JP2002218110A - 通話料金情報管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着信転送サービス利用時の転送区間の通話料
金情報を累積通話料金情報に反映させることにより累積
通話料金情報の信頼性を向上させるようにした通話料金
情報管理装置を提供する。 【解決手段】 空き回線を利用して通話料金情報を送信
する機能を有する交換機１と、空き回線を利用して通話
料金情報を受信する機能を有する電話装置３とを電話回
線網２を介して回線接続して成る通話料金情報管理装置
では、着信転送サービス利用時の通話終了直後の空き回
線を利用して、交換機１のプログラム部８に格納された
プログラムを実行することにより、交換機１および課金
対象である電話装置３間で転送区間（転送元電話装置で
ある電話装置３および転送先電話装置３０間）の通話料
金情報を送受信し、該通話料金情報を電話装置３に累積
記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、着信転送サービス
利用時に課金される転送区間の通話料金情報を累積通話
料金情報に反映させることにより、累積通話料金情報の
信頼性を向上させるようにした、通話料金情報管理装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】アナログ電話回線網における通常の通話
時の従来の課金方式では、発信元電話装置でダイヤル入
力した着信側電話番号情報と、通話開始時に着信側電話
装置から返送されるリバース信号の受信時からカウント
を開始したタイマの通話終了時までのカウント値から求
めた通話時間とに基づき発信元電話装置で通話料金を演
算し、この演算により得た通話料金情報を累積記憶する
ことにより課金対象である発信元電話装置に累積通話料
金情報を蓄積するようにしている。また、ディジタル電
話回線網における通常の通話時の従来の課金方式では、
終話時に外部（局や電話サービス会社等）から送信され
て来る通話料金情報を受信して累積記憶することにより
課金対象である発信元電話装置に累積通話料金情報を蓄
積するようにしている。なお、アナログ電話回線網また
はディジタル電話回線網における料金着信者払い方式で
の通話時の従来の課金方法では、課金対象が発信元電話
装置から着信側電話装置に変更されるため、着信側電話
装置において上記と同様の通話料金情報が累積記憶され
ることになる。

【０００３】一方、不在時着信転送サービス等の着信転
送サービスを利用した通話時には、転送元電話装置に着
信転送サービス利用時の転送先電話装置が設定されてい
る場合、発信元電話装置からの発呼は転送元電話装置に
着信した後に転送先電話装置に転送され、その転送先電
話装置で応答がなされた場合に発信元電話装置と転送先
電話装置との間の通話が成立する。このような着信転送
サービスを利用した通話時には、（１）発信元電話装置
および転送元電話装置間の通話料金、（２）転送元電話
装置および転送先電話装置間の通話料金、の２種類の通
話料金が発生する。この場合には、（１）の通話料金は
発信元電話装置に課金され、（２）の通話料金は転送元
電話装置に課金されることになる。なお、料金着信者払
い方式で着信転送サービスを利用して通話を行う際に
は、上記（１），（２）の通話料金の両方が転送元電話
装置に課金されることになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の課金方式で
は、当該電話装置が発信元電話装置である場合の通話料
金情報および当該電話装置が料金着信者払い方式での通
話時の着信側電話装置である場合の通話料金情報は累積
通話料金情報に含まれるが、当該電話装置が着信転送サ
ービスを利用した通話時の転送元電話装置である場合に
は、上記（２）の通話料金を演算する機能が転送元電話
装置に無い、あるいは、上記（２）の通話料金情報が外
部から転送元電話装置に送信されて来ないため、上記
（２）の通話料金情報が累積通話料金情報に含まれない
ことになる。その結果、実際に課金される累積通話料金
と電話装置内に情報として蓄積される累積通話料金との
間に誤差が生じるため、電話装置内に蓄積される累積通
話料金情報の信頼性が低下してしまい、ユーザに正確な
累積通話料金情報を提供することができない。

