JP2002211286A - チャイルドシートのシートクッション - Google Patents

チャイルドシートのシートクッション

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JP2002211286A
JP2002211286A JP2001006462A JP2001006462A JP2002211286A JP 2002211286 A JP2002211286 A JP 2002211286A JP 2001006462 A JP2001006462 A JP 2001006462A JP 2001006462 A JP2001006462 A JP 2001006462A JP 2002211286 A JP2002211286 A JP 2002211286A
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child
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幼児の前後(背部奥行き)方向に対して、簡
単にしかも適切な調節を行うことがなされるとともに、
左右、上下方向に対しても、確実に調節固定できて、し
かも美観を損なわないシートクッションを提供すること
にある。 【解決手段】 シート本体11を覆うようにして設置さ
れるシートクッション主体14と、調節用クッション1
6と、該調節用クッションを前記シートクッション主体
に着脱自在に係止する係止手段17,18とを備えたこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート本体を覆う
ようにして設置されるシートクッションと幼児との間に
介在されるチャイルドシートの調節クッションに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】チャイルドシート1は、図8に示したよ
うに、幼児を収容するチャイルドシート本体(以下、シ
ート本体という)1aと、該シート本体1aを車両の座
席に着座させ、該座席にシート本体1aを適宜な姿勢で
保持させる台座1bとによって構成されており、シート
本体1aは回転自在,傾斜自在または一体的に台座1b
に支持されている。
【0003】このチャイルドシート1は、強度が要求さ
れることから、シート本体1aと台座1bが硬質合成樹
脂等によって形成されている。したがって、クッション
性,居住性,衝撃吸収性等に劣るため、それを補うため
に、シート本体1aの表面(幼児収容部分)をシートク
ッション2で覆っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チャイルド
シート1には、使用体重にはばがあるために体格差のあ
る全ての幼児を収容する必要があるため、最も体格の大
きな幼児A1に合わせてシート本体1aの大きさが決め
られている。すなわち、図9に示したように、体格の大
きな幼児A1は、頭部がヘッドレスト30に保護され、
肩部が肩ベルト31に触れており、腹ベルト32に腹が
接した状態となって、チャイルドシートによる十分な拘
束状態を得ることができた。ところが、体格の小さな幼
児A2は、逆に、チャイルドシート1の横(肩幅)方
向には、幼児の肩とチャイルドシートの両サイドの側面
部との間に大きな隙間ができ、また、高さ(座高)方
向にも、頭はヘッドレスト30に届かないし、肩も肩ベ
ルト31の高さまで肩が届かなく、そして、前後(背
部奥行き)方向にあってはシート本体1aに沈んだ状態
になってしまい、腹ベルト32と腹との間には大きな隙
間ができるといった状態になって、いずれの方向におい
ても、チャイルドシートによる十分な拘束状態を得るこ
とができなかった。
【0005】そこで、従来は、図10に示したように、
のチャイルドシート1の横(肩幅)方向に対しては、
側部に調節用クッション4b等を介在させて、それによ
って幼児A2の収容位置を補正して、拘束性を高めてい
た。また、の高さ(座高)方向に対しては、幼児A2
の尻の下に調節用クッション4a等を介在させ、それに
よって幼児A2の収容位置を補正して、拘束性を高めて
いた。ところが、の前後(背部奥行き)方向に対して
は、これまで適切な調節を行うことがなされていなかっ
た。そのために、腹ベルトとの位置関係が十分な状態に
ならなかった。また、従来の及びの調節用クッショ
ン4a、4bはいずれもシートクッションの上に露出し
て取り付けられるものであり、外力によって外れたり、
また、美観を損ねるものでもあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記状況に鑑み
