JP2002208338A - 電磁継電器 - Google Patents
電磁継電器Info
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- JP2002208338A JP2002208338A JP2001005341A JP2001005341A JP2002208338A JP 2002208338 A JP2002208338 A JP 2002208338A JP 2001005341 A JP2001005341 A JP 2001005341A JP 2001005341 A JP2001005341 A JP 2001005341A JP 2002208338 A JP2002208338 A JP 2002208338A
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Abstract
ャップを拡大して遮断性の高い電磁継電器1を提供す
る。 【解決手段】 ハウジング2にストッパ2aを設けると
共に、インシュレータ3にストッパ3aを設け、プラン
ジャ9がストッパ3aに当接した時に、可動接点4と固
定接点6との間に接点ギャップG(第1の隙間)を形成
すると共に、可動接点担持体5とストッパ2aとの間に
ギャップC(第2の隙間)を形成した。これにより、コ
イル15への通電遮断時において、可動接点担持体5に
作用する慣性力によって移動させ、接点ギャップをG+
Cに一時的に拡大することにより、ソレノイド部Kの体
格を大きくせずに電磁継電器1の遮断性を向上させるこ
とができる。
Description
点の開閉を行なう電磁継電器に関するものである。
して、たとえば、特開平7−235248号公報に記載
されたものがある。
の開閉を行なうスイッチ部と、内蔵するコイルへの通電
断続により所定の動作を行なうソレノイド部とからなっ
ている。コイルに通電時は、プランジャが磁路部材に吸
引されて可動接点担持体から遠ざかる方向に移動し、接
点スプリングの付勢力により、一対の可動接点を短絡状
態に担持する可動接点担持体、一対の固定接点を一対の
可動接点に対して接離可能に担持する一対の固定接点担
持体に近づく方向に移動して、各接点が接触する。これ
により、可動接点担持体を介して一対の固定接点担持体
間が電気的に導通状態となり電磁継電器は閉状態とな
る。一方、コイルの通電を遮断すると固定磁路部材の磁
力が消滅し、リターンスプリングの付勢力によりプラン
ジャが可動接点担持体に近づく方向に移動して可動接点
担持体をハウジングに設けられたストッパに当接するま
で押し上げる。これにより、可動接点が各固定接点から
離れるので一対の固定接点担持体間の電気的導通が断た
れ電磁継電器は開状態となる。電磁継電器の開状態にお
いて、可動接点および固定接点間には隙間、いわゆる接
点ギャップが形成されている。
の開時において、可動接点が固定接点から離れた瞬間に
両接点間にアーク放電が発生することがある。アーク放
電は接点の損傷等を引起こすため、アーク放電が発生し
ても短時間で消滅させることが必要となる。電磁継電器
においては、アーク放電が発生しても短時間で消滅させ
る、いわゆる遮断性も重要な特性の一つとなる。
ることが行われている。一般に、電磁継電器閉→開時に
おけるプランジャの移動距離、いわゆるストロークSと
接点ギャップGとの関係は、下記の(数式1)で表され
る。
固定接点との分離性を向上させる)ための助走距離であ
る。(数式1)から明らかなように、遮断性を向上する
ために接点ギャップを大きくすると、ストロークも大き
くなる。この場合、電磁継電器の応答性を維持するため
にはソレノイド部の作動力を大きくしなければならな
い。つまり、コイルを始め磁気回路部品の体格が大きく
なり、従って、電磁継電器の体格も大きくなってしまう
という問題が生じる。
ものであり、ソレノイド部の体格を増大させずに接点ギ
ャップを拡大して、遮断性の高い電磁継電器を提供する
ことを目的とする。
する為、以下の技術的手段を採用する。
可動接点担持体が固定接点担持体に近づく方向に可動接
点担持体を付勢する第1の弾性部材と、可動接点担持体
が固定接点担持体から遠ざかる方向にプランジャを付勢
する第2の弾性部材と、固定接点担持体から遠ざかる方
向の可動接点担持体の移動を規制する第1の規制部と、
第2の弾性部材の付勢力によるプランジャの移動を規制
する第2の規制部とを設け、プランジャが第2の規制部
に当接した時に、可動接点と固定接点との間に第1の隙