【０００５】本発明は、着信転送サービス利用時に課金
される転送区間の通話料金情報を累積通話料金情報に反
映させることにより累積通話料金情報の信頼性を向上さ
せるようにした通話料金情報管理装置を提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の第１発明は、空き回線を利用して
通話料金情報を送信する機能を有する交換機と、空き回
線を利用して通話料金情報を受信する機能を有する電話
装置とを回線接続して成り、前記交換機から空き回線を
利用して送信された通話料金情報を前記電話装置で受信
して累積記憶するようにしたことを特徴とする。

【０００７】請求項２に記載の第２発明は、前記通話料
金情報は、着信転送サービス利用時における、前記電話
装置および転送先電話装置間の通話料金情報を含んでい
ることを特徴とする。

【０００８】請求項３に記載の第３発明は、前記通話料
金情報は、料金着信者払い方式での着信転送サービス利
用時における、発信元電話装置および前記電話装置間の
通話料金ならびに前記電話装置および転送先電話装置間
の通話料金の合計通話料金情報を含んでいることを特徴
とする。

【０００９】第１発明によれば、従来技術では累積通話
料金情報に含まれない通話料金情報（例えば着信転送サ
ービス利用時の転送元電話装置および転送先電話装置間
の通話料金情報）は、空き回線を利用して通話料金情報
を送信する機能を有する交換機から送信される。この通
話料金情報は、前記交換機に回線接続された、空き回線
を利用して通話料金情報を受信する機能を有する電話装
置で受信されて累積記憶されるから、実際に課金される
累積通話料金と電話装置内に情報として蓄積される累積
通話料金との間の誤差が解消されることになり、累積通
話料金情報の信頼性が向上する。

【００１０】第２発明によれば、前記通話料金情報は、
着信転送サービス利用時における、前記電話装置および
転送先電話装置間の通話料金情報を含んでいるから、前
記電話装置が着信転送サービスを利用した通話時の転送
元電話装置である場合の、転送元電話装置および転送先
電話装置間の通話料金情報が前記電話装置の累積通話料
金情報に反映されることになり、累積通話料金情報の信
頼性が向上する。

【００１１】第３発明によれば、前記通話料金情報は、
料金着信者払い方式での着信転送サービス利用時におけ
る、発信元電話装置および前記電話装置間の通話料金な
らびに前記電話装置および転送先電話装置間の通話料金
の合計通話料金情報を含んでいるから、前記電話装置が
料金着信者払い方式での着信転送サービスを利用した通
話時の転送元電話装置である場合の、転送元電話装置お
よび転送先電話装置間の通話料金情報が前記電話装置の
累積通話料金情報に反映されることになり、累積通話料
金情報の信頼性が向上する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図１は本発明の第１実施形態
の通話料金情報管理装置の構成を示す図である。本実施
形態の通話料金情報管理装置は、図１に示すように、交
換機１と、交換機１に電話回線網２を介して接続される
電話装置３とを具備して成る。

【００１３】上記交換機１は、情報の入出力を行うため
のインターフェース部４と、各種処理を行うためのプロ
グラムを格納したプログラム部５と、外部からの情報や
内蔵する図示しない記憶装置に記憶された情報に基づき
上記プログラム部５に格納されたプログラムを実行する
ことにより各種処理を行う中央処理装置６等を具備して
成り、後述するように、空き回線を利用して通話料金情
報を送信する機能を有している。なお、図１には、本実
施形態の通話料金情報管理に関連する構成要素のみを記
載しており、一般的な電話交換制御等に関連する構成要
素の記載は省略している。

【００１４】上記電話装置３は、情報の入出力を行うた
めのインターフェース部７と、各種処理を行うためのプ
ログラムを格納したプログラム部８と、外部から入力さ
れた情報や内部で発生した情報等を記憶する記憶部９
と、各種情報を表示する表示部１０と、各種情報を入力
するための操作部１１と、上記各構成要素７〜１２に接
続されるとともに外部からの情報や上記記憶部９に記憶
された情報に基づき上記プログラム部８に格納されたプ
ログラムを実行することにより各種処理を行う中央処理
装置１２等を具備して成り、後述するように、空き回線
を利用して通話料金情報を受信する機能を有している。
なお、本実施形態では、上記電話装置３として、交換機
１に電話回線網２（アナログ電話回線網またはディジタ
ル電話回線網）を介して回線接続される据え置き式の電
話装置（単独電話機、ボタン電話機、コードレス子機を
有する多機能電話機、ファクシミリ電話機等）を用いる
ものとするが、交換機（または交換局等）に無線接続さ
れる携帯電話装置（携帯電話機やＰＨＳ）に対しても適
用可能であることは言うまでもない。

