JP2002213214A - Ohv型四サイクル内燃機関の動弁装置 - Google Patents

Ohv型四サイクル内燃機関の動弁装置

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JP2002213214A
JP2002213214A JP2001333340A JP2001333340A JP2002213214A JP 2002213214 A JP2002213214 A JP 2002213214A JP 2001333340 A JP2001333340 A JP 2001333340A JP 2001333340 A JP2001333340 A JP 2001333340A JP 2002213214 A JP2002213214 A JP 2002213214A
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valve
internal combustion
combustion engine
intake
crankshaft
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Minoru Matsuda
稔 松田
Makoto Sanada
誠 眞田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OHV型水平対向式四サイクル内燃機関の動
弁装置おいて,その内燃機関の,吸,排気弁の設けられ
るピストンヘッドの大幅な軽量化,小型化を図るように
した。 【解決手段】 クランク軸1の両側に配置される左,右
シリンダバンクCB1,CB2の,クランク軸1を支持
するクランクケース部2L,2Rに動弁カム軸26i,
26eを設け,これにより作動されるプルロッド20
i,20eで,シリンダヘッド4L,4Rに設けられる
吸,排気弁14,15を開閉作動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,車両用,舶用,航
空機用,定置用などに使用可能な,軽量,小型な,OH
V型四サイクル内燃機関,特に,水平対向型,V型内燃
機関に実施して好適な動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】OHV(頭上弁)型四サイクル内燃機関
は,熱効率に優れていること,HCなどの有害成分の排
出量が少ないこと,排気騒音が小さいこと,広い運転領
域での運転性に優れていることなどの利点があることか
ら,車両用,舶用,航空機用,定置用などに広く使用さ
れている(たとえば,特開2000−110516号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,かかる内燃
機関は,そのシリンダヘッド,すなわちその頭部に,重
量の大きい動弁カム軸,およびこれに連動する動弁機構
が纏めて配置されるため,その頭部が重くなり,かつ大
型化し,特に出力アップを図るべく吸,排気弁の数を増
加させれば,その傾向が一層大きくなるという問題があ
る。前記公報には,水平対向型の四サイクル内燃機関に
OHV型動弁機構を採用したものの一例が示されるが,
このものでは,クランク軸から最も離れた左右両端の頭
部に,動弁カム軸および動弁装置が配設されることにな
るため,その左右頭部が重くなり,大型化するのを余儀
なくされる。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,重量の大きい動弁カム軸を,クランク軸に可及的に
近づけて配設することを可能にして,内燃機関の頭部の
軽量化,小型化を図るようにした,新規なOHV型四サ
イクル内燃機関の動弁装置を提供することを主な目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため,本
請求項1記載の発明は,クランク軸の軸線と直交する仮
想線を挟んでその両側に,対をなすシリンダバンクを対
称的に配置してなるOHV型四サイクル内燃機関におい
