JP2002215412A - 機能管理のための汎用処理用半導体装置および被制御機能 - Google Patents

機能管理のための汎用処理用半導体装置および被制御機能

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JP2002215412A
JP2002215412A JP2001005812A JP2001005812A JP2002215412A JP 2002215412 A JP2002215412 A JP 2002215412A JP 2001005812 A JP2001005812 A JP 2001005812A JP 2001005812 A JP2001005812 A JP 2001005812A JP 2002215412 A JP2002215412 A JP 2002215412A
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Shiro Honma
史郎 本間
Tetsuya Isobe
徹也 礒部
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Abstract

(57)【要約】 【 課題 】本発明の目的は、製品内部の機構を外部被制
御機能に対する命令の集合体と位置づける事でその製品
の制御機構を汎用的にし、その命令を交換する手段を備
えることで必要に応じて機能を変更可能とすることにあ
る。 【 解決手段 】上記目的を達成するために、外部から信
号を受けたことを契機に特定の記憶領域に記述された一
定の手順によって行うべき処理を書き記した電子的な文
書(以下、プログラム)を参照して処理を行い、プログ
ラムの指示に従い信号を送信する装置(以下、処理装
置)と、処理装置と信号を送受信しつつ所定の動作を行
う電子部品(以下、被制御機能)と、処理装置と被制御
機能を連携するためのプログラムとを発明した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電等の電化製品
の各機能を一方式にて制御するための装置であって特に
半導体を用いた電子回路を部品として使用するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の家電製品の機能制御として、ひと
つのマイクロチップにて電源、電圧の管理や液晶画面表
示など複数の機能を行うものや、各機能にいくつかのマ
イクロチップが分散して存在し協調動作をすることで機
能を行うもの、および両者の組み合わせがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上の従
来技術によれば、ひとつのマイクロチップの場合、ほぼ
同じ機能を持った別製品を作る場合でもマイクロチップ
を別に設計する必要があり、過去の資産が生かせなかっ
た。
【0004】また、いくつかのマイクロチップが分散し
ている場合でも、その協調動作の方式は製品毎に固定さ
れており、同様の機能を持つ物でも他のマイクロチップ
を使った場合は機能が果たせなかった。
【0005】加えていずれの場合でも、マイクロチップ
の機能を改訂したいという場合、マイクロチップごと交
換せねばならず、効率が悪かった。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みて為された物
でありその目的は、製品内部の機構を外部被制御機能に
対する命令の集合体と位置づける事でその製品の制御機
構を汎用的にし、その命令を交換する手段を備えること
で必要に応じて機能を変更可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、外部から信号を受けたことを契機に特定の記憶領域
に記述された一定の手順によって行うべき処理を書き記
した電子的な文書(以下、プログラム)を参照して処理
を行い、プログラムの指示に従い信号を送信する装置
(以下、処理装置)と、処理装置と信号を送受信しつつ
所定の動作を行う電子部品(以下、被制御機能)と、処
理装置と被制御機能を連携するためのプログラム構造と
を発明した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を図面に基づき
説明するが、本発明はこの実施の形態に限定されない。
【0009】図1は本発明における接続構成を示す概念
図である。1Aは「処理装置」であり、プログラム記憶
領域1B、補助記憶領域1C、親演算装置1D、親出力
装置1E、親入力装置1Fにて構成される。1Bは「プ
ログラム記憶領域」であり、親演算装置1Dが必要に応
じて行うべき処理を一定の手順によって書き記した電子
的な文書(以下、プログラム)が記述される記憶領域で
ある。電源が投入されていなくても保持しておくことが
出来るよう、不揮発性の記憶装置を用いるとよい。1C
は「補助記憶領域」であり、処理の途中経過などを保持
しておくための一時的な記憶領域である。1Dは「親演
算装置」であり、親出力装置1Eおよび親入力装置1F
を介して接続される被制御機能1Gより信号が送られる
のを待ち、信号を受けたことを契機にプログラムに従っ
て処理を行う機能を持つ。1Eは「親出力装置」であ
り、親演算装置1Dから送られた信号を被制御機能1G
に送信する機能を持つ。この際、被制御機能1Gが複数
接続されていた場合、各被制御機能1Gに対して個別に
信号を振り分けられる機能を有すればより望ましい。1
Fは「親入力装置」であり、被制御機能1Gから送られ
た信号を、親演算装置1Dに送信する機能を持つ。1G
は「被制御機能」であり、子入力装置1H、子演算装置
1I、被制御機能回路1J、そして子出力装置1Kで構
成される。1Hは「子入力装置」であり、親出力装置1
Eの信号を受信する。1Iは「子演算装置」であり、子
