JP2002208975A - デジタル衛星放送受信装置 - Google Patents

デジタル衛星放送受信装置

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JP2002208975A
JP2002208975A JP2001004354A JP2001004354A JP2002208975A JP 2002208975 A JP2002208975 A JP 2002208975A JP 2001004354 A JP2001004354 A JP 2001004354A JP 2001004354 A JP2001004354 A JP 2001004354A JP 2002208975 A JP2002208975 A JP 2002208975A
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circuit
signal
frequency
local oscillation
frequency signal
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JP2001004354A
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Shinzo Minoke
伸三 蓑毛
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Toshiba Corp
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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信周波数が広帯域(950MHz〜260
0MHz)に拡大されたときでも、全帯域に亘って良好
な受信性能を確保することができるデジタル衛星放送受
信装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、デジタル変調方式の高周波信
号を、第1の受信バンド(950〜2150MHz)の
高周波信号処理回路と、第2の受信バンド(2150〜
2600MHz)の高周波信号処理回路でそれぞれ区分
処理し、かつ第1及び第2の受信バンド用の局部発振回
路からの局部発振信号を用いてベースバンド信号に周波
数変換するIQ復調回路を備えたデジタル衛星放送受信
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はデジタル変調され
た衛星放送信号を受信するデジタル衛星放送受信装置に
係り、特にデジタル衛星放送信号の受信周波数が拡大さ
れた場合でも良好な受信性能を得ることができるデジタ
ル衛星放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル衛星放送信号を受信する
方法として、ダイレクトコンバージョン方式の受信装置
が知られている。ダイレクトコンバージョン方式の受信
装置の一例としては特開平11−225179号に開示
されたものがある。
【0003】図5は、従来のダイレクトコンバージョン
方式のデジタル衛星放送受信装置を示すブロック図であ
り、その構成を説明する。デジタル変調された衛星放送
信号はパラボラアンテナで受信し、一旦1GHz帯の信
号に変換される。その変換された信号は入力端子1に入
力される。例えば現在のCSデジタル衛星放送では、9
50〜2150MHzの信号を受信可能となっている。
【0004】上記入力端子1に入力された信号は、ハイ
パスフィルタ2を介してRF増幅回路3に供給され、さ
らに受信信号レベルを一定にするためAGC回路4でレ
ベル制御された後、第2のRF増幅回路5で増幅され
る。こうして増幅された高周波信号は次段の復調回路6
に供給される。この復調回路6として、最近ではダイレ
クトコンバージョン方式のIQ復調回路が主流となって
おり、受信した高周波信号と局部発振周波数とをミキサ
で混合して周波数変換し、直接にベースバンドの信号を
得るようにしている。
【0005】IQ復調回路6はQPSK変調信号を復調
するためのI、Q信号を生成するもので、ミキサ7a、
