JP2002209935A - 紙おむつ及びその製造方法 - Google Patents

紙おむつ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファスニングテープの係合部より先端側に粘着
部を設けることで、その粘着部を製品の側部内面にから
みつかせて仮固定することができるようにする。 【解決手段】フラップ側縁F1よりも外側に延在するテ
ープ基材10Bの外側延在部10Eの内面側に、粘着部
13を有し、係合部15は粘着部13上に固定され、係
合部15からの粘着部13の食み出した部分13Aが製
品の側部の内面に接着可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メカニカルファス
ニングテープを有する紙おむつ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図23に示すように、ファスニングテー
プ210,210を背側B両側のフラップF、Fにそれ
ぞれ取り付け、おむつ着用時において腹側A外面の所定
部位に止着する紙おむつ200が市販されている。この
ファスニングテープ210,210は、使用後の紙おむ
つの廃棄にあたり汚物面を内側にして丸めて止着する際
にも用いられる。
【0003】このファスニングテープ210の第1の例
としては粘着タイプのもので、図24に示すようにフラ
ップFの側縁から外側に延在する部分の内面側全体に粘
着部211を形成し、その粘着力により、腹側A外面に
直接あるいはその外面に固定したいわゆるフロントター
ゲットテープと呼ばれる被着テープ201に対して止着
を行うものがある。フラップFの内面には、製品の未使
用段階で、ファスニングテープ210の延在部を予め図
中二点鎖線矢印で示すように折り返して仮止めしておく
ための剥離テープ213が設けられている。図示例では
粘着部211の先端部に、周囲と区別できる色を有する
タブテープ212が貼り付けられている。
【0004】この先行例1では、被着テープ201に対
する繰り返し貼着を行うと、接着力の低下が見られる。
また、粘着部211を誤って被着テープ201以外の部
位すなわち不織布面に接触させてしまうと、不織布の繊
維が粘着部に付着して粘着力が低下し、それ以降は止着
に用いることができなくなってしまう。
【0005】他方、近年の紙おむつにおいては、粘着タ
イプのファスニングテープに代えて、フック部およびフ
ック受け部からなる面ファスナーテープにより係合によ
り止着するものが上市され、上記の問題を解消してい
る。特に大人用紙おむつにおいては、高い止着強度が要
求されるなどの点でこの傾向が大きい。この面ファスナ
ータイプの先行例2としては、図25に示すように、フ
ラップFの側縁から外側に延在する部分の内面にフック
部220を設け、フラップF内面にフック受け部を有す
る剥離テープ221を設け、製品の未使用段階でフック
部220を剥離テープ221に仮固定するものがある。
また剥離テープ221を設けないで、フック部220を
フラップ部Fの内面不織布にからみつかせて仮固定する
ものもある。この後者の形態では、その絡みつき強度は
さほど大きくないため、製造過程や搬送過程で外れてし
まう虞がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
1では、前述のとおり剥離テープが必要不可欠であるた
め、その分コストが嵩む点が問題であった。
【0007】これに対して先行例2では、面ファスナー
タイプのファスニングテープは、繰り返し着脱性に優れ
るが、剥離テープ221を設けない場合には、仮止めし
たファスニングテープが、製造過程や搬送過程で外れて
しまう虞がある。
【0008】さらに前記各先行例では、腹側の止着部位
表面に被着テープを設けるものであるため、これが腹側
の通気性を阻害しており、また見た目がすっきりしない
という問題点を有していた。
【0009】他方、粘着タイプのファスニングテープを
得て、これを紙おむつ本体に取り付けるに際して、種々
の提案がなされているが、面ファスナータイプのファス
ニングテープを得て、これを紙おむつ本体に取り付ける
提案はごく僅かであり、いずれも生産性が高いものとは
言い難い。
【0010】したがって、本発明の第1の課題は、面フ
ァスナータイプのファスニングテープの利点を備えると
ともに、その係合部より先端側に粘着部を設けること
で、その粘着部を製品の側部内面にからみつかせて仮固
定することができるようにすることにある。第2の課題
は、予めテープ基材の基端部を製品の側部に固定する基
端側粘着部と、係合部を固定する固定用粘着部と、製品
の側部内面に接着により仮固定する先端側粘着部とを、
テープ基材の片面(製品の内面側)に形成しておき、そ
の後に係合部を固定し、続いて切断工程を経て個別化さ
れたファスニングテープを得るようにすることにより、
ファスニングテープの生産性を高め、しかもこのファス
ニングテープを半製品の背側両側部にそれぞれ取り付け
る取付工程の生産性を高めることにある。他の課題は、
以下の説明から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は次記のとおりである。 <請求項1記載の発明>係合部をテープ基材に設けてな
るファスニングテープが、製品の背側両側部にそれぞれ
取り付けられ、前記係合部が腹側の外面にメカニカルに
係合される紙おむつであって、前記テープ基材は、先端
側に粘着部を有し、前記係合部は前記粘着部上に固定さ
れ、前記係合部からの粘着部の食み出した部分が前記側
部の内面に接着可能とされていることを特徴とする紙お
むつ。
【0012】(作用効果)請求項1記載の発明によれ
ば、係合部を有するので、面ファスナータイプのファス
ニングテープと同様に繰り返し止着を行うことができ
