JP2004144537A - 経路選択システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は乗客を、乗客の要求する目的地に移送する車両に搭載される経路選択システムであって、演算装置(10)と、目的地の情報が入力される入力装置(60又は50)と、乗客に情報を表示する乗客用表示装置(60)と、地図データ(21)、通行時間データ(23)、料金データ(22)を記憶する記憶部(20)と、車両の位置を検知する位置検出部(32、30、11)と、を具備する。
演算装置(10)は、地図データ(21)を参照して、位置検出部(32、30、11)が検知した現在地から目的地までの経路を演算し、通行時間データ(23)を参照して経路の所要時間を演算し、さらに、料金データ(22)を参照して、経路におる距離および所要時間から予想される予想料金を演算し、乗客用表示装置(60)が経路、所要時間、予想料金を表示するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、経路選択システムに関し、特にタクシーの乗客が、乗客の要求にあった経路を選択することができる経路選択システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
タクシーに乗った時に、現在地から乗客が指定した目的地までの経路は、タクシーの運転手によって決められる場合が多い。
運転手は選択可能な経路が複数有る場合に、どの経路が最も乗客の要求に合致しているか分からない場合がある。
また、タクシーの乗客は、目的地が初めて行く場所や土地勘のない場所の場合、目的地までどのくらいの時間および料金が掛かるか知らず、不安である場合がある。さらに、運転手が正しい経路を選択しているか不安を感じる場合がある。
【0003】
タクシーの乗客の経路に対する要求は、移動時間が短い経路、料金が安い経路、景色が良い経路、もしくは特定の場所や物の近くを通る経路などと多様である場合がある。しかし、乗客は経路付近の情報や、経路の違いによる料金差や所要時間差がわからず、運転手に経路を任せてしまう場合がある。さらに、乗客は、有料道路を通るかといった質問を運転手から聞かれた場合、どれだけ通行料金が掛かり、どれだけ時間が短縮されるかといった情報を具体的に知りたいが、運転手は具体的に説明することが難しい。
【0004】
また、タクシーの運転手が目的地までの経路を知らない場合がある。運転手も乗客も目的地までの経路を知らない場合、誤った経路もしくは無駄のある経路が選択される場合がある。
さらに、乗客が運転手に経路を説明しながら目的地に移動する場合がある。乗客の指示で経路を選択する場合、乗客の指示が遅いと急激な進路変更が発生して危険な場合がある。
【0005】
GPS装置を具備したタクシーが、目的地と現在地をセンターに送信し、センターが受信した当該タクシーの現在地と目的地から最適ルートを算出して当該タクシーに送信する、輸送サービスシステムの発明が開示されている(特許文献1)。
【0006】
現在地と目的地から経路を算出し、さらにVICS情報を受信して、その経路の所要時間を交通情報に基づいて算出し、算出した所要時間を経路と対応させて表示する情報提供装置の発明が開示されている(特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−331894号公報
【特許文献2】
特開2000−180189号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タクシーの乗客が、要求に合った経路を選択することができる経路選択システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、通行記録および交通情報に基づいて経路の予想所要時間を演算し、更に経路と予想所要時間から予想料金を演算し、予想所要時間と予想料金を乗客に表示することができる経路選択システムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、複数の経路に対して、予想所要時間、予想料金、経路周辺情報の少なくともいずれかを表示して、乗客が経路を選択することができる経路選択システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
