JP2002208048A - ナビゲーション装置、及び記録媒体 - Google Patents

ナビゲーション装置、及び記録媒体

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JP2002208048A
JP2002208048A JP2001002776A JP2001002776A JP2002208048A JP 2002208048 A JP2002208048 A JP 2002208048A JP 2001002776 A JP2001002776 A JP 2001002776A JP 2001002776 A JP2001002776 A JP 2001002776A JP 2002208048 A JP2002208048 A JP 2002208048A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベースに記憶される情報を最新の情報
に更新して、正しい料金情報を提供するナビゲーション
装置を提供する。 【解決手段】 ナビゲーション装置1は、料金所に設置
される電子機器とETCユニット111との間で、無線
通信により通行料金収受に関する情報を送受信できる構
成とし、ナビゲーション機能により探索された推奨経路
に有料道路が含まれる場合は、その通行料金をデータベ
ース105に更新可能に記憶される通行料金情報に基づ
いて算出する。そして、出口料金所において、料金所の
電子機器から、課金される通行料金を受信して、上記算
出された通行料金と課金された通行料金が異なる場合
は、データベース105に記憶されている通行料金情報
を、ETCユニット111から入力される課金情報(通
行区間、通行料金、通行日時)に基づいて更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載されて
目的地までの推奨経路を探索するナビゲーション装置に
係り、詳細には、ETCに関する情報を利用するナビゲ
ーション装置、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車載用のナビゲーション装置は、
GPS(Global Positioning Systems)衛星から送信さ
れるGPS信号を受信して車両の現在位置を検出し、ナ
ビゲーション装置の有する自律航法ユニットにより検出
される情報、及びナビゲーション装置の記録媒体に記録
される地図情報に基づいて、車両の現在位置と地図情報
の道路形状とをマッチングさせて、ナビゲーション画面
上に車両の現在位置を地図とともに表示する。
【0003】そして、ユーザにより目的地及び各種条件
が設定されると、検出された現在位置に基づいて、目的
地までの推奨経路を設定された条件に基づいて探索す
る。ここで、各種条件とは、有料道路を通行するか、時
間を優先するか、距離を優先するか等の条件である。そ
して、探索された推奨経路を所要時間、有料道路を通る
場合は通行料金等とともにナビゲーション画面上に表示
する。
【0004】図5は、従来のナビゲーション装置10の
要部構成を示したブロック図である。図5に示すよう
に、ナビゲーション装置10は、GPSアンテナ11、
自律航法ユニット12、メインコントローラ13、読取
装置14、データベース15、操作部16、映像処理ユ
ニット17、表示器18等を備えて構成される。
【0005】具体的には、ナビゲーション装置10のメ
インコントローラ13は、GPSアンテナ11を介して
GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して車両の
絶対的な位置情報(緯度、経度)を取得し、自律航法ユ
ニット12により検出される角度変化情報及び移動距離
情報から車両の相対的な位置変化を求める。次いで、読
取装置14を介して、データベース15に記憶されてい
る地図情報を読み出して、車両の絶対的な位置情報、及
び相対的な位置変化に基づいて、地図データの道路形状
に車両の現在位置をマッチングさせる。そして、映像処
理ユニット17において、車両の現在位置を地図データ
にマッチングさせたデータを表示可能な画像データに変
換し、表示器18にナビゲーション画面として表示させ
る。
【0006】また、メインコントローラ13は、操作部
16を介して、任意の目的地や各種条件が設定される
と、現在地から目的地までの推奨経路を設定された条件
に基づいて探索する。ここで、探索された推奨経路に有
料道路が含まれる場合、メインコントローラ13は、読
取装置14を介してデータベース15から有料道路の料
