JP2002207059A - 電力ケーブルの絶縁劣化診断方法 - Google Patents

電力ケーブルの絶縁劣化診断方法

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JP2002207059A
JP2002207059A JP2001003986A JP2001003986A JP2002207059A JP 2002207059 A JP2002207059 A JP 2002207059A JP 2001003986 A JP2001003986 A JP 2001003986A JP 2001003986 A JP2001003986 A JP 2001003986A JP 2002207059 A JP2002207059 A JP 2002207059A
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insulating layer
power cable
insulation
cable
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JP2001003986A
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Nobuhiko Sato
伸彦 佐藤
Iwao Otaka
巖 大高
Ataru Sakamoto
中 坂本
Masafumi Ueno
雅史 上野
Satoru Koizumi
覚 小泉
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高いCVケーブル1の絶縁劣化診断
方法を実現する。 【解決手段】 実際に測定した直流漏れ電流Id を表す
信号i0 (t)を、この直流漏れ電流Id を測定する回
路の持つ応答遅れの影響を取り除いた信号ii (t)に
変換する。この変換後の信号ii (t)が時間tの経過
と共に徐々に不規則に変化する変動成分を観察する事に
より、上記CVケーブル1の劣化の程度を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る電力ケーブル
の絶縁劣化診断方法は、ゴム・プラスチック絶縁電力ケ
ーブル、代表的には架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル
(以下「CVケーブル」とする。)の絶縁劣化状態を診
断する為に利用する。特に、本発明の電力ケーブルの絶
縁劣化診断方法は、22kVCVケーブルの様な、長尺な
ケーブル線路を有する(継ぎ目のない1本のCVケーブ
ルが長い)CVケーブルの絶縁劣化状態を診断する為に
有効である。
【0002】
【従来の技術】CVケーブルが浸水状態或は多湿状態で
使用される場合に発生する水トリーは、電気トリーに結
び付いて絶縁破壊を起こし、送電事故の原因になる。従
って、水トリー等の劣化部の存在に基づくCVケーブル
の絶縁の劣化状態を予め知っておく事は、送電線の事故
発生を防止する為に重要である。この様な目的でCVケ
ーブルの絶縁劣化を診断する方法として従来から、例え
ば電気学会技術報告第502号第11頁等に記載された
方法が知られている。
【0003】この電気学会技術報告第502号第11頁
等に記載された従来方法の第1例は、CVケーブルのケ
ーブル導体と絶縁層の外周との間に直流電圧を印加した
状態で、この絶縁層を通じて流れる直流漏れ電流Id
急激な変動成分(キック)を検出し、この絶縁層の劣化
を診断するものである。即ち、絶縁層中に電極間を橋絡
する水トリーが存在すると、この絶縁層を通じて流れる
上記直流漏れ電流Idは、図5に示す様に短時間(例え
ば1秒以内)の間に急激に変化する。従って、上記直流
漏れ電流Id 中に表われる、キックと呼ばれる急激な変
化を観察すれば、上記水トリーによる上記CVケーブル