7bと、局部発振回路8、位相シフト回路9を有し、局
部発振回路8から出力された局部発振信号は、位相シフ
ト回路9によって互いに90度位相差を有する信号とな
って、例えば0度の信号がミキサ7aに供給され、90
°移相シフトされた信号がミキサ7bに供給される。
【0006】ミキサ7aは、RF増幅回路5からの高周
波信号を局部発振回路8からの局部発振信号で周波数変
換して、ベースバンドのI信号を得るもので、ミキサ7
bは、RF増幅回路5からの高周波信号を、局部発振回
路8からの局部発振信号を90°移相した信号で周波数
変換して、ベースバンドのQ信号を得るものである。
【0007】またIQ復調回路6は、増幅回路10a、
10b、ローパスフィルタ11a、11b及び増幅回路
12a、12bを有し、ミキサ7a、7bからそれぞれ
出力されたベースバンド信号は、増幅回路10a、10
bで増幅され、不要周波数成分がローパスフィルタ11
a、11bで除去された後、増幅回路12a、12bで
増幅され、出力端子13a、13bからI,Q信号が出
力され、デジタル復調部(図示せず)に供給されるよう
になっている。
【0008】また、ダイレクトコンバージョン方式の場
合、前記局部発振回路8からの局部発振信号は受信した
高周波信号の周波数と同じであり、局部発振周波数を制
御するためPLL回路14を用いている。局部発振回路
8はPLL14からの制御電圧VTによって制御され、
受信周波数に応じて局部発振周波数を制御するようにし
ている。
【0009】なお、PLL回路14は位相シフト回路9
に結合しており、局部発振回路8とともに閉ループを構
成している。又、上記ダイレクトコンバージョン受信方
式では、受信帯域の広い例えばCSデジタル放送を受信
する場合、その周波数帯域が約950〜2150MHz
と広いため、受信帯域をローバンドとハイバンドに分
け、局部発振回路8をローバンド受信用とハイバンド受
信用の2つの発振器で構成し、位相ノイズ性能や発振周
波数感度を高めるようにし、各バンドに対応していずれ
か一方の局部発振器を動作させるようにしている。
【0010】ところで、従来、BSデジタル衛星放送及
びCSデジタル衛星放送はそれぞれ個別の衛星から信号
が送信されているが、2001年からはBS及びCSの
デジタル放送が同じ衛星から送信されるようになり、受
信周波数が現在の950〜2150MHzに対し、95
0〜2600MHz程度に拡大されることが予想され
る。
【0011】このように周波数範囲が拡大された場合、
非常に高い周波数を扱うので現在の受信回路及び半導体
素子では、周波数が高くなるにしたがって入力周波数特
性が悪化する。これを図6を参照して説明する。
【0012】図6は従来の受信装置における入力周波数
特性を示したもので、横軸に周波数、縦軸に受信入力レ
ベルを示している。この図から分かるように従来の受信
装置では950〜2150MHzの周波数範囲において
は十分な入力レベルを確保できるが、それ以上の周波数
になると入力レベルが低下してしまう。このため、受信
周波数範囲が950MHz〜2600MHzに拡大され
た場合、拡大された周波数は受信できないという不都合
がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ジタル衛星放送受信装置にあっては、受信周波数範囲が
950MHz〜2600MHzに拡大された場合、拡大
された周波数は受信できないという不都合がある。
【0014】本発明は上記した点に鑑み、デジタル衛星
放送の受信周波数が拡大された場合でも良好な受信性能
を得ることができるデジタル衛星放送受信装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力端子を介
して供給されたデジタル変調方式の高周波信号を、AG
C回路を含む高周波信号処理回路を介して復調手段に供
給するデジタル衛星放送受信装置において、前記高周波
信号処理回路は少なくとも前記AGC回路を、第1の受
信バンド用AGC回路と、第1の受信バンドよりも高い
第2の受信バンド用AGC回路にて構成し、受信帯域を
複数バンドに区分して受信するようにしたことを特徴と
するものである。
【0016】また本発明は、デジタル変調方式の高周波
信号が入力される入力端子と、前記入力端子を介して供