金情報を取得して、推奨経路に含まれる有料道路に掛か
る通行料金を算出して、推奨経路及び料金情報等を映像
処理ユニット17において表示可能なデータに変換して
表示器18に表示させる。そして、現在地から目的地ま
で、推奨経路にしたがって道案内を行う。
【0007】一方、近年、高速道路などの有料道路の料
金を、車両を停止させることなく徴収することにより、
交通渋滞の緩和、排出ガスの低減、及び人件費削減を可
能にする自動料金収受システム(ETC:Electronic T
oll Collection Systems)が開発されている。このET
Cでは、有料道路の料金所に設置された電子機器と、車
両に搭載された電子機器との間で、車両が料金所を通過
する際に無線通信を行い、従来の通行券受渡に変わる必
要な情報の送受信を行う。
【0008】具体的には、有料道路の入口において、料
金所の電子機器は、車両検知センサで車両がゲートに接
近したのを検知すると、車種やナンバーを判別し、車両
が進入した時刻、車種、ナンバー、当該料金所等の情報
を車両の電子機器に送信する。そして、車両の電子機器
は、これらの情報を受信して記憶し、有料道路の出口の
料金所において、これらの情報を料金所の電子機器に送
信する。そして、出口料金所の電子機器は、受信した情
報から有料道路の通行料金を算出して車両に通行料金を
課金し、車両の電子機器に通行料金を含む課金情報を送
信する。このようにして、課金された通行料金は、あら
かじめ決められたクレジットカード、口座引き落とし、
プリペイドカード、後日請求書払い等の方法によって徴
収される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来のナビゲーション装置10にあっては、デー
タベース15に記憶されている有料道路の料金情報は更
新されないので、有料道路の料金が改訂された場合は、
実際の料金と異なる料金がナビゲーション画面上に表示
されるという問題があった。あるいは、料金が改定され
る度にデータベースの料金情報を利用者が更新しなけれ
ばならず、手間がかかり面倒であるという問題があっ
た。
【0010】本発明の課題は、データベースに記憶され
る情報を最新の情報に更新して、正しい料金情報を提供
するナビゲーション装置、及び記録媒体を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
現在地を検出して目的地までの推奨経路を探索するナビ
ゲーション装置(例えば、図1に示すナビゲーション装
置1)において、有料道路の通行料金を区間毎に通行料
金情報として記憶する記憶手段(例えば、図1に示すデ
ータベース105)と、前記有料道路のETCから送信
される課金情報を受信して、当該課金情報から通行料金
を取得する通行料金取得手段(例えば、図4のステップ
S201に示す処理を行うメインコントローラ103)
と、前記通行料金取得手段により取得された通行料金
と、前記記憶手段により記憶された通行料金とを比較し
て、2つの通行料金が異なる場合に、前記課金情報に基
づいて、前記記憶手段により記憶された通行料金情報を
更新する更新手段(例えば、図4のステップS205に
示す処理を行うメインコントローラ103)と、を備え
ることを特徴としている。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、現在地
を検出して目的地までの推奨経路を探索するナビゲーシ
ョン装置において、記憶手段により、有料道路の通行料
金を区間毎に通行料金情報として記憶し、通行料金取得
手段により、有料道路のETCから送信される課金情報
を受信して、課金情報から通行料金を取得し、更新手段
により、通行料金取得手段により取得された通行料金
と、記憶手段により記憶された通行料金とを比較して、
2つの通行料金が異なる場合に、課金情報に基づいて、
記憶手段により記憶された通行料金情報を更新するた
め、有料道路の料金が変更された場合でも、通行した有
料道路のETCから取得される情報に基づいてデータベ
ースの更新を行えるので、面倒な更新作業を必要としな
い。
【0013】請求項2記載の発明は、現在地を検出して
目的地までの推奨経路を探索するナビゲーション装置に
おいて、有料道路の通行料金を区間毎に通行料金情報と
して記憶する記憶手段と、前記推奨経路に有料道路が含
まれる場合に、前記記憶手段により記憶される通行料金
情報を取得して、当該有料道路の区間に対応する通行料
金を算出する通行料金算出手段(例えば、図3のステッ
プS106に示す処理を行うメインコントローラ10
3)と、前記有料道路のETCから送信される課金情報
