JP2002217447A - 半導体受光装置及び半導体受送信システム - Google Patents

半導体受光装置及び半導体受送信システム

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JP2002217447A
JP2002217447A JP2001007459A JP2001007459A JP2002217447A JP 2002217447 A JP2002217447 A JP 2002217447A JP 2001007459 A JP2001007459 A JP 2001007459A JP 2001007459 A JP2001007459 A JP 2001007459A JP 2002217447 A JP2002217447 A JP 2002217447A
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Masaru Numano
野 優 沼
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電磁波ノイズに強い半導体受光装置及び半導
体受送信システムを提供する。 【解決手段】 信号としての光及び雑音としての電磁波
を受けて前記光及び前記電磁波に応じた信号電流と雑音
電流の合成電流を出力する複数のフォトダイオードR
と、導電性遮光膜で被われて、電磁波に応じた雑音電流
を出力する複数のダミーフォトダイオードSとを、ほぼ
マトリクス状に且つ第1の方向及びそれとほぼ直交する
第2の方向のそれぞれについて交互に配列する。また、
発光装置からの光及び前記発光装置から又はそれ以外か
らのの雑音としての電磁波を受けて信号電流と雑音電流
の合成電流を出力する複数のフォトダイオードと、導電
性遮光膜で被われて、電磁波のみを受けてこの電磁波に
応じた雑音電流を出力する複数のダミーフォトダイオー
ドとを、ほぼマトリクス状に且つ第1の方向及びそれと
ほぼ直交する第2の方向のそれぞれについて交互に配列
したものとして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体受光装置及
び半導体受送信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】受光ICは、フォトダイオード等の受光
素子を入力素子とした半導体受光装置である。この受光
ICにおいては、外部からの電磁波ノイズに対する耐量
が、回路の安定性に大きく係わる。一般的に半導体IC
においては、このような外部からの電磁波ノイズに対す
る対策として、Al等の導電性膜で表面一面を被ってシ
ールドする方法が用いられている。しかし、受光ICで
は、光を受けて電流を出力する受光素子を用いている。
このため、この受光素子の表面をAl等の光を遮る物質
で被うことができず、一般的な半導体ICとは異なる特
別の対策が必要である。
【0003】受光ICは、通常、半導体発光素子すなわ
ちLED(Light Emitting Diod
e)と組み合わせて用いられる。このように受光ICと
LEDを組み合わせたものとして、例えば、フォトカプ
ラーがある。フォトカプラーは、LEDと受光ICとを
光学的に結合して1パッケージに組み込んだ半導体受送
信システムであり、回路間を電気的に絶縁した状態で電
気信号を光を用いて伝達する目的で用いられる。
【0004】このようなLEDと受光ICを組み合わせ
た半導体受送信システムにおいて、特に問題となるの
は、LEDからの高周波の電磁波ノイズである。特に、
LEDと受光ICとの間隔が近接している上述のフォト
カプラーでは、この電磁波ノイズは無視できず、大きな
問題となる。
【0005】従来、受光ICにおいては、このようなL
EDからのノイズ対策として、例えば特公平3−127
871公報や特公平7−105524公報に示すよう
に、各種のものがあった。その主な例を、以下、図5〜
図7を参照にして説明する。
【0006】図5は、このノイズ対策の方法を示す図で
ある。図5の受光IC21は、フォトダイオードRと、
これとは別にこれと同一形状で表面がAl導電性膜で遮
光されたダミーフォトダイオードSとを設けている。こ
こでフォトダイオードRとダミーフォトダイオードS以
外の部分はAl等の導電性膜22で被ってシールドして
