JP2002213563A - 送りねじ駆動装置並びに情報記録及び/又は再生装置 - Google Patents

送りねじ駆動装置並びに情報記録及び/又は再生装置

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JP2002213563A
JP2002213563A JP2001014885A JP2001014885A JP2002213563A JP 2002213563 A JP2002213563 A JP 2002213563A JP 2001014885 A JP2001014885 A JP 2001014885A JP 2001014885 A JP2001014885 A JP 2001014885A JP 2002213563 A JP2002213563 A JP 2002213563A
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feed screw
nut
feed
nut member
screw
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JP2001014885A
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Shigeki Fujibayashi
茂樹 藤林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送りねじ駆動装置の動力伝達部材の構造を工
夫し、軸方向力のみが働いて半径方向力が働くことがな
く、高速駆動を行っても駆動負荷を増大させることのな
い送りねじ駆動装置及びこの送りねじ駆動装置を備えた
情報記録及び/又は再生装置を提供する。 【解決手段】 送りモータ46によって送りねじ45を
回転駆動することにより送りねじ45に係合された送り
ナット48を送りねじ45の軸方向に移動させるように
した送りねじ駆動装置において、送りナット48を送り
ねじ45の軸方向に付勢するコイルばね57と、送りナ
ット48が送りねじ45の周方向に回転するのを防止す
る回転止め機構と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータ等の駆
動源で送りねじを回転駆動することにより送りねじに係
合された動力伝達部材を送りねじの軸方向に移動させる
ようにした送りねじ駆動装置並びに、この送りねじ駆動
装置でピックアップ装置を駆動してディスク状記録媒体
に対する情報信号の記録及び/又は再生を行うようにし
た情報記録及び/又は再生装置に関する。特に、本発明
は、駆動源によって駆動される送りねじの回転運動を動
力伝達部材の直線運動に変換するとともに、動力伝達部
材と送りねじとの間の軸方向のガタを取り除き、高速駆
動及び高い位置制御を実現可能とした送りねじ駆動装置
並びに、この送りねじ駆動装置を備えた情報記録及び/
又は再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CD(コンパクトディス
ク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光ディ
スクをディスク状記録媒体として用いて情報信号の記録
や再生を行う装置として、ディスクドライブ装置が提供
されている。このようなディスクドライブ装置として
は、例えば、図18に示すような構成のものが知られて
いる。
【0003】この図18は、ディスクドライブ装置1の
概略構成を示すもので、光学ヘッド2aを有する光学ピ
ックアップ装置2と、この光学ピックアップ装置2が搭
載されたスライド部材3と、このスライド部材3を摺動
可能に支持する2本の互いに平行に設置されたガイド軸
4a,4bと、このガイド軸4a,4bに沿って光学ピ
ックアップ装置2を直線的に往復移動させる送りねじ駆
動装置5と、図示しないスピンドルモータ等を備えて構
成されている。スピンドルモータの回転軸は上方に突出
されており、その回転軸の上端に固定された同じく図示
しないターンテーブルに光ディスクが装着され、この光
ディスクがスピンドルモータの駆動により所定速度で回
転駆動される。
【0004】2本のガイド軸4a,4bは、その軸方向
の一側においてスピンドルモータを挟むように配置され
ている。このガイド軸4a,4bにスライド部材3が摺
動可能に両端支持され、スピンドルモータに対して接近
及び離反動作可能とされている。このスライド部材3に
は、送りねじ駆動装置5の一部を構成する動力伝達部材
6が取り付けられている。送りねじ駆動装置5は、動力
伝達部材6の他に、送りモータ7と送りねじ8と支持プ
レート9等を備えて構成されている。
【0005】送りねじ駆動装置5の動力伝達部材6は、
図19に示すように、可撓性を有する板ばね10と、こ
の板ばね10の自由端側に固定された合成樹脂材からな
る送りナット11とによって構成されている。板ばね1
0は、平板状の送りナット11を側方に突出させた状態
でスライド部材3の下面に固定ねじによって取り付けら
れている。送りナット11は、板ばね10の下面側に突
出する互いに平行をなす2条の突条部11aを有してい
る。この2条の突条部11aが板ばね10のバネ力によ
り付勢されて送りねじ8のねじ溝8aに係合され、この
ねじ溝8aの回転により押圧されて送りナット11が送
りねじ8の軸方向へ摺動される。
【0006】送りねじ8は送りモータ7の回転軸として
構成されており、その送りモータ7は、支持プレート9
の長手方向の一端に設けたモータ支持片9aに固定され
ている。このモータ支持片9aを貫通した送りねじ8の
先端部は軸受部材12によって回転自在に支持されてお
り、その軸受部材12は支持プレート9の長手方向の他
端に設けたねじ支持片9bに嵌合保持されている。
【0007】かくして、送りモータ7を駆動して送りね
じ8を回転することにより、送りねじ8の回転によるね
じ溝8aの回転変位によって突条部11aが、送りねじ
8の回転方向に応じて軸方向の一方又は他方に押圧され
る。この押圧力が突条部11aから送りナット11及び
板ばね10を介してスライド部材3に伝達される。その
結果、スライド部材3が2本のガイド軸4a,4bにガ
イドされて、スピンドルモータに近づく方向又はスピン
ドルモータから離れる方向に移動される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディスクドライブ装置1の送りねじ駆動装置
5においては、送りねじ駆動装置5の駆動力をスライド
部材3に伝達する動力伝達部材6が板ばね10と送りナ
ット11とで形成されており、板ばね10のバネ力で送
りナット11を送りねじ8側に付勢して押し付け、送り
ねじ8のねじ溝8aと送りナット11の突条部11aと
の間に生じている隙間(ガタ)を取り除く構造となって
いた。そのため、送りねじ8の回転速度が高くなると、
送りナット11がねじ溝8aから外れ易くなることか
ら、送りねじ8と送りナット11との噛み合いを確保す
るためには、送りねじ8の回転速度の増加に対応させて
送りナット11の押し付け力を増加させる必要がある。
その結果、送りナット11の押し付け力の増加によって
駆動負荷が増大し、高速駆動するためには高出力のモー
タが必要になるという課題があった。
【0009】即ち、図19に示すような従来の送りねじ
駆動装置5では、送りねじ8の回転によって動力伝達部
材6には、この動力伝達部材6を送りねじ8の軸方向に
移動させようとする軸方向力Xと、動力伝達部材6を送
りねじ8から半径方向外側に離反させようとする半径方
向力Yとの2力が発生する。通常、ねじ溝8aの形状
