モーター
Mがその最上端の位置よりダウン動作に入るとカウンタ
は脈動成分から変換したパルスをアップカウントし、そ
の後モーターMがアップ動作に入るとカウンタ2は変換
したパルスをダウンカウントする。従って、アップ動作
により、再びガラスが上端締切位置に達するとカウンタ
2のカウントは、原理的には、ゼロになることになる。
しかし、実際は下記に述べる理由により電機子の逆起電
力Eの脈動成分を検出し損なうことがあり、ゼロになら
ないことがある。
【0036】(理由a)一般にダウン動作時は脈動成分
の波形が規則正しく変化し、比較的正確に脈動成分の波
形をパルスに変換できる。しかし、アップ動作時はガラ
ス駆動力に微小変動が発生する。そのために脈動成分の
波形が乱れて、脈動成分の波形からパルスへの変換ミス
が発生し易い。カウンタの動作範囲が広がるにつれて変
換ミスの発生回数は増える。
【0037】(理由b)ダウン動作またはアップ動作の
途中でガラス駆動を止めるときに、モーターMにブレー
キを掛けるためにモーターMの両端を短絡することがあ
る。具体的には、“H”ブリッジのハイサイドFET、
T1とT2をオフし、ローサイドFET、T3、T4を
オンさせる。この短絡の際は、モーターMが回転してい
ても逆起電力Mの検出が不可能となり、カウント誤差が
発生する。
【0038】一方、検出目標位置の“上限位置”はカウ
ンタリセット位置である上端締め切り位置から高だか2
0〜30mm下方にあり、カウンタの動作範囲を限定す
ることが可能である。上限位置を含む一定の範囲でカウ
ンタを動作させればカウント範囲が狭くなるので、パル
ス変換ミスの機会が減少し、上限位置の検出精度が向上
する。そのためにカウンタ動作範囲を限定するゾーンス
イッチ3を追加する。ゾーンスイッチ3はガラスが上端
締め切り位置から下方へ降下する時、上限位置よりも降
下したときに接点が開閉するように設置し、上限位置か
らゾーンスイッチ3の位置までのガラス移動距離は極力
小さくなるように設定する。ゾーンスイッチ3はマイク
ロスイッチを用いて直接ガラスまたはガラス駆動機構の
動きを検出してもよいし、リードスイッチのような磁気
検出スイッチでもよい。また、光を利用した検出方法で
もよい。その取り付け位置は多少ばらついても上限位置
の検出精度には影響しない。カウンタ動作範囲を限定す
るだけの機能のため、モーターに内蔵するパルスセンサ
より安価なコストで実現可能である。
【0039】従来方式との比較および効果について 脈動電流を利用してパルスを作る方法は従来よりあった
が、変動する電流をシャント抵抗等に流して、そのとき
のシャント抵抗における電圧降下を検出する方法であっ
た。この方法では抵抗値を大きく出来ないので感度が悪
く、正確なパルス変換が困難であった。本考案は脈動電
流が生じる要因であるモーターMの逆起電力Eの脈動成
分をモーターMに電力を供給する配線の抵抗およびイン
ダクタンスを利用して直接検出している。その結果従来
のシャント抵抗における電圧降下より大きな電圧変動が
発生するので、脈動成分に同期したパルスをより正確に
発生させることができる。
【0040】更に従来方式にはゾーンスイッチ3の考え
方が無かったので、パルス変換誤差の影響を強く受け、
上限位置の検出精度が悪かった。従来方式では変換した
パルスをジャミングプロテクションにも使用していたた
め、パルス変換範囲を限定することは出来なかったので
ある。ゾーンスイッチ3を用いてカウンタ動作範囲を限
定できるのはジャミングプロテクションの制御に電流制
御を用いているからである。
【0041】ゾーンスイッチ3の追加はコストアップに
なるが、従来方式では精度が悪くて製品化に至っていな
いことに比べると、精度改善の効果がコストアップを上
回ると考える。一方、モーター内蔵のパルスセンサまた
はリミットスイッチを用いる方法と比べるとゾーンスイ
ッチ3のコストが安価なので、本発明の方がコスト的に
は有利である。
【0042】〔実施例1〕実施例1では、図3に示すよ
うなパルス発生装置11について説明する。パルス発生
装置11によりモーターMの逆起電力Eの脈動成分から
パルスを生成させる。
【0043】パルス発生装置11の回路構成について パルス発生装置11は、モーターMの端子間電圧を分圧
するために、直列接続された抵抗R1とR2とからなる
分圧回路を有している。分圧回路にはモーターMの高電
位側端子電圧がダイオードD1またはD2を経由して印
加される。図3中の抵抗R1等に添えられた10Kは、
抵抗R1の抵抗値が10KΩであることを表している。
同様に、コンデンサC1等に添えられた0.11uf
は、コンデンサC1の容量が0.11μFであること
を、ツェナーダイオードZD1等に添えられた4.8V
は、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧が4.8
Vであることを表している。他の図面においても同様に
用いている。抵抗R1とR2の結合点が、比較器(コン
パレータ)CMPのプラス(+)入力端子とダイオード
D3のアノード電極に接続されている。D3のカソード
電極はCMPのマイナス(−)入力端子とコンデンサC
1、C2と抵抗R4に接続されている。C1はトランジ
スタT5を介して接地されている。T5のゲート電極は
抵抗R3を介してモーターMとウインドが上昇時にON
となるトランジスタT1の接続点に接続されている。C
2は接地されている。R4はCMPの出力端子と抵抗R
5に接続されている。R5は抵抗R6とツェナーダイオ
ードZD1のカソード電極とアップ/ダウンカウンタ2
の入力端子と接続されている。R6とZD1とは接地さ
れている。
【0044】パルス発生装置11の動作説明 パルス発生回路11の低電位側電源端子(接地点、GN