給された高周波信号の内、第1の受信バンドの高周波信
号を処理するための回路であって、第1の高周波増幅回
路と第1のAGC回路との直列回路を含む第1の高周波
信号処理回路と、前記入力端子を介して供給された高周
波信号の内、第1の受信バンドよりも高い第2の受信バ
ンドの高周波信号を処理するための回路であって、第2
の高周波増幅回路と第2のAGC回路との直列回路を含
む第2の高周波信号処理回路と、第1の受信バンド用の
第1の局部発振回路、及び第2の受信バンド用の第2の
局部発振回路を有し、前記第1の高周波信号処理回路か
らの高周波信号を前記第1の局部発振回路からの局部発
振信号を用いてベースバンド信号に周波数変換するとと
もに、前記第2の高周波信号処理回路からの高周波信号
を前記第2の局部発振回路からの局部発振信号を用いて
ベースバンド信号に周波数変換する周波数変換手段を含
み、前記第1又は第2の局部発振回路を制御することに
より受信信号を復調可能なダイレクトコンバージョン復
調回路とを具備したことを特徴とするデジタル衛星放送
受信装置である。
【0017】上記前記第2の局部発振回路は、前記第2
の受信バンドの高周波信号の1/nの周波数信号を発振
する発振回路と、この発振回路からの周波数信号をn倍
する逓倍回路とから成ることを特徴とする。
【0018】さらに本発明は、デジタル変調方式の高周
波信号が入力される入力端子と、前記入力端子を介して
供給された高周波信号を増幅する高周波増幅回路と、こ
の高周波増幅回路に直列に接続された第1のAGC回路
と、この第1のAGC回路に並列に接続された第2のA
GC回路とを含み、第1の受信バンドの高周波信号を前
記高周波増幅回路及び第1のAGC回路の直列信号路を
介して処理し、第2の受信バンドの高周波信号を前記高
周波増幅回路及び第2のAGC回路の直列信号路を介し
て処理する高周波信号処理回路と、前記高周波信号処理
回路にて処理された前記第1又は第2の受信バンドの高
周波信号を、局部発振回路からの局部発振信号を用いて
ベースバンド信号に周波数変換する周波数変換手段を含
み、前記局部発振回路を制御することにより受信信号を
復調可能なダイレクトコンバージョン復調回路とを具備
したことを特徴とするデジタル衛星放送受信装置であ
る。
【0019】さらにまた本発明は、デジタル変調方式の
高周波信号が入力される入力端子と、前記入力端子を介
して供給された高周波信号の内、第1の受信バンドの高
周波信号を処理する第1の高周波信号処理回路、及び第
1の高周波信号処理回路で処理した高周波信号を第1の
局部発振信号を用いてIF周波数信号に変換する第1の
信号変換回路とを含む第1の信号処理回路と、前記入力
端子を介して供給された高周波信号の内、前記第1の受
信バンドよりも高い第2の受信バンドの高周波信号を処
理する第2の高周波信号処理回路、及び第2の高周波信
号処理回路で処理した高周波信号を第2の局部発振信号
を用いてIF周波数信号に変換する第2の信号変換回路
とを含む第2の信号処理回路と、前記第1の信号変換回
路に前記第1の局部発振信号を供給する第1の局部発振
回路と、前記第2の信号変換回路に前記第2の局部発振
信号を供給する第2の局部発振回路と、前記第1又は第
2の信号変換回路からのIF周波数信号が選択的に入力
され、この入力されたIF周波数信号を第3の局部発振
回路からの局部発振信号を用いてベースバンド信号に周
波数変換する周波数変換手段を含み、受信信号を復調可
能な復調回路とを具備したことを特徴とするデジタル衛
星放送受信装置である。
【0020】本発明によれば、広帯域のデジタル衛星信
号(950〜2600MHz)を2バンド(950〜2
150MHz及び2150〜2600MHz)の信号処
理経路で区分処理することにより、受信性能を劣化させ
ることなく受信することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
図面を参照して説明する。図1はダイレクトコンバージ
ョン方式のデジタル衛星放送受信装置の一実施形態を示
すブロック図であり、図2は動作説明用の入力周波数特
性を示す図である。なお、本発明においては、デジタル
衛星放送は950〜2600MHzに周波数範囲が拡大
された場合を想定して説明する。