【００１５】次に、本実施形態の通話料金情報管理装置
における通話料金情報管理を図２〜図５に基づいて説明
する。図２および図３は第１実施形態における着信転送
サービス利用時の通話料金情報管理を示す図であり、図
４および図５は第１実施形態における料金着信者払い方
式での着信転送サービス利用時の通話料金情報管理を示
す図である。なお、以下の説明では、図１に示すよう
に、発信元電話装置は、交換機１に電話回線網２を介し
て回線接続された発信元電話装置２０であり、転送元電
話装置は、電話装置３であり、転送先電話装置は、転送
元電話装置である電話装置３において予め転送先として
設定されており、電話装置３に電話回線網２を介して回
線接続された転送先電話装置３０であるものとする。

【００１６】図２，図３に示す着信転送サービス利用時
には、まず、発信元電話装置２０から転送元電話装置で
ある電話装置３に対する発信操作に応じて、発信元電話
装置２０からの発呼が交換機１に到達すると、交換機１
から電話装置３に着呼通知が送出される。この着呼通知
時に電話装置３が無応答である場合、予め設定した転送
設定時間の経過後に、転送先として設定されている転送
先電話装置３０に交換機１から着呼通知が送出される。
この着呼通知時に転送先電話装置３０で応答すると、転
送先電話装置３０から交換機１に応答通知が送出され、
さらに交換機１から発信元電話装置２０に応答通知が送
出され、通話中となる。

【００１７】その後、図２に示すように、転送先電話装
置３０で当該通話を切断した場合には、転送先電話装置
３０から交換機１に切断通知が送出され、さらに交換機
１から発信元電話装置２０に切断通知が送出される。ま
た、図３に示すように、発信元電話装置２０で当該通話
を切断した場合には、発信元電話装置２０から交換機１
に切断通知が送出され、さらに交換機１から転送先電話
装置２０に切断通知が送出される。

【００１８】上記のようにして発信元電話装置２０およ
び転送先電話装置３０間の通話が終了した場合、当該通
話の終了直後は交換機１および電話装置３間の電話回線
網２が空き回線になっていることを利用して、交換機１
は、当該通話の終了直後に、交換機１のプログラム部８
に格納されたプログラムを実行することにより、転送区
間（転送元電話装置である電話装置３および転送先電話
装置３０間）の通話料金情報を、課金すべき電話装置で
ある電話装置３に対し送出（通知）する。この通話料金
情報は、当該通話の終了直後は交換機１および電話装置
３間の電話回線網２が空き回線になっているため、電話
装置３において受信されることになり、電話装置３は、
通知された通話料金情報を累積記憶することにより、累
積通話料金情報を更新する。

【００１９】一方、図４，図５に示す料金着信者払い方
式での着信転送サービス利用時（電話装置３がフリーダ
イヤルである場合や、電話装置３に対するコレクトコー
ルである場合等がある）には、まず、発信元電話装置２
０から転送元電話装置である電話装置３に対する料金着
信者払い方式の発信操作に応じて、発信元電話装置２０
からの料金着信者払い方式の発呼が交換機１に到達する
と、交換機１から電話装置３に料金着信者払い方式の着
呼通知が送出される。この着呼通知時に電話装置３が無
応答である場合、予め設定した転送設定時間の経過後
に、転送先として設定されている転送先電話装置３０に
交換機１から料金着信者払い方式の着呼通知が送出され
る。この着呼通知時に転送先電話装置３０で応答する
と、転送先電話装置３０から交換機１に応答通知が送出
され、さらに交換機１から発信元電話装置２０に応答通
知が送出され、料金着信者払い方式の通話中となる。

