JP2002214007A - 電磁流量計を用いた充填装置 - Google Patents

電磁流量計を用いた充填装置

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JP2002214007A
JP2002214007A JP2001005219A JP2001005219A JP2002214007A JP 2002214007 A JP2002214007 A JP 2002214007A JP 2001005219 A JP2001005219 A JP 2001005219A JP 2001005219 A JP2001005219 A JP 2001005219A JP 2002214007 A JP2002214007 A JP 2002214007A
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electromagnetic
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electromagnetic flowmeter
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JP2001005219A
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Yasuyoshi Koike
泰美 小池
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】充填用液体を充填する電磁流量計において、充
填していないときには励磁電流をオフにするようにして
発熱の低減を図ると共に、隣接する電磁流量計における
励磁電流の影響が回避できる信号処理を提供する。 【解決手段】励磁スイッチをオンにして励磁電流を励磁
コイルに供給し、管路内に流れる充填用液体に磁場を形
成する励磁回路を備えた電磁流量計と、この電磁流量計
で検出した充填用液体の流量に比例するパルス信号が所
定の1バッチ分の充填量に相当する値になったことを基
準にして、充填用液体を充填するバルブを開閉制御する
制御手段と、バルブを閉状態に制御しているときは、電
磁流量計に対して励磁電流をオフにする励磁制御信号を
送出する励磁制御手段と、からなる電磁流量計を用いた
充填装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁流量計を用い
た充填装置に関し、特に低消費電力化を可能にする充填
装置、及び複数台の電磁流量計を近接させて使用するア
プリケーションにおいて隣り合う電磁流量計からの磁界
の影響の低減を可能にした電磁流量計を用いた充填装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における、電磁流量計を用いた
充填装置は、図9及び図10に示すように、変換器と一
体に構成された電磁流量計を複数台、例えば10台〜1
50台の電磁流量計が円周に沿って配置された構成にな
っており、各電磁流量計を制御して所定の充填量を被充
填容器に充填する構成となっている。
【0003】図9は、これら複数の電磁流量計のうち、
1台の電磁流量計からなる充填装置を示したものであ
り、それは、所定の大きさからなる液体を収納すること
ができる充填用液体収納器1と、充填用液体収納器1か
らの液体を流す流路である配管2と、配管2に連結され
充填用液体の充填速度を制御することができるバルブ4
と、バルブ4の下部側であって、バルブ4の開閉により
制御された液体を受ける被充填容器5と、配管2とバル
ブ4との間に配され管路内の液体の流量に比例したパル
ス出力信号を出力する電磁流量計3Aと、電磁流量計3
Aで計数されたパルスをカウントしてパルス一致信号を
作成するパルスカウンタ6と、パルスカウンタ6でカウ
ントされ所定の値になったことを知らせるパルス一致信
号を受信すると共に、このパルス一致信号を受信したと
きにバルブ4に対して開閉の制御するバルブコントロー
ル信号を出力する制御装置7Aとから構成されている。
【0004】電磁流量計3Aは、図11に示すように、
励磁コイルLexに励磁電流を印加して配管2の管路内
に磁場を形成する励磁回路12と、管路内に配設した電
極2a、2bからの信号により管路内の流量を検出する
流量検出部3bとからなる。
【0005】励磁回路12にはシリーズ方式とスイッチ
