JP2002214267A - 電波伝搬特性推定方法及びレイの空間分解能制御方法並びにシステム及びプログラム - Google Patents

電波伝搬特性推定方法及びレイの空間分解能制御方法並びにシステム及びプログラム

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JP2002214267A JP2001008368A JP2001008368A JP2002214267A JP 2002214267 A JP2002214267 A JP 2002214267A JP 2001008368 A JP2001008368 A JP 2001008368A JP 2001008368 A JP2001008368 A JP 2001008368A JP 2002214267 A JP2002214267 A JP 2002214267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラウンチング法において伝搬推定の対象環境
が与えられた場合に、推定精度の劣化を抑えながら所要
推定時間を短縮化する。 【解決手段】 与えられた観測領域内をレイが伝搬する
場合、その経路上に存在する障壁と衝突する際に、所定
の条件が満たされるまで当該レイ近傍の空間を複数の部
分空間に分割する。推定精度の劣化を招くと考えられる
レイ近傍の空間は、反射の際に、劣化の影響が少なくな
るまで分割し、細分化された各部分空間を個別に取扱う
ことが可能となり、電波伝搬の推定精度を従来方法より
も向上させることができる。一方、推定精度の劣化の影
響が小さいと考えられる場合は、空間分割を行わないた
め、送信アンテナから粗くレイを放射すれば、従来方法
よりもレイの総数が低減し、伝搬推定に要する全体の計
算時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電波伝搬特性推定方
法及びレイの空間分解能制御方法並びにシステム及びプ
ログラムに関し、特に幾何光学的手法による電波伝搬特
性予測における電波伝搬特性推定方式及びレイの空間分
解能制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムにおける基地局や親機
等の配置を支援するために電波伝搬シミュレータが用い
られる。電波伝搬シミュレータによって任意の受信点に
おける受信電力や遅延拡がりを評価できる。この情報を
もとに効果的な送信局の設置場所を決定し、配置が必要
な基地局数を削減する等の効率化が達成される。
【0003】電波伝搬シミュレーションは統計的手法と
決定論的手法とに大別できる。統計的手法は、距離や周
波数などを引数とする伝搬損失推定式を用いる手法であ
り、推定式中のパラメータは、伝搬損失の実測定で得ら
れた多数のデータをもとに多変量解析等の統計的手法に
より決定される。一方、決定論的手法は、アンテナから
放射される電波を多数の電波線(レイ)の集まりとして
表現する手法であり、各レイは幾何光学的に反射・透過
を繰り返しながら伝搬するものとする。観測点における
伝搬損および遅延量は、観測点に到達する各レイの電力
と伝搬時間を合成することにより求めることができる。
【0004】決定論的手法は、伝搬経路を追跡する方法
の違いから、更にイメージング法とラウンチング法とに
大別できる。イメージング法は送受信点間を結ぶレイの
反射・透過経路を反射面に対する鏡映点を求めて決定す
る手法である。反射・透過経路は、送受信点と反射・透
過障壁の位置が決まれば一意に求まるために、イメージ
ング法は厳密なレイの伝搬経路を探索する手法である。
【0005】一方、ラウンチング法は、受信点の位置に
関わり無く、アンテナから離散的な角度間隔でレイを放
射し、反射・透過等を繰返しながら受信点近傍を通過す
るレイを当該受信点に到達したレイとみなす手法であ
る。このラウンチング法は、送受信点間を結ぶレイの伝
搬経路の解をイメージング法のように厳密に求めるので
はなく、近似的に求めるために、伝搬経路探索に要する
時間を短縮できるという特徴がある。
【0006】ラウンチング法では、まず、送信アンテナ
の周囲に閉領域を定め、その閉領域を部分空間に分割す
る。次に、各部分空間に対して1本のレイを割当て、部
分空間と割当てたレイを同一視する。その後、送信アン
テナから放射される有限な本数のレイの伝搬経路を追跡
し、その結果を基にアンテナの周囲全空間の電波伝搬状
況を推定する。
【0007】アンテナ周囲の閉領域を部分空間に分割す
る方法の一例が、文献「Scott Y. Seidel,et al :“Si
te-Specific Propagation Prediction for Wireless In
-Building Personal Communication System Design”,
IEEE TRANSACTIONS VEHICULAR TECHNOLOGY,VOL.43,N
O.4 ,NOVEMBER 1994 ,pp.879-891」に説明されてい
る。
【0008】この文献では、先ず、図12のように、送
信アンテナ301の周囲に、正20面体の3次元閉領域
を設ける。次に、正20面体を構成する面、すなわち図
13のように、頂点406,407,408からなる正
三角形の平面を取出した後、点406,410,411
を用いて各辺を等間隔に分割する。頂点406,40
7,408からなる正三角形の各辺に平行で、かつ分割
点を通る線分を引くことにより、もとの正三角形と相似
な三角形が新しく内部に作られる。以上の処理を図12
の正20面体をなす全ての面に対して行い、正20面体
の重心と新しく生成された各正三角形の頂点とを結ぶ方
向へ、重心からの距離が等しくなるように各正三角形の
頂点を移動させると、例えば図14のようになる。
【0009】図14は図12の正20面体の各面をなす
正三角形の1辺を2等分した場合の図である。もとの正
20面体の重心に位置する送信アンテナ501から放射
されるレイは、送信アンテナ501と図14の多面体の
各頂点とを結ぶ各方向に放射される。図14には、一例
として頂点502を通るレイ504を示してある。この
とき、図13の多角形と送信アンテナ501から定まる
部分空間503はレイ504と同一視される。
【0010】図15はレイ601と同一視される部分空
間605を示す図である。点602において、レイ60
1に垂直な断面603の面積を、今後、点602におけ
る空間分解能と定義する。点602における空間分解能
は送信アンテナ604と点602との間の長さ、すなわ
ち当該レイの伝搬距離が長くなるに従い増大する。この
ように広い空間を1本のレイと同一視するようになるた
め、ラウンチング法による電波伝搬推定精度は、伝搬距
離が増大するに従い低下することになる。
【0011】そこで、空間分解能を伝搬距離に関わら
ず、常に一定の値以下に維持することを目的として、所
定の距離を伝搬するごとにレイを分割する手法が提案さ
れた。この手法の一例が、文献「Steven Fortune:“EF
FICIENT ALGORITHMS FOR PREDICTION OF INDOOR RADIO
PROPAGATION ”,in Proceedings of the 48th IEEE Veh
