JP2002213494A - 空調装置における回転機械の駆動用電磁クラッチ - Google Patents

空調装置における回転機械の駆動用電磁クラッチ

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JP2002213494A
JP2002213494A JP2001014064A JP2001014064A JP2002213494A JP 2002213494 A JP2002213494 A JP 2002213494A JP 2001014064 A JP2001014064 A JP 2001014064A JP 2001014064 A JP2001014064 A JP 2001014064A JP 2002213494 A JP2002213494 A JP 2002213494A
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coil
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Akito Kurita
明人 栗田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用等空調装置の圧縮機又はファンモー
タ等の回転機械の駆動用電磁クラッチにおいて、電磁ク
ラッチのコイルの磁力により吸引されるアマチュア板吸
着面における凍結の発生を防止する様にしたものを提供
することを課題とする。 【解決手段】 アマチュアのアマチュア板をロータの接
触面に吸着して駆動側のロータと従動側のアマチュアを
一体結合する電磁コイルと、アマチュア板とロータの接
触面に近接配置した電熱式のヒータ、及びこの電磁コイ
ルと電熱式のヒータとの通電を制御するタイマ装置を設
け、外温検知センサーで水分凍結温度近辺以下を検知し
たとき、前記タイマ装置の作動により前記ヒータへ一定
時間通電すると共に、同通電の開始後所定時間前記電磁
コイルへ通電を遮断することにより、アマチュア板とロ
ータの接触面間における凍結を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用等空調装置
の圧縮機又はファンモータ等の回転機械の駆動用電磁ク
ラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置圧縮機に装備された従
来のこの種電磁クラッチの概要について、図3に基づい
て説明する。図3は従来の空調装置における圧縮機の駆
動用電磁クラッチの作動時(吸着時)における断面状態
を示す説明図である。
【0003】自動車用空調装置の圧縮機1に駆動力を伝
達、又は遮断する電磁クラッチ2は、圧縮機1のフロン
トハウジング5に締結されたコイル4を内蔵したコイル
アッセンブリ3、外周部にベルトプーリ7を有するロー
タ6、及びアマチュア板10、圧縮機1の駆動軸15に
結合したハブ12から成るアマチュア9等で構成されて
いる。
【0004】前記アマチュア9のアマチュア板10とハ
ブ12とは、一端が複数のリベット14によりハブ12
に接続され、他端が複数のリベット13によりアマチュ
ア板10に接続されている接続プレート11を介して一
体に結合している。
【0005】自動車用空調装置の運転スイッチ(図示省
略)のONにより、電磁クラッチ2のコイル4が励磁さ
れると、同コイル4の磁力によりアマチュア9のアマチ
ュア板10がロータ6の接触面6aに吸引され、アマチ
ュア9とロータ6が一体結合状態となる。
【0006】この様にして電磁クラッチ2が結合状態に
なると、ロータ6のベルトプーリ7からの自動車用エン
ジンの動力がアマチュア板10、ハブ12を介して圧縮
機1の駆動軸15に伝達されて、圧縮機1が運転され
る。
【0007】他方、電磁クラッチ2に通電されない非結
合状態では、ロータ6はベルトプーリ7により自動車用
エンジンで駆動されるが、ベアリング8を介してフロン
トハウジング5の外周を空転し圧縮機1の駆動軸15に
は伝達されないため圧縮機1は運転されないことにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の空調装置における圧縮機の駆動用電磁クラッチ
では、寒冷地での使用の際、電磁クラッチ2のコイル4
の磁力により吸引されるアマチュア板10と、ロータ6
の接触面6aとの間が空気中の湿気や跳ね水の侵入水分
あるいは雨雪等の影響で電磁クラッチ未使用時に寒さに