ング方式等があるが、図11は、シリーズ方式のものを
表わす。この励磁回路12は、励磁コイルLexに流れ
る励磁電流を一定に制御すると共に励磁電流の流れる向
きを制御する励磁定電流制御回路U1と、励磁電流を一
定に制御するFETであるスイッチング素子Q1と、励
磁電流値を検出する励磁電流検出抵抗R1と、励磁定電
流制御回路U1の制御により励磁コイルLexに流れる
励磁電流の向きを制御するFETである励磁制御スイッ
チング素子Qex1〜Qex4とから構成されている。
【0006】このような構成からなる励磁回路12の接
続状態は、先ず、励磁電源Vexのプラス側に励磁電流
検出抵抗R1とスイッチング素子Q1とを直列に接続
し、抵抗R1の電源Vex側の端子とスイッチング素子
Q1のゲートとの間に並列に定電流制御回路U1を接続
する。又、スイッチング素子Q1のドレイン側には、電
源Vexのマイナス側との間に並列に、直列接続したス
イッチング素子Qex1、Qex2、スイッチング素子
Qex3、Qex4が接続してある。このスイッチング
素子Qex1とQex2との中間位置とスイッチング素
子Qex3とQex4との中間位置との間には励磁コイ
ルLexが接続されている。更に、スイッチング素子Q
ex1、Qex2、Qex3、Qex4のオン/オフを
制御する制御端子は定電流制御回路U1に接続されてい
る。
【0007】このような構成における電磁流量計3Aを
用いた充填装置の動作について、図10に示すNo.n
の変換器に着目して説明する。
【0008】先ず、充填開始時、制御装置のバルブコ
ントロール信号をハイにしてバルブを開の状態にする。
そうすると、充填用液体収納器1内の充填用液体が配
管2内に流れ始め、電磁流量計3A及びバルブ4を通し
て流れ、液体が被充填容器5に充填される。電磁流量
計3Aは、流れた液体の量に比例したパルス出力信号を
出力する。パルスカウンタ6は、電磁流量計3Aが出
力するパルス出力信号を入力してそのパルス数を積算し
て計数してパルス一致信号を生成する。即ち、このパル
スカウンタ6には、予め所定の値、即ち、必要な充填量
に相当する値が設定されており、積算されたパルス値が
この所定の値に一致すると、その一致したこと意味する
パルス一致信号を制御装置7Aに送る。制御装置7A
は、このパルス一致信号を受け取ると、バルブコントロ
ール信号をローにしてバルブを閉じるように制御する。
上記〜を経時的にみると、t1〜t2の動作であ
り、その中でt2〜t3の間はバルブが閉じておりN
o.nの変換器は流量測定を行っていない。
【0009】この経時的な充填作業について、図12に
示すタイミングチャートを参照して、以下説明する。
【0010】図において、は1バルブ当たりの充填サ
イクルを示したものであり、は充填サイクル毎の実際
の充填状態を示す。アプリケーションにもよるが、実際
の1バッチ分の充填時間は2秒程度(t1〜t2)(P
1の位置)で、次の充填開始まで(P2の位置)の約6
秒〜8秒(t2〜t3)は充填を行っておらす、従って
流量測定も行っていない。はの充填の有無に関わら
ず励磁は常にオンの状態である。即ち、図11に示す励
磁回路12において定電流制御回路U1は、スイッチ素
子Q1をオンにした状態でスイッチ素子Qex1〜Qe
x4を制御することにより励磁コイルLexへの励磁電
流の流れを制御している。
【0011】次に、複数台の電磁流量計を近接させて使
用するアプリケーションについて、図13を参照して説
明する。尚、電磁流量計の構造は、図11に示す構造と
同じものとなっており、その配列構造も図9及び図10
に示す円周形状に配列された構成になっているものとす
る。
【0012】図13は、一つの電磁流量計3Aの励磁電
流による信号処理と、この信号処理により発生する隣接
の電磁流量計3Aへの磁界の影響を表したものであり、
〜は自分自身の信号処理、〜を隣接に配置した
電磁流量計3Aからの磁界の影響具合を示したものであ
る。自分自身の信号処理において、励磁電流波形、
磁界波形、流量信号と微分ノイズ、流量信号サンプ
リング(A/D)のタイミングを示したものであり、サ
ンプリングするタイミングは、微分ノイズの影響のない
後半部分で行う。
【0013】複数台の電磁流量計における各信号処理は
励磁電流に同期して行われており、このことは、一般的
には各々の電磁流量計3Aでは、励磁電流を励磁コイル
Lexに流すタイミングが電磁流量計全体の動作を制御
していることになる。
