JP2002217788A - オフセット補正方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
正する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 直接スペクトル拡散受信機において、受
信データと局部的に格納した同期符号との相関を求め、
その受信データの位相を調整して、さらに、その調整後
のデータと同期符号との相関を求める。そして、最強の
相関ピークを判定して、その最大ピークを生成する位相
調整から、局部発振器に適用する位相オフセットを推定
する。
Description
拡散通信(DSS)システムにおいて周波数オフセット
を評価するオフセット補正方法及び装置に係り、特に、
現在提案されている世界移動通信システム(UMTS)
のような広帯域符号分割多元接続(WCDMA)ネット
ワークにおけるオフセット補正に適用できるオフセット
補正方法及び装置に関する。
基地局からの送信タイミングや周波数の精度は、極めて
安定した、高精度の基準発振器に依存する。UMTS(U
niversal Mobile Telecommunication System)のような
システムや他の移動電話システムには、一定数の、相対
的に少ない数のネットワーク基地局があるため、基準発
振器及びネットワーク基地局も相対的に高価となり、高
精度のものとなる。例えば、標準的な精度は0.05p
pmであり、さらに高精度な発振器も使用できる。
に、かかるシステムには、ネットワーク基地局と通信を
行う、さらに多くの移動局が存在する。UMTSのよう
なシステムにおける移動電話機は、競争可能な市場価格
で販売することを余儀なくされることで、コストを最小
限にする必要がある。従って、通常、移動局の基準発振
器には、電圧制御水晶発振器(VCXO)といった低価
格の基準発振器が選ばれる。これら低価格の基準発振器
の周波数精度は、相対的に低く、例えば、5ppmであ
る。
器を持つ基地局で使用できるものよりも、その精度が低
いため、基地局の送信と、ダウン・コンバージョンに使
用する、局部的に生成されたキャリア周波数との間にお
ける同期に重大な問題が発生しうる。
もので、周波数オフセットを補正して、局部発振器の誤
差を少なくするオフセット補正方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
に、請求項1記載の発明は、直接スペクトル拡散受信機
における局部発振器の周波数オフセットを補正するオフ
セット補正方法であって、受信データと局部的に格納し
た同期符号との第1の相関を求めるステップと、所定の
位相ステップにより上記受信データの位相を調整するス
テップと、上記位相調整したデータと上記格納された同
期符号との第2の相関をさらに求めるステップと、上記
第1及び第2の相関のいずれが最大相関ピークを与える
かを判定するステップと、上記最大相関ピークに対応す
る信号を格納するステップと、上記格納した信号から、
上記局部発振器に適用するオフセットを推定するステッ
プと、上記推定したオフセットを上記局部発振器に適用
するステップとを備えることを特徴としている。
フセット補正方法に係り、上記オフセットを上記局部発
振器に適用する前に、上記最大相関ピークに対応する上
記信号を格納してから、上記所定の位相ステップと同じ
ステップにより、上記受信データの位相を、所定回数繰
り返して調整する調整ステップを含むことを特徴として
いる。
フセット補正方法に係り、上記位相調整各々によって上
記最大相関ピークに改善がある場合に上記調整ステップ
を繰り返すステップを含むことを特徴としている。
トル拡散受信機における局部発振器の周波数オフセット
を補正するオフセット補正装置であって、受信データと
局部的に格納した同期符号との第1の相関を求める手段
と、所定の位相ステップにより上記受信データの位相を
調整する手段と、上記位相調整したデータと上記格納さ
れた同期符号との第2の相関をさらに求める手段と、上
記第1及び第2の相関各々における最大相関ピークを判
定する手段と、上記最大相関ピークに対応する信号を格
納する手段と、上記格納した信号から、上記局部発振器
に適用するオフセットを推定する手段と、上記推定した
オフセットを上記局部発振器に適用する手段とを備える
ことを特徴としている。
フセット補正装置に係り、上記オフセットを上記局部発
