JP2002208231A - 情報記録再生装置のpll装置 - Google Patents

情報記録再生装置のpll装置

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JP2002208231A
JP2002208231A JP2001002927A JP2001002927A JP2002208231A JP 2002208231 A JP2002208231 A JP 2002208231A JP 2001002927 A JP2001002927 A JP 2001002927A JP 2001002927 A JP2001002927 A JP 2001002927A JP 2002208231 A JP2002208231 A JP 2002208231A
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signal
frequency
phase
circuit
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JP2001002927A
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Hiroshi Kubo
博司 久保
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録再生装置のPLL回路において、位
相変調ウォブル方式で記録されたディスクの再生データ
に再生クロックを再同期させるときの回復に要する時間
を短かくし、ウォブル信号の周期の測定精度を向上させ
る。 【解決手段】 位相変調ウォブル方式で記録されたディ
スクの情報の記録再生を行う情報記録再生装置のPLL
回路13に、立上がり検出器32,33、カウンタ3
4,35、比較器36、フリップフロップ37を設け
て、ウォブル信号の位相の反転を検出したときは周波数
検出器20による再生クロックCKの周波数制御を禁止
させ、それ以外のときは禁止させないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビームをディ
スク形状の情報記録媒体に照射することにより、データ
の記録と再生を行う情報記録再生装置の、製造時にディ
スク上に書込まれたディスク上のアドレス情報等を表わ
す位相変調ウォブル信号と記録されているデータを同時
に再生し、そのデータからクロック信号を抽出するPL
L回路等のPLL装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報の記録及び再生が可能な光デ
ィスクは、図6に示すように、ディスクの回転数を制御
するために情報を記録する溝であるグルーブ100を一
定周期でウォブル(Wobble)して形成している。
ここで、「ウォブルする」とは、グルーブ100をディ
スクの半径方向に僅かに蛇行させることを意味してい
る。また、製造時にディスク上のアドレスを表わす情報
(アドレス情報)が書込まれていて、情報が記録されて
いなくても、光ディスク上のアドレスが検出できるよう
になっている。
【0003】そのアドレス情報は、溝と溝の間に位置す
るデータ記録領域でないランド101の領域にピットを
形成する方式や、データ単位であるセクタの先頭のデー
タトラック中に一定長さの領域を割り当てる方式等によ
り書込みして記録されている。この2つの方式のうち、
前者の方式では、記録されているデータがノイズになる
ため、アドレス情報の検出が容易でないという問題があ
り、後者の方式では、その領域を割り当てた分だけデー
タ用の有効領域が減少するという問題がある。
【0004】そこで、ウォブルしたグルーブ100の蛇
行方向に応じて電圧の変化する信号(以下「ウォブル信
号」という)の位相を変調させ、それによってアドレス
情報を表わす方式(以下「位相変調ウォブル方式」とい
う)の光ディスクが開発され、商品化されようとしてい
る。
【0005】ここで、上述のような光ディスクにおける
位相変調ウォブル方式について、図面を参照して説明す
る。図7は、位相変調したウォブル信号の波形の一例を
図示したものである。この方式では、8ウォブル周期を
一単位として0または1を表している。同図の(A)と
(B)とでは、それぞれウォブル信号の位相が変調され
ていて、同図(A)は0を、(B)は1を表わしてい
る。
【0006】また、この例では8ウォブル周期を一単位
とする情報が93ウォブル毎に一つづつ等間隔で配置さ
れていて、その52単位で一つの情報を表わしている。
この8ウォブル周期を一単位とする情報をアドレス・イ
ン・プリグルーブ(以下「ADIP」と略記する)と呼
ぶ。なお、図7において正、負はそれぞれウォブル信号
の位相の正負を示している。Vrefはウォブル信号を
出力するバンドパスフィルタ(BPF)の基準電圧を示