る。しかも、テープ基材は、先端側に粘着部を有し、係
合部は前記粘着部上に固定され、前記係合部からの粘着
部の食み出した部分が製品の側部の内面に接着可能とさ
れている。したがって、係合部を粘着部上に固定したと
きに、その食み出し部分が側部の内面への接着部分とさ
れるので、製造工程ラインにおいて粘着部上への係合部
の固定位置を厳格に制御する必要はなく、生産管理上き
わめて好ましい。また、係合部の幅と粘着部の幅とを同
幅に予め設定しておき、製造ライン上で一致させること
は困難であり、通常ならば係合部の幅より粘着部の幅を
狭く予め設定するのに対して、本発明では、積極的に食
み出した部分を設定し、係合部の幅より粘着部の幅を広
く設定するものであるから、係合部を粘着部上に固定し
たとき、係合部の側縁も常に粘着部に固定されるので、
係合部がその側縁から剥がれることがない。
【0013】<請求項2記載の発明>係合部をテープ基
材に設けてなるファスニングテープが、製品の背側両側
部にそれぞれ取り付けられ、前記係合部が腹側の外面に
メカニカルに係合される紙おむつであって、前記テープ
基材は、前記側部に固定される基端部と、前記側部より
外側に延在する外側延在部とを有し、前記基端部に基端
側粘着部を、前記外側延在部に固定用粘着部及びその外
側に先端側粘着部をそれぞれ有し、前記テープ基材の基
端部は前記基端側粘着部により前記側部に固定され、前
記固定用粘着部に前記係合部が固定され、前記先端側粘
着部が前記側部の内面に接着可能とされていることを特
徴とする紙おむつ。
【0014】(作用効果)請求項2記載の発明によれ
ば、係合部を有するので、面ファスナータイプのファス
ニングテープと同様に繰り返し止着を行うことができ
る。しかも、係合部より先端側に先端側粘着部を設ける
ことで、係合部の製品の側部内面への絡みつきに加え
て、先端側粘着部の接着による固定が過重されるので、
製品の側部内面への仮固定を確実に行わせることができ
る。また、ファスニングテープを得るに際して、予めテ
ープ基材の基端部を側部に固定する基端側粘着部と、係
合部を固定する固定用粘着部と、製品の側部内面に接着
させて仮固定する先端側粘着部とを、テープ基材の片面
(製品の内面側)に形成しておき、その後に係合部を固
定する形態を採ることができるので、後に説明するよう
に目的の構造をもったファスニングテープを容易に得る
ことができる。
【0015】<請求項3記載の発明>基端側粘着部は、
テープ基材の内面に長手方向にそれぞれ間隔をおいて第
1基端側粘着部及び第2基端側粘着部を有している請求
項1記載の紙おむつ。
【0016】(作用効果)請求項3記載の発明によれ
ば、さらに次記の利点を有する。すなわち、テープ基材
の片面(製品の内面側)に、第1基端側粘着部、第2基
端側粘着部、固定用粘着部及び先端側粘着部をそれぞれ
形成し、第1基端側粘着部及び第2基端側粘着部により
テープ基材の基端部を製品の背側両側部に固定し、固定
用粘着部に係合部を固定することにより、係合部より先
端側の先端側粘着部の存在により、係合部の製品の側部
内面への絡みつきと、先端側粘着部の粘着による固定と
が相俟って製品の側部内面への仮固定を確実に行わせる
ことができる。しかも、請求項11のように、テープ基
材の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端側粘着剤部、
左先端側粘着剤部、固定用粘着剤部、右先端側粘着剤
部、右基端側粘着剤部を、長手方向に連続的に塗布した
後、切断工程を経ることにより、前記左基端側粘着剤部
を請求項3記載の発明で定義する一方のファスニングテ
ープの第1基端側粘着部、右基端側粘着剤部を他方のフ
ァスニングテープの第1基端側粘着部として、前記左先
端側粘着剤部を一方のファスニングテープの第2基端側
粘着部、右先端側粘着剤部を他方のファスニングテープ
の第2基端側粘着部として、前記固定用粘着部を一方及
び他方のファスニングテープの固定用粘着部として得る
ことができる。このように、請求項3記載の発明に従っ
て、第1基端側粘着部、第2基端側粘着部、固定用粘着
部及び先端側粘着部をそれぞれ形成し、第1基端側粘着
部及び第2基端側粘着部によりテープ基材の基端部を製
品の背側両側部に固定する形態では、一方のファスニン
グテープと他方のファスニングテープとを長手方向に沿
って千鳥形態で、材料に無駄を生じさせることなく、採
取できる。
【0017】<請求項4記載の発明>前記基端部より外
側延在部の幅が狭い請求項1〜3のいずれか1項に記載
の紙おむつ。
【0018】(作用効果)基端部より外側延在部の幅が
狭いことにより、外側延在部を展開して腹側表面に持ち
込むときに作用する引張り力に対抗するのに充分な製品
の側部に対する固定力を得ることができる。
【0019】<請求項5記載の発明>外側延在部におけ
る先端側粘着部よりも先端側の部分はつまみ部とされて
おり、このつまみ部が周囲と区別できる色を有する請求
項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
【0020】(作用効果)これにより、仮止めされてい
るファスニングテープの剥離時につまむ部分が一目でわ
かる利点がある。
【0021】<請求項6記載の発明>先端側粘着部が周
囲と区別できる色を有するものとされた請求項1〜5の
いずれか1項に記載の紙おむつ。
【0022】(作用効果)これにより、従来例のような
タブテープを設けなくとも、つまみ部を目立たせること
ができるようになる。
【0023】<請求項7記載の発明>腹側の外面におけ
る係合部が係合される係合部位に、前記係合部とメカニ
カルに係合する係合受け部を有する被着テープが取り付
けられた請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙おむ
つ。