は、突条部11aとの係合状態を良好に維持するために
V溝とされていることから、半径方向力Yが大きくなっ
て突条部11aがねじ溝8aから離れると、突条部11
aとねじ溝8aとの間にガタを生ずることになる。その
ため、上述したように、送りナット11を板ばね10で
保持して突条部11aをねじ溝8aに押し付け、板ばね
10のバネ力で突条部11aをねじ溝8aに圧接させて
ガタを取り除くようにしている。
【0010】ところが、オーディオ機器やCDプレーヤ
等に使用されている従来のディスクドライブ装置1で
は、ピックアップ装置による情報信号の処理速度がそれ
ほど速くなくてもよかったために、送りねじ駆動装置5
の駆動速度もそれほど速いものが要求されておらず、駆
動精度に関しても同様にそれほど高く必要とされていな
かった。しかしながら、近年のディスク状記録媒体の記
録の高密度化や、再生機能に加えて記録機能の一般化、
充実化に伴ってピックアップ装置による情報信号の処理
速度の高速化が必要とされるようになってきた。その結
果、送りねじ駆動装置に関しても駆動速度の高速化が要
求され、高精度の駆動機構の必要性が高まってきてい
る。
【0011】このような要求に対して、上述したような
従来の送りねじ駆動装置では、送りねじ8を高速駆動す
ると、送りナット11を送りねじ8から離反させる半径
方向力Yも同様に大きくなる。この半径方向力Yが大き
くなると、突条部11aがねじ溝8aから離反してガタ
が大きくなるため、これを防ぐには板ばね10のバネ力
を大きくして突条部11aをねじ溝8aに強く押し付け
る必要がある。そうすると、送りモータ7が送りねじ8
を回転するための駆動負荷が増加するため、高出力のモ
ータが必要になるという課題があった。
【0012】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、送りねじ駆動装置の動力伝達部材
の構造を工夫し、軸方向力のみが働いて半径方向力が働
くことがなく、高速駆動を行っても駆動負荷を増大させ
ることのない送りねじ駆動装置及びこの送りねじ駆動装
置を備えた情報記録及び/又は再生装置を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の送りねじ
駆動装置は、駆動源によって送りねじを回転駆動するこ
とにより送りねじに係合された動力伝達部材を送りねじ
の軸方向に移動させるようにした送りねじ駆動装置にお
いて、動力伝達部材を送りねじの軸方向に付勢する弾性
部材と、動力伝達部材が送りねじの周方向に回転するの
を防止する回転止め機構と、を設けたことを特徴として
いる。
【0014】また、本出願の情報記録及び/又は再生装
置は、駆動源によって送りねじを回転駆動することによ
り送りねじに係合された動力伝達部材を送りねじの軸方
向に移動させ、この動力伝達部材を介してピックアップ
装置をディスク状記録媒体の半径方向に移動させて情報
の記録及び/又は再生を行うようにした情報記録及び/
又は再生装置において、動力伝達部材を送りねじの軸方
向に付勢する弾性部材と、動力伝達部材が送りねじの周
方向に回転するのを防止する回転止め機構と、を設けた
ことを特徴としている。
【0015】上述のように構成したことにより、本出願
の送りねじ駆動装置及び情報記録及び/又は再生装置で
は、動力伝達部材が弾性部材によって送りねじの軸方向
に付勢されるとともに動力伝達部材の回転運動が防止さ
れるため、モータの駆動負荷を増大させることなく、送
りねじの高速駆動を実現することができ、高速駆動時に
おいても回転動作を生ずることなく直線運動を起こさせ
て、高い精度で位置制御を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図17は本発明の実施
の例を示すものである。即ち、図1は本発明に係る送り
ねじ駆動装置が用いられた情報記録及び/又は再生装置
の一実施例を示す斜視図、図2は図1に示す送りねじ駆
動装置の一部を断面して示す斜視図、図3は図2の送り
ねじ駆動装置を裏面側から見た斜視図、図4は同じく送
りねじ駆動装置を角度を変えて見た斜視図である。図5
は図2に示す送りねじ駆動装置の要部を説明するための
断面図、図6は送りねじ駆動装置に係る動力伝達部材の
第1の実施例を示す分解斜視図である。
【0017】図7は図6に示す動力伝達部材の第1のナ
ット部材の斜視図、図8は第1のナット部材の側面図、
図9は第1のナット部材の正面図、図10は図9の縦断
面図である。図11は図6に示す動力伝達部材の第2の
ナット部材の斜視図、図12は第2のナット部材の側面
図、図13は第2のナット部材の正面図、図14は図1
3の縦断面図である。更に、図15は図1に示す情報記
録及び/又は再生装置の使用状態の一実施例を示す斜視
図である。また、図16及び図17は動力伝達部材の第
2の実施例を示すもので、図16は図5に対応した断面
図、図17は同じく分解斜視図である。
【0018】本発明の情報記録及び/又は再生装置の一
実施例として示すディスクドライブ装置20は、ビデオ
情報等の映像信号やオーディオ情報等の音楽信号その他
の情報信号が1度だけ記録可能(追記型)とされ、若し
くは何度でも繰り返して記録可能(書換え型)な光ディ
スクをディスク状記録媒体として用いることができるも
のである。しかしながら、情報記録及び/又は再生装置
としては、情報の再生を専用に行うディスク再生装置、
又は情報の記録を専用に行うディスク記録装置に適用で
きることは勿論である。
【0019】これに合せて、ディスク状記録媒体におい
てもこの実施例に限定されるものではなく、予め所定の
情報信号がすべて記録されていて後から情報信号を書き
込むことができない再生専用型の光ディスクは勿論のこ
と、薄い円盤の表面に磁性薄膜層を形成して特定位置の
磁化状態によって情報信号を記憶するようにした磁気デ
ィスク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘッドと磁気ヘ
ッドを使用して情報信号の書き込み及び読み出しを行う
ようにした光磁気ディスクその他の記憶媒体を適用する
こともできる。
【0020】このディスクドライブ装置20は、図1に
示すように、光ディスクを所定速度(例えば、線速度一
定)で回転駆動するテーブル駆動装置21と、情報信号
の書き込み及び読み出しを行うピックアップ装置の一具
体例を示す光学ピックアップ装置22と、この光学ピッ
クアップ装置22をテーブル駆動装置21に対して進退
動作させるピックアップ移動装置23等を備えて構成さ
れている。
【0021】テーブル駆動装置21は、スピンドルモー
タ25と、このスピンドルモータ25の回転軸の先端部
に固定されたターンテーブル26と、このターンテーブ
ル26との間で光ディスクを挟持する図示しないチャッ
キングプレート等を備えて構成されている。スピンドル
モータ25は、薄い板金製のモータベース板27の上面
に取り付けられており、そのモータベース板27の上面
にはフレキシブル配線板28が接着剤等の固着手段によ
って固定されている。
【0022】フレキシブル配線板28の配線回路には、
スピンドルモータ25の配線とテーブル駆動用コネクタ
29aの配線とが接続されている。コネクタ29aには
フレキシブル配線板30の第1の端子部が接続され、第
2の端子部には第2のコネクタ29bが接続され、第3
の端子部には第3のコネクタ29cが接続されている。
そして、第2及び第3のコネクタ29b,29cは、配
線用のベース板31に固定されている。
【0023】スピンドルモータ25は、モータベース板
27に固定された固定部と、この固定部によって回転自
在に支持された回転部とを有し、回転部の回転中心とな
る回転軸にターンテーブル26が圧入等の固着手段によ
