JP2002218798A - 車両用電源装置 - Google Patents

車両用電源装置

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JP2002218798A
JP2002218798A JP2001013071A JP2001013071A JP2002218798A JP 2002218798 A JP2002218798 A JP 2002218798A JP 2001013071 A JP2001013071 A JP 2001013071A JP 2001013071 A JP2001013071 A JP 2001013071A JP 2002218798 A JP2002218798 A JP 2002218798A
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Yoshito Asao
淑人 浅尾
Katsumi Adachi
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P9/00Arrangements for controlling electric generators for the purpose of obtaining a desired output
    • H02P9/14Arrangements for controlling electric generators for the purpose of obtaining a desired output by variation of field
    • H02P9/26Arrangements for controlling electric generators for the purpose of obtaining a desired output by variation of field using discharge tubes or semiconductor devices
    • H02P9/30Arrangements for controlling electric generators for the purpose of obtaining a desired output by variation of field using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices
    • H02P9/305Arrangements for controlling electric generators for the purpose of obtaining a desired output by variation of field using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling voltage
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    • HELECTRICITY
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
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    • H02P2101/45Special adaptation of control arrangements for generators for motor vehicles, e.g. car alternators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、複数系統の異なる電圧を同時に
出力して、異なる電気負荷に給電できる車両用電源装置
を得る。 【解決手段】 三相交流巻線21は各相の巻線部22を
Y結線して構成されている。各巻線部22は第1および
第2分割巻線22a、22bに分割構成されている。そ
して、第1分割巻線22aの出力が第1の整流器24に
より整流されて出力され、第2分割巻線22bの出力が
第2の整流器25により整流されて出力される。さら
に、第2の整流器25の出力が一定となるように界磁巻
線7の通電電流が電圧調整器26により調整されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用電源装置
に関し、特に複数系統の異なる電圧を必要とする電気負
荷に給電できる車両用電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、エンジンで駆動さ
れ、バッテリを充電したり電気負荷に直接給電したりす
る車両用交流発電機を有する電源装置が備えられてい
る。従来、電源装置は1系統の電圧を有するものであっ
た。
【0003】しかしながら、近年、車両の快適性の面か
ら窓ガラスの急速融氷電気ヒータや車室の急速暖房ヒー
タが搭載され、あるいは排気ガス浄化対策の面から触媒
の加熱ヒータが搭載されるようになっている。その結
果、電気負荷が増加し、消費電力が大きくなり、従来の
1系統の電圧を有する電源装置では対処できなくなって
きた状況から、複数系統の電圧を有する電源装置の需要
が高まっている。このような電源装置の需要に対し、2
系統の電圧を出力できる車両用電源装置が、例えば特開
平7−39199号公報に提案されている。
【0004】図11は例えば特開平7−39199号公
報に記載された従来の車両用電源装置の回路図である。
図11において、車両用交流発電機1は、Y結線された
1組の三相交流巻線2と、三相交流巻線2に接続されて
その交流出力を全波整流する第1の整流器3と、第1の
整流器3と並列に接続されて三相交流巻線2の交流出力
を全波整流する第2の整流器4と、三相交流巻線2に磁
界を印加する界磁巻線7と、界磁巻線7の通電電流をス
イッチングして第1および第2の整流器3、4の出力電
圧を調整する電圧調整器8とを備えている。
【0005】第1の整流器3の出力端子5は、切換スイ
ッチ14を介して低電圧側のバッテリ10の正極に接続
され、バッテリ10の負極が接地されている。そして、
低電圧側の電気負荷11がバッテリ10に並列に接続さ
れている。また、第2の整流器4の出力端子6は、高電
圧側のバッテリ12の正極に接続され、バッテリ12の
負極がバッテリ10の正極に接続されている。そして、
高電圧側の電気負荷13がバッテリ10、12の直列回
路に並列に接続されている。
【0006】電圧調整器8は、界磁巻線7の一端に接続
された端子8a、車両の始動時に車両と連動して投入さ
れることによって電圧調整器8を作動させるための点火
スイッチ16に接続された端子8b、界磁巻線7の他端
に接続されるとともに切換スイッチ14を介して出力端
子5に接続された端子8c、出力端子6に接続された端
子8d、および、共通端子Eに接続された端子8eを備
えている。また、電圧調整器8は、素子81〜91によ
って構成されている。つまり、パワートランジスタ81
は、そのコレクタが端子8aに接続され、エミッタが端
子8eに接続され、ベースがベース抵抗器82を介して
端子8bに接続され、界磁電流をスイッチングする。制
御トランジスタ83は、そのコレクタがパワートランジ
スタ81のベースに接続され、エミッタが端子8eに接
続され、パワートランジスタ81のオン/オフを制御す
る。ゼナーダイオード84は、そのアノードが制御トラ
ンジスタ83のベースに接続され、所定電圧以上で導通
して制御トランジスタ83を駆動する。分圧抵抗器8
5、86は、端子8cと端子8eとの間に直列接続さ
れ、低電圧側のバッテリ10の電圧を分圧して検出す
る。分圧抵抗器87、88は、端子8dと端子8eとの
間に直列接続され、バッテリ10、12の電圧を分圧し
て検出する。なお、分圧抵抗器85、86は、端子8c
