JP2002213752A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002213752A
JP2002213752A JP2001009196A JP2001009196A JP2002213752A JP 2002213752 A JP2002213752 A JP 2002213752A JP 2001009196 A JP2001009196 A JP 2001009196A JP 2001009196 A JP2001009196 A JP 2001009196A JP 2002213752 A JP2002213752 A JP 2002213752A
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heating cooker
heating chamber
heating
cooker main
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JP2001009196A
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Masaaki Kaneshiro
正晃 金城
Taiki Hayashi
泰希 林
Junji Murata
潤二 村田
Akiyasu Kubo
晋康 久保
Takashi Fukuda
隆 福田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理器の高所に設置される制御部が見にくい
問題をなくした加熱調理器を提供する。 【解決手段】 高所設置型の電子レンジにおいて、表示
部5の前面が下方向に向くように表示部5を傾斜できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所設置型電子レ
ンジ等の加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスコンロ等の上方に設置され
る高所設置型の電子レンジは、一般に高所の上部に設置
されており、背丈の低い人や年配者が使用するときに操
作部に表示される文字が見づらく、押しボタンやつまみ
も操作しにくい欠点があった。更に、高所設置型加熱調
理器を据付する際に電源コードが室内の取付け壁面と加
熱調理器の間に挟み込まれてしまい、引き出す作業が必
要となる。更に、上部前面グリルを有する高所設置型電
子レンジでは、一般に吸気路と排気路が加熱調理器本体
内に設けられ、加熱室内の食品の発火やガスコンロで発
生する発火により加熱調理器内の部品に類焼が及ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高所設置型
加熱調理器の高所に設置される制御部が見にくいことを
抑制できるとともに、加熱調理器を据付時に電源コード
が取付け壁面と加熱調理器の間に挟み込まれず設置で
き、更に加熱室内の食品が発火しても内部部品の類焼を
抑制できる、加熱調理器を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、高所に設置される加熱調理器本体と、この加熱調理
器本体に設けられた表示部と、この表示部の前面が下方
向に向くように前記表示部を傾斜させるとともに、前記
表示部の傾斜角を調節できる傾斜装置と、この傾斜装置
により前記表示部を所望の状態に傾斜させるための操作
部とを備えたことを特徴とする。
【0005】前記表示部の前面が下方向に向くように前
記表示部を傾斜させることができ、高所に設置される表
示が見やすい。
【0006】本願の請求項2の発明は、高所に設置され
る加熱調理器本体と、この加熱調理器本体に設けられた
操作パネルと、この操作パネルの前面が下方向に向くよ
うに前記操作パネルを傾斜させることができ、前記操作
パネルの傾斜角を下方向に調節できる傾斜装置と、この
傾斜装置により前記操作パネルを所望の状態に傾斜させ
るための押しボタンやつまみ等の操作部とを備えたこと
により、高所に設置される表示が見やすく操作しやす
い。
【0007】本願の請求項3の発明は、高所に設置され
る加熱調理器本体と、この加熱調理器本体内に位置する
電源コード巻き取り機構とを備え、この電源コード巻き
取り機構は、外部電源に接続されるプラグと、巻き取ら
れる電源コードとを有し、前記プラグは運搬時に前記本
体表面に形成された凹部内に収納され、据付時に前記凹
部内から本体外に引き出されて電源に接続されることを