て,各シリンダバンクは,クランク軸を回転自在に支承
するクランクケース部と,その外側のシリンダブロック
部と,その外側のシリンダヘッド部とを一体化して構成
され,前記クランクケース部には,前記クランク軸に連
動する動弁カム軸が回転自在に支承され,一方,前記シ
リンダヘッド部には,燃焼室の吸,排気ポートを開閉す
る吸,排気弁を作動する動弁部材が設けられ,前記動弁
カム軸に連動する揺動アームと,前記動弁部材とを,前
記シリンダバンクの側方に配設されるプルロッドを介し
て連結してなることを特徴としており,かかる特徴によ
れば,内燃機関の頭部の大幅な軽量化と小型化を達成す
ることができ,また,プルロッドの採用により,動弁カ
ム軸をシリンダヘッドから離隔したにも拘らず動弁機構
全体の狭隘化が可能になる。
【0006】また,前記目的達成のため,本請求項2記
載の発明は,前記請求項1記載のものにおいて,前記ク
ランク軸を挟んで,前記クランクケース部の両側に,
吸,排気用の動弁カム軸がそれぞれ配設され,これらの
動弁カム軸に連動する揺動アームと,前記吸,排気弁を
作動する動弁部材とを,前記シリンダバンクの両側に配
設されるプルロッドを介してそれぞれ連結してなること
を特徴としており,かかる特徴によれば,クランクケー
スの両側に動弁カム軸を配置したものにおいて,内燃機
関の頭部の大幅な軽量化と小型化を達成することがで
き,また,プルロッドの採用により,動弁カム軸をシリ
ンダヘッドから離隔したにも拘らず動弁機構全体の狭隘
化が可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】まず,図1〜6を参照して,本発明の第1
実施例について説明する。この第1実施例は,本発明O
HV型四サイクル内燃機関の動弁装置を,水平対向型,
4弁式四気筒機関に実施した場合であり,図1は,本発
明の第1実施例にかかる水平対向型内燃機関の,図2の
1−1線に沿う断面図,図2は,図1の2−2線に沿う
断面図,図3は,図2の3−3線に沿う断面図,図4
は,図3の4−4線に沿う断面図,図5は,図1の5−
5線に沿う断面図,図6は,図1の6−6線に沿う拡大
断面図である。
【0009】以下の説明で,クランク軸1の両側に振り
分け配置される一対のシリンダバンクのうち,図1にお
いて,左側のものを左シリンダバンク,右側のものを右
シリンダバンクという。
【0010】図1において,紙面と直交する方向に略水
平に配置されるクランク軸1の軸線L1−L1と直交す
る鉛直な仮想線L2−L2の左右両側には,対をなす
左,右シリンダバンクCB1,CB2が対称的に配置さ
れる。左,右シリンダバンクCB1,CB2は,同じ形
態に形成されていて,左右方向に略水平に延長されてお
り,それらは,クランク軸1を受容して回転自在に支承
するクランクケース部2L,2Rと,そのクランクケー
ス部2L,2Rの外面に複数の連結ボルト5をもって一
体に結合されるシリンダブロック部3L,3Rと,その
シリンダブロック部3L,3Rの外側に一体に形成され
るシリンダヘッド部4L,4Rとより構成されている。
そして,左,右クランクケース部2L,2Rは,連結ボ
ルトなどの連結手段により一体に結合される。
【0011】なお,クランクケース部2L,2Rとシリ
ンダブロック部3L,3Rとを一体に形成してもよく,
また,シリンダブロック部3L,3Rと,シリンダヘッ
ド部4L,4Rとを別体に形成して,それらを公知の結
合手段により一体に結合してもよい。
【0012】図2,3に示すように,クランク軸1は,
その軽量化を図るべく,その一部が中空に形成され,そ
のジャーナル軸部1jが,左,右シリンダバンクCB
1,CB2のクランクケース部2L,2Rにそれぞれ形
成された複数の軸受半部により回転自在に支承されてい
る。また,クランク軸1の4つの,第1〜第4のクラン
クピン1p−1〜1p−4には,それぞれコンロッド8
の大端部が回転自在に連結され,具体的には,図2に示
すように,第1,第3クランクピン1p−1,1p−3
に連結されるコンロッド8の小端部は,左シリンダバン