を受信して、当該課金情報から通行料金を取得する通行
料金取得手段と、前記通行料金算出手段により算出され
た通行料金と、前記通行料金取得手段により取得された
通行料金とを比較して、2つの通行料金が異なる場合
に、前記課金情報に基づいて、前記記憶手段により記憶
される通行料金情報を更新する更新手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、現在地
を検出して目的地までの推奨経路を探索するナビゲーシ
ョン装置において、記憶手段により、有料道路の通行料
金を区間毎に通行料金情報として記憶し、通行料金算出
手段により、推奨経路に有料道路が含まれる場合に、記
憶手段により記憶される通行料金情報を取得して、有料
道路の区間に対応する通行料金を算出し、通行料金取得
手段により、有料道路のETCから送信される課金情報
を受信して、課金情報から通行料金を取得し、更新手段
により、通行料金算出手段により算出された通行料金
と、通行料金取得手段により取得された通行料金とを比
較して、2つの通行料金が異なる場合に、課金情報に基
づいて、記憶手段により記憶される通行料金情報を更新
するため、算出された通行料金と課金された通行料金を
確認することができ、料金改定があった場合に、ユーザ
にも分かりやすくデータベースの更新を行える。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記通行料金算出手段は、前記更新手段に
より更新された通行料金情報に基づいて通行料金を算出
することを特徴としている。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、通行料
金算出手段は、前記更新手段により更新された通行料金
情報に基づいて通行料金を算出するため、更新されたデ
ータベースの正確な情報に基づいて正しい通行料金を算
出して表示することができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記課金情報は、通行料金、通行
区間、通行日時のうち少なくとも1つを含むことを特徴
としている。
【0018】この請求項4記載の発明によれば、課金情
報は、通行料金、通行区間、通行日時のうち少なくとも
1つを含むため、通行した有料道路の区間毎に新しい通
行料金情報を更新できる。また、例えば、首都高速道路
のように通行区間に係わらず通行料金が一律の有料道路
の場合は、通行した区間によらず一律の通行料金の更新
を行えるので、実際には通行していない区間であって
も、新しい通行料金を表示できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図4は、本発明を適用
したナビゲーション装置の一実施の形態を示す図であ
る。
【0020】まず、構成を説明する。図1は、本実施の
形態におけるナビゲーション装置1の要部構成を示すブ
ロック図である。この図1において、ナビゲーション装
置1は、GPSアンテナ101、自律航法ユニット10
2、メインコントローラ103、読取装置104、デー
タベース105、操作部106、記憶部107、映像処
理ユニット108、表示器109、ETCアンテナ11
0、ETCユニット111等を備えて構成され、これら
各部はバスにより接続されている。
【0021】GPSアンテナ101は、GPS衛星から
送信されるGPS信号を受信するアンテナである。受信
したGPS信号は、メインコントローラ103に出力さ
れ、このGPS信号に基づいて車両の絶対的な現在位置
(緯度、経度)が検出できるようになっている。
【0022】自律航法ユニット102は、角度センサ、
距離センサ等を備えて構成される。角度センサは、車の
角速度(単位時間あたりの回転角度)を検出して、移動
方位の変化量を算出する。距離センサは、車輪の回転に
応じて出力されるパルス信号を検出して、車両の移動量
を算出する。自律航法ユニット102は、これら角速度
信号及び車速パルス信号により、車両の相対的な位置変
化を算出してメインコントローラユニット103に出力
する。
【0023】メインコントローラユニット103は、記
憶部107に記憶されている各種システムプログラムを
読み出して実行し、ナビゲーション装置1の各部を駆動
制御する。また、GPSアンテナ101、自律航法ユニ
ット102、ETCユニット111、操作部106等を
介して入力されるデータに基づいて、記憶部107に記
憶されたナビゲーション用の各種アプリケーションプロ
グラムを読み出して各種処理を実行し、処理結果を記憶
部107に記憶するとともに映像処理ユニット108に