入力装置1Hを介して接続される処理装置1Aより信号
が送られるのを待ち、信号を受けたことを契機に対応す
る信号を被制御機能回路1Jに送信する機能と、被制御
機能回路1Jの状況の変化に応じ、子出力装置1Kを介
して対応する信号を処理装置1Aに送信する機能を持
つ。1Jは「被制御機能回路」であり、子演算装置1I
より信号を受け様々な動作を行う。この被制御機能回路
1Jには、スイッチや電球、温度計、液晶画面など、様
々な機器が接続される。1Kは「子出力装置」であり、
子演算装置1Iから送られた信号を処理装置1Aに送信
する機能を持つ。
【0010】親演算装置1Dは信号の受信を契機にプロ
グラム記憶領域1B内に保持されたプログラムを参照
し、受信した信号内容がプログラムに記述されていれば
該当する処理を行い、記述されていなければ無視して待
機状態に復帰する。このように受信した信号のうち、プ
ログラムで指定され、親演算装置1Dが解釈可能な信号
のことを「イベント」と表現し、イベントを受け親演算
装置1Dが処理を開始することを「イベントが発生す
る」と表現する。
【0011】イベントには優先順位が設定されていて、
優先順位の高いイベントは他の処理中であっても処理を
優先的に引き受ける。これを「割り込み」と表現する。
割り込とみは通常の動作を行っている最中、利用者の利
便性を高める目的で他の処理を行ったり、また不慮の事
故(漏電、機械の転倒、振動、加熱しすぎ等)が発生し
た場合速やかに危険を回避したりするための機能であ
る。この時、割り込み処理が終了したことを契機に、割
り込みの直前の処理に戻れるよう、割り込み発生時に現
在の処理の内容を任意の記憶領域内に退避するための補
助記憶領域1Cを設け、復帰後、退避した処理内容を確
認して処理を続行すると良い。
【0012】発生したイベントが、現在遂行中の処理よ
り優先順位が等しい又はそれ未満である場合、発生した
イベントは補助記憶領域1Cに記述され、現在遂行中の
処理が終了するまで実行を保留される。これを「イベン
トの待機」と表現する。イベントは複数待機可能である
が、待機中のイベントに優先順位の差がある場合は、実
行順もそれに従う。もちろん製品の性質によっては、時
系列による先入れ先出し方式にて処理を行ってもよい
し、優先度によって両者を使い分けても構わない。
【0013】被制御機能1G上の子演算装置1Iは、処
理装置1Aの要求に対する動作を行ない、次に示す値を
処理装置1Aに返す。要求された動作が完了した際は
「成功」、要求は受けたが、動作を完了できなかった場
合は「失敗」、要求がアプリケーションの期待した信号
で送られなかった等、要求自体を受け入れられなかった
場合は「受信不可」の値をそれぞれ返す。処理装置1A
はその値を参照し、対応する処理を行う。
【0014】子演算装置1Iが「成功」の値を返す際、
必要に応じて動作結果を同時に処理装置1Aに送信でき
れば望ましい。同じ理由で「失敗」の値を返す際、必要
に応じてその失敗の種類を処理装置1Aに送信できれば
望ましい。
【0015】被制御機能1Gは処理装置1Aに対し、任
意にイベントを発生させる機能を持つ。これは被制御機
能1Gの異常または異常を検知した事により機器全体を
緊急停止させる必要が発生した場合や、その被制御機能
1Gがスイッチ等ユーザーの入力を受け付ける物であっ
た場合に必要である。
【0016】被制御機能1Gがイベント発生の信号を処
理装置1Aに送る際、必要に応じて付加情報を送ること
が出来る。これは例えば被制御機能1Gがキーボード等
汎用的な入力装置である場合、「キーが押された」とい
うイベントが発生するだけでは不十分であり、どのキー
なのかを特定させるための信号を同時に送る必要がある
ためである。この付加情報のことを「引数」と表現す
る。
【0017】処理装置1Aがイベントを契機に参照する
プログラム記憶領域1Bは、書き換え可能な記憶装置
(例えば、現在広く使われているフラッシュROM等)
に保持され、必要に応じて外部より書き換え可能であ
る。書き換えの際は「プログラム記憶領域1Bに対する
書き換え」の働きをする被制御機能1Gを使用するとよ
い。また、別の被制御機能1Gのひとつにインターネッ
ト等のネットワーク接続機能を想定した場合、プログラ
ム本体をネットワークを介して取得し、その内容を前記
書き換え専用被制御機能を用いて行えば更に望ましい。
【0018】書き換えを行う際、途中外部からの衝撃や
落雷等による電源の瞬断にて書き換えが中断した際、親
演算装置1Dが参照すべきプログラム記憶領域1Bの内
容が破損もしくは消滅してしまい、その結果機器全体が
機能を失う。それを防ぐために、図示されない書き換え
不可能な不揮発記憶装置に機器の出荷時のプログラムを
保存しておき、プログラム記憶領域1Bの内容が失われ
た場合でも機器の機能は復帰できる様にすれば望まし
い。
【0019】次にプログラムについて説明する。プログ
ラムは、条件分岐、ループ等の制御構造を持つ情報処理
言語であり、その内容は被制御機能1Gとのデータの送
受信および数値演算である。また被制御機能1Gの発す
る信号および認識可能な信号を送受信することが必須で
ある。なお本文において説明を平易にするため独自の言
語体系を用いているが、本発明はこの言語体系にはもち
ろん左右されない。
【0020】処理装置1Aはイベントの発生を契機に動
作するため、プログラムはイベント毎に処理を記述でき
る構造を持つ。例えば、 イベント1(引数1){ 処理1…… } イベント2(引数2){ 処理2…… } のように明確に分けて記述できれば望ましい。
【0021】イベント発生後の処理は様々であるが、基
本的に「任意の被制御機能1Gへの命令」(以下、コマ
ンド)および「親演算装置1D内部での計算」(以下、
演算)の集合体であり、またそれらを条件分岐、ループ
させるための(以下、制御構造)で成り立つ。また、別
