JP3754711B2 - 紙おむつのファスニングテープ及びその取り付け方法 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、紙おむつの背側両端部に取り付けられ、紙おむつの装着にあたり、腹側に持ち込んで止着することにより紙おむつの固定を行うファスニングテープおよびその取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より使用されている紙おむつは、図6に示されるように、着用者への装着のために、紙おむつの後身頃の両側にファスニングテープ30を備えており、使用に際しては紙おむつの前身頃および後身頃をそれぞれ外面シート上に止着して、紙おむつの固定を行っている。
【0003】
前記ファスニングテープ30の成形に当たっては、図7に示されるように、一方側面に粘着剤が塗布されたテープ原反50を展開させながら、片がわ側部を部分的に折り返し、摘み部50aを形成した後、切断ラインL、L…で切断することにより、所定のテープ幅の個別テープ50A、50B…を得て、これらの他側がわ部分をその粘着剤面を利用して紙おむつに対して固定し、その固定位置における縁を巡って個別テープ50A、…の非固定部分を紙おむつの内面に設けた剥離テープ片の剥離面上に仮止めしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の切断成形方法により得られたファスニングテープ30の場合には、図6に示されるように、摘み部30aの先端部に角部が形成されることとなり、紙おむつの装着状態において、ファスニングテープ30の先端角部が着用者の肌に突き当たり、着用者に痛みを与える場合がある。特に新生児の場合には、立つことができず、寝返りの際などファスニングテープの先端角部が肌に突き当たる場合も多い。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、ファスニングテープの先端角部を隅切りすることで肌への当りを柔らかくしたファスニングテープを得ることにある。また、切断後の個別テープ毎に隅切りし、紙おむつに対して固定する手順を踏んだのでは、製造効率が落ちることになるので、テープの原反から効率的に、好ましくは先端がR状に隅切りした後に個別のファスニングテープを得ることができ、もって製造効率に優れた紙おむつのファスニングテープの取り付け方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、紙おむつの背側両側部に取り付けられ、テープ端部の粘着剤面を紙おむつの腹側外面に対して止着するファスニングテープであって、
テープの長手方向先端部を折り重ねて粘着剤により貼り合わした状態で、その貼り合わせ部分の全縁を切断してなる摘み部を備え、
かつ、この摘み部より基端側位置に段を有し、この段からテープ先端にかけてテープ幅が狭くなるよう切り欠きが構成されているとともに、前記摘み部の先端角部が隅切りされていることを特徴とする紙おむつのファスニングテープである。
【0007】
請求項2記載の発明は、紙おむつの背側両側部に取り付けられ、テープ端部の粘着剤面を紙おむつの腹側外面に対して止着するファスニングテープの製造にあたり、
粘着剤が塗布されたテープ原反の幅方向の一側を、折り畳んで粘着剤面相互を貼り合わせ、かつ貼り合せ残部に粘着剤面を残し、
次いで、折り畳み端縁を横切り、かつ山が重ね合せ縁までは達しない鋸歯状の長手方向の切断線によって連続的に切断するとともに、この切断線と重ね合せ縁とで囲まれる捨て部を連続的にテープ原反本体から分離し、
その後、前記切断線の鋸歯の谷の中央を通る横断線において切断して個別のテープを得て、この個別テープの他側部分を紙おむつに対して固定することを特徴とする紙おむつのファスニングテープの取り付け方法である。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記鋸歯状の長手方向の切断線において、その角部にRカット状の隅切りを行う請求項2記載の紙おむつのファスニングテープ取り付け方法である。
【0009】
【作用】
本発明においては、粘着剤が塗布されたテープ原反の幅方向の一側を、貼り合せ残部に粘着剤面を残したままで、折り畳んで粘着剤面相互を貼り合わせる。この工程により剥離テープに対して接着しない摘み部が形成される。
【0010】
次いで、折り畳み端縁を横切り、かつ山が重ね合せ縁までは達しない鋸歯状の長手方向の切断線によって連続的に切断し、この切断線と重ね合せ縁とで囲まれる捨て部を連続的にテープ原反本体から分離する。この工程により、テープ原反の一側がわに、摘み部分を連続的に所定の成形状態に仕上げることができる。この場合、前記鋸歯状の長手方向の切断線において、その角部にRカット状の隅切りを行うことにより、肌への当りが柔らかくなり、装着感の優れたものとなる。
【0011】
その後、前記切断線の鋸歯の谷の中央を通る横断線において切断して個別のテープを順次得る。このように、最初に摘み部の切断成形を終えた後に、順次横断線方向に切って個別のテープを得るため、製造効率を向上させることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明を図面を参照しながら実施例によりさらに詳説する。
図1は本発明に係るテープ取り付け方法を適用して得られた紙おむつの斜視図であり、図2はファスニングテープの展開図である。
紙おむつは、ポリエチレンシート等からなる不透液性シート1と、不織布などからなる透液性シート2と、さらに前記不透液性シート1と透液性シート2との間に介在された、綿状パルプ、合成パルプ等からなるたとえば長方形、砂時計形のある程度の剛性を有する吸収体とから構成されている。また、腹側および背側の縁部には、不透液性シート1と透液性シート2との間に発泡ウレタンなどからなる弾性伸縮バンド8、8が介在されており、背側の両側部にはそれぞれファスニングテープ3、3が固着されている。このファスニングテープ3は、図2にも示されるように、その基端固定部3aが不透液性シート1に接着剤を介して固着されるとともに、側方に延出する止着部分3bの片面に粘着剤層を有し、装着前は透液性シート2側の面に貼られた剥離シート4上に仮止めされている。また、ファスニングテープ3の先端には同素材の小片3cが接着され、接着しない摘み部が形成され、ファスニングテープ3の剥離に当たっては、前記摘み部を摘んで剥離シート4上から剥離する。
【0013】