り嵌合されて一体に構成されている。ターンテーブル2
6は、図示しない光ディスクのセンタ穴に嵌合される嵌
合部26aと、この嵌合部26aの下端に連続されると
ともに光ディスクが載置される載置部26b等を有して
いる。このターンテーブル26に対してチャッキングプ
レートが対向設置され、載置部26b上に載置された光
ディスクをチャッキングプレートが押圧することによ
り、光ディスクがターンテーブル26にチャッキングさ
れて一体的に回転可能な状態となる。
【0024】このスピンドルモータ25を両側から挟む
ように一対のガイド軸32a,32bが、互いに略平行
となるように配置されている。一対のガイド軸32a,
32bは、外周面が平滑とされた丸棒状の部材によって
形成されている。そして、第1のガイド軸32aは調整
プレート33によって両端支持され、第2のガイド軸3
2bは後述するシャーシによって両端支持されている。
調整プレート33はシャーシに対して姿勢変更可能に取
り付けられており、この調整プレート33の姿勢を変更
することによって一対のガイド軸32a,32b間の平
行度が調整可能とされている。
【0025】この一対のガイド軸32a,32bによっ
て光学ピックアップ装置22が、ターンテーブル26に
対して接近及び離反するよう進退移動可能に支持されて
いる。一対のガイド軸32a,32bの一方の端部はス
ピンドルモータ25の両側に配置され、他方の端部は略
平行とされてスピンドルモータ25から離れる方向に延
在されている。
【0026】光学ピックアップ装置22は、一対のガイ
ド軸32a,32bにガイドされて摺動するスライド部
材35と、このスライド部材35に載置されて往復移動
される光学ヘッド36等を備えて構成されている。スラ
イド部材35は、一対のガイド軸32a,32bを跨ぐ
ことができる大きさであって、剛性を高くするためにブ
ロック状に形成されている。このスライド部材35の長
手方向の一側には、これと交差する幅方向に対をなす軸
受部35a,35bが設けられている。これらの軸受部
35a,35bには、第1のガイド軸32aが摺動自在
に挿通されている。
【0027】スライド部材35の長手方向の他側には、
第2のガイド軸32bが摺動自在に挿通される、図に現
れない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、第2の
ガイド軸32bの直径よりも大きく形成されており、そ
の隙間の分だけスライド部材35が、第1のガイド軸3
2aを回動中心として上下方向へ傾動可能とされてい
る。更に、挿通孔は水平方向に幅広に形成されており、
これにより第2のガイド軸32bがスライド部材35の
幅方向に対して若干傾くことができるように構成されて
いる。従って、この実施例では、一対のガイド軸32
a,32bが互いに平行となっていないで若干交差する
状態にあっても、スライド部材35は、第1のガイド軸
32aにガイドされてスムースに摺動することができ
る。
【0028】光学ピックアップ装置22の光学ヘッド3
6は、対物レンズ37を有する2軸アクチュエータと、
この2軸アクチュエータを介して情報信号の記録及び再
生を行う半導体レーザや光電変換素子等を有する光学制
御部等を備えて構成されている。2軸アクチュエータの
大部分はヘッドカバー38によって覆われており、この
ヘッドカバー38に設けた開口部から対物レンズ37が
露出されている。この光学ヘッド36の対物レンズ37
が、ターンテーブル26に装着された光ディスクの情報
記録面に対向される。また、光学制御部には、スライド
部材35の上面に取り付けられたピックアップ用コネク
タ39が電気的に接続されている。このコネクタ39に
は、上述したフレキシブル配線板28が接続されてい
る。
【0029】一対のガイド軸32a,32bのうち第1
のガイド軸32aは、調整プレート33に設けた一対の
軸支持片40,40によって支持されている。調整プレ
ート33は、ガイド軸32aと同程度の長さを有する板
金製の細長い板材によって形成されている。この調整プ
レート33の長手方向の両端に、その長手方向と交差す
る幅方向の同側に突出する一対の軸支持片40,40が
設けられている。各軸支持片40は、先端が上方へ立ち
上げられているとともに基部がクランク状に折り曲げら
れており、これにより自由端側に、支持面から所定の高
さまで持ち上げられたL字形状の軸支持部40aが形成
されている。
【0030】このような形状を有する一対の軸支持片4
0,40の各軸支持部40aに、第1のガイド軸32a
の両端部が位置決めされて載置されている。そして、第
1のガイド軸32aの各端部は、固定ねじ42で軸支持
部40aにネジ止めされた軸押え板41により押圧され
て固定されている。軸押え板41は、第1のガイド軸3
2aの端部を径方向から押圧する押圧片41aと、第1
のガイド軸32aの端面に当接して軸方向への移動を阻
止するストッパ片41bと、軸押え板41の回転変位を
防止する係止片41cとを有し、適当な弾性を持った板
ばねによって形成されている。
【0031】軸押え板41の略中央部には固定ねじ42
が挿通される挿通孔が設けられており、この挿通孔を挟
んで一方に突出するよう押圧片41aが設けられ、他方
に突出するよう係止片41cが設けられている。そし
て、ストッパ片41bは、軸押え板41の略中央部にお
いて押圧片41aと係止片41cとを結ぶ方向と直交す
る方向に突出するよう設けられている。更に、ストッパ
片41bは、先部が押圧片41a側に突出するよう折り
曲げ形成されており、この先部を上方へ立ち上げること
によって先端部が第1のガイド軸32aの端面に当接さ
れている。また、係止片41cは、軸支持片40に設け
た凹部に係止されており、これにより、ストッパ片41
bにガイド軸32aから大きな力が作用した場合にも軸
押え板41が回動しないようにしている。尚、一対の軸
押え板41,41は、左右対称の形状とされている。
【0032】このような構成を有する調整プレート33
は、例えば、後述するようなシャーシに取り付けられ
る。また、第2のガイド軸32bは、同じく後述するよ
うに、シャーシに設けた一対の軸支持片に一対の軸押え
板を用いて直に取り付けられる。そして、調整プレート
33に送りねじ駆動装置44が取り付けられている。
【0033】この送りねじ駆動装置44は、図2〜図4
に拡大して示すように、送りねじ45と送りモータ46
と支持プレート47と動力伝達部材である送りナット4
8とを備えて構成されている。送りねじ45は、ガイド
軸32a,32bよりも少々短い丸棒の外周面に、螺旋
状に延在された1条のねじ溝49を軸方向の略全長に渡
って設けることによって形成されている。この送りねじ
45のねじ形状は、溝の両側面に若干の傾斜を持たせた
断面形状が台形をなす台形ねじが好適であるが、断面形
状が四角形をなす角ねじであってもよく、また、断面形
状が半円形をなす半円形ねじとすることもでき、更に、
その他の周知形状のねじを適用することもできる。更
に、この実施例では、送りねじ45を右ねじによって形
成したが、左ねじを用いることができることは勿論であ
る。
【0034】この送りねじ45は、駆動源である送りモ
ータ(電動モータ)46の回転軸を兼ねており、送りモ
ータ46によって直接回転駆動される。送りモータ46
は、円筒状のモータケース46aと、このモータケース
46aの一方の開口部を閉じるケースカバー46bとを
有している。モータケース46aは、支持プレート47
のモータ支持片47aにカシメ等の固着手段により固定
されて一体的に構成されている。このモータケース46
aの内周面には、リング状に巻かれたコイル部が嵌合固
定されている。このコイル部の内側には、送りねじ45