D)を“H”ブリッジのローサイドFET T3、T4
のソース結合点(接地点、GND)に結合し同電位にす
る。アップ(Up)またはダウン(Down)動作時の
モーター端子間電圧をダイオードD1またはD2を介し
て抵抗R1とR2から成る分圧回路に入力する。R1と
R2の結合点の分圧電圧をオペアンプからなるコンパレ
ータCMPのプラス入力端子に入力する。CMPとこの
出力端子とGND間に接続された抵抗R4とコンデンサ
C2またはC1+C2は、積分回路を構成する。なお、
アップ動作のときのみ、抵抗R3を介してトランジスタ
T5のゲートに電圧を印加し、T5がオンするので、コ
ンデンサC1がC2に並列接続される。R4とC1、C
2の結合点をCMPのマイナス入力端子に接続する。こ
の構成によりCMPのマイナス入力端子電位は積分回路
の時定数を介してプラス入力端子電位に追随するように
なる。
【0045】脈動成分の周期はモーターMの回転速度に
依存し、整流子セグメント10個のとき1〜2msであ
り、アップ動作時よりダウン動作時の方が短くなる。積
分回路の時定数は脈動成分の周期より十分に大きく設定
するが、ダウン動作時の時定数R4×C1より、アップ
動作時の時定数R4×(C1+C2)の方が大きくなる
ように設定する。
【0046】更に、CMP出力がHレベルのときとLレ
ベルのときで積分回路のコンデンサC1、C2を充放電
するR4の電圧降下がほぼ等しくなるようにR1とR2
による分圧比を設定する。分圧されてパルス発生器11
に入力される電圧はモーターMの端子間電圧のおよそ1
/2である。図3に用いたオペアンプCMPの出力範囲
が2V〜電源電圧のためR1=10KΩ、R2=15K
Ωに設定してある。
【0047】このような回路構成にしたことにより、モ
ーターMの端子間電圧の平均値が緩やかに変化するとき
はプラス入力端子に追随し、モーターMの逆起電力Eの
脈動成分には追随しないようなCMPのマイナス入力端
子電位を実現できる。すなわち、CMPのマイナス入力
端子電位は常にプラス入力端子電位の平均値に追随し、
脈動するプラス入力端子電位の脈動成分のほぼ中央に位
置する。その結果CMP出力は脈動電圧成分に同期した
パルスを発生することになる。
【0048】ダイオードD3はモーターMの起動直後、
CMPのプラス入力端子電位が急速に立ち上がって行く
とき、マイナス入力端子電位も同時に立ち上げるために
追加されている。D3により、マイナス入力端子電位は
プラス入力端子電位より0.7V低い電位で立ち上がっ
て行く。R5、R6、ZD1から成る回路はアップ/ダ
ウンカウンタの入力電圧範囲0〜5Vに整合させるため
に追加されている。
【0049】これらのことにより、僅かな脈動電圧成分
からも精度よくパルスを発生できる。
【0050】〔実施例2〕実施例2では、図4に示すよ
うなパルス発生装置12によりモーターMの逆起電力E
の脈動成分からパルスを生成させる。
【0051】パルス発生装置12の回路構成について 図4に示すパルス発生装置12は、図3に示すパルス発
生装置11の回路に、新たに、抵抗R7とR8、コンデ
ンサC3を追加したものである。R7は、ダイオードD
3のアノード端子とCMPのプラス入力端子の間の結線
に挿入される。R8は、C1とC2の並列接続の高電位
側の接続点とR4の間の結線に挿入される。C3は、R
4とR8の接続点とCMPのプラス入力端子との間に接
続される。
【0052】パルス発生装置12の動作説明 パルス発生装置12の動作は、パルス発生装置11の動
作に加えて、CMPの出力とGND間に接続した積分回
路の抵抗R4+R8に発生する電圧降下をR8/(R4
+R8)に分圧してC3とR7によりCMPのプラス端
子にポジティブフィードバックする。これはCMPの出
力が反転したとき、ヒステリシス効果を持たせて脈動電
圧成分の変化に対するCMPの応答性を改善することが
ねらいである。
【0053】フィードバック電圧が0.7Vを超えると
D3を介してCMPのマイナス入力端子電位を持ち上げ
てしまうので、これを回避するため、積分回路の抵抗R
4+R8に発生する電圧降下をR8/(R4+R8)に
分圧してフィードバック電圧の最大値が0.7Vを超え
ないようにしている。
【0054】コンデンサC3は約100μsの時定数で
充電されるように設定することにより、脈動成分の周期
に比べて十分に短い時間でヒステリシス効果を消滅させ
ている。このようにして、次にCMP出力が反転する時
点ではヒステリシスの影響が出ないようにしている。
【0055】〔実施例3〕実施例3では、図5に示すよ
うなパルス発生装置13によりモーターMの逆起電力E
の脈動成分からパルスを生成させる。
【0056】モーターMとウインドガラス間の遊びにつ
いての考察 モーターMとウインドガラスは駆動機構を介して結合さ
れているが、その結合には遊びがあるので、ガラスが上
端締め切り位置にあるとき、モーターMをダウン動作さ
せてもウインドガラスと窓枠の間の摩擦力が大きいとき
は遊びの分だけ、モーターMが回転してもガラスは動か
ない。一方、ウインドガラスと窓枠の間の摩擦力が小さ
いとき、例えばゼロのときには遊びがあってもガラスに
加わる重力によりモーターMがダウン動作を始めると同
時にウインドガラスも下降を開始する。
【0057】すなわち、モーターMのダウン動作とウイ
ンドガラスの位置は1対1には対応せず、モーターMが
ダウン動作したとき遅れゼロでガラスが下降するケース
から、最大遊びの分だけ遅れてガラスが下降するケース
までばらつくことになる。従って、上端締め切り位置か
らゾーンスイッチ位置までガラスが下降したときのパル
ス数は一定とならず、遊びによる遅れが発生した分だけ