本発明は乗客を、乗客の要求する目的地に移送する車両に搭載される経路選択システムであって、演算装置(10)と、目的地の情報が入力される入力装置(60又は50)と、乗客に情報を表示する乗客用表示装置(60)と、地図データ(21)、通行時間データ(23)、料金データ(22)を記憶する記憶部(20)と、車両の位置を検知する位置検出部(32、30、11)と、を具備する。
演算装置(10)は、地図データ(21)を参照して、位置検出部(32、30、11)が検知した現在地から目的地までの経路を演算し、通行時間データ(23)を参照して経路の所要時間を演算し、さらに、料金データ(22)を参照して、経路における距離および所要時間から予想される予想料金を演算し、乗客用表示装置(60)が経路、所要時間、予想料金を表示するように制御する。
【0011】
本発明の経路選択システムで演算される予想料金は、さらに、経路に含まれる有料道路の使用情報と料金データ(22)を参照して演算される。
【0012】
本発明の経路選択システムにおける、通行時間データ(23)は、通行記録テーブル(24)と通行時間テーブル(25)を具備する。
通行記録テーブル(24)は、当該車両が移動した移動区間内の所定の区間である単位区間と単位区間毎の所要時間、および移動日時を含む情報を記録する。通行時間テーブル(25)は、単位区間毎および時刻区分毎に所要時間を含む情報を記録する。
演算装置(10)は、位置検出部(32、30、11)が検出した位置の変化から、移動区間内の単位区間毎に所要時間を算出して移動日時と関連付けて通行記録テーブル(24)に記録し、さらに、通行記録テーブル(24)に記憶された所要時間を、単位区間毎および移動時刻が含まれる時刻区分毎に通行時間テーブル(25)に記録する。
【0013】
本発明の経路選択システムにおける地図データ(21)の所定の交差点に識別番号が付けられ、単位区間は、2つの交差点の間である。
【0014】
本発明の経路選択システムは、さらに、交通情報配信システム(81)から交通情報を受信する通信部(31、30)を具備する。
演算装置(10)は、所要時間を、交通情報配信システム(81)から受信した交通情報を参照して補正する。
【0015】
本発明の経路選択システムは、さらに、複数の車両から通行記録を受信して、所要時間が単位区間毎および移動時刻が含まれる時刻区分毎に記憶される中央通行時間テーブルを作成する中央管理センタ(82)と通信するセンタ通信部(31、30)を具備する。
センタ通信部(31、30)は、当該車両の通行記録を中央管理センタ(82)に送信し、中央管理センタ(82)は、中央通行時間テーブルに、複数の車両から受信した通行記録を記録し、さらに、センタ通信部(31、30)は、中央管理センタ(82)から中央通行時間テーブルの情報を受信して、当該車両の通行時間テーブル(25)に記録する。
【0016】
本発明の経路選択システムの入力装置(60又は50)は乗客用表示装置(60)が具備するタッチパネル、音声認識装置、キーボード、データ読取装置の少なくともいずれかである。データ読取装置はICカードや携帯電話に記録されている情報を読み出す装置である。
【0017】
本発明の経路選択システムの演算装置(10)は、車両が移動中に、位置検出部(32、30、11)で検出した位置と選択された経路とを、表示するように表示装置(60)を制御する。
【0018】
本発明の経路選択システムは、さらに、運転手用表示装置(50)を具備する。
運転手用表示装置(50)は、乗客に選択された経路を運転手に表示する。
【0019】
本発明の経路選択システムにおける車両は、タクシーである。
【0020】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明による経路選択システムの実施の形態が以下に説明される。
【0021】
図1は、経路選択システムの概要を示す。
図2は、経路選択システムの構成を示す
図1及び図2を参照して、経路選択システムの構成が説明される。
経路選択システムは、タクシーなどの乗客を目的地まで料金を得て移動するための車両1に搭載される。経路選択システムは、演算装置10、記憶装置20、通信装置30、アンテナ30、GPSアンテナ32、運転手用表示装置40、運転手用入力装置50、乗客用表示装置60、乗客用入力装置70を具備する。