【0014】このように、電磁流量計3Aが複数台動作
中であれば、それぞれの電磁流量計3Aはある決まった
周波数で動作していることになるが、励磁コイルLex
に流す励磁電流はそれぞれ異なるタイミングでオンして
いることになる。この励磁電流を励磁コイルLexに流
すための決まった周波数は、所謂、クロックを作るクリ
スタル(水晶振動子)のバラツキに依存しており、少し
ずつズレが発生していることになる。
【0015】又、相手からの磁界の影響について説明す
ると、ここではある電磁流量計3Aに隣接配置された電
磁流量計3Aの励磁電流とそれから発生する磁界が隣接
する電磁流量計3Aに影響を与えるノイズ状態について
考察する。2台の電磁流量計3Aが相手の磁界の影響が
ない程度離れて配置されていれば影響はないが、この隣
接した条件であると、相手側の磁界の影響が無視できな
いレベルになる。以下、詳しく説明する。図13におい
て、励磁電流波形のタイミングは、クロックであるク
リスタルのバラツキにより隣接配置した電磁流量計3A
の励磁電流波形のタイミングに対して、少しづつズレ
が発生することになる。微分ノイズは、励磁電流波
形が少しずつズレるので、当然微分ノイズは次第に図に
示すように自分自身の信号処理のサンプリングタイミ
ングと同期してしまう場合が出てくる。このとき、自分
自身の電磁流量計3Aは、微分ノイズを信号と思い演
算処理してしまうので出力にその影響が発生する。そし
て、その影響の度合いは時間と共に変化し、結果的に低
い周波数、例えば0.01Hz等のビートとして出力に
現れることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における電磁流量計を用いた充填装置は、そ
の特性上できる限りコンパクトな設計が望まれており、
必然的に電磁流量計の実装密度が高くなる。この状態で
動作させると電磁流量計の変換器の周囲温度は自己発熱
と輻射熱で高くなる。一般的に、変換器には高温状態で
使用した場合、寿命が低下する部品(寿命部品)が使用
されており、周囲温度が高い状態で使用することは好ま
しくない。このため、周囲温度の上昇を抑えるために、
装置内部に冷風を送る等の何らかの対応が必要であっ
た。
【0017】又、複数台の電磁流量計を動作させる場合
は、それぞれの励磁コイルLexに供給する励磁電流の
タイミングは使用するクリスタルのバラツキによりズレ
が発生している。ここで、近接して配置されている電磁
流量計の場合、相手側が発生する磁界が自分自身に入り
込み相手側の励磁電流のタイミングが微分ノイズを発生
させることになる。この微分ノイズが自分自身のサンプ
リングとづれているときは、出力への影響は何もない
が、序々に信号サンプリングと同期が合ってくると出力
に影響が出てくる。そして、その影響度は時間と共に変
化し、結果的に低い周波数、例えば0.01Hz等のビ
ートとして出力に現れることになる。
【0018】従って、電磁流量計自身の発熱を抑えるた
めに、1充填サイクルのなかで流量計測を行っていない
ときには電磁流量計の励磁をオフにし、電磁流量計自身
の消費電力を押さえ、自己発熱と輻射熱の発生を低減す
ること、及び複数台の電磁流量計が近接して配置されて
いる場合でも、隣接に配置された電磁流量計からの磁界
の影響をうけない電磁流量計に解決しなければならない
課題を有する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る電磁流量計を用いた充填装置は、次に
示す構成にすることである。
【0020】(1)励磁スイッチをオンにして励磁電流
を励磁コイルに供給し、管路内に流れる充填用液体に磁
場を形成する励磁回路を備えた電磁流量計と、該電磁流
量計で検出した充填用液体の流量に比例するパルス信号
が所定の1バッチ分の充填量に相当する値になったこと
を基準にして、充填用液体を充填するバルブを開閉制御
するバルブ制御手段と、前記バルブを閉状態に制御して
いるときは、前記電磁流量計に対して前記励磁電流をオ
フにする励磁制御信号を送出する励磁制御手段と、から
なる電磁流量計を用いた充填装置。 (2)励磁スイッチをオンにして励磁電流を励磁コイル
に供給し、管路内に流れる充填用液体に磁場を形成する
励磁回路を備えた電磁流量計を有する変換器が、複数台
近接した状態で配置されている充填装置と、該電磁流量
計で検出した充填用液体の流量に比例するパルス信号が
所定の1バッチ分の充填量に相当する値になったことを