パルス数が増加することになる。通常のパワーウインド
システムでは6〜8mm程度の遊びが存在する。
【0058】一方、ガラスが上昇して行く場合は、遊び
があっても、ガラスに加わる重力のため常にモーターM
とガラスとの位置関係は1対1の関係が保たれている。
すなわちウインドガラスが上昇して行く場合は常に遊び
ゼロの状態である。従って、ゾーンスイッチ位置から上
端締め切り位置までの間に発生するパルス数は常に一定
となる。
【0059】このため、アップ/ダウンカウンタ2のカ
ウント値から上限位置を検出すると、下降時、遅れゼロ
のときの上限位置が最も低い位置となり、下降時遊びに
よる遅れが発生するとその分だけ上限位置が相対的に上
がって行くことになる。上限位置が一定せず、ばらつく
ことは好ましいことではない。これを改善するには下降
時、遊びによるガラスの下降遅れで、パルス数が増加す
ることを防止しすれば良い。この防止方法について下記
に述べる。
【0060】遊びによるパルス数増加の防止方法につい
て モーターMがダウン動作を開始するとモーター電流は突
入電流のピーク値まで立ち上がりその後は減少する。も
し、遊びによる遅れがゼロであれば、モーター電流はゾ
ーンスイッチ3をオフする時点まで単調減少する。も
し、遊びによるガラスの動作遅れがあれば、モーターM
は無負荷でダウン動作を開始し、その後、ガラスを引き
下げるための力が必要になるため、モーターMに負荷が
発生することになる。そのため、モーター電流は単調減
少とならず、途中の負荷発生時に増加し、その後減少す
るという動作を行う。場合によってはそれを繰り返しな
がらウインドがゾーンスイッチ3をオフする位置に至
る。
【0061】そこで、モーター電流が途中で増加してか
らほぼ増加する前の電流値に戻るまでの間はモーターM
の逆起電力Eの脈動成分からパルス変換する動作を中断
するようにする。すなわち、モーター電流が単調減少し
ている期間のみ、変換パルスを発生させることにより、
遊びによるカウント値の増大を防止する。
【0062】パルス発生装置13の回路構成について パルス発生装置13も、モーターMの高電位側の端子間
の電圧をダイオードD1またはD2を経由して分圧する
直列接続された抵抗R1とR2からなる分圧回路を有し
ている。抵抗R1とR2の結合点が、コンパレータCM
Pのプラス入力端子とダイオードD3のアノード電極に
接続されている。D3のカソード電極はCMPのマイナ
ス入力端子とコンデンサC1と抵抗R4とダイオードD
4のカソード電極に接続されている。C1は接地されて
いる。D4のアノード電極は抵抗R12に接続され、ま
た、スイッチングトランジスタT8を介して接地されて
いる。T8のゲート電極は抵抗R15を介してモーター
Mとウインドが上昇時にONとなるトランジスタT1の
接続点に接続されている。R12は可変抵抗R13と抵
抗R14に接続されている。R14は接地されている。
R13はR1とD1、2のカソード電極との接続点に接
続されている。R4はCMPの出力端子と抵抗R5に接
続されている。R5は抵抗R6とツェナーダイオードZ
D1のカソード電極とアップ/ダウンカウンタ2の入力
端子と接続されている。R6とZD1とは接地されてい
る。
【0063】パルス発生装置13の動作説明 モーターMがダウン動作を開始するとダイオードD2を
経由して抵抗R1とR2からなる分圧回路に加わる電圧
はゼロから立ち上がりモーター電流が減少するに連れて
増加して行く。それはバッテリVBとモーターM間の配
線抵抗による電圧降下がモーター電流の減少に連れて減
少するからである。R1とR2の結合点に接続している
CMPのプラス入力端子電位はモーター電流が単調減少
する場合は、抵抗R1とR2からなる分圧回路に加わる
電圧に伴い単調増加して行く。
【0064】CMPのマイナス入力端子電位は、抵抗R
1とR2の分圧電位が急上昇時は、ダイオードD3によ
りプラス入力端子電位より0.7V低い電位で持ち上げ
られ、その後はC1が充電されるに連れてプラス入力端
子電位に近づいて行く。
【0065】図5において、ダイオードD4、抵抗R1
2、13、14、トランジスタT8が無い場合(図3に
相当)についてまず説明する。マイナス入力端子電位が
プラス入力端子電位に十分に近づいたとき、モーターM
の逆起電力Eの脈動成分がマイナス側に振れると、この
振れにプラス入力端子電位は追従するが、マイナス入力
端子電位はコンデンサC1により追従できず、CMPの
出力はHレベルからLレベルに反転する。この反転によ
り、抵抗R4を通してコンデンサC1からCMP出力に
向かって放電電流が流れC1の電位は低下する。
【0066】引き続き、モーターMの逆起電力Eの脈動
成分がプラス側に振れるとCMPの出力はLレベルから
Hレベルに反転し、抵抗R4を通してCMP出力からC
1への充電電流が流れC1の電位は上昇する。このとき
充電時のR4の電圧降下と放電時のR4の電圧降下がほ
ぼ等しくなるように、R1とR2による分圧比を設定し
てあるので、CMPのマイナス入力端子電位はプラス入
力端子電位に増加方向にも減少方向にも同じスピードと
時間で追随する。
【0067】次に、図5において、ダイオードD4、抵
抗R12、13、14、トランジスタT8がある場合に
ついて説明する。モーターMの逆起電力Eを抵抗R13
とR14で分圧した電圧により、抵抗R12とダイオー
ドD4を通してC1への充電電流Icが流れる。CMP
出力がLレベルのときはR4による放電電流がこのIc
により一部キャンセルされ、C2の放電スピードは低下
する。一方、CMP出力がHレベルの時はR4による充
電電流にIcが加わり、充電スピードは増加する。
【0068】R4の抵抗値をR12の抵抗値と同じに設