のイベントが発生したものとしてその処理に流れを移
す、いわゆるサブルーチンの記述を有してもよい。その
際、引数を伴うことでC言語などにおける関数と同等の
使い方が出来ればより望ましい。
【0022】プログラムにおけるコマンド、演算および
制御構造の仕組みについて述べる。なお以下に述べる書
式はあくまでも仕組みの理解を助けるための例示であ
り、本発明はこの書式の違いにより限定されない。
【0023】コマンドは、「『A』なる被制御機能1G
に対し、『B』なる対象を『C』するように命ずる」の
形で記述し、この場合、例えば「A.C(B)」とな
る。Aが製品内に複数存在したり、特に限定したりする
目的でAを修飾する場合、すなわち「A1に属するA
2」と記述する場合は、例えば「A1.A2.C(B)」
となる。なおBが特に必要のない場合は記述を省略して
も良い。この場合、例えば「A1.A2.C」と記述す
る。
【0024】演算は、「『A』なる変数に、特定の操作
を施した『B』なる数値を代入する」の形で定義する。
この場合、例えば「A=B」と定義する。Bは計算式を
含んでも良く、この場合、例えば「A=B1+B2」や
「A=(B1−B2)×4」と定義する。
【0025】制御構造は「分岐」「ループ」の二種類存
在する。分岐は「『A』なる判断方法で『B』なる条件
を満たした場合、『C』せよ」の形で定義する。ループ
は「『A』なる判断方法で『B』なる条件を満たすと
き、『C』をしてからもう一度判断し直す」の形で定義
する。いずれの場合も「A(B){C}」と記述する。C
の中にはさらなる制御構造を含めても良く、例えば「A
1(B1){A2(B2){C}}」といった入れ子構造を
取り得る。なお、Cの中で任意に制御構造より処理を脱
出させる方法が備わっていればより望ましい。
【0026】
【発明の実施例】以下に、本発明における実施の形態を
具体的に例示する。なお、これはあくまでも一例であ
り、本発明はこの例示にもちろん限定されない。
【0027】図2は本件処理装置を用いた製品の実例
「電気スタンド」を示した図である。2Aは「親チッ
プ」であり、親演算装置2B、プログラム記憶領域2
C、一時記憶領域2D、および親インターフェース2E
が配線された電子回路である。2Bは「親演算装置」で
あり、親インターフェース2Eより信号を受信した事を
契機にプログラム記憶領域2Cを参照し、イベントの発
生を認識すると記述されているプログラムに従い処理を
行う。2Cは「プログラム記憶領域」であり、電気スタ
ンドとしての機能を果たすための親演算装置2Bおよび
子演算装置2H−1〜2H−5に対するプログラムが出
荷時に既に記述されている。2Dは「一時記憶領域」で
あり、親演算装置2Bがプログラムを実行中、優先順位
の高い他のイベントが発生した際、その処理が終了した
後に以前の処理に復帰するための情報を記述する領域で
ある。2Eは「親インターフェース」であり、「発明の
実施の形態」にて既に述べた親入力装置1Fおよび親出
力装置1Eとを兼ねた装置である。この親インターフェ
ースを用いて親演算装置2Bは複数の被制御機能と信号
を送受信する。2F−1〜2F−5は「被制御チップ」
であり、子インターフェース2G−1〜2G−5、子演
算装置2H−1〜2H−5、および被制御機能回路2I
−1〜2I−5が配線された電子回路である。2G−1
〜2G−5は「子インターフェース」であり、「発明の
実施の形態」にて既に述べた子入力装置1Hおよび子出
力装置1Kを兼ねた装置である。この子インターフェー
ス2G−1〜2G−5を用いて子演算装置2H−1〜2
H−5は親演算装置2Bと信号を送受信する。2H−1
〜2H−5は「子演算装置」であり、子インターフェー
ス2G−1〜2G−5を介して受け取った親演算装置2
Bの信号を検知し、指定された処理を行って、被制御機
能回路2I−1〜2I−5に指示を出す。また被制御機
能回路2I−1〜2I−5より信号を検知すると、その
信号に応じた処理を行い、結果を子インターフェース2
G−1〜2G−5を介して親演算装置2Bに送信する。
2I−1〜2I−5は「被制御機能回路」であり、各被
制御機能ごとに接触検知、回路の開閉、照明、電圧上昇
および下降転倒検知、などの機構が接続される。子演算
装置2H−1〜2H−5の指示を受けて各々の被制御機
能回路2I−1〜2I−5を動作させることで、利用者
が実際に利用できる製品の機能を発揮する。2Jは「接
触センサー」であり、「人体等の導体によるグランド
(地面、床)への通電の検知」なる既知の機能をもつ。
2Kは「電源回路」であり、電球2Lの電源接続を開閉
する機能を持つ。2Lは「電球」であり、通電により発
光することで照明を提供する機能を持つ。2Mは「調光
つまみ」であり、つまみを回転させる事により電球2K
の明るさを数段階に調節する機能を持つ。なお本例では
4段階につまみを回せる物とする。2Nは「調光器」で
あり、流れる電気の電圧を上昇および下降させる機能を
持つ。2Oは「転倒センサー」であり、電気スタンド自
体の転倒を検知する機能を持つ。
【0028】利用者は一般の電気スタンドと同様、スイ
ッチを入れる。この例の場合は接触センサー2Jに、利
用者が触れることで行う。
【0029】接触センサー2Jが、電流のグランドへの
通電、即ち人体などによる接触を検知すると、当該被制
御チップ2F−1上の被制御機能回路2I−1を通じ、
子演算装置2H−1に対して「接触検知」なる信号を送
る。
【0030】子演算装置2H−1は「接触検知」の信号
を受信すると、それを親演算装置2Bに認識可能な信号
に翻訳した「電源操作イベント」として親演算装置2B
に送る。
【0031】親演算装置2Bは「電源操作イベント」を
検知すると、プログラム記憶領域2Cにアクセスし、発
生したイベント即ち「電源操作イベント」に対応する処
理を検索する。
【0032】親演算装置2Bはプログラム中に「電源操