特徴とする。
【0008】電源コードは巻き取り機構に巻き取られる
ため、加熱調理器本体の据付設置を行うときに前記電源
コードが壁と加熱調理器本体の間に挟み込まれてしまう
ことがない。そして、前記プラグは運搬時に前記本体表
面に形成された凹部内に収納され、据付時に前記凹部内
から本体外に引き出されて電源に接続される。
【0009】本願の請求項4の発明は、高所に設置され
る加熱調理器本体と、この加熱調理器本体内に設けら
れ、食品を収容する加熱室と、前記加熱調理器本体の前
面に設けられた操作パネルと、前記加熱調理器本体下面
に設けられ、発火を検知する検知器と、前記加熱調理器
本体内に形成され、樹脂部品を有する吸気風路と、前記
加熱調理器本体内に形成され、樹脂部品を有さない排気
風路と、前記吸気風路から空気を取り入れ、マグネトロ
ンや高圧トランス等電装部品を冷却し、熱くなった空気
を前記排気風路から排出するファンとを備え、前記検知
器が発火を検知したときは、前記ファンを逆回転させ、
前記排気風路から吸気するとともに前記吸気風路から排
気することを特徴とする。
【0010】この構成にすると、発火検知器が発火を検
知したときに加熱調理器本体内の樹脂部品を有する吸気
風路に外部からの発火の炎が直接吸入されることが避け
られるために樹脂部品の類焼の被害を抑制出来る。
【0011】本願の請求項5の発明は、高所に設置され
る加熱調理器本体と、この加熱調理器本体内に設けら
れ、食品を収容する加熱室と、この加熱室の前面開口を
開閉するドアと、前記加熱室を照明するランプと、前記
加熱室の壁面に形成され、加熱室内に前記ランプの光を
導き入れる小孔と、この小孔を塞ぐ光透視板と、この光
透視板の近傍に設けられた発火検知器とを備え、前記加
熱室内で食品が発火して、前記光透視板が溶けることに
より、前記発火検知器が発火を検知することを特徴とす
る。
【0012】この構成にすると、食品の発火により前記
光透視板が溶けることにより、この光透視板の近傍に設
けられた前記発火検知器が発火を検知するために、加熱
調理器内部の電気部品と構造部品が発火の炎により類焼
被害を受けることを抑制出来る。
【0013】本願の請求項6の発明は、高所に設置され
る加熱調理器本体と、この加熱調理器本体内に設けら
れ、食品を収容する加熱室と、この加熱室の前面開口を
開閉するドアと、前記加熱室の空気を外部に排気する排
気路と、この排気路内に設けられ、加熱室内での食品の
発火を検知する発火検知器と、前記加熱室を照明するラ
ンプと、前記加熱室の壁面に形成され、加熱室内に前記
ランプの光を導き入れる小孔とこの小孔を塞ぐ光透視板
とを備え、この光透視板は前記加熱室内で食品が発火し
た場合に前記発火検知器が発火を検知するまでは溶けな
い厚みを有することを特徴とする。
【0014】この構成にすることにより、加熱室内で食
品が発火すると、光透視板は前記発火検知器が発火を検
知するまでは溶けないので、加熱調理器本体内の部品の
類焼を抑制出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】[第一実施の形態]図1は高所設置
型電子レンジの加熱調理器がキッチンに組み込まれたと
きの外観を示す。この電子レンジ1はガスコンロ2の高
所の上部であるキャビネット3内に取付けられている。
【0016】図2は高所設置型電子レンジ1の外観を示
す。この電子レンジ1には、操作パネル4及び表示部5
が設けられ、キャビネット3の高所の上部に配置されて
いる。この操作パネル4及び表示部5は前面に垂直に配
置されるため、表示部5を下から直視による確認がしに
くい。すなわち、表示部5の表示装置は液晶表示管や蛍
光表示管などから構成され、この表示は真正面から見る
ことによりはっきり視認可能であるが、左右、上下の斜
め方向からの視認が困難なことがある。また、背丈の低
い使用者や年配の人が操作パネルを使用するときに、操
作しにくいので台の上に乗って操作すると落下や転倒す
るなどの危険性がある。
【0017】図3は図2のIa−Ia線の断面を示す。
操作パネル4には、傾斜角度の調節装置ボタン6が備え
られている。
【0018】操作パネル4の表面に数字キーや選択ボタ
ン等が配置されている。前記操作パネル4の上部に表示
窓体10が設けられ、表示基板7と表示窓体10は固定
されている。表示窓体10には突出部14が設けられて
いる。モーター8は操作パネル4の本体に固定され、時
計方向と反時計方向の双方向の回転が可能である。突出