定すると、Icの大きさは可変抵抗R13と固定抵抗R
14の比で変化し、R13が小さくなるに連れて増加す
る。R13がゼロになるとCMP出力がHレベルのと
き、C1は抵抗(R4)/2で充電され、CMP出力が
Lレベルのとき、C1の放電電流はほぼゼロとなる。一
方、R13の抵抗値を大きくしてR13の抵抗値をR1
4の抵抗値と等しくするとIcはゼロになり、C1の充
放電スピードは等しくなる。
【0069】従って、図5の回路でC1の放電スピード
を遅くし、充電スピードが速くなるようにR13の値を
小さく設定すると、モーター電流が減少しているときは
脈動成分に同期したパルスを確実に発生するが、モータ
ー電流が増加しているときは脈動成分からのパルス変換
が困難になり、変換を中断するか飛び飛びに変換する回
路を実現できる。モーター電流が増加しているときパル
ス変換が困難になる度合いはR13を可変することによ
り調整可能である。R13を小さくするほど変換率が低
下する。モーターのダウン動作時、ガラスとモーター間
の遊びにより、ガラスの動作遅れが発生した場合は、動
作遅れに応じてモーター電流の増加期間が発生するの
で、この回路を用いてこの間はパルスの変換を中断また
は抑制することにより、遊びによるガラスの動作遅れが
あっても、上端締め切り位置からゾーンスイッチ3まで
の移動時間で発生するパルスの数をほぼ一定値に保つこ
とが出来る。これにより遊びの影響を回避することが可
能となる。
【0070】なお、アップ動作時はダイオードD4、抵
抗R12、13、14、トランジスタT8から成る回路
により、充電電流Icを流す必要が無いので、トランジ
スタT8をアップ動作時のみオンさせてIcがC1に流
れ込まないようにする。
【0071】〔実施例4〕実施例4では、図6に示すよ
うなパルス発生装置14によりモーターMの逆起電力E
の脈動成分からパルスを生成させる。パルス発生装置1
4においても、遊びによるガラスの下降遅れでパルス数
が増加することを防止できる。
【0072】パルス発生装置14の回路構成について パルス発生装置14も、モーターMの高電位側の端子間
の電圧をダイオードD1またはD2を経由して分圧する
直列接続された抵抗R1とR2からなる分圧回路を有し
ている。抵抗R1とR2の結合点が、コンパレータCM
Pのプラス入力端子とダイオードD3のアノード電極に
接続されている。D3のカソード電極は、CMPのマイ
ナス入力端子とコンデンサC1に接続され、電流が電流
源I1から流れ出る方向に電流源I1が接続され、電流
が電流源I2へ流れ込む方向に電流源I2が接続されて
いる。CMPの出力端子は、抵抗R5に接続され、さら
に、電流が電流源I1へ流れ込む方向に電流源I1が接
続され、電流が電流源I2から流れ出る方向に電流源I
2が接続されている。R5は抵抗R6とツェナーダイオ
ードZD1のカソード電極とアップ/ダウンカウンタ2
の入力端子と接続されている。R6とZD1とは接地さ
れている。
【0073】パルス発生装置14の動作説明 図5のパルス発生器13ではC1の充電速度と放電速度
に差をつけて、放電速度を遅くしているが、それを実現
する方法として図6のパルス発生器14のように定電流
源I1とI2を用いる方法がある。図6ではCMP出力
がHレベルになったとき定電流I1でC1の充電を行
い、CMP出力がLレベルになったときは定電流I2に
よりC1の放電を行う。ダウン動作時は、それぞれの電
流値をI1>I2の関係に設定すれば、図5と同等の機
能を実現できる。アップ動作時はI1の電流値とI2の
電流値を同じに設定する。定電流源を用いる方法はIC
化するのに適している。
【0074】〔実施例5〕実施例5では、図7に示すよ
うなアップ/ダウンカウンタ装置2によりパルス発生器
1で発生させたパルスをカウントし、上限位置信号5を
出力する。
【0075】アップ/ダウンカウンタ装置2の回路構成
について 図7のアップ/ダウンカウンタ装置2では、下位4ビッ
トのカウントに使用する4ビットのアップ/ダウンカウ
ンタ6と、上位4ビットのカウントに使用する4ビット
のアップ/ダウンカウンタ7の2個を使用している。ゾ
ーンスイッチ3はカウンタ動作範囲でオンになり、カウ
ンタ動作範囲外ではオフになるノーマリークロウズ
(N.C)タイプのスイッチを用いている。
【0076】パルス発生器1で発生させたパルス信号の
出力端子は、4ビットカウンタ6のカウント信号入力端
子C(15番ピン)に接続されている。
【0077】アップ動作の際にHレベルが出力されるU
p信号が論理積AND1の入力端子に接続されている。
また、ウインドを締め切った時にHレベルが出力される
「締切」信号4が論理積AND1の入力端子に接続され
ている。AND1の出力端子はカウンタ6と7のリセッ
ト端子RST(9番ピン)に接続されている。カウンタ
6と7のキャリーイン端子Carry in(5番ピ
ン)がゾーンスイッチ3と抵抗R10に接続されてい
る。ゾーンスイッチ3は接地されている。R10は5V
の直流電源に接続されている。カウンタ6および7のU
/D端子(10番ピン)は抵抗R9とツェナーダイオー
ドZD2のカソード電極に接続されている。ZD2のア
ノード電極は接地されている。R9はモーターMとウイ
ンドが降下時にONとなるトランジスタT2の接続点に
接続されている。カウンタ7のカウント信号入力端子C
(15番ピン)は、カウンタ6のQ4端子(2番ピン)
に接続されている。カウンタ7のQ4端子(2番ピン)
はスイッチングトランジスタT7のゲート電極に接続さ
れている。T7は抵抗R11と上限位置信号5の出力端
子に接続されている。R11は5Vの直流電源に接続さ
れている。また、T7は接地されている。上限位置信号
5の出力端子はジャミングプロテクションの機能をオン