振器に適用する前に、上記最大相関ピークに対応する上
記信号を格納してから、上記所定の位相ステップと同じ
ステップにより、上記受信データの位相を、所定回数繰
り返して調整する調整手段を含むことを特徴としてい
る。
フセット補正装置に係り、上記位相調整各々によって上
記最大相関ピークに改善がある場合に、上記調整手段に
上記受信データの位相調整を全て繰り返させる手段を含
むことを特徴としている。
の一実施の形態について説明する。この発明の実施の形
態が提供する、上記課題の解決方法については、UMT
Sを参照して説明する。しかし、この発明は、UMTS
という送信基準に限定されるものではなく、いかなる広
帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Div
isionMultiple Access)システムにも適用できる。
する。UMTSでは、移動局と信号を送受信する基地局
は、非同期である。基地局からの送信は、それらを受信
する移動局によって、局部的に同期がとられている必要
がある。これは、移動ユニットに電源が投入される際
に、最初のセル検索において実行される。
で構成される。また、受信信号は、複数の連続するスロ
ットのデータからなり、そのデータの少なくとも1つが
同期データからなる。各フレームは、例えば、15個の
スロットを有し、その各々に、使用されるデータ速度で
情報が格納されている。各スロットは、複数のシンボル
を含んでおり、各シンボルは、2ビットで構成されてい
る。これらの2ビットを使うことで、4位相偏移変調を
使用した4つの状態を送信できる。従って、10個のシ
ンボル・スロットは、20ビットで構成される。
置を合わせた同期チャネル(SCH:synchronization c
hannel)と、一次共通制御物理チャネル(PCCPC
H:primary common control physical channel)を含ん
でいる。これらのチャネルには、10個のシンボル・ス
ロットがある。同期チャネルは、図2に示すように、一
次同期符号(PSC:primary synchronization channe
l)と二次同期符号(SSC:secondary synchronizatio
n channel)で構成される。これらは、最初のセル検索
で使用される。
テップで実行される。これらの内、最初のステップは、
基地局の送信にスロット同期して、移動局の受信機にお
いて最強の信号を与えることである。図1は、基地局の
同報送信部1、送信チャネル2、移動局の受信部3を概
略的に示している。この例では、2つの基地局(BTS
1,BTS2)からの送信を示している。
上述したスロットとシンボルからなるフレームが送信さ
れる。スロットとシンボルに対する時間間隔は一定であ
る。図1において、BTS2からの送信に対するスロッ
トの開始が、BTS1からの送信に対するスロットの開
始よりも、任意の時間tだけ遅れている。
の送信は、チャネル2の影響を受ける。BTS2からの
送信は、3パス(マルチパス)チャネルを通して受信さ
れ、BTS1の送信は、2パス・チャネルを通して受信
されるようになっている。チャネル2があることで、B
TS1及びBTS2から受信部3へ信号が渡され、そこ
で加算される。受信部に格納された予想される一次同期
符号を使用して、移動局の受信部が行う受信信号につい
ての相関は、複数の相関ピークを与える。検出される最
大のピークは、受信部が同期しているネットワークの基
地局に対応する。
その結果は、バッファに保持される。そして、複数のス
ロットについての結果が加算される。ノイズや干渉を削
減して、何らかの検出があれば、相関がピークになる。
ーム同期を確立して、ステップ1で見つけた基地局の符
号グループを識別する。最初のセル検索の第3のステッ
プでは、見つけた基地局に割り振られたスクランブル符
号を識別する。これら第2、第3のステップの詳細は、
本発明に関係しないため、ここでは、詳細に述べない
が、当業者には明らかである。
ジョンでは、受信信号がダウン・コンバートされる正確
な周波数は、送信側における周波数と全く同じではな
い。これは、局部発振器の不正確さからくるもので、こ
のことは、上述したように、その発振器のコストが、基
地局で使用しているものより低価格であることに起因し
ている。周波数オフセットがあれば、相関ピークの高さ
は、減少する。また、そのオフセットが著しければ、相