の絶縁層の劣化を診断できる。この様な診断方法は、例
えば6.6kVCVケーブルの絶縁劣化を診断するには有
用であると考えられ、一部で利用されている。
【0004】ところが、上述の様なキックは、6.6kV
CVケーブルの様に、比較的ケーブル線路長が短いCV
ケーブルの直流漏れ電流Id には現れるが、22kVCV
ケーブルの様に、ケーブル線路長が長いCVケーブルの
直流漏れ電流Id には、図6に示す様に、現れない。即
ち、22kVCVケーブルの様にケーブル線路長が数kmと
長いと、これに伴って絶縁層の静電容量Cが大きくな
る。この為、この静電容量Cと直流電源の内部抵抗R0
とから成る、直流漏れ電流Id を測定する回路の応答時
定数τs (=C・R0 )が増大する。この結果、この上
記直流漏れ電流I d が平滑化されて、上述の図6に示し
た様に、上記キックが現れなくなる。従って、このキッ
クを利用する診断方法では、22kVCVケーブルの絶縁
状態を診断できない。
【0005】この様な事情に鑑みて、特開平11−27
1386号公報には、直流漏れ電流Id の大きさが時間
の経過と共に徐々に不規則に変化する揺らぎ成分を観察
する事により、上記絶縁層の劣化を診断する方法が記載
されている。即ち、絶縁層が劣化した22kVCVケーブ
ルに直流電圧を印加した場合に、この22kVCVケーブ
ルの絶縁層を通じて流れる直流漏れ電流Id は、図6〜
7に示す様になる。この直流漏れ電流Id には、図6に
示す様に、前述した従来方法が絶縁劣化の診断に利用し
ていたキックは表われていないが、図7の拡大図に示す
様に、1分前後の周期で緩やかに且つ不規則に変動す
る、0.1μAオーダの微小な電流の変動成分、即ち揺
らぎ成分が存在する。
【0006】尚、水トリーにより絶縁が劣化したCVケ
ーブルに直流電圧を印加した場合に観察される直流漏れ
電流Id 中にキックや揺らぎ成分が発生する理由は、上
記水トリー部の絶縁抵抗が時間と共に不安定に変化する
為と考えられる。即ち、水トリーの電極接触部には電気
トリーの発生が認められる場合があり、この様な場合に
電気トリー部で放電が生じると、その放電の前後で放電
部位の抵抗が変化して、上記直流漏れ電流Id の電流値
が変動する。この変動成分の、比較的周波数の高い成分
がキックとなり、周波数が著しく低い周波数成分が上記
揺らぎ成分となる。又、長尺なケーブル線路を有するC
Vケーブルの絶縁層が有する大きな静電容量Cに拘ら
ず、上述の様な揺らぎ成分が表われる理由は、この揺ら
ぎ成分の周波数帯域が直流に極めて近い(周期が著しく
長い)為に、測定回路の応答時定数τs =C・Ro (C
Vケーブルのケーブル線路の長さが1km程度の場合に
は、応答時定数τs は10秒程度になる。)の影響を受
けにくい為である。
【0007】何れにしても、上記公報に記載された従来
方法の第2例の場合には、上述の様な直流漏れ電流Id
中に存在する揺らぎ成分を利用して、CVケーブルの絶
縁劣化診断を行なう。具体的には、上記揺らぎ成分を観
察し、この揺らぎ成分の有無及び大きさにより、上記絶
縁層の劣化状態を判定する。即ち、この揺らぎ成分の存
在に基づき、絶縁層の劣化に結び付く水トリー等の劣化
の存在を確認し、揺らぎ成分の大きさにより、劣化状態
を確認する。尚、この揺らぎ成分の大きさと絶縁層の劣
化程度との関係は、実験により予め求めておく。この様
に従来方法の第2例の場合には、キックによる診断を行
なえない、22kVCVケーブルの如く、絶縁層の静電容
量が大きなCVケーブルの絶縁劣化診断も行なえる。
【0008】尚、上記従来方法の第2例を実施するCV
ケーブルは、実際に長期間に亙って送電に利用してい
る、所謂実線路である場合が多い。この様な実線路に
は、例えば、終端部、中間接続部、更に劣化とは無関係
な健全ケーブル部に流れる直流漏れ電流が優勢に含まれ
ている場合がある。従って、多くの場合には、実線路に