【0022】図1において、衛星放送信号が入力端子1
1に入力され、その出力は2バンドに分けられる。以下
の説明では現在の受信周波数範囲(950〜2150M
Hz)をレギュラーバンドと称し、拡大された周波数範
囲(2100〜2600MHz)をハイパーバンドと称
することにする。
【0023】先ずレギュラーバンドの受信装置100
は、ハイパスフィルタ21、RF増幅回路31、AGC
回路41及び第2のRF増幅回路51で構成されてい
る。この構成は従来と同様のものである。また、ハイパ
ーバンドの受信装置200も、ハイパスフィルタ22、
RF増幅回路32、AGC回路42及び第2のRF増幅
回路52で構成されているが、取り扱う周波数が異なる
ため、回路素子や回路内容、回路常数等は受信装置10
0と異なる。
【0024】RF増幅回路51,52で増幅された高周
波信号は次段の復調回路60に供給される。この復調回
路60はダイレクトコンバージョン方式のIQ復調回路
であり、受信した高周波信号と局部発振周波数とをミキ
サで混合して周波数変換し、直接にベースバンドの信号
を得るものである。
【0025】IQ復調回路60はQPSK変調信号を復
調するためのI、Q信号を生成するもので、ミキサ7
a、7bと、局部発振回路81,82、位相シフト回路
9を有し、局部発振回路82には2逓倍回路83が接続
されている。局部発振回路81はレギュラーバンド受信
用であり,局部発振回路82及び2逓倍回路83はハイ
パーバンド受信用のものである。また、局部発振回路8
1又は2逓倍回路83から出力された局部発振周波信号
は、位相シフト回路9によって互いに90度位相差を有
する信号となって、例えば0度の信号がミキサ7aに供
給され、90°移相シフトされた信号がミキサ7bに供
給される。
【0026】ミキサ7aは、高周波受信信号を局部発振
回路81又は2逓倍回路83からの局部発振周波信号で
周波数変換して、ベースバンドのI信号を得るもので、
ミキサ7bは、高周波受信信号を、局部発振回路81又
は2逓倍回路83からの局部発振周波信号を90°移相
した信号で周波数変換して、ベースバンドのQ信号を得
るものである。
【0027】またIQ復調回路60は、増幅回路10
a、10b、ローパスフィルタ11a、11b及び増幅
回路12a、12bを有し、ミキサ7a、7bからそれ
ぞれ出力されたベースバンド信号は、増幅回路10a、
10bで増幅され、不要周波数成分がローパスフィルタ
11a、11bで除去された後、増幅回路12a、12
bで増幅され、出力端子13a、13bからI,Q信号
が出力され、デジタル復調部(図示せず)に供給される
ようになっている。
【0028】また、ダイレクトコンバージョン方式の場
合、前記局部発振回路81及び2逓倍回路83からの局
部発振信号は受信高周波信号の周波数と同じであり、局
部発振周波数を制御するためPLL回路14を用いてい
る。局部発振回路81,82はPLL14からの制御電
圧VTによって制御され、受信周波数に応じて局部発振
周波数を制御するようにしている。
【0029】なお、PLL回路14は位相シフト回路9
に結合しており、局部発振回路81、82とともに閉ル
ープを構成している。また、局部発振回路81,82に
は発振周波数を可変制御するため、バラクタダイオード
を有する同調回路が接続されており、この同調回路をP
LL回路14からの制御電圧VTによって制御すること
で、受信周波数に応じて局部発振周波数を制御するよう
にしている。また15a,15bは、電源回路であり、
電源回路15aはレギュラーバンド受信用の回路に対す
る電源回路であり、電源回路15bはハイパーーバンド
受信用の回路に対する電源回路である。
【0030】また、16はマイクロコンピュータなどの
制御回路であり、レギュラーバンドの受信時には受信装
置100、局部発振器81、電源回路15aを動作さ
せ、ハイパーバンド受信時には受信装置200、局部発
振回路82、2逓倍回路83、電源回路15bを動作さ
せるように、バンド切り換えの制御等を行う。
【0031】次に図1の回路の動作を図2の入力周波数
特性図を用いて説明する。先ずレギュラーバンド(95
0MHz〜2150MHz)の受信時には、マイコン1
6からPLL回路14に選局データが送られ、受信チャ