【0022】
演算装置10は、タクシーなどの車両1に搭載されるCPUを具備する演算装置で、位置算出部11およびルート検出部12を含む。
位置算出部11は、GPS衛星83よりGPSアンテナを介して受信した位置信号から、現在地を演算する。ルート算出部12は、地図データ21を使用して、現在地から目標位置までの適当な経路を含む経路情報を作成する。さらに、ルート算出部12は、乗客が要求する項目に沿った経路情報を複数作成することができる。経路情報の作成方法は後述される。
【0023】
演算装置10は、運転手用表示装置40、乗客用表示装置60の表示制御を行い、かつ、運転手用入力装置50、乗客用入力装置70からの入力情報の処理を行う。
さらに、演算装置10は、現在地の変化から移動区間を認識し、移動区間を地図データ21上の単位区間毎に認識して、通過した単位区間毎の所要時間を算出する。
演算装置10は、単位区間と単位区間を移動した時間である所要時間、移動した日時(日付および時刻、以下同じ)を関連付けて、通行記録テーブル24に記録する。さらに、演算装置10は、通行記録テーブル24のデータを、対応する単位区間および通行時間帯毎に通行時間テーブル25に記録する。
【0024】
演算装置10は、ルート検出部12が作成した経路情報から、その経路に含まれる単位区間および現在の時刻から通行時間テーブル25を検索して、単位区間毎の予想所要時間を取得し、経路内の単位区間の予想所要時間を合計して、その経路の予想所要時間を算出する。予想所要時間の算出時に、交通情報配信システム81から受信した渋滞情報に例示される交通情報が使用される場合がある。
もしくは、通行時間テーブル25には、過去に走行した経路毎に所要時間が記録され、演算装置10は、同じ経路もしくは近い経路の所要時間を検索して、予想所要時間を算出する。
【0025】
さらに、演算装置10は、ルート検出部12が作成した経路の予想料金を算出する。タクシーの料金は、走行距離と走行時間に関係する場合があるので、演算装置10は、料金の算出方法を含む料金データ22を参照して、地図データ21から求められる経路の距離と、予想所要時間から予想料金を算出する。経路中に有料道路がある場合は、料金データ22を参照して、使用される有料道路の区間の料金が予想料金に加算される。
【0026】
さらに、演算装置10は、地図データ21に含まれる観光、史跡、名物を含む地域情報から、経路に近いものを検索することができる。
【0027】
演算装置10は、経路情報、予想所要時間、予想料金と経路に関連する地域情報を乗客用表示装置60に表示させる。さらに、経路情報、予想所要時間、予想料金と経路に関連する地域情報を運転手用表示装置50に表示するように制御することができる。
【0028】
記憶装置20は、車両1に搭載されるハードディスクなどの記憶装置に例示され、地図データ21、料金データ22、通行時間データ23を記憶する。
【0029】
地図データ21は、道路の位置および距離の情報と、地図上の位置と住所、郵便番号、電話番号のいずれかを含む位置を特定する情報を含む。目的地の位置を特定する情報が検索されることで、目的地の地図上の位置が特定される。また、地図データ21は、有料道路の位置や区間を特定する情報を含む。
さらに、地図データ21に含まれる道路の情報は、図5に示される交差点番号の情報を含む。各交差点には交差点番号が付けられている。交差点と交差点の間を単位区間とする。
さらに、単位区間は次に進行する単位区間への進行方向により、分けられる場合がある。具体的には、同じ単位区間であっても、直進や左折に対して、右折に時間が掛かる場合があるので、その単位区間を右折する場合と直進する場合を区別する方が好ましい場合があるからである。
【0030】
料金データ22は、走行距離と走行時間により料金を求める関係式、および有料道路の区間と通行料金のデータを含む。
【0031】
通行時間データ23は、通行記録テーブル24と通行時間テーブル25を含む。
通行記録テーブル24の例が図3に示される。
通行記録テーブル24は、車両1が移動することにより、演算装置10からデータが書き込まれる。通行記録テーブル24は、通過した単位区間24aを交差点番号と交差点番号で記録する。単位区間24aは進行方向を識別するために、始点の交差点番号と終点の交差点番号が区別できるように記録されることが好ましい。
