JP2002212313A - 真空成形性を有するポリオレフィンシート及びこの成形物 - Google Patents
真空成形性を有するポリオレフィンシート及びこの成形物Info
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Abstract
軽量で、適度な機械的特性を有し、柔軟性に優れ、フロ
アマットなどに使用可能な、真空成形性を有するポリオ
レフィンシートの提供を目的とする。 【解決手段】 下記組成物Aからなる、真空成
形性を有するポリオレフィンシート。 [組成物A] (a1)沸騰n−ヘプタン不溶分20%以下の非晶性ポ
リプロピレン5〜90重量%、(a2)ポリエチレン5
〜90重量%及び、(a3)熱可塑性エラストマー5〜
90重量%の樹脂組成物100重量部(樹脂組成物は、
非晶性ポリオレフィン、ポリエチレン及び熱可塑性エラ
ストマーの3成分の合計が100重量%となる)。(a
4)無機充填剤50〜330重量部。
Description
マーからなる軽量で、柔軟性に優れ、真空成形性の優れ
たポリオレフィンシート及びこのシートを真空成形した
成形物に関する。
ロピレン及び/又はブテン−1成分含有率が50重量%
以上の非晶質のポリオレフィンを20〜100重量%と
結晶性ポリプロピレンを80〜0重量%含有してなる樹
脂組成物からなる層、及び(B)エチレン系樹脂からな
る層とが、少なくとも2層に積層されるフィルムで、か
つ、両外面層の少なくとも1層が前記(B)層により構
成されてなる積層フィルムが開示されている。
くとも2層以上を有する熱可塑性樹脂シートにおいて、
その少なくとも1層が、特定の環状構造を有する非晶質
ポリオレフィンであることを特徴とする成形用熱可塑性
樹脂シートが開示されている。
での各々の屈折率の差が0.03以内である、非晶性ポ
リオレフィンとスチレン系エラストマーを配合してなる
ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物が開示されてい
る。
(A)プロピレンおよび/またはブテン−1成分含有率
が50重量%以上の非晶質のポリオレフィンを20〜1
00重量%と結晶性ポリプロピレンを80〜0重量%含
有する混合物100重量部に対してエチレン系樹脂を
0.5〜50重量部配合してなる樹脂組成物からなる層
と、(B)エチレン系樹脂からなる層から構成される積
層フィルムが開示されている。
(A)プロピレンおよび/またはブテン−1成分含有率
が50重量%以上の非晶質のポリオレフィンを20〜1
00重量%とエチレン系樹脂を80〜0重量%含有して
なる樹脂組成物からなる(A)層、および(B)エチレ
ン系樹脂および/または結晶性ポリプロピレンからなる
(B)層とが、少なくとも2層に積層されたフィルム
で、片方の外層または両外層が(B)層より構成された
ポリオレフィン系積層フィルムが開示されている。
(イ)少なくとも1種類の炭素数2以上の結晶性オレフ
ィン共重合体と、炭素数2以上の非晶性オレフィン共重
合体とがブロック状に共重合されたオレフィン共重合体
1〜99重量%(ロ)水添共役ジエン系共重合体1〜9
9重量%〔ただし、(イ)+(ロ)=100重量%〕を
含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物
が開示されている。
炭素数2以上の結晶性オレフィン重合体と、炭素数2以
上の非晶性オレフィン共重合体とがブロック状に共重合
されたオレフィン共重合体が1〜99重量%、(ロ)被
架橋性ゴムが1〜99重量%〔ただし、(イ)+(ロ)
=100重量%〕がゴム用の架橋剤の存在下で動的に熱
処理されていることを特徴とする熱可塑性エラストマー
組成物が開示されている。
からなる軽量で、適度な機械的特性を有し、柔軟性に優
れ、フロアマットなどに使用可能な、真空成形性を有す
るポリオレフィンシートの提供を目的とする。
からなる、真空成形性を有するポリオレフィンシートに
関する。 [組成物A] (a1)沸騰n−ヘプタン不溶分20%以下の非晶性ポ
リプロピレン5〜90重量%、(a2)ポリエチレン5
〜90重量%及び、(a3)熱可塑性エラストマー5〜
90重量%の樹脂組成物100重量部(樹脂組成物は、
非晶性ポリオレフィン、ポリエチレン及び熱可塑性エラ
ストマーの3成分の合計が100重量%となる)。(a