icular Technology Conference,May,1998,pp.572-576」
に記されている。図16はこの文献の手法を説明する図
である。
【0012】図16の三角錐712は、割当てられたレ
イ702の送信アンテナ701からの伝搬距離が所定の
値に達すると、三角錐708から三角錐711に細分さ
れる。細分された三角錐には、それぞれレイ704から
レイ707が割当てられ、以降、同様な処理が繰返され
る。この結果、空間分解能は伝搬距離に関わらず常に一
定値以下に保たれることになるのである。
【0013】図17は観測領域017と、送信点015
と、受信点016、2つの物体001,002とが与え
られた場合のラウンチング法の動作について説明する図
である。図17では、簡単のため2次元平面に限定して
動作の説明をするが、実際には3次元空間内で動作させ
ることは勿論である。
【0014】離散的な間隔で伝搬経路003の方向へ放
射されたレイは、点018で物体001へ入射し、その
結果、反射レイ005と透過レイ004とが生成され
る。反射レイ005は、さらに点019で物体002へ
入射し、再び反射レイ006と透過レイ007とが生成
される。生成された反射レイ006は受信点016の近
傍を通過するため、レイ006を受信点に到来したレイ
とみなし、経路003,005,006からなる経路を
送信点015と受信点016とを結ぶ伝搬経路の一つと
みなす。
【0015】伝搬経路003,005,006から求ま
る受信電力ならびに到来遅延時間は図18のように記録
される。図18の横軸103はレイが送信点015から
受信点016まで経路003,005,006を経由し
て到達するのに要した遅延時間を示し、縦軸102は当
該経路を経て到達したレイが有する電力強度を表す。透
過レイ004ならびに007についても、伝搬経路00
3,005,006と同様の反射・透過レイ探索を繰り
返し、受信点016の近傍をレイが通過した場合には、
伝搬経路006の場合と同様に到来レイとして扱い、以
上の処理を探索終了条件を満たすまで続ける。
【0016】探索終了条件は、反射・透過点での受信電
界強度が所定値を下回った場合、または反射・透過の総
数が所定の回数に達した場合などとする。送信点015
から伝搬経路003の方向へ放射されたレイの反射・透
過経路探索が終了した後、方向008から014のよう
に他の放射方向へ向けてレイを放射した場合についても
同様に反射・透過経路探索を行う。事前に定めた全ての
方向へレイを放射し、以上の伝搬経路探索を行うことに
より、受信点016における遅延プロファイルである図
19が得られる。図19の横軸203は送信点015か
ら受信点016へ到達するのに要した時間を示し、縦軸
202は当該経路を通過したレイが有する電力強度を表
す。
【0017】受信電力は図19に示した全ての経路の電
力強度の和で与えられ、歪の程度を示す遅延拡がりは、
各遅延時間において受信電力に対する当該電力強度の電
力比を当該遅延時間の出現確率として、遅延時間の標準
偏差により与えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したラウンチング
法では、レイと近傍の部分空間が同一視されるために、
レイが障壁と反射する場合は、レイ近傍の部分空間でも
同様な反射が生じているとみなされる。そのため、推定
精度の観点からは、反射点における空間分解能を当該障
壁の面積に比べて大きくなり過ぎないように設定するこ
とが望ましい。しかし、推定精度の向上を目的として全
体の空間分解能の上限値を各障壁との反射の際に要求さ
れる空間分解能の最小値に設定すると、電波伝搬推定に
要する計算時間が増大するという問題点がある。その理
由は、空間分解能を小さくすると放射するレイの総数が
増大し、経路探索に要する全体の時間が増大するからで
ある。
【0019】一方、推定に要する計算時間を抑えるため
に空間分解能の上限値を比較的大きく設定すると、全体
の推定精度に劣化が生じるという問題点がある。その理
由は、所要空間分解能が小さな障壁でレイが反射する場
合には、実際には反射が生じていないレイ近傍の領域で
もレイと同様に反射が生じているとみなすからである。
【0020】本発明は、ラウンチング法において伝搬推
定の対象環境が与えられた場合に、推定精度の劣化を抑
えながら所要推定時間を短縮化する手法を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、3次元
空間上に規定される観測領域内に複数の物体が与えら
れ、前記観測領域内に電波線(レイ)が与えられ、前記
物体のうち前記レイを遮蔽する遮蔽物の検出を行って電
波伝搬特性の推定をなす電波伝搬特性推定方法であっ
て、前記レイが前記遮蔽物と衝突する場面において、前
記レイを包含する閉空間を複数の部分空間に分割し、こ
れ等各部分空間により包含されるレイを新たに生成する
ことを特徴とする電波伝搬特性推定方法が得られる。
【0022】また、本発明によれば、3次元空間上に規
定される観測領域内に複数の物体が与えられ、前記観測
領域内に電波線(レイ)が与えられると共に、前記レイ
の近傍に前記レイと同一視される空間が与えられ、前記
物体のうち前記レイを遮蔽する遮蔽物と前記レイが衝突
した際に、予め定められた基準に基づき前記レイの空間
分解能の調節を行う電波伝搬特性推定におけるレイの空
間分解能制御方法であって、前記遮蔽物と前記レイとの
衝突点を検出する第一のステップと、前記レイと同一視
される前記空間を分割するか否かの判定を、所定判定基
準に従って行う第二のステップと、この第二のステップ
で前記レイと同一視される前記空間を分割すると判定さ
れた場合に、前記レイと同一視される前記空間を複数の
部分空間に分割する第三のステップと、この第三のステ
ップにおいて分割された前記部分空間の各々に対して同
一視するレイを割当てる第四のステップとを含むことを
特徴とするレイの空間分解能制御方法が得られる。
【0023】そして、前記第三のステップにおける分割
数はM個(Mは2以上の整数)に設定されており、i番
目(iは1〜M)の前記部分空間に対して前記第四のス
テップにおいてレイを割当てた後、割当てた各レイに対
して再び前記第一から第四のステップを適用し、前記第
二のステップにおいて当該レイと同一視される前記空間
を分割しないと判定されるまで前記第一から第四のステ
ップを、順次繰返すことを特徴とする。
【0024】また、前記第二のステップにおける前記判
定基準は、前記遮蔽物との衝突点における前記レイの電
界強度が所定の値以上であるか否かを調べる第一の判定
基準と、前記遮蔽物の衝突面を含む平面による前記レイ
近傍の前記空間の断面に対する前記遮蔽物の衝突面の面
積比が所定値以下であるか否かを調べる第二の判定基準
とからなることを特徴とし、更には、前記判定基準は、
前記断面の面積が所定の値以上であり、かつ前記レイと
前記衝突面の法線との成す角(入射角)が所定値以上で
あるか否かを調べる第三の判定基準を含むことを特徴と
する。
【0025】また、円錐に内接する錐体のうち、前記円
錐との体積誤差が小さい錐体を設け、その中心線を前記
レイの経路とすることにより前記レイ近傍の前記空間を