ンネルに応じて局部発振回路81からは受信高周波信号
と同じ周波数の発振信号が出力される。この局部発振回
路82の発振周波数は950MHz〜2150MHzの
範囲内である。
【0032】このレギュラーバンドの受信時には受信装
置100によって高周波信号の処理が行なわれる。次段
のIQ復調回路60はQPSK変調信号を復調するため
のI、Q信号を生成するもので、局部発振回路82から
出力された局部発振周波信号は、位相シフト回路9によ
って互いに90度位相差を有する信号となって、ミキサ
7a7bに供給される。ミキサ7aは、RF増幅回路5
1からの高周波受信信号を局部発振回路81からの局部
発振周波信号で周波数変換して、ベースバンドのI信号
を得るとともに、ミキサ17bは、RF増幅回路52か
らの高周波受信信号を、局部発振回路81からの局部発
振周波信号を90°移相した信号で周波数変換して、ベ
ースバンドのQ信号を得る。
【0033】ミキサ7a、7bから出力されたベースバ
ンド信号は、増幅回路10a、10bで増幅され、不要
周波数成分がローパスフィルタ11a、11bで除去さ
れた後、増幅回路12a、12bで増幅され、出力端子
13a、13bからI,Q信号が出力されるようになっ
ている。
【0034】尚、ダイレクトコンバージョン受信方式で
は、受信帯域が広いため、局部発振回路81はローバン
ド受信用の発振器とハイバンド受信用の発振器にて構成
し、受信バンドに応じて一方の発振回器選択動作させる
ようにしている。
【0035】レギュラーバンドの入力周波数特性は図2
の特性a(実線)で示すとおりである。
【0036】一方、ハイパーバンド受信時には、マイコ
ン16からPLL回路14に選局データが送られ、受信
チャンネルに応じて局部発振回路82からは受信高周波
信号の1/2の周波数の発振信号が出力される。さらに
この局部発振回路82からの発振周波数は2逓倍回路8
3によって2倍の周波数の信号が出力される。したがっ
て2逓倍回路83からは約2100MHz〜2600M
Hzの範囲の局部発振周波数が得られる。
【0037】局部発振回路82を受信高周波信号の1/
2の周波数で発振させる理由は、ハイパーバンド時の局
部発振周波数が2100MHz〜2600MHzと高す
ぎるのと、局部発振回路82の位相ノイズ特性が劣化す
ることによる。このため、1/2の周波数(1050M
Hz〜1300MHz)で発振させることにより低い周
波数範囲で扱えることになり、位相ノイズ特性も向上す
る。発振周波数を1/2に低下させた分は2逓倍回路に
より2倍にし、正規の局部発振信号2100MHz〜2
600MHzを得るようにしている。なお、2逓倍回路
はIQ復調回路60内に一般的に設けられていることが
多いため、それを利用すれば良い。
【0038】このハイパーバンドの受信時には受信装置
200によって高周波信号の処理が行なわれ。また次段
のIQ復調回路60はQPSK変調信号を復調するため
のI、Q信号を生成するもので、2逓倍回路83から出
力された局部発振信号は、位相シフト回路9によって互
いに90度位相差を有する信号となって、ミキサ7a,
7bに供給される。ミキサ7aは、RF増幅回路51か
らの高周波受信信号を2逓倍回路83からの局部発振周
波信号で周波数変換して、ベースバンドのI信号を得る
とともに、ミキサ17bは、RF増幅回路52からの高
周波受信信号を、2逓倍回路83からの局部発振周波信
号を90°移相した信号で周波数変換して、ベースバン
ドのQ信号を得る。このあとは、増幅回路10a、10
bで増幅され、不要周波数成分がローパスフィルタ11
a、11bで除去された後、増幅回路12a、12bで
増幅され、出力端子13a、13bからI,Q信号が出
力される。
【0039】このハイパーバンドの入力周波数特性は図
2の特性b(点線)で示すとおりである。
【0040】このように、レギュラーバンドとハイパー
バンドとで、受信装置100,200及び局部発振回路
81,82を選択的に動作させることにより、広帯域の
放送信号を性能劣化させることなく受信することができ
る。また、局部発振周波数の最高周波数は2150MH
z(レギュラーバンドのハイエンド)となり、PLL回
路14への注入周波数も低く抑えることができ、既存の