基準にして、充填用液体を充填するバルブを開閉制御す
るバルブ制御手段と、所定の変換器の電磁流量計におけ
る励磁電流がオンしたタイミングに同期させて隣接する
変換器の電磁流量計における励磁電流をオンにする励磁
同期手段と、からなる電磁流量計を用いた充填装置。 (3)励磁スイッチをオンにして励磁電流を励磁コイル
に供給し、管路内に流れる充填用液体に磁場を形成する
励磁回路を備えた電磁流量計を有する変換器が、複数台
近接した状態で配置されている充填装置と、該電磁流量
計で検出した充填用液体の流量に比例するパルス信号が
所定の1バッチ分の充填量に相当する値になったことを
基準にして、充填用液体を充填するバルブを開閉制御す
るバルブ制御手段と、前記バルブを閉状態に制御してい
るときは、前記電磁流量計に対して前記励磁電流をオフ
にする励磁制御信号を送出する励磁制御手段と、所定の
変換器の電磁流量計における励磁電流がオンしたタイミ
ングに同期させて隣接する変換器の電磁流量計における
励磁電流をオンにする励磁同期手段と、からなる電磁流
量計を用いた充填装置。
【0021】このように、電磁流量計により実際の充填
作業を行っていない間は励磁電流をオフ、即ち、励磁さ
せないようにしたことにより、電磁流量計自身の自己発
熱を抑えることができるので、電磁流量計自身の寿命を
延ばすことが可能になる。又、充填装置全体の発熱を抑
えることができるので、冷却装置が不要になり、装置自
身を小型化にすることができるようになる。更に、同一
性能を得るために必要な消費電力が1/2〜1/4程度
の半分以下に抑えられるので、電磁流量計に使用される
電源が小容量で良く且つコスト低減を図ることが可能に
なる。
【0022】また、複数台の電磁流量計が近接して配置
されている場合において、近接する電磁流量計の励磁電
流のオンするタイミングと同期をとるようにしたことに
より、クリスタル等のばらつきに基づくズレにより発生
する微分ノイズの影響を回避することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る電磁流量計を
用いた充填装置の種々の実施形態について図面を参照し
て説明する。尚、従来技術と同じものには同一符号を付
与して説明する。
【0024】本発明に係る第1の実施形態の電磁流量計
を用いた充填装置は、図1に示すように、所定の容積か
らなり、充填用液体を収納することができる充填用液体
収納器1と、充填用液体収納器1からの液体を流す流路
である配管2と、配管2の所定位置に配され管内の液体
の流量に比例したパルス出力信号を出力する電磁流量計
3と、配管2に連結され充填用液体を被充填容器5に排
出制御することができるバルブ4と、バルブ4の開閉に
より排出された液体を収納する被充填容器5と、電磁流
量計3で計数されたパルス出力信号をカウントするパル
スカウンタ6と、パルスカウンタ6でカウントされ1バ
ッチ分に相当する所定のカウント値になったことを知ら
せるパルス一致信号を受信すると共に、このパルス一致
信号を受信したときにバルブ4に対して開閉制御するバ
ルブコントロール信号を出力するバルブ制御手段を含ん
だ制御装置7とから構成されている。
【0025】又、電磁流量計3と制御装置7の間には通
信機能8、9が備えられており、電磁流量計3における
励磁信号のオン/オフの制御信号、その他の通信を行う
機能を備えている。
【0026】電磁流量計3は、図2に示すように、励磁
コイルLexに励磁電流を印加して配管2の管路内に磁
場を形成する励磁回路12と、管路内に配設した電極2
a、2bからの信号により管路内の流量を検出する流量
検出部3bと、制御装置7と通信するための外部通信部
10並びに励磁回路12の励磁していないときに励磁電
流をオフに制御する励磁制御部11からなる通信機能8
とから構成されている。
【0027】前述したように、励磁回路12にはシリー
ズ方式とスイッチング方式等があるが、この励磁回路1
2はシリーズ方式の励磁回路であり、それは、励磁コイ
ルLexに流れる励磁電流を一定に制御すると共に励磁
コイルLexに流れる励磁電流を制御する励磁定電流制
御回路U1と、励磁電流を一定に制御するFETである
スイッチング素子Q1と、励磁電流値を検出する励磁電
流検出抵抗R1と、励磁コイルLexに流れる励磁電流
の向きを制御するFETである励磁制御スイッチング素
子Qex1〜Qex4とから構成されている。
【0028】このような構成からなる励磁回路12の接