4)無機充填剤50〜330重量部。
チレンが、メタロセン触媒により製造されたポリエチレ
ンであることが好ましい。
性エラストマーが、オレフィン系エラストマーであるこ
とが好ましい。
した成形物に関する。
は、下記組成物A、好ましくは下記組成物A1、さらに
好ましくは下記組成物A2、より好ましくは下記組成物
A3、特に好ましくは下記組成物4からなる、真空成形
性を有するポリオレフィンシートである。 [組成物A] (a1)沸騰n−ヘプタン不溶分20%以下の非晶性ポ
リプロピレン5〜90重量%、(a2)ポリエチレン5
〜90重量%及び、(a3)熱可塑性エラストマー5〜
90重量%の樹脂組成物100重量部(樹脂組成物は、
非晶性ポリオレフィン、ポリエチレン及び熱可塑性エラ
ストマーの3成分の合計が100重量%となる)。(a
4)無機充填剤50〜330重量部。
リプロピレン15〜80重量%、(a2)ポリエチレン
10〜75重量%及び、(a3)熱可塑性エラストマー
10〜75重量%の樹脂組成物100重量部(樹脂組成
物は、非晶性ポリオレフィン、ポリエチレン及び熱可塑
性エラストマーの3成分の合計が100重量%とな
る)。(a4)無機充填剤50〜330重量部。
リプロピレン25〜70重量%、(a2)ポリエチレン
15〜60重量%及び、(a3)熱可塑性エラストマー
15〜60重量%の樹脂組成物100重量部(樹脂組成
物は、非晶性ポリオレフィン、ポリエチレン及び熱可塑
性エラストマーの3成分の合計が100重量%とな
る)。(a4)無機充填剤50〜330重量部。 [組成物A3] (a1)沸騰n−ヘプタン不溶分20%以下の非晶性ポ
リプロピレン35〜65重量%、(a2)ポリエチレン
17.5〜47.5重量%及び、(a3)熱可塑性エラ
ストマー17.5〜47.5重量%の樹脂組成物100
重量部(樹脂組成物は、非晶性ポリオレフィン、ポリエ
チレン及び熱可塑性エラストマーの3成分の合計が10
0重量%となる)。(a4)無機充填剤50〜330重
量部。
リプロピレン40〜65重量%、(a2)ポリエチレン
17.5〜42.5重量%及び、(a3)熱可塑性エラ
ストマー17.5〜42.5重量%の樹脂組成物100
重量部(樹脂組成物は、非晶性ポリオレフィン、ポリエ
チレン及び熱可塑性エラストマーの3成分の合計が10
0重量%となる)。(a4)無機充填剤50〜330重
量部。
上記の樹脂組成物の(a1)非晶性ポリプロピレンの量
比が、上記範囲より小さい場合、無機充填剤の分散性が
悪化し、シート柔軟性が乏しくなる。上記範囲より大き
い場合、溶融粘度が低下し真空成形が困難になる。
上記の樹脂組成物の(a2)ポリエチレンの量比が、上
記範囲より小さい場合、シートの溶融粘弾性が低下し真
空成形が困難になり、耐油性が悪化する。上記範囲より
大きい場合、シート柔軟性が乏しくなる。
上記の樹脂組成物の(a3)熱可塑性エラストマーの量
比が、上記範囲より小さい場合、シート柔軟性が乏しく
なる。上記範囲より大きい場合、無機充填剤の分散性が
悪化する。
(a4)無機充填剤が上記範囲より小さい場合、成形体
の生産コストが高くなる。上記範囲より大きい場合、シ
ートの機械的物性が低下し、真空成形性が悪くなる。
形により得られることが好ましい。
ポリエチレンは、メタロセン触媒より製造されたポリエ
チレンが、耐油性に優れたシートを得ることができるた
めに好ましい。
0℃でのメルトフローレイト(MFR)が1g/10分
〜5g/10分の範囲が好ましい。上記範囲より小さい
場合、溶融混練に時間がかかり、作業性、取扱性及び生
産性が劣るようになる。上記範囲より大きい場合、溶融
張力が低下し、成形が困難になる場合がある。
−ヘプタン不溶分20%以下、好ましくは18%以下、
さらに好ましくは15%以下、より好ましくは13%以
下、特に好ましくは10%以下の範囲である。 (a1)非晶性ポリオレフィンにおいて、沸騰n−ヘプ
タン不溶分が上記範囲より大きくなると、押出成形で製
造されるフィルムやシートの柔軟性が不十分となり、フ
ィルムやシートの表面平滑性が劣るようになり好ましく
ない。
の触媒を用いて、プロピレンとプロピレンを除く炭素数
2〜10のα−オレフィンとをプロピレン含量が30重
量%以上、好ましくは35重量%以上、さらに好ましく
は40重量%以上、さらに好ましくは45重量%以上、
さらに好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは6