PLL用ICを使用することができる。またIQ復調回
路60なども現存の半導体素子を利用することができ
る。
【0041】次に本発明の第2の実施形態について、図
3を参照して説明する。この図3の実施形態は、半導体
素子の性能が向上し、局部発振回路81でレギュラーバ
ンド及びハイパーバンドをカバーする広範囲の発振周波
数信号が発生可能な場合を示したものである。
【0042】このように局部発振回路81の性能が向上
してもAGC回路41,42は、処理する信号周波数が
広すぎると希望するゲインリダクション量を得られない
ため、この実施形態ではAGC回路41をレギュラーバ
ンド用として使用し、AGC回路42をハイパーバンド
として使用し、他の高周波信号受信部、即ちハイパスフ
ィルタ2、RF増幅回路3、第2のRF増幅回路5はレ
ギュラーバンドとハイパーバンドとで共用するようにし
たものである。又、局部発振回路81はレギュラーバン
ドとハイパーバンドをカバーする950MHz〜260
0MHzの周波数範囲で発振可能となっている。
【0043】また、16はマイクロコンピュータなどの
制御回路であり、レギュラーバンドの受信時にはハイパ
スフィルタ2、RF増幅回路3、AGC回路41、第2
のRF増幅回路5、IQ復調回路60、局部発振器8
1、及び電源回路15aを動作させ、ハイパーバンド受
信時にはハイパスフィルタ2、RF増幅回路3、AGC
回路42、第2のRF増幅回路5、IQ復調回路60、
局部発振回路81、及び電源回路15bを動作させるよ
うに、バンド切り換えの制御等を行う。
【0044】また15a,15bは、電源回路であり、
電源回路15aはレギュラーバンド受信用の回路に対す
る電源回路であり、電源回路15bはハイパーバンド受
信用の回路に対する電源回路である。
【0045】このように構成した場合でも、広帯域の放
送信号を性能劣化させることなく受信することができ
る。
【0046】次に、図4を参照して本発明の第3の実施
形態について説明する。図4の実施形態はダイレクトI
Q復調回路が2600MHzまで対応できない場合のも
のであり、入力端子11に入力されたデジタル衛星信号
を一旦IF周波数に変換するダブルコンバージョン方式
の受信装置である。
【0047】図4において、レギュラーバンドの受信装
置101は、ハイパスフィルタ21、RF増幅回路3
1、AGC回路41、第2のRF増幅回路51、ミキサ
回路61、増幅回路71、局部発振回路81で構成され
ている。
【0048】また、ハイパーバンドの受信装置201
は、ハイパスフィルタ22、RF増幅回路32、AGC
回路42及び第2のRF増幅回路52、ミキサ回路6
2、増幅回路72、局部発振回路82で構成されてい
る。
【0049】ミキサ回路61は、RF増幅回路51から
の高周波信号と局部発振回路81からの局部発振信号を
混合して約400MHz帯のIF周波数信号に変換して
次段のスイッチ回路90に出力する。また、ミキサ回路
62は、RF増幅回路52からの高周波信号と局部発振
回路82からの局部発振信号を混合して約400MHz
帯のIF周波数信号に変換して次段のスイッチ回路90
に出力する。
【0050】この場合、局部発振回路81,82はPL
L回路14によって発振周波数が制御され、局部発振回
路82とPLL回路14の間には1/2プリスケーラ8
4を設けている。
【0051】前記スイッチ回路90の出力は、IF増幅
回路91及びSAWフィルタ92を介してIQ復調回路
93に入力され、このIQ復調回路93には局部発振回
路94からの局部発振信号が供給される。IQ復調回路
93は、入力されたIF信号を2分してミキサ回路95
a,95bに供給し、これらミキサ回路95a,95b
に局部発振回路94からの信号を位相回路96により移
相させて90度位相差を有する局部発振信号を供給する
ようにしている。
【0052】ミキサ回路95a,95bによりベースバ
ンド信号に変換されたI信号及びQ信号は増幅回路97
a,97bで増幅され、IQ復調回路93からはベース
バンドのI,Q信号が出力される。
【0053】また15a,15bは、電源回路であり、
電源回路15aはレギュラーバンド受信用の回路に対す
る電源回路であり、電源回路15bはハイパーーバンド
受信用の回路に対する電源回路である。