続状態は、先ず励磁電源Vexのプラス側に励磁電流検
出抵抗R1とスイッチング素子Q1とを直列に接続し、
抵抗R1と電源Vex側の端子とスイッチング素子Q1
のゲートとの間に並列に定電流制御回路U1が接続され
ている。又、スイッチング素子Q1のドレイン側には、
電源Vexのマイナス側に並列に、直列接続したスイッ
チング素子Qex1、Qex2、スイッチング素子Qe
x3、Qex4が接続してある。このスイッチング素子
Qex1とQex2との中間位置とスイッチング素子Q
ex3とQex4との中間位置との間には励磁コイルL
exが接続されている。更に、スイッチング素子Qex
1、Qex2、Qex3、Qex4をオン/オフ制御す
る制御端子は定電流制御回路U1に接続されている。
【0029】このような構成及び接続状態を有する電磁
流量計を用いた充填装置において、その動作を図3に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0030】先ずは、1バルブ当たりの充填のサイク
ルを示したものである。は、実際の充填のオン/オフ
を示したものであり、時間t1〜t2が充填している時
間であり、時間t2〜t3(=次のt1)は充填を行っ
ていない時間である。は電磁流量計に対して、外部
(制御装置)から励磁オン/オフを制御する励磁制御信
号を示したものである。充填が始まる時に励磁が安定し
ているようにΔt1だけ実際に充填する時間t1よりも
早くする。又、充填終了時間t2も流量演算がゼロに収
束するまでの時間Δt2だけ遅くする。は電磁流量計
が励磁制御信号に従って励磁をオン/オフする様子を示
したものである。
【0031】先ず、実際に充填をする直前に励磁制御信
号をオン(P1の位置)にして電磁流量計を励磁オン、
即ち、即ち、図2に示す定電流制御回路U1はスイッチ
ング素子Q1をオンにして励磁状態を安定した状態にし
て、励磁コイルLexに励磁電流を流すことができる状
態である励磁オン(P2の位置)にする。そして、バル
ブ4を開状態にして充填を開始する(P3の位置)と共
に、スイッチング素子Qex1〜Qex4を制御して磁
場を形成して、充填する液体の流量が測定できる状態に
する。所定量の流量値を検出すれば、バルブ4を閉にし
て充填を終了する(P4の位置)。充填が終了してから
流量検出等の演算が収束する時間Δt2後に励磁制御信
号をオフにしてスイッチング素子Q1をオフにする(P
5の位置)ことにより励磁オフ状態となり、次の充填ま
で励磁オフの状態を持続する(P6の位置)。
【0032】このように、電磁流量計3において、充填
をしていない間は励磁電流を流さない状態の励磁オフの
状態にすることにより、電磁流量計3自身の自己発熱を
抑えることができるので電磁流量計3を構成する部品等
の寿命を延ばすことが可能になる。又、充填装置全体の
発熱も抑えることができるため、冷却装置が不要にな
り、充填装置自身の小型化を図ることもできる。更に、
励磁電流を常時流していた状態から必要なときのみ流す
ようにしたことにより消費電力を抑えることができ、そ
の分電源自体の小容量化を図ることができ、コストの削
減を図ることが可能になる。
【0033】次に、第2の実施形態の電磁流量計を用い
た充填装置について、図面を参照して説明する。尚、電
磁流量計の構成及び充填装置は、上述した第1の実施形
態で示した図1及び図2に示すものと同様であるので、
その説明は省略し、符号はそのまま引用する。
【0034】第2の実施形態の電磁流量計を用いた充填
装置は、複数台の電磁流量計3を近接させて配置した構
成になっており、そこに使用するアプリケーションは、
隣接する電磁流量計3から蒙る磁界の低減を図る信号処
理形態を有する電磁流量計を備えた変換器である。尚、
電磁流量計及び励磁回路等は、上記第1の実施形態で説
明したものと同じであるため、同じものには同一符号を
用いて説明し、その具体的構成の説明は省略する。
【0035】先ず、図4に示すように、複数台ある変換
器の1台を「主変換器」20、他の変換器を「従変換
器」(第1〜第nの従変換器)21a、21b、…21
nとする。ここで主変換器20は、励磁電流がオンする
タイミング信号を外部に出力する同期信号出力機能及び
他の変換器からの同期信号を入力する同期信号入力機能
を備えている。他方、従変換器21a、21b…21n
は、外部からの励磁電流がオンするタイミング信号を入
力する同期信号入力機能およびタイミング信号を外部に