より凍結し、コイル4に通電しても所期の吸引が行われ
ない、いわゆるロック現象が生じることがあった。
【0009】このロック現象に伴って過電流が流れるこ
と等により保護ヒューズ切れ、あるいは回転数0rpm
検知による自己診断機能装置で異常を発見し、ぬるま湯
をかけての解凍あるいは高速回転により強制的に氷を破
砕する方法等がとられており、通常使用状態に戻すのに
時間と人手を要するという問題があった。
【0010】なお、ここでは圧縮機を例にして説明した
が、この凍結に関する問題は圧縮機に限られるものでは
なく、ファンモータを含めこの種電磁クラッチを駆動力
の伝達、又は遮断のために採用した空調装置における回
転機械に共通の問題点であることは勿論である。
【0011】本発明は、このような従来の従来の空調装
置における圧縮機等回転機械の駆動用電磁クラッチにお
ける問題点を解消し、前記凍結の発生を防止して空調装
置の安定的な稼働を確保し、余分な保守作業の省略及び
装置の信頼性の向上等を図るようにした空調装置におけ
る回転機械の駆動用電磁クラッチを提供することを課題
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、その第1の手段として、駆
動側のロータと、従動側のアマチュアを対峙して配置
し、電磁コイルの励磁により前記アマチュアのアマチュ
ア板を前記ロータの接触面に吸着してアマチュアとロー
タを一体結合状態に維持可能とした空調装置における回
転機械の駆動用電磁クラッチにおいて、前記アマチュア
板とロータの接触面に近接して電熱式のヒータを配置
し、外温検知センサーで水分凍結温度近辺以下を検知し
たとき、前記ヒータへ一定時間通電すると共に、同通電
の開始後所定時間前記電磁コイルへ通電を遮断するタイ
マ装置を設けた空調装置における回転機械の駆動用電磁
クラッチを提供するものである。
【0013】すなわち同第1の手段によれば、アマチュ
アのアマチュア板をロータの接触面に吸着して駆動側の
ロータと従動側のアマチュアを一体結合する電磁コイル
と、アマチュア板とロータの接触面に近接配置した電熱
式のヒータ、及びこの電磁コイルと電熱式のヒータとの
通電を制御するタイマ装置を設け、外温検知センサーで
水分凍結温度近辺以下を検知したとき、前記タイマ装置
の作動により前記ヒータへ一定時間通電すると共に、同
通電の開始後所定時間前記電磁コイルへ通電を遮断する
ことにより、アマチュア板とロータの接触面間における
凍結を防止して空調装置の安定的な稼働の確保を図り、
また、前記ヒータへ通電する一定時間と電磁コイルへ通
電を遮断する所定時間とを、両者が同時に通電されない
様に制御して、電力源の小規模化を図る様にしたもので
ある。
【0014】また、本発明は第2の手段として、前記第
1の手段において、前記外温検知センサーに代えて、電
磁クラッチ本体又は回転機械本体に温度検知センサーを
直接設置した空調装置における回転機械の駆動用電磁ク
ラッチを提供するものである。
【0015】すなわち同第2の手段によれば、温度検知
センサーを電磁クラッチ本体又は回転機械本体に直接設
置し、前記ヒータ及び電磁コイルへの通電開始又は通電
遮断の制御は、外温ではなく電磁クラッチ本体又は回転
機械本体の温度又はその周辺温度に基づいて行うので、
アマチュア板とロータの接触面間における凍結に対して
より一層厳密に対応できる様にしたものである。
【0016】また、本発明は第3の手段として、前記第
1の手段において、前記外温検知センサーに代えて、前
記電磁コイルへの通電電流が一定値以上の過電流となっ
たことを検知する過電流検知装置を設けた空調装置にお
ける回転機械の駆動用電磁クラッチを提供するものであ
る。
【0017】すなわち同第3の手段によれば、アマチュ
アのアマチュア板をロータの接触面に吸着する電磁コイ
ルへの通電電流が一定値以上の過電流となったことを検
知する過電流検知装置を設け、同過電流検知装置で一定
値以上の過電流を検知して前記ヒータ及び電磁コイルへ
の通電開始又は通電遮断の制御を行うので、アマチュア
板のロック時等に過電流が流れることによる焼損、ヒュ
ーズの溶断、その他過電流に起因する不測の事故の発生
を防止することができる様にしたものである。
【0018】更にまた、本発明は第4の手段として、前
記第1の手段において、前記外温検知センサーに加え
て、前記第2の手段の温度検知センサー又は第3の手段
の過電流検知装置を設けた空調装置における回転機械の