使用しているCVケーブルの絶縁層の劣化に伴う直流漏
れ電流Id の揺らぎ成分は、他の漏れ電流中に埋没し、
一般的な方法では明確に検出する事は難しい場合が多
い。
【0009】この為、上記従来方法の第2例の場合に
は、測定回路内で直流漏れ電流Id の一部を、この直流
漏れ電流Id とほぼ同じ大きさで且つ反対方向(逆特
性)の打ち消し電流Ic により打ち消す事により、直流
漏れ電流Id 中から揺らぎ成分を効果的に抽出する方法
を採用したり、或は、測定回路の一部で直流漏れ電流I
dを検出する為の検出部を挟む部位の電圧を検出して、
この検出値をディジタル値に変換した後、更にこのディ
ジタル値中の低位桁のみをアナログ値に変換する事に基
づき、直流漏れ電流Id 中の揺らぎ成分を高感度で抽出
する方法を採用している。
【0010】
【先発明の説明】ところが、絶縁層が劣化したCVケー
ブルに直流電圧を印加した場合に、このCVケーブルの
絶縁層を通じて流れる直流漏れ電流Id は、前述の図6
に示した様に、時間の経過と共に大幅に減衰し、やがて
定常状態に落ち着く。上述した従来方法の第2例の様
に、打ち消し電流Ic を流したり、或はディジタル値の
低位桁のみを観察する方法では、上記直流漏れ電流Id
の値が落ち着いた、定常部分でしか、絶縁劣化診断を行
なえない。逆に言えば、上記直流漏れ電流Id の値が時
間の経過と共に大幅に減衰する部分を絶縁劣化診断に利
用できない。これに対して、上記直流漏れ電流Id の値
は、上記減衰部分でも、不規則に変化している場合が多
い。そして、この減衰部分には、上記定常部分に比べ
て、絶縁劣化に関する情報を表す信号をより多く含んで
いる可能性がある。従って、より信頼性の高い電力ケー
ブルの絶縁劣化診断を行なう為には、上記直流漏れ電流
d 中の揺らぎ成分を、上記定常部分だけでなく、上記
減衰部分でも観察する事が好ましい。
【0011】上述の様な事情に鑑みて、本発明者等は先
に、上記直流漏れ電流Id 中の揺らぎ成分を、上記定常
部分だけでなく、上記減衰部分でも観察できる方法を発
明した(特願平11−189984号)。この先発明の
方法に就いて、図8を参照しつつ説明する。上記直流漏
れ電流Id を表す測定信号io (t)は、上述した図6
の場合と同様、図8の枠β内の下側の線図の様に表され
る。尚、この枠β内の上側の線図は、上記直流漏れ電流
d が流れる絶縁層部分の電圧Vを示している。先発明
の方法では、上記測定信号io (t)に含まれる過渡減
衰成分の近似関数φ(t)を求める。そして、上記測定
波形io (t)からこの過渡減衰成分の近似関数φ
(t)を差し引いて、図8の枠γ内の線図で表される様
な、減衰部分のない電流波形io (t)−φ(t)を得
る。そして、この電流波形io (t)−φ(t)中に存
在する揺らぎ成分を高感度で検出し、絶縁劣化診断に供
する。この様な先発明の場合には、電力ケーブルの絶縁
劣化に関する情報を表す信号を、測定開始(測定の為の
電源電圧の印加)直後から広い範囲に亙り収集して、よ
り信頼性の高い絶縁劣化診断を行なえる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実線路等の
静電容量Cが大きいCVケーブルの場合、このCVケー
ブルの絶縁層を流れる直流漏れ電流Id を表す測定信号
o (t)には、測定回路の応答遅れ(応答時定数τs
=C・R0 )による波形変歪が生じる。即ち、上記測定
波形io (t)中に現れる揺らぎ成分等の変動成分が平
滑化されて、不明確となる。具体的には、上記測定回路
に応答遅れがない(応答時定数τs =0である)場合、
上記直流漏れ電流Id を表す信号ii (t)は、図8の
枠α内の下側の線図の様に表される。そして、この様な
信号ii (t)中には、P1 部に示す様に、劣化信号で
ある変動成分が明確に現れる。尚、上記枠α内の上側の