【0024】(作用効果)本発明では、腹側外面におけ
るファスニングテープが止着される部位にフック受け部
等を有する被着テープを設けることができ、これにより
おむつ装着時や廃棄時において、ファスニングテープの
係合部を強固に腹側の外面に止着できる。
【0025】<請求項8記載の発明>請求項1〜7のい
ずれか1項に記載のものと、下記の少なくとも1つの条
件との組み合わせを満足するように形成された請求項1
〜7のいずれか1項に記載の紙おむつ。 (A)つまみ部の面積が、つまみ部を除く先端延在部の
面積に対して10〜40%とされること。 (B)係合部の面積が、前記ファスニングテープの全面
積に対して10〜40%とされること。 (C)先端側粘着部または食み出した部分の面積が、係
合部の面積に対して5〜40%とされること。 (D)先端側粘着部または食み出した部分の面積が、外
側延在部の面積に対して2〜15%とされること。 (E)第2基端側粘着部面積が、基端部の面積対して2
〜10%とされること。 (F)基端部の面積が、ファスニングテープの全面積に
対して40〜80%とされること。
【0026】(作用効果)本発明のファスニングテープ
が上記条件と満足すると、機能的に優れたものとなる。
【0027】<請求項9記載の発明>前記係合部の腹側
の外面に対する係合力が、係合部幅25mmあたり50
〜1000gとされた請求項1〜8のいずれか1項に記
載の紙おむつ。
【0028】<請求項10記載の発明>食み出した部分
または先端側粘着部の粘着力が、幅25mmあたり50
〜300gとされた請求項1または2に記載の紙おむ
つ。
【0029】(作用効果)先端側粘着部の粘着力をかか
る範囲とすることで、必要十分な仮止めが可能になると
ともに、使用時の剥離も容易に行うことができる。
【0030】<請求項11記載の発明>ファスニングテ
ープが製品の背側両側部にそれぞれ取り付けられ、腹側
の外面にメカニカルに係合される紙おむつを得るに際し
て、テープ基材の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端
側粘着剤部、固定用粘着剤部、右基端側粘着剤部を、長
手方向に連続的に塗布した巻き取り状態のテープ基材ロ
ールを得る工程、このテープ基材ロールを繰り出して、
前記固定用粘着剤部にその両側部を除く中央部にメカニ
カルに係合する関係を示す係合部を長手方向に連続的に
接合し、かつ、前記係合部の両側部に粘着部が食み出し
た部分を残しておく工程、固定用粘着剤部領域のみを横
断する波形の第1切断線を入れる第1切断工程、第1切
断線の波形の山の頂部とこれに最も近いテープ基材の側
縁とを繋ぐ幅方向の第2切断線を入れる第2切断工程、
前記第1切断工程及び第2切断工程を経て個別化された
ファスニングテープを、前記左基端側粘着剤部及び右基
端側粘着剤部を介して半製品の背側両側部にそれぞれ取
り付ける工程、を含むことを特徴とする紙おむつの製造
方法。
【0031】(作用効果)テープ基材の片面にそれぞれ
幅方向に関し、左基端側粘着剤部、固定用粘着剤部、及
び右基端側粘着剤部を、長手方向に連続的に塗布し、固
定用粘着剤部にメカニカルに係合する関係を示す係合部
を長手方向に連続的に接合した後、切断工程を経ること
により、それぞれ、左方のファスニングテープと右方フ
ァスニングテープとを、材料に無駄を生じさせることな
く、長手方向に沿って千鳥形態で採取できる。そして、
左方のファスニングテープについては、左基端側粘着剤
部により製品の背側左側部に固定する部分を、固定用粘
着剤部及び係合部は製品の腹側の表面に係合するための
部分を、中央粘着剤の右側露出部分は製品の左側部内面
への係合部の仮固定を補完する接着部分として形成でき
る。同様に、右方のファスニングテープについては、右
基端側粘着剤部により製品の背側右側部に固定する部分
を、固定用粘着剤部及び係合部は製品の腹側の表面に係
合するための部分を、中央粘着剤の左側露出部分は製品
の右側部内面への係合部の仮固定を補完する接着部分と
して形成できる。
【0032】<請求項12記載の発明>ファスニングテ
ープが製品の背側両側部にそれぞれ取り付けられ、腹側
の外面にメカニカルに係合される紙おむつを得るに際し
て、テープ基材の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端
側粘着剤部、左先端側粘着剤部、固定用粘着剤部、右先
端側粘着剤部、右基端側粘着剤部を、長手方向に連続的
に塗布した巻き取り状態のテープ基材ロールを得る工
程、このテープ基材ロールを繰り出して、前記固定用粘
着剤部にメカニカルに係合する関係を示す係合部を長手
方向に連続的に接合する工程、左先端側粘着剤部、固定
用粘着剤部及び右先端側粘着剤部の領域のみを横断する
波形の第1切断線を入れる第1切断工程、第1切断線の
波形の山の頂部とこれに最も近いテープ基材の側縁とを
繋ぐ幅方向の第2切断線を入れる第2切断工程、前記第
1切断工程及び第2切断工程を経て個別化されたファス
ニングテープを、前記左基端側粘着剤部及び右基端側粘
着剤部を介して半製品の背側両側部にそれぞれ取り付け
る工程、を含むことを特徴とする紙おむつの製造方法。
【0033】(作用効果)この形態においても、テープ
基材の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端側粘着剤
部、左先端側粘着剤部、固定用粘着剤部、右先端側粘着
剤部、右基端側粘着剤部を、長手方向に連続的に塗布
し、固定用粘着剤部にメカニカルに係合する関係を示す
係合部を長手方向に連続的に接合した後、切断工程を経
ることにより、それぞれ、左方のファスニングテープと
右方ファスニングテープとを、材料に無駄を生じさせる
ことなく、長手方向に沿って千鳥形態で採取できる。そ
して、左方のファスニングテープについては左基端側粘
