JP2002212767A - コイル状線材の黄錆防止装置 - Google Patents

コイル状線材の黄錆防止装置

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JP2002212767A
JP2002212767A JP2001009934A JP2001009934A JP2002212767A JP 2002212767 A JP2002212767 A JP 2002212767A JP 2001009934 A JP2001009934 A JP 2001009934A JP 2001009934 A JP2001009934 A JP 2001009934A JP 2002212767 A JP2002212767 A JP 2002212767A
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JP
Japan
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shower
coiled wire
auxiliary
rust
wire
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Pending
Application number
JP2001009934A
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English (en)
Inventor
Masayasu Kuno
正保 久野
Kazuaki Takahara
一昭 高原
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Isuzu Seisakusho KK
Original Assignee
Isuzu Seisakusho KK
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】酸洗い直後にシャワーしたコイル状線材は表面
に錆を生じやすく、錆が生じると加工工程に悪影響があ
ること。 【解決手段】補助シャワー管31・32・33を使用し
てpH制御装置9によってある一定範囲内のpHに制御
されたシャワー水をコイル状線材4に補助シャワーする
ことにより、洗浄工程中の黄錆発生を防止することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル状線材の酸
洗・皮膜処理設備で使用する洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コイル状線材の酸洗・皮膜処理設備にお
いて、酸洗い工程の直後に行なわれる洗浄は、それ以降
の工程を円滑に進めるために一般的に行なわれている。
このような目的で使用される洗浄装置にはいくつかの方
式があるが、その中でもリング状のシャワー管をコイル
状線材のコイル軸に沿って移動させてシャワーするリン
グ管式シャワー装置は少ないポンプ能力で高い洗浄効果
を得られるため他の方式のシャワー装置に代わり採用さ
れる例が増えてきた。これらシャワー装置のシャワー中
に発生する錆の対策として、洗浄水に錆を防止する薬品
を加えるなどいくつかの方法がある。しかし、これらは
さらなる設置空間と生産費用を必要とするため、常に採
用できるわけではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、コイル状線材の酸洗・皮膜処理設備において、酸
洗直後の洗浄工程中に許容値以上の錆が発生し得る点で
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄工程にお
いて錆の発生による線材の品質の劣化を防止または抑制
するため、洗浄用のシャワーとは別に錆発生防止用の補
助シャワーを行なうことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】錆の発生を防止するという目的
を、本来の洗浄効果を損なうことなく最小限の設備追加
により実現した。
【0006】
【実施例】図1は、本発明装置の実施例の断面図であっ
て、図2も同様である。
【0007】以下、錆発生防止用のシャワーをすること
を補助シャワー、その補助シャワーを行なうためのシャ
ワー管を補助シャワー管とそれぞれ呼称する。補助シャ
ワー管31は洗浄用のリングシャワー管2に沿って二重
に重なる形で取り付けられていて、コイル状線材4のコ
イル軸に沿って共に移動する。補助シャワー管31の方
が洗浄用のリングシャワー管2よりもコイル状線材4に
近い側に取り付けられている。リングシャワー管2と補
助シャワー管31の管形状そのものは同一であるが、シ
ャワー水の経路は独立している。補助シャワー管31の
上部には、コイル状線材4の上部半分を補助シャワーす
るためのノズル10が取り付けられている。
【0008】洗浄用のリングシャワー管2の原位置、す
なわちシャワー槽1にコイル状線材4とCフック5を受
け入れる時の位置に対して、コイル状線材4を挟んで反
対側のシャワー槽壁の上部には、直管状の補助シャワー
管33が設置されている。これにもコイル状線材4の上
部半分を補助シャワーするためのノズルが取り付けられ
ている。また、補助シャワー管33は取り外し式のカバ
ー8によってコイル状線材4より隔離され、コイル状線
材が昇降時に引っ掛からないようになっている。補助シ
ャワー管31との組合せでコイル状線材4の上部を補助
シャワーすることができる。
【0009】コイル状線材4のコイル軸に沿って直管状
の補助シャワー管32がシャワー槽1の槽壁上部に左右
各1本づつ設置されている。補助シャワー管32にもコ
イル状線材4の側面上部を補助シャワーするためのノズ
ルとコイル状線材4より隔離するためのカバーが取り付
けられている。尚、このような補助シャワー管31・3
2・33の構成では、コイル状線材4の下部を直接補助
シャワーすることはできないが、吹き付けられたシャワ
ー水はコイルに沿って流下しコイル下部に達するため問
題はない。
【0010】補助シャワーは、シャワー水・ポンプ6・
シャワー水循環槽7といったシャワー水系を洗浄用シャ
ワーと共用しており、ポンプ6出口でバルブを介して分
岐している。
【0011】シャワー水循環槽7にはpH制御装置9が
取り付けられている。pH制御装置9はpHセンサーと
コントローラー、自動バルブ付きの酸供給管によって構
成され、酸供給管は隣接する酸槽の酸供給系より分岐し
ている。シャワー水循環槽7自体は通常の洗浄用シャワ
ーのもののため詳細は省くが、常時新水供給管より一定
の時間間隔をおいて一定量の水が供給されており、洗浄
時に混入するスマット等の異物を排出している。新水供
給後に酸を供給することによって、ある一定の範囲内に
シャワー水のpHを制御することができる。
【0012】尚、本発明は線材に発生する錆が水酸化第
一鉄、いわゆる黄錆であり、これがある一定値以下のp
Hの酸性水溶液に溶けることを基本原理としている。こ
のことは一般の文献に紹介されているので説明を省略す
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したような構成により、本発明
のコイル状線材の黄錆防止装置はコイル状線材全体にp
H制御された錆発生防止用のシャワーをすることができ
る。これにより線材表面にある一定範囲内のpHのシャ
ワー水を付着させることが可能となる。線材表面を黄錆
が溶解する条件にすることによって、洗浄中の黄錆発生
を防止することができる。このことは線材の表面状態の
改善によって後工程における製品の加工性を向上させる
効果がある。また、シャワー水系を可能な限り共用し、
特別な薬品を用いないことにり生産コストの上昇を最低
限に抑えているため、他の事例にも広く適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例の断面図である。
【図2】本発明装置の実施例のコイル軸方向からの断面
図である。
【符号の説明】
1 シャワー槽 2 リングシャワー管 31 補助シャワー管 32 補助シャワー管 33 補助シャワー管 4 コイル状線材 5 Cフック 6 ポンプ 7 シャワー水循環槽 8 カバー 9 pH制御装置 10 ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状線材の酸洗ラインで酸槽の直後
    に設置されスマットの除去を行なう洗浄装置で、リング
    状のシャワー管をコイル状線材に沿って移動させてシャ
    ワーする形式のシャワー装置の線材に対する防錆手段に
    おいて、シャワー中における線材表面の発錆防止を目的
    としたシャワーを、洗浄装置内に設置された補助シャワ
    ー装置によって行なうコイル状線材の黄錆防止装置。
JP2001009934A 2001-01-18 2001-01-18 コイル状線材の黄錆防止装置 Pending JP2002212767A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10689765B2 (en) 2014-09-10 2020-06-23 Nakagawa Special Steel Inc. Method for cleaning wire and device therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10689765B2 (en) 2014-09-10 2020-06-23 Nakagawa Special Steel Inc. Method for cleaning wire and device therefor

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