部14の先端にはアーム9が設けられモーター8の駆動
軸に連結されている。表示基板7から表示メイン用の配
線ハーネス11およびモ−ター8からモ−ターメインへ
の配線ハーネス12が設けられる。
【0019】前記傾斜角調節ボタン6には、上向けボタ
ンU、及び下向けボタンDが設けられている。
【0020】図4は図3を前面下方向に傾斜させた図で
ある。使用者が傾斜角調節ボタン6の下向けボタンDを
押すことにより、モーター8が駆動しアーム9を介して
表示部1が前面下方向に傾斜する。すなわち、モーター
8が反時計方向に回転し、表示部1が下方向に向くよう
に傾斜し、又、上向きボタンUを押すことによりモータ
ー8が時計方向に回転し表示部1が上方向に向くように
傾斜する。このように、使用者は上向けボタンと下向け
ボタンを操作することにより、使用者の背丈の高さに合
わせて表示部を所望の見易い状態となるように任意の位
置に傾斜角度を設定できる。
【0021】上記のようにして、ボタン操作により表示
部5を前面下向きに傾斜させることにより視野角度を最
適視認状態にすることが出来る。
【0022】更に、前回設定した傾斜角度に、次回にボ
タンを一回押せば同じ傾斜角度に自動的に移動するよう
にメモリー機能を備えれば、使い勝手が向上し便利に使
用できる。更に、電子レンジを運転中はガスコンロの熱
による影響を受けないように元の垂直位置に自動的に戻
るようにすることにより安全性が確保できる。
【0023】したがって、高所設置型の加熱調理器の表
示部を前面下向け方向に所望する位置に傾斜させる傾斜
装置を本体内に配置したことにより高い視認性が得られ
て操作性が向上するので、背丈の低い人や年配の使用者
が無理をしないで操作できる電子レンジを提供できる。
【0024】更に、上述の実施形態の表示部を操作パネ
ルに置き換えることができる。即ち、表示部と操作パネ
ルを一体構造の操作パネルとして、操作パネル全体の前
面が下方向に向くように前記操作パネルを傾斜させると
ともに、前記操作パネルの傾斜角を調節できる傾斜装置
と、この傾斜装置により前記操作パネルを所望の見易い
視線の状態に傾斜させるための操作部を備える。上述の
構成とすることにより、使用者の背丈に合わせて見易い
視認性を得るように下向きに傾斜を調節できる。
【0025】このように、操作パネルを自由に傾斜を調
節する装置を備えることにより加熱調理器の操作性、表
示部の視認性が向上する。即ち、背丈の低い使用者や年
配者にとって表示と操作部が視認しにくいために台の上
に乗って操作して使用者が落下する危険がなく、安全に
操作できる電子レンジを提供できる。 [第二実施の形態]図5は第二実施の形態を示す高所設置
型電子レンジの右断面を示す。
【0026】高所設置の加熱調理器1を室内の壁に設置
時するときは、本体上面に備えられている電源コード1
5を設置壁上面の穴18を通した後、加熱調理器の本体
を持ち上げた状態で壁に固定して設置する。このとき、
電源コード15は長いので加熱調理器の本体上面と設置
壁の上面に弛んで挟まれてしまう。この加熱調理器1の
設置の施工をするには、左手で加熱調理器を支えて右手
で電源コード15を引き出すことが難しいため、壁に固
定設置の作業に支障をきたす。
【0027】この実施例においては、加熱調理器1の本
体内に電源コード巻き取り機構17を備えている。この
電源コード巻き取り機構17は、外部電源に接続される
プラグ16と、巻き取られる電源コード15とを有して
いる。運搬時に前記電源コード15は加熱調理器本体内
の電源コード巻き取り機構17に巻き取られて前記加熱
調理器本体内に収納されている。前記プラグ16は前記
電源コード15の先端に取付けられており、電源コード
15が巻き取られたときは前記加熱調理器本体表面に形
成された凹部内に収納されている。このように据付け前
は電源コード15が電源コード巻き取り機構17に巻き
取られており、プラグ16は加熱調理器本体表面に設け
られた加熱調理器本体の表面からはみ出さないよう本体
表面より一段低い凹部内に収納されているので、運搬に
支障にならない状態に収納されている。
【0028】高所設置の加熱調理器を設置する場所の壁
は、加熱調理器の電源コード15を通すために、設置壁
の上面の穴18が調理器本体の電源コード15のプラグ
が収納された凹部と合致した位置に設けられる。
【0029】据付の際は前記設置壁の上面の穴18から
加熱調理器本体の凹部に設けられたプラグ16を掴み、
本体外に垂直に引き出されて電源に接続される。
【0030】このように、本体を設置する際に電源コー