0重量%以上、特に好ましくは70重量%以上(100
%はPPホモポリマー)の組成比で各モノマー単位がラ
ンダムに配列するように重合(共重合)させた結晶性の
低いポリマーである。プロピレンを除く炭素数2〜10
のα−オレフィンとして、エチレン、ブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、ノネン−1、デセン−1、4−メチルペンテン−
1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテ
ン−1など鎖状α−オレフィン、シクロペンテン、シク
ロヘキセン、シクロオクテンなどの環状α−オレフィン
などを挙げることが出来る。これらのα−オレフィンは
一種類又は二種類以上を適宜組合せて用いることができ
る。特に、α−オレフィンとしては、エチレン及び/ま
たはブテン−1が好ましく用いることが出来る。
は、数平均分子量(Mn)が下限値として1000、さ
らに1200、、さらに1500、特に2000から上
限値として250000、さらに150000、さらに
100000、さらに50000、さらに30000、
さらに25000、特に15000の範囲が好ましい。
解熱が、40J/g以下、さらに30J/g以下、さら
に20J/g以下、さらに15J/g以下、特に12J
/g以下が好ましい。
ピレン単独重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン
−ブテン−1共重合体、プロピレン−ヘキセン−1−オ
クテン−1共重合体、プロピレン−ヘキセン−1−4−
メチルペンテン−1共重合体などを用いることが出来
る。本発明において非晶性ポリプロピレンとして、上記
の(共)重合体を一種又は二種以上を適宜組合せて使用
することができる。
ロピレン−エチレン共重合体が好ましく、エチレン成分
含有量が0.01〜30重量%の範囲、さらに0.1〜
20重量%の範囲、さらに1〜20重量%の範囲、特に
2〜20重量%の範囲が好ましい。エチレン成分含有量
が上記範囲より大きくなると、機械的強度が低下する場
合があり好ましくない。
うな密度のものでも用いることが出来るが、下限値とし
て0.84g/cm3、さらに0.845g/cm3、特
に0.850g/cm3から上限値として0.900g
/cm3、さらに0.890g/cm3、さらに0.88
5g/cm3、特に0.880g/cm3の範囲が好まし
い。
は、公知のポリプロピレンの製造法で製造することがで
きる。例えば、プロピレンと必要に応じて使用するプロ
ピレンを除く共重合成分の炭素数2〜10のα−オレフ
ィンとからなる原料モノマーを、例えば、塩化マグネシ
ウムに担持したチタン担持型触媒とトリエチルアルミニ
ウムからなる触媒系など公知の重合触媒系を用い、水素
の存在下又は水素の不存在下に、重合させることにより
製造される。又、市販品で、本発明と同等の組成、特性
を有する非晶性ポリプロピレンであれば、使用すること
ができる。市販品としては、例えば、米国ハンツマン
(HUNTSMAN)社のレクスタック(REXTA
C)や宇部興産(株)のウベタックなどがある。
ン酸基、酸無水基、エポキシ基、ヒドロキシル基、アミ
ノ基、アルケニル環状イミノエーテル基、シラン基、シ
ラノール基、チタネート基などの架橋性の官能基を含む
非晶性ポリオレフィンを用いることが出来る。
や公知の重合方法を用いて製造したものを用いることが
出来る。 (a2)ポリエチレンとして、エチレンとプロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、4−メチ
ルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジ
メチルペンテン−1など鎖状α−オレフィン、シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロオクタンなどの環状α
−オレフィンなどの炭素数3〜10のα−オレフィン、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチルなどの不飽和カルボン酸
エステル、および不飽和カルボン酸の金属塩のうちから
選ばれた1種または2種以上のコモノマーとの共重合体
または多元共重合体が含まれる。もちろん、2種以上の