(出力端子5)での電圧が第1の調整値になるように、
分圧抵抗器87、88は、端子8d(出力端子6)での
電圧が第1の調整値より高い第2の調整値になるよう
に、それぞれ予め設定されている。また、逆流防止用ダ
イオード89が分圧抵抗器85、86の分圧点とゼナー
ダイオード84のカソードとの間に接続され、逆流防止
用ダイオード90が分圧抵抗器87、88の分圧点とゼ
ナーダイオード84のカソードとの間に接続され、サプ
レッションダイオード91が端子8aと端子8cとの間
に、即ち界磁巻線7と並列に接続されている。
【0007】ついで、このように構成された従来の車両
用電源装置の動作を説明する。まず、切換スイッチ14
が閉じられて出力端子5とバッテリ10とが接続されて
いる状態では、車両の始動と連動して点火スイッチ16
が投入されると、バッテリ10からベース抵抗器82を
介してパワートランジスタ81にベース電流が流れ、パ
ワートランジスタ81がオンになる。これにより、バッ
テリ10から界磁巻線7およびパワートランジスタ81
を通って電流が流れる。そして、車両用交流発電機の回
転子(図示せず)が車両のエンジンによって駆動され、
バッテリ10の充電に適した低い電圧が出力端子5から
出力される。この時、出力端子6の発電電位は出力端子
5と同じであるが、バッテリ12の高い電位が出力端子
6に印加されているので、出力電流はゼロとなり、出力
端子6からは電力が出力されない。
【0008】ここで、電圧調整器8は、ゼナーダイオー
ド84により分圧抵抗器85、86の検出電圧(端子8
cでの電圧)と第1の調整値との比較を行っている。そ
して、検出電圧が第1の調整値より高い場合、即ち分圧
抵抗器85、86の分圧点での電圧がゼナーダイオード
84のゼナー電圧より高い場合は、ゼナーダイオード8
4がオンし、整流トランジスタ83がオンし、パワート
ランジスタ81がオフすることによって、界磁巻線7の
通電電流が減少される。また、検出電圧が第1の調整値
より低い場合は、ゼナーダイオード84がオフし、整流
トランジスタ83がオフし、パワートランジスタ81が
オンすることによって、界磁巻線7の通電電流が増加さ
れる。これにより、端子8cでの電圧が第1の調整値に
一定に調整される。
【0009】分圧抵抗器87、88は、予め第2の調整
値に設定されており、上述の第1の調整値の定電圧制御
と同様の動作をOR論理で実行するようになっている
が、切換スイッチ14が閉じている場合には、バッテリ
12の端子電圧が第2の調整値より低い状態であるの
で、ゼナーダイオード84を動作させることがなく、電
圧調整器8は第1の調整値に基づく動作をする。
【0010】ついで、切換スイッチ14が開くと、出力
端子5からの出力電流が遮断されるとともに、電圧調整
器8の端子8cには第1の調整値より低いバッテリ10
の電圧しか印加されない。その結果、ゼナーダイオード
84がオフになり、制御トランジスタ83もオフにな
り、パワートランジスタ81がオンになるので、車両用
交流発電機1の出力電圧が上昇する。従って、車両用交
流発電機1は、バッテリ12の充電に適した高い電圧、
即ち電圧調整器8の分圧抵抗器87、88の電圧検出に
基づく第2の調整値で決まる電圧を出力端子6から出力
するようになる。
【0011】このように、この従来の車両用電源装置に
よれば、切換スイッチ14を切り換えて2系統の異なる
電圧の一方の電圧をエンジンの運転条件に無関係に安定
して出力することができる、とされている。
【0012】また、従来、回転数が小さい領域から大き
い領域にわたって所要の出力が取り出せるようにした車
両用電源装置が、例えば特開平4−208100号公報
に提案されている。
【0013】図12は例えば特開平4−208100号
公報に記載された従来の他の車両用電源装置の回路図で
ある。図12において、車両用交流発電機1Aは、1組
の三相交流巻線2Aと、三相交流巻線2Aに磁界を印加
する界磁巻線7とを備えている。この三相交流巻線2A
は、Y結線された主巻線2−1と、主巻線2−1に直列
に接続された補助巻線2−2とから構成されている。そ
して、この従来の他の車両用電源装置は、車両用交流発
電機1Aに加えて、主巻線2−1に接続されてその交流
出力を全波整流する第1の整流器3と、第1の整流器3
と並列に接続されて主巻線2−1の交流出力を全波整流
する第2の整流器4と、補助巻線2−2に接続されて交
流出力を全波整流する第3の整流器17と、界磁巻線7
の通電電流をスイッチングして第1、第2および第3の
整流器3、4、17の出力電圧を調整する電圧調整器8
Aとを備えている。この第3の整流器17の出力は、ス
イッチSW4およびSW4’を介して電気負荷やバッテ
リ18に供給される。また、コントローラ19は、車両
用交流発電機1Aの回転数検出信号によって動作し、所
定回転数以下の時にはスイッチSW4およびSW4’を
オンし、それ以上の時にはスイッチSW4およびSW
4’をオフとするようにスイッチSW4およびSW4’
を操作する。
【0014】つぎに、このように構成された従来の他の
車両用電源装置の動作について説明する。まず、スイッ
チSWが閉じられると、バッテリ18から界磁巻線7に
電流が流れ、初期励磁される。この状態で、車両用交流
発電機1Aの回転子(図示せず)が回転されると、主巻
線2−1に電圧が生じる。そして、第2の整流器4によ
り整流された電圧は、バッテリ18を充電するととも
に、電気負荷に供給される。第1の整流器3で整流され
た電圧は、界磁巻線7に印加される。定常状態では、界
磁巻線7は第1の整流器3からの電圧により励磁され
る。
【0015】電気負荷に供給される電圧は、電圧調整器
8Aにより次にようにして所定の値に保たれる。つま
り、分圧抵抗器85、86により分圧された電気負荷に
供給される電圧は、ゼナーダイオード84の電圧と比較
され、それより大きければ、制御トランジスタ83がオ
ンし、パワートランジスタ81がオフとなり、界磁巻線
7の通電電流が減少される。また、電気負荷に供給され
る電圧が、ゼナーダイオード84の電圧より小さけれ
ば、制御トランジスタ83がオフし、パワートランジス
タ81がオンとなり、界磁巻線7の通電電流が増加され
る。これにより、電気負荷に供給される電圧が、一定に
調整される。
【0016】ここで、巻数が少ない主巻線2−1だけで
は、回転数が低い間は殆ど出力がでず、第2の整流器4
を通してバッテリ18を充電する能力はない。一方、主
巻線2−1に補助巻線2−2を追加すると、巻数が多く
なるので、回転数が低くても低出力ながらバッテリ18
を充電できるようになる。そして、回転数が所定値より
低ければ、コントローラ19がSW4およびSW4’を
オンしているので、主巻線2−1に補助巻線2−2を追
加した出力、即ち第3の整流器17で整流された電圧が
バッテリ18に供給され、バッテリ18が充電される。
回転数が上昇してくると、主巻線2−1からの出力が立
ち上がってきて、第2の整流器4からの電圧によりバッ
テリ18が充電されるようになる。そして、回転数が所
定値より大きくなると、コントローラ19がSW4およ
びSW4’をオフし、第3の整流器17からバッテリ1
8への電圧の供給が停止される。以後は、第2の整流器
4からの電圧だけでバッテリ18が充電されることにな
る。
【0017】このように、この従来の他の車両用電源装
置によれば、低速回転時には第3の整流器17からの電
圧を出力し、高速回転時には第2の整流器4からの電圧
を出力するようにしているので、低速運転時にもバッテ
リ18を充電でき、高速運転時には高出力を得ることが
できる、とされている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用電源装置
では、以上のように、切換スイッチ14を切り換えて2
系統の異なる電圧のいずれかの電圧を出力するようにし
ているので、2系統の異なる電圧を低電圧側の電気負荷