作イベント」を発見すると、そこに書かれている処理を
開始する。本例では次の記述があったものとする。 電源操作イベント{ 電源回路.flip } これは「電源回路2Kを、開閉させよ」という意味の記
述である。
【0033】親演算装置2Bは親インターフェース2E
を介して電源回路2Kの被制御チップ2F−2に「回路
の開閉」を命ずる。
【0034】電源回路2K上の子演算装置2H−2は、
子インターフェース2G−2を介し「flip」即ち「回路
の開閉」の指令を受けると、現在の電源回路の状態を調
べ、開いていれば閉じ、閉じていれば開くという作業を
行う。またこの動作が終了し次第、子インターフェース
2G−2を介し「正常終了」の信号を親演算装置2Bに
対し送信する。
【0035】親演算装置2Bが親インターフェース2E
を介して電源回路2Kより「正常終了」の信号を受け取
ると、親演算装置2Bは次の処理に移るが、他の命令が
存在しないためそこで電源操作イベントの処理は終了と
見なし、再び待機状態に戻る。
【0036】利用者が調光つまみ2Mを回転させたと
き、調光つまみ2M−3搭載の子演算装置2H−3は回
転量の変化即ち回された事を検知し、子インターフェー
ス2G−3を介して親演算装置2Bに「回転イベント」
を発生させる。この時、現在の回転量を引数としてイベ
ントを発生させる。本例では4段階中の「3」に、つま
みを合わせたものとし、引数は「3」とする。
【0037】親演算装置2Bは「回転イベント」を検知
すると、プログラム記憶領域2Cにアクセスし、発生し
たイベント即ち「回転イベント」に対応する処理を検索
する。
【0038】親演算装置2Bはプログラム中に「回転イ
ベント」を発見すると、そこに書かれている処理を開始
する。本例では次の記述があったものとする。 回転イベント(回転量){ 指定電圧 = 回転量 ÷4×100 調光器.ratio(指定電圧) } これは「一緒に受信した引数を元に電圧を計算し、調光
器に対しその数値で電圧を指定せよ」という意味であ
る。
【0039】親演算装置2Bはプログラムに従い、取得
した引数をもとに電圧の割合を計算する。これはプログ
ラムのもう一つの要素「演算」である。本例では「引数
÷4×100(%)」という計算式を使うものとする。
この場合取得した引数は3なので、3÷4×100=7
5、即ち75%という結果となる。
【0040】親演算装置2Bは親インターフェース2E
を介して調光器2Nの被制御チップ2F−4に「調光
器.ratio(指定電圧)」すなわち「電圧を75%にせよ」
と命ずる。
【0041】調光器2N上の子演算装置2H−4は、子
インターフェース2G−4を介し「電圧を75%にせ
よ」の指令を受けると、電球2Lに対する電圧を75%
に設定する。またこの動作が終了し次第、子インターフ
ェース2G−4を介し「正常終了」の信号を親演算装置
2Bに対し送信する。
【0042】親演算装置2Bが親インターフェース2E
を介して調光器2Nより「正常終了」の信号を受け取る
と、親演算装置2Bは次の処理に移るが、他の命令が存
在しないためそこで回転イベントの処理は終了と見な
し、再び待機状態に戻る。
【0043】電気スタンドが転倒した時、転倒センサー
2O搭載の子演算装置2H−5は転倒を検知し、子イン
ターフェース2G−5を介して親演算装置2Bに「転倒
イベント」を発生させる。
【0044】親演算装置2Bは「転倒イベント」を検知
すると、プログラム記憶領域2Cにアクセスし、発生し
たイベント即ち「転倒イベント」に対応する処理を検索
する。
【0045】親演算装置2Bはプログラム中に「転倒イ
ベント」として次の文を発見する。本例では次の記述が
あったものとする。 !転倒イベント{ 電源回路.disconnect self.freeze(電源操作イベント) }
【0046】イベント名に標識(例えば前に「!」記号
をつける等)が付いていると、親演算装置2Bはそのイ
ベントの優先順位は最も高いと認識する。それにより他
の処理中のイベントを一時停止し、一時記憶領域2Dに
停止した状況を書き込み、引き続き転倒イベントに書か
れている処理を開始する。このプログラムは「電源を切
断し、電源操作イベントが行われるまで他のすべてのイ
ベントを停止」という意味である。
【0047】親演算装置2Bは親インターフェース2E
を介して電源回路2Kの被制御チップ2F−2に「電源
を切断せよ」と命ずる。
【0048】電源回路2K上の子演算装置2H−2は、
子インターフェース2G−2を介し「電源を切断せよ」
の指令を受けると、現在通電中の如何にかかわらず電球
2Lへの電源供給を遮断する。またこの動作が終了し次
第、子インターフェース2G−2を介し「正常終了」の
信号を親演算装置2Bに対し送信する。
【0049】親演算装置2Bが親インターフェース2E
を介して電源回路2Kより「正常終了」の信号を受け取
ると、親演算装置2Bは次の処理「電源操作イベントが
行われるまで他のすべてのイベントを停止」を行う。こ
の処理を行うと、電源操作以外、いかなるイベントも発
生しなくなる。これは万が一、待機中のプログラム処理
により転倒状態で照明が付いた場合火災が発生する危険
性があるので、それを予防するためである。この処理か
らの復帰は、利用者自身で電源スイッチを操作しなけれ
ばならないため、転倒状態での予期しない動作を防ぐ。
もちろん転倒状態でスイッチを操作した場合でも、転倒
イベントの優先順位の方が高いため、電源は入らない。
【0050】図3は本件処理装置を用いた製品の実例
「衛星放送対応型デジタルテレビ」を示した図である。
3Aは「親チップ」であり、親演算装置3B、プログラ
ム記憶領域3C、一時記憶領域3D、復帰記憶領域3
E、および親インターフェース3Fを有する。3Bは
「親演算装置」であり、親インターフェース3Fより信
号を受信した事を契機にプログラム記憶領域3Cを参照
し、イベントの発生を認識すると記述されているプログ