関ピークはノイズと干渉に埋もれてしまい、スロットの
境界に同期できなくなる。
トの一つの原因であり、この発明の好適な実施の形態
は、これを補正することを目的とする。この発明の好適
な実施の形態は、直接スペクトル拡散通信の受信機での
初期セル検索の期間において、周波数オフセットを補正
する方法及び装置を提供する。受信信号は、複数の連続
する一連のデータからなり、その内の少なくとも一つ
が、同期データを含んでいる。この受信データと局部的
に格納された同期符号との相関をとる。その結果、受信
データの位相調整が行われ、さらに、この位相調整され
たデータと、局部的に格納された符号との相関を求め
る。そして、最強の相関ピークが決定され、局部発振器
に対する位相オフセットを推定して、それを局部発振器
に適用する。
は、UMTSネットワーク内で周波数分割多重(FD
D)モードで動作する移動局において実行される初期セ
ル検索に適用できる。UMTSのセル検索性能は、キャ
リア周波数とサンプリング周波数のオフセットによって
低下する。実際は、キャリア周波数とサンプリング周波
数の両方とも、基準発振器(通常は、VCXO)の周波
数より得られる。キャリア周波数(fc)とサンプリン
グ・クロック周波数(fsmp)は、それぞれ式
(1),(2)で表される。これらの式における項
k1,k2は定数であり、fxは、移動局の基準発振器
より供給される基準周波数である。
れた基準周波数の誤差が、キャリア周波数とサンプリン
グ周波数の誤差に転換される様子を示している。ppm
(parts per million)で表現すると、同じ誤差が、3
つの周波数fx,fc,fsmp各々に適用される。例
えば、所望のキャリア周波数2GHzと、サンプリング
・クロック周波数15.36MHzに対して、(fxに
おける)1ppmの誤差は、キャリア周波数において2
KHzのオフセットに相当し、サンプリング・クロック
周波数における15.36Hzのオフセットに相当す
る。
セル検索に関し、キャリア周波数のオフセットにより、
受信複合信号の連続した位相変異が起こる。サンプリン
グ・クロック周波数のオフセットによって、極めて重要
なシステム・タイミングの誤検出が生じる。サンプリン
グ・クロック周波数におけるオフセットの影響はどれ
も、多数のスロットの信号を処理した後にのみ判明す
る。
相回転によって、信号パワー対ノイズ+干渉パワーの受
信比が減少し、結果として、タイミングの誤検出となる
確率が高くなる。よって、キャリア周波数とサンプリン
グ・クロック周波数双方のオフセットにより、UMTS
のセル検索プロセスの全3ステップに性能低下が生じ
る。
は、セル検索プロセスの第1のステップの間において、
はっきりと認められる。サンプリング・クロックのオフ
セットによって、スロット境界の検出に誤りが生じる。
つまり、誤った場所でスロット境界の位置合わせが行わ
れる。スロット境界の位置誤りが1チップ期間よりも大
きければ、残りのセル検索ステップで得られる結果にも
誤りが発生する。しかし、実際の周波数の誤差に対し
て、サンプリング・クロックの誤差による1チップのず
れは、長い時間間隔で観測される。
は、キャリア周波数のオフセットに比べて、さほど重要
ではない。キャリア周波数におけるオフセットの影響は
直ちに判定できるため、これらの影響を測定し、それら
を利用して基準周波数を補正できる。基準周波数の誤差
が小さくなれば、キャリア周波数とサンプリング・クロ
ック周波数両方のオフセットもまた小さくなる。
ンに使用する局部発振器の周波数の誤差によって、ダウ
ン・コンバージョンにおいて受信一次同期符号に与えら
れた、差動位相オフセットに基づいている。その結果と
しての位相オフセットの測定を使用して、基準発振器の
周波数を補正する。基地局によって送信される複合ベー
スバンド信号は、以下のように表現できる。
れ、その信号の大きさ、及び位相である。また、送信信
号は、フェージング・パスを介して受信された場合、以
下の式で表現される。
キャリア周波数のオフセットであり、φ(t)は、ドッ
プラー偏移によるランダム位相(ラジアン毎秒)、そし
て、σ(t)は、ノイズと干渉によるランダム位相であ
る。信号エンベロープのばらつきは、β(t)で表され
る。
て、受信信号の同相(I)成分、及び直交(Q)成分
は、一次同期符号と相関がとられる。局部一次同期符号
が、受信したPCCPCH+SCHタイムスロットの最
初のシンボル(すなわち、スロット境界)と位置が合っ