と高電圧側の電気負荷とに同時に供給できないという課
題があった。同様に、従来の他の車両用電源装置におい
ても、回転数に応じてスイッチSW4、SW4’をオン
/オフして、低速回転時には第3の整流器17からの電
圧を出力し、高速回転時には第2の整流器4からの電圧
を出力するようにしているので、2系統の異なる電圧を
低電圧側の電気負荷と高電圧側の電気負荷とに同時に供
給できないという課題があった。
【0019】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、少なくとも2系統の異なる電圧
を同時に出力できるようにした車両用電源装置を得るこ
とを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用電
源装置は、界磁巻線を有し、該界磁巻線に給電されて回
転磁界を形成する1つの回転子と、3相分の巻線部をY
結線して構成された少なくとも1組の三相交流巻線を有
し、上記回転子を内包するように配設され、上記回転磁
界が印加されて出力を発生する1つの固定子と、上記界
磁巻線の通電電流を制御して上記固定子の出力を調整す
る電圧調整手段とを備えた車両用電源装置において、上
記三相交流巻線の各巻線部が複数の分割巻線に分割構成
され、上記複数の分割巻線の出力が独立して同時に取り
出され、それぞれ異なる電気負荷に給電されるように構
成されているものである。
【0021】また、上記複数の分割巻線の出力がそれぞ
れ独自の整流器により全波整流されるように構成されて
いるものである。
【0022】また、上記各巻線部が2つの上記分割巻線
に分割構成されているものである。
【0023】また、一方の上記分割巻線の出力が上記電
圧調整手段により一定に調整され、他方の上記分割巻線
の出力が上記分圧巻線のターン数に基づく分圧比により
一定に制御されるように構成されているものである。
【0024】上記一方の分割巻線が低電圧側の分割巻線
である。
【0025】また、2つの上記分割巻線が同一ターン数
を有するように構成されているものである。
【0026】また、上記固定子は、スロットが毎極毎相
当たり2個の割合で形成され、6スロット毎の該スロッ
トで構成される6つのスロット群が形成された固定子鉄
心を有し、上記各巻線部は、それぞれ隣り合う2つの上
記スロット群に巻装された巻線を直列に接続して構成さ
れ、上記三相交流巻線は、上記各巻線部をY結線して構
成されているものである。
【0027】また、上記固定子は、スロットが毎極毎相
当たり2個の割合で形成され、6スロット毎の該スロッ
トで構成される6つのスロット群が形成された固定子鉄
心を有し、上記各巻線部は、上記6つのスロット群のそ
れぞれに巻装された巻線で構成され、上記各巻線部を3
つづつY結線して等価な2組の上記三相交流巻線が構成
され、かつ、2組の上記三相交流巻線の同一相を構成す
る上記各巻線部を分割構成する上記複数の分割巻線が並
列に接続されているものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用電源装置の回路図であり、図において、図において
図11に示した従来の車両用電源装置と同一または相当
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1に
おいて、車両用交流発電機20は、それぞれ第1巻線2
2aと第2巻線23bとを直列に接続してなる3相分の
巻線部22がY結線された1組の三相交流巻線21と、
各巻線部22の分割巻線である第1巻線22aに接続さ
れてその交流出力を全波整流する第1の整流器24と、
各巻線部22の分割巻線である第2巻線22bに接続さ
れてその交流出力を全波整流する第2の整流器25と、
三相交流巻線21に磁界を印加する界磁巻線7と、界磁
巻線7の通電電流をスイッチングして第2の整流器25
の出力電圧を調整する電圧調整器26とを備えている。
【0029】第1の整流器24の出力端子は、低電圧側
のバッテリ27の正極に接続され、バッテリ27の負極
が接地されている。そして、低電圧側の電気負荷11が
バッテリ27に並列に接続されている。また、第2の整
流器25の出力端子は、高電圧側のバッテリ28の正極
に接続され、バッテリ28の負極が接地されている。そ
して、高電圧側の電気負荷13がバッテリ28に並列に
接続されている。
【0030】電圧調整器26は、界磁巻線7の一端に接
続された端子26a、車両の始動時に車両と連動して投
入されることによって電圧調整器26を作動させるため
の点火スイッチ16に接続された端子26b、界磁巻線
7の他端および第2の整流器25の出力端子に接続され
た端子26c、接地された端子26dを備えている。ま
た、電圧調整器26は、コレクタが端子26aに接続さ
れ、エミッタが端子26dに接続され、ベースがベース
抵抗器82を介して端子26bに接続され、界磁電流を
スイッチングするパワートランジスタ81と、コレクタ
がパワートランジスタ81のベースに接続され、エミッ
タが端子26dに接続されて、パワートランジスタ81
のオン/オフを制御する制御トランジスタ83と、アノ
ードが制御トランジスタ83のベースに接続され、所定
電圧以上で導通して制御トランジスタ83を駆動するゼ
ナーダイオード84と、端子26cと端子26dとの間
に直列接続され、高電圧側のバッテリ28の電圧を分圧
して検出する分圧抵抗器85、86とから構成されてい
る。なお、分圧抵抗器85、86は、端子26cでの電
圧が所定の調整値になるように、予め設定されている。
また、サプレッションダイオード91が端子26aと端
子26cとの間に、即ち界磁巻線7と並列に接続されて
いる。
【0031】ついで、このように構成された車両用電源
装置の動作を説明する。まず、車両の始動と連動して点
火スイッチ16が投入されると、バッテリ28からベー
ス抵抗器82を介してパワートランジスタ81にベース
電流が流れ、パワートランジスタ81がオンになる。こ
れにより、バッテリ28から界磁巻線7およびパワート
ランジスタ81を通って電流が流れ、界磁巻線7が励磁
される。そして、車両用交流発電機の回転子(図示せ
ず)が車両のエンジンによって駆動され、回転磁界が三
相交流巻線21に印加されて、三相交流巻線21に起電
力が発生する。この三相交流巻線21の第1巻線22a
の交流出力が第1の整流器24により直流に整流され、
その直流電圧が第1の整流器24の出力端子から出力さ
れ、バッテリ27を充電するとともに電気負荷11に供
給される。一方、第2巻線22bの交流出力が第2の整
流器25により直流に整流され、その直流電圧が第2の
整流器25の出力端子から出力され、バッテリ28を充
電するとともに電気負荷13に供給される。
【0032】ここで、電圧調整器26は、ゼナーダイオ
ード84により分圧抵抗器85、86の検出電圧(端子
8cでの電圧)と調整値との比較を行っている。そし
て、検出電圧が調整値より高い場合、即ち分圧抵抗器8
5、86の分圧点での電圧がゼナーダイオード84のゼ
ナー電圧より高い場合は、ゼナーダイオード84がオン
し、整流トランジスタ83がオンし、パワートランジス
タ81がオフすることによって、界磁巻線7の通電電流
が減少される。また、検出電圧が調整値より低い場合
は、ゼナーダイオード84がオフし、整流トランジスタ
83がオフし、パワートランジスタ81がオンすること
によって、界磁巻線7の通電電流が増加される。これに
より、端子8cでの電圧、即ち第2の整流器25の出力
電圧が調整値に一定に調整される。また、第1の整流器
24の出力電圧は、第2の整流器25の出力電圧と第1
巻線22と第2巻線22bとのターン数比とにより決ま
る。そこで、第2の整流器25の出力電圧が電圧調整器
26により調整値に一定に調整され、第1の整流器24
の出力電圧が分圧比により一定に調整されることにな
る。
【0033】このように、この車両用電源装置では、2
系統の異なる電圧、即ち第1の整流器24および第2の