いる。この図5の装置は、LEDを、フォトダイオード
RとダミーフォトダイオードSの間、例えば、A点を通
り紙面と垂直な方向を通る線上の適当な点に配置して使
用される。
【0007】この図5の装置では、LEDとフォトダイ
オードRとの距離と、LEDとダミーフォトダイオード
Sとの距離と、を等しくし、これにより、LEDとフォ
トダイオードRとの寄生容量と、LEDとダミーフォト
ダイオードSとの寄生容量と、を等しくすることを狙い
としている。このように寄生容量が等しくなれば、LE
Dからの電磁波ノイズによって発生する雑音電流(同相
雑音信号電流)は、フォトダイオードRとダミーフォト
ダイオードSとで同一になる。従って、フォトダイオー
ドRからの出力電流とダミーフォトダイオードSからの
出力電流とを差動アンプ等で差し引きすれば、同相雑音
信号除去比(Common ModeRejectio
n Ratio:CMRR)を高めることができ、その
出力信号に外部電磁波ノイズの影響は現れない。
【0008】しかし、図5の装置では、電磁波ノイズに
対する対策は不十分であった。なぜなら、実際には、L
EDを正確にフォトダイオードRとダミーフォトダイオ
ードSの間に位置させることは非常に困難であって、あ
る程度のずれが生じるのが避けられないからである。例
えば、図6に示すように、LEDがA点を通る線上のB
点から、B’点にずれると、B’点とフォトダイオード
Rの中心Dとの距離b1と、B’点とダミーフォトダイ
オードSの中心D’との距離b2と、は等しく無くなっ
てしまう。すると、LEDとフォトダイオードRとの寄
生容量と、LEDとダミーフォトダイオードSとの寄生
容量と、が異なってしまう。このため、LEDからの電
磁波ノイズによって発生する雑音電流がフォトダイオー
ドRとダミーフォトダイオードSとで異なってしまう。
このように、LEDがB点からB’点にずれると、電磁
波ノイズを除去できなくなる。しかも、電磁波ノイズの
影響は、LEDと受光ICとの距離が近くなるに従って
さらに大きくなる。例えば、図6でLEDがC点から
C’点にずれると、B点からB’点にずれた場合と比べ
て、ずれの影響が大きくなる。
【0009】そこで、このようなLEDのずれの問題を
解決する方法として、図7のように、フォトダイオード
RxとダミーフォトダイオードSxとを点対称に配置す
る方法が提案されていた(x=1、2、3、4)。この
方法は、LEDがE点上からF点上にずれたような場合
でも、電流ノイズの影響の増加を是正できるようにしよ
うとしたものである。このことは、LEDとフォトダイ
オードRxとの寄生容量、およびLEDとダミーフォト
ダイオードSxとの寄生容量、を考えると理解できる。
すなわちLEDがF点上にある場合、LEDを点光源と
考えると、上述の寄生容量が等しくなる点を結んだ線、
すなわち寄生容量の等高線の1本は23のようになる。
この等高線23では、容易に分かるように、フォトダイ
オードRx上にある線の長さと、ダミーフォトダイオー
ドSx上にある線の長さは同じである。従って、LED
からの電磁波ノイズによって、フォトダイオードRxか
ら出力される電流の合計と、ダミーフォトダイオードS
xから出力される電流の合計は等しくなる。よって、こ
の場合は、LEDからの電磁波ノイズが除去できること
になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者の試
作・評価の結果からは、フォトダイオードRxとダミー
フォトダイオードSxを点対称に配置した従来の受光I
C(図7)によっても、電磁波ノイズの除去が不十分で
あることが判明した。この理由は、以下のように解析さ
れる。
【0011】まず、図7の受光ICは、LEDがE点か
らG点にずれたような場合は、電磁波ノイズの除去が十
分にできない。すなわち、前述のように寄生容量の等高
線を考えると、LEDがG点上にある場合には、寄生容
量の等高線の1本は24のようになり、フォトダイオー
ドRx上にある線の長さと、ダミーフォトダイオードS
x上にある線の長さは異なってしまう。従って、この場
合は、LEDからの電磁波ノイズが十分に除去できな
い。このように、図7の装置では、LEDが特定の方向
にずれた場合にはノイズが十分に除去できないという事
態が生じる。
【0012】次に、図7の受光ICでは、LEDからの