間が形成され、且つ可動接点担持体と第1の規制部との
間に第2の隙間が形成される構成とした。これにより、
第2の弾性部材の付勢力によりプランジャが移動し第2
の規制部に当接停止した時に、プランジャと連動して移
動した可動接点担持体を、それ自身に作用する慣性力に
よってさらに第2の隙間分だけ移動させて、接点ギャッ
プの大きさを第1の隙間+第2の隙間に一時的に拡大す
ることができる。一方、可動接点担持体は、第1の規制
部に当接後、第1の弾性部材の付勢力により押し戻され
てプランジャに当接して停止し、接点ギャップは再び第
1の隙間となる。つまり、ソレノイド部を接点ギャップ
の大きさを第1の隙間に対応した体格のままで、接点ギ
ャップの大きさを第1の隙間+第2の隙間に拡大するこ
とができる。
図面に基づいて説明する。なお、各図において同一構成
部分には同一符号を付してある。
電器1のコイル15の通電を遮断した瞬間の断面図を示
す。図2は、本発明の一実施形態による電磁継電器1の
コイル15の通電遮断による可動接点担持体5の移動完
了時における断面図を示す。図3は、本発明の一実施形
態による電磁継電器1のコイル15通電時における断面
図を示す。
ソレノイド部Kの上端に固定されるスイッチ部Wとから
なる。
するコイル15と、この磁力を吸引力に変換するための
固定磁路部材(固定鉄心10、ヨーク13、プレート1
4)とプランジャ9から構成される。
上にボビン16に巻装されたコイル15が配設されてい
る。ヨーク13の開口側端部には、プレート14が圧入
されてボビン16を保持している。ヨーク13の底部に
は、ボビン16の孔部と同軸上に同一直径の孔が設けら
れている。
らなる固定鉄心10が、プレート14の底部に当接する
まで嵌挿され、プレート14にねじ止めあるいは溶接に
より固定されている。固定鉄心10の上方には、円柱状
の磁性部材からなるプランジャ9が軸方向摺動可能に嵌
挿されている。
には、第2の弾性部材であるリターンスプリング11が
圧縮状態で配設されており、リターンスプリング11
は、プランジャ9を固定鉄心10から遠ざかる方向(図
1の上方)、すなわち可動接点担持体5が固定接点担持
体7から遠ざかる方向に付勢している。
面中央には凹部が形成され、電気絶縁材からなる円柱状
のシャフト12が嵌合固定されており、シャフト12は
軸方向上方へ突出している。シャフト12はプランジャ
9と一体的に移動する。
1固定用のブラケット17が、樹脂のインサート成形に
より設けられている。コイル15のリード線(図示せ
ず)と接続したターミナル18がブラケット17にイン
サート成形されると共に、コネクタ17aが設けられて
いる。このコネクタ17aを介してコイル15に外部か
ら電力が供給される。
内部に、可動接点担持体5および一対の固定接点担持体
7を収容してなり、図1に示すように、ハウジング2の
下端開口は中央部を除いて樹脂製のインシュレータ3に
より遮蔽されている。また、ハウジング2内部の略中央
には、ソレノイド部Kのシャフト12が、軸心に沿って
インシュレータ3から突出している。
方へ向けて、固定接点担持体7から遠ざかる方向の可動
接点担持体5の移動を規制する第1の規制部である円筒
状のストッパ2aが垂下している。ストッパ2aの内側
には、第1の弾性部材である接点スプリング8が圧縮状
態で配設され、この接点スプリング8の付勢力によって
可動接点担持体5は固定接点担持体7に近づく方向に付
勢され、シャフト12に当接している。この時、ストッ
パ2aと可動接点担持体5との間には、第2の隙間であ
るギャップCが形成されている。
り、両端部には可動接点4がそれぞれ固定されている。
可動接点4は、耐蝕性に富む良導体金属からなる。すな
わち、両端の各可動接点4は可動接点担持体5を介して
電気的に導通している。
2を隔てて一対の固定接点担持体7がそれぞれ固定され
ている。
り、その上面には可動接点4に第1の隙間である接点ギ
ャップGを隔てて対面する固定接点6が固定されてい
る。先に説明したソレノイド部Kは、この接点ギャップ
Gに対応するように磁気特性、体格が設定されている。
また、固定接点6は、耐蝕性に富む良導体金属からな
る。
制部材であるストッパ3aが形成され、リターンスプリ
ング11の付勢力によるプランジャ9の移動を規制して
いる。
部Wは、ハウジング2をインシュレータ3を介してねじ
(図示せず)によりヨーク13に締結、固定され一体化
されて電磁継電器1が形成される。
器1の動作を説明する。
ヨーク13、プレート14、固定鉄心10およびプラン