の端部に圧入等の固着手段によって固定されたリング状
のマグネットが回転自在に嵌合されている。
【0035】この送りねじ45のマグネット側の端部
は、モータケース46aの開口部を閉じるように装着さ
れる、図に現れない円盤状の軸受部材によって回転自在
に支持されている。この軸受部材を覆うようにモータケ
ース46aが配置されており、一対の係合片をモータケ
ース46aの外周面に設けた係合孔に係合させることに
よって送りモータ46が組み立てられている。
【0036】支持プレート47は、送りねじ45と同程
度の長さを有する板金製の細長い板材によって形成され
ている。この支持プレート47の長手方向の両端を同方
向へ立ち上げることにより、互いに平行となるように対
向されたモータ支持片47aとネジ支持片47bとが設
けられている。モータ支持片47aの略中央部には貫通
孔50aが設けられ、ネジ支持片47bの上部で貫通孔
50aと対応する高さ位置には嵌合孔50bが設けられ
ている。このモータ支持片47aの外面に送りモータ4
6が固定され、送りねじ45が貫通孔50aに貫通され
ている。そして、送りねじ45の先端部が、嵌合孔50
bに嵌合固定された軸受部材51によって回動自在に支
持されている。
【0037】また、支持プレート47には、その幅方向
の一辺を長手方向に連続させて立ち上げることによって
ガイド突条52が設けられている。このガイド突条52
は、送りねじ45の略真下に配置されているとともに、
送りねじ45の軸心線と略平行となるように延在されて
いる。更に、支持プレート47には挿通孔50cが2箇
所に設けられており、この挿通孔50c、50cに軸部
が挿通される取付ねじ53によって、図1に示すよう
に、支持プレート47が調整プレート33に取り付けら
れている。
【0038】更に又、支持プレート47の各挿通孔50
cの外側には、位置決め用の一対の位置決め孔54a,
54bが設けられている。これらの位置決め孔54a,
54bに調整プレート33に設けられる位置決め凸部を
係合することにより、支持プレート47が調整プレート
33に対して所定位置に位置決めされる。これにより、
支持プレート47を調整プレート33に組み立てるだけ
で第1のガイド軸32aの軸心線と送りねじ45の軸心
線とを自動的に略平行な状態に設置することができる。
【0039】動力伝達部材の一具体例を示す送りナット
48は、送りねじ45の回転力を直線運動に変換してス
ライド部材35に伝達するもので、第1のナット部材5
5と第2のナット部材56とによって構成されている。
そして、第1のナット部材55と第2のナット部材56
との間に弾性部材の一具体例を示すコイル状の弾性体で
あるコイルばね57が介在されている。このコイルばね
57のバネ力で一対のナット部材55,56を互いに離
反する方向に付勢することにより、両ナット部材55,
56と送りねじ45との間に生ずる軸方向のガタを吸収
するようにしている。
【0040】図5〜図10に示すように、第1のナット
部材55は、ブロック状に形成されたナット本体55a
と、このナット本体55aの一面側に連続して形成され
た円筒状の第1の筒軸部55bとを備えている。これら
ナット本体55a及び第1の筒軸部55bの中心部に軸
方向孔55cが貫通されていて、この軸方向孔55cの
ナット本体55a側には、送りねじ45のねじ溝49に
係合される第1のねじ部58が設けられている。
【0041】図9及び図10に示すように、第1のねじ
部58はナット本体55aの一方の端面55dから若干
内側に入った位置から形成されており、その端面55d
と第1のねじ部58が始まるねじ始端Sまでの間がねじ
無し部Nとされている。第1のねじ部58は、所定形状
のねじ山が完全な形で連続して形成された完全ねじ部P
と、ねじ山が徐々に削られて無くなるまでの不完全ねじ
部Hとを有している。完全ねじ部Pはねじ始端Sからね
じ中点Tに至るまでの間とされていて、不完全ねじ部H
はねじ中点Tからねじ終点Eに至るまでの間とされてい
る。
【0042】このように、完全ねじ部Pに連続させて不
完全ねじ部Hを設けた理由は、第1のねじ部58の不完
全ねじ部H側の端部が送りねじ45のねじ部に食い込ん
で外れなくなるのを防止するためである。従って、不完
全ねじ部Hは、送りねじ45の逆転等によってもねじ部
同士の間で食い込みが生ずるおそれのない場合には、こ
れを廃止して第1のねじ部58の全体を完全ねじ部Pで
形成することができる。また、ねじ無し部Nは、不完全
ねじ部Hとのバランスを考慮して設けたもので、これを
不完全ねじ部Hと同様の不完全ねじ部として構成しても
よく、また、これを廃止して完全ねじ部Pのねじ始端S
を端面55dと一致させる構成とすることもできる。
【0043】第1のねじ部58の完全ねじ部Pにおける
ねじ山の形状は、歯先を半円形にした丸ねじとされてい
る。このように、第1のナット部材55のねじ山の形を
丸ねじとした場合には、送りねじ45のねじ山の形が台
形ねじであるため、互いのねじ山を確実に係合させてス
ムースな摺動動作を確保することができる。しかしなが
ら、ねじ山の形状は、この実施例のものに限定されるも
のではなく、丸ねじ、台形ねじ、角ねじ、三角ねじ及び
のこ歯ねじ等の同一形状同士の組み合せ、或いはこれら
の任意の組み合せを適用することもできる。この場合、
送りねじの歯先に角があるときには、その角に丸味又は
斜面からなる面取りを施すことが好ましい。
【0044】第1のナット部材55のナット本体55a
の外面には、第1の筒軸部55bが延びる方向と直交す
る方向に突出した駆動突起60と円弧状突出部61とが
設けられている。駆動突起60は、第1のナット部材5
5の動きをスライド部材35に伝達するもので、ピン状
の凸部によって形成されている。また、円弧状突出部6
1は、駆動突起60に対して90度回転変位した位置に
配置されている。この円弧状突出部61の中央部には、
第1の筒軸部55bが延びる方向に延在されて表裏面間
を貫通する凹部の一具体例を示すスリット62が設けら
れている。このスリット62には、上述した支持プレー
ト47のガイド突条52が摺動自在に係合される。
【0045】また、第1のナット部材55の第1の筒軸
部55bには、軸方向の中途部から直線状に延在されて
開口側端面に開口された軸スリット63が設けられてい
る。この軸スリット63は、第1の筒軸部55bの外周
面から内周面まで貫通するように形成されている。この
軸スリット63には、第2のナット部材56に設けられ
るキー状突起64が摺動可能に係合される。
【0046】図5、図6及び図11〜図14に示すよう
に、第2のナット部材56は、スリーブ状に形成された
円筒体からなり、その中心部に軸方向孔56aが貫通さ
れている。軸方向孔56aの一側には、第1のナット部
材55の第1の筒軸部55bが挿脱可能に嵌合される嵌
合穴65が設けられており、この嵌合穴65を形成する
部分が第2の筒軸部56bとされている。この第2の筒
軸部56bの嵌合穴65に、半径方向内側に突出した凸
部の一具体例を示すキー状突起64が設けられている。
このキー状突起64の半径方向内側の平面部は軸方向孔
56aの内周面を用いており、軸スリット63と同程度
の幅を残すことによって軸方向に直線状に延在されたキ
ー状突起64が形成されている。
【0047】また、第2のナット部材56の軸方向孔5
6aの他側には、送りねじ45のねじ溝49に係合され
る第2のねじ部66が設けられている。図13及び図1
4に示すように、第2のねじ部66は第1のねじ部56
と同様の構成を有している。即ち、第2のねじ部66
は、第2のナット部材56の一方の端面56cから若干
内側に入った位置から形成されており、その端面56c
と第2のねじ部66が始まるねじ始端Sまでの間がねじ