着剤部及び左先端側粘着剤部により製品の背側左側部に
固定する部分を、固定用粘着剤部及び係合部は製品の腹
側の表面に係合するための部分を、右先端側粘着剤部に
ついては製品の左側部内面への係合部の仮固定を補完す
る接着部分として形成できる。同様に、右方のファスニ
ングテープについては右基端側粘着剤部及び右先端側粘
着剤部により製品の背側右側部に固定する部分を、固定
用粘着剤部及び係合部は製品の腹側の表面に係合するた
めの部分を、左先端側粘着剤部については製品の右側部
内面への係合部の仮固定を補完する接着部分として形成
できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳説する。 <紙おむつの全体構成例>図1は紙おむつの全体構成例
の展開状態平面図であり、図2はその横断面図、図3は
要部縦断面図である。本例の紙おむつでは、不織布など
からなる外形シート1の内面に吸収主体2を配置固定し
ている。吸収主体2は、図2の縦断面図に示されるよう
に、不織布などからなる長方形形状の透液性トップシー
ト3とポリエチレンなどの不透液性バックシート4との
間に、ティッシュペーパ5などにより包装された砂時計
形状の吸収体6を介在させ、周縁をホットメルト接着剤
等により固定して形成されている。背側Bの両側部は吸
収体6が存在しないフラップF,F…となっている。図
示例においては吸収主体2の両側に起立カフス7,7が
形成されている。この起立カフス7は、起立シート7S
に糸ゴムなどからなる伸縮部材7Gが伸縮可能に固定さ
れたものである。胴回り部Wには、糸ゴムなどからなる
複数の伸縮部材8,8が、外形シート1間に介在させた
補強シート9,9間にホットメルト接着剤などにより伸
縮可能に固定されている。
【0035】そしてかかる紙おむつに対して、本発明に
従って剥離テープを有しない、面ファスナータイプ(メ
カニカルに係合するタイプ)のファスニングテープ1
0,10が取り付けられている。
【0036】<第1の実施形態:請求項1に関係する>
本第1実施形態のファスニングテープ10は、図4及び
図5に詳細に示すように、テープ基材10Bの内面(製
品の使用面側の面)に長手方向にそれぞれ間隔をおいて
第1基端側粘着部11と第2基端側粘着部12とを有す
る基端側粘着部、固定用粘着部13及びその一部である
先端側粘着部13Aをそれぞれ有している。テープ基材
10Bの基端部は第1基端側粘着部11及び第2基端側
粘着部12により背側Bの側部フラップFに固定されて
いる。さらに、側部フラップFの側縁F1より外側に延
在する外側延在部10Eに固定用粘着部13及びこれよ
り外側にその一部である先端側粘着部13Aをそれぞれ
有し、固定用粘着部13によりメカニカルに係合する関
係を示す係合部15が固定され、その係合部15の外側
縁から食み出して先端側粘着部13Aが位置している。
なお、図示の形態では係合部15とフラップ側縁F1と
の間には粘着部を有しないものとされている。
【0037】係合部15はポリプロピレンやポリエチレ
ンテレフタレート等の樹脂からなる多数の茸状等の微小
フックが形成されたシートからなり、例えばその裏面の
中央部においてテープ基材10B上の固定用粘着部13
により接着される。
【0038】ファスニングテープ10の外側延在部10
Eにおける先端側粘着部13Aよりも先端側の部分が係
合部および粘着部等の止着要素を有しないテープ基材1
0Bがそのままで露出するつまみ部16とされている。
このつまみ部16としては、周囲と区別できる色のタブ
テープを貼り付けたり、それ自体を周囲と区別できる色
に着色したりして、目立つように構成することができ
る。またつまみ部16の基端側境界を目立たせるため
に、先端側粘着部13Aを周囲と区別できる色の粘着剤
により形成することもできる。
【0039】以上のように構成された紙おむつにおいて
は、ファスニングテープ10の外側延在部10Eは、製
品の未使用状態で図1の右方、図5(B)および図6の
左方に示されるように、フラップFの内面側(おむつ使
用面側)に折り重ねられ、内面の係合部15および先端
側粘着部13Aが対向するフラップF内面にそれぞれ係
合・接着(粘着)され仮止めされる。また、第2基端側
粘着部12はフラップFにおける不織布からなる外形シ
ート1外面に接着される。
【0040】またおむつ装着時には、図6に二点鎖線で
示すように、ファスニングテープ10の外側延在部10
Eは、先端側粘着部13A及び係合部15による各仮止
めが外されて展開され、おむつ腹側Aにおける不織布か
らなる外形シート1外面の所定位置に、図7に示すよう
に被着テープを介さず直接に止め付けられる。この止め
付けにおいては、係合部15が外形シート1の不織布繊
維と絡み合うことにより止着力が発揮される。
【0041】さらにおむつ廃棄時においては、図8に示
されるように、腹側Aおよび背側Bを重ねた状態で、股
間部を腹側Aに巻き込んで丸め、次いで背側Bのフラッ
プF,Fを巻き込み部Rの外面(外形シート1の外面)
に折り返すとともに、各フラップF,Fのファスニング
テープ10,10の外側延在部を巻き込み部Rの外面に
押し当てて、その係合部15を巻き込み部R外面に係合
させて本止着する。
【0042】他方、変形例として、図5の(A)に対応
した断面図として示す図9及び図10に示す態様を採る
こともできる。図9は、基端側粘着部17として、全面
に粘着部を形成するとともに、先端側粘着部13Aのほ
か基部側粘着部13Bも形成するように、固定用粘着部
13を形成したものである。この形態では、係合部15
の左縁が基部側粘着部13Bにより常に固定されるの
で、係合部15の左縁の剥がれを防止できる。図10
は、テープ基材10Bの内面に、固定用粘着部13の両
側に、先端側粘着部14Aと、基部側粘着部14Bとを