し、Vt1とVt3はともに位相の反転を検出するため
のしきい電圧を示している。
【0007】次に、従来のディスクの回転を制御する方
法を線速一定(CLV)とする場合を例にとり、光スポ
ットが光ディスクのトラックを正しくたどるようにトラ
ッキングを制御するための制御信号を出力する方法と、
プッシュプル法によりグルーブ100のウォブル信号を
読み出す方法を行うための信号再生回路14について説
明する。
【0008】図8は、その信号再生回路14の構成を示
すブロック図である。信号再生回路14は、ディテクタ
1、I/V変換器2、アナログ演算器3、等化回路4、
2値化回路5、フェーズ・ロックド・ループ回路(一般
に「PLL回路」と称している)6及びローパスフィル
タ(LPF)7と、トラッキング駆動回路8、バンドパ
スフィルタ(BPF)9、検出回路10、周波数比較回
路11及び分周器12とから構成されている。
【0009】この信号再生回路14は、グルーブ100
上に集光されたビームスポット102からの戻り光(図
6参照)を4分割のPINダイオードで光電変換して出
力し、その出力電流をI/V変換器2により電圧に変換
して、それぞれ各PINダイオードに対応する電圧信号
VA、VB、VC、VDを出力する。
【0010】その電圧信号VA、VB、VC、VDは、
アナログ演算器3に入力され、VA+VB−VC−VD
なる演算処理を行ってトラッキング誤差信号Eが出力さ
れ、同時にグルーブ100のウォブル信号Fも再生され
る。
【0011】そして、信号再生回路14は、ローパスフ
ィルタ7により、トラッキング誤差信号Eのみを出力し
てトラッキング駆動回路8に入力させ、トラッキング駆
動信号Gを出力する。また、ウォブル信号Fをバンドパ
スフィルタ9を通過させることによって、S/N比の良
好なウォブル信号Fを生成して、これを検出回路10に
より2値化した上で、その2値化したウォブル信号のデ
ータ(以下「2値化データ」という)Hを周波数比較回
路11に入力する。その周波数比較回路11は、分周器
12から出力される基準周波数を所定の分周比Nで分周
した信号と2値化データHを比較してスピンドルモータ
制御信号Iを出力する。
【0012】上記各ADIPの一単位は、位相の変調に
よってそれぞれ周波数が変動し、異なった周波数になっ
ているため、検出回路10は、図7のしきい電圧Vt
1、Vt3を基準にウォブル信号の位相が反転したこと
を検出すると、図示しない内部カウンタにより、8ウォ
ブル周期に相当する期間は制御信号Sを1にして出力す
る。すると、周波数比較回路11に対して基準周波数と
の比較の禁止が指示される。
【0013】次に、上述した信号再生回路14におい
て、再生信号から再生クロックCKを抽出する方法につ
いて説明する。アナログ演算器3から電圧信号VA、V
B、VC、VDを加算した(VA+VB+VC+VD)
再生信号Jを出力し、それをコンデンサCPによるAC
カップリング後、等化回路4で記録再生の周波数特性を
補償する。その後に再生信号Jが2値化回路5によって
2値化されると再生データKが得られる。その再生デー
タKをPLL回路6に入力すると、再生クロックCKが
抽出される。
【0014】図9は、そのPLL回路6の内部構成を示
すブロック図である。PLL回路6は、2値化回路26
及び立上がり検出器27と、周波数検出器20、チャー
ジポンプ21、23と、位相比較器22、ループフィル
タ24及び電圧制御発振器(VCO)25から構成され
ている。
【0015】2値化回路26は、図7のしきい電圧Vt
1を基準にウォブル信号Fを2値化し、立上がり検出器
27は、その立上がりに同期してパルスPを出力する。
周波数検出器20は、電圧制御発振器(VCO)25か
ら出力される再生クロックCKを入力して、制御信号S
が0の時に、2値化したデータのパルスPの立上がりの
時間間隔を測定し、ウォブル信号Fと再生クロックCK
の周波数を比較して、その比が分周比Nを中心とする所
定の範囲内に入っているか否かを検出する。
【0016】チャージポンプ21、23は、周波数検出
器20の検出結果にしたがって、1、0またはフロート
を出力し、ループフィルタ24は、チャージポンプ2
1、23の出力信号をそれぞれ積分して直流電圧に変換
し、再生クロックCKの周波数を制御する。このとき、
再生クロックCKとウォブル信号Fの周波数の比が分周
比Nを中心とする所定の範囲内に入るように制御され
る。その後に位相比較器22がONにされる。
【0017】位相比較器22は、ONにされると再生デ
ータKの立上がりと立下がりの両方のエッジを再生クロ
ックCKの立下がりエッジと比較し、再生データKの立
上がり又は立下りエッジが再生クロックCKの立下がり
エッジよりも進んでいるか遅れているかを検出する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したPLL回路6
は、従来、周波数検出器20において次のような問題が
