JP2002213363A - 圧縮機のシール構造 - Google Patents

圧縮機のシール構造

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JP2002213363A
JP2002213363A JP2001007839A JP2001007839A JP2002213363A JP 2002213363 A JP2002213363 A JP 2002213363A JP 2001007839 A JP2001007839 A JP 2001007839A JP 2001007839 A JP2001007839 A JP 2001007839A JP 2002213363 A JP2002213363 A JP 2002213363A
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casing
compressor
seal
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seal structure
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Shiyuuichi Shirotani
周一 城村
Masatoshi Sawagata
昌稔 澤潟
Hiroshi Kitaura
洋 北浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てる際に劣化したり破損することがな
く、また、運転時にも劣化し難いシール構造を提供する
こと。 【解決手段】 ケーシングの上蓋部分2の内周面に設け
られた溝2a内に、半田からなるシール部材25を配置
して、この上蓋部分2に、軸受ハウジング15を嵌合し
たケーシングの胴体部分1を内嵌する。上蓋部分2の下
端と胴体部分1とをガス溶接で接合して溶接部30を形
成するとき、溶接による熱の一部が、上記胴体部分1や
上蓋部分2や軸受ハウジング15を伝わって、シール部
材25に達する。この熱によって、上記シール部材25
が、融解し、突出部15aの外周面と胴体部分1の内周
面とに密着し、凝固して、軸受ハウジング15と胴体部
分1との間をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機のシール構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍装置などの圧縮機として用い
られるスクロール圧縮機において、胴体部分と蓋部分か
らなるケーシング内に、固定スクロールと可動スクロー
ルからなる圧縮部と、この圧縮部を駆動するモータとを
収容している。すなわち、上記ケーシングの胴体部分に
ハウジングを嵌合し、このハウジングに上記固定スクロ
ールを固定し、上記ハウジングと固定スクロールとの間
に可動スクロールを収容している。上記可動スクロール
は、上記ハウジングに軸受けされたクランク軸を介して
上記モータに接続している。上記ハウジングの固定スク
ロールを固定した側を上記ケーシングの蓋部分で覆い、
この蓋部分と上記胴体部分とを溶接してケーシング内を
密閉している。上記ハウジングは、ケーシング内を高圧
空間と低圧空間とに区画していて、上記低圧空間にケー
シングの外部から冷媒を吸入して、この冷媒を上記圧縮
部で圧縮し、圧縮されて高圧になった冷媒を上記高圧空
間に吐出した後、この高圧空間からケーシングの外部に
高圧の冷媒を吐出するようにしている。
【0003】上記スクロール圧縮機のシール構造は、上
記ハウジングとケーシングの胴体部分との間にOリング
を配置して、このOリングによって上記高圧空間と低圧
空間とをシールしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧縮機のシール構造は、上記ハウジングをケーシン
グの胴体部分に嵌合し、この胴体部分に上記蓋部分を溶
接する際に、溶接部に近接する上記Oリングが溶接熱に
よって劣化して、シール性が劣化するという問題があ
る。
【0005】また、上記ハウジングをケーシングに嵌め
込む際に上記Oリングが切れて、シール性が損なわれる
という問題がある。
【0006】さらに、上記スクロール圧縮機の動作中
に、スクロール圧縮機が高温になって、上記Oリングが
劣化してシール構造のシール性が劣化するという問題が
ある。
【0007】そこで、本発明の目的は、組み立てる際に
劣化したり破損することがなく、また、運転時にも劣化
し難いシール構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の圧縮機のシール構造は、ケーシン
グと、上記ケーシングの内部を区画する区画部材と、熱