ラムに従い処理を行う。3Cは「プログラム記憶領域」
であり、デジタルテレビの各被制御機能を制御するプロ
グラムが出荷時に既に記述されている。3Dは「一時記
憶領域」であり、親演算装置3Bがプログラムを実行
中、優先順位の高い他のイベントが発生した際、その処
理が終了した後に以前の処理に復帰するための情報を記
述する領域である。3Eは「復帰記憶領域」であり、万
が一プログラム記憶領域3C内のデータが破損または消
去された場合、復帰記憶領域3Eのデータを複製するこ
とで出荷時の状態に戻すための装置である。またその用
途のため、復帰記憶領域3Eのみ書き換え不可能な不揮
発性記憶領域を使用する。3Fは「親インターフェー
ス」であり、「発明の実施の形態」にて既に述べた親入
力装置1Fおよび親出力装置1Eとを兼ねた装置であ
る。この親インターフェース3Fを用いて親演算装置3
Bは複数の被制御機能と信号を送受信する。3G−1〜
3G−6は「被制御チップ」であり、子インターフェー
ス3H−1〜3H−6、子演算装置3I−1〜3I−
6、および被制御機能回路3J−1〜3J−6が配線さ
れた電子回路である。3H−1〜3H−6は「子インタ
ーフェース」であり、「発明の実施の形態」にて既に述
べた子入力装置1Hおよび子出力装置1Kを兼ねた装置
である。この子インターフェース3H−1〜3H−6を
用いて子演算装置3I−1〜3I−6は親演算装置3B
と信号を送受信する。3I−1〜3I−6は「子演算装
置」であり、子インターフェース3H−1〜3H−6を
介して受け取った親演算装置3Bの信号を検知し、指定
された処理を行って、被制御機能回路3J−1〜3J−
6に指示を出す。また被制御機能回路3J−1〜3J−
6より信号を検知すると、その信号に応じた処理を行
い、結果を子インターフェース3H−1〜3H−6を介
して親演算装置3Bに送信する。3J−1〜3J−6は
「被制御機能回路」であり、各被制御機能ごとに信号の
受信、インターネット接続などの機構が接続される。子
演算装置3I−1〜3I−6の指示を受けて各々の被制
御機能回路3J−1〜3J−6を動作させることで、利
用者が実際に利用できる製品の機能を発揮する。3Kは
「組み込みOS」であり、従来のデジタルテレビの基本
的な機能(データ放送受信、番組の蓄積、双方向通信)
を司る。3Lは「ハードディスク」であり、様々なデー
タを蓄積し、瞬間的に読み出しおよび書き込みを行う記
録媒体である。3Mは「映像出力装置」であり、テレビ
画面に視覚的情報を出力するための装置である。3Nは
「BS受信装置」であり、パラボラアンテナにて受信し
た放送衛星からのデータをデジタルテレビに送る装置で
ある。なお説明を平易にするため、チューナー等デジタ
ルテレビに信号が届くまでの装置をすべて含む物とす
る。3Oは「インターネット接続装置」であり、これを
経由してインターネットに接続する。3Pは「サービス
サーバ」であり、インターネットを介してデジタルテレ
ビ専用に様々なサービスを提供する。3Qは「リモコン
受信装置」であり、利用者のリモコンより送られる信号
を受信する機能を持つ。なお、本例におけるデジタルテ
レビの制御の主体はあくまでも組み込みOS3Kであ
り、本件処理装置は組み込みOS3Kと他の被制御機能
との仲立ちを行う物である。またデジタルテレビの電源
が切断されているときでも、親チップは待機電力により
動作しており、他の被制御機能より信号を待つ。
【0051】放送局が、このデジタルテレビに対し特定
のデータ、例えばコマーシャル動画を送信する際、BS
受信装置3Nに対し、「コマーシャル動画を受信せよ」
という指示を出す。なお本例では、コマーシャル動画は
電気信号の形で放送衛星より常時送信されている物とす
る。
【0052】BS受信装置3Nは、受けた指示を「BS
受信イベント」として子インターフェース3H−4を介
し「コマーシャル動画」を引数として親演算装置3Bに
送信する。
【0053】親演算装置3Bは「BS受信イベント」を
検知すると、プログラム記憶領域3Cにアクセスし、発
生したイベント即ち「BS受信イベント」に対応する処
理を検索する。
【0054】親演算装置3Bはプログラム中に「BS受
信イベント」を発見すると、そこに書かれている処理を
開始する。本例ではこのように記述されている物とす
る。 BS受信イベント(引数){ データセット = 組み込みOS.bs.receivingdata.引数 組み込みOS.ハードディスク.write(データセット) } これは「組み込みOS3Kの管理する衛星回線で現在受
信中のデータのうち、引数にて示された部分を抜き出
し、組み込みOS3Kの管理するハードディスク3L内
に蓄積せよ」という記述があった物とする。なお本例に
て、直接BS受信装置3Nに命じない理由は、組み込み
OS3Kに既に大容量のデータを扱えるだけの処理能力
が備わっており、親チップ3A自体で処理するよりも効
率がよいからである。
【0055】親演算装置3Bは、まずプログラムの「組
み込みOS3Kの管理する衛星回線で現在受信中のデー
タのうち、引数にて示された部分を抜き出し」の処理を
開始する。既に与えられている引数は「コマーシャル動
画」であるため、親演算装置3Bはプログラムを「組み
込みOS3Kの管理する衛星回線で現在受信中のデータ
のうち、コマーシャル動画の部分を」と読み替える。
【0056】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kに「現在受信している信号
のうち、コマーシャル動画を取り込む」の指示を出す。
【0057】組み込みOS3Kは、子インターフェース
3H−1を介し「現在受信している信号のうち、コマー
シャル動画を取り込む」の指令を受けると、受信中の信
号よりコマーシャル動画に当たる部分のみを動画データ
として分離する。またこの動作が終了し次第、子インタ