あった。周波数検出器20は、上記各ADIPの一単位
の期間は、ウォブル信号Fの位相の反転に伴い制御信号
Sが1で出力されるため、一律にウォブル信号Fと再生
クロックCKの周波数の比較を禁止している。このた
め、トラックジャンプ(1つのトラックから離れた別の
トラックに移動することをいう)をした後、再生クロッ
クCKが再生データKと再同期するまでの時間が長くな
り、トラックジャンプを頻繁に繰り返すような使い方を
すると、アクセス時間が長くなるという問題があった。
また、周波数検出器20は、しきい電圧Vt1を基準に
してウォブル信号Fの周期を検出しているため、ウォブ
ル信号Fの振幅が変動してしきい電圧Vt1を超える時
間が変動すると、それに応じて測定される周期も変動す
るという問題があった。
【0019】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたものであり、情報記録媒体として光ディスク
を用いる情報記録再生装置、特にDVD−RWおよびD
VD−RAMなどの情報記録再生装置の光学ピックアッ
プが出力するアナログ信号から再生クロックを抽出する
ためのPLL回路等のPLL装置において、第一に、位
相変調ウォブル方式で記録されたディスクの再生データ
に対して、再生クロックを再び同期させるときの回復に
要する時間を短かくすること、第二に、ウォブル信号の
周期の測定精度を向上させることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、アドレス情報を表わす位相変調ウォブ
ル信号が予め記録された情報記録媒体に対する情報の記
録再生を行う情報記録再生装置のPLL装置において、
上記位相変調ウォブル信号の周期を検出して再生クロッ
クの周波数を制御させる周波数検出手段と、上記ウォブ
ル信号の位相が反転したことを検出する位相反転検出手
段と、該手段が上記ウォブル信号の位相が反転したこと
を検出したときは、上記周波数検出手段による再生クロ
ックの周波数制御を禁止させ、それ以外のときは禁止さ
せないように制御する手段とを設けたものである。
【0021】また、上記位相反転検出手段は、前記ウォ
ブル信号の位相の反転を第1と第3のしきい電圧で検出
し、前記ウォブル信号の周期をその第1と第3のしきい
電圧の中間値をとる第2のしきい電圧で検出するように
構成されているとよい。
【0022】このとき、第2のしきい電圧を、前記ウォ
ブル信号の直流電圧成分にほぼ一致するようにして設定
する設定手段を有するように構成されているとさらによ
い。
【0023】上記いずれのPLL装置においても、ウォ
ブル信号の振幅の大きさが所定の大きさになるように制
御する振幅制御手段を設けたものが好ましい。この振幅
制御手段は、AGC回路で構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明による
第1の実施形態におけるPLL回路13を設けた信号再
生回路15の内部構成を示すブロック図である。なお、
従来と同じ構成については同一の符号を付して説明す
る。
【0025】信号再生回路15は、ディテクタ1、I/
V変換器2、アナログ演算器3、等化回路4、2値化回
路5、ローパスフィルタ7と、トラッキング駆動回路
8、バンドパスフィルタ9、検出回路10、周波数比較
回路11、分周器12及びPLL回路13とから構成さ
れ、上述した従来の信号再生回路14と比較してPLL
回路13のみが異なる。その他はすべて同じ構成になっ
ている。
【0026】ディテクタ1は、図中1A、1B、1C、
1Dで示される4分割のPINダイオードで構成され、
従来と同様にグルーブ100上に集光されたビームスポ
ット102(図6参照)からの戻り光を光電変換して出
力する。I/V変換器2は、ディテクタ1から出力され
る電流を電圧に変換して、それぞれ4分割された各PI
Nダイオード1A、1B、1C、1Dに対応する電圧信
号VA、VB、VC、VDを出力する。
【0027】アナログ演算器3は、電圧信号VA、V
B、VC、VDを入力として、VA+VB−VC−VD
なる演算処理を行い、プッシュプル方式のトラッキング
誤差信号Eを出力する。このトラッキング誤差信号E
は、従来と同様にグルーブ100とビームスポット10
2の半径方向における相対的な位置関係に対応した信号
であるから、このトラッキング誤差信号Eと同時にグル
ーブ100のウォブル信号Fも再生されてその読み出し
が行われる。
【0028】ローパスフィルタ7は、アナログ演算器3
から出力されるトラッキング誤差信号Eとウォブル信号
Fを入力して、トラッキング誤差信号Eのみを出力す
る。トラッキング駆動回路8は、トラッキング誤差信号
Eを入力してトラッキング駆動信号Gを出力する。
【0029】バンドパスフィルタ(BPF)9は、帯域
の狭いウォブル信号Fを通過させるために設けられた回
路である。ウォブル信号Fをバンドパスフィルタ(BP