離間して設けたもので、係合部15の両側縁がそれぞれ
先端側粘着部14A及び基部側粘着部14Bに跨るよう
に固定し、両側縁からの食み出し部分(特に先端側粘着
部14Aの食み出し部分)を製品の側部内面に接着可能
としたものである。
【0043】<第2の実施形態:請求項2及び3に関係
する>本第2実施形態のファスニングテープ10は、図
11及び図12に詳細に示すように、テープ基材10B
の内面(製品の使用面側の面)に長手方向にそれぞれ間
隔をおいて第1基端側粘着部11、第2基端側粘着部1
2、固定用粘着部13及び先端側粘着部14をそれぞれ
離間して有するものである。テープ基材10Bの基端部
は第1基端側粘着部11及び第2基端側粘着部12によ
り背側Bの側部フラップFに固定されている。さらに、
側部フラップFの側縁F1より外側に延在する外側延在
部10Eに固定用粘着部13及びこれより外側に先端側
粘着部14をそれぞれ有し、固定用粘着部13によりメ
カニカルに係合する関係を示す係合部15が固定され、
その係合部15の外側に離間して先端側粘着部14が位
置している。なお、係合部15とフラップ側縁F1との
間には粘着部を有しないものとされている。
【0044】係合部15は第1の実施の形態と同様のも
ので、その裏面の中央部においてテープ基材10B上の
固定用粘着部13により接着される。図示例において
は、係合部15の中間にのみ固定用粘着部13に設けて
あるが、もちろん係合部15裏面全体を固定用粘着部1
3によりテープ基材10Bに接着させることもできる。
【0045】さらに本例では、ファスニングテープ10
の外側延在部10Eにおけるフラップ側縁F1よりも内
側に位置する基端部10Hの内面側に第1基端側粘着部
11及び第2基端側粘着部12を離間して形成すること
により、「基端側粘着部」を構成している。この第2基
端側粘着部12は省略することもできるし、図9の例の
ように、第1基端側粘着部11及び第2基端側粘着部1
2が一体となって基端部10H全面に粘着部があっても
よい。
【0046】また本例においても、ファスニングテープ
10の外側延在部10Eにおける先端側粘着部14より
も先端側の部分が係合部および粘着部等の止着要素を有
しないテープ基材10Bがそのままで露出するつまみ部
16とされている。このつまみ部16としては、周囲と
区別できる色のタブテープを貼り付けたり、それ自体を
周囲と区別できる色に着色したりして、目立つように構
成することができる。またつまみ部16の基端側境界を
目立たせるために、先端側粘着部14を周囲と区別でき
る色の粘着剤により形成することもできる。
【0047】以上のように構成されたファスニングテー
プ10においては、第1の実施の形態と同様に、外側延
在部10Eは、製品状態で図1の右方、図12(B)お
よび図6の左方に示されるように、フラップFの内面側
(おむつ使用面側)に折り重ねられ、内面の係合部15
および先端側粘着部14が対向するフラップF内面にそ
れぞれ係合・粘着され仮止めされる。また、第2基端側
粘着部12はフラップFにおける不織布からなる外形シ
ート1外面に接着される。
【0048】またおむつ装着時には、図6に二点鎖線で
示すように、ファスニングテープ10の外側延在部10
Eは、先端側粘着部14及び係合部15による各仮止め
が外されて展開され、おむつ腹側Aにおける不織布から
なる外形シート1外面の所定位置に、図13に示すよう
に被着テープを介さず直接に止め付けられる。この止め
付けにおいては、係合部15が外形シート1の不織布繊
維と絡み合うことにより止着力が発揮される。
【0049】さらにおむつ廃棄時においては、図8に示
されるように、腹側Aおよび背側Bを重ねた状態で、股
間部を腹側Aに巻き込んで丸め、次いで背側Bのフラッ
プF,Fを巻き込み部Rの外面(外形シート1の外面)
に折り返すとともに、各フラップF,Fのファスニング
テープ10,10の外側延在部を巻き込み部Rの外面に
押し当てて、その係合部15を巻き込み部R外面に係合
させて本止着する。
【0050】(第1及び第2の実施の形態における関連
事項)係合部15は、図4及び図11に図示するよう
に、その先端幅d1が基端幅d2の10〜90%、特に
10〜80%となるように形成するのが望ましい。また
係合部15は、対応するフック受け部に対する係合力が
フック部幅25mmあたり50〜1000g、特に10
0〜500gであり、不織布面に対する係合力がフック
部幅25mmあたり50〜1000g、特に50〜30
0gであるものが望ましい。
【0051】一方、第1基端側粘着部11、第2基端側
粘着部12、固定用粘着部13及び先端側粘着部14、
先端側粘着部14A、基部粘着部14Bとしては、例え
ばスチレン系粘着剤により形成するのが好適であり、そ
の粘着力は各部において同一としたり、相違させること
ができ、粘着力は適宜重合度やベースポリマーの量によ
り調節できるが、粘着部幅25mmあたり50〜300
gであるのが好ましい。
【0052】なお、第2実施形態では先端側粘着部14
は係合部15と離間しており、したがって固定用粘着部
13とも離間している。この固定用粘着部13の粘着力
は、先端側粘着部14や第2基端側粘着部12の粘着力
と同等とすることも、異なるものとすることもできる
が、固定用粘着部13は先端側粘着部14及び第2基端
側粘着部12よりも強い粘着力を有するものとするのが
望ましい。
【0053】ここに、本発明のファスニングテープのよ
り望ましい寸法構成について列挙すると次のようにな
る。 (A)つまみ部16の面積が、つまみ部16を除く先端
延在部10EGの面積に対して10〜40%とされるこ
と。 (B)係合部15の面積が、ファスニングテープ10の
全面積(つまりテープ基材10Bの全面積)に対して1
0〜40%とされること。 (C)先端側粘着部14の面積または先端粘着部13A