オフする入力端子に接続される。
【0078】アップ/ダウンカウンタ装置2の動作説明 アップ/ダウンカウンタ装置2は5Vで動作する。Ca
rry in端子がLレベルのときそれぞれのカウンタ
6と7が動作し、Hレベルのときカウンタ6と7は動作
しない。
【0079】U/D端子がHレベルのときカウントアッ
プし、Lレベルの時カウントダウンする。モーターMが
ダウン動作するときのモーター端子間電圧を抵抗R9と
ツェナーダイオードZD2で約5Vに変換して、U/D
端子に加える。
【0080】パルス発生器1から出力される脈動成分に
同期したパルスを下位4ビットカウンタ6のカウント信
号入力端子Cに加える。カウンタ6と7のカウントの最
大値は512パルスとし、それ以上はカウント出来ずオ
ーバーフロー信号を発生する。
【0081】上端締め切り位置からゾーンスイッチ3の
位置までガラスが下降したときのパルス数は512パル
ス以下になるようにゾーンスイッチ3の位置を設定す
る。ゾーンスイッチ3は上端締め切り位置から、ゾーン
スイッチ3の位置までの間、スイッチ接点がオンを維持
し、ゾーンスイッチ位置を超えてガラスが低下したとき
はオフするように構成する。ゾーンスイッチ3の信号を
Carry in端子に入力するので、これによりアッ
プ/ダウンカウンタ2の動作範囲を上端締め切り位置か
ら、ゾーンスイッチ3の位置の間のみに限定することが
出来る。
【0082】上限位置信号5は、カウント値が256以
下でLレベル、256を超えるとHレベルとなるQ4端
子から、トランジスタT7を介して取り出す。上限位置
信号5は上端締め切り位置から256パルスの位置まで
はHレベルとなり、それ以降はLレベルとなる。
【0083】〔実施例6〕実施例6では、図8に示すよ
うなアップ/ダウンカウンタ装置2によりパルス発生器
1で発生させたパルスをカウントし、上限位置信号5を
出力する。
【0084】アップ/ダウンカウンタ装置2の回路構成
について 図8に示すアップ/ダウンカウンタ装置2は、図7に示
すアップ/ダウンカウンタ装置2の回路に対し、ゾーン
スイッチ3の回路構成を変更し、論理積AND2、3、
インバータNOT1乃至3、論理和OR1、およびDマ
スタスレーブフリップ・フロップであるラッチ1を追加
したものである。カウンタ6と7のキャリーイン端子C
arry in(5番ピン)がラッチ1の+Q出力端子
に接続されている。ラッチ1の−Q出力端子はディレイ
D入力端子に接続されている。NOT1はAND1の出
力端子とラッチ1のリセットR入力端子の間に挿入され
ている。ラッチ1のクロックCK入力端子はOR1の出
力端子に接続している。OR1の入力端子は、カウンタ
7のキャリーアウト端子Carry out(7番ピ
ン)とAND2と3の出力端子に接続している。AND
2の入力端子はNOT2と3の出力端子に接続してい
る。AND3とNOT2の入力端子は、R10とゾーン
スイッチ3に接続されている。AND3とNOT3の入
力端子は、R9とZD2のカソード電極に接続されてい
る。
【0085】アップ/ダウンカウンタ装置2の動作説明 ゾーンスイッチ3はウインドガラスがゾーンスイッチ3
の位置に達したとき接点を開閉し、それ以外の位置では
オンまたはオフの状態となる。これには、上端締め切り
位置からゾーンスイッチ3の位置の間でゾーンスイッチ
3の接点をオンまたはオフに保持する必要がある。この
ためには、スイッチ3の構造、取り付け方法に制約を与
えることになる。そこで、この制約を無くしてゾーンス
イッチ3の機能を安価に実現することがねらいである。
しかし、このオンオフ状態を保持しないタイプのスイッ
チを用いると、ウインドガラスがゾーンスイッチ3の位
置より上側にあるのか下側にあるのかを識別する必要が
生じるので、ラッチ1を追加している。
【0086】ラッチ1はAND1による上端締め切り信
号でリセット端子RがLレベルになってリセットされ、
クロック端子CKがLレベルからHレベルに立ち上がる
とき出力を反転する。ダウン動作時はゾーンスイッチ3
がオンからオフに変化したときクロック端子CKに立ち
あがり信号が入力され、アップ動作時はゾーンスイッチ
がオフからオンに変化したときクロック端子CKに立ち
あがり信号が入力されるようになっている。このように
構成することにより、アップ動作、ダウン動作いずれの
場合も同じ位置でゾーンスイッチ3の信号が取り込まれ
るようになる。
【0087】ラッチ1の出力+QがカウンタのCarr
y in端子に入力され、ウインドガラスが上端締め切
り位置からゾーンスイッチ3の位置の間にあるときCa
rry in端子がLレベルになってカウンタが動作す
るようになっている。
【0088】万一、ラッチ1が誤動作してウインドガラ
スがゾーンスイッチ3の位置より下側の位置でカウンタ
を動作させた場合は、カウンタが512パルス以上をカ
ウントしてオーバーフローしたときCarry out
端子がHレベルになることによってOR1を通してクロ
ック端子CKに立ちあがり信号が入力され、ラッチ1出
力+Qを反転して正常な状態に復帰させるようにしてい
る。この場合、アップ動作によりゾーンスイッチ3の位
置よりダウンカウントして上端締め切り位置に達しても
上限位置信号が出力されない場合がある。そのときはガ
ラスは挟み込み防止動作を行い、上端締め切り位置に留
まらず、一定距離下降することになる。これは異常動作
であるから、ユーザーは気が付く。この場合再度イニシ
ャライズすることが必要となる。イニシャライズはオー
トアップスイッチをアップ状態に保持して上端締め切り
位置までウインドガラスを持ち上げることで行うように
設定している。
【0089】〔実施例7〕実施例7では、図4に示す実