重合体または共重合体を混合して使用することができ
る。
エチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密
度ポリエチレン(HDPE)およびエチレンを主成分と
する共重合体が挙げられる。ポリエチレンとしては、エ
チレンが40重量%以上、さらに50重量%以上、さら
に60重量%以上、特に70重量%以上含まれているこ
とが好ましい。ポリエチレンとしては、密度が0.87
g/cm3以上、さらに0.89g/cm3以上、特に
0.90g/cm3以上が好ましい。
ン触媒より製造されたポリエチレンが好ましく、メタロ
セン触媒を用いた公知の重合方法、例えば気相重合反
応、液相重合反応などの方法により製造することが出来
る。 (a2)ポリエチレンとしては、気相重合反応より製造
されたメタロセン触媒より製造されたポリエチレン単独
重合体、メタロセン触媒より製造されたエチレンと炭素
数3〜10のα−オレフィンとの共重合体であるエチレ
ン−α−オレフィン共重合体を用いることが出来る。炭
素数3〜10のα−オレフィンとして、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、4−メチ
ルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジ
メチルペンテン−1など鎖状α−オレフィン、シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロオクテンなどの環状α
−オレフィンなどを挙げることが出来る。これらのα−
オレフィンは一種類又は二種類以上を適宜組合せて用い
ることができる。
レンは、変性したものを使用することができる。上記非
晶性ポリプロピレンまたはポリエチレンを、例えば、ア
クリル酸、メタアクリル酸、エタアクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸およ
び/またはそれらのエステル、酸無水物、金属塩などの
その誘導体、不飽和物のアミド、アミノ化合物、グリシ
ジルメタアクリレート、ヒドロキシメタアクリレートな
どを用いて変性して用いることができる。これらの変性
物のうち無水マレイン酸、無水イタコン酸により変性さ
れたものが好適に用いられ、より好適には無水マレイン
酸により変性されるものが用いられる。
明確な降伏点を有しない熱可塑性の低結晶性エラストマ
ー叉は明確な融点及び降伏点を有しない熱可塑性の非晶
性エラストマーであり、常温でゴム弾性を有する熱可塑
性エラストマーを用いることが出来る。熱可塑性エラス
トマーとしては、スチレン系エラストマー、オレフィン
系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エ
ラストマー等の熱可塑性エラストマーを用いることが出
来る。
エン−スチレン共重合体(ランダム共重合体、ブロック
共重合体、グラフト共重合体等の全てを含む)及びその
水添物、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(S
BSなど)、水添スチレン−ブタジエン−スチレン共重
合体(SEBSなど)、水添スチレン−ブタジエン共重
合体(HSBRなど)、イソプレン−スチレン共重合体
(ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重
合体等の全てを含む)及びその水添物、水添スチレン−
イソプレン共重合体(SEPSなど)、水添スチレン−
ビニルイソプレン共重合体(V−SEPSなど)、スチ
レン−イソプレン−スチレン共重合体(SISなど)、
水添スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SEP
Sなど)、水添スチレン−ブタジエンラバー(HSBR
など)、水添スチレン−ブタジエン−オレフィン結晶ブ
ロック共重合体(SEBCなど)等を用いることが出来
る。
の非晶性ポリプロピレンを除く非晶性叉は低結晶性ポリ
オレフィン−α−オレフィン共重合体、ポリオレフィン
とオレフィン系ゴムとの混合物等を用いることが出来、
エチレン−プロピレン系エラストマー(EPRなど)、
エチレン−ブテン−1系エラストマー(EBMなど)、
エチレン−オクテン系エラストマーなどを挙げることが