線図は、上記直流漏れ電流Id が流れる絶縁層部分の電
圧Vを示している。一方、上記測定回路に応答遅れがあ
る(応答時定数τs >0である)場合、上記直流漏れ電
流Id を表す測定信号io (t)は、上述した通り、図
8の枠β内の下側の線図の様になる。そして、この測定
信号io (t)中にも、P2 部に示す様に、劣化信号で
ある変動成分(揺らぎ成分)が現れる。ところが、この
測定信号io (t)中に現れる変動成分は、上記応答遅
れの影響を受けて変歪して(平滑化されて)おり、その
値が上記応答遅れがない場合の変動成分に比べて小さく
なっている。尚、上記変歪の度合い(上記変動成分が平
滑化されて、その値が小さくなる度合い)は、上記測定
回路の応答時定数τs が大きい程大きくなる。
【0013】一方、前述した先発明の方法は、この様に
変歪が生じた変動成分そのものを抽出するものであり、
この変動成分の変歪を補正するものではない。即ち、こ
の先発明の方法により、上記測定信号io (t)から過
渡減衰成分の近似関数φ(t)を差し引いた電流成分i
o (t)−φ(t)は、前述した通り、図8の枠γ内の
線図の様に表される。そして、この電流成分io (t)
−φ(t)中に現れる変動成分は、P3 部に示す様に、
変歪した(平滑化された)ままの状態となる。従って、
上記先発明の方法の場合には、上記変動成分の平滑化の
度合いが大きくなると、実際にCVケーブルが絶縁劣化
している場合にも、このCVケーブルが絶縁劣化してい
ると判断できなくなる可能性がある為、好ましくない。
又、試料であるCVケーブルの静電容量Cの大きさは多
様である為、測定回路の応答時定数τs (=C・R0
は、測定を行なう試料毎に異なる。従って、上記変動成
分が平滑化される度合いは、測定する試料によって大幅
に異なる場合もある。この為、上記変動成分の大きさを
観察するだけでは、CVケーブルが絶縁劣化した度合い
を定量的に評価する事は難しい。本発明の電力ケーブル
の絶縁劣化診断方法は、上述の様な事情に鑑みて発明し
たものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電力ケーブルの
絶縁劣化診断方法は、前述した従来方法並びに先発明の
方法の場合と同様、絶縁層が劣化した電力ケーブルに直
流電圧を印加した場合にこの電力ケーブルの絶縁層を通
じて流れる直流漏れ電流Id を評価し、この絶縁層の劣
化程度を診断する。
【0015】特に、本発明の電力ケーブルの絶縁劣化診
断方法のうち、請求項1に記載した方法に於いては、上
記直流漏れ電流Id を表す信号io (t)を、この直流
漏れ電流Id を測定する回路の持つ応答遅れの影響を取
り除いた信号ii (t)に変換する。そして、この変換
後の信号ii (t)の大きさが時間tの経過と共に不規
則に変化する変動成分を観察する事により、上記絶縁層
の劣化程度を診断する。
【0016】具体的には、例えば請求項2に記載した様
に、上記直流漏れ電流Id を表す信号io (t)からこ
の直流漏れ電流Id を測定する回路の応答時定数τs
求めると共に、変換式ii (t)=τs ・dio (t)
/dt+io (t)[但し、t>0]に基づいて上記信
号io (t)を、上記回路の持つ応答遅れの影響を取り
除いた信号ii (t)に変換し、この変換後の信号ii
(t)の大きさが時間tの経過と共に不規則に変化する
変動成分を観察する事により、上記絶縁層の劣化程度を
診断する。
【0017】又、本発明の電力ケーブルの絶縁劣化診断
方法のうち、請求項3に記載した方法に於いては、上記
直流漏れ電流Id を、上記絶縁層の劣化部のみを通じて
流れる劣化部漏れ電流に変換する。そして、この劣化部
漏れ電流の大きさが時間の経過と共に不規則に変化する
変動成分を観察する事により、上記絶縁層の劣化を診断
する。
【0018】
【作用】上述の様な本発明の電力ケーブルの絶縁劣化診