ている場合、送信信号は、以下の式で表される。なお、
ここで、Mは定数である。
局部一次同期符号との相関は、式(5)で示される。な
お、Tは相関期間である。
次同期符号と受信信号との相関を表している。局部一次
同期符号が既知の信号であるため、キャリア周波数のオ
フセットは、受信した一次同期符号の位相の変化を測定
することで推定できる。簡単のため、ドップラーとノイ
ズ+干渉の影響を無視すると、式(5)は、以下のよう
に変形することができる。
乗を求めると分かる。受信PSCや局部的に生成された
PCSの位置が揃っている場合、M2=1と置けるの
で、以下の関係式が相関パワーを表している。
出されたもので、相関パワーに対する、1PSC(UM
TSのFDDモードにおける256チップ)の相関期間
におけるキャリア周波数オフセット(ppm)の値を示
している。
きの全相関の結果であり、図5は、周波数オフセットが
5ppmのときの全相関の結果を示している。また、図
6は、周波数オフセットが7.5ppmのときの全相関
の結果を示している。
ットの大きさは、それが、移動局の受信部における受信
PSC信号と局部PSCとの相関に与える影響を検出す
ることで推定できる。キャリア周波数のオフセット値が
大きいことは、相関パワーの値が小さいことに対応す
る。よって、相関プロセスは、受信信号のスロットごと
に適用し、平均化して、複数の受信スロットの処理をす
ることによって、一連の平均相関パワーを与える。最大
の平均パワーが最大の(平均)ピークに対応する。これ
を選択し、スロット境界の位置に対する基準として保存
する。
定するため、受信しダウン・コンバートした信号の位相
をΔωztだけ、変更する。ここで、Δωzは、一連の
所定値からの周波数シフトであり、tは時間である。
データと、評価後の最良相関ピークの平均パワーに対す
る相関プロセスを、局部PSCを使用して再度、実行す
る。このプロセスは、全ての可能な周波数シフトに対し
て繰り返され、また、個々の場合における最良の相関パ
ワーが互いに比較され、かつ基準との比較も行われる。
最大の相関パワーを使用して基準を置き換え、対応する
周波数シフトがアキュムレータに加えられる。この位相
をシフトするプロセスは、位相シフトされた受信信号
が、基準となる相関パワーを超える相関パワーを生成し
なくなったならば、終了する。よって、位相シフトは、
最近適用された位相シフトの結果が、基準相関パワーに
比べて相関パワーの低下となるまで、一つずつ実行され
る。
るため、位相シフトは、同一受信信号に何度も何度も、
繰り返して行われる。最終的に蓄積された位相シフトに
よって、オフセットの推定が保留状態となり、それを使
用して、基準発振器の周波数を補正できる。
が、どのようにして行われるかを示すフローチャートで
ある。同図において、データ捕捉を行うステップS20
で、サンプル・データが供給され、それが(256チッ
プ以上)、全相関を行うステップS22に渡される。こ
れにより、ピーク選択を行うステップS24へデータが
渡る。このステップ24では、相関中の最大ピークを探
し、それがステップS26の処理(基準設定)に送られ
る。ステップS26で、この最大ピークの位置とパワー
を格納する。次のステップS28では、オフセット推定
のアキュムレータを0に設定する。
入る。ここでは、データ捕捉をしたステップS20から
の元データに対して、最初の位相シフト・ステップを用
いて、位相シフトが行われる(ステップS30)。その
後、ステップS32において、位相シフトしたデータ
と、格納されたPSCとの全相関がとられ、ステップS
34において、最大パワー・ピークが選択される。そし
て、このピークは、基準変更処理ステップであるステッ
プS36に渡される。このステップでは、最近選択され
たピークが、格納されているピークよりも値が高けれ
ば、ステップS26で格納された基準を変更する。適用
対象となる周波数処理ステップがさらにあれば、プロセ
スをステップS30に戻して、相関ステップ、及び選択
ステップにおいてデータへの周波数処理を行い、可能な
基準変更ステップをも実行する。
合、プロセスをオフセット推定の累積処理に移行させ、
そこにおいて、最近格納された基準ピークを得るために
必要な位相シフトを蓄積する。この基準ピークが元の基
準ピークと異なる場合、プロセスをステップS30に戻
す。そして、このステップS30で、さらに位相シフト