前記ファスニングテープ3の摘み部は、先端両側に段状の切欠き部3d、3dが形成されるとともに、小片3cが固着された先端部分は、Rカット状の隅切りが成され、装着状態でファスニングテープ3の先端が肌に突き当たっても痛みを感じないように成形加工されている。
【0014】
前記ファスニングテープ3の成形加工に当たっては、図3に示されるように、片面側全面に粘着剤が塗布されたテープ原反5を展開しながら、順次、幅方向の一側5a部分において、谷折り線5b(重ね合せ縁)に沿って粘着剤面を相互に貼り合わせる。
【0015】
次いで、図4に示されるように、折り畳み端縁5cを横切り、かつ山が重ね合せ縁5bまでは達しない鋸歯状の長手方向の切断線6によって連続的に切断するとともに、この切断線6と重ね合せ縁5bとで囲まれる捨て部9(斜線部分)を、図5に示されるように、連続的にテープ原反5本体から分離する。
【0016】
その後、前記切断線6の鋸歯の谷6a,6a…の中央を通る横断線7、7…において切断して個別のテープ3A、3B、3C…を順次得る。この個別テープ3A…は、図2に示されるように、他側がわ部分(3a)をその粘着剤面を利用して紙おむつに対して固定し、その固定位置における縁を巡って個別テープの非固定部分を紙おむつの内面に設けた剥離テープ4の剥離面上に仮止めする。
【0017】
ここで、前記各寸法の好適な範囲について述べると、前記捨て部9を引張って途中で切らさないで分離させるためには、その幅寸法Aは1.0mm以上必要であり、上限は歩留り等の理由により3.5mm以下とするのが好ましい。また、前記切断線6の鋸歯の谷の幅寸法Bは、捨て部9の分離の際に捩じれ剪断力が加わることを加味すると、最低でも4mm〜6mm程度は必要である。一方、摘み部の寸法Cは、捲り易さを考慮すると最低4mmは必要となり、好ましい範囲としては4mm〜6mm程度とされる。したがって、折り返し幅(A+C)の寸法は、それらの平均を採るとほぼ7.5±1mm程度の寸法とされる。また、摘み部の先端角部の隅切り半径R1 は、肌への当りを考えると2〜5mmとするのが望ましく、また鋸歯の谷部の隅切り半径R2 は、直接肌へ当たることはないため1mm程度で十分である。
【0018】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、テープの原反から効率的に、好ましくは先端がR状に隅切りされたファスニングテープを得ることができる。また、切断成形された個別ファスニングテープを連続的に得ることができるため、製造効率的にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る紙おむつの全体斜視図である。
【図2】 ファスニングテープの展開図である。
【図3】 テープ原反からの切断成形要領図である。
【図4】 テープ原反からの切断成形要領図である。
【図5】 テープ原反からの切断成形要領図である。
【図6】 従来の紙おむつのファスニングテープの展開図である。
【図7】 従来のテープ原反からの切断成形要領図である。
【符号の説明】
1…不透液性シート、2…透液性シート、3…ファスニングテープ、4…剥離テープ、5…テープ原反、5b…重ね合せ縁、5c…折り畳み端縁、6…切断線、7…横断線、9…捨て部。
Claims (3)
- 紙おむつの背側両側部に取り付けられ、テープ端部の粘着剤面を紙おむつの腹側外面に対して止着するファスニングテープであって、
テープの長手方向先端部を折り重ねて粘着剤により貼り合わした状態で、その貼り合わせ部分の全縁を切断してなる摘み部を備え、
かつ、この摘み部より基端側位置に段を有し、この段からテープ先端にかけてテープ幅が狭くなるよう切り欠きが構成されているとともに、前記摘み部の先端角部が隅切りされていることを特徴とする紙おむつのファスニングテープ。 - 紙おむつの背側両側部に取り付けられ、テープ端部の粘着剤面を紙おむつの腹側外面に対して止着するファスニングテープの製造にあたり、
粘着剤が塗布されたテープ原反の幅方向の一側を、折り畳んで粘着剤面相互を貼り合わせ、かつ貼り合せ残部に粘着剤面を残し、
次いで、折り畳み端縁を横切り、かつ山が重ね合せ縁までは達しない鋸歯状の長手方向の切断線によって連続的に切断するとともに、この切断線と重ね合せ縁とで囲まれる捨て部を連続的にテープ原反本体から分離し、
その後、前記切断線の鋸歯の谷の中央を通る横断線において切断して個別のテープを得て、この個別テープの他側部分を紙おむつに対して固定することを特徴とする紙おむつのファスニングテープの取り付け方法。 - 前記鋸歯状の長手方向の切断線において、その角部にRカット状の隅切りを行う請求項2記載の紙おむつのファスニングテープの取り付け方法。
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JP14347894A JP3754711B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 紙おむつのファスニングテープ及びその取り付け方法 |
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JP14347894A JP3754711B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 紙おむつのファスニングテープ及びその取り付け方法 |
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JPH08668A JPH08668A (ja) | 1996-01-09 |
JP3754711B2 true JP3754711B2 (ja) | 2006-03-15 |
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ID=15339639
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JP14347894A Expired - Lifetime JP3754711B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 紙おむつのファスニングテープ及びその取り付け方法 |
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1994
- 1994-06-24 JP JP14347894A patent/JP3754711B2/ja not_active Expired - Lifetime
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