前記錐体によって形成し、前記第三のステップにおい
て、前記レイ近傍の空間を形成する前記錐体に相似な複
数の錐体を用いて前記レイ近傍の空間を複数の部分空間
に分割する際に、前記レイ近傍の空間を形成する前記錐
体と、この錐体を分割する前記錐体に相似な前記複数の
錐体の和との体積誤差が小さくなるように、前記レイの
近傍に前記複数の錐体を配置することを特徴とする。
【0026】更に、前記第三のステップにおいて、円錐
に内接する前記錐体として三角錐を用い、前記三角錐に
相似な複数の同一三角錐を前記三角錐内部に隙間無く配
置できるように前記相似三角錐の大きさを設定すること
を特徴とし、また前記第三のステップにおいて、円錐に
内接する前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐
に相似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その
前記相似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な
6個の正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7
個の前記相似正六角錐の和の体積と、もとの前記正六角
錐の体積誤差が最小となるように前記相似六角錐の大き
さを設定し配置することを特徴とする。
【0027】更にはまた、前記第三のステップにおい
て、円錐に内接する前記錐体として正六角錐を用い、前
記正六角錐に相似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配
置し、その前記相似正六角錐の各側面に前記相似正六角
錐と同一な6個の正六角錐を各々側面が接するように配
置し、全7個の前記相似正六角錐の和からなる錐体の最
外郭側面がもとの前記正六角錐の側面に内接するように
前記相似六角錐の大きさを設定し配置することを特徴と
する。また、前記第三のステップにおいて、円錐に内接
する前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に相
似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前記
相似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6個
の正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個の
前記相似正六角錐の和からなる錐体の最外郭側面に、も
との前記正六角錐が内接するように前記相似六角錐の大
きさを設定し配置することを特徴とする。
【0028】本発明によれば、3次元空間上に規定され
る観測領域内に複数の物体が与えられ、前記観測領域内
に電波線(レイ)が与えられ、前記物体のうち前記レイ
を遮蔽する遮蔽物の検出を行って電波伝搬特性の推定を
なす電波伝搬特性推定システムであって、前記レイが前
記遮蔽物と衝突する場面において、前記レイを包含する
閉空間を複数の部分空間に分割し、これ等各部分空間に
より包含されるレイを新たに生成することを特徴とする
電波伝搬特性推定システムが得られる。
【0029】また、本発明によれば、3次元空間上に規
定される観測領域内に複数の物体が与えられ、前記観測
領域内に電波線(レイ)が与えられると共に、前記レイ
の近傍に前記レイと同一視される空間が与えられ、前記
物体のうち前記レイを遮蔽する遮蔽物と前記レイが衝突
した際に、予め定められた基準に基づき前記レイの空間
分解能の調節を行う電波伝搬特性推定におけるレイの空
間分解能制御システムであって、前記遮蔽物と前記レイ
との衝突点を検出する衝突点検出手段と、前記レイと同
一視される前記空間を分割するか否かの判定を、所定判
定基準に従って行う判定手段と、この判定手段で前記レ
イと同一視される前記空間を分割すると判定された場合
に、前記レイと同一視される前記空間を複数の部分空間
に分割する分割手段と、この分割手段において分割され
た前記部分空間の各々に対して同一視するレイを割当て
る割当手段とを含むことを特徴とするレイの空間分解能
制御システムが得られる。
【0030】そして、前記分割手段における分割数はM
個(Mは2以上の整数)に設定されており、i番目(i
は1〜M)の前記部分空間に対して前記割当手段におい
てレイを割当てた後、割当てた各レイに対して再び前記
衝突点検出手段、前記判定手段、前記分割手段及び前記
割当手段を実行制御し、前記判定手段において当該レイ
と同一視される前記空間を分割しないと判定されるま
で、前記衝突点検出手段、前記判定手段、前記分割手段
及び前記割当手段を、順次繰返し実行制御する制御手段
とを含むことを特徴とする。
【0031】また、前記判定手段における前記判定基準
は、前記遮蔽物との衝突点における前記レイの電界強度
が所定の値以上であるか否かを調べる第一の判定基準
と、前記遮蔽物の衝突面を含む平面による前記レイ近傍
の前記空間の断面に対する前記遮蔽物の衝突面の面積比
が所定値以下であるか否かを調べる第二の判定基準とか
らなることを特徴とし、更に、前記判定基準は、前記断
面の面積が所定の値以上であり、かつ前記レイと前記衝
突面の法線との成す角(入射角)が所定値以上であるか
否かを調べる第三の判定基準を含むことを特徴とする。
【0032】また、円錐に内接する錐体のうち、前記円
錐との体積誤差が小さい錐体を設け、その中心線を前記
レイの経路とすることにより前記レイ近傍の前記空間を
前記錐体によって形成し、前記分割手段において、前記
レイ近傍の空間を形成する前記錐体に相似な複数の錐体
を用いて前記レイ近傍の空間を複数の部分空間に分割す
る際に、前記レイ近傍の空間を形成する前記錐体と、こ
の錐体を分割する前記錐体に相似な前記複数の錐体の和
との体積誤差が小さくなるように、前記レイの近傍に前
記複数の錐体を配置することを特徴とする。
【0033】更に、前記分割手段において、円錐に内接
する前記錐体として三角錐を用い、前記三角錐に相似な
複数の同一三角錐を前記三角錐内部に隙間無く配置でき
るように前記相似三角錐の大きさを設定することを特徴
とし、また、前記分割手段において、円錐に内接する前
記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に相似な正
六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前記相似正
六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6個の正六
角錐を各々側面が接するように配置し、全7個の前記相
似正六角錐の和の体積と、もとの前記正六角錐の体積誤
差が最小となるように前記相似六角錐の大きさを設定し
配置することを特徴とする。
【0034】また、前記分割手段において、円錐に内接
する前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に相
似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前記
相似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6個