てなされたもので、チャイルドシートの前後(背部奥行
き)方向に対して、簡単にしかも適切な調節を行うこと
がなされるとともに、左右、上下方向に対しても、確実
に調節固定できて、しかも美観を損なわないシートクッ
ションを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1のチャイルドシートのシートクッシ
ョンでは、チャイルドシート本体を覆うようにして設置
されるシートクッション主体と、調節用クッションと、
該調節用クッションを前記シートクッション主体に着脱
自在に係止する係止手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0008】この発明のチャイルドシートのシートクッ
ションによれば、調節用クッションをシートクッション
主体に取付けることによって、小さな幼児の背部をチャ
イルドシートの前方向に移動させて幼児の腹部を腹ベル
トに接するようにできるので、前記の確実な調節を簡
単に行うことができる。
【0009】本発明に係る請求項2のチャイルドシート
のシートクッションでは、チャイルドシート本体を覆う
ようにして設置されるシートクッション主体の上に装着
される補助クッションと、調節用クッションと、該調節
用クッションを前記補助クッションに着脱自在に係止す
る係止手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】この発明のチャイルドシートのシートクッ
ションによれば、調節用クッションを必要に応じて補助
クッションに取付けて、使用する幼児の大きさに合わせ
て、または成長度に合わせて最適位置に幼児を収容する
ことができる。
【0011】本発明に係る請求項3のチャイルドシート
のシートクッションでは、請求項1または2の発明のシ
ートクッションにおいて、前記係止手段は、ポケットで
あることを特徴としている。
【0012】この発明のチャイルドシートのシートクッ
ションによれば、ポケットに調節用クッションを装填す
るだけで該調節用クッションをシートクッション主体ま
たは補助クッションに取付けることができ、取付けが極
めて簡単であり、取り外しも容易である。
【0013】本発明に係る請求項4のチャイルドシート
のシートクッションでは、請求項3の発明のシートクッ
ションにおいて、ポケットを、前記シートクッション主
体または前記補助クッションの背部に形成したことを特
徴としている。
【0014】このポケットによって前記方向の調節が
簡単になる。
【0015】本発明に係る請求項5のチャイルドシート
のシートクッションでは、請求項3又は4の発明のシー
トクッションにおいて、ポケットを、前記シートクッシ
ョン主体または前記補助クッションの座部に形成したこ
とを特徴としている。
【0016】この発明のチャイルドシートのシートクッ
ションによれば、幼児の高さ方向の調節も簡単になる。
【0017】本発明に係る請求項6のチャイルドシート
のシートクッションでは、請求項3〜5のいずれか1項
の発明のシートクッションにおいて、ポケットを、前記
シートクッション主体または前記補助クッションの側部
に形成したことを特徴としている。
【0018】この発明のチャイルドシートのシートクッ
ションによれば、幼児の横方向の調節も簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に示したチャイルドシ
ートで使用されるシートクッションの一実施の形態に基
づいて本発明を説明する。
【0020】図1乃至図5は本発明に係るチャイルドシ
ートのシートクッションの一実施の形態を示しており、
図1はその概念的な要部断面側面図,図2はシートクッ
ション主体とシート本体の概念的な斜視図,図3はシー
トクッション主体をシート本体に係止させた状態の斜視
図,図4はその係止作用を説明するための要部拡大斜視
図,図5は補助クッションを示した斜視図である。
【0021】図1に示したように、チャイルドシート1
0は、幼児を収容するチャイルドシート本体(以下、シ
ート本体という)11と、該シート本体11を車両の座
席Bに着座させ、該座席Bにシート本体11を適宜な姿
勢で保持させる台座12とによって構成されており、シ
ート本体11は回転自在,傾斜自在または一体的に台座
12に支持されている。それらのシート本体11および
台座12は、硬質合成樹脂によって形成されており、シ
ート本体11の表面(幼児を収容する面)にはシートク
ッション13が配置される。
【0022】図1に示したシートクッション13は、縁
部でシート本体11の縁部を包み込むようにして装着さ
れるシートクッション主体14と、幼児Aとシートクッ