出力する同期信号出力機能と、入力したタイミング信号
に同期合わせを行う機能を備えている。
【0036】又、図5は、励磁電流をオンにするタイミ
ング信号である同期信号を出力する機能を、一つの電磁
流量計3又はその他の機器に設けた主制御部22と、こ
の主制御部22のタイミング信号を第1〜第nの従変換
器23a、23b、…23nに送出する構成となってい
る。
【0037】このように、図4及び図5に示すように、
複数台の電磁流量計3が隣接して配置されている場合
に、そのうち一つの主変換器(電磁流量計)20或いは
一つの主制御部22から励磁電流をオンするタイミング
信号を送出する構成における動作について、図6に示す
タイミングチャートに基づいて説明する。尚、図におい
て、励磁波形が2値励磁の場合を示すが、3値励磁や2
周波励磁、間欠励磁等にも適用可能であることは勿論の
ことである。
【0038】先ず、主変換器20においては、主変換
器20の励磁電流、主変換器20の微分ノイズ+信
号、主変換器20の信号サンプリングタイミング、
主変換器20の同期信号出力を示したものであり、複数
台の同期をとらない場合、即ち、通常使用している場合
には、サンプリングタイミングは励磁電流をオンす
る(P1の位置)直前まで使用するが、同期を取る場合
には、従変換器21a、21b、…21nのサンプリ
ングタイミングは従変換器21a、21b、…21nが
ハード的な遅れを持つため、励磁電流切換の直前まで使
用すると、主変換器20の磁界の影響を受けることにな
る。従って、サンプリングタイミングはハード的な遅れ
ぶん(同期新号の遅れ分)だけずらす必要がある。
【0039】従変換器21a、21b、…21nにおい
ては、従変換器21a、21b、…21nの同期信号
入力、従変換器21a、21b、…21nの励磁電
流、従変換器21a、21b、…21nの微分ノイズ
+信号、従変換器21a、21b、…21nの信号サ
ンプリングタイミングからなり、ここで従変換器21
a、21b、…21nの同期信号入力は上述したように
ハード的な遅れ分だけ遅れが生じる。又、従変換器2
1a、21b、…21nの信号サンプリングタイミング
は、もしハード的な遅れ分をずらさない場合、図の
「A」に示すノイズの影響を受けることになる。但し、
影響を受ける従変換器21a、21b、…21nは、主
変換器20の隣接した位置に配置されたものに限られ
る。尚、図5の如く主制御部22から同期信号を出力す
るような構成にした配置の場合には、主変換器20の磁
界の影響は発生しないため、サンプリングタイミング
をハードの遅れ分だけずらす必要はなくなる。
【0040】図7及び図8は、主変換器20と従変換器
21a、21b、…21nの処理の違いを示すアルゴリ
ズムフローチャートである。図7において、主変換器2
0について、同期信号を出力するタイミングになった
ら、従変換器21a、21b、…21nが検知できる幅
からなる指定パルス幅のタイミング信号を出力するよう
にすればよい(ステップST1、ST2)。
【0041】図8において、従変換器21a、21b、
…21nは、常に同期信号を入力するモードにしてお
き、同期信号の入力があった場合、従変換器21a、2
1b、…21nにとって励磁電流制御からみて、その入
力タイミングが主変換器20のタイミング信号と同じタ
イミングであれば、同期がとれていると判断する(ステ
ップST5、ST6)。一方、同期が合っていないタイ
ミングであれば、従変換器21a、21b、…21nは
強制的な同期合わせを行う(ステップST6、ST
7)。即ち、同期信号出力タイミングの時の励磁状態は
予めわかっているので、強制的な同期合わせをすること
により同期タイミングをとることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電磁
流量計を用いた充填装置は、電磁流量計における励磁オ
ン以外は励磁電流を遮断した状態にすることにより、電
磁流量計自身の発熱を押さえることができるので電磁流
量計自身の寿命を延ばすことができるという効果があ
る。また、装置全体の発熱も押さえることができるた
め、冷却装置等を不要にすることが可能となり、装置自
身の小型化が図れる。更に、同一性能を得るために必要
な消費電力が半分以下に押さえることができるため、電
磁流量計に使用される電源が小容量で良くなり、その分
コストの低減化を図ることができる。
【0043】又、複数台の電磁流量計を近接して配置し