によって融解して上記ケーシングと区画部材との間をシ
ールするシール部材とを有することを特徴としている。
【0009】請求項1の発明によれば、上記シール部材
は、例えば半田などからなり、熱によって融解して上記
ケーシングと区画部材との間をシールする。すなわち、
従来、組立時にシール構造を劣化させていた熱を用い
て、シール機能を生じさせるようにしている。しかも、
熱を加えるのみで、上記ケーシングと区画部材との間が
容易にシールされる。
【0010】さらに、上記シール部材は、融解して、上
記ケーシングと区画部材との間で凝固することができる
位置に配置されていればよいから、ケーシングと区画部
材との組立ての邪魔にならない位置に、あるいは、ケー
シングと区画部材との組み立ての際に破損しない位置に
配置できる。したがって、従来の圧縮機のシール構造に
おけるように、ケーシングと区画部材との間に装着され
るべきOリングが、組立時にケーシングと区画部材との
間に噛み込んで切れたりするようなことがない。したが
って、ケーシングと区画部材の組立ては容易であり、か
つ、上記ケーシングと区画部材との間が確実にシールさ
れる。
【0011】上記シール部材は、勿論、融解する温度
が、上記シール構造が設けられた圧縮機が動作時に達す
る温度よりも高い温度の材料から形成される。したがっ
て、上記圧縮機のシール構造は、圧縮機の動作時におけ
る熱によって劣化することがないから、シール性が安定
して確保される。
【0012】請求項2の発明の圧縮機のシール構造は、
請求項1に記載の圧縮機のシール構造において、上記ケ
ーシングは、胴体部分と蓋部分とを溶接してなり、上記
シール部材は上記胴体部分と蓋部分との溶接部の近傍に
あり、上記熱は、上記ケーシングの胴体部分と蓋部分と
を溶接するときの溶接熱であることを特徴としている。
【0013】請求項2の発明によれば、上記シール部材
が、上記ケーシングの胴体部分と蓋部分とを溶接すると
きの溶接熱によって融解し、上記ケーシングと区画部材
とに密着して凝固することによって、上記ケーシングと
区画部材との間をシールする。ここで、上記溶接熱と
は、上記ケーシングの胴体部分と蓋部分とを溶接すると
きに、溶接箇所から周りに伝わる熱をいう。したがっ
て、上記圧縮機を組み立てる工程の1つである上記胴体
部分と蓋部分との溶接のときの溶接熱を利用して、従来
におけるようにシール構造を劣化することなく、また、
工程を増やすことなく、容易かつ確実に、上記ケーシン
グと区画部材との間がシールされる。
【0014】請求項3の発明の圧縮機のシール構造は、
請求項1または2に記載の圧縮機のシール構造におい
て、上記ケーシングと区画部材との間に溶接歪みを吸収
するクリアランスを設けたことを特徴としている。
【0015】請求項3の発明によれば、上記クリアラン
スによって、上記ケーシングの胴体部分と蓋部分とを溶
接する際に生じる溶接歪みが吸収される。したがって、
上記ケーシングや上記区画部材、あるいは上記ケーシン
グ内の他の部品などに、有害な歪みや応力などが生じる
ことが効果的に防止される。
【0016】請求項4の発明の圧縮機のシール構造は、
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の圧縮機のシール
構造において、上記シール部材は、上記ケーシングの胴
体部分と蓋部分のいずれか一方または両方と、上記区画
部材との間に配置したことを特徴としている。
【0017】請求項4の発明によれば、上記シール部材
を適切な位置に配置することによって、上記ケーシング
と区画部材との間が効果的にシールされる。
【0018】請求項5の発明の圧縮機のシール構造は、
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の圧縮機のシール
構造において、上記ケーシングと区画部材のいずれか一
方に、環状の溝を形成し、この溝に上記シール部材を配
置したことを特徴としている。
【0019】請求項5の発明によれば、環状の溝にシー
ル部材を配置しているので、このシール構造は容易に組
立てられ、しかも、組立時にシール性が劣化することが
ない。また、上記シール部材は溶融時に流動するので、
上記溝の加工精度が比較的悪くてもシール構造のシール
性が確実に発揮される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
より詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明による圧縮機のシール構造
が設けられた圧縮機を示す断面図である。この圧縮機
は、冷凍装置などの圧縮機として用いられるスクロール
圧縮機であり、略ドーム形状を有する。このスクロール
圧縮機は、胴体部分1と上蓋部分2と下蓋部分3からな
るケーシング内に、モータ5と圧縮部6とを収納してい