ド15は壁と調理器本体に挟み込まれることがなくプラ
グ16を本体の凹部から掴んで前記電源コード15を引
き出しが出来て、容易に電源に接続の処理を行うことが
出来るので、設置作業を容易に実施できる。
【0031】[第三実施の形態]図6は第三実施の形態の
高所設置型の電子レンジがキッチンに組み込まれたとき
の外観断面を示す。
【0032】図7は図6のIb−Ib線の断面を示す。こ
の電子レンジは、ガスコンロ27等の調理台上の上部高
所に設置され、加熱調理器本体の前面に操作パネル22
が設けられ、食品を収容する加熱室32と、この加熱室
32の下面に設けられ発火を検知する発火検知器19
と、加熱調理器本体内に設けられ加熱調理器本体内の上
部前面グリル部に位置し、冷却する空気を外部から取り
込む吸気口からなる吸気風路20と熱くなった空気を排
気する排気口からなる排気風路21からなる構造を形成
している。
【0033】この吸気風路20は前記吸気口と、操作パ
ネル22に設けられた制御部品23やドアを開閉する機
構の樹脂部品等(図示しない)がある空間と、冷却ファ
ン28とから構成される。一方、排気風路21は、冷却
ファン28と、マグネトロン25や高圧トランス26等
の熱損失を発生する、主に金属で構成される部品(ほと
んど樹脂部品を含まない部品)がある空間と、前記排出
口と、から構成される。
【0034】上述のような風路を構成した加熱調理器に
おいて、加熱調理器下部のガスコンロ27から、異常な
高温の蒸気や火災による炎が発生したときは、この熱気
や炎は加熱調理器本体の吸気風路20内部に吸い込まれ
る。前記吸気風路20の内部は前記樹脂部品を多く含む
部品から構成されるために、樹脂部品の溶解や燃焼が誘
起される。
【0035】ガスコンロ27上で発生した火災の規模が
非常に大きい場合には、類焼の被害により、樹脂部品が
燃焼して安全装置が働かなくなる異常な状態となる。か
かる発火の熱気や炎による被害を受けないように、操作
パネル22のプリント基板上の電子部品や制御部品23
に保護カバ−等の覆いを設けて保護することが行なわれ
る。しかしながら、調理台のガスコンロ27上で発生し
た大きな炎が加熱調理器の吸気風路20から本体内に吸
い込まれた場合には、保護カバ−で覆われていても、プ
リント基板上の制御部品やドア開閉機構用の部品、ドア
ラッチ・レバー、レバーストッパーや樹脂ダクト等の樹
脂部品が類焼により引火し、モーターやマグネトロン2
5、高圧トランス26等の電装部品にまで類焼被害が及
ぶ。
【0036】かかる状態において、ガスコンロ27で発
生した火災により加熱調理器の下面に備えられた発火検
知器19が発火を検知すると、前記冷却ファン28の回
転方向を逆転させることにより、前記排気風路21から
吸気し前記吸気風路20から排気して給排気の方向を逆
転させる。
【0037】この冷却ファン28が逆回転することによ
り、排気風路21から空気を取り入れる風路が形成され
て、マグネトロン25、高圧トランス26等の電装部品
等が配置された排気風路21側から発火による炎等を含
む空気を吸気する。排気風路21側の電装部品は主要構
成部品が金属製の材料から構成されており、樹脂部品と
比べて発煙、発火による類焼の危険性は極めて少ない。
上記電装部品等が配置された風路を通過した空気は、更
に、制御部のプリント基板上の部品や機能樹脂部品が配
置された吸気風路20に取り込まれるが、既に電装部品
の風路の行程を通過したことにより炎は弱まっているの
で、樹脂部品には類焼をもたらさずに加熱調理器の本体
外に排出される。
【0038】このように冷却ファン28の回転方向を逆
回転させて風路を逆方向にすることにより、発火検知器
19が有効に働く加熱調理器を形成することができる。 [第四実施の形態]図8は第四実施の形態の高所設置型電
子レンジの上部外観断面を示す。
【0039】なお、高所設置型の電子レンジがキッチン
に組み込まれた状態は第三実施の形態と同様とする。
【0040】この電子レンジはガスコンロ等の調理台上
の上部高所に設置され、加熱調理器本体に食品を収容す
る加熱室32と、この加熱室の前面開口を開閉するドア
43と、前記加熱室を照明するランプ39と、前記加熱
室の壁面に形成され、加熱室内に前記ランプの光を導き
入れる小孔37と、この小孔を塞ぐ光透視板38を備え
た構造を形成している。前記加熱室32の上面に設けら
れて発火を検知する発火検知器42が位置Bに形成され
ている。
【0041】加熱調理器本体内に設けられ加熱調理器本