のシーケンスを実行して、オフセットがさらに改善した
かどうかを判定する。オフセットに改善がなかったり、
あるいは、第2のループ(図7のループ2)が、所定回
数循環して、そのループ・カウンタが0になっていれ
ば、オフセット推定の累積内容を位相シフトとして、基
準発振器に適用する(ステップS40における、基準へ
の補償の適用)。
位相シフトは、全て大きさが同じである。これに代え
て、選択された最大の平均パワーが何ら改善を示さなく
なるまで、同じ位相シフトを繰り返し適用するように、
プロセスを構成することもできる。このようにすれば、
最後の位相シフトを除去して、より小さい位相シフトを
適用できる。このプロセスは、大きさを小さくしなが
ら、所定回数の位相シフトを継続して行う。
の構成を示すブロック図である。同図において、ダウン
・コンバータ50は、入力されたRF/IFデータを、
局部発振器(LO)52からの信号を乗算器54におい
て定数K1で乗じて得た周波数でダウン・コンバートす
る。ダウン・コンバートされたデータは、サンプリング
・ユニット56に送られる。このユニット56は、局部
発振器52からの周波数を乗算器58において定数K2
で乗算したサンプリング周波数によって制御される。
ユニット61を介して、位相シフタ60へ送られる。位
相シフタ60は、データを相関器62へ送る前に、最初
にそのデータに対してゼロ位相シフトを行う。相関器6
2は、位相シフト後のデータと、一次同期符号格納部6
4に格納されたデータとの相関をとる。相関結果は、ピ
ーク選択部66に渡され、このピーク選択部66は、最
大パワーを持ったピークを探す。そのピークは、基準格
納部68に格納される。ピークの選択によって、位相シ
フタ60に制御信号を送ることで、あらかじめ所定のス
テップによって相関器62に供給されたデータの位相シ
フトが位相シフタ60により行われ、また、相関器62
による相関、及びピーク選択部66によるピーク選択が
再度、実行されるようにする。
格納部68に格納されたピークよりも大きければ、その
格納内容を置き換える。その後、位相シフタ60は、デ
ータに対して、さらに位相シフトを行い、そして、その
プロセスを繰り返すよう制御される。これは、ループ・
カウンタが0になるまで、所定回数、続けられる。そし
て、ループ・カウンタが0になった段階で、得られた位
相シフトがオフセット推定アキュムレータ70に適用さ
れる。
最大ピークのパワーに改善があれば、位相シフタ60に
より、さらに一連の位相シフトを行うとともに、全プロ
セスを再度、繰り返す。この全体のプロセスは、一連の
完全な位相シフトが行われる回数をカウントするカウン
タを備えることで、所望の回数、繰り返すことができ
る。一連の完全な位相シフト各々が行われた後、ピーク
を示す位相シフトにより最大ピーク・パワーに改善があ
れば、最も新しい位相シフトがオフセット推定アキュム
レータ70に加えられる。
ュムレータ70からのオフセット位相推定が局部発振器
52に適用されるため、その後、その結果がダウン・コ
ンバータ50、及びサンプリング・ユニット56で使用
される。そして、プロセスは、セル検索ユニット72に
おけるセル検索に移行する。
機(移動局)は、所定の制御プログラムに従って、その
移動電話機の構成各部を制御する不図示のプロセッサ
(CPU)と、そのCPUが実行する制御プログラムが
格納されたROM(不図示)と、CPUの作業領域(ワ
ークエリア)として各種データを格納するためのRAM
(不図示)等を備えている。
詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限
られるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲
における種々の設計変更等も、この発明に含まれる。例
えば、上述した移動局や移動受信機には、電話機や携帯
電話機が含まれる。
よれば、受信データと局部的に格納した同期符号との相
関を求め、所定の位相ステップにより位相調整したデー
タと格納された同期符号との相関をさらに求め、これら
の相関のいずれが最大相関ピークを与えるかを判定した
結果に基づいて、局部発振器に適用するオフセットを推
定することで、周波数オフセットが補正されて、局部発
振器の誤差を少なくすることができる。
への送信構成を示す図である。
ャネルの構成を示す図である。
び部分相関の周波数オフセットを示す図である。
の全相関の結果を示す図である。