F)9を通過させることによって、S/N比の良好なウ
ォブル信号Fが得られる。検出回路10は、バンドパス
フィルタ9を通過したウォブル信号Fを入力してこれを
2値化し、その2値化したウォブル信号のデータ(2値
化データ)Hを周波数比較回路11に入力する。周波数
比較回路11は、分周器12から出力される基準周波数
を所定の分周比Nで分周した信号と2値化データHを比
較して光ディスクの回転を制御するスピンドルモータ制
御信号Iを出力する。基準周波数は、光ディスクにデー
タを記録する時に、記録データの出力クロックとしても
使用されるため、ウォブル信号Fと光ディスク上の記録
データとの周波数比は1:Nとなる。
【0030】上記各ADIPの一単位は、それぞれ位相
の変調によって周波数が変動し、異なった周波数になっ
ている。このため、検出回路10は、図3に示すしきい
電圧Vt1、Vt3を基準にウォブル信号の位相が反転
したことを検出すると、図示しない内部カウンタによ
り、8ウォブル周期に相当する期間は制御信号Sを1に
して出力し、周波数比較回路11に対して基準周波数と
の比較の禁止を指示するようにしている。
【0031】次に、上述した信号再生回路14におい
て、再生信号から再生クロックCKを抽出する方法につ
いて説明する。ここでいう再生信号は、光ディスクに記
録された信号の再生信号であり、アナログ演算器3で電
圧信号VA、VB、VC、VDを加算した(VA+VB
+VC+VD)再生信号Jである。
【0032】この再生信号Jは、コンデンサCPによる
ACカップリング後、等化回路4で記録再生の周波数特
性を補償する。その後、再生信号Jが2値化回路5によ
って2値化されると、2値化した再生データKが得られ
る。その2値化した再生データKをPLL回路13に入
力すると、PLL回路13から再生データKのクロック
である再生クロックCKが抽出される。
【0033】続いて、再生クロックCKを抽出するため
のPLL回路13について説明する。図2は、そのPL
L回路13の内部構成を示すブロック図である。PLL
回路13は、2値化回路30、31と、立上がり検出器
32、33と、カウンタ34、35と、比較器36、フ
リップフロップ37及び立下がり検出器38とが設けら
れ、さらに、周波数検出器20、チャージポンプ21、
23と、位相比較器22、ループフィルタ24及び電圧
制御発振器(VCO)25が設けられている。
【0034】このPLL回路13は、上述したPLL回
路6と比較して、2値化回路26と立上がり検出器27
の代わりに、2値化回路30,31、立上がり検出器3
2,33、カウンタ34,35、比較器36、フリップ
フロップ37及び立下がり検出器38が設けられている
点で異なり、検出回路10から制御信号Sを入力してい
ない点でも異なる。その他の構成はPLL回路6と同じ
である。
【0035】2値化回路30,31は、図3のタイミン
グチャートに示すように、しきい電圧Vt3、Vt1を
使用して後続の位相反転検出手段である立上がり検出器
32などによりウォブル信号Fの位相の反転を検出する
ため、しきい電圧Vt3、Vt1を基準にしてそれぞれ
ウォブル信号Fを2値化し、データ信号b3,b1を出
力する。
【0036】立上がり検出器32、33と、カウンタ3
4,35、比較器36、フリップフロップ37及び立下
がり検出器38は、ウォブル信号Fの位相の反転を検出
する位相反転検出手段であり、位相の反転を検出したと
きは、周波数検出器20による再生クロックCKの周波
数制御を禁止させ、それ以外のときは禁止させないよう
に制御する手段でもある。そのそれぞれは次のように構
成されている。
【0037】立上がり検出器32は、2値化されたデー
タ信号b3を入力して、再生クロックの周期の時間幅を
持ち、かつデータ信号b3の立上がりに同期したパルス
P3を出力する。同様に、立上がり検出器33は、デー
タ信号b1を入力してその立上がりに同期したパルスP
1を出力し、立下がり検出器38は、データ信号b1の
立下がりに同期したパルスP2を出力する。
【0038】カウンタ34,35は、立上がり検出器3
2,33が出力するパルスP3、P1をそれぞれ入力し
てそれらをカウントし、その結果を比較器36に入力す
る。比較器36は、カウンタ34,35から入力される
データを比較して、それらが一致か不一致であるかにし
たがい、0または1を出力する。フリップフロップ37
は、立下がり検出器38からの立下り検出パルスP2を
入力したときに、比較器36の出力する0または1の出
力信号Tを読み込み、それを制御信号S1として周波数
検出器20に出力する。なお、この立下り検出パルスP
2は、カウンタ34,35にも両者をリセットするリセ
ット信号Rとして入力される。
【0039】周波数検出器20は、電圧制御発振器(V
CO)25から出力される再生クロックCK、フリップ
フロップ37が出力する制御信号S1及び立上がり検出
器33から出力されるパルスP1を入力し、その制御信