ション主体14との間に介在される補助クッション15
と、該補助クッション15とシートクッション主体14
との間に部分的に配設される調節用クッション16とか
ら構成されている。
【0023】シートクッション主体14は、図2に示し
たように、シート本体11に倣った形状を成し、布等に
よって形成されている。そして、そのシートクッション
主体14の周縁、特に角部に剛性を有する板体14aを
縫い付けたりして取り付け、シートクッション主体14
の周縁をシート本体11の周縁に折り込んで、図3に示
したように、該板体14aによってシートクッション主
体14に係止させている。即ち、シートクッション主体
14の縁部をシート本体11の周縁に折り込んだ際に
は、図4に2点鎖線で示した状態にある。この状態にあ
る板体14aを矢印方向へ反転させて、点線で示したよ
うにシート本体11の裏側面に当接させる。このように
して係止されたシートクッション主体14では、シート
クッション主体14がシート本体11から引き剥がされ
る方向に力が働いても、その力によって板体14aが2
点鎖線の状態に変形されない限り、シートクッション主
体14がシート本体11からはずれることはない。な
お、上記シートクッション主体14の係止手段、即ち剛
性を有する板体14aによる係止手段は、シート本体1
1の隅部ばかりでなく、屈曲部ならば何れの箇所にも適
用することができる。このシートクッション主体の係止
構造によれば、シートクッション主体14のシート本体
11への取り付け,シート本体11からの取り外し作業
が容易であり、しかもシートクッション主体14がシー
ト本体11に確実に保持され、さらにはホック等の点に
よる係止ではなく、幅をもってシートクッション主体1
4をシート本体11に当接させるので、皺等を生じるこ
ともない。
【0024】補助クッション15には、図5(b)に示
したように、その背部15aの裏面に座部15b方向に
開口するポケット17が形成され、座部15bの裏面に
背部15a方向に開口するポケット18が形成されてい
る。また、背部15aには肩ベルト挿通孔19が形成さ
れ、座部15bには腹当て部材挿入孔20が形成されて
いる。調節用クッション16は、背部調節用クッション
21と尻部調節用クッション22等から構成されてい
る。そして、背部調節用クッション21は板状を成し、
その上端部にはベルト挿通孔23が形成されている。ま
た、尻部調節用クッション22は蒲鉾状を成している。
【0025】このように構成されたチャイルドシート1
0では、補助クッション15が幼児Aの体格の大きさに
対応して使用される。即ち、幼児Aの体格が小さい場合
には、補助クッション15のポケット17に適宜な厚み
をもった背部調節用クッション21を装填し、補助クッ
ション15のポケット18に適宜な大きさの尻部調節用
クッション22を装填する。そして、シートクッション
主体14の背部のベルト挿通孔に挿通させたベルトを補
助クッション15のベルト挿通孔19,背部調節用クッ
ション21のベルト挿通孔23に挿通させ、また補助ク
ッション15の腹当て部材挿入孔20に腹当て部材を挿
通させて、補助クッション15をシートクッション13
に取付ける。そして、幼児Aをそこに収容させる。この
場合には、図1に示したように、幼児Aはシート本体1
1から浮いた状態に位置され、シートベルトは幼児Aを
拘束させる程度の適宜な押圧力で幼児Aに当接させるこ
とができる。また、位置ずれを生じることもなく調節用
クッション21,22が最適な状態に位置される。
【0026】なお、上記実施の形態では、調節用クッシ
ョン16として、背部調節用クッション21および尻部
調節用クッション22のみを示したが、シートクッショ
ン13の側部にポケットを形成し、そこに側部調節用ク
ッションを装填させたり、その他適宜な位置にポケット
を形成して、そこに調節用クッションを装填させること
もできる。
【0027】また、図6に示したように、調節用クッシ
ョン16の材質を、例えば幼児A側にクッション性の富
んだもの21a、シートクッション主体14側に衝撃吸
収性に富んだもの21bを配置したり、その他高さ,厚
みを得るためのもの等を適宜に組み合わせて使用しても
よい。
【0028】また、上記実施の形態では、調節用クッシ
ョン16を補助クッション15に取付けるようにしてい
るが、他の実施の形態として、図7に示したように、シ
ートクッション主体14に取付けるようにしてもよい。
【0029】また、図1乃至図6に示した実施の形態で
は、調節用クッション16を補助クッション15に形成
したポケット17,18に装填させて保持させるように
しているが、例えばホック等の係止手段によって調節用
クッション16を補助クッション15またはシートクッ