の正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個の
前記相似正六角錐の和からなる錐体の最外郭側面がもと
の前記正六角錐の側面に内接するように前記相似六角錐
の大きさを設定し配置することを特徴とする。更に、前
記分割手段において、円錐に内接する前記錐体として正
六角錐を用い、前記正六角錐に相似な正六角錐を前記正
六角錐の中心に配置し、その前記相似正六角錐の各側面
に前記相似正六角錐と同一な6個の正六角錐を各々側面
が接するように配置し、全7個の前記相似正六角錐の和
からなる錐体の最外郭側面に、もとの前記正六角錐が内
接するように前記相似六角錐の大きさを設定し配置する
ことを特徴とする。
【0035】本発明によれば、3次元空間上に規定され
る観測領域内に複数の物体が与えられ、前記観測領域内
に電波線(レイ)が与えられ、前記物体のうち前記レイ
を遮蔽する遮蔽物の検出を行って電波伝搬特性の推定を
なす電波伝搬特性推定方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムであって、前記レイが前記遮蔽物と衝
突する場面において、前記レイを包含する閉空間を複数
の部分空間に分割し、これ等各部分空間により包含され
るレイを新たに生成することを特徴とするプログラムが
得られる。
【0036】また、本発明によれば、3次元空間上に規
定される観測領域内に複数の物体が与えられ、前記観測
領域内に電波線(レイ)が与えられると共に、前記レイ
の近傍に前記レイと同一視される空間が与えられ、前記
物体のうち前記レイを遮蔽する遮蔽物と前記レイが衝突
した際に、予め定められた基準に基づき前記レイの空間
分解能の調節を行う電波伝搬特性推定におけるレイの空
間分解能制御方法をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムであって、前記遮蔽物と前記レイとの衝突点を
検出する第一のステップと、前記レイと同一視される前
記空間を分割するか否かの判定を、所定判定基準に従っ
て行う第二のステップと、この第二のステップで前記レ
イと同一視される前記空間を分割すると判定された場合
に、前記レイと同一視される前記空間を複数の部分空間
に分割する第三のステップと、この第三のステップにお
いて分割された前記部分空間の各々に対して同一視する
レイを割当てる第四のステップと含むことを特徴とする
プログラムが得られる。
【0037】本発明の作用を述べる。本発明では、与え
られた観測領域内をレイが伝搬する場合、その経路上に
存在する障壁とレイが衝突する際に、所定の条件が満た
されるまで当該レイ近傍の部分空間を複数の部分空間に
分割する。従来の方法では、反射とは無関係に伝搬距離
に応じて一律に部分空間を分割していたが、本発明の方
法によれば、一律に扱った場合に推定精度の劣化を招く
と考えられる部分空間は、劣化の影響が少なくなるまで
分割し、細分化された各部分空間を個別に取り扱うこと
が可能となる。このような手法を採用することにより、
電波伝搬の推定精度を従来方法よりも向上させることが
可能となる。一方、推定精度の劣化の影響が小さいと考
えられる場合は、当該部分空間を分割しないため、空間
分解能の初期値を比較的大きめに設定しておけば、従来
の方法において推定精度の向上を狙って一律に空間分解
能を小さく設定した場合よりもレイの総数が低減し、伝
搬推定に要する全体の計算時間を短縮させることができ
る。
【0038】これらの特徴により、本発明では、与えら
れた推定領域に応じて空間分解能を適応制御することが
可能なことから、従来の方法に比べて推定精度の向上と
計算時間の短縮を両立させることが可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本発
明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の実施例の
動作を示す流れ図であり、2つのルーチンA,B(81
8,819)よりなるものとする。図1では、3次元空
間上に観測領域が与えられ、当該観測領域内に壁や什器
等の物体が与えられ、当該観測領域内の点Pから当該伝
搬方向へ放射されるレイが与えられることを前提とし
(ステップ802)、反射点における反射・透過レイを
生成するまでの一連の流れを示す。
【0040】ここで、点Pとは、ラウンチング法におけ
る反射・透過点もしくは送信アンテナの位置を指し、具
体的には従来技術の説明において参照した図17におけ
る点018、点019、送信アンテナ015等を指すも
のとする。また、当該伝搬方向とは、点Pが送信アンテ
ナである場合は、送信アンテナの周囲に設けた離散的な
放射方向を指し、具体的には従来の技術で説明したよう
に図17の方向003、008〜014等、もしくは図
14の送信アンテナ501と多面体の各頂点を結ぶ方
向、例えばレイ504の方向等を指すものとする。一
方、点Pが反射・透過点である場合は、反射レイもしく
は透過レイの方向を指し、具体的には図17における伝
搬経路003〜007等を指すものとする。
【0041】まず、点Pから当該伝搬方向へ放射したレ
イが観測領域内の物体と衝突する点、すなわち反射点を
探索し検出する(ステップ803,804)。次に、反
射点に入射する当該レイと同一視されている部分空間
を、より小さな部分空間に細分化するか否かの判定を事
前に定めた判定基準(後述)に基づいて行う(ステップ
805)。
【0042】当該部分空間をより小さな部分空間に細分
する場合は、事前に定めた方法(後述)に基づいて当該
部分空間をM個(Mは整数)の部分空間に分割し(ステ
ップ806)、ルーチンB(819)へ移行する(ステ
ップ807)。当該部分空間の細分化を行わない場合に
は、当該反射点における反射レイと透過レイを生成し終
了する(ステップ808,809)。また、ステップ8
04で反射点が検出されなければ終了となる。
【0043】ルーチンB(819)では、まず内部変数
i(i=1〜M)を定義し、初期値としてi=1を与え
る(ステップ811)。次に、ルーチンA(818)の
ステップ806でM個に分割された部分空間のうちi番
目の部分空間を選択する(ステップ812)。そして、
選択したi番目の部分空間にレイを割当て(ステップ8
20)、そのレイの伝搬方向を事前に定めた方法(後
述)に基づいて算出する(ステップ813)。
【0044】ここで、ステップ806で細分化された部
分空間にステップ820で割当てられたレイが、ステッ
プ813で求めた当該伝搬方向へ起点Pから放射される
ことを前提とし、再度ルーチンA(818)へ移行す
る。ルーチンA(818)では、細分化された部分空間
をさらに細分化するかどうかの判定を行い、細分化する
場合は、ステップ805で再度細分化処理を行い、ルー
チンB(819)へ移行する。細分化を行わない場合に
は、反射・透過レイを生成して(ステップ808)終了
する(ステップ809)。
【0045】ステップ814でルーチン818へ移行
し、ステップ809でルーチン818を終了した場合
は、その直後にステップ815へ移行する。ステップ8
15では、内部変数iの値がMより小さいか否かの判定
を行い、Mよりも小さい場合は、iに1を加算して(ス