号S1が0の時は、立上がり検出器33から出力される
パルスP1の立上がりの時間間隔(立上がりのエッジの
周期)を測定し、ウォブル信号Fと再生クロックCKの
周波数を比較してその比が分周比Nを中心とする所定の
範囲内に入っているか否かを検出する。それ以外の制御
信号S1が1の時は、従来と同様に周波数の比較を禁止
する。
【0040】チャージポンプ21は、上述した周波数検
出器20の検出結果にしたがって、1、0またはフロー
トを出力する。ループフィルタ24は、チャージポンプ
21の出力信号を積分して直流電圧に変換し、再生クロ
ックCKの周波数を制御する。このとき、再生クロック
CKとウォブル信号Fの周波数の比が分周比Nを中心と
する所定の範囲内に入るように制御される。その後に位
相比較器22がONにされる。
【0041】位相比較器22は、ONにされると再生デ
ータKの立上がりと立下がりの両方のエッジを再生クロ
ックCKの立下がりエッジと比較し、再生データKの立
上がり又は立下りエッジが再生クロックCKの立下がり
エッジよりも進んでいるか遅れているかを検出する。チ
ャージポンプ23は、位相比較器22の検出結果にした
がって、1、0またはフロートを出力する。すると、ル
ープフィルタ24がチャージポンプ23の出力信号を積
分して直流電圧に変換し、電圧制御発振器25から出力
される再生クロックCKの周波数と位相を制御する。
【0042】以上のようにして、この発明によるPLL
回路13は、図3に示すように、ウォブル信号の位相が
反転したときにのみ、フリップフロップ37が制御信号
S1を1にして周波数検出器20に出力することによっ
て、周波数の比較を禁止するように動作する。したがっ
て、従来のPLL回路6のように、各ADIPの一単位
の期間は、ウォブル信号の位相の反転に伴ない制御信号
Sを1にして一律に禁止する場合に比べると不感時間が
短くなり、再生クロックを再び同期させるときの回復に
要する時間を短縮することができる。
【0043】次に、この発明による第2の実施形態にお
けるPLL回路16について説明する。図4は、第2の
実施形態におけるPLL回路16の内部構成を示すブロ
ック図である。このPLL回路16は、第1の実施形態
におけるPLL回路13と比較して、2値化回路39と
立上がり検出器40が設けられ、その立上がり検出器4
0の出力を立上がり検出器33の出力の代わりに周波数
検出器20に入力している点で相違し、その他の点は同
じである。以下、同じ点の説明は省略ないし簡略化す
る。
【0044】2値化回路39は、しきい電圧Vt3と、
しきい電圧Vt1の中間値をとるしきい電圧Vt2を基
準にしてウォブル信号Fを2値化する。立上がり検出器
40は、その2値化回路39により2値化されたデータ
の立上がりに同期して、再生クロックCKの周期に相当
する時間幅のパルス信号P4を周波数検出器20に出力
する。そして、周波数検出器20は、再生クロックCK
の周波数についての上記と同様の検出を、しきい電圧V
t1ではなく、しきい電圧Vt2を入力することによっ
て行うから、ウォブル信号Fの振幅に変動があっても、
その周期の測定において、その振幅変動による影響を抑
制することができる。これによって、ウォブル信号Fの
周期の測定精度が向上する。
【0045】特に、2値化回路39が、ウォブル信号F
の直流電圧成分にほぼ一致するようにしてしきい電圧V
t2を設定する設定手段を有するようにして、しきい電
圧Vt2をしきい電圧Vt3と、しきい電圧Vt1の中
間値とせずに、バンドパスフィルタ9の基準電圧Vre
fにすると、ウォブル信号の振幅変動による影響を最小
に抑制でき、ウォブル信号の振幅変動による周期変動の
影響をさらに抑制することができる。
【0046】次に、この発明による第3の実施形態にお
けるPLL回路17について説明する。図5は、第3の
実施形態におけるPLL回路17の内部構成を示すブロ
ック図である。このPLL回路17は、第2の実施形態
におけるPLL回路16と比較して、オート・ゲイン・
コントロール(一般に「AGC」と称している)回路4
1が2値化回路30、31及び39の前段に設けられて
いる点で相違し、その他の点は同じである。以下、その
同じ点の説明は省略ないし簡略化する。
【0047】AGC回路41は、ウォブル信号Fの振幅
が所定の大きさになるように制御するための回路であ
る。このAGC回路41を2値化回路30、31及び3
9の前段に設けると、ウォブル信号Fの振幅を所定の大
きさになるように制御でき、振幅の大きさが、Vt1、
Vt3を基準にして位相の反転を検出できる範囲内に制
御されたウォブル信号Fを2値化回路30、31及び3
9に入力することができる。こうすると、ウォブル信号
Fの振幅の変動により、Vt1、Vt3を基準にして位
相の反転を検出することができなくなるという問題を回
避することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るPLL装置によれば、請求項1〜5において、各AD
IPの一単位に相当する期間において、ウォブル信号の
位相が反転した時にのみ、周波数検出器による周波数の
制御を禁止するため、不感時間を短くし、同期回復に要
する時間を短縮することができる。
【0049】また、請求項2および3に係るPLL装置
によれば、ウォブル信号の周期の測定において、第1、
第3のしきい電圧の中間値をとる第2のしきい電圧を用
いるため、ウォブル信号の振幅変動による周期変動の影
響を抑えることができ、周期の測定精度が向上する。請
求項3に係るPLL装置によれば、その影響をさらに抑
制することができる。さらに、請求項4および5に係る
PLL装置によれば、ウォブル信号の振幅が変動してし
きい電圧Vt1、Vt3では、位相の反転を検出できな
いという問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による第1の実施形態におけるPLL
回路13を設けた信号再生回路15の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図2】PLL回路13の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】位相変調したウォブル信号の波形と、PLL回
路13の内部の信号の出力タイミングの一例を示す図で
ある。
【図4】第2の実施形態におけるPLL回路16の内部
構成を示すブロック図である。
【図5】第3の実施形態におけるPLL回路17の内部
構成を示すブロック図である。
【図6】光ディスク上に形成されるグルーブとランドを
模式的に示す平面図である。
【図7】位相変調したウォブル信号の波形の一例を示す
図である。
【図8】従来の信号再生回路14の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図9】従来のPLL回路6の内部構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1:ディテクタ 2:I/V変換器 3:アナログ演算器 4:等化回路 5,30,31,39:2値化回路 7:ローパスフィルタ 8:トラッキング駆動回路 9:バンドパスフィルタ 10:検出回路 11:周波数比較回路 12:分周器 13,16,17:PLL回路 15:信号再生回路 20:周波数検出器 21,23:チャージポンプ 24:ループフィルタ 25:電圧制御発振器 32,33,40:立上がり検出器 38:立下がり検出器 36:比較器 37:フリップフロップ 41:オート・ゲイン・コントロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレス情報を表わす位相変調ウォブル
    信号が予め記録された情報記録媒体に対する情報の記録
    再生を行う情報記録再生装置のPLL装置であって、 前記位相変調ウォブル信号の周期を検出して再生クロッ
    クの周波数を制御させる周波数検出手段と、 前記ウォブル信号の位相が反転したことを検出する位相
    反転検出手段と、 該手段が前記ウォブル信号の位相が反転したことを検出
    したときは、前記周波数検出手段による再生クロックの
    周波数制御を禁止させ、それ以外のときは禁止させない
    ように制御する手段とを設けたことを特徴とする情報記
    録再生装置のPLL装置。
  2. 【請求項2】 前記位相反転検出手段は、前記ウォブル
    信号の位相の反転を第1と第3のしきい電圧で検出し、
    前記ウォブル信号の周期をその第1と第3のしきい電圧
    の中間値をとる第2のしきい電圧で検出するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録再
    生装置のPLL装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のしきい電圧を、前記ウォブル
    信号の直流電圧成分にほぼ一致するようにして設定する
    設定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の情
    報記録再生装置のPLL装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    情報記録再生装置のPLL装置において、 前記ウォブル信号の振幅の大きさが所定の大きさになる
    ように制御する振幅制御手段を設けたことを特徴とする
    情報記録再生装置のPLL装置。
  5. 【請求項5】 前記振幅制御手段をAGC回路で構成し
    たことを特徴とする請求項4に記載の情報記録再生装置
    のPLL装置。
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