体内を冷却する空気の風路は、図8に示すように、各々
分離された二つの風路から構成される。即ち、一重の実
線矢印または一重の破線矢印で示されるマグネトロン2
9等の電装部品を冷却する風路と、二重の実線矢印また
は二重の破線矢印で示すフードファン30の風路とが、
各々分離された風路として設けられている。
【0042】上述の一重の実線矢印または一重の破線矢
印で示す風路は、電装部に設けられた冷却ファン31に
より、加熱室32の前面右側から冷たい外気を吸入し、
マグネトロン29や高圧トランス26等を冷却した後、
この空気は加熱室32の右側面から庫内に導き入れら
れ、加熱室の上部に設けられた換気口35を通過した
後、上部前面グリル部の排気口33から加熱調理器本体
外に排出される。
【0043】一方、二重の実線矢印または二重の破線矢
印で示す風路は、加熱調理器本体の右側底面から電装部
を覆うカバー34の外側空間を上向きに通過し、フード
フアン30に導き入れられるが、左側底面から加熱室3
2の左側面外側空間を上向きに通過し、フードフアン3
0内に導き入れられ、熱くなった空気は、加熱室32の
前面上部に設けられた排気グリルの排気口33から外部
に排気される風路を形成している。
【0044】図10は、ランプ39の付近の外観を示
す。加熱室32の壁面には、この加熱室内を照明するラ
ンプ39の光を導き入れる小孔37が設けられている。
この小孔37は光透視板38で覆い密閉されており、加
熱室32内の空気は通常の加熱のときには空気は通過し
ない。しかしながら前記光透視板38は可燃性の樹脂で
構成されており、前記光透視板38が食品の発火の炎に
より溶融して変形が発生すると、加熱室32内の空気が
小孔37を通過するようになる。
【0045】しかるに、前記フードフアン30の風路内
の風圧は、マグネトロン29等を冷却する風路内の空気
の流れよりもスピードが早く風圧も大きいため、前記加
熱室32内で発生した食品の炎は、前記光透視板38の
通過により前記フードフアンの大きい風圧の風路内に吸
い上げられる。
【0046】このように、加熱室32内で発火が発生す
ると前記光透視板38の変形により加熱室32内の空気
が小孔37により通過すると、前記光透視板38が密閉
していたときと異なる風路が形成され、発火検知器36
が位置Aに設けられていると発火の検知動作が鈍くなる
ため、発火による調理器内部の樹脂部品や電気配線等に
類焼が及び被害を拡大させてしまう。
【0047】したがって、本発明はフードフアンの風路
内で、前記光透視板38の近傍に発火検知器42を位置
Bに設けることにより、加熱室内で食品が発火したとき
は、前記光透視板38が熱変形、溶融等を起こすことに
より加熱室内の空気が前記小孔を通過することにより、
前記発火検知器42が前記小孔37を通過する空気の温
度上昇の変化を敏感に検知できることを利用するもので
ある。
【0048】上述のように、前記小孔37の近傍の位置
Bに発火検知器を設けることにより、位置Aよりも風圧
の強いフードファン風路内の空気の急激な温度変化を検
知するので、発火を短時間に検知するとともに検知温度
を低めの値に設定することが出来る。
【0049】したがって、加熱室内の食品の発火を発火
検知器がすばやく低い温度で検知出来るので、調理器内
部の樹脂製の部品や、電気配線等の耐熱性の低い部品の
被害を防止できる安全性の高い加熱調理器を形成するこ
とができる。 [第五実施の形態]次に第五実施の形態について説明す
る。本実施の形態は、構成部品の機能と説明は上記第四
実施の形態と同様とする。上記第四実施の形態と異なる
のは、発火検知器36が前記加熱室32の上面の位置A
に設けられる点が異なる。
【0050】図9は図8の排気口付近のIc―Ic線の断
面図を示す。
【0051】図10は図8のランプ付近の拡大図を示
す。
【0052】食品を加熱室内に収容して加熱すると、食
品の水分により蒸気が発生し、この蒸気を含む空気は加
熱室の外側に設けられた前記排気口33から加熱器本体
外に排出される。前記発火検知器36は前記加熱室の換
気口35から加熱室の空気を加熱調理器本体外に排出す
る排気口33の間の排気風路内に設けられている。
【0053】前記マグネトロン29等を冷却した空気
は、前記加熱室32に導き入れられ、加熱室32内で食
品の発火により炎が発生したときは、上記加熱室の排気
の空気温度が上昇し、換気口35の外側の位置Aに設け
られた発火検知器36が、この排気風路内の空気温度の
上昇により予め設定された発火設定温度に到達すると発
火を検知する。
