JP2002213960A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents

圧電振動ジャイロ

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JP2002213960A
JP2002213960A JP2001005653A JP2001005653A JP2002213960A JP 2002213960 A JP2002213960 A JP 2002213960A JP 2001005653 A JP2001005653 A JP 2001005653A JP 2001005653 A JP2001005653 A JP 2001005653A JP 2002213960 A JP2002213960 A JP 2002213960A
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JP
Japan
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vibrator
circuit board
housing
piezoelectric vibrating
vibrating gyroscope
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JP2001005653A
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English (en)
Inventor
Takayuki Shimamoto
隆之 島本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体に出力調整用の孔を設ける必要が無く、
筐体を気密封止することが容易な圧電振動ジャイロを提
供する。 【解決手段】 この圧電振動ジャイロ10は、振動子1
2を保持したクッション材22をステム26と回路基板
24との間に挟持することにより、キャンケース30を
ステム26に固着して封止する前後で、振動子12に加
わる応力が変化しないように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電振動ジャイロに
関し、特にたとえばナビゲーションシステムなどに使用
される圧電振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の圧電振動ジャイロの一例を
示す断面図解図である。この圧電振動ジャイロ1は、振
動子2と回路基板3とをクッション材4で保持し、さら
に、このクッション材4を筐体5内に収納してなるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の圧電振動ジャイロでは、筐体5内でクッション材4
がごそごそと動かないようにするために、クッション材
4が若干圧縮されるような状態できつめに筐体5内に詰
め込んでいた。この場合、クッション材4で保持された
振動子2に加わる応力が封止前後で変化し、これにより
センサ出力が変化してしまう不都合があった。そのた
め、この従来の圧電振動ジャイロ1では、封止後の出力
調整のため、筐体5に出力調整用の孔が不可欠であり、
筐体5の気密封止が困難であった。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、筐体
に出力調整用の孔を設ける必要が無く、筐体を気密封止
することが容易な圧電振動ジャイロを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動子と、振
動子を保持するクッション材と、振動子に電気的に接続
される回路基板と、これらを収納して封止する筐体とを
含み、封止前において前記筐体は分割され、分割された
一方の筐体と回路基板との間にクッション材が固定さ
れ、封止の際に他方の筐体はクッション材に保持された
振動子に応力を与えないようにして一方の筐体に固着さ
れる、圧電振動ジャイロである。
【0006】また、本発明にかかる圧電振動ジャイロに
おいて、振動子と回路基板とをリジッドでない状態で接
続することが好ましい。
【0007】本発明の圧電振動ジャイロでは、一方の筐
体に他方の筐体を固着して封止する以前に、振動子を保
持したクッション材が一方の筐体と回路基板との間に挟
持されるので、筐体封止前後で振動子に加わる応力が変
化せず、筐体封止後のセンサ出力の調整が不要となる。
そのため、筐体に孔を設ける必要が無くなり、気密封止
も容易にできる。
【0008】また、振動子と回路基板とをリジッド(r
igid)な状態で強固に接続した場合には、回路基板
からの振動が振動子に伝わり易いため、耐衝撃性が弱
く、特性に悪影響を与え易い。しかし、振動子と回路基
板とをリジッドでない状態で接続することにより、振動
子と回路基板との間に振動が伝わりにくくなり、耐衝撃
性などが向上する。
【0009】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の一例を
示す斜視図である。この圧電振動ジャイロ10は、振動
子12を含む。振動子12は、図2および図3に示すよ
うに、振動片14を金属製の支持ピン16で樹脂ベース
18に支持させたものである。振動片14は、たとえ
ば、電極を挟んで圧電体を貼り合わせ、さらに両外面に
電極を設けてなる矩形棒状のものが用いられる。
【0011】振動片14はそのノード近傍をたとえば4
つの金属製の支持ピン16で挟持される。支持ピン16
は、導電性とバネ性を備えるものであり、それぞれたと
えばジクザク状に折り曲げられて形成される。それぞれ
の支持ピン16の端部は、樹脂ベース18に固着される
とともに、あらかじめ樹脂ベース18に取り付けられた
リードフレーム20の一端部に電気的に接続される。樹
脂ベース18は合成樹脂で成型されたものである。この
樹脂ベース18には、たとえば4つのリードフレーム2
0が一体に成型される。それぞれのリードフレーム20
は、導電性および弾力性を有する金属で、L字を2つ組
み合わせたような屈曲形状に形成される。このような形
状としたのは、リードフレーム20にバネ性を持たせて