の面積が、係合部15の面積に対して5〜40%とされ
ること。 (D)先端側粘着部14の面積または先端粘着部13A
の面積が、外側延在部10Eの面積に対して2〜15%
とされること。 (E)第2基端側粘着部12の面積が、止着シート10
におけるフラップ側縁F1よりも内側の基端部10Hの
面積対して2〜10%とされること。 (F)基端部10Hの面積が、ファスニングテープ10
の全面積に対して40〜80%とされること。
【0054】<第3実施形態>上記の形態では、ファス
ニングテープ10のフック部を外形シート1の外面に直
接止着しているが、本発明においては、図14に示すよ
うに腹側A外面におけるファスニングテープ10が止着
される部位に、例えばループ状等のフック受けを有する
被着テープ20を予め固着しておくこともできる。かか
る被着テープ20があると、おむつ装着時においてファ
スニングテープ10の係合部15がきわめて強力に被着
テープ20に止着できる。ただし、この場合には止着テ
ープ部の通気性が阻害される問題は残る。その他は先の
実施形態と同様に構成できる。
【0055】<第4実施形態>第3の実施形態のように
被着テープ20があると、止着力が向上するだけでな
く、それが目印となるので止着し易いという利点がある
が、前述のとおり、通気性が阻害されるのが難点であ
る。そこで、図15に示すように、外形シート1の外面
におけるファスニングテープが止着される部位に、被着
テープを設けずに、エンボス加工を施して止着目印部3
0とするのが望ましい。かかる目印30の存在によりフ
ァスニングテープ10を止着し易くなり、また被着テー
プを設けないので通気性が損なわれることも無い。その
他は第1及び第2の実施形態と同様に構成できる。
【0056】<第5実施形態>同様に、被着テープを設
けずに止着目印部を形成する他の方法として、図16に
示すように、前述した不透液性バックシート4の外面に
おける、ファスニングテープ10の止着部位と対応する
位置に目印40を印刷し、この目印40が外形シート1
の外面から透けて見えるように構成することも提案す
る。また図示しないが、止着目印部を外形シート1の外
面に直接印刷することもできる。
【0057】<ファスニングテープの第1の製造形態>
他方、前述した本発明の第1の実施の形態におけるファ
スニングテープ10を製造するに際しては、次にように
して得ることができる。図示の形態は、特に図9に示す
ように、先端側粘着部13Aのほか基部側粘着部13B
も形成するように、固定用粘着部13を形成したもので
ある。なお、基端側粘着部17として、図9の形態とは
異なり、基端部10Hの全面ではなく、フラップ側縁F
1より中央線側の寄った位置において単一の基端側粘着
部14を形成したものである。
【0058】まず図17に示すように、所定幅の連続帯
状テープ基材110を製造ラインにおいて走行させなが
ら、テープ基材110の片面にそれぞれ幅方向に関し、
左基端側粘着剤部140L、固定用粘着剤部141、右
基端側粘着剤部140Rを、長手方向に連続的に塗布
し、巻き取り状態のテープ基材ロールを得ることができ
る。
【0059】次に、このテープ基材ロールを繰り出し
て、図18に示すように固定用粘着剤部141に、メカ
ニカルに係合する関係を示す係合部シート115を長手
方向に連続的に接合する。この場合、固定用粘着剤部1
41の両側部を除く中央部に係合部シート115を位置
させ、係合部シート115の両側部に固定用粘着剤部1
41が食み出した部分141L,141Rを残してお
く。
【0060】続いて図19に示すように、固定用粘着剤
部141領域のみを、係合部シート115の部分と一緒
に横断する波形の第1切断線131により第1切断す
る。
【0061】同時にまたはその後に、第1切断線131
の波形の山の頂部とこれに最も近いテープ基材110の
側縁とを繋ぐ幅方向の第2切断線132により第2切断
する。
【0062】かかる第1切断線131による第1切断工
程、及び第2切断線132による第2切断工程を経て、
個別化された左側のファスニングテープ10A,10A
…及び右側のファスニングテープ10A,10A…を得
る。
【0063】かくして、図19に示すように、左側から
得たファスニングテープ10Aについては、左基端側粘
着剤部140Lを、第1の実施の形態での基端側粘着部
17として、半製品の背側左側部に取り付け、固定用粘
着剤部141は、第1の実施の形態での固定用粘着部1
3とし、右側の食み出した部分141Rは第1の実施の
形態での先端側粘着部13Aとし、左側の食み出した部
分141Lは第1の実施の形態での基部側粘着部13B
とすることができる。他方、右側から得たファスニング
テープ10Aについては、右基端側粘着剤部140R
を、第1の実施の形態での基端側粘着部17とし、半製
品の背側右側部に取り付け、固定用粘着剤部141は、
第1の実施の形態での固定用粘着部13とし、左側の食
み出した部分141Rは第1の実施の形態での先端側粘
着部13Aとし、右側の食み出した部分141Lは第1
の実施の形態での基部側粘着部13Bとすることができ
る。
【0064】<ファスニングテープの第2の製造形態>
ところで、第2実施形態のファスニングテープについて
は、まず図20に示すように、所定幅の連続帯状テープ
基材110を製造ラインにおいて走行させながら、テー
プ基材110の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端側
粘着剤部111L、左先端側粘着剤部112L、固定用
粘着剤部113、右先端側粘着剤部112R、右基端側
粘着剤部111Rを、長手方向に連続的に塗布し、巻き
取り状態のテープ基材ロールを得ることができる。
【0065】次にこのテープ基材ロールを繰り出して図
21に示すように、固定用粘着剤部113に、メカニカ