クCB1側のピストン9に,また,第2,4クランクピ
ン1p−2,1p−4に連結されるコンロッド8の小端
部は,右シリンダバンクCB2側のピストン9にそれぞ
れ連結される。
【0013】図1,2に示すように,左,右のシリンダ
ブロック部3L,3Rには,2つのシリンダバレルがそ
れぞれ並列して設けられ,左シリンダブロック部3Lの
シリンダバレルには,第1,3シリンダ10−1,10
−3が,また,右シリンダブロック部3Rのシリンダバ
レルには,第2,4シリンダ10−21,10−4が,
それぞれ形成されている。そして,それらのシリンダに
は,前記コンロッド8の小端部に連結されるピストン9
がそれぞれ摺動自在に嵌合されている。
【0014】図1,2に明瞭に示すように,左,右シリ
ンダブロック部3L,3Rと一体に形成されるシリンダ
ヘッド部4L,4Rには,第1,第3シリンダ10−
1,10−3 ,および第2,第4シリンダ10−2,10
−4に対応する燃焼室11がそれぞれ形成され,各燃焼
室11には,弁口を介して該燃焼室11に連通する2つ
の吸気ポート12,2つの排気ポート13がそれぞれ連
通されている。2つの吸気ポート12と,2つの排気ポ
ート13は,シリンダヘッド部4L,4Rに摺動可能に
設けた吸,排気弁14,15によりそれぞれ開閉される
ようになっており,また,それらの吸,排気弁14,1
5は,通常のように弁バネ17により閉弁方向に付勢さ
れている。また,シリンダヘッド部4L,4Rには,
吸,排気側の動弁部材,すなわちスイングアーム18
i,18eがそれぞれスイング可能に軸支されていて,
これらのスイングアーム18i,18eの先端のスリッ
パー面が,前記吸,排気弁14,15の端面に連接され
ている。また,吸,排気側のスイングアーム18i,1
8eの先端には,後に詳述する,プルロッド20i,2
0eがそれぞれピン連結22されており,これらのプル
ロッド20i,20eの牽引作動により,スイングアー
ム18i,18eが弁バネ17の弾発力に抗して内側に
スイングされるとき,前記吸,排気弁14,15がそれ
ぞれ開弁されるようになっている。
【0015】各吸気ポート12は,集合されて左,右シ
リンダバンクCB1,CB2の上方に配置される吸気系
Inにそれぞれ接続され,また,各排気ポート13は,
集合されて左,右シリンダバンクCB1,CB2の下方
に配置される排気系Exにそれぞれ接続される。図1に
示すように,吸気系Inの下流部には,燃料噴射弁Vが
接続される。また,各燃焼室11に上壁の中央部には,
点火栓Pがそれぞれ螺着されている。
【0016】左,右のシリンダヘッド部4L,4R上に
は,後に述べる動弁機構の一部がそれぞれ設けられ,こ
れらの動弁機構の一部は,シリンダヘッド部4L,4R
の上面に被着されるヘッドカバー24によりそれぞれ被
覆されている。
【0017】図1,3〜5に示すように,前記クランク
軸1の軸線L1−L1と直交する鉛直な仮想線L2−L
2上において,前記左,右クランクケース部2L,2R
の上部,および下部には,そのクランク軸1と平行な,
吸気側および排気側の,2本の動弁カム軸26i,26
eがそれぞれ回転自在に支承されている。吸気側の動弁
カム軸26iは,左,右クランクケース部2L,2Rの
上部において,それらの接合面に形成される複数の軸受
半部28と,左,右クランクケース部2L,2Rの平坦
な上面に複数にボルト30で固定される軸受キャップ2
9とで回転自在に支承されており,一方排気側の動弁カ
ム軸26eも,左,右クランクケース部2L,2Rの下
部において,それらの接合面に形成される複数の軸受半
部32と,左,右クランクケース部2L,2Rの平坦な
上面に複数にボルト30で固定される軸受キャップ33
とで回転自在に支承されている。吸,排気側の2本の動
弁カム軸26i,26eは,何れもクランク軸1により
調時歯車伝動機構Tを介してして回転駆動されるもので
あって,すなわち,図4に明瞭に示すように,前記2本
動弁カム軸26i,26eの端部(図5の右端部)に
は,被動歯車35がそれぞれ固定され,また,クランク
軸1の端部には,駆動歯車37が固定され,さらに,