さらに、単位区間24aの通行の所要時間24b、日時24c、タクシーの識別番号である通過車両番号24dが記録される。
通行記録テーブル24のデータは、中央管理センタ82に送信され、複数の車両のデータが集められて中央通行時間テーブルが作成される場合がある。車両は、中央通行時間テーブルから通行時間テーブル25に記録される情報を取得する場合がある。複数の車両のデータを集積して配信することで、その車両が通行していない単位区間のデータを取得することができる。
また、当該車両が、特定のエリアの情報しか記憶していない場合、中央管理センタ82から必要な情報を取得できる。
通行記録テーブル24には、単位区間毎の所要時間ではなく、過去に使用した経路の所要時間が記録される場合がある。
【0032】
通行時間テーブル25の例が図4に示される。
通行時間テーブル25は、地図データ21に対して設定されている単位区間25a、曜日25b、時間帯25cの欄を含む。演算装置10は、通行記録テーブル24から単位区間25a、曜日25b、時間帯25cが対応する欄に、所要時間25d、日時25e、通過車両番号25fを記録する。
演算装置10は、通行時間テーブル25に所定の区間の情報がない場合もしくは、情報が一定期間経過していることに例示される信頼性の高い情報がない場合、中央管理センタ82の中央通行時間テーブルから、通行時間テーブル25に記憶される他車の所要時間25d、日時25e、通過車両番号25fを入手して、通行時間テーブル25に記録する場合がある。
【0033】
時間帯25cや曜日25bにより単位区間を通過する所要時間が変化する場合があるので、時間帯25cや曜日25bごとに所要時間25dが記録されることが好ましい。曜日25cは月〜金、土、日で分けることもできる。さらに、ゴールデンウイーク、定期的に行われる祭りやイベントの日、天気のよい日、悪い日の情報を含めて分けることもできる。
【0034】
所要時間25dの記録方法として、正確なデータを残すために、最新の情報を記録する方法、前回までの記録と平均して記録する方法、過去数回分の記録の最大と最小を削除して平均を記録する方法が例示される。
【0035】
通行時間テーブル25は、単位区間毎の所要時間ではなく、過去に使用した経路、もしくは高頻度で使用される経路毎に所要時間が記録される場合がある。
【0036】
演算装置10は、通行時間テーブル25を参照して、作成された経路内の単位区間の所要時間25dを取得する。取得された所要時間25dは、交通情報配信システム81から受信した交通情報により補正される場合がある。交通情報配信システム81から配信される交通情報は、所定の場所から別の所定の場所までの通行時間を含む。
【0037】
通信装置30は、車両1に搭載される無線通信のための設備で、車両1外の設備と無線通信に使用される。通信装置30は、アンテナ31を介して、交通情報配信システム81からの交通情報を受信し、交通情報を演算装置10に送ることができる。さらに、通信装置30は、アンテナ31を介して中央管理センタ82へ通行記録テーブル24のデータを送信し、中央管理センタ82から他車データを通行記録テーブル24のデータを、通行時間テーブル25に記録されるデータとして受信することができる。
さらに、通信装置30は、GPSアンテナ32を介してGPS衛星83からの位置信号を受信する。位置信号により受信した位置を現在地として特定することができる。
【0038】
アンテナ30は、交通情報配信システム81、通常管理センタ82との地上波の送受信に使用される。
【0039】
GPSアンテナ32は、GPS衛星から位置信号を受信して、通信装置31に送信する。
【0040】
運転手用表示装置40は、タクシー1の運転手が運転席2から見える位置に設置される液晶ディスプレイに代表され、タクシー1の運転手に経路の表示や情報の表示を行う。乗客用表示装置60へ表示された経路の選択肢および乗客の選択した経路が表示される場合がある。さらに、経路の周辺情報や渋滞情報が表示される場合もある。
【0041】
運転手用入力装置50は、目的地を指定する情報、乗客が選択する経路の条件、乗客が選択した経路の選択を、運転手が聞いて入力する場合に使用される。