駆動用電磁クラッチを提供するものである。
【0019】すなわち同第4の手段によれば、前記ヒー
タ及び電磁コイルへの通電開始又は通電遮断の制御は、
外温を基準にすることに止めず、電磁クラッチ本体又は
回転機械本体の温度又はその周辺温度、若しくはアマチ
ュアのアマチュア板をロータの接触面に吸着する電磁コ
イルへ流れる過電流を基準として加えているので、前記
制御はより的確、厳密に実行することができる様にした
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施の形態に
係る空調装置における圧縮機の駆動用電磁クラッチの作
動時(吸着時)における断面状態を示す説明図、図2は
解凍用ヒータの通電関連部を示すリレー回路図である。
【0021】すなわち、本実施の形態において、自動車
用空調装置の圧縮機101へ駆動力を伝達、又は遮断す
る電磁クラッチ102は、圧縮機101のフロントハウ
ジング105に締結されたコイルアッセンブリ103、
外周部にベルトプーリ107を有するロータ106、及
びアマチュア板110、圧縮機101の駆動軸115に
結合したハブ112から成るアマチュア109等で構成
している。
【0022】前記アマチュア109のアマチュア板11
0とハブ112とは、一端が複数のリベット114によ
りハブ112に接続され、他端が複数のリベット113
によりアマチュア板110に接続されている接続プレー
ト111を介して一体に結合している。
【0023】前記コイルアッセンブリ103は、アマチ
ュア板110とロータ106の接触面106aに近接し
た位置に、熱絶縁材123を挟んでアマチュア板110
を吸着する吸引用コイル121と解凍用ヒータ122を
配置して構成されている。
【0024】ここで解凍用ヒータ122、吸引用コイル
121等への通電は、車体外部の適宜の位置に設けた外
温検知センサー141の指令を起点として、後述するタ
イマ143、及び同タイマ143で作動されるタイマ接
点143a、143b等でなるタイマ装置により制御さ
れる構成であり、同外温検知センサー141により得た
車体外部温度が水分凍結温度(0℃)近辺以下の場合に
通電され、通電開始後所定時間(A時間)が経過する間
アマチュア板110の吸引用コイル121への通電を遮
断すると共に、通電開始後一定時間(B時間)後、解凍
用ヒータ122への通電制御回路を遮断する。
【0025】なお、前記した吸引用コイル121への通
電が遮断される所定時間(A時間)と、解凍用ヒータ1
22への通電が維持される一定時間(B時間)とは、そ
れぞれ独立に任意に定めることが出来るが、例えばB時
間≦A時間とすることにより解凍用ヒータ122が作動
している間は吸引用コイル121は作動しない様にして
解凍用ヒータ122と吸引用コイル121の両方に電力
を供給しなくても良い様にすることができる。
【0026】図2に示す様に、外温検知センサー141
は車体外部温度が水分凍結温度(0℃)近辺以下になっ
た時に出力を発生して外温リレー用接点141aをON
にし、この外温リレー142をONにすることにより外
温リレー142の出力接点142aは解凍用ヒータ12
2への通電回路をONにすると共にタイマ143をON
にする。
【0027】タイマ接点143aの作動により通電開始
後所定時間(A時間)の間、クラッチ作動制御出力接点
150のON作動により励磁するアマチュア板110吸
引用コイル121への通電を遮断すると共に、タイマ接
点143bの作動により通電開始後一定時間(B時間、
ここでB≦A時間が好ましい)後、外温リレー142回
路をOFFにして解凍用ヒータ122への通電制御回路
を遮断する。
【0028】すなわち、タイマ143の作動によりタイ
マ接点143aは前記所定時間(A時間)の間OFFを
維持した後復帰する機能を有し、また、タイマ接点14
3bは前記一定時間(B時間)経過後OFFとなる機能
を有し、かつ図示省略しているが外温リレー142は自
己保持回路を有し、この間自己保持されて出力接点14
2aをONにし、解凍用ヒータ122の通電制御回路が
維持される。なお、図中、151は吸引用コイル121
の保護ヒューズである。
【0029】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、電磁クラッチ102に通電されない非結合状態で
は、ロータ106はベルトプーリ107により自動車用
エンジンで駆動されるが、ベアリング108を介してフ
ロントハウジング105の外周を空転し圧縮機101の