左,右のクランクケース部2L,2Rには,それらの歯
車35,37にそれぞれ噛合するアイドル減速歯車36
が回転自在に支承されている。したがって,クランク軸
1の回転によれば,駆動歯車37,アイドル減速歯車3
6および被動歯車35を介して上,下の動弁カム軸26
i,26eを1/2の減速比をもって同方向に回転駆動
することができる。
【0018】図1,5に示すように,左,右シリンダバ
ンクCB1,CB2の上部にある吸気側の動弁カム軸2
6iを支承する軸受キャップ29の左,右には,そのク
ランク軸1方向に間隔をおいて複数(各シリンダにつき
2個宛)の二又状の揺動アーム39iの基端が支軸40
をもって揺動可能に支承されている。これらの揺動アー
ム39iの一方の自由端には,スリッパーが形成され,
このスリッパーは,吸気側の動弁カム軸26iに形成し
た吸気カムに当接されている。また,その他方の自由端
には,プルロッド20iの一端が連結41されている。
図1において,左,右のプルロッド20iは,左,右シ
リンダバンクCB1,CB2のクランクケース部2L,
2Rを貫通し,その頭部,すなわちシリンダヘッド部4
L,4Rに向かって下向きに延長され,それらの先端
は,シリンダヘッド部4L,4Rに軸支した吸気側の前
記スイングアーム18iの自由端にピン連結22されて
いる。前記プルロッド20iの,シリンダバンクCB
1,CB2より露出した部分は,クランクケース部2
L,2Rとシリンダヘッド部4L,4R間に橋架連結さ
れる,筒状のロッドカバー42により被覆されている。
また,左,右シリンダバンクCB1,CB2にの下部に
ある排気側の動弁カム軸26eを支承する軸受キャップ
33の左,右にも,クランク軸1方向に間隔をおいて複
数(各シリンダにつき2個宛)の二又状の揺動アーム3
9eの基端が支軸40をもって揺動可能に支承され,こ
れらの揺動アームのスリッパーは,排気側の動弁カム軸
26eに形成した排気カムに当接され,その他方の自由
端に連結41されている左,右のプルロッド20eは,
左,右シリンダバンクCB1,CB2のクランクケース
部2L,2Rを貫通し,その頭部,すなわちシリンダヘ
ッド部4L,4Rに向かって上向きに延長され,それら
の先端は,シリンダヘッド部4L,4Rに軸支した排気
側のスイングアーム18eの自由端にピン連結22され
ている。前記揺動アーム39iを軸支40した,吸気側
の軸受キャップ29は,クランクケース部2L,2Rに
接合部の上面に固定したカバー43により被覆され,ま
た,前記揺動アーム39eを軸支40した,排気側の軸
受キャップ33は,クランクケース部2L,2Rに接合
部の下面に固定したオイルパン44により被覆される。
なお,図中符合45は,オイルパン44に支持したオイ
ルフィルタである。
【0019】しかして,前記揺動アーム39i,39
e,プルロッド20i,20e,および動弁部材として
のスイングアーム18i,18eは,動弁機構を構成し
ている。
【0020】つぎに,この第1実施例の作用について説
明すると,いま,内燃機関の運転により,クランク軸1
が回転されると,歯車群よりなる調時歯車伝動機構Tを
介して,上,下一対の吸,排気側の動弁カム軸26i,
26eがそれぞれ1/2の減速比をもって同方向に回転
され,これらの動弁カム軸26i,26eの動弁カムの
カム面に連接されている,吸,排気側の揺動アーム39
i,39eがそれぞれ強制揺動され,これに連結される
プルロッド20i,20eが動弁カム軸26i,26e
側に牽引されるとき,動弁部材としてのスイングアーム
18i,18eを介して吸,排気弁14,15が開弁作
動され,また,前記プルロッド20i,20eの牽引が
解除されるとき,吸,排気弁14,15は,弁バネ17
の弾発力で閉弁作動される。そして,吸,排気側の動弁
カム軸26i,26eの回転継続によれば,吸,排気弁
14,15は所定のタイミングで開閉作動されて,機関
は,所定の吸気,圧縮,膨張,および排気行程を繰り返
して運転が継続される。
【0021】しかして,この動弁装置によれば,重量が
大きく,しかもその取り付けにあたっては,軸受その他