のときの全相関の結果を示す図である。
pmのときの全相関の結果を示す図である。
が、どのようにして行われるかを示すフローチャートで
ある。
図である。
を求める手段) 64 一次同期符号格納部 66 ピーク選択部(最大相関ピークを判定する手
段) 68 基準格納部 70 オフセット推定アキュムレータ(オフセットを
推定する手段)
Claims (9)
- 【請求項1】 直接スペクトル拡散受信機における局部
発振器の周波数オフセットを補正するオフセット補正方
法であって、 受信データと局部的に格納した同期符号との第1の相関
を求めるステップと、 所定の位相ステップにより前記受信データの位相を調整
するステップと、 前記位相調整したデータと前記格納された同期符号との
第2の相関をさらに求めるステップと、 前記第1及び第2の相関のいずれが最大相関ピークを与
えるかを判定するステップと、 前記最大相関ピークに対応する信号を格納するステップ
と、 前記格納した信号から、前記局部発振器に適用するオフ
セットを推定するステップと、 前記推定したオフセットを前記局部発振器に適用するス
テップとを備えることを特徴とするオフセット補正方
法。 - 【請求項2】 前記オフセットを前記局部発振器に適用
する前に、前記最大相関ピークに対応する前記信号を格
納してから、前記所定の位相ステップと同じステップに
より、前記受信データの位相を、所定回数繰り返して調
整する調整ステップを含むことを特徴とする請求項1記
載のオフセット補正方法。 - 【請求項3】 前記位相調整各々によって前記最大相関
ピークに改善がある場合に前記調整ステップを繰り返す
ステップを含むことを特徴とする請求項2記載のオフセ
ット補正方法。 - 【請求項4】 直接スペクトル拡散受信機における局部
発振器の周波数オフセットを補正するオフセット補正装
置であって、 受信データと局部的に格納した同期符号との第1の相関
を求める手段と、 所定の位相ステップにより前記受信データの位相を調整
する手段と、 前記位相調整したデータと前記格納された同期符号との
第2の相関をさらに求める手段と、 前記第1及び第2の相関各々における最大相関ピークを
判定する手段と、 前記最大相関ピークに対応する信号を格納する手段と、 前記格納した信号から、前記局部発振器に適用するオフ
セットを推定する手段と、 前記推定したオフセットを前記局部発振器に適用する手
段とを備えることを特徴とするオフセット補正装置。 - 【請求項5】 前記オフセットを前記局部発振器に適用
する前に、前記最大相関ピークに対応する前記信号を格
納してから、前記所定の位相ステップと同じステップに
より、前記受信データの位相を、所定回数繰り返して調
整する調整手段を含むことを特徴とする請求項4記載の
オフセット補正装置。 - 【請求項6】 前記位相調整各々によって前記最大相関
ピークに改善がある場合に、前記調整手段に前記受信デ
ータの位相調整を全て繰り返させる手段を含むことを特
徴とする請求項5記載のオフセット補正装置。 - 【請求項7】 前記直接スペクトル拡散受信機には、少
なくとも電話機、及び携帯電話機が含まれることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のオフセット
補正方法。 - 【請求項8】 前記直接スペクトル拡散受信機には、少
なくとも電話機、及び携帯電話機が含まれることを特徴
とする請求項4乃至6のいずれか一に記載のオフセット
補正装置。 - 【請求項9】 直接スペクトル拡散受信機における局部
発振器の周波数オフセットを補正する処理をコンピュー
タに実行させるためのプログラムあって、 受信データと局部的に格納した同期符号との第1の相関
を求める処理と、 所定の位相ステップにより前記受信データの位相を調整
する処理と、 前記位相調整したデータと前記格納された同期符号との
第2の相関をさらに求める処理と、 前記第1及び第2の相関のいずれが最大相関ピークを与
えるかを判定する処理と、 前記最大相関ピークに対応する信号を格納する処理と、 前記格納した信号から、前記局部発振器に適用するオフ
セットを推定する処理と、 前記推定したオフセットを前記局部発振器に適用する処
理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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