整流器25からの出力電圧が発電中エンジンの運転条件
に無関係に安定して出力されることになる。従って、こ
の車両用電源装置によれば、低電圧側の電気負荷11と
高電圧側の電気負荷13とを同時に動作させることがで
きるとともに、低電圧側のバッテリ27および高電圧側
のバッテリ28とを充電することができる。
【0034】また、第1巻線22aおよび第2巻線22
bの出力が独立して第1の整流器24および第2の整流
器25により全波整流されるように構成されているの
で、2系統の直流電圧を出力できる車両用電源装置が簡
易な構成で実現される。また、各相の巻線部22が第1
巻線22aおよび第2巻線22bに分割構成されている
ので、2系統の電圧を出力できる車両用電源装置が簡易
な構成で実現できる。また、第2の整流器25の出力を
電圧調整器26により一定に調整し、第1の整流器24
の出力を第1巻線22aと第2巻線22bとのターン数
比(分圧比)により一定に制御するようにしているの
で、制御回路の構成が簡素化される。
【0035】ついで、この車両用電源装置に適用される
車両用交流発電機20の具体的構成について図2乃至図
4を参照しつつ説明する。図2はこの発明の実施の形態
1に係る車両用電源装置に適用される車両用交流発電機
を示す断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車
両用電源装置に適用される車両用交流発電機おける回転
子を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る
車両用電源装置に適用される車両用交流発電機における
固定子の三相交流巻線を構成する1相分の巻線部の結線
状態を説明する固定子鉄心のリヤ端面図である。なお、
図4において、実線はリヤ側の配線を、点線はフロント
側の配線をそれぞれ示している。
【0036】図2乃至図4において、車両用交流発電機
20は、アルミニウム製のフロントブラケット31およ
びリヤブラケット32から構成されたケース33と、こ
のケース33内に設けられ、一端部にプーリ34が固定
されたシャフト36と、このシャフト36に固定された
ランデル型の回転子37と、この回転子37の軸方向両
端部に固定された冷却ファン35と、回転子37を包囲
するようにケース33に固定された固定子38と、シャ
フト36の他端部に固定されて回転子37に電流を供給
するスリップリング39と、スリップリング39の表面
に摺動する一対のブラシ40と、このブラシ40を収納
するブラシホルダ41と、固定子38に電気的に接続さ
れ、固定子38で生じた交流を直流に整流する第1およ
び第2の整流器24、25と、ブラシホルダ41に嵌着
されたヒートシンク47に取り付けられて、固定子38
で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整手段とし
ての電圧調整器26とを備えている。
【0037】回転子37は、電流を流して磁束を発生す
る界磁巻線7と、この界磁巻線7を覆うように設けら
れ、その磁束によって磁極が形成される一対のポールコ
ア50、51とを備えている。そして、一対のポールコ
ア50、51は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台
形形状とする爪状磁極52、53が外周縁部に周方向に
等角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極52、
53を噛み合わせるように対向させてシャフト36に固
着されている。ここで、回転子37の磁極数は16であ
る。
【0038】固定子38は、所定枚の磁性鋼板を積層し
て作製され、軸方向に延びるスロット35aが周方向に
等角ピッチで設けられた円筒状の固定子鉄心35と、固
定子鉄心35に巻装された三相交流巻線21とから構成
されている。ここで、固定子鉄心35には48個のスロ
ット35aが形成されている。即ち、毎極毎相当たりの
スロット数は1である。この固定子38は、爪状磁極5
2、53の外周面と固定子鉄心35の内周面との間に均
一なエアギャップを形成するようにフロントブラケット
31とリヤブラケット32とに挟持されている。
【0039】この三相交流巻線21は、3相分の各巻線
部22がY結線されて構成されている。各巻線部22
は、銅線材を絶縁被覆してなる導体線54を、1つのス
ロット35aから固定子鉄心35の端面側に延出させ、
周方向に延びて3スロット離れた次のスロット35aに
入るように、3スロット毎のスロット35cに波状に巻
回されて構成され、それぞれ巻装されるスロット35a
が1スロットづつずれている。
【0040】ここで、スロット番号1番、4番・・・4
6番のスロット35aで構成されるスロット群に巻装さ
れた1相分の巻線部22の構成について図4を参照しつ
つ詳細に説明する。第1巻線55が、1本の導体線54
を、3スロット毎のスロット35aに、スロット深さ方
向に内周側から1番目の位置(以下、1番地という)と
内周側から2番目の位置(以下、2番地という)とを交
互に採るように波状に巻回して、1ターンの波巻き巻線
に形成されている。また、第2巻線56が、1本の導体
線54を、3スロット毎のスロット35aに、2番地と
1番地とを交互に採るように波状に巻回して、1ターン
の波巻き巻線に形成されている。また、第3巻線57
が、1本の導体線54を、3スロット毎のスロット35
aに、スロット深さ方向に内周側から3番目の位置(以
下、3番地という)と内周側から4番目の位置(以下、
4番地という)とを交互に採るように波状に巻回して、
1ターンの波巻き巻線に形成されている。また、第4巻
線58が、1本の導体線54を、3スロット毎のスロッ
ト35aに、4番地と3番地とを交互に採るように波状
に巻回されて、1ターンの波巻き巻線に形成されてい
る。また、第5巻線59が、1本の導体線54を、3ス
ロット毎のスロット35aに、スロット深さ方向に内周
側から5番目の位置(以下、5番地という)と内周側か
ら6番目の位置(以下、6番地という)とを交互に採る
ように波状に巻回して、1ターンの波巻き巻線に形成さ
れている。さらに、第6巻線60が、1本の導体線54
を、3スロット毎のスロット35aに、6番地と5番地
とを交互に採るように波状に巻回されて、1ターンの波
巻き巻線に形成されている。
【0041】そして、スロット番号1番のスロット35
aの1番地からリヤ側に延出する第1巻線55の端部5
5bと、スロット番号46番のスロット35aの1番地
からリヤ側に延出する第2巻線56の端部56bとが渡
り結線される。また、スロット番号1番のスロット35
aの2番地からリヤ側に延出する第2巻線56の端部5
6aと、スロット番号46番のスロット35aの3番地
からリヤ側に延出する第4巻線58の端部58bとが渡
り結線される。また、スロット番号1番のスロット35
aの4番地からリヤ側に延出する第4巻線58の端部5
8aと、スロット番号46番のスロット35aの5番地
からリヤ側に延出する第6巻線60の端部60bとが渡
り結線される。また、スロット番号1番のスロット35
aの5番地からリヤ側に延出する第5巻線59の端部5
9bと、スロット番号4番のスロット35aの4番地か
らリヤ側に延出する第3巻線57の端部57aとが渡り
結線される。さらに、スロット番号1番のスロット35
aの6番地からリヤ側に延出する第6巻線60の端部6
0aと、スロット番号4番のスロット35aの6番地か
らリヤ側に延出する第5巻線59の端部59aとが渡り
結線される。そして、スロット番号1番のスロット35
aの3番地からリヤ側に延出する第3巻線57の端部5
7bと、スロット番号4番のスロット35aの2番地か
らリヤ側に延出する第1巻線55の端部55aとが、出
力端子(O)および中線点(N)となる。
【0042】これにより、第1乃至第6巻線55〜60