テップ817)他の部分空間を選択する(ステップ81
2)。iの値がM以上である場合は、ルーチン819を
終了する(ステップ816)。
【0046】ステップ807でルーチン819へ移行
し、ステップ816でルーチン819を終了した場合
は、その直後にステップ809へ移行し、入れ子となっ
ているルーチン818の一つを終了する。以上の処理
を、ステップ806で部分空間を細分化する必要がなく
なるまで実行する。
【0047】図1に示した発明の実施例の具体的動作例
を、図2〜図5を用いて説明する。図2は部分空間と障
壁の交差面の生成過程を説明する図である。点901か
ら放射されたレイ902は、点903において障壁90
6と衝突する。線908は障壁906に対する法線であ
り、角度907は障壁906に対するレイ902の入射
角を指す。このとき、レイ902近傍の部分空間904
と障壁906とによって、交差面905が生じる。図2
はアンテナ周囲の空間を三角錐によって分割した場合を
示す。
【0048】図3は本発明における部分空間の細分化を
説明する図であり、図2においてθ=0の場合を示して
いる。図31(a)は、レイ902が点1213へ入射
した結果、障壁1212と部分空間の断面1211とに
よって生じる交差面1212(斜線部分)を示してい
る。点903において、部分空間904を細分するか否
かの判定基準(図1のフローのステップ805の判定基
準)の一例として、以下の項目が挙げられる。
【0049】(1)点1213における当該レイの電界
強度が所定値以上である: (2)部分空間断面1211に対する交差面1212の
面積比が所定値以下である: (3)部分空間断面1211の面積が所定の値以上であ
り、かつレイ902の入射角907が所定値以上であ
る:基本的には、上記の3項目の基準のうち(1)及び
(2)を同時に満たす場にを部分空間904の分割(細
分)を行うものとするが、これ等2つの基準に加えて、
(3)の基準を更に付加して、3つの基準を同時に満た
す場合に部分空間の分割(細分)を行うものとしても良
い。
【0050】細分した部分空間に割当てられるレイの伝
搬方向の決定方法(図1のフローのステップ813の方
向算出法)としては、例えば以下の方法が挙げられる。
まず、点903と点901とを結ぶ線分上の任意の点に
おいてレイ902に対し垂直な面で部分空間を切断す
る。その結果生じる、図4のような部分空間の断面13
09をM個(この例では、M=4)の相似な領域130
5〜1308に分割し、点1301〜1304のように
各領域の重心点を求める。同様な重心点を部分空間の別
の切断面についても求める。対向する重心点同士を結ぶ
と、図5のように所望の伝搬方向ベクトル1901が得
られる。
【0051】なお、図3〜図5はM=4の場合を示した
ものであるが、Mが他の値の場合も同様である。
【0052】このように部分空間904を細分すると、
反射点903における部分空間の断面は図3(b)の様
になる。図9のフロー及び上記の分割判定基準に基づく
と、例えば、部分空間1202はこれ以上分割されず
に、部分空間1202に割当てられたレイは障壁121
2で反射することなく、点1206を通過して他の障壁
に衝突するまで進行を続ける。この部分空間1202が
分割されないのは、図1のフローにおけるステップ80
4で反射点が検出されないからであり、詳述すると、こ
の部分空間1202に割当てられたレイは、点1206
を通過してしまい、障壁1212で反射しないからであ
る。
【0053】一方、部分空間1203は上記基準を満た
しているとして、図3(c)のように取出された後、さ
らに細分され、以後同様に必要なだけ細分化が行われ
る。
【0054】次に、本実施例の効果について説明する。
本実施例では、当該部分空間と障壁との交差面と反射点
における当該部分空間の断面の面積比を分割判定の基準
とし、実際には反射が生じていない領域を分割して別扱
いにすることができる(上記判定基準の(2))。ま
た、図6に示すとおり、電波の反射率は一般に入射角が
大きくなるにつれて急増することが多いが、当該レイの
入射角度を判定基準とすることにより、本来は異なる角
度で障壁に入射し反射率が大きく異なる領域を分割して
別扱いにすることができる(上記判定基準の(3))。
【0055】これらの作用によって、ラウンチング法よ
る推定精度を向上させることができることになるのであ
る。一方、本実施の形態では細分した後の部分空間はも
との部分空間と相似であるため、以降の細分化処理にお
いても同様な処理を繰り返し適用することができ、処理
を簡易化することが可能である。さらに、分割前の部分
領域は分割後の部分空間の和で与えられるために、アン
テナ周囲の全空間を隙間無く推定することが可能であ
る。
【0056】以上述べた実施例の処理動作から、この処
理動作を実現するための機能ブロックが、図7に示す様
に得られることになる。図7を参照すると、衝突検出部
1と、部分空間分割判定部2と、部分空間分割部3と、
部分空間へのレイ割当部4と、制御部(CPU)5と、
RAM(ランダムアクセスメモリ)6と、ROM(リー
ドオンリメモリ)7とを含んで構成される。
【0057】衝突検出部1はレイと遮蔽物(障壁)との
衝突を検出する機能を有しており、例えば、図3の例で
は、障壁1212に対してレイが衝突する関係にあり、
これは障壁1212の面を表す3次元空間上に規定され
る式と、同じくレイを表す3次元空間上に規定される式
とを連立させて解く手法を採用することで、衝突の有無
が判定可能である。
【0058】部分空間判定部2はレイと同一視される空
間を分割するか否かの判定を、上述した判定基準に従っ
て判定する機能を有しており、部分空間分割部3は上述
した予め定められた規定に従って当該空間を複数の部分
空間に分割する機能を有する。部分空間へのレイ割当部
4は分割された部分空間の各々に対して同一視するレイ
を割当てる機能を有する。
【0059】制御部5はCPU(コンピュータの中央演
算処理部に相当)からなり、ROM7の記録媒体に予め
格納されている動作制御プログラムを読込んで、このプ
ログラムの制御手順に従って、作業用メモリであるRA
M6を使用しつつ各部1〜4を制御し、図1に示した動
作処理を実行制御するものである。すなわち、そのプロ
グラムがCPUの動作を制御するものであり、プログラ
ム制御されたそのCPUが、当該プログラムにより指令
されて、上記の各処理を行うようになっている。
【0060】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照して説明する。第1の実施例においては、レイ
に垂直な平面で部分空間を切断したときに、図4に示す
形態となるようにアンテナ周囲の空間を錐体で分割して
いた。これに対して、第2の実施例では、部分空間の断
面が図8となるようにアンテナ周囲の空間を分割してい
る点で異なる。図8では、正6角形1408と相似な正
6角形1409〜1415で部分空間を細分化するM=
7の場合を示している。正6角形1409〜1414は
それぞれ辺の中点1416〜1421で正6角形140
8の頂点と接しており、分割後に各部分空間に割当てら
れるレイは正6角形1409〜1415の重心1401
〜1407を通る。