の部材を取付けるためのスペースが必要な,動弁カム軸
26i,26eを,クランク軸1の近くのクランクケー
ス部2L,2Rに設けたので,シリンダバンクCB1,
CB2のシリンダヘッド部4L,4R,すなわち,その
頭部を可及的に軽量,小型に形成することができる。
【0022】つぎに,本発明の第2実施例について説明
する。
【0023】図7は,本発明の第2実施例にかかるV型
内燃機関の縦断面図であり,前記第1実施例と同じ要素
には同じ符合が付されている。この第2実施例は,本発
明動弁装置を,OHV型四サイクルのV型,4弁式内燃
機関に実施した場合であり,図7において,紙面と直交
する方向に略水平に配置されるクランク軸1の軸線L1
と直交する仮想線L2−L2を挟んでその左右両側に,
対をなす左,右シリンダバンクCB1,CB2が対称的
に配置されている。左,右シリンダバンクCB1,CB
2の構造は,V型に配置される以外,前記第1実施例の
左,右シリンダバンクCB1,CB2と同じ構造である
ので,その説明を省略する。
【0024】クランク軸1の直下の,前記仮想線L2−
L2上には,単一の動弁カム軸26が,左,右のクラン
クケース部2L,2Rに回転自在に支承され,この動弁
カム軸26の吸,排気カムに連接される吸,排側の揺動
アーム39i,39eに連結されるプルロッド20i,
20eは,左,右クランクケース部2L,2Rの側方を
それぞれ上方に延長されて,その上端が吸,排気側の,
弁動弁部材,すなわちスイングアーム18i,18eに
連結される。
【0025】動弁カム軸26の回転により,揺動アーム
39i,39eを介してプルロッド20i,20eが牽
引されれば,左,右のシリンダバンクCB1,CB2
の,吸,排気弁14,15は,所定のタイミングで開弁
され,また,動弁カム軸26の回転継続により,プルロ
ッド20i,20eの牽引が解除されれば,通常のよう
に,弁バネの弾発力により吸,排気弁は所定のタイミン
グで閉弁される。
【0026】しかして,この第2実施例のものも,前記
第1実施例のものと同等の作用効果を奏するもので,V
型に配置される,一対のシリンダバンクCB1,CB2
のシリンダヘッド部4L,4R,すなわちそれらの頭部
の大幅な軽量化と小型化を達成することができる。
【0027】なお,左,右のクランクケース2L,2R
は,仮想線L2−L2と交差する方向の線に対して上下
割りにしてもよく,紙面に対して前後方向の,左右前後
割りにしてもよい。
【0028】ところで,図8に示すように,参照符号E
で示される前記水平対向型内燃機関が飛行機150に搭
載される場合には,機体151の前部に取付けられるカ
ウル152内に,クランク軸1の軸線を前後方向に沿わ
せるようにして内燃機関Eが収容され,カウル152内
に配置される支持フレーム153に内燃機関Eが弾性的
に支持される。
【0029】カウル152の前方には,複数枚のプロペ
ラ154…を有するスピナー155配置されており,内
燃機関Eのクランク軸1がスピナー155に同軸に結合
される。
【0030】図9を併せて参照して,内燃機関Eの上方
には前記吸気系Inの前後方向に延びる吸気マニホール
ド156が配置されており,その吸気マニホールド15
6は,その前部両側に,内燃機関Eの左右のシリンダバ
ンク7L,7Rの吸気ポート吸気管71Lf,71L
f;71Rf,71Rfを備えている。
【0031】また吸気マニホールド156の後部には,
内燃機関Eよりも後方側であって前記吸気マニホールド
156の後部下方に配置される,前記吸気サージタンク
10を兼ねるエアクリーナ157が接続される。しかも
エアクリーナ157の下部には,内燃機関Eの下方を前
方側に延びる吸い込み管158が接続されており,該吸
い込み管158の前端は,カウル152の前端下部に設
けられるスクリーン159に臨んで開口する。
【0032】内燃機関Eの下部の左右両側にはラジエー
タ160,160が配置される。これらのラジエータ1
60,160は,前上がりに延びる一対の第1エアダク
ト161,161内に収納され,両第1エアダクト16
1,161の下端はカウル152内で斜め後方に向けて