断方法によれば、前述した従来方法の第2例並びに先発
明の場合と同様に、22kVCVケーブルの如く、絶縁層
の静電容量が大きく、直流漏れ電流Id 中にキックが表
われない、長尺なケーブル線路を有するCVケーブル等
の絶縁劣化の診断を行なえる。絶縁が劣化した電力ケー
ブルの上記直流漏れ電流Id 中に揺らぎ成分等の変動成
分が存在する理由、並びにこの変動成分によりCVケー
ブル等の絶縁劣化の診断を行なえる理由は、前述の従来
方法の第2例で説明した通りである。
【0019】特に、本発明の電力ケーブルの絶縁劣化診
断方法のうち、請求項1〜2に記載した方法の場合に
は、応答遅れのない信号ii (t)の変動成分を観察す
る事により、CVケーブル等の絶縁劣化の診断を行な
う。上記信号ii (t)には応答遅れがない為、この信
号ii (t)の変動成分が変歪して(平滑化されて)、
その大きさが小さくなる事はない。この為、上記信号i
i (t)中の変動成分は、試料である電力ケーブルの静
電容量の大きさに拘りなく、明確に現れる。この為、線
路長に依存しない劣化判定基準の策定が可能となる。更
に、上記信号ii (t)には、応答遅れに基づく過渡電
流成分が現れない為、上記変動成分は、直流漏れ電流I
d の測定開始(測定の為の電源電圧の印加)直後から明
確に現れ得る。従って、上記信号ii (t)の変動成分
を観察すれば、この変動成分を上記直流漏れ電流の測定
開始直後から広い範囲に亙り有効に収集でき、信頼性の
高い絶縁劣化診断を行なえる。
【0020】又、本発明の電力ケーブルの絶縁劣化診断
方法のうち、請求項3に記載した方法の場合には、絶縁
層の劣化部を通じて流れる劣化部漏れ電流の変動成分を
観察する事により、CVケーブル等の絶縁劣化の診断を
行なう。この劣化部漏れ電流の変動成分は、測定回路の
応答遅れ(応答時定数τs )の影響を受けず、明確な劣
化信号として現れる。従って、請求項3に記載した方法
の場合も、絶縁劣化に関する情報を表す信号を有効に収
集できる。この為、絶縁劣化診断の信頼性を高める事が
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜4は、請求項1〜2に対応
する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、
本発明に於いて、絶縁が劣化したCVケーブル等の直流
漏れ電流Id中に揺らぎ成分等の変動成分が存在する理
由、並びにこの変動成分により22kVCVケーブルの様
な長いケーブル線路を有するCVケーブル等の絶縁劣化
の診断を行なえる理由は、前述の従来方法の第2例で説
明した通りである。この為、重複する説明を省略若しく
は簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明す
る。
【0022】図1は、直流漏れ電流Id を測定する状態
を模式的に示している。絶縁劣化診断を行なう際に、試
料であるCVケーブル1には、直流電源2(起電力E、
内部抵抗3の抵抗値R0 )により、ケーブル導体と絶縁
層の外周面との間に、直流電圧を印加する。この結果、
上記絶縁層を通じて、上記直流漏れ電流Id が流れる。
即ち、上述の様にCVケーブル1に直流電圧を印加する
(この直流電圧の印加後の経過時間をtとする)と、こ
のCVケーブル1を構成する絶縁層の健全部4{静電容
量C、逆起電力V(t)}を通じて、充電電流i4
(t)が流れる。一方、測定状態を模式的に示した測定
回路(等価回路)内で上記健全部4と並列に存在する、
上記絶縁層に生じた水トリー等の劣化部5{抵抗値R
(≫R0 )}を通じて、劣化部漏れ電流i5 (t)が流
れる。そして、これら両電流i4 (t)、i5 (t)が
合成されて、実際に測定されるべき上記直流漏れ電流I
d {=i 4 (t)+i5 (t)}となる。
【0023】尚、上記直流電圧の印加時に、上記劣化部