た場合には、全ての励磁電流をオンするタイミングの同
期が合うようにしたことにより、近接した電磁流量計か
ら受ける磁界の影響を回避することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁流量計を用いた充填装置の略
示的な全体構成図である。
【図2】同電磁流量計の回路構成を示した説明図であ
る。
【図3】同電磁流量計の1バルブ当たりの充填動作タイ
ミングチャートである。
【図4】同主変換器が電磁流量計の場合の接続状態を示
した説明図である。
【図5】同励磁電流をオンする同期信号を主制御部から
出力するようにしたときの全体構成図を示した説明図で
ある。
【図6】同主変換器と従変換器とのタイミングチャート
である。
【図7】同主変換器における同期信号を出力するための
のフローチャートである。
【図8】同従変換器における同期信号を受信して同期を
とるためのフローチャートである。
【図9】従来技術における電磁流量計を備えた充填装置
の全体構成図を示した説明図である。
【図10】図9における電磁流量計から構成されている
変換器を略示的に示した説明図である。
【図11】従来技術における電磁流量計の回路構成を示
した説明図である。
【図12】従来技術における1バルブにおける充填動作
のタイミングチャートである。
【図13】従来技術における隣接する電磁流量計との関
係を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 液体収納器 2 配管 3 電磁流量計 4 バルブ 5 被充填容器 6 パルスカウンタ 7 制御装置 8 通信機能 9 通信機能 10 外部通信部 11 励磁制御部 12 励磁回路 20 主変換器 21a 第1の従変換器 21b 第2の従変換器 21n 第nの従変換器 22 主制御部 23a 第1の従変換器 23b 第2の従変換器 23n 第nの従変換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励磁スイッチをオンにして励磁電流を励磁
    コイルに供給し、管路内に流れる充填用液体に磁場を形
    成する励磁回路を備えた電磁流量計と、 該電磁流量計で検出した充填用液体の流量に比例するパ
    ルス信号が所定の1バッチ分の充填量に相当する値にな
    ったことを基準にして、充填用液体を充填するバルブを
    開閉制御するバルブ制御手段と、 前記バルブを閉状態に制御しているときは、前記電磁流
    量計に対して前記励磁電流をオフにする励磁制御信号を
    送出する励磁制御手段と、からなる電磁流量計を用いた
    充填装置。
  2. 【請求項2】励磁スイッチをオンにして励磁電流を励磁
    コイルに供給し、管路内に流れる充填用液体に磁場を形
    成する励磁回路を備えた電磁流量計を有する変換器が、
    複数台近接した状態で配置されている充填装置と、 該電磁流量計で検出した充填用液体の流量に比例するパ
    ルス信号が所定の1バッチ分の充填量に相当する値にな
    ったことを基準にして、充填用液体を充填するバルブを
    開閉制御するバルブ制御手段と、 所定の変換器の電磁流量計における励磁電流がオンした
    タイミングに同期させて隣接する変換器の電磁流量計に
    おける励磁電流をオンにする励磁同期手段と、からなる
    電磁流量計を用いた充填装置。
  3. 【請求項3】励磁スイッチをオンにして励磁電流を励磁
    コイルに供給し、管路内に流れる充填用液体に磁場を形
    成する励磁回路を備えた電磁流量計を有する変換器が、
    複数台近接した状態で配置されている充填装置と、 該電磁流量計で検出した充填用液体の流量に比例するパ
    ルス信号が所定の1バッチ分の充填量に相当する値にな
    ったことを基準にして、充填用液体を充填するバルブを
    開閉制御するバルブ制御手段と、 前記バルブを閉状態に制御しているときは、前記電磁流
    量計に対して前記励磁電流をオフにする励磁制御信号を
    送出する励磁制御手段と、 所定の変換器の電磁流量計における励磁電流がオンした
    タイミングに同期させて隣接する変換器の電磁流量計に
    おける励磁電流をオンにする励磁同期手段と、からなる
    電磁流量計を用いた充填装置。
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