【0061】この第2の実施例で用いた正6角形のよう
に比較的円形に近い図形を用いた場合、受信アンテナ近
傍をレイが通過した場合にそのレイを取込むか否かの判
定を簡易化でき処理速度を向上させることができる。そ
の理由は、一般にこの判定が、当該レイ近傍の部分空間
の内部に受信アンテナが含まれるか否かを調べることに
よって行われることが多いためである。そこで、当該部
分空間を図9のように正6角形1602の外接円160
1を当該レイに垂直な切断面とする部分空間で近似する
ことによって、この判定は受信アンテナと当該レイの間
の距離を調べることに帰着でき、判定処理の簡易化が達
成できる。
【0062】次に、本発明の第3の実施例について図面
を参照して説明する。当該部分空間の断面が図8となる
ようにアンテナ周囲の空間を分割した場合、分割前の断
面1408と分割後の部分空間の和領域を比較すると、
図8で斜線で示した部分のような過不足領域が生じる。
そこで、分割後の部分空間が分割前の部分空間の領域外
にはみ出さないような分割形態を図10に示す。
【0063】一方、分割後の部分空間と分割前の部分空
間との間に隙間が生じないように設定した分割形態を図
11に示す。図10では、頂点1801〜1812が正
6角形1813に内接するように、分割後の正6角形の
大きさを設定している。一方、図11では、分割前の正
6角形の各辺の中点1501〜1506において、分割
後の正6角形と交差するように、分割後の正6角形の大
きさを設定している。
【0064】特に、図11の分割形態を用いた場合は、
第1の実施例と同様に、アンテナ周囲の空間の電波伝搬
状況を隙間なく推定することができる。
【0065】部分空間分割の例として上述の様に種々示
しているが、要は、円錐に内接する錐体のうち、この円
錐との体積誤差が小さい錐体を設け、その中心線をレイ
の経路とすることによりレイ近傍の空間を当該錐体によ
って形成し、レイ近傍の空間を形成するこの錐体に相似
な複数の錐体を用いてレイ近傍の空間を複数の部分空間
に分割する際に、レイ近傍の空間を形成する錐体と、こ
の錐体を分割する錐体に相似な複数の錐体の和との体積
誤差が小さくなるように、レイの近傍に複数の錐体を配
置すれば良い。
【0066】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、従来
の方法に比べてラウンチング法におけるレイの密度を柔
軟に制御し、推定精度の向上と計算時間の短縮を効率よ
く両立できるという効果がある。その理由は、従来の方
法では伝搬距離に応じて一律にレイの密度を制御してい
たのに対し、本発明では、反射・透過の際にレイの密度
が過小で推定精度の劣化を招くと考えられる場合に、劣
化が小さいと判断されるまでレイの密度を増大させるた
めである。これにより、推定精度を損なわない範囲で不
必要なレイの生成による計算時間の増大を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の動作を示すフロー図である。
【図2】部分空間と障壁の交差面の生成過程を説明する
図である。
【図3】本発明における部分空間の細分化を説明する図
である。
【図4】本発明の第1の実施例における部分空間の分割
例を示す断面図である。
【図5】分割された部分空間に割当てられたレイの伝搬
方向を求める過程を説明する図である。
【図6】反射率の入射角特性の例を示す図である。
【図7】本発明の機能ブロックの例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例における部分空間の分割
例を示す断面図である。
【図9】部分空間の円錐近似を説明する図である。
【図10】本発明の第3の実施例における部分空間の分
割の一例を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における部分空間の分
割の他の例を示す断面図である。
【図12】送信アンテナ周囲の閉領域の例を示す図であ
る。
【図13】送信アンテナ周囲の閉領域の分割過程を説明
する図である。
【図14】離散的間隔によるレイの放射を説明する図で
ある。
【図15】レイと部分空間の例を示す図である。
【図16】従来の手法による部分空間の分割を説明する
図である。
【図17】ラウンチング法の説明図である。
【図18】一本のレイに対する観測点におけるパスプロ
ファイルの例を示す図である。
【図19】ラウンチング法によって得られる観測点にお
けるパスプロファイルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 衝突検出部 2 部分空間分割判定部 3 部分空間分割部 4 部分空間へのレイ割当部 5 制御部 6 RAM 7 ROM 001,002 物体(遮蔽物) 003〜014 レイ伝搬方向 015 送信アンテナ位置 016 受信点 018,019,901,903 反射・透過点 902,1901 レイ 904 部分空間 905 交差面 906 障壁

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元空間上に規定される観測領域内に
    複数の物体が与えられ、前記観測領域内に電波線(レ
    イ)が与えられ、前記物体のうち前記レイを遮蔽する遮
    蔽物の検出を行って電波伝搬特性の推定をなす電波伝搬
    特性推定方法であって、 前記レイが前記遮蔽物と衝突する場面において、前記レ
    イを包含する閉空間を複数の部分空間に分割し、これ等
    各部分空間により包含されるレイを新たに生成すること
    を特徴とする電波伝搬特性推定方法。
  2. 【請求項2】 3次元空間上に規定される観測領域内に
    複数の物体が与えられ、前記観測領域内に電波線(レ
    イ)が与えられると共に、前記レイの近傍に前記レイと
    同一視される空間が与えられ、前記物体のうち前記レイ
    を遮蔽する遮蔽物と前記レイが衝突した際に、予め定め
    られた基準に基づき前記レイの空間分解能の調節を行う
    電波伝搬特性推定におけるレイの空間分解能制御方法で
    あって、 前記遮蔽物と前記レイとの衝突点を検出する第一のステ
    ップと、 前記レイと同一視される前記空間を分割するか否かの判
    定を、所定判定基準に従って行う第二のステップと、 この第二のステップで前記レイと同一視される前記空間
    を分割すると判定された場合に、前記レイと同一視され
    る前記空間を複数の部分空間に分割する第三のステップ
    と、 この第三のステップにおいて分割された前記部分空間の
    各々に対して同一視するレイを割当てる第四のステップ
    と、を含むことを特徴とするレイの空間分解能制御方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第三のステップにおける分割数はM
    個(Mは2以上の整数)に設定されており、i番目(i
    は1〜M)の前記部分空間に対して前第四のステップに
    おいてレイを割当てた後、割当てた各レイに対して再び
    前記第一から第四のステップを適用し、前記第二のステ
    ップにおいて当該レイと同一視される前記空間を分割し