ルに係合する関係を示す係合部シート115を長手方向
に連続的接合する。
【0066】続いて図22(A)に示すように、左先端
側粘着剤部112L、固定用粘着剤部113、右先端側
粘着剤部112Rの領域のみを、係合部シート115の
部分と一緒に横断する波形の第1切断線131により第
1切断する。
【0067】同時にまたはその後に、第1切断線131
の波形の山の頂部とこれに最も近いテープ基材110の
側縁とを繋ぐ幅方向の第2切断線132により第2切断
する。
【0068】かかる第1切断線131による第1切断工
程及び第2切断線132による第2切断工程を経て、個
別化された左側のファスニングテープ10,10…及び
右側のファスニングテープ10,10…を得る。
【0069】かくして、図22(B)に示すように、左
側から得たファスニングテープ10については、左基端
側粘着剤部111L、及び左先端側粘着剤部112L
を、第2の実施の形態での第1基端側粘着部11、及び
第2基端側粘着部12として、半製品の背側左側部に取
り付け、固定用粘着剤部113は、第1の実施の形態で
の固定用粘着部13とし、右先端側粘着剤部112Rは
第1の実施の形態での先端側粘着部14とすることがで
きる。他方、右側から得たファスニングテープ10につ
いては、右基端側粘着剤部111R、及び右先端側粘着
剤部112Lを、第1の実施の形態での第1基端側粘着
部11、及び第2基端側粘着部12として、半製品の背
側左側部に取り付け、固定用粘着剤部113は、第1の
実施の形態での固定用粘着部13とし、左先端側粘着剤
部112Rは第1の実施の形態での先端側粘着部14と
することができる。
【0070】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の紙おむつによれ
ば、ファスニングテープは面ファスナータイプの利点を
備えるとともに、その係合部より先端側に粘着部を設け
ることで、その粘着部を製品の側部内面にからみつかせ
て仮固定することができる。
【0071】また、本発明の製造方法によれば、予めテ
ープ基材の基端部を側部に固定する基端側粘着部と、係
合部を固定する固定用粘着部と、製品の側部内面にから
みつかせて仮固定する先端側粘着部とを、テープ基材の
片面(製品の内面側)に形成しておき、その後に係合部
を固定し、続いて切断工程を経て個別化されたファスニ
ングテープを得るようにすることにより、ファスニング
テープの生産性を高め、しかもこのファスニングテープ
を半製品の背側両側部にそれぞれ取り付ける取付工程の
生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙おむつの全体構成例の展開平面図である。
【図2】紙おむつの全体構成例の2−2線矢視図であ
る。
【図3】紙おむつの全体構成例の3−3線矢視図であ
る。
【図4】ファスニングテープの第1の実施の形態の平面
図である。
【図5】ファスニングテープ部の引き剥がし及び仮止め
状態断面図である。
【図6】紙おむつの使用状態斜視図である。
【図7】おむつ装着時のファスニングテープ部の断面図
である。
【図8】廃棄時の紙おむつの斜視図である。
【図9】ファスニングテープの第1の実施の形態の変形
例を示す断面図である。
【図10】ファスニングテープの第1の実施の形態の別
の変形例を示す断面図である。
【図11】ファスニングテープの第2の実施の形態の平
面図である。
【図12】ファスニングテープ部の引き剥がし及び仮止
め状態断面図である。
【図13】おむつ装着時のファスニングテープ部の断面
図である。
【図14】第3の実施形態の紙おむつの斜視図である。
【図15】第4の実施形態の紙おむつの斜視図である。
【図16】第5の実施形態の紙おむつの斜視図である。
【図17】紙おむつの第1の製造形態の第1段階を示す
図である。
【図18】紙おむつの第1の製造形態の第2段階を示す
図である。
【図19】紙おむつの第1の製造形態の第3段階を示す
図である。
【図20】紙おむつの第2の製造形態の第1段階を示す
図である。
【図21】紙おむつの第2の製造形態の第2段階を示す
図である。
【図22】紙おむつの第2の製造形態の第3段階を示す
図である。
【図23】従来例の斜視図である。
【図24】粘着タイプファスニングテープの側面図であ
る。
【図25】面ファスナータイプファスニングテープの側
面図である。
【符号の説明】
1…外形シート、2…吸収主体、3…透液性トップシー
ト、4…不透液性バックシート、6…吸収体、7…起立
カフス、10,10A…ファスニングテープ、10E…
外側延在部、10H…基端部、11…第1基端側粘着
部、12…第2基端側粘着部、13…固定用粘着部、1
3A…先端側粘着部、14…先端側粘着部、15…係合
部、17…基端側粘着部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BD01 BF06 4C098 AA09 CC14 CE07 CE08 DD10 DD25 DD26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合部をテープ基材に設けてなるファスニ
    ングテープが、製品の背側両側部にそれぞれ取り付けら
    れ、前記係合部が腹側の外面にメカニカルに係合される
    紙おむつであって、 前記テープ基材は、先端側に粘着部を有し、前記係合部
    は前記粘着部上に固定され、前記係合部からの粘着部の
    食み出した部分が前記側部の内面に接着可能とされてい
    ることを特徴とする紙おむつ。
  2. 【請求項2】係合部をテープ基材に設けてなるファスニ
    ングテープが、製品の背側両側部にそれぞれ取り付けら
    れ、前記係合部が腹側の外面にメカニカルに係合される
    紙おむつであって、 前記テープ基材は、前記側部に固定される基端部と、前