ション主体14に取付けるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】上記したように、本発明に係るチャイル
ドシートのシートクッションでは、調節用クッションを
必要に応じてシートクッション主体または補助クッショ
ンに取付けることによって、幼児の前後(背部奥行き)
方向に対して、簡単にしかも適切な調節を行うことがな
されるとともに、左右、上下方向に対しても、確実に調
節固定できて、しかも美観を損なわないシートクッショ
ンが得られる。また、補助クッションを取り外すことに
よって、幼児の大きさに合わせて、または成長度に合わ
せて最適位置に幼児を収容させるようにできる。さらに
はシートクッション主体または補助クッションの洗濯を
行う際には、調整用クッションをそれらから容易に取り
外すことができるので、洗濯も容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャイルドシートのシートクッシ
ョンの一実施の形態を示した要部断面側面図である。
【図2】図1に示した実施の形態におけるシートクッシ
ョン主体とシート本体を示した斜視図である。
【図3】図2に示したシートクッション主体をシート本
体に係止させた状態を示した斜視図である。
【図4】図3に示したシートクッション主体のシート本
体への係止作用を説明した要部拡大斜視図である。
【図5】図1に示したチャイルドシートのシートクッシ
ョンにおける補助クッションおよび調節用クッションを
示した斜視図であり、図5(a)はその前面を示してお
り、図5(b)はその背面を示している。
【図6】図1に示したチャイルドシートのシートクッシ
ョンの変形例を示した要部断面側面図である。
【図7】本発明に係るチャイルドシートのシートクッシ
ョンの他の実施の形態を示した要部断面側面図である。
【図8】一般的なチャイルドシートを示した斜視図であ
る。
【図9】チャイルドシートにおける幼児の体格差による
状態を示した概念的な側面図である。
【図10】従来から行われている幼児の収容位置調整方
法を示した概念的な斜視図である。
【符号の説明】
10 チャイルドシート 11 チャイルドシート本体 12 台座 13 シートクッション 14 シートクッション主体 14a 板体 15 補助クッション 15a 背部 15b 座部 16 調節用クッション 17,18 ポケット(係止手段) 19 ベルト挿通孔 20 腹当て部材挿入孔 21 背部調節用クッション 22 尻部調節用クッション 23 ベルト挿通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャイルドシート本体を覆うようにして
    設置されるシートクッション主体と、調節用クッション
    と、該調節用クッションを前記シートクッション主体に
    着脱自在に係止する係止手段とを備えたことを特徴とす
    るチャイルドシートのシートクッション。
  2. 【請求項2】 チャイルドシート本体を覆うようにして
    設置されるシートクッション主体の上に装着される補助
    クッションと、調節用クッションと、該調節用クッショ
    ンを前記補助クッションに着脱自在に係止する係止手段
    とを備えたことを特徴とするチャイルドシートのシート
    クッション。
  3. 【請求項3】 前記係止手段は、ポケットであることを
    特徴とする請求項1または2のチャイルドシートのシー
    トクッション。
  4. 【請求項4】 ポケットを、前記シートクッション主体
    または前記補助クッションの背部に形成したことを特徴
    とする請求項3に記載のチャイルドシートのシートクッ
    ション。
  5. 【請求項5】 ポケットを、前記シートクッション主体
    または前記補助クッションの座部に形成したことを特徴
    とする請求項3または4に記載のチャイルドシートのシ
    ートクッション。
  6. 【請求項6】 ポケットを、前記シートクッション主体
    または前記補助クッションの側部に形成したことを特徴
    とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のチャイルド
    シートのシートクッション。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031600A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Makiko Ueno マフ

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