出力して、表示器109に処理結果を表示させる。
【0024】具体的には、メインコントローラユニット
103は、記憶部107に記憶される通行料金算出処理
プログラム、データベース更新プログラムに基づいて、
後述する通行料金算出処理(図3参照)、データベース
更新処理(図4参照)を実行する。
【0025】この通行料金算出処理において、メインコ
ントローラ103は、GPSアンテナ101及び自律航
法ユニット102から入力されるデータに基づいて、車
両の現在位置を測位して、表示器109のナビゲーショ
ン画面上に表示するとともに、この現在地を出発地とし
て設定する。そして、操作部106を介して目的地及び
各種条件が設定されると、設定された条件に基づいて推
奨経路を探索する。ここで、推奨経路に有料道路が含ま
れる場合は、読取装置104を介してデータベース10
5に記憶されている通行料金情報ファイルを読み出し
て、利用する有料道路の通行料金を算出し、算出結果を
記憶部107に記憶するとともに、表示器109に表示
する。
【0026】また、データベース更新処理において、メ
インコントローラ103は、有料道路の出口料金所にお
いて、ETCユニット111を介して、課金される通行
料金を取得する。次いで、通行料金算出処理において算
出された通行料金と、出口料金所から送信される通行料
金を比較する。そして、この2つの通行料金が異なる場
合は、出口料金所から受信した料金情報を後述する通行
料金情報ファイル105aに記憶して、通行料金情報を
更新する。
【0027】読取装置104は、メインコントローラ1
03の指示に基づいて、データベース105から、所定
のデータを読み出し、メインコントローラ103に出力
する。
【0028】データベース105は、地図情報ファイ
ル、道路情報ファイル、ETC情報ファイル、施設情報
ファイル、通行料金情報ファイル等が記憶されている。
地図情報ファイルには、地図の表示に使用するデータが
記憶されている。具体的には、地図データ、道路、海、
湖などの背景データ、地名、アイコン等の文字データが
記憶されている。道路情報ファイルには、道路の属性
(道路名称、国道、県道、有料道路)、道路のつながり
等のデータが記憶されている。
【0029】ETC情報ファイルには、有料道路におけ
るETCの設置個所等が記憶されている。施設情報ファ
イルには、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、
レストラン等の情報が、50音、電話番号、施設分類等
で検索できるデータとして記憶されている。
【0030】通行料金情報ファイルには、有料道路の通
行の際に掛かる料金が、通行区間毎に記憶されている。
また、出口料金所において受信された通行料金が、通行
料金ファイルに記憶される通行料金と異なる場合は、出
口料金所において受信された通行料金が新たな通行料金
として通行料金情報ファイルに記憶される。
【0031】次に、図2を参照して通行料金情報ファイ
ルをさらに詳細に説明する。図2は、データベース10
5に記憶される通行料金情報ファイル105aの一例を
示す図である。この図2において、初めに有料道路の区
間が料金所毎に記憶されており、次いで、この区間に対
応する通行料金が記憶されている。さらに、当該区間を
車両が通行した場合、出口料金所から受信した通行料金
が既に記憶されている通行料金と異なる場合は、「ET
Cから得られた料金」として新しい通行料金が記憶され
る。そして、「ETCから得られた料金」に新しい通行
料金が記憶された場合は、「推奨経路の探索時に提示す
る料金」が「ETCから得られた料金」に更新される。
【0032】例えば、車両が有料道路の「東京⇔横浜青
葉」を通行した場合、出口料金所から受信する通行料金
は「450円」である。次いで、既に通行料金情報ファ
イル105aに記憶されている通行料金を読み出すと、
通行料金は「400円」である。そこで、出口料金所か
ら受信した「450円」がETCから得られた料金とし
て記憶され、推奨経路の探索時に提示する料金も「45
0円」に更新される。これにより、次回の経路探索にお
いて有料道路の「東京⇔横浜青葉」が使われる場合は、
通行料金として、「450円」が提示される。
【0033】操作部106は、文字キー、数字キー、検
索キーの他、ナビゲーション利用等の各種機能に対応付
けられた各種キーを備え、操作されたキーに対する操作
信号をメインコントローラ103に出力する。また、操
作部106は、必要に応じてタッチパネル等のポインテ
ィングデバイス、リモコン等の入力装置を備えるものと
してもよい。
【0034】記憶部107は、プログラムやデータ等が