ジャ9からなる磁気回路が磁化され、プランジャ9が固
定鉄心10に吸引される。プランジャ9はリターンスプ
リング11の付勢力に抗しつつ移動し、固定鉄心10に
当接して停止する。この時、シャフト12もプランジャ
9と一体的に移動し、シャフト12の上端位置は、図2
に示すように固定接点6の上面位置より下方となる。シ
ャフト12の動作に連動して接点スプリング8の付勢力
によって可動接点担持体5が固定接点担持体7に近づく
方向に移動し、可動接点4が固定接点6に接触する。従
って、両固定接点担持体7が可動接点担持体5を介して
導通して、電磁継電器1は閉状態となる。
消滅するので、プランジャ9は、リターンスプリング1
1の付勢力によって固定鉄心10から遠ざかる方向(図
1の上方)、すなわち可動接点担持体5が固定接点担持
体7から遠ざかる方向へ移動し、ストッパ3aに当接し
て停止する。シャフト12はプランジャ9と一体的に移
動し、可動接点担持体5を接点スプリング8の付勢力に
抗しながら上方へ押し上げる。これにより、可動接点4
が固定接点6から離れ、両固定接点担持体7間の導通が
断たれ、電磁継電器1は開状態となる。プランジャ9が
ストッパ3aに当接して停止しても、可動接点担持体5
は、慣性力のために図1の上方へシャフト12から離れ
て移動しストッパ2aに当接する。従って、可動接点4
と固定接点6との間に形成される接点ギャップの大きさ
は、一時的にG+Cと拡大される。この拡大された接点
ギャップにより、両接点間に発生したアーク放電を速や
かに消滅させて電磁継電器1の遮断性を向上することが
できる。可動接点担持体5は、ストッパ2aに当接した
後、接点スプリング8の付勢力により図1の下方に押し
戻されシャフト12に当接し停止し、接点ギャップの大
きさは再びGとなる。ここで、接点スプリング8、リタ
ーンスプリング11および可動接点担持体5の特性や形
状を調整して、接点ギャップの大きさがG+Cである時
間が、両接点間に発生したアーク放電が消滅するまでの
時間よりも十分長くなるように設定している。
の電磁継電器1においては、コイル15の非通電時に、
プランジャ9がストッパ3aに当接して固定接点6と可
動接点4との間の接点ギャップの大きさがGとなった
後、さらに可動接点担持体5を慣性力によりストッパ2
aに当接するまで移動させて、接点ギャップの大きさを
G+Cに拡大した。その後、可動接点担持体5は、接点
スプリング8の付勢力により押し戻されてシャフト12
に当接して停止し、接点ギャップの大きさはGとなる。
すなわち、ソレノイド部K4を接点ギャップGに対応し
た体格のままで、電磁継電器1の閉→開作動時における
接点ギャップの大きさをG+Cに一時的に拡大して、電
磁継電器1の遮断性を向上させることができた。
においては、接点スプリング8およびリターンスプリン
グ11としてコイルスプリングを用いているが、その他
の形状の弾性部材、例えば、板ばね、あるいは皿ばね等
を用いてもよい。
ル15の通電を遮断した瞬間の断面図である。
ル15の通電遮断による可動接点担持体5の移動完了時
における断面図を示す。
ル15通電時の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内蔵されるコイルへの通電の断続により
軸方向に進退するプランジャを有するソレノイド部と、 前記ソレノイド部の固定磁路部材に結合されるハウジン
グと、 前記ハウジング内に前記プランジャと当接可能に収容さ
れて、前記プランジャと連動して軸方向に進退すると共
に両端部に一対の可動接点を短絡可能に担持する可動接
点担持体と、 一対の固定接点を前記一対の可動接点に対して接離可能
に担持する一対の固定接点担持体とを有する電磁継電器
において、 前記可動接点担持体が前記固定接点担持体に近づく方向
に前記可動接点担持体を付勢する第1の弾性部材と、 前記可動接点担持体が前記固定接点担持体から遠ざかる
方向に前記プランジャを付勢する第2の弾性部材と、 前記固定接点担持体から遠ざかる方向の前記可動接点担
持体の移動を規制する第1の規制部と、 前記第2の弾性部材の付勢力による前記プランジャの移
動を規制する第2の規制部とを設け、 前記プランジャが前記第2の規制部に当接した時に、前
記可動接点と前記固定接点との間に第1の隙間が形成さ
れ、且つ前記可動接点担持体と前記第1の規制部との間
に第2の隙間が形成されることを特徴とする電磁継電
器。
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