無し部Nとされている。第2のねじ部66も第1のねじ
部56と同様に、完全ねじ部Pと不完全ねじ部Hとを有
している。
【0048】第2のねじ部66に不完全ねじ部Hを設け
た理由も同様であり、完全ねじ部Pの端部が送りねじ4
5のねじ部に食い込んで外れなくなるのを防止するため
である。従って、送りねじ45の逆転動作が繰り返され
る場合においても完全ねじ部Pが送りねじ45に食い込
むおそれがないような場合には、不完全ねじ部Hを廃止
してねじ部56の全体を完全ねじ部Pとすることができ
る。更に、ねじ無し部Nは、これを不完全ねじ部Hと同
様の構成としてもよく、また、ねじ無し部Nを設けない
構成とすることもできる。このような第1のナット部材
55及び第2のナット部材56の材質としては、例え
ば、炭素繊維強化プラスチックが好適であるが、強度の
高いエンジニアリングプラスチックやセラミックス等を
用いることもできる。
【0049】コイルばね57は、第1のナット部材55
の第1の筒軸部55bに対して緩く嵌め込むことができ
る大きさに形成されている。コイルばね57は圧縮ばね
であり、例えば、鋼線をコイル形に巻いて作ることがで
きる。しかしながら、好適な実施例としてコイルばね5
7を適用した弾性部材は、この実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、ねじりばね、円錐コイルばね、竹の
子ばね等のように各種形状のものを適用することがで
き、また、材質においても金属は勿論のこと、この種の
材質として用いられるエンジニアリングプラスチックを
使用することもできる。更に、ゴム状弾性体を円筒状に
形成して弾性部材として用いることもできる。
【0050】このような構成を有する第1のナット部材
55と第2のナット部材56とコイルばね57とは、図
2及び図5に示すような状態で組み合されて、送りねじ
45に組み立てられる。まず、第1のナット部材55の
第1の筒軸部55bにコイルばね57を挿入した後、第
1の筒軸部55bを第2のナット部材56の第2の筒軸
部56bの嵌合穴65に嵌合させる。次に、第1のナッ
ト部材55と第2のナット部材56とが組み合された送
りナット48に、送りねじ45を挿通させる。この実施
例では送りねじ45は、第2のナット部材56側から挿
入して第1のナット部材55に突き出るように構成され
ている。
【0051】この場合、第1のナット部材55と第2の
ナット部材56を互いに近づけてコイルばね57を少々
押し縮め、この圧縮状態を保持して送りねじ45を回し
ながら差し込むようにする。これにより、送りねじ45
のねじ溝49に第1のナット部材55の第1のねじ部5
8が噛み合され、そのねじ溝49に第2のナット部材5
6の第2のねじ部66が同時に噛み合される。このと
き、コイルばね57の一端は第1のナット部材55のナ
ット本体55aの内側端面に当接され、その他端は第2
のナット部材56のキー状突起64のある側の端面に当
接される。
【0052】その結果、コイルばね57のバネ力によ
り、第1のナット部材55は送りモータ46から離れる
方向に付勢され、第2のナット部材56は送りモータ4
6に近づく方向に付勢される。そのため、図5におい
て、第1のナット部材55の第1のねじ部58では、図
中左側のねじ面が送りねじ45の左側のねじ面に押圧さ
れ、右側のねじ面間に隙間が生じる。同様に、第2のナ
ット部材56の第2のねじ部66では、図中右側のねじ
面が送りねじ45の右側のねじ面に押圧され、左側のね
じ面間に隙間が生じる。
【0053】これにより、第1のナット部材55と第2
のナット部材56との組み合せからなる送りナット48
全体と送りねじ45との間の隙間を無くし、ガタのない
状態とすることができる。この送りナット48と送りね
じ45との間にガタのない状態は、送りねじ45の回転
方向のいかんに係わらず維持することができる。
【0054】この送りナット48に送りねじ45を挿入
する作業は、送りねじ45を送りモータ46のモータケ
ース46a及び支持プレート47のモータ支持片47a
の貫通孔50aに挿通した状態で行う。次に、第1のナ
ット部材55の円弧状突出部61に設けたスリット62
を支持プレート47のガイド突条52に係合させる。そ
して、送りねじ45の先端部を、支持プレート47の軸
支持片47bの嵌合孔50bに嵌合された軸受部材51
の軸受孔に嵌合させる。その後、モータケース46aの
開口部に軸受部材をセットした後、その開口部にケース
カバー46bを装着する。これにより、送りねじ駆動装
置44の組立作業が完了する。
【0055】この送りねじ駆動装置44の駆動突起60
には、図1に示すように、スライド部材35に固定され
る突起受け部材68が係合されており、この突起受け部
材68を介して送りナット48の移動力がスライド部材
35に伝達される。突起受け部材68は、図2に拡大し
て示すように、スライド部材35に固定するための固定
片68aと、この固定片68aに連続された支持片68
bと、支持片68bに連続された弾性片68cとを有し
ている。
【0056】突起受け部材68の固定片68aは細長い
板材からなり、その長手方向中途部の幅方向一側には、
一面側に突出するL字状の支持片68bが設けられてい
る。この支持片68bの自由端側の先端角部には、駆動
突起60を受けて支持するための切欠きからなる支持部
69aが設けられている。また、支持片68bの基部に
は、固定片68aと同方向に延在する弾性片68cが設
けられている。弾性片68cは、適度な強さの弾性を発
揮し得るよう三角形に折り曲げることによって形成され
ているとともに、先端の折り曲げ片を押え部69bとし
て形成して支持片68bの支持部69aに対向させてい
る。
【0057】更に、突起受け部材68の固定片68aに
は、これをスライド部材35に取り付けるための取付孔
が2箇所に設けられている。この突起受け部材70は、
スライド部材35の長手方向の軸受部35a,35b側
の側面に、固定ねじ等の固着手段によって取り付けられ
ている。このように取り付けられた突起受け部材68の
支持部69aと押え部769との間に、送りねじ45に
装着されている送りナット48の駆動突起60が挿入さ
れている。そして、弾性片68cのバネ力によって駆動
突起60が支持部69aと押え部69bとで挟持され、
これにより、第1のナット部材55とスライド部材35
との間に力の伝達が可能とされている。
【0058】上述した調整プレート33及び支持プレー
ト47の材質としては、例えば、ステンレス鋼板が好適
であるが、スチール鋼板その他の金属製プレートを用い
ることができることは勿論のこと、強度の大きなエンジ
ニアリングプラスチックを用いることもできる。また、
送りねじ45の材質としては、例えば、ステンレス鋼等
のように錆難く、十分に大きな強度を有する金属材料が
好適である。更に、突起受け部材68の材質としては、
例えば、弾性の大きなステンレス鋼板が好適であるが、
その他の板材を用いることもできる。
【0059】上述した一対のガイド軸32a,32bと
調整プレート33と送りねじ駆動装置44とによって、
光学ピックアップ装置22をターンテーブル26に対し
て進退動作させるためのピックアップ移動装置23が構
成されている。また、第1のナット部材55のスリット
62と支持プレート47のガイド突条52とによって、
送りナット48の回転を防止する回転止め機構が構成さ
れている。
【0060】このような構成を有するディスクドライブ
装置20は、例えば、図15に示すようなシャーシ70
に搭載されて使用される。シャーシ70は砲弾の先端部
を切り取ったような平面形状を有しており、その周縁を
連続させて上方へ折り曲げることにより補強用リブ70