あらかじめ記憶されている記録媒体(図示せず)を備
え、この記録媒体内に、メインコントローラ103によ
り実行されるナビゲーション装置1の各種アプリケーシ
ョン、及びこれらのプログラムに係るデータ等を記憶す
る。例えば、記録媒体には、上記処理を行うための通行
料金算出処理プログラム、データベース更新処理プログ
ラム等の各種プログラム、過去に検索を行った経路、過
去に車両が通行した経路、及びナビゲーション装置1の
動作に関する各種設定内容が記録された設定データ等が
記憶される。
【0035】映像処理ユニット108は、メインコント
ローラ103から入力される各種処理結果を表示器10
9に表示可能なデータに変換して、表示器109に出力
する。
【0036】表示器109は、カラー液晶ディスプレイ
により構成され、操作部106における入力内容や、メ
インコントローラ103から入力され、映像処理ユニッ
ト108で表示可能なデータとして変換されたナビゲー
ション用の表示情報を上記表示画面に表示する。
【0037】ETCアンテナ110は、有料道路の料金
所に設置された電子機器との間で、通行料金収受に必要
な情報を無線通信により送受信する。
【0038】ETCユニット111は、ETCアンテナ
110を介して送受信する通行料金収受に必要な情報を
処理するための料金収受情報処理手段である。具体的に
は、ETCユニット111は、入口料金所の電子機器か
ら送信される料金収受情報(車両が進入した時刻、車
種、ナンバー、料金所識別情報)を受信して、記憶部1
07に記憶する。次いで、出口料金所の電子機器にこれ
ら料金収受情報を送信するとともに、出口料金所の電子
機器から送信される課金情報を受信する。この課金情報
は、通行料金、通行区間、通行日時に係る情報を含んで
おり、ETCユニット111は、受信した課金情報を記
憶部107に記憶するとともに、メインコントローラ1
03に課金情報を出力する。そして、通行料金に変更が
ある場合は、この課金情報に基づいてデータベース10
5の通行料金情報が更新される。
【0039】次に、本実施の形態の動作を説明する。な
お、以下に示す図3及び図4の各フローチャートに記述
されている各機能を実現するためのプログラムは、読み
取り可能なプログラムコードの形態で記憶部107に格
納されており、メインコントローラ103は、このプロ
グラムコードに従った動作を逐次実行する。また、図示
しないCD−ROM、DVD―ROM制御部等から外部
供給されるプログラム/データを利用して本実施の形態
特有の動作を実行することも可能である。
【0040】まず、メインコントローラ103により実
行される通行料金算出処理について図3に示すフローチ
ャートを参照して説明する。まず、メインコントローラ
103は、GPSアンテナ101、自律航法ユニット1
02、データベース105から入力される各種情報に基
づいて、車両の現在位置を測位して、表示器109に地
図データとともに車両の現在地を表示する(ステップS
101)。
【0041】そして、メインコントローラ103は、目
的地及び各種条件を入力させて目的地の設定を行い(ス
テップS102)、車両の現在位置を出発地として、目
的地までの経路を各種条件に基づいて探索する(ステッ
プS103)。
【0042】次いで、メインコントローラ103は、探
索した経路に有料道路が含まれるか否かを判断する。有
料道路が含まれない場合は(ステップS104;N
O)、そのまま本通行料金算出処理を終了し、有料道路
が含まれる場合は(ステップS104;YES)、デー
タベース105内の通行料金情報ファイル105aから
通行料金情報を読み出す(ステップS105)。
【0043】さらに、メインコントローラ103は、読
み出した通行料金情報に基づいて、探索された経路に含
まれる通行区間の通行料金を算出する(ステップS10
6)。そして、算出された通行料金を記憶部107に記
憶するとともに、表示器109に表示させ(ステップS
107)、本通行料金算出処理を終了する。
【0044】次いで、メインコントローラ103によっ
て実行されるデータベース更新処理について、図4に示
すフローチャートを参照して説明する。まず、メインコ
ントローラ103は、ETCユニット111から課金情
報を取得して、課金情報に含まれる、実際に課金される
通行料金を取得する(ステップS201)。
【0045】次いで、上記通行料金算出処理において、
算出された通行料金を記憶部107から読み出し(ステ
ップS202)、出口料金所において課金された通行料
金と、通行料金算出処理において算出された通行料金が
一致するか否かを判断する(ステップS203)。