運転手用入力装置50は、運転手用表示装置40と一体になったタッチパネル装置、キーボード・マウスによる入力装置、音声入力装置の少なくともいずれかが使用できる。
【0042】
乗客用表示装置60は、乗客座席3の前に設置される液晶ディスプレイに代表され、タクシー1の乗客に経路の表示や情報の表示を行う。さらに、経路の周辺情報や渋滞情報が表示される場合も有る。
乗客用表示装置60に表示される画面の例は、後述される。
【0043】
乗客用入力装置70は、目的地を指定する情報、乗客が選択する経路の条件、乗客が選択した経路の選択を、乗客が入力する場合に使用される。
乗客用入力装置70は、乗客用表示装置60と一体になったタッチパネル装置、キーボード・マウスによる入力装置、音声入力装置の少なくともいずれかである。さらに、乗客の保持するICカード等から、目的地情報を読み取るデータ読取装置の場合もある。乗客は、一度選択した経路をICカードに記録して、次回以降、ICカードを読み取らせることでデータ読取装置から情報を入力することができる。さらに、乗客は目的地を特定する情報をインターネットから入手してICカードに記録し、タクシー内でICカードを読み取らせることで目的地の指定ができる。データ読取装置は、ICカードの代わりに、記憶装置を具備した携帯電話からデータを読み取るように構成することもできる。インターネット通信ができる携帯電話の場合は、インターネットから入手した目的地の情報を携帯電話の端子とデータ読取装置の端子を接続して、乗客用入力装置70から入力することもできる。
【0044】
次に、図6、図7、図8に示される乗客用表示装置60の画面の例が説明される。
タクシー1に乗客が乗ると、乗客座席3の前方に設置された乗客用表示装置60に、図6に例示される画面が表示される。
画面は、地図情報61、目的地入力方法選択欄62、最低料金経路63a、最速経路選択63b、おまかせ選択63cを含む経路選択条件欄が表示される。
地図情報61には、現在地が示されることが好ましい。
【0045】
乗客は目的地入力方法選択欄62から、電話番号入力、郵便番号/住所入力、地図上をタッチして選択するタッチパネル入力、ICカードを読み込ませるICカード入力のいずれかを選択する。
地図上をタッチして目的地を選択する場合は、地図情報61の表示は、地図の縮尺や表示範囲を変更できる手段を有することが好ましい。
【0046】
図7では電話番号を、タッチパネルで選択する場合が例示される。
乗客が、目的地入力方法選択欄62の電話番号を画面タッチして選択すると、電話番号表示欄65と画面上に数字キー64が表示される。乗客は数字キー64をタッチして目的地の電話番号を入力する。入力された電話番号は、電話番号表示欄65に表示される。電話番号が入力されることで、演算装置10は地図データ10を検索して目的地の位置を認識することができる。但し、地図データ上の目的地の特定は、公知の技術を使用することができる。
さらに、乗客は経路選択条件欄から、最低料金経路63a、最速経路選択63b、おまかせ選択63cのいずれかを選択する。
最低料金経路63aが選択されると、目的地までの最低料金となると予想される経路、もしくは、料金が安いと予想される経路のいくつかの候補経路が検索される。
最速経路選択63b選択されると、目的地までの最短時間となると予想される経路、もしくは、所要時間が短いと予想される経路のいくつかの候補経路が検索される。
おまかせ選択63c選択されると、目的地までの低料金の経路、短時間の経路、人気コースが混合して経路が検索される。
選択される経路は各経路選択条件において、数件の候補が検索されることが好ましい。
【0047】
目的地の情報が入力され、経路選択条件が選択されることにより、画面の地図情報61上に経路の候補表示と経路の情報欄67a〜67cが表示される。
経路と経路の情報欄が表示された画面の例が、図8に示される。
地図情報61には、現在地および目的地と、経路番号がわかるように各経路が表示される。本例では、経路として、ルート1(66a)、ルート2(66b)、ルート3(66c)の3候補が表示されている。現在地は○で、目的地は星型で示されている。
地図情報61は、目的地の位置に合わせて表示縮尺が変更されることが好ましい。
【0048】