施例2のパルス発生器12を用いて発生させたパルスV
PLSを測定したので説明する。
【0090】図9乃至11は、パルス発生器12の入力
信号波形である脈動成分を有するモーター電流Iと、C
MPの出力端子電圧の波形であるパルスVPLSの波形
を示すグラフである。横軸は時間で1目盛りが1.00
m秒である。縦軸は、モーター電流Iと、出力パルスV
PLSを示している。
【0091】縦軸の単位は、グラフ中のモーター電流と
VPLSの右側に示している。VPLSの縦軸は、(3
V/div、9V)と表され、1目盛りが3Vで、全8
目盛り中の4目盛り目の電圧が9Vである。同様にモー
ター電流Iの縦軸は、(2A/div、6A)と表さ
れ、1目盛りが2Aで、全8目盛り中の4目盛り目の電
流が6Aである。以下のグラフでも縦軸は同様な表記法
で表している。
【0092】図9は図4の直流電源VBを8Vに設定し
た場合であり、図10は12Vに設定し、図11は16
Vに設定した場合である。また、図9乃至11の(a)
はウインドが上昇している場合であり、(b)は降下し
ている場合である。
【0093】まず、図9(a)に示すように、VBが8
Vでウインドが上昇の場合に、Iの振幅に合わせてVP
LSのパルスが発生していることが分かる。Iの脈動成
分の振幅は0.5A程度である。VPLSのLレベルの
電圧は2Vであり、Hレベルの電圧は7Vである。
【0094】図9(b)にVBが8Vでウインドが降下
する場合を示す。(a)と比較すると、VPLSのLと
Hのレベルは同じだが、時間当たりのパルスの回数が増
えていることが分かる。これは、上昇に比べ降下の方が
負荷が低いのでモーターMの回転数が高くなっているた
めである。パルス波形の立ち上がりと立ち下がりの傾き
が上昇の場合と同じで良好なパルス形状になっている。
これは、図4のトランジスタT5によるコンデンサC1
の切り替えが行われているためである。また、Iの電流
の時間平均値が4.7Aから1.5Aに低下している。
上昇に比べ降下の方が負荷が低いのでモーター回転数が
高くなり、逆起電力が増加してモーター電流Iが小さく
なったためである。
【0095】図10(a)にVBが12Vでウインドが
上昇する場合を示す。図9(a)と比較すると、VPL
SのLレベルは2Vで同じだが、Hレベルは11Vに大
きくなっている。また、時間当たりのパルスの回数が増
えていることが分かる。また、Iの脈動成分の振幅も
0.8A程度に大きくなっている。これらは、VBが1
2Vに高くなり、モーターMの回転数があがったためで
ある。
【0096】図10(b)にVBが12Vでウインドが
降下する場合を示す。図9(b)に対する(a)の変化
と同じ変化が図10(a)に対して見られる。
【0097】図11(a)にVBが16Vでウインドが
上昇する場合を、(b)にVBが16Vでウインドが降
下する場合を示す。図9(a)(b)に対する図10
(a)(b)の変化と同じ変化が図11に対して見られ
る。
【0098】VBが8Vから16Vまで変化しても良好
にパルスが出力されていることが分かる。これは、CM
Pのマイナス入力端子電位が積分回路の時定数を介して
VB(プラス入力端子電位)に追随しているからであ
る。
【0099】〔実施例8〕実施例8では、図4に示す実
施例2のパルス発生器12と、図8に示す実施例6のア
ップ/ダウンカウンタ2とゾーンスイッチ3を用いて発
生させた上限位置信号5を測定したので説明する。ウイ
ンドを締切位置からゾーンスイッチ3を通過するまで移
動させている。
【0100】図12と13は、パルス発生器12の入力
信号波形である脈動成分を有するモーター電流Iと、C
MPの出力端子電圧の波形である波動パルスと、この波
動パルスの16分周のパルスと、ゾーンスイッチ3のオ
ンオフ波形を示すグラフである。横軸は時間で、図12
の1目盛りが40.0m秒であり、図13の1目盛りは
5.00m秒である。電源電圧VBは12.5Vに設定
している。
【0101】モーターMがダウン動作を開始するとモー
ター電流Iは突入電流となりピーク値まで立ち上がりそ
の後は減少する。もし、遊びによる遅れがゼロであれ
ば、モーター電流Iはゾーンスイッチ3をオフする時点
まで単調減少する。実施例8では、遊びによるガラスの
動作遅れがあり、モーターMは無負荷でダウン方向の回
転動作を開始しても、ガラスが動いていない時間帯が存
在する。その後、ガラスを引き下げるための力が必要に
なるため、モーターMに負荷が発生し電流Iが増加する
ことになる。そのため、モーター電流Iは単調減少とな
らず、途中の負荷発生時に増加し、その後減少するとい
う動作を行う。場合によってはそれを繰り返しながらゾ
ーンスイッチ3の位置に至る。
【0102】波動パルスは電流Iが流れた後コンデンサ
C1の充電を待って発生している。パルスのLレベルは
2Vで、Hレベルは11.5Vである。パルスの16分
周がパルス間隔において均等であることから脈動に対応
した脈動パルスを確実に発生させていると考えられる。
また、ゾーンスイッチ3の位置に至ると、カウンタ2は
脈動パルスの入力を受けるものの、カウンタ2で発生す
る16分周のパルスはストップしている。このことによ
り、ゾーンスイッチ3によって脈動パルスのカウントが
停止したことが分かる。
【0103】上限位置信号5は脈動パルスの256パル
ス目で出力される。256パルス目の発生する時間帯
は、遊びでなくガラスが動いている時間帯で、ゾーンス
イッチ3の位置に至る前の時間帯に設定されている。
【0104】〔実施例9〕実施例9では、図5に示す実
施例3のパルス発生器13と、図8に示す実施例6のア
ップ/ダウンカウンタ2とゾーンスイッチ3を用いて発
生させた上限位置信号5を測定したので説明する。