【0046】それぞれの通行料金が一致する場合は(ス
テップS203;YES)、通行料金の変更がないもの
と判断して処理を終了し、通行料金が一致しない場合は
(ステップS203;NO)、読取装置104を介し
て、通行料金情報ファイル105aから通行料金情報を
読み出す(ステップS204)。
【0047】そして、メインコントローラ103は、料
金情報ファイル105aの該当する通行区間の「ETC
から得られた料金」に新しい通行料金を記憶させ、「探
索時に提示する料金」を更新して、本データベース更新
処理を終了する(ステップS205)。
【0048】以上のように、本実施の形態のナビゲーシ
ョン装置1によれば、料金所に設置される電子機器とE
TCユニット111との間で、無線通信により通行料金
収受に関する情報を送受信できる構成とし、ナビゲーシ
ョン機能により探索された推奨経路に有料道路が含まれ
る場合は、その通行料金をデータベース105に更新可
能に記憶される通行料金情報に基づいて算出する。そし
て、出口料金所において、料金所の電子機器から、課金
された通行料金を受信して、上記算出された通行料金と
課金される通行料金が異なる場合は、データベース10
5に記憶されている通行料金情報を、ETCユニット1
11から入力される課金情報(通行区間、通行料金、通
行日時)に基づいて更新する。
【0049】また、上記実施の形態においては、経路探
索時に算出した通行料金と出口料金所で受信した通行料
金を比較する場合について述べたが、経路探索時に通行
料金を算出していない場合でも、車両が有料道路を通行
し、出口料金所で通行料金を受信した時には、常に通行
料金情報ファイル105aから通行料金情報を読み出し
て、既に記憶された通行料金と比較して通行料金情報を
更新することができる。
【0050】したがって、有料道路の料金が変更された
場合でも、ETCから取得される情報に基づいてデータ
ベースの更新を行えるので、面倒な更新作業を必要とし
ない。また、更新されたデータベースの正確な情報に基
づいて正しい通行料金を算出して表示することができる
ので、例えば、複数の推奨経路がある場合は、正しい通
行料金表示によって、最適な推奨経路を選択することが
でき、ユーザの経済的な負担を軽減することができる。
【0051】さらに、例えば、首都高速道路のように通
行区間に係わらず通行料金が一律の有料道路の場合は、
通行した区間によらず一律の通行料金の更新を行えるの
で、実際には通行していない区間であっても、新しい通
行料金を表示できる。
【0052】なお、本実施の形態における記述は、本発
明に係るナビゲーション装置の一例を示すものであり、
これに限定されるものではない。例えば、入力操作は音
声入力ができる構成としても良く、通行料金情報を音声
によって知らせる構成であってもよい。
【0053】また、更新される情報は通行料金情報に限
らず、新しく設置されたETCを通過した場合に、デー
タベースに格納されるETC情報ファイルに記憶される
情報が更新される構成であってもよい。その他、本実施
の形態におけるナビゲーション装置1の細部構成、及び
詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
適宜変更可能である。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明のナビゲーション装
置、及び請求追う5記載の記録媒体によれば、通行した
有料道路のETCから取得される情報に基づいてデータ
ベースの更新を行えるので、ユーザは面倒な更新作業を
必要としない。
【0055】請求項2記載の発明のナビゲーション装置
によれば、算出された通行料金と課金された通行料金を
確認することができ、料金改定があった場合に、ユーザ
にも分かりやすくデータベースの更新を行える。
【0056】請求項3記載の発明のナビゲーション装置
によれば、更新されたデータベースの正確な情報に基づ
いて正しい通行料金を算出して表示することができる。
【0057】請求項4記載の発明のナビゲーション装置
によれば、通行した有料道路の区間毎に新しい通行料金
情報を更新できる。また、例えば、首都高速道路のよう
に通行区間に係わらず通行料金が一律の有料道路の場合
は、通行した区間によらず一律の通行料金の更新を行え
るので、実際には通行していない区間であっても、新し
い通行料金を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態のナビゲーション
装置1の要部構成を示すブロック図。
【図2】図1のデータベース105に記憶される通行料