aが設けられている。そして、補強用リブ70aの4箇
所には、このシャーシ70を図示しない装置本体側の部
材に支持するための支持突起71が設けられている。こ
のシャーシ70の略中央部に、スピンドルモータ25が
搭載されたモータベース板27が固定ねじ等の固着手段
によって固定されている。
【0061】シャーシ70のスピンドルモータ25を挟
んで長手方向の両側には、ともに四角形とされた第1の
開口部72aと第2の開口部72bが設けられている。
この第1の開口部72aに関連させて、上述したディス
クドライブ装置20が取り付けられている。尚、第2の
開口部72bは、図示しない別のディスクドライブ装置
を取り付けるために使用されるものである。
【0062】ピックアップ移送装置23の調整プレート
33は、シャーシ70の第1の開口部72aの幅方向一
方の縁部分に配置されている。この際、調整プレート3
3の一対の軸支持片40,40は内側に向けられてお
り、その状態で調整プレート33が固定ねじ73aによ
ってシャーシ70に締付固定されている。このシャーシ
70の一対の軸支持片40,40間に第1のガイド軸3
2aが掛け渡されており、その両端部がそれぞれ軸押え
板41で押圧されて所定位置に位置決め固定されてい
る。
【0063】一方、第2のガイド軸32bは、第1のガ
イド軸32aとの間でスピンドルモータ25を挟むよう
に第1の開口部72aの幅方向他側に配置されている。
そして、シャーシ70に設けた一対の軸支持片74,7
4間に掛け渡されており、その両端部がそれぞれ軸押え
板41で押圧されて所定位置に位置決め固定されてい
る。各軸支持片74は、シャーシ70の一部を切り起こ
すことによって形成されており、シャーシ70に軸押え
板41を直接ねじ止めすることにより、第2のガイド軸
32bがシャーシ70の所定位置に位置決め固定されて
いる。この状態で第1のガイド軸32aと第2のガイド
軸32bとは互いに略平行になって、スピンドルモータ
25から離れる方向に延在されている。
【0064】この一対のガイド軸32a,32bによっ
てスライド部材35が摺動可能に支持されている。そし
て、調整プレート33の上に支持プレート47が配置さ
れ、この支持プレート47が固定ねじ等の固着手段によ
って調整プレート33に締付固定されている。そして、
送りねじ45に装着されている第1のナット部材55の
駆動突起60が、スライド部材35の側面に取り付けら
れている突起受け部材68の支持部69aと押え部69
bとの間に挟持されている。
【0065】このシャーシ70に取り付けられたディス
クドライブ装置20は、例えば、次のようにして使用す
ることができる。まず、ターンテーブル26に光ディス
クを装着し、図示しないチャッキングプレートで光ディ
スクをターンテーブル26側に押圧する。これにより、
光ディスクをターンテーブル26にチャッキングするこ
とができる。
【0066】次に、スピンドルモータ25を駆動してタ
ーンテーブル26を回転することにより、光ディスクを
所定速度(例えば、線速度一定)で回転駆動する。その
後、送りねじ駆動装置44の送りモータ46を駆動し
て、送りねじ45を回転させる。これにより、送りねじ
45の回転方向に応じて第1のナット部材55及び第2
のナット部材56が、ターンテーブル26に近づく方向
か、これとは逆のターンテーブル26から遠ざかる方向
に移動する。
【0067】即ち、送りモータ46側から見て、送りね
じ45が時計方向に回転するときには、両ナット部材5
5,56は送りモータ46に近づく方向へ移動する。こ
れとは逆に、送りねじ45が反時計方向に回転するとき
には、両ナット部材55,56は送りモータ46から離
れてターンテーブル26に近づく方向へ移動する。その
結果、第1のナット部材55の移動によってスライド部
材35が、一対のガイド軸32a,32bにガイドされ
て同方向に移動する。そして、スライド部材35がター
ンテーブル26から遠ざかる方向に移動する際に、光デ
ィスクの情報記録面に対物レンズ37を臨ませた光学ピ
ックアップ装置22が、再生時には情報記録面から情報
信号を読み出し、記録時には情報信号を書き込む。この
ようにして情報信号の再生及び記録が行われ、ディスク
ドライブ装置20として、その目的を達成することがで
きる。
【0068】この場合、送りねじ駆動装置44では、図
1〜図5に示すように、送りねじ45には第1のナット
部材55と第2のナット部材56とが螺合されていて、
そのねじ溝49には各ナット部材55,56のねじ部5
8,66がそれぞれ噛み合されている。更に、第1のナ
ット部材55と第2のナット部材56とは、第1のナッ
ト部材55の第1の筒軸部55bに設けた軸スリット6
3に第2のナット部材56の第2の筒軸部56bに設け
たキー状突起64を係合させることによって回転方向に
一体とされている。そして、第1のナット部材55と第
2のナット部材56との間にコイルばね57を圧縮状態
で挿入し、両ナット部材55,56を互いに離反する方
向へ付勢するように構成されている。
【0069】そのため、送りねじ45の軸方向にのみ作
用するコイルばね57のバネ力により、第1のナット部
材55は送りモータ46から離れる方向に付勢され、第
2のナット部材56は送りモータ46に近づく方向に付
勢される。従って、図5において、第1のナット部材5
5の第1のねじ部58では、図中左側のねじ面が送りね
じ45の左側のねじ面に押圧され、ねじとナットとの関
係から製造上取り除くことができない隙間を右側のねじ
面間に移すことができる。一方、第2のナット部材56
の第2のねじ部66では、図中右側のねじ面が送りねじ
45の右側のねじ面に押圧され、同じく隙間を左側のね
じ面間に移すことができる。
【0070】その結果、第1のナット部材55と第2の
ナット部材56との組み合せを1個の送りナットとして
見ることができるため、送りナットと送りねじとの間の
隙間を無くし、駆動誤差(ガタ)を生ずることなく駆動
力を伝達できる駆動装置を得ることができる。従って、
送りねじ45の回転による第1のナット部材55の移動
力が、駆動誤差を生ずることなく直ちに突起受け部材6
8に伝達されるため、スライド部材35を精度良く駆動
制御することができる。
【0071】しかも、コイルばね57のバネ力は送りね
じ45の軸方向にのみ作用し、この軸方向と交差する方
向に向かう分力を生じないため、送りねじ45との間に
発生する摩擦力をあまり大きく増大させることがない。
その結果、モータの駆動負荷を増大させることなく、送
りねじ45の高速駆動を実現することができ、送りモー
タ46の速度が高速となる場合にもモータ負荷を著しく
増大させることがないため、高出力のモータを必要とす
ることがない。従って、従来と同程度の出力モータを使
用して高速駆動ができるとともに、高速駆動時において
も送りナット48に回転動作を生ずることがなく、送り
ナット48に直線運動を起こさせて、高い精度で位置制
御を行うことができる。
【0072】図16及び図17は、本発明の送りねじ駆
動装置44に係る動力伝達部材の第2の実施例を示すも
のである。この実施例に示す動力伝達部材である送りナ
ット75は、第1の実施例のように第1のナット部材5
5と第2のナット部材56との間を回動不能に連結する
のではなく、第1のナット部材76と第2のナット部材
77との間は回動自在に連結するが、支持プレート47
のガイド突条52でこれらナット部材76,77の回転
を個別に防止して、軸方向にのみ直線的に移動可能なよ
うに構成したものである。
【0073】第1のナット部材76は、ナット本体55
aと第1の筒軸部55bとを備え、中心部を貫通する軸
方向孔55cには第1のねじ部58が設けられている。
更に、ナット本体55aには駆動突起60と円弧状突出