を直列に接続して6ターンの1相分の巻線部22が構成
される。そして、1相分の巻線部22は、第1、第2お
よび第4巻線55、56、58を直列に接続した3ター
ンの第1分割巻線22aと、第6、第5および第3巻線
60、59、57を直列に接続した3ターンの第2分割
巻線22bとを直列に接続したものであり、第1および
第2分割巻線22a、22bとの接続点が中間出力端子
(P)となる。なお、他の2相分の巻線部22は、導体
線54の巻装されるスロット35aが1スロットずれて
固定子鉄心35に巻装された第1乃至第6巻線55〜6
0を同様に結線して構成されている。
【0043】そして、各巻線部22の中性点(N)を結
線することにより3相交流巻線21が構成される。ま
た、各巻線部22の中間出力端子(P)を第1の整流器
24に接続し、出力端子(O)を第2の整流器25に接
続することで、図1に示される車両用電源装置が得られ
る。
【0044】このように構成された車両用電源装置にお
いて、電圧調整器26の分圧抵抗器85、86を端子2
6cでの電圧を27vとなるように予め設定し、車両用
交流発電機20を駆動したところ、24vの直流電圧が
第2の整流器25から出力された。そして、第1分割巻
線22aと第2分割巻線22bとが3ターンであるの
で、巻線部22に対する第1分割巻線22aのターン数
比(分圧比)が1/2となり、24v(第2の整流器2
5からの直流電圧)に対して第1分割巻線22aの分圧
比(1/2)に相当する12vの直流電圧が第1の整流
器24から出力された。また、発電機の回転数が200
0rpm/minの時に、第1の整流器24から0.9
kW、第2の整流器25から0.4KWの電力供給が可
能となり、発電機の回転数が5000rpm/minの
時に、第1の整流器24から1.1kW、第2の整流器
25から1.0KWの電力供給が可能となった。なお、
この実施の形態1では、第1分割巻線22aと第2分割
巻線22bとが同一ターン数に構成されているので、2
系統の出力電圧が1:2となる車両用電源装置が簡易に
実現できる。
【0045】実施の形態2.上記実施の形態1では、各
巻線部22の6ターン側の出力電圧を電圧調整器26に
より一定に調整するものとしているが、この実施の形態
2では、図5に示されるように、各巻線部22の3ター
ン側の出力電圧を電圧調整器26により一定に調整する
ものとしている。なお、他の構成は上記実施の形態1と
同様に構成されている。
【0046】このように構成された車両用交流発電機2
0Aを用いた車両用電源装置においても、2系統の異な
る電圧、即ち第1の整流器24および第2の整流器25
からの出力電圧が発電中エンジンの運転条件に無関係に
安定して出力されることになる。従って、この車両用電
源装置によれば、低電圧側の電気負荷11と高電圧側の
電気負荷13とを同時に動作させることができるととも
に、低電圧側のバッテリ27および高電圧側のバッテリ
28とを充電することができる。
【0047】このように構成された車両用電源装置にお
いて、電圧調整器26の分圧抵抗器85、86を端子2
6cでの電圧を13.57vとなるように予め設定し、
車両用交流発電機20を駆動したところ、12vの直流
電圧が第1の整流器24から出力された。そして、第1
分割巻線22aと第2分割巻線22bとが3ターンであ
るので、第1分割巻線22aに対する巻線部22のター
ン数比(分圧比)が2となり、12v(第1の整流器2
4からの直流電圧)に対して巻線部22(第2分割巻線
22b)の分圧比(2)に相当する24vの直流電圧が
第2の整流器25から出力された。また、発電機の回転
数が2000rpm/minの時に、第1の整流器24
から0.4kW、第2の整流器25から1.16KWの
電力供給が可能となり、発電機の回転数が5000rp
m/minの時に、第1の整流器24から0.47k
W、第2の整流器25から2.11KWの電力供給が可
能となった。従って、高電圧側の出力を電圧調整器26
により一定に調整する場合に比べ、低電圧側の出力を電
圧調整器26により一定に調整する場合、出力電力の総
和を大きくすることができた。実機では、高電圧側の電
気負荷13が低電圧側の電気負荷11に比べて高電力を
必要とされる場合が多く、この実施の形態2の構成が有
効となる。
【0048】実施の形態3.上記実施の形態2では、毎
極毎相当たりのスロット数が1の固定子鉄心を用いるも
のとしているが、この実施の形態3では、毎極毎相当た
りのスロット数が2の固定子鉄心を用いるものとしてい
る。そして、この実施の形態3では、図6に示されるよ
うに、各巻線部23が第1分割巻線23aと第2分割巻
線23bとを直列に接続して構成されており、第2分割
巻線23bが第1分割巻線23aに対して電気角で30
度の位相差を有するように構成されている。なお、他の
構成は上記実施の形態2と同様に構成されている。
【0049】このように構成された車両用交流発電機2
0Bを用いた車両用電源装置においても、2系統の異な
る電圧、即ち第1の整流器24および第2の整流器25
からの出力電圧が発電中エンジンの運転条件に無関係に
安定して出力されることになる。従って、この車両用電
源装置によれば、低電圧側の電気負荷11と高電圧側の
電気負荷13とを同時に動作させることができるととも
に、低電圧側のバッテリ27および高電圧側のバッテリ
28とを充電することができる。また、この実施の形態
3によれば、第2分割巻線22bが第1分割巻線22a
に対して電気角で30度の位相差を有するように構成さ
れているので、5次および7次の高調波がキャンセルさ
れ、上記実施の形態2に比べて、電磁音の低減が図られ
る。
【0050】ここで、1相分の巻線部23の構成につい
て図7および図8を参照しつつ詳細に説明する。固定子
鉄心35Aには、スロット35aが等角ピッチで96個
形成されている。そして、回転子37の磁極数が16で
あるので、毎極毎相当たりのスロット数は2である。ま
た、図7はスロット番号1番、7番・・・91番のスロ
ット35aで構成されるスロット群に巻装された第1分
割巻線23aを示し、また、図8はスロット番号2番、
8番・・・92番のスロット35aで構成されるスロッ
ト群に巻装された第2分割巻線23bを示している。ま
た、図中、実線はリヤ側の配線を、点線はフロント側の
配線をそれぞれ示している。
【0051】まず、図7において、第1巻線61が、1
本の導体線54を、6スロット毎のスロット35aに、
1番地と2番地とを交互に採るように波状に巻回して、
1ターンの波巻き巻線に形成されている。また、第2巻
線62が、1本の導体線54を、6スロット毎のスロッ
ト35aに、2番地と1番地とを交互に採るように波状
に巻回して、1ターンの波巻き巻線に形成されている。
また、第3巻線63が、1本の導体線54を、6スロッ
ト毎のスロット35aに、3番目を採るように波状に巻
回して、1ターンの波巻き巻線に形成されている。そし
て、スロット番号1番のスロット35aの1番地からリ
ヤ側に延出する第1巻線61の端部61bと、スロット
番号91番のスロット35aの1番地からリヤ側に延出
する第2巻線62の端部62bとが渡り結線される。ま
た、スロット番号1番のスロット35aの2番地からリ
ヤ側に延出する第2巻線62の端部62aと、スロット
番号91番のスロット35aの3番地からリヤ側に延出
する第3巻線63の端部63bとが渡り結線される。こ
れにより、第1乃至第3巻線61〜63を直列に接続し
てなる3ターンの第1分割巻線23aが形成される。そ
して、スロット番号7番のスロット35aの2番地から
リヤ側に延出する第1巻線61の端部61aと、スロッ
ト番号1番のスロット35aの3番地からリヤ側に延出
する第3巻線63の端部63aとが、中性点(N)およ
び中間出力端子(P)となる。
【0052】ついで、図8において、第4巻線64が、
1本の導体線54を、6スロット毎のスロット35a