    ないと判定されるまで前記第一から第四のステップを、
    順次繰返すことを特徴とする請求項2記載のレイの空間
    分解能制御方法。
  4. 【請求項4】 前記第二のステップにおける前記判定基
    準は、前記遮蔽物との衝突点における前記レイの電界強
    度が所定の値以上であるか否かを調べる第一の判定基準
    と、前記遮蔽物の衝突面を含む平面による前記レイ近傍
    の前記空間の断面に対する前記遮蔽物の衝突面の面積比
    が所定値以下であるか否かを調べる第二の判定基準とか
    らなることを特徴とする請求項2または3記載のレイの
    空間分解能制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第二のステップにおける前記判定基
    準は、前記断面の面積が所定の値以上であり、かつ前記
    レイと前記衝突面の法線との成す角(入射角)が所定値
    以上であるか否かを調べる第三の判定基準を更に含むこ
    とを特徴とする請求項4記載のレイの空間分解能制御方
    法。
  6. 【請求項6】 円錐に内接する錐体のうち、前記円錐と
    の体積誤差が小さい錐体を設け、その中心線を前記レイ
    の経路とすることにより前記レイ近傍の前記空間を前記
    錐体によって形成し、 前記第三のステップにおいて、前記レイ近傍の空間を形
    成する前記錐体に相似な複数の錐体を用いて前記レイ近
    傍の空間を複数の部分空間に分割する際に、前記レイ近
    傍の空間を形成する前記錐体と、この錐体を分割する前
    記錐体に相似な前記複数の錐体の和との体積誤差が小さ
    くなるように、前記レイの近傍に前記複数の錐体を配置
    することを特徴とする請求項2〜5いずれか記載のレイ
    の空間分解能制御方法。
  7. 【請求項7】 前記第三のステップにおいて、円錐に内
    接する前記錐体として三角錐を用い、前記三角錐に相似
    な複数の同一三角錐を前記三角錐内部に隙間無く配置で
    きるように前記相似三角錐の大きさを設定することを特
    徴とする請求項2〜5いずれか記載のレイの空間分解能
    制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第三のステップにおいて、円錐に内
    接する前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に
    相似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前
    記相似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6
    個の正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個
    の前記相似正六角錐の和の体積と、もとの前記正六角錐
    の体積誤差が最小となるように前記相似六角錐の大きさ
    を設定し配置することを特徴とする請求項2〜5いずれ
    か記載のレイの空間分解能制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第三のステップにおいて、円錐に内
    接する前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に
    相似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前
    記相似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6
    個の正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個
    の前記相似正六角錐の和からなる錐体の最外郭側面がも
    との前記正六角錐の側面に内接するように前記相似六角
    錐の大きさを設定し配置することを特徴とする請求項2
    〜5いずれか記載のレイの空間分解能制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第三のステップにおいて、円錐に
    内接する前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐
    に相似な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その
    前記相似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な
    6個の正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7
    個の前記相似正六角錐の和からなる錐体の最外郭側面
    に、もとの前記正六角錐が内接するように前記相似六角
    錐の大きさを設定し配置することを特徴とする請求項2
    〜5いずれか記載のレイの空間分解能制御方法。
  11. 【請求項11】 3次元空間上に規定される観測領域内
    に複数の物体が与えられ、前記観測領域内に電波線(レ
    イ)が与えられ、前記物体のうち前記レイを遮蔽する遮
    蔽物の検出を行って電波伝搬特性の推定をなす電波伝搬
    特性推定システムであって、 前記レイが前記遮蔽物と衝突する場面において、前記レ
    イを包含する閉空間を複数の部分空間に分割し、これ等
    各部分空間により包含されるレイを新たに生成すること
    を特徴とする電波伝搬特性推定システム。
  12. 【請求項12】 3次元空間上に規定される観測領域内
    に複数の物体が与えられ、前記観測領域内に電波線(レ
    イ)が与えられると共に、前記レイの近傍に前記レイと
    同一視される空間が与えられ、前記物体のうち前記レイ
    を遮蔽する遮蔽物と前記レイが衝突した際に、予め定め
    られた基準に基づき前記レイの空間分解能の調節を行う
    電波伝搬特性推定におけるレイの空間分解能制御システ
    ムであって、 前記遮蔽物と前記レイとの衝突点を検出する衝突点検出
    手段と、 前記レイと同一視される前記空間を分割するか否かの判
    定を、所定判定基準に従って行う判定手段と、 この判定手段で前記レイと同一視される前記空間を分割
    すると判定された場合に、前記レイと同一視される前記
    空間を複数の部分空間に分割する分割手段と、 この分割手段において分割された前記部分空間の各々に
    対して同一視するレイを割当てる割当手段と、を含むこ
    とを特徴とするレイの空間分解能制御システム。
  13. 【請求項13】 前記分割手段における分割数はM個
    (Mは2以上の整数)に設定されており、i番目(iは
    1〜M)の前記部分空間に対して前記割当手段において
    レイを割当てた後、割当てた各レイに対して再び前記衝
    突点検出手段、前記判定手段、前記分割手段及び前記割
    当手段を実行制御し、前記判定手段において当該レイと
    同一視される前記空間を分割しないと判定されるまで、