さらに、各経路の情報欄67a〜67cが示される。情報欄67a〜67cは、経路番号、経路の概要、予想所要時間、予想料金、ルートのポイント(特徴)を含む。乗客は、経路の候補の中から最も要求に合うものを乗客用入力装置70で選択する。もしくは、経路の候補の中から最も要求に合うものを運転手に告げ、運転手が運転手用入力装置50から選択する。
ルートのポイント(特徴)は、所要時間が短いこと、料金が安いこと、近くを通る観光地もしくは景色の良い場所の情報のいずれかを含む。
【0049】
タクシーの移動中は、乗客用表示装置60に表示される地図情報61上に、現在地が表示されることが好ましい。乗客が選択した経路の表示上を現在地の表示が移動することで、乗客は指定通りに移動していることが確認でき、安心できる。
【0050】
次に演算装置10の経路選択の動作について説明される。
演算装置10は、乗客または運転手の入力により、現在地と目的地を認識し、さらに乗客の経路に対する要求を含む経路選択条件を取得する。
演算装置10は、現在地と目的地を含む範囲の地図データ21を取得する。
演算装置10は、地図データ21から、距離地図データ、時間地図データもしくは料金地図データを作成する。距離地図データ、時間地図データおよび料金地図データは、図形でなくデータの集合でもよい。
【0051】
距離地図データは、地図データ21に記録されている、現在地と目的地を含む所定の範囲内の単位区間の距離と単位区間の接続関係を含むデータである。
時間地図データは、通行時間テーブル25から、該当する時間帯および曜日の所要時間が取得され、範囲内の地図データ21の各単位区間に関連付けて作成される、現在地と目的地を含む所定の範囲内の単位区間の所要時間と単位区間の接続関係を含むデータである。
料金地図データは、料金データ22を参照して、距離地図デーと時間地図データから作成される、現在地と目的地を含む所定の範囲内の単位区間の予想料金と単位区間の接続関係を含むデータである。
乗客により最低料金経路検索が選択された場合、演算装置10は、料金地図データから最短ルートを選択することで、最低料金になると予想される経路を検索することができる。第2、第3の候補は、料金地図データ上で順番に短いルートである。
乗客により最速経路検索が選択された場合、演算装置10は、時間地図データから最短ルートを選択することで、所要時間が最短になると予想される経路を検索することができる。第2、第3の候補は、時間地図データ上で順番に短いルートである。
演算装置10が人気経路や観光経路を検索する場合は、現在地と目的地の間にある、地図データ21に含まれる人気場所や観光場所が検索される。
【0052】
上記に示された経路選択システムが使用されることで、タクシーの乗客は自分の要求に応じた経路を選択することができる。さらに、乗客は所要時間および料金が予想できるので安心できる。
さらに、乗客は目的地を運転手に説明する労力が低減される。さらに、タクシーの運転手は、経路を説明する労力、もしくは複数ある経路の違いを詳細に口頭で説明する労力が低減される。
【0053】
【発明の効果】
本発明の経路選択システムは、タクシーの乗客が、要求に合った経路を選択することができる。
本発明の経路選択システムは、通行記録および交通情報に基づいて経路の予想所要時間を演算し、更に経路と予想所要時間から予想料金を演算し、予想所要時間と予想料金を乗客に表示することができる。
本発明の経路選択システムは、複数の経路に対して、予想所要時間、予想料金、経路周辺情報の少なくともいずれかを表示して、乗客に経路を選択させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の経路選択システムの概要を示す図である。
【図2】図2は、本発明の経路選択システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、通行時間データに記録される通行記録テーブルの例を示す。
【図4】図4は、通行時間データに記録される通行時間テーブルの例を示す。
【図5】図5は、地図データとそれに含まれる交差点番号の例を示す。
【図6】図6は、乗客用表示装置に表示される選択画面の例を示す。
【図7】図7は、乗客用表示装置に表示される選択画面に画面タッチで数字を入力する表示の例を示す。
【図8】図8は、選択画面で、おまかせ選択を選択した時に表示されるルートの例を示す。
【符号の説明】
1 タクシー