出来る。
ステル−ポリエーテル共重合体、ポリエステル−ポリエ
ステル共重合体等からなるエラストマーを用いることが
出来る。アミド系エラストマーとしては、ポリアミド−
ポリエステル共重合体、ポリアミド−ポリエーテル共重
合体等からなるエラストマー等を用いることが出来る。
上記のエラストマーを二種以上、混合して用いてもよ
い。
チレン−プロピレン系エラストマー(EPRなど)など
のオレフィン系エラストマーが、相溶性が良いため好ま
しく用いることができる。
チレン−プロピレン系エラストマー(EPRなど)とし
ては、特に190℃でのメルトフローレイト(MFR)
が0.5〜2g/10分の範囲を好ましく用いることが
出来る。上記範囲より小さい場合、組成物Aを溶融混練
する場合、混練に時間がかかるようになり生産性が低下
し、上記範囲より大きい場合、溶融張力が低下し、押出
成形が困難になる場合がある。
リカ、タルク、珪藻土、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、
水酸化鉄、酸化鉄等を用いることが出来る。特に、炭酸
カルシウムが安価で樹脂に対する分散性も良く優れて
る。無機充填剤は、1種類でも良いが、2種類以上組み
合わせても使用することができる。
必要により、本発明の特性を阻害しない範囲で、本発明
に用いる非晶性ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー
及びポリエチレンの樹脂成分と無機充填剤を除く、公知
の添加剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、分散剤、塩素補足剤、難燃剤、結晶
化核剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤、防曇剤、離
型剤、顔料、有機物充填材、中和剤、滑剤、分解剤、金
属不活性剤、汚染防止材、抗菌剤やその他の樹脂などを
発明の効果が損なわれない範囲で添加することができ
る。
チタネート系、アルミネート系、ジルコアルミニウム系
等のカップリング剤、りん酸系、脂肪酸系等の界面活性
剤、油脂、ワックス等の表面処理剤により処理さらたも
のを用いることが出来る。
各成分の混合方法、混合装置、混合設備に特に制限はな
く、公知の単軸押出機(混練機)、2軸押出機(混練
機)、2軸押出機と単軸押出機(混練機)を直列に接続
したタンデム型混練装置、カレンダー、バンバリーミキ
サー、混練ロール、ブラベンダー、プラストグラフ、ニ
ーダー等の装置などを用いることが出来る。
形機などの公知の成形機によりフィルム状、シート状、
板状に成形することができる。本発明のポリオレフィン
シートは、押出成形されたシートが好ましい。
0.1〜10mmの範囲、さらに0.5〜8mmの範
囲、さらに1〜7mmの範囲、特に1.5〜5mmの範
囲が好ましい。
は、80〜120、さらに85〜110、特に90〜1
00の範囲が好ましい。本発明のポリオレフィンシート
の伸びは、30%以上、さらに100%以上、さらに1
50%以上、特に200%以上が好ましい。本発明のポ
リオレフィンシートの引張強度は、10kg/mm2〜
60kg/mm2、さらに15kg/mm2〜50kg/
mm2、さらに18kg/mm2〜40kg/mm2、特
に20kg/mm2〜35kg/mm2の範囲が好まし
い。
る真空成形物は、表面硬度が80〜120、さらに85
〜110、特に90〜100の範囲が好ましい。本発明
のポリオレフィンシートより得られる真空成形物は、伸
びが、30%以上、さらに100%以上、さらに150
%以上、特に200%以上が好ましい。本発明のポリオ
レフィンシートより得られる真空成形物は、引張強度
が、10kg/mm2〜60kg/mm2、さらに15k
g/mm2〜50kg/mm2、さらに18kg/mm2
〜40kg/mm2、特に20kg/mm2〜35kg/
mm2の範囲が好ましい。
リ塩化ビニルシートなどの真空成形に使用されている公
知の装置によりシートを真空成形することができる。
のポリオレフィンシートを除く他のポリマー、好ましく
は真空成形性を有するポリマーを含むシートと積層して
用いることが出来る。
体的に説明する。但し、本発明は下記実施例により制限
されるものでない。
性値の測定は下記の方法で行った。
て、その重量を測定した後、二重管式ソックスレー抽出