部61が設けられ、円弧状突出部61にはスリット62
が形成されている。この第1のナット部材76が第1の
実施例の第1のナット部材55と異なるところは、第1
の筒軸部55bの軸スリット63を無くした点である。
【0074】また、第2のナット部材77は、軸方向孔
56aを有するスリーブ状の円筒体からなり、軸方向孔
56aの一側には第2のねじ部66が設けられ、また、
軸方向孔56aの他側に嵌合穴65を設けることによっ
て第2の筒軸部56bが形成されている。この第2のナ
ット部材77が第1の実施例の第2のナット部材56と
異なるところは、嵌合穴65に設けたキー状突起64を
無くす一方、第1のナット部材76の円弧状突出部61
と同様の突出部78を外周面に設け、この突出部78に
スリット79を形成した点である。突出部78は、半径
方向外側に円弧状に突出されており、その外面の中央部
にスリット79が形成されている。スリット79は、突
出部78の一面から他面に貫通されているとともに半径
方向内側に延在されている。
【0075】このような構成を有する第2のナット部材
77の嵌合穴65に第1のナット部材76の第1の筒軸
部55bが回動自在に嵌合されている。この第1のナッ
ト部材76と第2のナット部材77とからなる送りナッ
ト75に送りねじ45が挿通されていて、送りねじ45
を回転自在に支持する支持プレート47のガイド突条5
2が、円弧状突出部61のスリット62と突出部78の
スリット79とに摺動可能に係合されている。
【0076】このような構成を有する送りナット75に
よれば、上述した第1の実施例と同様に、第1のナット
部材76と第2のナット部材77との間に介在されてい
るコイルばね57のバネ力により、第1のナット部材5
5は送りモータ46から離れる方向に付勢され、第2の
ナット部材56は送りモータ46に近づく方向に付勢さ
れる。従って、図16において、第1のねじ部58は左
側のねじ面が送りねじ45の左側のねじ面に押圧され、
第2のねじ部66は右側のねじ面が送りねじ45の右側
のねじ面に押圧される。これにより、送りナット75の
ねじ部の両面が同時に送りねじ45のねじ溝49の両面
に圧接されるため、製造上取り除くことができない隙間
を疑似的に無くすことができる。
【0077】その結果、送りナット75と送りねじ45
との間の隙間を無くして、駆動誤差(ガタ)を生ずるこ
となく駆動力を伝達することができる。また、第1のナ
ット部材76ではスリット62にガイド突条52が係合
され、第2のナット部材77ではスリット79にガイド
突条52が同時に係合されているため、これらのナット
部材76.77が送りねじ45の回転に基づいて回転駆
動されることがない。そのため、送りねじ45の回転に
よる第1のナット部材76の移動力を、駆動誤差を生ず
ることなく直ちに突起受け部材68に伝達することがで
き、従って、スライド部材35を精度良く駆動制御する
ことができる。
【0078】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、駆動源として電動モータを用いた例について説明し
たが、空気圧モータや油圧モータ等の駆動源を用いるこ
ともできる。また、送りナット48(75)を2個のナ
ット部材で構成した例について説明したが、1個の部材
で送りナットを構成し、この送りナットとモータ支持片
47a又は軸支持片47bとの間にコイルばね57を介
在させる構成とすることもできる。更に、第1の筒軸部
55bに軸スリット63を設け、これに係合されるキー
状突起64を第2の筒軸部56bに設けた例について説
明したが、これとは逆に、第2の筒軸部56bに軸スリ
ットを設け、これに係合される凸部を第1の筒軸部55
bに設ける構成とすることもできる。
【0079】また、上記実施例では、支持プレート47
にガイド突条52を設け、これが係合される凹部を第1
のナット部材55に設けた例について説明したが、これ
とは逆に、支持プレート47に長穴又は溝からなるガイ
ド長穴を設け、このガイド長穴に係合される凸部を第1
のナット部材55(76)及び第2のナット部材56
(77)の一方又は両方に設ける構成とすることもでき
る。更に、送りねじ駆動装置44をディスクドライブ装
置20に適用した例について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、装置や部品をリニア駆動する各種の
装置に適用できることは勿論である。このように、本発
明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもの
である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の送りねじ
駆動装置及び情報記録及び/又は再生装置によれば、動
力伝達部材が弾性部材によって送りねじの軸方向に付勢
されるため、送りナットと送りねじとの間の隙間を無く
して、駆動誤差(ガタ)を生ずることなく駆動力を伝達
することができる。従って、モータの駆動負荷を増大さ
せることなく、送りねじの高速駆動を実現することがで
き、高速駆動時においても回転動作を生ずることなく直
線運動を起こさせて、高い精度で位置制御を行うことが
できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送りねじ駆動装置が用いられた情
報記録及び/又は再生装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す送りねじ駆動装置の動力伝達部材等
を断面して示す斜視図である。
【図3】図2に示す送りねじ駆動装置を駆動突起側から
見た斜視図である。
【図4】図2に示す送りねじ駆動装置を角度を変えて駆
動突起側から見た斜視図である。
【図5】図2に示す送りねじ駆動装置の要部を断面して
示す説明図である。
【図6】図2に示す送りねじ駆動装置に用いられた動力
伝達部材の第1の実施例を示す分解斜視図である。
【図7】図6に示す動力伝達部材の第1のナット部材を
示す斜視図である。
【図8】図6に示す第1のナット部材の側面図である。
【図9】図6に示す第1のナット部材の正面図である。
【図10】図6に示す第1のナット部材の縦断面図であ
る。
【図11】図6に示す動力伝達部材の第2のナット部材
を示す斜視図である。
【図12】図6に示す第2のナット部材の側面図であ
る。
【図13】図6に示す第2のナット部材の正面図であ
る。
【図14】図6に示す第2のナット部材の縦断面図であ
る。
【図15】図1に示す情報記録及び/又は再生装置の使
用状態の一実施例を示す斜視図である。
【図16】本発明に係る送りねじ駆動装置に用いられた
動力伝達部材の第2の実施例を示すもので、図5に対応
した部分の断面図である。
【図17】図16に示す動力伝達部材の第2の実施例を
示す分解斜視図である。
【図18】従来のディスクドライブ装置の要部を示す斜
視図である。
【図19】従来の送りねじ駆動装置の要部を示す説明図
である。
【符号の説明】
20 ディスクドライブ装置(情報記録及び/又は再生
装置)、 21 テーブル駆動装置、 22 光学ピッ
クアップ装置(ピックアップ装置)、 23ピックアッ
プ移動装置、 25 スピンドルモータ、 26 ター
ンテーブル、35 スライド部材、 36 光学ヘッ
ド、 44 送りねじ駆動装置、 45 送りねじ、
46 送りモータ(駆動源)、 47 支持プレート、
48,75 動力伝達部材(送りナット)、 49
ねじ溝、 52 ガイド突条、55,76 第1のナッ
ト部材、 55b,56b 筒軸部、 56,77第2
のナット部材、 57 コイルばね(弾性部材)、 5
8,66 ねじ部、60 駆動突起(出力部)、 62