【0105】図14乃至16は、パルス発生器13の入
力信号波形である脈動成分を有するモーター電流Iと、
CMPの出力端子電圧の波形である波動パルスと、この
波動パルスの16分周のパルスと、ゾーンスイッチ3の
オンオフ波形を示すグラフである。横軸は時間で、図1
4と16の1目盛りが40.0m秒であり、図15の1
目盛りは5.00m秒である。電源電圧VBは12.5
Vに設定している。図14と15がウインドが降下時の
波形であり、図16は上昇時の波形である。
【0106】図14と15のモーター電流Iの波形は図
12と13に同じである。異なる点は、脈動パルスのH
レベルが11.5Vに達しないパルスが多数見られるこ
とである。これは、図5の抵抗13を調節し、コンデン
サC1の充電速度を上げ放電速度を遅くしたため、CM
P出力のHレベルに滞在する時間がLレベルのそれに比
べ短くなり、更にCMPにオペアンプを用いているので
応答速度が遅いこともあって、Hレベルに上がりきれな
い状態が発生したためである。このように、充放電時間
を調節することによりモーター脈動成分からパルス変換
する動作を中断することができる。
【0107】図16は、ウインドを開放状態からゾーン
スイッチ3を通過して締切位置まで移動させた際の波形
である。モーター電流Iは脈動成分を有し徐々に大きき
なっていることが分かる。これは締切のためにより大き
な負荷が必要なためであると考えられる。脈動パルス
は、ゾーンスイッチ3の位置の手前から締切位置までの
間で発生している。ゾーンスイッチ3の信号が入ると1
6分周のパルスが発生しており、カウンタ2で脈動パル
スのカウントがスタートしたことが分かる。そして、締
切位置前の脈動パルスの256パルス目で上限位置信号
5が出力される。ゾーンスイッチ3とガラスの上端停止
位置の間で発生するパルス数は、ガラスとモーターの間
の遊び対策を盛り込んでいない図12ではアップ動作の
図16より多くなっているが、遊び対策を盛り込んだ図
14で図16と同じになっていることが分かる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上限位置の検出精度が高く、モーター内蔵のセンサを使
わず、モーターの外部においても複雑な構造物を必要と
しないドア構造によらず適応可能な挟まれ防止システム
におけるウインドガラスの位置検出装置 を提供でき
る。
【0109】本発明によれば、上限位置の検出精度が高
く、モーター内蔵のセンサを使わず、モーターの外部に
おいても複雑な構造物を必要としないドア構造によらず
適応可能な挟まれ防止システムにおけるパルス生成装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る挟まれ防止システムに
おけるウインドガラスの位置検出装置のブロック図であ
る。
【図2】脈動電圧の発生状況を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の実施例1に係るパルス発生装置11の
回路構成を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例2に係るパルス発生装置12の
回路構成を説明するための図である。
【図5】本発明の実施例3に係るパルス発生装置13の
回路構成を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例4に係るパルス発生装置14の
回路構成を説明するための図である。
【図7】本発明の実施例5に係るウインドガラスの位置
検出装置のアップ/ダウンカウンタ装置2の回路構成を
説明するための図である。
【図8】本発明の実施例6に係るウインドガラスの位置
検出装置のアップ/ダウンカウンタ装置2の回路構成を
説明するための図である。
【図9】本発明の実施例2に係るパルス発生装置12の
信号波形図(その1)である。
【図10】本発明の実施例2に係るパルス発生装置12
の信号波形図(その2)である。
【図11】本発明の実施例2に係るパルス発生装置12
の信号波形図(その3)である。
【図12】本発明の実施例2に係るパルス発生装置12
を用いた位置検出装置のウインドガラスの降下時の信号
波形図(その1)である。
【図13】本発明の実施例2に係るパルス発生装置12
を用いた位置検出装置のウインドガラスの降下時の信号
波形図(その2)である。図12のモーターが始動した
ときを、図12に比べ時間軸を8倍に拡大して表示して
いる。
【図14】本発明の実施例3に係るパルス発生装置13
を用いた位置検出装置のウインドガラスの降下時の信号
波形図(その1)である。
【図15】本発明の実施例3に係るパルス発生装置13
を用いた位置検出装置のウインドガラスの降下時の信号
波形図(その2)である。図14のモーターが始動した
ときを、図14に比べ時間軸を8倍に拡大して表示して
いる。
【図16】本発明の実施例3に係るパルス発生装置13
を用いた位置検出装置のウインドガラスの上昇時の信号
波形図(その3)である。
【符号の説明】
1、11、12、13、14 パルス発生装置 2 アップ/ダウンカウンタ装置 3 ゾーンスイッチ 4 上端締切信号 5 上限位置信号 6、7 4ビットのアップ/ダウンカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 広和 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA07 CA06 EA13 GA10 GB06 GC07 GC10 GD09 HA01 JA04 3D127 AA02 DF04 DF35 FF09 FF20 5H571 AA03 CC02 DD01 EE02 GG01 HA09 HC01 HD01 JJ02 JJ13 LL31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドの挟まれ防止システムにおい