5の抵抗値Rは、時間tの経過と共に不安定に変動す
る。そして、この様に劣化部5の抵抗値Rが不安定に変
動する事に基づいて、上記直流漏れ電流Id 中に揺らぎ
成分等の変動成分が発生するのは、前述の従来方法の第
2例で説明した通りである。又、上記直流漏れ電流Id
は、上記測定回路の一部で、上記CVケーブル1と上記
直流電源2との間部分に設けた図示しない測定装置によ
り測定する。
【0024】ここで、本例の課題解決手段に就いて、図
4により大略的に説明する。先ず、上記測定回路内で実
際に測定された直流漏れ電流Id を、この測定回路の持
つインパルス応答関数h(t){例えば、h(t)=
(1/τs )・exp(−t/τs );τs は上記測定
回路の応答時定数}により変換された出力信号io
(t)と考える。即ち、上記直流漏れ電流Id に含まれ
る、劣化信号である変動成分に変歪が生じるのは、この
変歪を生じていない変動成分を含んだ応答遅れのない入
力信号ii (t)が、上記インパルス応答関数h(t)
により変換された為であると考える。図4はこの関係、
即ち、上記入力信号ii (t)が上記インパルス応答関
数h(t)により変換されて、上記出力信号io (t)
が得られる関係を示している。従って、上記出力信号i
o (t)を上記インパルス応答関数h(t)を用いて逆
変換すれば、上記入力信号ii (t)が得られる。本例
は、この入力信号ii (t)中に存在する、変歪が生じ
ていない変動成分を観察する事により、電力ケーブルの
絶縁劣化診断を行なう。
【0025】この為に、先ず、図1に示した測定装置に
より実際に測定した直流漏れ電流I d を上記出力信号i
o (t)とし、この出力信号io (t)を理論的に計算
すると、次の(1)式の様になる。
【数1】 この(1)式中、τs は、上記測定回路の応答時定数で
あり、次の(2)式で表される。
【数2】
【0026】上記(1)式の右辺第1項は、上記健全部
4を通じて流れる充電電流i4 (t)を示している。同
じく右辺第2項は、上記劣化部5を通じて流れる劣化部
漏れ電流i5 (t)を示している。図2に、これら各電
流i4 (t)、i5 (t)の線図を示す。又、これら両
電流i4 (t)、i5 (t)を足し合わせて成る、上記
出力信号io (t)は、前述した図8の枠β内の下側の
線図の様に表される。
【0027】次に、上記(1)式で、上記内部抵抗3の
抵抗値R0 を0にする(R0 →0)と、上記(2)式の
関係から、上記測定回路の応答時定数τs が0になる
(τs→0)。この結果、応答遅れのない直流漏れ電流
d を得る事ができる。即ち、この場合の直流漏れ電流
d を、前記入力信号ii (t)と置くと共に、上記抵
抗値R0 を0にした場合の上記(1)式中の他の成分
が、exp(−t/τs )→0、V(t)=Eとなる事
を考慮すると、上記入力信号ii (t)は、次の(3)
式で表される。
【数3】
【0028】この(3)式の右辺中、δ(t)は、デル
タ関数{δ(t≠0)=0、δ(t=0)=∞、∫δ
(t)dt=1}を、u(t)は、ユニットステップ関数
{u(t<0)=0、u(t≧0)=1}を、それぞれ
示している。又、上記(1)式の場合と同様に、この
(3)式の右辺第1項は、上記健全部4を通じて流れる
充電電流i4 (t)R0=0を示している。同じく右辺第2
項は、上記劣化部5を通じて流れる劣化部漏れ電流i5
(t)R0=0を示している。図3に、これら各電流i 4
(t)R0=0、i5 (t)R0=0の線図を示す。又、これら
両電流i4 (t)R0=0、i5 (t)R0=0を足し合わせて
成る、上記入力信号ii (t)は、前述した図8の枠α
内の下側の線図の様に表される。
【0029】上記図3及び図8から明らかな通り、上記
入力信号ii (t){i4 (t)R0 =0+i5
(t)R0=0}は、応答遅れのない(応答時定数τs =0