に、1番地と2番地とを交互に採るように波状に巻回し
て、1ターンの波巻き巻線に形成されている。また、第
5巻線65が、1本の導体線54を、6スロット毎のス
ロット35aに、2番地と1番地とを交互に採るように
波状に巻回して、1ターンの波巻き巻線に形成されてい
る。また、第6巻線66が、1本の導体線54を、6ス
ロット毎のスロット35aに、3番目を採るように波状
に巻回して、1ターンの波巻き巻線に形成されている。
そして、スロット番号2番のスロット35aの1番地か
らリヤ側に延出する第4巻線64の端部64bと、スロ
ット番号92番のスロット35aの3番地からリヤ側に
延出する第6巻線66の端部66bとが渡り結線され
る。また、スロット番号2番のスロット35aの2番地
からリヤ側に延出する第5巻線65の端部65aと、ス
ロット番号8番のスロット35aの2番地からリヤ側に
延出する第4巻線64の端部64aとが渡り結線され
る。これにより、第4乃至第6巻線64〜66を直列に
接続してなる3ターンの第2分割巻線23bが形成され
る。そして、スロット番号2番のスロット35aの3番
地からリヤ側に延出する第6巻線66の端部66aと、
スロット番号92番のスロット35aの1番地からリヤ
側に延出する第5巻線65の端部65bとが、中間出力
端子(P)および出力端子(O)となる。
【0053】ついで、第3巻線63bの端部63b
(P)と第6巻線66の端部66a(P)とを接続する
ことにより、即ち第1分割巻線23aと第2分割巻線2
3bとを直列に接続することにより、6ターンの1相分
の巻線部23が構成される。そして、第1分割巻線23
aが巻装されるスロット群と第2分割巻線23bが巻装
されるスロット群とが1スロットずれているので、第2
分割巻線23bは第1分割巻線23aに対して電気角で
30度の位相差を有している。また、第1巻線61の端
部61aと第5巻線65の端部65bとが1相分の巻線
部23の中性点(N)および出力端子(O)となり、第
1および第2分割巻線23a、23bとの接続点が中間
出力端子(P)となる。
【0054】なお、他の1相分の巻線部23は、スロッ
ト番号3番、9番・・・93番のスロット群に巻装され
た第1乃至第3巻線61〜63と、スロット番号4番、
10番・・・94番のスロット群に巻装された第4乃至
第6巻線64〜66とを同様に結線して構成され、残り
の1相分の巻線部23は、スロット番号5番、11番・
・・95番のスロット群に巻装された第1乃至第3巻線
61〜63と、スロット番号6番、12番・・・96番
のスロット群に巻装された第4乃至第6巻線64〜66
とを同様に結線して構成されている。
【0055】そして、各相の巻線部23の中性点(N)
を結線することにより3相交流巻線21Aが構成され
る。また、各相の巻線部23の中間出力端子(P)を第
1の整流器24に接続し、出力端子(O)を第2の整流
器25に接続することで、図6に示される車両用電源装
置が得られる。
【0056】このように構成された車両用電源装置にお
いて、電圧調整器26の分圧抵抗器85、86を端子2
6cでの電圧を13.5vとなるように予め設定し、車
両用交流発電機20を駆動したところ、12vの直流電
圧が第1の整流器24から出力された。そして、第1分
割巻線23aと第2分割巻線23bとが3ターンである
ので、第1分割巻線23aに対する巻線部23のターン
数比(分圧比)が2となり、12v(第1の整流器24
からの直流電圧)に対して巻線部23(第2分割巻線2
3b)の分圧比(2)に相当する24vの直流電圧が第
2の整流器25から出力された。また、発電機の回転数
が2000rpm/minの時に、第1の整流器24か
ら0.7kW、第2の整流器25から0.7KWの電力
供給が可能となり、発電機の回転数が5000rpm/
minの時に、第1の整流器24から0.5kW、第2
の整流器25から2.1KWの電力供給が可能となっ
た。
【0057】従って、この実施の形態3においては、低
電圧側の出力を電圧調整器26により一定に調整してい
るので、上記実施の形態2と同様に、出力電力の総和を
大きくすることができる。
【0058】実施の形態4.上記実施の形態3では、毎
極毎相当たりのスロット数が2の固定子鉄心を用い、第
1分割巻線23aと第1分割巻線23aに対して電気角
で30度の位相差を有する第2分割巻線23bとを直列
に接続して形成された各巻線部23をY結線して1組の
三相交流巻線21Aを構成するものとしているが、この
実施の形態4では、図9に示されるように、毎極毎相当
たりのスロット数が2の固定子鉄心を用い、第1分割巻
線70aと第2分割巻線70bとを直列に接続して形成
された各巻線部70をY結線して互いに電気角で30度
の位相差を有する2組の三相交流巻線21B、21Cを
構成し、2組の三相交流巻線21B、21Cの第1分割
巻線70aと第2分割巻線70bとが並列に接続されて
いるものとしている。なお、他の構成は上記実施の形態
3と同様に構成されている。
【0059】このように構成された車両用交流発電機2
0Cを用いた車両用電源装置においても、2系統の異な
る電圧、即ち第1の整流器24および第2の整流器25
からの出力電圧が発電中エンジンの運転条件に無関係に
安定して出力されることになる。従って、この車両用電
源装置によれば、低電圧側の電気負荷11と高電圧側の
電気負荷13とを同時に動作させることができるととも
に、低電圧側のバッテリ27および高電圧側のバッテリ
28とを充電することができる。また、この実施の形態
4によれば、三相交流巻線21Bの巻線部70と三相交
流巻線21Cの巻線部70とが電気角で30度の位相差
を有するように構成されているので、上記実施の形態3
と同様に、5次および7次の高調波がキャンセルされ、
電磁音の低減が図られる。
【0060】ここで、1相分の巻線部70の構成につい
て図10を参照しつつ詳細に説明する。図10はスロッ
ト番号1番、7番・・・91番のスロット35aで構成
されるスロット群に巻装された1相分の巻線部70を示
している。また、図中、実線はリヤ側の配線を、点線は
フロント側の配線をそれぞれ示している。
【0061】第1巻線71が、1本の導体線54を、6
スロット毎のスロット35aに、1番地と2番地とを交
互に採るように波状に巻回して、1ターンの波巻き巻線
に形成されている。また、第2巻線72が、1本の導体
線54を、6スロット毎のスロット35aに、2番地と
1番地とを交互に採るように波状に巻回して、1ターン
の波巻き巻線に形成されている。また、第3巻線73
が、1本の導体線54を、6スロット毎のスロット35
aに、3番地と4番地とを交互に採るように波状に巻回
して、1ターンの波巻き巻線に形成されている。また、
第4巻線74が、1本の導体線54を、6スロット毎の
スロット35aに、4番地と3番地とを交互に採るよう
に波状に巻回されて、1ターンの波巻き巻線に形成され
ている。また、第5巻線75が、1本の導体線54を、
6スロット毎のスロット35aに、5番地と6番地とを
交互に採るように波状に巻回して、1ターンの波巻き巻
線に形成されている。さらに、第6巻線76が、1本の
導体線54を、6スロット毎のスロット35aに、6番
地と5番地とを交互に採るように波状に巻回されて、1
ターンの波巻き巻線に形成されている。
【0062】そして、スロット番号1番のスロット35
aの1番地からリヤ側に延出する第1巻線71の端部7
1bと、スロット番号91番のスロット35aの1番地
からリヤ側に延出する第2巻線72の端部72bとが渡
り結線される。また、スロット番号1番のスロット35
aの2番地からリヤ側に延出する第2巻線72の端部7
2aと、スロット番号91番のスロット35aの3番地
からリヤ側に延出する第4巻線74の端部74bとが渡
り結線される。また、スロット番号1番のスロット35
aの4番地からリヤ側に延出する第4巻線74の端部7
4aと、スロット番号91番のスロット35aの5番地