電磁波ノイズが点対称の分布であることを前提にしてい
たが(等高線23、24)、本発明者の実験によれば、
LEDからの電磁波ノイズは必ずしも点対称ではないこ
とが判明している。すなわち、本発明者の実験によれ
ば、LEDからの電磁波ノイズは、光を放出する発光チ
ップだけから発生するのではなく、発光チップ周辺のワ
イヤーやフレームからも発生していることが分かってお
り、これらからの電磁波ノイズの分布は点対称ではない
ことが判明している。このため、図7で示した等高線
は、実際には、ゆがんでいる。よって、図7の受光IC
では、LEDがF点上にずれた場合でも、実際には、L
EDからの電磁波ノイズの影響を十分に除去できていな
い。
【0013】本発明は、かかる課題の認識に基づいてな
されたものである。すなわち、本発明の目的は、電磁波
ノイズに強い半導体受光装置及び半導体受送信システム
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体受光装置
は、光を受けてその光に応じた電流を出力信号として出
力する半導体受光装置であって、信号としての光及び雑
音としての電磁波を受けて前記光及び前記電磁波に応じ
た信号電流と雑音電流の合成電流を出力する複数のフォ
トダイオードと、導電性遮光膜で被われて、前記光は遮
光され前記電磁波のみを受けてこの電磁波に応じた雑音
電流を出力する複数のダミーフォトダイオードとを、前
記半導体受光装置における受光面にほぼマトリクス状に
且つ第1の方向及びそれとほぼ直交する第2の方向のそ
れぞれについて交互に配列したことを特徴とする。
【0015】また、本発明の半導体受送信システムは、
光信号を射出する発光装置と、この発光素子からの前記
光信号を受けてこれを電流信号に変換する半導体受光装
置と、を備える光送受信システムであって、前記半導体
受光装置は、前記発光装置からの光及び前記発光装置か
ら又はそれ以外からのの雑音としての電磁波を受けて前
記光及び前記電磁波に応じた信号電流と雑音電流の合成
電流を出力する複数のフォトダイオードと、導電性遮光
膜で被われて、前記光は遮光され前記電磁波のみを受け
てこの電磁波に応じた雑音電流を出力する複数のダミー
フォトダイオードとを、前記半導体受光装置における受
光面にほぼマトリクス状に且つ第1の方向及びそれとほ
ぼ直交する第2の方向のそれぞれについて交互に配列し
たものとして構成されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にしつつ、本発
明の実施の形態について説明する。本実施形態の受光I
C(半導体受光装置)及び半導体受送信システムは、受
光ICの受光面に、複数の小さいフォトダイオードと、
複数の小さいダミーフォトダイオードと、を交互に近接
してマトリクス状に配置したことを特徴の1つとする。
これは、電磁波ノイズによりフォトダイオードから発生
する雑音電流と、電磁波ノイズによりダミーフォトダイ
オードから発生する雑音電流とをほぼ等しくして、これ
らの差を演算して出力することにより、電磁波ノイズの
影響が少なくなるようにしたものである。
【0017】以下、まず、第1の実施の形態では、フォ
トダイオード、ダミーフォトダイオードの受光面を同一
形状の四角形にして、交互に近接して市松模様に配置し
た受光ICについて説明する。次に、第2の実施の形態
では、フォトダイオード、ダミーフォトダイオードの受
光面を同一形状の三角形にした受光ICについて説明す
る。
【0018】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の受光ICの受光面を示す図である。3
2個のフォトダイオードR(i)と、32個のダミーフ
ォトダイオードS(i)とは受光ICの受光面を構成し
ている(i=1、2、3、…、32)。フォトダイオー
ドR(i)とダミーフォトダイオードS(i)は同一形
状で、その受光面は、図1に示すように、同一形状の正
方形である。これらは、図1に示すように、マトリクス
状に、且つ、交互に、近接して、市松模様に配置され、
フォトダイオードR(i)の隣には、ダミーフォトダイ
オードS(i)がくるように配置されている。つまり、
フォトダイオードR(i)とダミーフォトダイオードS
(i)は、第1の方向及びそれとほぼ直交する第2の方