    前記衝突点検出手段、前記判定手段、前記分割手段及び
    前記割当手段を、順次繰返し実行制御する制御手段とを
    含むことを特徴とする請求項12記載のレイの空間分解
    能制御システム。
  14. 【請求項14】 前記判定手段における前記判定基準
    は、前記遮蔽物との衝突点における前記レイの電界強度
    が所定の値以上であるか否かを調べる第一の判定基準
    と、前記遮蔽物の衝突面を含む平面による前記レイ近傍
    の前記空間の断面に対する前記遮蔽物の衝突面の面積比
    が所定値以下であるか否かを調べる第二の判定基準とか
    らなることを特徴とする請求項12または13記載のレ
    イの空間分解能制御システム。
  15. 【請求項15】 前記判定手段における前記判定基準
    は、前記断面の面積が所定の値以上であり、かつ前記レ
    イと前記衝突面の法線との成す角(入射角)が所定値以
    上であるか否かを調べる第三の判定基準を更に含むこと
    を特徴とする請求項14記載のレイの空間分解能制御シ
    ステム。
  16. 【請求項16】 円錐に内接する錐体のうち、前記円錐
    との体積誤差が小さい錐体を設け、その中心線を前記レ
    イの経路とすることにより前記レイ近傍の前記空間を前
    記錐体によって形成し、 前記分割手段において、前記レイ近傍の空間を形成する
    前記錐体に相似な複数の錐体を用いて前記レイ近傍の空
    間を複数の部分空間に分割する際に、前記レイ近傍の空
    間を形成する前記錐体と、この錐体を分割する前記錐体
    に相似な前記複数の錐体の和との体積誤差が小さくなる
    ように、前記レイの近傍に前記複数の錐体を配置するこ
    とを特徴とする請求項12〜15いずれか記載のレイの
    空間分解能制御システム。
  17. 【請求項17】 前記分割手段において、円錐に内接す
    る前記錐体として三角錐を用い、前記三角錐に相似な複
    数の同一三角錐を前記三角錐内部に隙間無く配置できる
    ように前記相似三角錐の大きさを設定することを特徴と
    する請求項12〜15いずれか記載のレイの空間分解能
    制御システム。
  18. 【請求項18】 前記分割手段において、円錐に内接す
    る前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に相似
    な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前記相
    似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6個の
    正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個の前
    記相似正六角錐の和の体積と、もとの前記正六角錐の体
    積誤差が最小となるように前記相似六角錐の大きさを設
    定し配置することを特徴とする請求項12〜15いずれ
    か記載のレイの空間分解能制御システム。
  19. 【請求項19】 前記分割手段において、円錐に内接す
    る前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に相似
    な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前記相
    似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6個の
    正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個の前
    記相似正六角錐の和からなる錐体の最外郭側面がもとの
    前記正六角錐の側面に内接するように前記相似六角錐の
    大きさを設定し配置することを特徴とする請求項12〜
    15いずれか記載のレイの空間分解能制御システム。
  20. 【請求項20】 前記分割手段において、円錐に内接す
    る前記錐体として正六角錐を用い、前記正六角錐に相似
    な正六角錐を前記正六角錐の中心に配置し、その前記相
    似正六角錐の各側面に前記相似正六角錐と同一な6個の
    正六角錐を各々側面が接するように配置し、全7個の前
    記相似正六角錐の和からなる錐体の最外郭側面に、もと
    の前記正六角錐が内接するように前記相似六角錐の大き
    さを設定し配置することを特徴とする請求項12〜15
    いずれか記載のレイの空間分解能制御システム。
  21. 【請求項21】 3次元空間上に規定される観測領域内
    に複数の物体が与えられ、前記観測領域内に電波線(レ
    イ)が与えられ、前記物体のうち前記レイを遮蔽する遮
    蔽物の検出を行って電波伝搬特性の推定をなす電波伝搬
    特性推定方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムであって、 前記レイが前記遮蔽物と衝突する場面において、前記レ
    イを包含する閉空間を複数の部分空間に分割し、これ等
    各部分空間により包含されるレイを新たに生成すること
    を特徴とするプログラム。
  22. 【請求項22】 3次元空間上に規定される観測領域内
    に複数の物体が与えられ、前記観測領域内に電波線(レ
    イ)が与えられると共に、前記レイの近傍に前記レイと
    同一視される空間が与えられ、前記物体のうち前記レイ
    を遮蔽する遮蔽物と前記レイが衝突した際に、予め定め
    られた基準に基づき前記レイの空間分解能の調節を行う
    電波伝搬特性推定におけるレイの空間分解能制御方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムであって、 前記遮蔽物と前記レイとの衝突点を検出する第一のステ
    ップと、 前記レイと同一視される前記空間を分割するか否かの判
    定を、所定判定基準に従って行う第二のステップと、 この第二のステップで前記レイと同一視される前記空間
    を分割すると判定された場合に、前記レイと同一視され
    る前記空間を複数の部分空間に分割する第三のステップ
    と、 この第三のステップにおいて分割された前記部分空間の
    各々に対して同一視するレイを割当てる第四のステップ
    と、を含むことを特徴とするプログラム。
  23. 【請求項23】 前記第三のステップにおける分割数は
    M個(Mは2以上の整数)に設定されており、i番目
    (iは1〜M)の前記部分空間に対して前記第四のステ
    ップにおいてレイを割当てた後、割当てた各レイに対し
    て再び前記第一から第四のステップを適用し、前記第二
    のステップにおいて当該レイと同一視される前記空間を
    分割しないと判定されるまで前記第一から第四のステッ
    プを、順次繰返すことを特徴とする請求項22記載のプ
    ログラム。
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