金情報ファイル105aの一例を示す図である。
【図3】図1のメインコントローラ103によって実行
される通行料金算出処理を示すフローチャートである。
【図4】図1のメインコントローラ103によって実行
されるデータベース更新処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】従来のナビゲーション装置10の要部構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1、10 ナビゲーション装置 11、101 GPSアンテナ 12、102 自律航法ユニット 13、103 メインコントローラ 14、104 読取装置 15、105 データベース 16、106 操作部 107 記憶部 17、108 映像処理ユニット 18、109 表示器 110 ETCアンテナ 111 ETCユニット 105a 通行料金情報ファイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現在地を検出して目的地までの推奨経路を
    探索するナビゲーション装置において、 有料道路の通行料金を区間毎に通行料金情報として記憶
    する記憶手段と、 前記有料道路のETCから送信される課金情報を受信し
    て、当該課金情報から通行料金を取得する通行料金取得
    手段と、 前記通行料金取得手段により取得された通行料金と、前
    記記憶手段により記憶された通行料金とを比較して、2
    つの通行料金が異なる場合に、前記課金情報に基づい
    て、前記記憶手段により記憶された通行料金情報を更新
    する更新手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】現在地を検出して目的地までの推奨経路を
    探索するナビゲーション装置において、 有料道路の通行料金を区間毎に通行料金情報として記憶
    する記憶手段と、 前記推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記記憶手
    段により記憶される通行料金情報を取得して、当該有料
    道路の区間に対応する通行料金を算出する通行料金算出
    手段と、 前記有料道路のETCから送信される課金情報を受信し
    て、当該課金情報から通行料金を取得する通行料金取得
    手段と、 前記通行料金算出手段により算出された通行料金と、前
    記通行料金取得手段により取得された通行料金とを比較
    して、2つの通行料金が異なる場合に、前記課金情報に
    基づいて、前記記憶手段により記憶される通行料金情報
    を更新する更新手段と、 を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】前記通行料金算出手段は、前記更新手段に
    より更新された通行料金情報に基づいて通行料金を算出
    することを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装
    置。
  4. 【請求項4】前記課金情報は、通行料金、通行区間、通
    行日時のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請
    求項1または2記載のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】現在地を検出して目的地までの推奨経路を
    探索するナビゲーション装置を制御するためのコンピュ
    ータが実行可能なプログラムを格納した記録媒体におい
    て、 有料道路の通行料金を区間毎に通行料金情報として記憶
    するためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 前記有料道路のETCから送信される課金情報を受信し
    て、当該課金情報から通行料金を取得するためのコンピ
    ュータが実行可能なプログラムコードと、 前記通行料金取得手段により取得された通行料金と、前
    記記憶手段により記憶された通行料金とを比較して、2
    つの通行料金が異なる場合に、前記課金情報に基づい
    て、前記記憶手段により記憶された通行料金情報を更新
    するためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記録媒
    体。
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