の)信号となる。又、図3に示す様に、t>0で、上記
充電電流i4 (t)R0=0が0となり、上記劣化部漏れ電
流i5 (t)R0=0がE/Rとなる。この為、上記入力信
号ii (t)は、上記劣化部漏れ電流i5 (t)R0=0
みを表す電流となる。この様な入力信号ii (t)は、
上述の様に応答遅れがない(応答時定数τs =0)為、
この入力信号ii (t)中の変動成分が変歪して(平滑
化されて)、その大きさが小さくなる事はない。この
為、上記入力信号ii (t)中の変動成分は、試料であ
るCVケーブル1の静電容量Cの大きさに拘りなく明確
に現れる。この為、本例の場合には、CVケーブル1の
線路長に依存しない劣化判定基準の策定が可能となる。
更に、上記入力信号ii (t)には、応答遅れに基づく
過渡電流成分が現れない為、上記変動成分は、前記直流
電圧の印加直後から明確に現れ得る。従って、上記入力
信号ii (t)の変動成分を観察すれば、この変動成分
を上記直流電圧の印加直後から広い範囲に亙り有効に収
集でき、信頼性の高い絶縁劣化診断を行なえる。
【0030】ところが、実際には、前記内部抵抗3の抵
抗値R0 を0にする事は不可能である為、上記入力信号
i (t)に対応する直流漏れ電流Id そのものを、図
1に示した測定回路より測定する事はできない。この
為、本例の場合には、次の様な手法により、実際に測定
された直流漏れ電流Id {出力信号io (t)}から、
上記入力信号ii (t)を得る。
【0031】即ち、前記(1)式で表された出力信号i
o (t)は、次の(4)式に示す様な、畳み込み積分で
表す事ができる。
【数4】 但し、この(4)式中、インパルス応答関数h(t)
は、次の(5)式で表される。
【数5】 これに対して、前記(3)式で表された入力信号ii
(t)は、上記(4)式の両辺にラプラス変換を施す等
により得られる、次の(6)式で表す事ができる。
【数6】 この(6)式から明らかな通り、上記入力信号ii
(t)は、前記応答時定数τs に上記出力信号io
(t)を時間微分したものを掛け合わせ、これにこの出
力信号io (t)を足し合わせる事により求める事がで
きる。
【0032】そこで、本例の場合、実際に絶縁劣化診断
を行なう際には、図1に示した測定回路内に設けた図示
しない測定器により、この測定回路内を流れる直流漏れ
電流Id {出力信号io (t)}を測定する。これと共
に、この出力信号io (t)の波形から上記応答時定数
τs を求める。そして、これら出力信号io (t)と応
答時定数τs とに基づいて上記(6)式の右辺の計算
(数値計算)を、上記測定器に組み込んだ演算器により
実行し、上記入力信号ii (t)を得る。そして、この
様にして得た入力信号ii (t)を表示器に表示し、こ
の入力信号ii (t)中の変動成分を観察すれば、前述
した様に信頼性の高い絶縁劣化診断を行なえる。尚、本
例の場合、上記表示器に表示する変動成分の大きさを適
宜の方法により増幅すれば、より信頼性の高い絶縁劣化
診断を行なえる。
【0033】次に、請求項3に対応する、本発明の実施
の形態の第2例に就いて説明する。尚、本例の場合も、
上述した第1例の場合と同様、図1に示した測定回路に
より直流漏れ電流Id を測定する。本例の場合には、こ
の様に測定した直流漏れ電流Id のうち、上記測定回路
中の劣化部5を通じて流れる劣化部漏れ電流i5 (t)
{図2(b)参照}のみを観察する事により、CVケー
ブル1の絶縁劣化診断を行なう。上記劣化部5を通じて
流れる劣化部漏れ電流i5 (t)は、健全部4の逆起電
力(分担電圧)V(t)の影響を受ける為、その波高値
が小さくなるものの、上記劣化部漏れ電流i5 (t)中
に存在する変動成分は、上記測定回路の応答遅れの影響
を受けず、明確な劣化信号として現れる。この為、本例
では、実際に測定した直流漏れ電流Id のうち、上記劣
化部5を通じて流れる劣化部漏れ電流i5 (t)中の変