る。上記圧縮部6は可動スクロール11と固定スクロー
ル12とからなり、上記可動スクロール11は、上記モ
ータ5が回転駆動するクランク軸7に連結されている。
上記ケーシングの胴体部分1に、区画部材としての軸受
ハウジング15を嵌合していて、この軸受ハウジング1
5に上記固定スクロール12を固定し、上記軸受ハウジ
ング15と固定スクロール12との間に上記可動スクロ
ール11を収容している。また、上記軸受ハウジング1
5は、上記クランク軸7の上記可動スクロール11との
連結側端を軸受している。上記上蓋部分2の内側に、上
記圧縮部6が圧縮すべき冷媒を吸入する低圧空間18を
形成し、上記胴体部分1および下蓋部分3の内側に、上
記圧縮部6が圧縮した高圧の冷媒を吐出する高圧空間1
7を形成している。上記低圧空間18に、スクロール圧
縮機の外部から圧縮すべき冷媒を吸入する吸入管19を
取付ける一方、上記高圧空間17に、圧縮して高圧にし
た冷媒をスクロール圧縮機の外部に吐出する吐出管20
を取付けている。
【0022】上記スクロール圧縮機を運転すると、上記
モータ5によって上記クランク軸7が回転されて、上記
可動スクロール11が上記固定スクロール12に対して
公転して、圧縮部6が圧縮動作する。上記圧縮部6は、
上記低圧空間18に吸入された冷媒を圧縮し、圧縮され
て高圧になった冷媒が、上記クランク軸7内に軸方向に
設けられた貫通孔21を通って、このクランク軸7の図
1において下側に設けられた突出孔から上記高圧空間1
7に吐出される。この高圧空間17に吐出された高圧の
冷媒は、上記吐出管20からスクロール圧縮機の外部に
吐出される。
【0023】このスクロール圧縮機は、本発明の実施形
態の圧縮機のシール構造が設けられている。
【0024】図2は、図1のスクロール圧縮機の一部を
拡大して示した図であって、本発明の実施形態の圧縮機
のシール構造を示す断面図である。この圧縮機のシール
構造は、上記胴体部分1と、上記上蓋部分2と、区画部
材としての上記軸受ハウジング15と、この軸受ハウジ
ング15と上記胴体部分1との間に配置されたシール部
材25と、上記胴体部分1と上蓋部分2とを接合する溶
接部分30からなる。
【0025】上記軸受ハウジング15は、下側部分が上
記胴体部分1の内側に嵌合していると共に、上記軸受ハ
ウジング15の上側部分に設けられて径方向外側に突出
した突出部15aが、上記胴体部分1の上端面に係止し
ている。上記軸受ハウジング15の突出部15aおよび
上記胴体部分1の上端部分に、上記上蓋部分2が嵌合し
ている。上記軸受ハウジング15の突出部15aの外面
と上記上蓋部分2の内面との間であって上記突出部15
aの上端付近に、半田からなるシール部材25が形成さ
れている。このシール部材25の下側の上記突出部15
aの外面と上蓋部分2の内面との間には、上記シール部
材25が形成された部分の幅よりも小さい幅のクリアラ
ンス27が設けられている。また、上記軸受ハウジング
15の下側部分の外周面と胴体部分1の内周面との間の
一部に、クリアランス28が設けられている。上記クリ
アランス27,28は、上記溶接部分30に近接して設
けられている。上記軸受ハウジング15は、この軸受ハ
ウジング15の図2における上側であって上記上蓋部分
2の内側に形成される低圧空間18と、上記軸受ハウジ
ング15の図2における下側であって上記胴体部分1お
よび下蓋部分3の内側に形成される高圧空間17とを隔
てている。上記シール部材25は、上記高圧空間17と
低圧空間18とをシールしている。
【0026】上記シール構造を形成する工程において、
上記シール部材25は、上記上蓋部分2の内面に設けら
れた溝2a内に配置され、この上蓋部分2を上記軸受ハ
ウジング15の突出部15aおよび上記胴体部分1の上
端部分に嵌合して、上記シール部材25を上記突出部1
5aと上蓋部分2との間に配置する。その後、ガス溶接
によって、上記溶接部30を形成して上蓋部分2の下端
と胴体部分1とを接合する。このとき、上記ガス溶接に
よる熱の一部が、上記胴体部分1や上蓋部分2や軸受ハ
ウジング15を伝わって、上記溝2a内に設けられたシ
ール部材25に達する。この熱によって、上記シール部
材25が融解する。この融解したシール部材25が上記
突出部15aの外周面と上蓋部分2の内周面とに密着
し、凝固して、上記軸受ハウジング15と上蓋部分2と
の間をシールする。
【0027】このようにして、上記圧縮機のシール構造
は、上記スクロール圧縮機の製造工程で得られる熱であ
り、従来においてはシール性を劣化させていた熱である
溶接熱を利用して、シール機能を生じさせる。したがっ
て、この圧縮機のシール構造は、工程を増やすことなく
効率良く、かつ、確実にシール性が得られる。
【0028】さらに、上記上蓋部分2を上記胴体部分1