開口する。また両第1エアダクト161,161の上端
には,第2エアダクト162が共通に接続される。この
第2エアダクト162は,前記スクリーン159に臨ん
だ空気取入れ口163を前端中央部に有して内燃機関E
の前部の下方で左右に延びる共通ダクト部162aと,
該共通ダクト部162aの左右両端部から後ろ上がりに
延びて前記第1エアダクト161,161の上端に接続
される一対の分岐ダクト部162b,162bとを備え
る。
【0033】すなわち,内燃機関Eの下部の左右両側に
配置されるラジエータ160,160は,カウル152
の前端のスクリーン159から空気取入れ口163にプ
ロペラ154…から圧送された空気が,第2エアダクト
162から左右の第1エアダクト161,161に分か
れて流通することにより冷却される。
【0034】支持フレーム153は,たとえば複数のパ
イプ部材を組み合わせて,前記内燃機関Eを後方から抱
持するように形成される。一方,内燃機関Eのクランク
ケース部2L,2Rにおける後部のたとえば4箇所に
は,後方側に向かうにつれて相互間の距離が大となるよ
うに傾斜した取付け腕164,164…が,たとえばク
ランク軸1の軸線に直交する平面内において該軸線を中
心とした仮想直角四辺形の各角部に位置するようにして
設けられており,それらの取付け腕164,164…
が,弾性マウント165,165…を介して支持フレー
ム153に取付けられる。
【0035】図10を併せて参照して,弾性マウント1
65は,円筒状のカラー166と,該カラー166を同
軸に囲繞するとともに支持フレーム153に固着される
円筒状の支持筒167と,内,外周をカラー166の外
周および支持筒167の内周に焼き付けてカラー166
および支持筒167間に介装されるマウントゴム168
とから成り,カラー166の両端は支持筒167の両端
から突出する。
【0036】一端を取付け腕164に当接せしめたカラ
ー166の他端には,押さえ板169が当接される。而
して,押さえ板169の外面に係合する拡径頭部170
aを有して押さえ板169およびカラー166に挿通さ
れるボルト170が,内燃機関Eの取付け腕164に螺
合され,ボルト170を締付けることにより,取付け腕
164すなわち内燃機関Eが支持フレーム153に弾性
的に取付けられることになる。
【0037】以上,本発明の実施例について説明した
が,本発明はその実施例に限定されることなく,本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば,前記
実施例では,本発明を水平対向型,V型の内燃機関に実
施した場合を説明したが,これを他の型式の内燃機関に
も実施でき,また,前記実施例では,本発明を4弁式の
内燃機関に実施した場合を説明したが,これを2,3弁
式など他の弁式の内燃機関にも実施できることは勿論で
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のように,本請求項各項記載の発明
によれば,内燃機関の頭部の,大幅な軽量化と小型化と
を達成することができる。また,吸,排気弁を作動する
のにプルロッドを用いたことにより,動弁カム軸と,
吸,排気弁とを連動する動弁機構の狭隘化が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる水平対向型内燃機
関の,図2の1−1線に沿う断面図
【図2】図1の2−2線に沿う断面図
【図3】図2の3−3線に沿う断面図
【図4】図3の4−4線に沿う断面図
【図5】図1の5−5線に沿う断面図
【図6】図1の6−6線に沿う拡大断面図
【図7】本発明の第2実施例にかかる,V型内燃機関に
縦断面図
【図8】上記各実施例の内燃機関を飛行機に搭載した場
合の側面図。
【図9】図8の9−9線断面図。