【0054】上述の加熱室32内での食品の発火による
炎は、前記蒸気と同じ風路で加熱調理器本体外に排気さ
れるが、この風路の空気の流れは前記冷却フアン31に
より発生され、前記フードフアン30の風路に比べて弱
いため排気温度が上昇する速度は遅いので発火検知する
のにある程度時間を必要とする。そして、排気風路内の
空気の温度が食品の発火と判断される設定温度値に上昇
した時点で前記発火検知器36が発火を検知する。
【0055】一方前記加熱室32には、この加熱室32
を照明するランプ39と加熱室32の壁面に前記ランプ
の光を導き入れる小孔37と、この小孔を塞ぐ光透視板
38とを備えている。
【0056】この光透視板38は例えばポリエステル等
の厚さ0.1ミリ程の薄いシートから構成されており、
加熱室32内で食品が発火したときは、前記光透視板3
8は発火検知器が動作するよりも前に溶解が発生したと
きは、上述の第四実施の形態で述べた如く、この発火の
炎は前記フードフアン30の強い風路の方に加熱室32
内から吸い上げられてしまう現象が起こる。このため
に、加熱室32内の炎が加熱調理器内の配線や樹脂部品
等に損傷をおよぼし絶縁破壊するなどの問題が発生す
る。
【0057】本発明は上記実状に鑑み、前記加熱室内で
食品が発火した場合に、前記発火検知器36が位置Aに
設けられたときに、前記光透視板38を従来よりも耐熱
性が高く溶融しにくい樹脂材料、例えばポリカーボネー
ト等でその厚みを0.1ミリ以上に増加させて0.5ミ
リ等とすることにより、前記発火検知器36が発火を検
知するまでは前記光透視板10を溶融しない厚みに選択
することが出来るので、発火の異常を確実に検知するこ
とが出来る。
【0058】
【発明の効果】 高所に設置される加熱調理器本体の表
示部あるいは表示パネルの前面が下方向に向くように前
記表示部の傾斜角を調節できる傾斜装置と所望の状態に
傾斜させる操作部とを備えることで、高所に設置される
表示が見易くて操作の楽な電子レンジを実現できる。
【0059】電子レンジ内部に発火検知器を光透視板の
近傍に設けることや、風路の方向を冷却フアンにより風
路を逆転させることにより、加熱室内またはガスコンロ
での食品が発火による類焼で内部樹脂部品がダメージを
受けることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態の高所設置型電子レン
ジがキッチンに組み込まれたときの外観図である。
【図2】本発明の第一実施の形態の電子レンジの外観正
面図である。
【図3】図2のIa−Ia線の断面図である。
【図4】表示部を前傾させた状態の、図3に対応する断
面図である。
【図5】本発明の第二実施の形態の高所設置型電子レン
ジの右断面図である。
【図6】本発明の第三実施の形態の高所設置型の電子レ
ンジがキッチンに組み込まれたときの外観断面図であ
る。
【図7】図6のIb−Ib線の断面図である。
【図8】本発明の第四実施の形態の高所設置型電子レン
ジの一部破断平面図である。
【図9】本発明の第五実施の形態の電子レンジにおけ
る、図8のIc―Ic線に対応する断面図である。
【図10】図8のランプ付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ 2、27 ガスコンロ 3 キャビネット 4、22 操作パネル 5 表示部 6 傾斜角調節ボタン 7 表示基板 8 モーター 9 アーム 10 表示窓体 11 表示メイン用ハーネス 12 モーターメイン用ハー
ネス 14 突出部 15 電源コード 16 プラグ 17 電源コード巻き取り機
構 18 設置壁上面の穴 19 発火検知器 20 吸気風路 21 排気風路 23 制御部品 24、43 ドア 25、29 マグネトロン 26 高圧トランス 28、31 冷却フアン 30 フードフアン 32 加熱室 33 排気口 34 電装部を覆うカバー 35 換気口 36 発火検知器(位置A) 37 小孔 38 光透視板 39 ランプ 40 フードファンモーター 41 排気ダクト 42 発火検知器(位置B)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 511 F24C 7/02 511R 541 541C 541M 541S 7/04 7/04 A 15/00 15/00 D 15/20 15/20 J H05B 6/64 H05B 6/64 K E (72)発明者 村田 潤二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 