衝撃吸収性を高めるためである。
【0012】振動子12は、図4に示すように、ゴムや
シリコーンなどの弾性体で形成されたクッション材22
で両端部が囲まれるようにして保持される。このクッシ
ョン材22は、振動子12の両端部が嵌め込まれる部分
22a,22aを接続部22bで一体に接続した形状で
ある。ただし、クッション材22は、振動子12の両端
部の嵌め込まれる部分22a,22aを接続部22bで
一体に接続せずに、該部分22a,22aを別々に設け
てもよい。この場合には、クッション材22は、図7に
示すように、ステム26のピン28,28で該部分22
aを挟持することにより固定される。
【0013】クッション材22の一方面には、回路基板
24が配置される。回路基板24両主面上には図示しな
い電極パターンが形成され、その上にチップ型の電子部
品25が搭載されて電子回路が形成されている。回路基
板24上の電子回路と振動子12とは、回路基板24の
一方主面上の電極パターン24aにリードフレーム20
の他端部をハンダ付けすることによりリジッドでない状
態で電気的に接続される。回路基板24およびその上に
搭載された電子部品25と、振動子12のリードフレー
ム20以外の部分とは、クッション材22を介して接触
し、直接接触しないよう形成される。なお、回路基板2
4としては多層基板を用いてもよい。
【0014】クッション材22の他方面には、図5に示
すように、入出力用のピン28が複数本固定されたハー
メチック用のステム26が配置される。そして、図6に
示すように、回路基板24とステム26との間にクッシ
ョン材22を挟持して、ピン28の一端部を回路基板2
4のスルーホール24bにハンダ付けすることにより、
回路基板24、クッション材22、およびステム26が
一体に固定される。
【0015】回路基板24およびクッション材22は、
有蓋角筒状のキャンケース30によって覆われる。キャ
ンケース30は、クッション材22および回路基板24
に接触しないようにしながら、ステム26の辺縁上に溶
接などの手段で固着される。すなわち、この例では、ス
テム26とキャンケース30とによって筐体32が構成
され、内容物が封止される。
【0016】以上のように、この実施形態の振動ジャイ
ロ10は、クッション材22に保持された振動子12
が、ステム26と回路基板24とに挟持されて完全に固
定された状態となるため、キャンケース30でクッショ
ン材22を押さえる必要がない。このためキャンケース
30をかぶせて封止する前後で振動子12に加わる応力
に変化が無く、センサ出力の変化もない。したがって、
封止後にセンサ出力の調整が不要なため、筐体32に調
整用の孔が不要である。その結果、孔を塞ぐための部品
なども不要であるため気密封止が容易となり、電装用の
圧電振動ジャイロ10としての高信頼性を確保すること
ができる。
【0017】また、この圧電振動ジャイロ10では、ス
テム26に固定されたピン28と回路基板24とをハン
ダ付けすることにより、ステム26と回路基板24とは
強固に連結され、また、ステム26とキャンケース30
は溶接によって強固に固着される。そのため、落下など
により筐体32に衝撃が加わったとき、回路基板24に
もその衝撃が加わる。しかし、回路基板24と振動子1
2との間は、クッション材22およびリードフレーム2
0によってリジッドでない状態に接続されているので衝
撃が吸収され、回路基板24から振動子12への衝撃が
伝わりにくい。また、ステム26と振動子12との間も
クッション材22が介在するので衝撃が吸収される。
【0018】なお、上述の実施形態では、振動子12と
回路基板24とをリジッドでない状態に接続するために
バネ性を有するリードフレーム20を用いたが、これに
限るものではなく、たとえばフレキシブル基板などを用
いて両者を接続してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明では、封止前後でセンサ出力が変
化しないので、筐体に調整用の孔が不要である。そのた
め、気密封止を容易に行うことができる。また、落下や
振動などによる衝撃がクッション材によって充分に緩衝
されるので、耐衝撃落下性などが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧電振動ジャイロの一例を示す
斜視図である。
【図2】図1に示す圧電振動ジャイロの振動子を示す分
解斜視図である。
【図3】図2に示す振動子の組み立てられた状態を示す
斜視図である。
【図4】図1に示す圧電振動ジャイロの振動子とクッシ
ョン材と回路基板との関係を示す分解斜視図である。
【図5】図1に示す圧電振動ジャイロの振動子を保持し
たクッション材を回路基板と筐体の一方との間に挟持す
る状態を示す分解斜視図である。
【図6】図1に示す圧電振動ジャイロのステム上にキャ
ンケースをかぶせる状態を示す分解斜視図である。
【図7】クッション材の変形例およびその保持方法を示
す斜視図解図である。
【図8】従来の圧電振動ジャイロの一例を示す断面図解
図である。
【符号の説明】
10 圧電振動ジャイロ 12 振動子 14 振動片 16 支持ピン 18 樹脂ベース 20 リードフレーム 22 クッション材 24 回路基板 24a 電極パターン 24b スルーホール 26 ステム 28 ピン 30 キャンケース 32 筐体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子、 前記振動子を保持するクッション材、 前記振動子に電気的に接続される回路基板、およびこれ
    らを収納して封止する筐体を含み、 封止前において前記筐体は分割され、分割された一方の
    筐体と前記回路基板との間に前記クッション材が挟持さ
    れ、封止の際に他方の筐体は前記クッション材に保持さ
    れた前記振動子に応力を与えないようにして前記一方の
    筐体に固着される、圧電振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記振動子と前記回路基板とをリジッド
    でない状態で接続した、請求項1に記載の圧電振動ジャ
    イロ。
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