【0054】また、16はマイクロコンピュータなどの
制御回路であり、レギュラーバンドの受信時には受信装
置101、PLL回路14、局部発振回路81、増幅回
路71、電源回路15aを動作させ、ハイパーバンド受
信時には受信装置201、PLL回路14、1/2プリ
スケ―ラ回路84、局部発振回路82、増幅回路72、
電源回路15bを動作させるように、バンド切り換えの
制御等を行う。
【0055】図4の回路によれば、レギュラーバンド
(950MHz〜2150MHz)の受信時には、マイ
コン16の制御により受信装置101が動作し、スイッ
チ回路90はミキサ回路61の出力を選択するように切
換わる。またマイコン16からPLL回路14に選局デ
ータが送られ、受信チャンネルに応じて局部発振回路8
1からの発振周波数が制御される。そしてミキサ回路6
1でIF信号への変換が行なわれ、次段のIF増幅回路
91、SAWフィルタ92を介してIQ復調回路93に
供給される。
【0056】一方、ハイパーバンド(2100MHz〜
2600MHz)の受信時には、マイコン16の制御に
より受信装置201が動作し、スイッチ回路90はミキ
サ回路62の出力を選択するように切換わる。またマイ
コン16からPLL回路14に選局データが送られ、1
/2プリスケーラ84を介して局部発振回路82の発振
周波数が制御される。そしてミキサ回路62でIF信号
への変換が行なわれ、次段のIF増幅回路91、SAW
フィルタ92を介してIQ復調回路93に供給される。
【0057】このように、レギュラーバンドとハイパー
バンドとで、受信装置101,201を選択的に動作さ
せることにより、広帯域の放送信号を性能劣化させるこ
となく受信することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ギュラーバンドとハイパーバンドとで、それに対応した
受信装置を選択的に動作させることにより、広帯域の放
送信号を性能劣化させることなく受信することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル衛星放送受信装置の一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】図1のデジタル衛星放送受信装置の入力周波数
特性を示す特性図である。
【図3】本発明のデジタル衛星放送受信装置の第2の実
施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明のデジタル衛星放送受信装置の第3の実
施形態を示すブロック図である。
【図5】従来のデジタル衛星放送受信装置を示すブロッ
ク図である。
【図6】従来のデジタル衛星放送受信装置の入力周波数
特性を示す特性図である。
【符号の説明】
11…入力端子、 14…PLL回路 16…マイクロコンピュータ 100、101…第1の受信装置、 200、201…第2の受信装置 41…第1のAGC回路 42…第2のAGC回路 60…IQ復調回路 81…第1の局部発振回路 82…第2の局部発振回路 83…2逓倍回路 84…1/2プリスケーラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/30 H04L 27/22 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子を介して供給されたデジタル変調
    方式の高周波信号を、AGC回路を含む高周波信号処理
    回路を介して復調手段に供給するデジタル衛星放送受信
    装置において、 前記高周波信号処理回路は少なくとも前記AGC回路
    を、第1の受信バンド用AGC回路と、第1の受信バン
    ドよりも高い第2の受信バンド用AGC回路にて構成
    し、受信帯域を複数バンドに区分して受信するようにし
    たことを特徴とするデジタル衛星放送受信装置。
  2. 【請求項2】前記第1の受信バンドは、950MHz〜
    2150MHzの周波数範囲をカバーするものであり、
    前記第2の受信バンドは、2150MHz〜2600M
    Hzの周波数範囲をカバーすることを特徴とする請求項
    1記載のデジタル衛星放送受信装置。