からリヤ側に延出する第6巻線76の端部76bとが渡
り結線される。また、スロット番号1番のスロット35
aの5番地からリヤ側に延出する第5巻線75の端部7
5bと、スロット番号7番のスロット35aの4番地か
らリヤ側に延出する第3巻線73の端部73aとが渡り
結線される。さらに、スロット番号1番のスロット35
aの6番地からリヤ側に延出する第6巻線76の端部7
6aと、スロット番号7番のスロット35aの6番地か
らリヤ側に延出する第5巻線75の端部75aとが渡り
結線される。そして、スロット番号1番のスロット35
aの3番地からリヤ側に延出する第3巻線73の端部7
3bと、スロット番号7番のスロット35aの2番地か
らリヤ側に延出する第1巻線71の端部71aとが、出
力端子(O)および中線点(N)となる。
【0063】これにより、第1乃至第6巻線71〜76
を直列に接続して6ターンの1相分の巻線部70が構成
される。そして、1相分の巻線部70は、第1、第2お
よび第4巻線71、72、74を直列に接続した3ター
ンの第1分割巻線70aと、第6、第5および第3巻線
76、75、73を直列に接続した3ターンの第2分割
巻線70bとを直列に接続したものであり、第1および
第2分割巻線70a、70bとの接続点が中間出力端子
(P)となる。なお、他の5相分の巻線部70は、導体
線54の巻装されるスロット35aが1スロットずれて
固定子鉄心35に巻装された第1乃至第6巻線71〜7
6を同様に結線して構成されている。
【0064】そして、スロット番号1番、7番・・・9
1番のスロット群に巻装された巻線群70と、スロット
番号3番、9番・・・93番のスロット群に巻装された
巻線群70と、スロット番号5番、11番・・・95番
のスロット群に巻装された巻線群70とが中性点(N)
を結線されて3相交流巻線21Bを構成している。同様
に、スロット番号2番、8番・・・92番のスロット群
に巻装された巻線群70と、スロット番号4番、10番
・・・94番のスロット群に巻装された巻線群70と、
スロット番号6番、12番・・・96番のスロット群に
巻装された巻線群70とが中性点(N)を結線されて3
相交流巻線21Cを構成している。さらに、隣り合うス
ロット群に巻装されている巻線部70の中間出力端子
(P)同士および出力端子(O)同士を結線することに
より、等価な2組の三相交流巻線21B、21Cの第1
および第2分割巻線70a、70bが並列に接続され
る。そして、各巻線部70の中間出力端子(P)を第1
の整流器24に接続し、出力端子(O)を第2の整流器
25に接続することで、図9に示される車両用電源装置
が得られる。
【0065】このように構成された車両用電源装置にお
いて、電圧調整器26の分圧抵抗器85、86を端子2
6cでの電圧を13.5vとなるように予め設定し、車
両用交流発電機20Cを駆動したところ、12vの直流
電圧が第1の整流器24から出力された。そして、第1
分割巻線70aと第2分割巻線70bとが3ターンであ
るので、第1分割巻線70aに対する巻線部70のター
ン数比(分圧比)が2となり、12v(第1の整流器2
4からの直流電圧)に対して巻線部70(第2分割巻線
70b)の分圧比(2)に相当する24vの直流電圧が
第2の整流器25から出力された。また、発電機の回転
数が2000rpm/minの時に、第1の整流器24
から0.8kW、第2の整流器25から0.8KWの電
力供給が可能となり、発電機の回転数が5000rpm
/minの時に、第1の整流器24から0.6kW、第
2の整流器25から2.2KWの電力供給が可能となっ
た。
【0066】従って、この実施の形態4においては、6
ターンの巻線部70をY結線して等価な2組の三相交流
巻線21B、21Cを構成し、かつ、2組の三相交流巻
線21B、21Cの第1および第2分割巻線70a、7
0bを並列に接続しているので、6ターンの巻線部23
をY結線して1組の三相交流巻線21Bを構成している
上記実施の形態3に比べて、出力電力の総和を大きくす
ることができた。
【0067】なお、上記各実施の形態では、毎極毎相当
たりのスロット数が1、2のものについて説明している
が、この発明は、毎極毎相当たりのスロット数が3以上
のものに適用しても、同様の効果が得られる。また、上
記各実施の形態では、電圧調整手段として電圧調整器2
6を用いるものとしているが、電圧調整手段は電圧調整
器26に限定されるものではなく、出力電圧が一定とな
るように界磁巻線7への通電電流を制御できるものであ
ればよく、例えば車両に搭載されるECU(Electronic
Control Unit)を用いてもよい。
【0068】また、上記各実施の形態では、整流器を用
いて三相交流巻線の出力を直流に整流して出力するもの
としているが、整流器は必ずしも用いる必要はない。こ
の場合、三相交流巻線の交流出力が直接出力されること
になる。また、上記各実施の形態では、整流器および電
圧調整器が車両用交流発電機に内蔵されているものとし
ているが、図12に示される従来例のように、整流器お
よび電圧調整器を車両用交流発電機に外付けするように
してもよい。また、上記各実施の形態では、各相の巻線
部の第1および第2分割巻線が同一ターン数に構成され
ているものとしているが、第1および第2分割巻線は同
一ターン数である必要はない。
【0069】また、上記各実施の形態では、各相の巻線
部が第1および第2分割巻線に分割構成されているもの
としているが、各相の巻線部の分割巻線の数は2つに限
定されるものではなく、出力する電圧の系統数に合わせ
ればよく、例えば3系統の電圧が必要であれば、巻線部
を3つの分割巻線に分割構成すればよい。また、上記各
実施の形態では、各相の巻線部が1本の導体線を波状に
巻装して形成された複数本の波巻き巻線を接続して構成
されているものとしているが、巻線部はこの構成に限定
されるものではなく、例えば多数本のU字状の短尺導体
線を連結して形成された複数本の巻線を接続して構成し
てもよく、細い連続導体線を所定回巻回して形成された
環状の巻線を所定スロット毎のスロットに巻装して構成
してもよい。また、上記実施の形態3、4では、スロッ
ト35aが毎極毎相当たり2個の割合で等角ピッチに形
成されているものとしているが、スロット35aは等角
ピッチに形成されている必要はなく、例えば(α°)と
(60−α)°とを交互に繰り返すように形成されてい
てもよい。なお、α≠30である。
【0070】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0071】この発明によれば、界磁巻線を有し、該界
磁巻線に給電されて回転磁界を形成する1つの回転子
と、3相分の巻線部をY結線して構成された少なくとも
1組の三相交流巻線を有し、上記回転子を内包するよう
に配設され、上記回転磁界が印加されて出力を発生する
1つの固定子と、上記界磁巻線の通電電流を制御して上
記固定子の出力を調整する電圧調整手段とを備えた車両
用電源装置において、上記三相交流巻線の各巻線部が複
数の分割巻線に分割構成され、上記複数の分割巻線の出
力が独立して同時に取り出され、それぞれ異なる電気負
荷に給電されるように構成されているので、複数系統の
異なる電圧を同時に出力し、それぞれ異なる電気負荷に
給電できる車両用電源装置が得られる。
【0072】また、上記複数の分割巻線の出力がそれぞ
れ独自の整流器により全波整流されるように構成されて
いるので、複数系統の異なる直流電圧を同時に出力する
ことができる。
【0073】また、上記各巻線部が2つの上記分割巻線
に分割構成されているので、2系統の異なる電圧を同時
に出力することができる。
【0074】また、一方の上記分割巻線の出力が上記電
圧調整手段により一定に調整され、他方の上記分割巻線
の出力が上記分圧巻線のターン数に基づく分圧比により
一定に制御されるように構成されているので、界磁巻線