駆動軸115には伝達されないため圧縮機101は運転
されない。
【0030】自動車用空調装置の運転スイッチがONさ
れると、外気温度が水分凍結温度のような低温になら
ず、電磁クラッチ102が凍結していない場合には電磁
クラッチ102のアマチュア板110吸引用コイル12
1が励磁される。
【0031】この吸引用コイル121が励磁されると、
同吸引用コイル121の磁力によりアマチュア109の
アマチュア板110がロータ106の接触面106aに
吸引され、アマチュア109とロータ106が一体結合
状態となる。
【0032】そしてこの電磁クラッチ102の結合によ
り、ロータ106のベルトプーリ107からの自動車用
エンジンの動力がアマチュア板110、ハブ112を介
して圧縮機101の駆動軸115に伝達されて、圧縮機
101が運転される。
【0033】他方、外温検知センサー141で水分凍結
温度近辺以下を検知したときには、前記電磁クラッチ1
02が凍結しているので、この場合には解凍用ヒータ1
22は車体外に設けた外温検知センサー141により得
た車体外部温度が水分凍結温度(0℃)近辺以下の場合
に一定時間(B時間)通電し、通電開始後所定時間(A
時間)の間、アマチュア板110吸引用コイル121へ
の通電を遮断する。
【0034】解凍用ヒータ122へ通電され、同解凍用
ヒータ122の発熱により隣接する部品を加熱するた
め、アマチュア板110周辺部の凍結がなくなり、凍結
が無くなる時間を想定した一定時間(B時間)後にアマ
チュア板110吸引用コイル121への通電を可能とす
る。
【0035】この様にして本実施の形態によれば、凍結
によるアマチュア板110のロックがなくなり、吸引用
コイル121の焼損又はヒューズの溶断による空調装置
の故障が防止でき、空調装置の安定的な稼働を確保し、
また、前記解凍用ヒータ122へ通電する一定時間と吸
引用コイル121へ通電を遮断する所定時間とを調整
(例えば、B時間≦A時間)して両者が同時に作動する
ことを避けることにより、電力源の小規模化を達成し、
信頼性の高い電磁クラッチを得ることが出来たものであ
る。
【0036】なお、ここでは解凍用ヒータ122の通電
関連部は、リレー回路で構成したものを示したが、マイ
コン制御により、外温検知センサー141の検知出力で
直接解凍用ヒータ122及びアマチュア板110吸引用
コイル121への通電を制御してもよい。
【0037】また、本実施の形態では、解凍用ヒータ1
22及び吸引用コイル121への通電開始又は通電遮断
の制御は、外部に設けた外温検知センサーで水分凍結温
度又はその近辺温度を検知して行うものとして説明した
が、この応用変形として外温検知センサーに代えて電磁
クラッチ本体又は圧縮機等本体等に温度検知センサーを
直接設置したもので実施してもよい。
【0038】すなわち、電磁クラッチ102あるいは圧
縮機101の本体又はその周辺に設けた温度検知センサ
ー(図示省略)により得た周辺温度が、水分凍結温度
(0℃)近辺以下の場合に一定時間解凍用ヒータ122
へ通電し、通電開始後所定時間の間はアマチュア板11
0の吸引用コイル121への通電を遮断する様に構成す
る。
【0039】従ってこの応用変形によれば、電磁クラッ
チ102あるいは圧縮機101周辺に設けた温度検知セ
ンサーにより得た周辺温度で判定するため、解凍用ヒー
タ122による通電条件が、外部に設けた外温検知セン
サーを基本にして行うものに比べてより厳密に対応でき
る。
【0040】なお、前記電磁クラッチ本体又は圧縮機等
本体等に直接設置する温度検知センサーは、前記外温検
知センサーに代えて設置するのではなく、両方を併せ設
置し、必要に応じて選択的に使用することにより、装置
の安定性、信頼性を一層高めることもできる。
【0041】更にまた、他の応用変形としては、外温検
知センサーに代えて吸引用コイル121への通電電流が
一定値以上の過電流となったことを検知する過電流検知
装置を設け、同過電流検知装置で一定値以上の過電流を
検知して前記ヒータ及び電磁コイルへの通電開始又は通
電遮断の制御を実施してもよい。
【0042】すなわち、アマチュア板110吸引用コイ
ル121への通電電流が一定値以上の過電流が流れた時
にアマチュア板110吸引用コイル121への通電を停
止させると共に、解凍用ヒータ122への通電を一定時
間行う様に構成する。
【0043】凍結時にはアマチュア板110がロック
し、このためアマチュア板110吸引用コイル121に