向のそれぞれについて交互に配列されている。そして、
図1に示すように、フォトダイオードR(i)とダミー
フォトダイオードS(i)の隙間11がなるべく狭くな
るように配置されている。これらのフォトダイオードR
(i)とダミーフォトダイオードS(i)の大きさは、
図5、図7と比較すれば分かるように、小さく構成され
ている。
【0019】ここで、上述のダミーフォトダイオードS
(i)の受光面は、Al導電性膜で遮光されている。そ
して、このAl導電性膜はアノードに配線されている。
なお、以下では、ダミーフォトダイオードS(i)に
は、このAl導電性膜およびそれに配線されたアノード
も含まれるものとして説明する。
【0020】図1の受光ICは、例えば、H点を通り紙
面と垂直な線上の所定の点に配置されたLEDの光を受
光するものとして使用される。このLEDからの光は、
32個のフォトダイオードR(i)で受光される。そし
てLEDからの光が受光されると、それぞれのフォトダ
イオードR(i)から信号電流が発生する。これらの3
2個のフォトダイオードR(i)は、電気的に並列に接
続されており、それぞれの信号電流はまとめて回路部に
伝達される。なお、表面がAl遮光膜で被われたダミー
フォトダイオードS(i)では、光は受光されず、信号
電流も発生しない。
【0021】上述のLEDからは、対象とする光の他
に、高周波の電磁波ノイズも生し、それぞれのフォトダ
イオードR(i)から、LEDとの寄生容量により、雑
音電流が出力される。なお、LEDからは低周波の電磁
波ノイズも発生するが、雑音電流の原因となるのは、主
に、高周波の電磁波ノイズである。そして、この高周波
の電磁波ノイズが発生した場合には、光の場合と異な
り、それぞれのダミーフォトダイオードS(i)から
も、LEDとの寄生容量により、雑音電流が出力され
る。ここでこの雑音電流は、主に、ダミーフォトダイオ
ードS(i)のAl遮光膜部分から出力される。なぜな
ら、高周波の電磁波ノイズはAl膜によりひろわれやす
い性質を有するからである。そして、32個のダミーフ
ォトダイオードS(i)も、フォトダイオードと同様
に、並列に接続されており、それぞれの雑音電流はまと
めて回路部に伝達される。なお、上述の電磁波ノイズが
LED以外からのものであっても、同様に考えることが
できる。
【0022】このようにして、LEDからの光や電磁波
ノイズによって発生した電流は、受光ICの回路部に伝
達され、演算される。次に、この回路部について説明す
る。
【0023】図2は、この受光ICの回路部を説明する
ための図である。図中LはLEDを表している。このL
EDからの光によってフォトダイオードR(i)から出
力される信号電流と、このLEDとフォトダイオードR
(i)との寄生容量CによってフォトダイオードR
(i)ら出力される雑音電流と、の合成電流は、まとめ
て、第1アンプ1に入力される。同様に、このLEDと
ダミーフォトダイオードS(i)との寄生容量Cによ
ってダミーフォトダイオードS(i)から出力される雑
音電流は、まとめて、第2アンプ2に入力される。な
お、ここでも、ダミーフォトダイオードS(i)には、
Al導電性膜およびそれに配線されたアノードS’
(i)も含まれるとものとして説明している。
【0024】これらの第1アンプ1、第2アンプ2は、
同一のゲインである。そして、第1アンプ1、第2アン
プ2は、同相除去比の大きい差動アンプであるオペアン
プ3に接続される。このオペアンプ3は、2つの入力信
号の差を演算して出力信号4を出力する働きをする。例
えば、第1アンプ1と第2アンプ2からの信号が等しけ
れば、オペアンプ3の出力信号4はゼロになる。従っ
て、電磁波ノイズによる雑音電流がフォトダイオードR
(i)とダミーフォトダイオードS(i)とで同じ量だ
け発生すると、これらの電流がそれぞれ第1アンプ1、
第2アンプ2で増幅され、作動アンプで相殺されるの
で、電磁波ノイズの影響がなくなる。
【0025】以上説明した図1の受光ICは、電磁波ノ
イズの影響を極力抑制することが可能である。そして、
図1の受光ICは、LEDを受光ICから近い位置に設
置した場合、例えばフォトカプラーの場合に、特に顕著
にこの効果を得ることができる。以下、図3を用いてこ
れを説明する。
【0026】図3は、図1の受光ICとLEDとを組み
合わせた光受送信システムにおける寄生容量の等高線を