  3. 【請求項3】デジタル変調方式の高周波信号が入力され
    る入力端子と、 前記入力端子を介して供給された高周波信号の内、第1
    の受信バンドの高周波信号を処理するための回路であっ
    て、第1の高周波増幅回路と第1のAGC回路との直列
    回路を含む第1の高周波信号処理回路と、 前記入力端子を介して供給された高周波信号の内、第1
    の受信バンドよりも高い第2の受信バンドの高周波信号
    を処理するための回路であって、第2の高周波増幅回路
    と第2のAGC回路との直列回路を含む第2の高周波信
    号処理回路と、 第1の受信バンド用の第1の局部発振回路、及び第2の
    受信バンド用の第2の局部発振回路を有し、前記第1の
    高周波信号処理回路からの高周波信号を前記第1の局部
    発振回路からの局部発振信号を用いてベースバンド信号
    に周波数変換するとともに、前記第2の高周波信号処理
    回路からの高周波信号を前記第2の局部発振回路からの
    局部発振信号を用いてベースバンド信号に周波数変換す
    る周波数変換手段を含み、前記第1又は第2の局部発振
    回路を制御することにより受信信号を復調可能なダイレ
    クトコンバージョン復調回路とを具備したことを特徴と
    するデジタル衛星放送受信装置。
  4. 【請求項4】前記第2の局部発振回路は、前記第2の受
    信バンドの高周波信号の1/nの周波数信号を発振する
    発振回路と、この発振回路からの周波数信号をn倍する
    逓倍回路とから成ることを特徴とする請求項3記載のデ
    ジタル衛星放送受信装置。
  5. 【請求項5】デジタル変調方式の高周波信号が入力され
    る入力端子と、 前記入力端子を介して供給された高周波信号を増幅する
    高周波増幅回路と、この高周波増幅回路に直列に接続さ
    れた第1のAGC回路と、この第1のAGC回路に並列
    に接続された第2のAGC回路とを含み、第1の受信バ
    ンドの高周波信号を前記高周波増幅回路及び第1のAG
    C回路の直列信号路を介して処理し、第2の受信バンド
    の高周波信号を前記高周波増幅回路及び第2のAGC回
    路の直列信号路を介して処理する高周波信号処理回路
    と、 前記高周波信号処理回路にて処理された前記第1又は第
    2の受信バンドの高周波信号を、局部発振回路からの局
    部発振信号を用いてベースバンド信号に周波数変換する
    周波数変換手段を含み、前記局部発振回路を制御するこ
    とにより受信信号を復調可能なダイレクトコンバージョ
    ン復調回路とを具備したことを特徴とするデジタル衛星
    放送受信装置。
  6. 【請求項6】デジタル変調方式の高周波信号が入力され
    る入力端子と、 前記入力端子を介して供給された高周波信号の内、第1
    の受信バンドの高周波信号を処理する第1の高周波信号
    処理回路、及び第1の高周波信号処理回路で処理した高
    周波信号を第1の局部発振信号を用いてIF周波数信号
    に変換する第1の信号変換回路とを含む第1の信号処理
    回路と、 前記入力端子を介して供給された高周波信号の内、前記
    第1の受信バンドよりも高い第2の受信バンドの高周波
    信号を処理する第2の高周波信号処理回路、及び第2の
    高周波信号処理回路で処理した高周波信号を第2の局部
    発振信号を用いてIF周波数信号に変換する第2の信号
    変換回路とを含む第2の信号処理回路と、 前記第1の信号変換回路に前記第1の局部発振信号を供
    給する第1の局部発振回路と、 前記第2の信号変換回路に前記第2の局部発振信号を供
    給する第2の局部発振回路と、 前記第1又は第2の信号変換回路からのIF周波数信号
    が選択的に入力され、この入力されたIF周波数信号を
    第3の局部発振回路からの局部発振信号を用いてベース
    バンド信号に周波数変換する周波数変換手段を含み、受
    信信号を復調可能な復調回路とを具備したことを特徴と
    するデジタル衛星放送受信装置。
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