久保 晋康 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 福田 隆 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3K090 AA03 AA11 AB02 EB21 EB26 EB27 EB35 EC00 3L086 BA06 BB16 BB17 BE02 BE11 CC16 CC22 DA01 DA15 DA24 3L087 AA01 AB02 AB08 AB09 AC17 AC26 BC14 BC16 DA01 DA16 DA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高所に設置される加熱調理器本体と、この
    加熱調理器本体に設けられた表示部と、この表示部の前
    面が下方向に向くように前記表示部を傾斜させるととも
    に、前記表示部の傾斜角を調節できる傾斜装置と、この
    傾斜装置により前記表示部を所望の状態に傾斜させるた
    めの操作部とを備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】高所に設置される加熱調理器本体と、この
    加熱調理器本体に設けられた操作パネルと、この操作パ
    ネルの前面が下方向に向くように前記操作パネルを傾斜
    させるとともに、前記操作パネルの傾斜角を調節できる
    傾斜装置と、この傾斜装置により前記操作パネルを所望
    の状態に傾斜させるための操作部とを備えたことを特徴
    とする加熱調理器。
  3. 【請求項3】高所に設置される加熱調理器本体と、この
    加熱調理器本体内に位置する電源コード巻き取り機構と
    を備え、この電源コード巻き取り機構は、外部電源に接
    続されるプラグと、巻き取られる電源コードとを有し、
    前記プラグは運搬時に前記本体表面に形成された凹部内
    に収納され、据付時に前記凹部内から本体外に引き出さ
    れて電源に接続されることを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】高所に設置される加熱調理器本体と、この
    加熱調理器本体内に設けられ、食品を収容する加熱室
    と、前記加熱調理器本体の前面に設けられた操作パネル
    と、前記加熱調理器本体下面に設けられ、発火を検知す
    る検知器と、前記加熱調理器本体内に形成され、樹脂部
    品を有する吸気風路と、前記加熱調理器本体内に形成さ
    れ、樹脂部品を有さない排気風路と、前記吸気風路から
    空気を取り入れ、マグネトロンや高圧トランス等電装部
    品を冷却し、熱くなった空気を前記排気風路から排出す
    るファンとを備え、前記検知器が発火を検知したとき
    は、前記ファンを逆回転させ、前記排気風路から吸気す
    るとともに前記吸気風路から排気することを特徴とする
    加熱調理器。
  5. 【請求項5】高所に設置される加熱調理器本体と、この
    加熱調理器本体内に設けられ、食品を収容する加熱室
    と、この加熱室の前面開口を開閉するドアと、前記加熱
    室を照明するランプと、前記加熱室の壁面に形成され、
    加熱室内に前記ランプの光を導き入れる小孔と、この小
    孔を塞ぐ光透視板と、この光透視板の近傍に設けられた
    発火検知器とを備え、前記加熱室内で食品が発火して、
    前記光透視板が溶けることにより、前記発火検知器が発
    火を検知することを特徴とする加熱調理器。
  6. 【請求項6】高所に設置される加熱調理器本体と、この
    加熱調理器本体内に設けられ、食品を収容する加熱室
    と、この加熱室の前面開口を開閉するドアと、前記加熱
    室の空気を外部に排気する排気路と、この排気路内に設
    けられ、加熱室内での食品の発火を検知する発火検知器
    と、前記加熱室を照明するランプと、前記加熱室の壁面
    に形成され、加熱室内に前記ランプの光を導き入れる小
    孔と、この小孔を塞ぐ光透視板とを備え、この光透視板
    は、前記加熱室内で食品が発火した場合に前記発火検知
    器が発火を検知するまでは溶けない厚みを有することを
    特徴とする加熱調理器。
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