示す図である。寄生容量の等高線は、図3に示すよう
に、同心円状の点対称の形状ではなく、ゆがんだ形状と
なる。これは、前述のように、LEDからの電磁波ノイ
ズは光を放出する発光チップだけから発生するのではな
く、発光チップ周辺のワイヤーやフレームからも発生し
ており、電磁波ノイズの分布が点対称にならないからで
ある。
【0027】このゆがんだ形状の等高線においても、本
実施形態の受光ICでは、フォトダイオードR(i)上
の等高線の長さと、ダミーフォトダイオードS(i)上
の等高線との長さがほぼ同じになる。なぜならば、フォ
トダイオードR(i)の隣に必ずダミーフォトダイオー
ドS(i)がくるように配置されており、フォトダイオ
ードR(i)とダミーフォトダイオードS(i)の受光
面の形状が同じで、フォトダイオードR(i)とダミー
フォトダイオードS(i)の数が同じだからである。ま
た、ここで重要なのは、図3のように、フォトダイオー
ドR(i)とダミーフォトダイオードS(i)の大きさ
を小さくし、多数のフォトダイオードR(i)とダミー
フォトダイオードS(i)を設け、かつ、フォトダイオ
ードR(i)とダミーフォトダイオードS(i)の隙間
11を狭くしていることである。このようにすることに
より、各等高線において、近似的に、フォトダイオード
R(i)上とダミーフォトダイオードS(i)上の等高
線の長さを等しくすることができる。このことは、例え
ば、等高線12が通るフォトダイオードR(i)とダミ
ーフォトダイオードS(i)の長さがほぼ等しくなるこ
とから理解できる。従って、図3の装置では、電磁波ノ
イズによりフォトダイオードR(i)から発生する出力
電流の合計と、ダミーフォトダイオードS(i)から発
生する出力電流の合計と、がほぼ等しくなる。そして、
これらを図2で説明したように作動アンプ3に入力すれ
ば、LEDからの電磁波ノイズの影響を減少させること
ができる。
【0028】そして、上述のような等高線のゆがみは、
LEDを受光ICから近い位置に設置した場合、例えば
フォトカプラーの場合に、特に大きくなる。従って、本
実施形態の受光ICでは、フォトカプラーのようにLE
Dを受光ICから近い位置に設置した場合に、特に顕著
に電磁波ノイズの影響を低減する効果を得ることができ
る。
【0029】従来の受光ICでは、寄生容量の等高線が
点対称になることを前提にして、ダイオードとフォトダ
イオードを点対称に配置していた。しかし、実際には、
図3に示すように、寄生容量の等高線は点対称にならな
いので、LEDからのノイズを十分除去できなかった。
これに対し、本実施形態の受光ICでは、本発明者の実
験に基づき、寄生容量の等高線が点対称になららないこ
とを考慮して、ダイオード部とフォトダイオードを交互
に近接してマトリクス状に配置したので、LEDからの
電磁波ノイズに強い受光ICを提供できるようになっ
た。
【0030】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、図4に示すように、フォトダイオードr(j)、ダ
ミーフォトダイオードs(j)の受光面を同一形状の三
角形にした受光ICである(j=1、2、3、…、6
4)。
【0031】第2の実施の形態においても、フォトダイ
オードr(j)の隣には、ダミーフォトダイオードs
(j)がくるように配置されている。そして、図4から
分かるように、フォトダイオードr(j)とダミーフォ
トダイオードs(j)の隙間が狭くなるように配置され
ている。また、フォトダイオードr(j)とダミーフォ
トダイオードs(j)は同一形状で、その受光面は、図
4に示すように、同一形状の三角形である。ここで、フ
ォトダイオードr(j)とダミーフォトダイオードs
(j)の数は64個ずつである。これらのフォトダイオ
ードr(j)とダミーフォトダイオードs(j)の大き
さは図5、図7と比較すれば分かるように、小さく構成
されている。
【0032】また、受光ICの回路部は、第1の実施の
形態(図2)と同様である。
【0033】第2の実施の形態のように、フォトダイオ
ードr(j)、ダミーフォトダイオードs(j)を三角
形の形状にし、これらで平面を埋め尽くす形状にして
も、第1の実施の形態と同様に、LEDからの電磁波ノ
イズの影響を減らすことができる。
【0034】以上説明した、第1、第2の実施の形態で