器にセットした。n−ヘプタン150gをこのソックス
レー容器に入れ、加熱して、10時間、沸騰還流させ、
非晶性ポリオレフィン中の溶解成分を抽出した。その
後、沸騰n−ヘプタン不溶分の残った筒状ろ紙を取出
し、恒量になるまで減圧乾燥し、その重量を測定した。
沸騰n−ヘプタン抽出前後の重量比から数式(1)によ
り沸騰n−ヘプタン不溶分を算出した。
℃で行った。 2.引張強度及び伸び:JIS・K6301引張り試験
法に準拠して行った。測定試料は、1号形試験片を使用
し、測定温度は23℃で行った。 3.表面硬度:JIS・K6301 A形スプリング式
硬さ試験に準拠して、評価した。
の状態を目視で観察し、以下の評価を行った。評価に用
いた真空成形機は、市販の成形機を使用した。 ○:真空成形後、積層体に破れ、しわなど顕著な異常が
認められない場合、 ×:真空成形後、積層体の破れ、しわなど顕著な異常が
認められる場合。
側に表面の全面にグリース(三菱石油製:マルチパーパ
スグリース・EP1号)を塗布し、60℃のオーブン雰
囲気中で30分放置した後、真空成形体の表皮シート側
表面を目視で観察した。 ○:真空成形体の表面に変化が無い、×:真空成形体の
表面が膨潤又は膨らんだ。
練、ペレット化後、温度160℃で押出成形装置を用い
てシートを成形した。シートの厚みは、2.0mmであ
った。得られたシートの比重、表面耐油性、表面硬度、
引張強度及び伸びを測定し、結果を表2に示す。
になるように加熱し、自動車床形状の真空成形型に添わ
せた後、真空成形し自動車床形状に成形された自動車用
フロアマットに利用可能なシートを作成し、真空成形性
を評価した。
ロゲン系ポリマーからなる軽量で、耐油性に優れ、適度
な表面硬度及び機械的特性を有し、柔軟性に優れ、生産
性に優れ、押出成形性に優れ、真空成形性に優れたもの
である。
Claims (4)
- 【請求項1】下記組成物Aからなる、真空成形性を有す
るポリオレフィンシート。 [組成物A] (a1)沸騰n−ヘプタン不溶分20%以下の非晶性ポ
リプロピレン5〜90重量%、(a2)ポリエチレン5
〜90重量%及び、(a3)熱可塑性エラストマー5〜
90重量%の樹脂組成物100重量部(樹脂組成物は、
非晶性ポリオレフィン、ポリエチレン及び熱可塑性エラ
ストマーの3成分の合計が100重量%となる)。(a
4)無機充填剤50〜330重量部。 - 【請求項2】ポリエチレンが、メタロセン触媒により製
造されたポリエチレンであることを特徴とする請求項1
に記載のポリオレフィンシート。 - 【請求項3】熱可塑性エラストマーが、オレフィン系エ
ラストマーであることを特徴とする請求項1〜2のいず
れか1項に記載のポリオレフィンシート。 - 【請求項4】請求項1〜3に記載のポリオレフィンシー
トを真空成形した成形物。
Priority Applications (1)
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JP2001005132A JP2002212313A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 真空成形性を有するポリオレフィンシート及びこの成形物 |
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---|---|---|---|---|
JPH06192489A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
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- 2001-01-12 JP JP2001005132A patent/JP2002212313A/ja active Pending
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JPH06192489A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005052182A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 体圧分散型マット |
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