ーフェース3H−1を介し「正常終了」の信号を親演算
装置3Bに対し送信する。
【0058】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kより「正常終了」の信号を
受け取ると、親演算装置3Bは次の処理即ち「組み込み
OS3Kの管理するハードディスク内3Lに蓄積せよ」
に移る。
【0059】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kに「分離したデータをハー
ドディスク3Lに蓄積」の指示を出す。
【0060】組み込みOS3Kは、子インターフェース
3H−1を介し「分離したデータをハードディスク3L
に蓄積」の指令を受けると、分離したコマーシャル動画
をハードディスク3Lに書き込み、子インターフェース
3H−1を介し「正常終了」の信号を親演算装置3Bに
対し送信する。なお本例では書き込み時のハードディス
ク3Lの駆動は組み込みOS3Kに依存しているが、そ
の理由は既に述べたように、本例においては親チップ3
Aよりも組み込みOS3Kの処理能力が高く、大量のデ
ータを扱うのに適しているためである。もちろん親チッ
プ3Aの能力を向上(例えば、親演算装置3Bを家庭用
パソコン程度の性能とする等)させ「分離データをハー
ドディスク3Lに保存」の動作を親チップ3A自身で行
うようにしても構わない。
【0061】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kより「正常終了」の信号を
受け取ると次の処理に移るが、他の命令が存在しないた
めそこでBS受信イベントの処理は終了と見なし、再び
待機状態に戻る。
【0062】利用者がチャネルの切り換え、例えば「文
字情報一覧」の画面へ切り換える際、図示されないリモ
コン装置を用いてリモコン受信装置3Qに「文字情報を
表示」と指示を出す。本例ではリモコン装置に「文字情
報」のスイッチが存在し、利用者がそのスイッチを押す
ことで行うとする。
【0063】リモコン受信装置3Qは、受けた指示を
「リモコン受信イベント」として子インターフェース3
H−6を介し「文字情報」を引数として親演算装置3B
に送信する。
【0064】親演算装置3Bは「リモコン受信イベン
ト」を検知すると、プログラム記憶領域3Cにアクセス
し、発生したイベント即ち「リモコン受信イベント」に
対応する処理を検索する。
【0065】親演算装置3Bはプログラム中に「リモコ
ン受信イベント」を発見すると、そこに書かれている処
理を開始する。本例では、次のように記述されている物
とする。 リモコン受信イベント(引数){ 組み込みOS.channel.change(引数) } これは「組み込みOS3Kに引数の示すチャネルへ切り
換えを命ずる」という意味である。本例ではチャネル制
御の機能は組み込みOS3Kに依存しているものとして
おり、直接チャネル制御機能に対しての命令は行ってい
ないが、もちろん製品によっては(例えば、デジタルで
はない普通のテレビ等の場合)直接チャネル制御を行っ
てもよい。
【0066】既に与えられている引数は「文字情報」で
あるため、親演算装置3Bはプログラムを「文字情報へ
切り換え」と読み替える。
【0067】親演算装置3Bは親インターフェース3F
を介して組み込みOS3Kに「文字情報へチャネルを合
わせよ」の指示を出す。
【0068】組み込みOS3Kは、子インターフェース
3H−1を介し「文字情報へチャネルを合わせよ」の指
令を受けると、映像出力装置3Mに視覚的なインターフ
ェースを表示し、子インターフェース3H−1を介し
「正常終了」の信号を親演算装置3Bに対し送信する。
このインターフェースは、利用者が複数の文字情報より
いずれの情報を希望するのかを選択するための物であ
る。なお、このインターフェースは本例では組み込みO
S3Kにて提供される物であるが、もちろん親チップ3
Aの性能次第では親チップ3A自身でインターフェース
を提供しても構わない。
【0069】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kより「正常終了」の信号を
受け取ると次の処理に移るが、他の命令が存在しないた
めそこでBS受信イベントの処理は終了と見なし、再び
待機状態に戻る。
【0070】利用者が音楽情報、例えばMP3等の音声
データ「今週のおすすめ曲」を衛星回線を用いてハード
ディスク3Lに蓄積することを想定する。利用者は図示
されないリモコン装置を用いてリモコン受信装置3Qに
「インターネット」と指示を出す。本例ではリモコン装
置に「インターネット」のスイッチが存在し、利用者が
そのスイッチを押すことで行うとする。
【0071】親演算装置3Bはプログラム中に「リモコ
ン受信イベント」を発見すると、そこに書かれている処
理「引数の示すチャネルへ切り換え」を開始する。この
場合のプログラムは先のチャネル切り替えと全く同様で
あるため、例示は省略する。ただし既に与えられている
引数は「インターネット」であるため、親演算装置3B
はプログラムを「インターネットへ切り換え」と読み替
える。
【0072】親演算装置3Bは親インターフェース3F
を介して組み込みOS3Kに「インターネットのブラウ
ザ画面を表示せよ」の指示を出す。
【0073】組み込みOS3Kは、子インターフェース
3H−1を介し「インターネットのブラウザ画面を表示
せよ」の指令を受けると、映像出力装置3Mにブラウザ
を表示し、同時にインターネット接続装置3Oを起動さ
せる。完了後、子インターフェース3H−1を介し「正
常終了」の信号を親演算装置3Bに対し送信する。本例
では、起動画面はメニュー形式となっており、そのうち
のひとつに「今週のおすすめ曲ダウンロード」のハイパ
ーリンクが存在するものとする。なお本例では、このブ
ラウザは組み込みOS3Kにて提供され、ブラウザの表