の通電電流を制御する電圧調整手段の構成が簡略化され
る。
【0075】上記一方の分割巻線が低電圧側の分割巻線
であるので、取り出せる出力電力の総和が大きくなる。
【0076】また、2つの上記分割巻線が同一ターン数
を有するように構成されているので、簡易な構成で、出
力電圧が1:2の2系統の出力を取り出すことができ
る。
【0077】また、上記固定子は、スロットが毎極毎相
当たり2個の割合で形成され、6スロット毎の該スロッ
トで構成される6つのスロット群が形成された固定子鉄
心を有し、上記各巻線部は、それぞれ隣り合う2つの上
記スロット群に巻装された巻線を直列に接続して構成さ
れ、上記三相交流巻線は、上記各巻線部をY結線して構
成されている。これにより、各巻線部を構成する巻線が
所定の電気角の位相差を有するので、特定の次数の高調
波成分がキャンセルされるようになり、電磁音が低減さ
れる。
【0078】また、上記固定子は、スロットが毎極毎相
当たり2個の割合で形成され、6スロット毎の該スロッ
トで構成される6つのスロット群が形成された固定子鉄
心を有し、上記各巻線部は、上記6つのスロット群のそ
れぞれに巻装された巻線で構成され、上記各巻線部を3
つづつY結線して等価な2組の上記三相交流巻線が構成
され、かつ、2組の上記三相交流巻線の同一相を構成す
る上記各巻線部を分割構成する上記複数の分割巻線が並
列に接続されている。これにより、2組の三相交流巻線
の巻線部が所定の電気角の位相差を有するので、特定の
次数の高調波成分がキャンセルされるようになり、電磁
音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用電源装
置の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用電源装
置に適用される車両用交流発電機を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用電源装
置に適用される車両用交流発電機おける回転子を示す斜
視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用電源装
置に適用される車両用交流発電機における固定子の三相
交流巻線を構成する1相分の巻線部の結線状態を説明す
る固定子鉄心のリヤ端面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る車両用電源装
置の回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る車両用電源装
置の回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る車両用電源装
置に適用される車両用交流発電機における固定子の三相
交流巻線を構成する1相分の巻線部の結線状態を説明す
る固定子鉄心のリヤ端面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る車両用電源装
置に適用される車両用交流発電機における固定子の三相
交流巻線を構成する1相分の巻線部の結線状態を説明す
る固定子鉄心のリヤ端面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る車両用電源装
置の回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る車両用電源
装置に適用される車両用交流発電機における固定子の三
相交流巻線を構成する1相分の巻線部の結線状態を説明
する固定子鉄心のリヤ端面図である。
【図11】 従来の車両用電源装置の回路図である。
【図12】 従来の他の車両用電源装置の回路図であ
る。
【符号の説明】
7 界磁巻線、21、21A、21B、21C 三相交
流巻線、22、23、70 巻線部、22a、23a、
70a 第1分割巻線、22b、23b、70b 第2
分割巻線、24 第1の整流器、25 第2の整流器、
26 電圧調整器(電圧調整手段)、35a スロッ
ト、37 回転子、38 固定子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G060 AA08 BA02 BA06 BA08 CA01 5H590 CA23 CC24 CC28 CC29 CC36 CD01 CE05 DD64 EB02 FA06 FB01 FC12 GA02 GB02 HA02 HB06 JB09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁巻線を有し、該界磁巻線に給電され
    て回転磁界を形成する1つの回転子と、 3相分の巻線部をY結線して構成された少なくとも1組
    の三相交流巻線を有し、上記回転子を内包するように配
    設され、上記回転磁界が印加されて出力を発生する1つ
    の固定子と、 上記界磁巻線の通電電流を制御して上記固定子の出力を
    調整する電圧調整手段とを備えた車両用電源装置におい
    て、 上記三相交流巻線の各巻線部が複数の分割巻線に分割構
    成され、上記複数の分割巻線の出力が独立して同時に取
    り出され、それぞれ異なる電気負荷に給電されるように
    構成されていることを特徴とする車両用電源装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の分割巻線の出力がそれぞれ独
    自の整流器により全波整流されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
  3. 【請求項3】 上記各巻線部が2つの上記分割巻線に分
    割構成されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の車両用電源装置。
  4. 【請求項4】 一方の上記分割巻線の出力が上記電圧調
    整手段により一定に調整され、他方の上記分割巻線の出
    力が上記分圧巻線のターン数に基づく分圧比により一定
    に制御されるように構成されていることを特徴とする請
    求項3記載の車両用電源装置。
  5. 【請求項5】 上記一方の分割巻線が低電圧側の分割巻
    線であることを特徴とする請求項4記載の車両用電源装
    置。
  6. 【請求項6】 2つの上記分割巻線が同一ターン数を有
    するように構成されていることを特徴とする請求項3乃
    至請求項5のいずれかに記載の車両用電源装置。
  7. 【請求項7】 上記固定子は、スロットが毎極毎相当た
    り2個の割合で形成され、6スロット毎の該スロットで
    構成される6つのスロット群が形成された固定子鉄心を
    有し、 上記各巻線部は、それぞれ隣り合う2つの上記スロット
    群に巻装された巻線を直列に接続して構成され、 上記三相交流巻線は、上記各巻線部をY結線して構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載の車両用電源装置。
  8. 【請求項8】 上記固定子は、スロットが毎極毎相当た
    り2個の割合で形成され、6スロット毎の該スロットで
    構成される6つのスロット群が形成された固定子鉄心を
    有し、 上記各巻線部は、上記6つのスロット群のそれぞれに巻
    装された巻線で構成され、 上記各巻線部を3つづつY結線して等価な2組の上記三
    相交流巻線が構成され、かつ、 2組の上記三相交流巻線の同一相を構成する上記各巻線
    部を分割構成する上記複数の分割巻線が並列に接続され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
    かに記載の車両用電源装置。
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