【００２０】その後、図４に示すように、転送先電話装
置３０で当該通話を切断した場合には、転送先電話装置
３０から交換機１に切断通知が送出され、さらに交換機
１から発信元電話装置２０に切断通知が送出される。ま
た、図５に示すように、発信元電話装置２０で当該通話
を切断した場合には、発信元電話装置２０から交換機１
に切断通知が送出され、さらに交換機１から転送先電話
装置２０に切断通知が送出される。

【００２１】上記のようにして発信元電話装置２０およ
び転送先電話装置３０間の料金着信者払い方式の通話が
終了した場合、当該通話の終了直後は交換機１および電
話装置３間の電話回線網２が空き回線になっていること
を利用して、交換機１は、当該通話の終了直後に、交換
機１のプログラム部８に格納されたプログラムを実行す
ることにより、発信区間（発信元電話装置２０および転
送元電話装置である電話装置３間９の通話料金情報と、
転送区間（転送元電話装置である電話装置３および転送
先電話装置３０間）の通話料金情報との合計通話料金情
報を、課金すべき電話装置である電話装置３に対し送出
（通知）する。この通話料金情報は、当該通話の終了直
後は交換機１および電話装置３間の電話回線網２が空き
回線になっているため、電話装置３において受信される
ことになり、電話装置３は、通知された通話料金情報を
累積記憶することにより、累積通話料金情報を更新す
る。

【００２２】本実施形態によれば、上述した従来技術で
は累積通話料金情報に反映されない通話料金情報である
着信転送サービス利用時および料金着信者払い方式での
着信転送サービス利用時の、転送元電話装置および転送
先電話装置間の通話料金情報が、当該通話の終了直後の
空き回線を利用して交換機および課金対象の転送元電話
装置（電話装置３）間で送受信され、電話装置３に累積
記憶されるから、電話装置３および転送先電話装置３０
間の通話料金情報が電話装置３の累積通話料金情報に反
映され、実際に課金される累積通話料金と電話装置内に
情報として蓄積される累積通話料金との間の誤差が解消
されることになるので、累積通話料金情報の信頼性が向
上する。

【００２３】よって、電話装置３を利用するユーザは、
所望に応じて所定の累積通話料金情報確認操作を行うこ
とにより、随時、信頼性の高い累積通話料金情報を提供
されることになるので、効率的な通話料金情報管理を行
うことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施形態の通話料金情報管理装
置の構成を示す図である。

【図２】 第１実施形態における着信転送サービス利用
時の通話料金情報管理を示す図である。

【図３】 第１実施形態における着信転送サービス利用
時の通話料金情報管理を示す図である。

【図４】 第１実施形態における料金着信者払い方式で
の着信転送サービス利用時の通話料金情報管理を示す図
である。

【図５】 第１実施形態における料金着信者払い方式で
の着信転送サービス利用時の通話料金情報管理を示す図
である。

【符号の説明】

１ 交換機 ２ 電話回線網 ３ 電話装置（転送元電話装置） ４，７ インターフェース部 ５，８ プログラム部 ６，１２ 中央処理装置 ９ 記憶部 １０ 表示部 １１ 操作部 ２０ 発信元電話装置 ３０ 転送先電話装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空き回線を利用して通話料金情報を送信
   する機能を有する交換機と、空き回線を利用して通話料
   金情報を受信する機能を有する電話装置とを回線接続し
   て成り、前記交換機から空き回線を利用して送信された
   通話料金情報を前記電話装置で受信して累積記憶するよ
   うにしたことを特徴とする通話料金情報管理装置。
2. 【請求項２】 前記通話料金情報は、着信転送サービス
   利用時における、前記電話装置および転送先電話装置間
   の通話料金情報を含んでいることを特徴とする請求項１
   記載の通話料金情報管理装置。
3. 【請求項３】 前記通話料金情報は、料金着信者払い方
   式での着信転送サービス利用時における、発信元電話装
   置および前記電話装置間の通話料金ならびに前記電話装
   置および転送先電話装置間の通話料金の合計通話料金情
   報を含んでいることを特徴とする請求項１記載の通話料
   金情報管理装置。