2 運転手座席
3 乗客座席
10 演算装置
11 位置算出部
12 ルート算出部
20 記憶部
21 地図データ
22 有料道路料金データ
23 通行時間データ
24 通行記録テーブル
24a 区間(交差点番号―交差点番号)
24b 所要時間
24c 日時
24d 通過車両番号
25 通行時間テーブル
25a 区間(交差点番号―交差点番号)
25b 曜日
25c 時間帯
25d 所要時間
25e 日時
24f 通過車両番号
30 通信装置
31 アンテナ
32 GPSアンテナ
40 運転手用表示装置
50 運転手用入力装置
60 乗客用表示装置
70 乗客用入力装置
81 交通情報配信システム
82 中央管理センタ
83 GPS衛星
Claims (10)
- 乗客を、前記乗客の要求する目的地に移送する車両に搭載される経路選択システムであって、
演算装置と、
前記目的地の情報が入力される入力装置と、
前記乗客に情報を表示する乗客用表示装置と、
地図データ、通行時間データ、料金データを記憶する記憶部と、
前記車両の位置を検知する位置検出部と、
を具備し、
前記演算装置は、前記地図データを参照して、前記位置検出部が検知した現在地から前記目的地までの経路を演算し、前記通行時間データを参照して前記経路の所要時間を演算し、さらに、前記料金データを参照して、前記経路における距離および前記所要時間から予想される予想料金を演算し、前記乗客用表示装置が前記経路、前記所要時間、前記予想料金を表示するように制御する、
経路選択システム。 - 前記予想料金は、さらに、前記経路に含まれる有料道路の使用情報を参照して演算される、
経路選択システム。 - 前記通行時間データは、通行記録テーブルと通行時間テーブルを具備し、
前記通行記録テーブルは、当該車両が移動した移動区間内の所定の区間である単位区間と前記単位区間毎の所要時間、および移動日時を含む情報を記録し、
前記通行時間テーブルは、単位区間毎および時刻区分毎に前記所要時間を含む情報を記録し、
前記演算装置は、さらに、前記位置検出部が検出した位置の変化から、移動区間内の前記単位区間毎に所要時間を算出して移動日時と関連付けて前記通行記録テーブルに記録し、さらに、前記通行記録テーブルに記憶された前記所要時間を、前記単位区間毎および前記移動時刻が含まれる時刻区分毎に前記通行時間テーブルに記録する、
請求項1または2に記載された経路選択システム。 - さらに、前記地図データの所定の交差点に識別番号が付けられ、
前記単位区間は、2つの前記交差点の間である、
請求項3に記載された経路選択システム。 - さらに、交通情報配信システムから交通情報を受信する通信部を具備し、
前記演算装置は、前記所要時間を、前記交通情報配信システムから受信した前記交通情報を参照して補正する、
請求項1〜4のいずれかに記載された経路選択システム。 - さらに、複数の車両から前記通行記録を受信して、前記所要時間が前記単位区間毎および前記移動時刻が含まれる時刻区分毎に記憶される中央通行時間テーブルを作成する中央管理センタと通信するセンタ通信部を具備し、
前記センタ通信部は、当該車両の前記通行記録を前記中央管理センタに送信し、
前記中央管理センタは、前記中央通行時間テーブルに、複数の前記車両から受信した通行記録を記録し、
さらに、前記センタ通信部は、前記中央管理センタから前記中央通行時間テーブルの情報を受信して、当該車両の前記通行時間テーブルに記録する、
請求項1〜5のいずれかに記載された経路選択システム。 - 前記入力装置は前記乗客用表示装置が具備するタッチパネル、音声認識装置、キーボード、データ読取装置の少なくともいずれかである、
請求項1〜6のいずれかに記載された経路選択システム。 - 前記演算装置は、前記車両が移動中に、前記位置検出部で検出した位置と選択された前記経路を表示するように前記表示装置を制御する、
請求項1〜7のいずれかに記載された経路選択システム。 - さらに、運転手用表示装置を具備し、
前記運転手用表示装置は、前記乗客に選択された経路を運転手に表示する、
請求項1〜8のいずれかに記載された経路選択システム。 - 前記車両は、タクシーである、
請求項1〜9のいずれかに記載された経路選択システム。
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