通電された場合は過電流が流れ焼損又はヒューズが溶断
するが、この応用変形ではこれが防止でき、解凍用ヒー
タ122への通電により解凍され吸引用コイル121へ
の通電電流を一定値未満に戻して正常状態に戻すことが
出来、その他不測の過電流事故の発生も併せ防止するこ
とができる。
【0044】なお、この過電流検知装置を設けた応用変
形、及び前記した電磁クラッチ102あるいは圧縮機1
01の本体又はその周辺に温度検知センサーを設けた応
用変形は、これらを外部に外温検知センサー設けた本実
施の形態のものと独立区分することなく、適宜選択して
併用することにより、より的確、厳密な制御を可能と
し、装置の安全性、信頼性を高めることができる。
【0045】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0046】例えば前記の説明では、自動車用空調装置
の回転機械に駆動力の伝達、又は遮断のために採用する
電磁クラッチの一例として、圧縮機に採用するものを挙
げて説明したが、これは圧縮機へ採用される場合に限定
されることなく、ファンモータに用いられるものであっ
てもよく、同ファンモータに採用した場合も本発明の範
囲内に含まれることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上、本出願の請求項1に記載の発明に
よれば、駆動側のロータと、従動側のアマチュアを対峙
して配置し、電磁コイルの励磁により前記アマチュアの
アマチュア板を前記ロータの接触面に吸着してアマチュ
アとロータを一体結合状態に維持可能とした空調装置に
おける回転機械の駆動用電磁クラッチにおいて、前記ア
マチュア板とロータの接触面に近接して電熱式のヒータ
を配置し、外温検知センサーで水分凍結温度近辺以下を
検知したとき、前記ヒータへ一定時間通電すると共に、
同通電の開始後所定時間前記電磁コイルへ通電を遮断す
るタイマ装置を設けた空調装置における回転機械の駆動
用電磁クラッチを構成しているので、外温検知センサー
で水分凍結温度近辺以下を検知したとき、その指令に基
づく前記タイマ装置の作動により、前記ヒータへ一定時
間通電すると共に、同通電の開始後所定時間前記電磁コ
イルへ通電を遮断することにより、アマチュア板とロー
タの接触面間における凍結を防止して空調装置の安定的
な稼働の確保を図り、また、前記ヒータへ通電する一定
時間と電磁コイルへ通電を遮断する所定時間とを、両者
が同時に通電されない様に制御して、電力源の小規模化
を図り、信頼性を高めた好適な空調装置における回転機
械の駆動用電磁クラッチを得ることが出来たものであ
る。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記外温検知センサ
ーに代えて、電磁クラッチ本体又は回転機械本体に温度
検知センサーを直接設置した空調装置における回転機械
の駆動用電磁クラッチを構成しているので、前記ヒータ
及び電磁コイルへの通電開始又は通電遮断の制御は、外
温ではなく電磁クラッチ本体又は回転機械本体の温度又
はその周辺温度に基づいて行うので、アマチュア板とロ
ータの接触面間における凍結に対してより一層厳密に対
応でき、信頼性を高めた好適な空調装置における回転機
械の駆動用電磁クラッチを得ることが出来たものであ
る。
【0049】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記外温検知センサ
ーに代えて、前記電磁コイルへの通電電流が一定値以上
の過電流となったことを検知する過電流検知装置を設け
た空調装置における回転機械の駆動用電磁クラッチを構
成しているので、前記過電流検知装置で一定値以上の過
電流を検知して前記ヒータ及び電磁コイルへの通電開始
又は通電遮断の制御を行うことにより、アマチュア板の
ロック時等に過電流が流れることによる焼損、ヒューズ
の溶断、その他過電流による不測の事故の発生を防止す
ることができ、信頼性を高めた好適な空調装置における
回転機械の駆動用電磁クラッチを得ることが出来たもの
である。
【0050】更にまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明において、前記外温検知
センサーに加えて、前記請求項2に記載の発明における
温度検知センサー又は請求項3に記載の発明における過
電流検知装置を設けた空調装置における回転機械の駆動
用電磁クラッチを構成しているので、前記ヒータ及び電
磁コイルへの通電開始又は通電遮断の制御は、外温を基