および軸受ハウジング15の突出部15aに嵌合する
際、上記シール部材25は、上記上蓋部分2における環
状の溝2a内に配置していたので、上記上蓋部分2の内
側面と突出部15aの外側面との間に挟まれることがな
い。すなわち、上記シール部材25は、従来におけるよ
うに圧縮機の組立時にOリングがケーシングとハウジン
グとの間に噛み込んで、組立ての邪魔になったり、シー
ル構造のシール性が劣化するようなことがない。したが
って、この圧縮機のシール構造は、容易に組立てること
ができて、しかも組立時にシール性が劣化することがな
い。また、上記シール部材25は溶融して流動するの
で、上記溝2aの加工精度が比較的悪くても、シール性
を確実に発揮できる。
【0029】また、上記シール部材25は、融解する温
度が、上記スクロール圧縮機が動作時に達する温度より
も高い温度の材料を用いている。したがって、上記圧縮
機のシール構造は、圧縮機の動作時における熱によって
劣化することがないから、シール性を安定して確保でき
る。
【0030】また、この圧縮機のシール構造は、上記溶
接部の近傍に上記クリアランス27,28を設けている
ので、上記クリアランス27,28が、上記溶接部を形
成する際の溶接熱によって上記胴体部分1、上蓋部分2
や軸受ハウジング15に生じる溶接歪みを吸収する。し
たがって、上記胴体部分1、上蓋部分2や軸受ハウジン
グ15、あるいはこのスクロール圧縮機内の他の部品な
どに、有害な歪みや応力などが生じることを効果的に防
止できる。
【0031】また、上記圧縮機のシール構造は、上記シ
ール部材25を熱によって融解してシール性を生じさせ
るので、上記胴体部分1および突出部15aに上記上蓋
部分2を圧入する必要がない。したがって、上記胴体部
分1および突出部15aに上記上蓋部分2を圧入するこ
とによってケーシングや軸受ハウジング15に生じる歪
みを回避することができる。
【0032】上記実施形態において、上記溶接部分30
はガス溶接によって形成したが、電気溶接などの他の溶
接によって溶接部分30を形成してもよい。
【0033】また、上記シール部材25は半田からなる
が、銀蝋などの他のものを用いてもよく、要は、上記溶
接部30を形成する際の溶接熱によって融解し、かつ、
上記スクロール圧縮機の運転時に生じる熱によっては融
解しない材料を用いればよい。
【0034】また、上記シール部材25は1つだけ設け
たが、例えば上記軸受ハウジング15の外周面と上記胴
体部分1との間などに、さらにシール部材を設けてもよ
く、要は、シール部材は、融解してケーシングと軸受ハ
ウジング15との間をシールできれば、どこに配置して
もよい。
【0035】また、上記シール部材25を融解する熱と
して溶接熱を用いたが、溶接熱以外の他の熱を用いても
よい。
【0036】また、上記圧縮機のシール構造は、スクロ
ール圧縮機に用いたが、スイング圧縮機やスクリュー圧
縮機などの他の圧縮機に用いても良い。
【0037】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の圧縮機のシール構造は、ケーシングと、上記ケーシ
ングの内部を区画する区画部材と、熱によって融解して
上記ケーシングと区画部材との間をシールするシール部
材とを有するので、従来におけるシール構造のシール性
を劣化させていた熱を用いて、圧縮機のシール構造に容
易かつ確実にシール性を生じさせることができる。
【0038】また、上記シール部材は、融解して、上記
ケーシングと区画部材との間で凝固することができる位
置に配置すればよいので、上記ケーシングと区画部材と
の組立ての邪魔にならない位置、あるいは、ケーシング
と区画部材との組み立ての際に破損しない位置に配置で
きるから、上記圧縮機の組立てを容易にできて、しか
も、圧縮機の組立時にシール機構のシール性が劣化する
ことがない。
【0039】また、上記シール部材が融解する温度は、
圧縮機が動作時に達する温度よりも高い温度にしている
ので、従来のシール機構において圧縮機の動作時の熱に
よってOリングが劣化したような不具合がなくて、圧縮
機のシール機構のシール性を安定して確保できる。
【0040】請求項2の発明の圧縮機のシール構造によ
れば、上記ケーシングは、胴体部分と蓋部分とを溶接し
てなり、上記シール部材は上記胴体部分と蓋部分との溶
接部の近傍にあり、上記熱は、上記ケーシングの胴体部
分と蓋部分とを溶接するときの溶接熱であるので、上記
圧縮機を組み立てる工程の1つである上記胴体部分と蓋
部分との溶接のときの溶接熱を利用して、従来における
ようにシール構造を劣化することなく、しかも、工程を
増やすことなく、容易かつ確実に、上記ケーシングと区
画部材との間をシールできる。
【0041】請求項3の発明の圧縮機のシール構造によ
れば、上記ケーシングと区画部材との間に溶接歪みを吸