は、フォトダイオード、ダミーフォトダイオードを四角
形の形状にした場合と三角形の形状にした場合について
説明したが、六角形、八角形等、平面を埋め尽くす形状
であれば、他の形状にすることも可能である
【0035】
【発明の効果】本発明の半導体受光装置及び半導体受送
信システムによれば、半導体受光装置の受光面に、複数
の小さいフォトダイオードと、複数の小さいダミーフォ
トダイオードと、を交互に近接してマトリクス状に配置
したので、電磁波ノイズによりフォトダイオードから出
力される雑音電流と、電磁波ノイズによりダミーフォト
ダイオードから出力される雑音電流とがほぼ等しくな
り、これらの差を演算して出力することで、電磁波ノイ
ズの影響を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる受光ICの
受光面を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる受光ICの
回路部を説明するための図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる受光ICと
LEDとを組み合わせた光送受信システムにおける寄生
容量の等高線を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる受光ICの
受光面を示す図。
【図5】従来の受光ICを示す図。
【図6】従来の受光ICにおける、LEDからの電磁波
ノイズを説明するための図。
【図7】従来の受光ICを示す図。
【符号の説明】
R、Rx、R(i)、r(j) フォトダイオード S、Sx 、S(i)、s(j) ダミーフォトダイオ
ード L LED(半導体発光素子) 3 差動アンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を受けてその光に応じた電流を出力信号
    として出力する半導体受光装置であって、 信号としての光及び雑音としての電磁波を受けて前記光
    及び前記電磁波に応じた信号電流と雑音電流の合成電流
    を出力する複数のフォトダイオードと、 導電性遮光膜で被われて、前記光は遮光され前記電磁波
    のみを受けてこの電磁波に応じた雑音電流を出力する複
    数のダミーフォトダイオードとを、 前記半導体受光装置における受光面にほぼマトリクス状
    に且つ第1の方向及びそれとほぼ直交する第2の方向の
    それぞれについて交互に配列したことを特徴とする半導
    体受光装置。
  2. 【請求項2】前記フォトダイオードの受光面と前記ダミ
    ーフォトダイオードの受光面とが同一の形状に構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の半導体受光装
    置。
  3. 【請求項3】前記複数のフォトダイオードから出力され
    る合成電流を加算した第1の合成値と、前記複数のダミ
    ーフォトダイオードから出力される雑音信号を加算した
    第2の合成値と、の演算により、前記第1の合成値から
    前記雑音電流を除去した信号電流の合成電流を出力する
    演算回路をさらに備えることを特徴とす請求項1または
    請求項2に記載の半導体受光装置。
  4. 【請求項4】光信号を射出する発光装置と、この発光素
    子からの前記光信号を受けてこれを電流信号に変換する
    半導体受光装置と、を備える光送受信システムであっ
    て、前記半導体受光装置は、前記発光装置からの光及び
    前記発光装置から又はそれ以外からのの雑音としての電
    磁波を受けて前記光及び前記電磁波に応じた信号電流と
    雑音電流の合成電流を出力する複数のフォトダイオード
    と、導電性遮光膜で被われて、前記光は遮光され前記電
    磁波のみを受けてこの電磁波に応じた雑音電流を出力す
    る複数のダミーフォトダイオードとを、前記半導体受光
    装置における受光面にほぼマトリクス状に且つ第1の方
    向及びそれとほぼ直交する第2の方向のそれぞれについ
    て交互に配列したものとして構成されることを特徴とす
    る半導体受送信システム。
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