スリット、 63 軸スリット、 64キー状突起
(凸部)、 68 突起受け部材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源によって送りねじを回転駆動する
    ことにより上記送りねじに係合された動力伝達部材を当
    該送りねじの軸方向に移動させるようにした送りねじ駆
    動装置において、 上記動力伝達部材を上記送りねじの軸方向に付勢する弾
    性部材と、 上記動力伝達部材が上記送りねじの周方向に回転するの
    を防止する回転止め機構と、を設けたことを特徴とする
    送りねじ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記動力伝達部材は上記送りねじに嵌め
    合される筒状の送りナットからなり、上記弾性部材は上
    記送りねじに緩く嵌め合されるとともに少なくとも一端
    が上記送りナットに着座されるコイル状又は筒状の弾性
    体からなることを特徴とする請求項1記載の送りねじ駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 上記送りナットは、上記送りねじの軸方
    向に分割された第1のナット部材と第2のナット部材と
    の組み合せからなり、上記第1のナット部材と第2のナ
    ット部材との間に上記弾性体を介在させて軸方向へ互い
    に離反させるように付勢したことを特徴とする請求項2
    記載の送りねじ駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のナット部材及び第2のナット
    部材の一方には軸方向に延びる第1の筒軸部を設けると
    ともに他方には当該第1の筒軸部が嵌合される第2の筒
    軸部を設け、上記第1の筒軸部及び第2の筒軸部の一方
    には軸方向に延びるスリットを設けるとともに他方には
    当該スリットに係合される凸部を設け、当該凸部と上記
    スリットとの係合により第1のナット部材及び第2のナ
    ット部材間を回転方向に一体としたことを特徴とする請
    求項3記載の送りねじ駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記弾性体はコイルばねからなり、上記
    コイルばねを上記第1の筒軸部に嵌合させるとともに、
    当該コイルばねを上記第1のナット部材と第2のナット
    部材との間に圧縮状態で介在させたことを特徴とする請
    求項4記載の送りねじ駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のナット部材及び第2のナット
    部材の少なくとも一方には、上記送りナットの移動によ
    る力を駆動力として取り出すための出力部を設けたこと
    を特徴とする請求項3記載の送りねじ駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記回転止め機構は、上記送りナットに
    設けられた凹部又は凸部と、上記凹部又は凸部が摺動可
    能に係合されるとともに上記送りねじと平行に延在され
    たガイド突条又はガイド長穴と、を有し、 上記ガイド突条又はガイド長穴は上記送りねじを回転自
    在に支持する支持プレートに設けたことを特徴とする請
    求項2記載の送りねじ駆動装置。
  8. 【請求項8】 上記凹部又は凸部は、上記第1のナット
    部材及び第2のナット部材の少なくとも一方に設けたこ
    とを特徴とする請求項7記載の送りねじ駆動装置。
  9. 【請求項9】 駆動源によって送りねじを回転駆動する
    ことにより上記送りねじに係合された動力伝達部材を当
    該送りねじの軸方向に移動させ、当該動力伝達部材を介
    してピックアップ装置をディスク状記録媒体の半径方向
    に移動させて情報の記録及び/又は再生を行うようにし
    た情報記録及び/又は再生装置において、 上記動力伝達部材を上記送りねじの軸方向に付勢する弾
    性部材と、 上記動力伝達部材が上記送りねじの周方向に回転するの
    を防止する回転止め機構と、を設けたことを特徴とする
    情報記録及び/又は再生装置。
  10. 【請求項10】 上記動力伝達部材は上記送りねじに嵌
    め合される筒状の送りナットからなり、上記弾性部材は
    上記送りねじに緩く嵌め合されるとともに少なくとも一
    端が上記送りナットに着座されるコイル状又は筒状の弾
    性体からなることを特徴とする請求項9記載の情報記録
    及び/又は再生装置。
  11. 【請求項11】 上記送りナットは、上記送りねじの軸
    方向に分割された第1のナット部材と第2のナット部材
    との組み合せからなり、上記第1のナット部材と第2の
    ナット部材との間に上記弾性体を介在させて軸方向に互
    いに離反させるように付勢したことを特徴とする請求項
    10記載の情報記録及び/又は再生装置。
  12. 【請求項12】 上記第1のナット部材及び第2のナッ
    ト部材の一方には軸方向に延びる第1の筒軸部を設ける
    とともに他方には当該第1の筒軸部が嵌合される第2の
    筒軸部を設け、上記第1の筒軸部及び第2の筒軸部の一
    方には軸方向に延びるスリットを設けるとともに他方に
    は当該スリットに係合される凸部を設け、当該凸部と上
    記スリットとの係合により第1のナット部材及び第2の
    ナット部材間を回転方向に一体としたことを特徴とする
    請求項11記載の情報記録及び/又は再生装置。
  13. 【請求項13】 上記弾性体はコイルばねからなり、上
    記コイルばねを上記第1の筒軸部に嵌合させるととも
    に、当該コイルばねを上記第1のナット部材と第2のナ
    ット部材との間に圧縮状態で介在させたことを特徴とす
    る請求項12記載の情報記録及び/又は再生装置。
  14. 【請求項14】 上記第1のナット部材及び第2のナッ
    ト部材の少なくとも一方には、上記送りナットの移動に
    よる力を駆動力として取り出すための出力部を設けたこ
    とを特徴とする請求項11記載の情報記録及び/又は再
    生装置。
  15. 【請求項15】 上記回転止め機構は、上記送りナット
    に設けられた凹部又は凸部と、上記凹部又は凸部が摺動
    可能に係合されるとともに上記送りねじと平行に延在さ
    れたガイド突条又はガイド長穴と、を有し、 上記ガイド突条又はガイド長穴は上記送りねじを回転自
    在に支持する支持プレートに設けたことを特徴とする請
    求項10記載の情報記録及び/又は再生装置。
  16. 【請求項16】 上記凹部又は凸部は、上記第1のナッ
    ト部材及び第2のナット部材の少なくとも一方に設けた
    ことを特徴とする請求項15記載の情報記録及び/又は
    再生装置。
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JP2008232338A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Nsk Ltd ボールねじアクチュエータ機構
JP2013217484A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Aisin Seiki Co Ltd アクチュエータ用セルフロック機構

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