収するクリアランスを設けたので、このクリアランスに
よって、上記ケーシングの胴体部分と蓋部分とを溶接す
る際に生じる溶接歪みを吸収できるから、上記ケーシン
グや上記区画部材、あるいは上記ケーシング内の他の部
品などに、歪みや有害な応力などが生じることを効果的
に防止できる。
【0042】請求項4の発明の圧縮機のシール構造によ
れば、上記シール部材は、上記ケーシングの胴体部分と
蓋部分のいずれか一方または両方と、上記区画部材との
間に配置したので、上記シール部材を適切な位置に配置
することによって、上記ケーシングと区画部材との間を
効果的にシールできる。
【0043】請求項5の発明の圧縮機のシール構造によ
れば、環状の溝にシール部材を配置しているので、この
シール構造を、容易かつシール性を劣化することなく組
立てることができる。また、上記シール部材は溶融時に
流動するので、上記溝の加工精度が比較的悪くても、シ
ール構造のシール性を確実に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による圧縮機のシール構造が設けられ
た圧縮機を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施形態の圧縮機のシール構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 胴体部分 2 上蓋部分 2a 溝 15 軸受ハウジング 15a 突出部 17 高圧空間 18 低圧空間 25 シール部材 27 クリアランス 28 クリアランス 30 溶接部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北浦 洋 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB03 AC03 AD01 BC01 BF01 CD01 CE02 3H029 AA02 AA14 AB03 BB32 CC09 CC19 3H039 AA03 AA04 AA12 BB08 CC31 CC33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(1,2)と、 上記ケーシング(1,2)の内部を区画する区画部材
    (15)と、 熱によって融解して上記ケーシング(1,2)と区画部
    材(15)との間をシールするシール部材(25)とを
    有することを特徴とする圧縮機のシール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮機のシール構造に
    おいて、 上記ケーシング(1,2)は、胴体部分(1)と蓋部分
    (2)とを溶接してなり、 上記シール部材(25)は上記胴体部分(1)と蓋部分
    (2)との溶接部(30)の近傍にあり、 上記熱は、上記ケーシングの胴体部分(1)と蓋部分
    (2)とを溶接するときの溶接熱であることを特徴とす
    る圧縮機のシール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の圧縮機のシー
    ル構造において、 上記ケーシング(1,2)と区画部材(15)との間に
    溶接歪みを吸収するクリアランス(27,28)を設け
    たことを特徴とする圧縮機のシール構造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    圧縮機のシール構造において、 上記シール部材(25)は、上記ケーシングの胴体部分
    (1)と蓋部分(2)のいずれか一方または両方と、上
    記区画部材(15)との間に配置したことを特徴とする
    圧縮機のシール構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    圧縮機のシール構造において、 上記ケーシング(1,2)と区画部材(15)のいずれ
    か一方に、環状の溝(2a)を形成し、この溝(2a)
    に上記シール部材(25)を配置したことを特徴とする
    圧縮機のシール構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102777384A (zh) * 2011-05-13 2012-11-14 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 旋转式压缩机及其制造方法以及旋转机械
CN104047861A (zh) * 2014-06-03 2014-09-17 广东美芝精密制造有限公司 旋转式压缩机

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