【図10】図8の10−10線拡大断面図。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸 2L,2R・・・・・・・・・・・クランクケース部 3L,3R・・・・・・・・・・・シリンダブロック部 4L,4R・・・・・・・・・・・シリンダヘッド部 11・・・・・・・・・・・・・・燃焼室 12・・・・・・・・・・・・・・吸気ポート 13・・・・・・・・・・・・・・排気ポート 14・・・・・・・・・・・・・・吸気弁 15・・・・・・・・・・・・・・排気弁 18i,18e・・・・・・・・・スイングアーム(動
弁部材) 20i,20e・・・・・・・・・プルロッド 26i,26e;26・・・・・・動弁カム軸 CB1・・・・・・・・・・・・・シリンダバンク
(左) CB2・・・・・・・・・・・・・シリンダバンク
(右) L1−L1・・・・・・・・・・・クランク軸の軸線 L2−L2・・・・・・・・・・・クランク軸の軸線と
直交する仮想線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 1/18 F01L 1/18 C Z F02F 1/24 F02F 1/24 F Fターム(参考) 3G016 AA02 AA05 AA11 AA12 AA13 AA19 BA03 BA06 BA18 BA27 BA28 BA30 BB09 BB12 BB19 BB23 BB25 CA25 CA29 CA41 CA57 EA02 GA01 3G024 AA18 BA00 DA03 DA06 DA08 DA20 FA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸(1)の軸線(L1−L1)
    と直交する仮想線(L2−L2)を挟んでその両側に,
    対をなすシリンダバンク(CB1,CB2)を対称的に
    配置してなるOHV型四サイクル内燃機関において,各
    シリンダバンク(CB1,CB2)は,クランク軸
    (1)を回転自在に支承するクランクケース部(2L,
    2R)と,その外側のシリンダブロック部(3L,3
    R)と,その外側のシリンダヘッド部(4L,4R)と
    を一体化して構成され,前記クランクケース部(2L,
    2R)には,前記クランク軸(1)に連動する動弁カム
    軸(26i,26e;26)が回転自在に支承され,一
    方,前記シリンダヘッド部(4L,4R)には,燃焼室
    (11)の吸,排気ポート(12,13)を開閉する
    吸,排気弁(14,15)を作動する動弁部材(18
    i,18e)が設けられ,前記動弁カム軸(26i,2
    6e;26)に連動する揺動アーム(39i,39e)
    と,前記動弁部材(18i,18e)とを,前記シリン
    ダバンク(CB1,CB2)の側方に配設されるプルロ
    ッド(20i,20e)を介して連結してなることを特
    徴とする,OHV型四サイクル内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記クランク軸(1)を挟んで,前記ク
    ランクケース部(2L,2R)の両側に,吸,排気用の
    動弁カム軸(26i,26e)がそれぞれ配設され,こ
    れらの動弁カム軸(26i,26e)に連動する揺動ア
    ーム(39i,39e)と,前記吸,排気弁(14,1
    5)を作動する動弁部材(18i,18e)とを,前記
    シリンダバンク(CB1,CB2)の両側に配設される
    プルロッド(20i,20e)を介してそれぞれ連結し
    てなることを特徴とする,前記請求項1記載の,OHV
    型四サイクル内燃機関の動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017061922A (ja) * 2015-07-01 2017-03-30 プファイファー・ヴァキューム・ゲーエムベーハー スプリットフロー真空ポンプ
CN115324680A (zh) * 2022-09-20 2022-11-11 湖南敏行汽车科技有限公司 一种新型水平对置发动机配气机构

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