    て、 モーターの両端子間に発生する脈動電圧と同期したパル
    スを生成するパルス発生装置と、 前記パルスをカウントすることにより、前記ウインドの
    位置を検出するアップダウンカウンタとを有することを
    特徴とするウインドの位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記アップダウンカウンタの作動範囲
    を、前記ウインドの動作範囲の最上端の締め切り位置か
    ら、前記挟まれ防止システムの作動範囲の上限位置を含
    む範囲に限定するゾーンスイッチをさらに有することを
    特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ゾーンスイッチは、 前記作動範囲内で接点オンまたはオフの状態を維持し、 前記作動範囲外ではその逆の接点オフまたはオンを維持
    することを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ゾーンスイッチは、 前記ウインドの特定の位置でオンまたはオフの信号を発
    生し、 前記信号をラッチ回路で記憶して作動範囲内か作動範囲
    外かを識別することを特徴とする請求項2に記載の位置
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記カウンタが、前記締め切り位置から
    ゾーンスイッチの位置までのカウントの正常動作範囲で
    はオーバーフローが発生しない上限値を設定しており、 前記ラッチ回路が、ゾーンスイッチの開閉信号が入力さ
    れる毎にその出力を反転し、前記カウンタが前記上限値
    を超えたら前記ラッチ回路の出力を反転させることを特
    徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 ウインドの挟まれ防止システムのモータ
    ーの逆起電力に含まれる脈動成分を検出してパルスを作
    成するパルス生成装置において、 プラス入力端子に前記モーターの端子間電圧を印加さ
    せ、出力端子から脈動成分に同期したパルスを出力させ
    る比較器と、 前記比較器の前記出力端子に接続され、抵抗とコンデン
    サからなり、前記コンデンサの低電位側がモーターの低
    電位側端子に接続し、前記抵抗と前記コンデンサの接続
    点を前記比較器のマイナス入力端子に接続する積分回路
    とを有することを特徴とするパルス生成装置。
  7. 【請求項7】 前記積分回路の時定数を前記脈動成分の
    周期に対応させて設定することを特徴とする請求項6に
    記載のパルス生成装置。
  8. 【請求項8】 前記ウインドのアップ動作時とダウン動
    作時で前記時定数を切り換えることを特徴とする請求項
    7に記載のパルス生成装置。
  9. 【請求項9】 前記比較器の前記出力の一部を前記プラ
    ス入力端子に戻す、抵抗とコンデンサの直列接続からな
    る正帰還回路をさらに有することを特徴とする請求項6
    乃至8のいずれか1つに記載のパルス生成装置。
  10. 【請求項10】 ウインドの挟まれ防止システムのモー
    ターの逆起電力に含まれる脈動成分を検出してパルスを
    作成するパルス生成装置において、 前記モーターが前記ウインドがダウンする方向に回転動
    作している場合に、 モーター電流の平均値が単調減少しているときは前記脈
    動成分から前記パルスを生成し、 前記モーター電流の平均値が増加に転じた間は前記パル
    スの生成を中断または飛び飛びに発生させることを特徴
    とするパルス生成装置。
  11. 【請求項11】 プラス入力端子に前記モーターの端子
    間電圧を印加させ、出力端子から脈動成分に同期したパ
    ルスを出力させる比較器と、 前記比較器の前記出力端子に接続され、抵抗とコンデン
    サからなり、前記コンデンサの低電位側がモーターの低
    電位側端子に接続し、前記抵抗と前記コンデンサの接続
    点を前記比較器のマイナス入力端子に接続する積分回路
    とを有し、 前記比較器の出力がHレベルになったときの前記出力か
    らコンデンサへの充電速度が、前記出力がLレベルにな
    ったときの前記コンデンサから前記出力への放電速度よ
    り大きくすることを特徴とする請求項10に記載のパル
    ス発生装置。
  12. 【請求項12】 プラス入力端子に前記モーターの端子
    間電圧を印加させ、出力端子から脈動成分に同期したパ
    ルスを出力させる比較器と、 前記比較器の前記出力端子に接続され、定電流源とコン
    デンサからなり、前記コンデンサの低電位側がモーター
    の低電位側端子に接続し、前記定電流源と前記コンデン
    サの接続点を前記比較器のマイナス入力端子に接続する
    積分回路とを有し、 前記比較器の出力がHレベルになったときの前記出力か
    らコンデンサへの充電速度が、前記出力がLレベルにな
    ったときの前記コンデンサから前記出力への放電速度よ
    り大きくすることを特徴とする請求項10に記載のパル
    ス発生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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