示と同時にインターネットへの回線が接続されるとす
る。こうした「被制御チップ3G内部でいかなる処理を
行うか」に関して、親チップ3Aがプログラムで管理す
ることはない。もちろん組み込みOS3Kを介さない場
合は親チップ3Aにてインターネット接続装置3Oへの
命令を行う。その場合は「インターネット接続装置.con
nect」というプログラムを実行すれば済むようにすれば
望ましい。
【0074】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kより「正常終了」の信号を
受け取ると次の処理に移るが、他の命令が存在しないた
めそこでBS受信イベントの処理は終了と見なし、再び
待機状態に戻る。
【0075】引き続き利用者はブラウザより「今週のお
すすめ曲ダウンロード」のハイパーリンクを選択する。
このハイパーリンクは、周知の技術である環境変数また
は標準入出力等により、製品個別の識別子が備わってい
る物とする。選択するとインターネット接続装置3Oよ
り、インターネット回線を介してサービスサーバ3Pへ
識別子とともにアクセスされる。
【0076】サービスサーバ3Pは識別子を含む信号を
受信すると、衛星回線を通じてその識別子を持つBS受
信装置3Nに対し「おすすめ曲を受信せよ」の指示を出
す。同時に図示されない放送衛星に対し実際の曲のデー
タを送出することで、放送衛星が送出する信号に曲デー
タを含ませる。
【0077】BS受信装置3Nは、受けた指示を「BS
受信イベント」として子インターフェース3H−4を介
し「おすすめ曲」を引数として親演算装置3Bに送信す
る。
【0078】親演算装置3Bは「BS受信イベント」を
検知すると、プログラム記憶領域3Cにアクセスし、発
生したイベント即ち「BS受信イベント」に対応する処
理を検索する。
【0079】親演算装置3Bはプログラム中に「BS受
信イベント」を発見すると、そこに書かれている処理を
開始する。本例では「組み込みOS3Kの管理する衛星
回線で現在受信中のデータのうち、引数にて示された部
分を抜き出し、組み込みOS3Kの管理するハードディ
スク3L内に蓄積せよ」という記述があった物とする。
なお、すでにBS受信イベントの説明は済ませているの
で、ここでのプログラムの例示は省略する。
【0080】親演算装置3Bは、まずプログラムの「組
み込みOS3Kの管理する衛星回線で現在受信中のデー
タのうち、引数にて示された部分を抜き出し」の処理を
開始する。既に与えられている引数は「おすすめ曲」で
あるため、親演算装置3Bはプログラムを「組み込みO
S3Kの管理する衛星回線で現在受信中のデータのう
ち、おすすめ曲の部分を抜き出し」と読み替える。
【0081】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kに「現在受信している信号
のうち、おすすめ曲を取り込む」の指示を出す。
【0082】組み込みOS3Kは、子インターフェース
3H−1を介し「現在受信している信号のうち、おすす
め曲を取り込む」の指令を受けると、受信中の信号より
おすすめ曲に当たる部分のみを音声データとして分離す
る。またこの動作が終了し次第、子インターフェース3
H−1を介し「正常終了」の信号を親演算装置3Bに対
し送信する。
【0083】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kより「正常終了」の信号を
受け取ると、親演算装置3Bは次の処理即ち「組み込み
OS3Kの管理するハードディスク3L内に蓄積せよ」
なる処理に移る。
【0084】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kに「分離したデータをハー
ドディスク3Lに蓄積」の指示を出す。
【0085】組み込みOS3Kは、子インターフェース
3H−1を介し「分離したデータをハードディスク3L
に蓄積」の指令を受けると、分離したおすすめ曲の音声
ファイルをハードディスク3Lに書き込み、子インター
フェース3H−1を介し「正常終了」の信号を親演算装
置3Bに対し送信する。なお書き込み時のハードディス
ク3Lの駆動が組み込みOS3Kに依存していること及
びその理由は既に述べたとおりである。
【0086】親演算装置3Bは、親インターフェース3
Fを介して組み込みOS3Kより「正常終了」の信号を
受け取ると次の処理に移るが、他の命令が存在しないた
めそこでBS受信イベントの処理は終了と見なし、再び
待機状態に戻る。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、処理装置と被制御機能
とプログラムが分離しているため、プログラムを変更す
るだけで異なる被制御機能を持つ製品に同じ処理装置を
使用でき、開発コストを削減する。
【0088】また本発明によれば、処理装置と被制御機
能とプログラムが分離しているため、同じ製品に別の被
制御機能を使うことが可能となり、開発工程にて部品の
変更があった際にも即座に対応できる。
【0089】また本発明によれば、プログラムは書き換
え可能な記憶領域に保存されるため、プログラムの変更
の際でもデータを記憶領域に送信するだけで済み、機械
部品の知識の無い一般利用者でも容易に作業できる。
【0090】また本発明によれば、プログラムは原則と
して単純なデータの送受信の方式をイベント毎に羅列す
る書式のため、他のプログラム言語と比べ習得が容易で
あり、組み合わせにより様々な動作の可能性を広げる。
【0091】また本発明によれば、プログラム記述者は
各々の制御機能の内部動作は意識する必要はなく、送受
信すべきコマンドのみを理解すれば良いため、個々の技
術を習得する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における接続構成を示す概念図である。