    記側部より外側に延在する外側延在部とを有し、前記基
    端部に基端側粘着部を、前記外側延在部に固定用粘着部
    及びその外側に先端側粘着部をそれぞれ有し、 前記テープ基材の基端部は前記基端側粘着部により前記
    側部に固定され、前記固定用粘着部に前記係合部が固定
    され、前記先端側粘着部が前記側部の内面に接着可能と
    されていることを特徴とする紙おむつ。
  3. 【請求項3】基端側粘着部は、テープ基材の内面に長手
    方向にそれぞれ間隔をおいて第1基端側粘着部及び第2
    基端側粘着部を有している請求項1記載の紙おむつ。
  4. 【請求項4】基端部より外側延在部の幅が狭い請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  5. 【請求項5】外側延在部における先端側粘着部よりも先
    端側の部分はつまみ部とされており、このつまみ部が周
    囲と区別できる色を有する請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の紙おむつ。
  6. 【請求項6】先端側粘着部が周囲と区別できる色を有す
    るものとされた請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙
    おむつ。
  7. 【請求項7】腹側の外面における係合部が係合される係
    合部位に、前記係合部とメカニカルに係合する係合受け
    部を有する被着テープが取り付けられた請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の紙おむつ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載のもの
    と、下記の少なくとも1つの条件との組み合わせを満足
    するように形成された請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の紙おむつ。 (A)つまみ部の面積が、つまみ部を除く先端延在部の
    面積に対して10〜40%とされること。 (B)係合部の面積が、前記ファスニングテープの全面
    積に対して10〜40%とされること。 (C)先端側粘着部または食み出した部分の面積が、係
    合部の面積に対して5〜40%とされること。 (D)先端側粘着部または食み出した部分の面積が、外
    側延在部の面積に対して2〜15%とされること。 (E)第2基端側粘着部面積が、基端部の面積対して2
    〜10%とされること。 (F)基端部の面積が、ファスニングテープの全面積に
    対して40〜80%とされること。
  9. 【請求項9】前記係合部の腹側の外面に対する係合力
    が、係合部幅25mmあたり50〜1000gとされた
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  10. 【請求項10】食み出した部分または先端側粘着部の粘
    着力が、幅25mmあたり50〜300gとされた請求
    項1または2に記載の紙おむつ。
  11. 【請求項11】ファスニングテープが製品の背側両側部
    にそれぞれ取り付けられ、腹側の外面にメカニカルに係
    合される紙おむつを得るに際して、 テープ基材の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端側粘
    着剤部、固定用粘着剤部、右基端側粘着剤部を、長手方
    向に連続的に塗布した巻き取り状態のテープ基材ロール
    を得る工程、 このテープ基材ロールを繰り出して、前記固定用粘着剤
    部にその両側部を除く中央部にメカニカルに係合する関
    係を示す係合部を長手方向に連続的に接合し、かつ、前
    記係合部の両側部に粘着部が食み出した部分を残してお
    く工程、 固定用粘着剤部領域のみを横断する波形の第1切断線を
    入れる第1切断工程、 第1切断線の波形の山の頂部とこれに最も近いテープ基
    材の側縁とを繋ぐ幅方向の第2切断線を入れる第2切断
    工程、 前記第1切断工程及び第2切断工程を経て個別化された
    ファスニングテープを、前記左基端側粘着剤部及び右基
    端側粘着剤部を介して半製品の背側両側部にそれぞれ取
    り付ける工程、 を含むことを特徴とする紙おむつの製造方法。
  12. 【請求項12】ファスニングテープが製品の背側両側部
    にそれぞれ取り付けられ、腹側の外面にメカニカルに係
    合される紙おむつを得るに際して、 テープ基材の片面にそれぞれ幅方向に関し、左基端側粘
    着剤部、左先端側粘着剤部、固定用粘着剤部、右先端側
    粘着剤部、右基端側粘着剤部を、長手方向に連続的に塗
    布した巻き取り状態のテープ基材ロールを得る工程、 このテープ基材ロールを繰り出して、前記固定用粘着剤
    部にメカニカルに係合する関係を示す係合部を長手方向
    に連続的に接合する工程、 左先端側粘着剤部、固定用粘着剤部及び右先端側粘着剤
    部の領域のみを横断する波形の第1切断線を入れる第1
    切断工程、 第1切断線の波形の山の頂部とこれに最も近いテープ基
    材の側縁とを繋ぐ幅方向の第2切断線を入れる第2切断
    工程、 前記第1切断工程及び第2切断工程を経て個別化された
    ファスニングテープを、前記左基端側粘着剤部及び右基
    端側粘着剤部を介して半製品の背側両側部にそれぞれ取
    り付ける工程、 を含むことを特徴とする紙おむつの製造方法。
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