準にすることに止めず、電磁クラッチ本体又は回転機械
本体の温度又はその周辺温度、若しくはアマチュアのア
マチュア板をロータの接触面に吸着する電磁コイルへ流
れる過電流を基準として加えたことにより、前記制御は
より的確、厳密に実行することができ、信頼性を高めた
好適な空調装置における回転機械の駆動用電磁クラッチ
を得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る空調装置における
圧縮機の駆動用電磁クラッチの作動時(吸着時)におけ
る断面状態を示す説明図である。
【図2】図1における解凍用ヒータの通電関連部を示す
リレー回路図である。
【図3】従来の空調装置における圧縮機の駆動用電磁ク
ラッチの作動時(吸着時)における断面状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 電磁クラッチ 3 コイルアッセンブリ 4 コイル 5 フロントハウジング 6 ロータ 6a 接触面 7 ベルトプーリ 8 ベアリング 9 アマチュア 10 アマチュア板 11 接続プレート 12 ハブ 13 リベット 14 リベット 15 駆動軸 101 圧縮機 102 電磁クラッチ 103 コイルアッセンブリ 105 フロントハウジング 106 ロータ 106a 接触面 107 ベルトプーリ 108 ベアリング 109 アマチュア 110 アマチュア板 111 接続プレート 112 ハブ 113 リベット 114 リベット 115 駆動軸 121 吸引用コイル 122 解凍用ヒータ 123 熱絶縁材 141 外温検知センサー 141a 外温リレー用接点 142 外温リレー 142a 出力接点 143 タイマ 143a タイマ接点 143b タイマ接点 150 クラッチ作動制御出力接点 151 保護ヒューズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側のロータと、従動側のアマチュア
    を対峙して配置し、電磁コイルの励磁により前記アマチ
    ュアのアマチュア板を前記ロータの接触面に吸着してア
    マチュアとロータを一体結合状態に維持可能とした空調
    装置における回転機械の駆動用電磁クラッチにおいて、
    前記アマチュア板とロータの接触面に近接して電熱式の
    ヒータを配置し、外温検知センサーで水分凍結温度近辺
    以下を検知したとき、前記ヒータへ一定時間通電すると
    共に、同通電の開始後所定時間前記電磁コイルへ通電を
    遮断するタイマ装置を設けたことを特徴とする空調装置
    における回転機械の駆動用電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記外温検知センサーに代えて、電磁ク
    ラッチ本体又は回転機械本体に温度検知センサーを直接
    設置したことを特徴とする請求項1に記載の空調装置に
    おける回転機械の駆動用電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記外温検知センサーに代えて、前記電
    磁コイルへの通電電流が一定値以上の過電流となったこ
    とを検知する過電流検知装置を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の空調装置における回転機械の駆動用電
    磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記外温検知センサーに加えて、前記請
    求項2の温度検知センサー又は請求項3の過電流検知装
    置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空調装置
    における回転機械の駆動用電磁クラッチ。
JP2001014064A 2001-01-23 2001-01-23 空調装置における回転機械の駆動用電磁クラッチ Withdrawn JP2002213494A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN105508201A (zh) * 2015-11-30 2016-04-20 广东美的暖通设备有限公司 空调压缩机中电加热带的控制方法、控制器及控制系统

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