【図2】本発明における電気スタンドでの実例を示す図
である。
【図3】本発明におけるデジタルテレビでの実例を示す
図である。
【符号の説明】
1A 処理装置 1B プログラム記憶領域 1C 補助記憶領域 1D 親演算装置 1E 親出力装置 1F 親入力装置 1G 被制御機能 1H 子入力装置 1I 子演算装置 1J 被制御機能回路 1K 子出力装置 2A 親チップ 2B 親演算装置 2C プログラム記憶領域 2D 一時記憶領域 2E 親インターフェース 2J 接触センサー 2F−1 接触センサーの被制御チップ 2G−1 接触センサーの子インターフェース 2H−1 接触センサーの子演算装置 2I−1 接触センサーの被制御機能回路 2K 電源回路 2F−2 電源回路の被制御チップ 2G−2 電源回路の子インターフェース 2H−2 電源回路の子演算装置 2I−2 電源回路の被制御機能回路 2L 電球 2M 調光つまみ 2F−3 調光つまみの被制御チップ 2G−3 調光つまみの子インターフェース 2H−3 調光つまみの子演算装置 2I−3 調光つまみの被制御機能回路 2N 調光器 2F−4 調光器の被制御チップ 2G−4 調光器の子インターフェース 2H−4 調光器の子演算装置 2I−4 調光器の被制御機能回路 2O 転倒センサー 2F−5 転倒センサーの被制御チップ 2G−5 転倒センサーの子インターフェース 2H−5 転倒センサーの子演算装置 2I−5 転倒センサーの被制御機能回路 3A 親チップ 3B 親演算装置 3C プログラム記憶領域 3D 一時記憶領域 3E 復帰記憶領域 3F 親インターフェース 3K 組み込みOS 3G−1 組み込みOSの被制御チップ 3H−1 組み込みOSの子インターフェース 3I−1 組み込みOSの子演算装置 3J−1 組み込みOSの被制御機能回路 3L ハードディスク 3G−2 ハードディスクの被制御チップ 3H−2 ハードディスクの子インターフェース 3I−2 ハードディスクの子演算装置 3J−2 ハードディスクの被制御機能回路 3M 映像出力装置 3G−3 映像装置の被制御チップ 3H−3 映像装置の子インターフェース 3I−3 映像装置の子演算装置 3J−3 映像装置の被制御機能回路 3N BS受信装置 3G−4 BS受信装置の被制御チップ 3H−4 BS受信装置の子インターフェース 3I−4 BS受信装置の子演算装置 3J−4 BS受信装置の被制御機能回路 3O インターネット接続装置 3G−5 インターネット接続装置の被制御チップ 3H−5 インターネット接続装置の子インターフェー
ス 3I−5 インターネット接続装置の子演算装置 3J−5 インターネット接続装置の被制御機能回路 3P サービスサーバ 3Q リモコン受信装置 3G−6 リモコン受信装置の被制御チップ 3H−6 リモコン受信装置の子インターフェース 3I−6 リモコン受信装置の子演算装置 3J−6 リモコン受信装置の被制御機能回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の命令体系を書き換え可能な不揮発性
    記憶領域に保持するプログラム記憶領域と、前記プログ
    ラム記憶領域に保持されている情報を解析し処理を行う
    演算装置と、前記演算装置より発する信号を接続された
    被制御機能に送信する出力装置と、接続された制御機構
    より送信された信号を受信し前記演算装置に伝達する入
    力装置とを有する事を特徴とした処理装置。
  2. 【請求項2】上記出力装置および入力装置に接続された
    被制御機能が複数台存在する場合に、各被制御機能に対
    して適切に信号を振り分ける事を特徴とした、上記請求
    項1における処理装置。
  3. 【請求項3】上記処理装置より信号を受ける子入力装置
    と、前記子入力装置の信号を受け、特定の信号の受信を
    検知することで対応する回路を動作させる子演算装置
    と、前記回路の動作結果を受け、上記処理装置に送るべ
    き信号を送出する子出力装置とを有することを特徴とし
    た、上記請求項1および2における被制御機能。
  4. 【請求項4】上記被制御機能の任意のひとつが、ネット
    ワークへの接続機能であることを特徴とした、上記請求
    項1および2における処理装置。
  5. 【請求項5】上記ネットワーク回線への接続機能を用い
    て外部よりデータを取得し、上記請求項1における不揮
    発性領域の内容を取得したデータに書き換えることで機
    能の変更を行うことを特徴とした、上記請求項1および
    2における処理装置。
  6. 【請求項6】上記ネットワーク回線への接続機能がイン
    ターネットへの接続であることを特徴とした、上記請求
    項1および2における処理装置。
  7. 【請求項7】上記請求項1における命令体系が、イベン
    ト駆動型処理言語であることを特徴とした、上記請求項
    1および2における処理装置。
  8. 【請求項8】上記請求項7におけるイベント駆動型処理
    言語が、イベントの優先順位によって処理の優先順位を
    変更することを特徴とした、上記請求項1および2にお
    ける処理装置。
  9. 【請求項9】上記請求項8におけるイベント駆動型処理
    言語が、未処理のイベントを複数保持可能であることを
    特徴とした、上記請求項1および2における処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163532A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Funai Electric Co Ltd 電子機器

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