動成分を観察する事により、上記CVケーブル1の絶縁
劣化診断を行なう。
【0034】上記劣化部漏れ電流i5 (t)は、実際に
測定される直流漏れ電流Id {出力信号io (t)}の
関数として、近似的に次の(7)式で表される。
【数7】 この(7)式中、τs は、上述した第1例の場合と同
様、図1に示した測定回路の応答時定数(τs ≒C・R
0 )である。又、△tは、時刻tに於ける微小な時間変
化を示す。
【0035】そこで、本例の場合も、上述した第1例の
場合と同様、実際に絶縁劣化診断を行なう際には、図1
に示した測定回路内に設けた図示しない測定器により、
この測定回路内を流れる直流漏れ電流Id {出力信号i
o (t)}を測定する。そして、この測定値を上記
(7)式に代入し、求めるべき劣化部漏れ電流i5
(t)を、上記測定器に組み込んだ演算器により計算す
る。そして、この様に計算した劣化部漏れ電流i5
(t)を表示器に表示し、この劣化部漏れ電流i5
(t)中の変動成分を観察する事により、上記CVケー
ブル1の絶縁劣化診断を行なう。この様な本例の場合
も、信頼性の高い絶縁劣化診断を行なえる。尚、本例の
場合も、上記表示器に表示する変動成分の大きさを適宜
の方法により増幅すれば、より信頼性の高い絶縁劣化診
断を行なえる。
【0036】
【発明の効果】本発明の電力ケーブルの絶縁劣化診断方
法は、以上に述べた通り構成され作用するので、22kV
CVケーブルの様な、長いケーブル線路を有するCVケ
ーブルの絶縁劣化の診断を行なえる。更に、絶縁劣化に
関する情報を表す明確な信号を広い範囲に亙り収集でき
るので、絶縁劣化を早期に発見できる等、絶縁劣化診断
の信頼性を向上させて、送電事故の防止に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により直流漏れ電流Id を測定する状態
を模式的に示す回路図。
【図2】実際に測定される直流漏れ電流Id を、減衰部
分i4 (t)と定常部分i5 (t)とに分けて示す線
図。
【図3】内部抵抗の抵抗値を0とした場合の直流漏れ電
流Id を、減衰部分i4 (t) R0=0と定常部分i5
(t)R0=0とに分けて示す線図。
【図4】実際に測定される直流漏れ電流io (t)と劣
化部を流れる直流漏れ電流ii(t)とが、測定回路の
持つ応答遅れの伝達関数F(t)により相互に変換され
る状態を示す模式図。
【図5】比較的短いケーブル線路を有するCVケーブル
の絶縁劣化の診断を行なう為に直流電圧を印加した場合
に発生する直流漏れ電流Id を示す線図。
【図6】長いケーブル線路を有するCVケーブルの絶縁
劣化の診断を行なう為に直流電圧を印加した場合に発生
する直流漏れ電流Id を示す線図。
【図7】図6のX部を取り出し、電流値を増幅した状態
で示す線図。
【図8】直流漏れ電流Id の波形が測定回路の影響を受
けて変化する過程と、応答遅れのある直流漏れ電流Id
から過渡減衰成分を除去する過程とを示すブロック図。
【符号の説明】
1 CVケーブル 2 直流電源 3 内部抵抗 4 健全部 5 劣化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大高 巖 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 坂本 中 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 上野 雅史 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 小泉 覚 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA16 AA24 AB33 2G015 AA27 CA06 CA20 2G028 AA01 BF01 CG03 DH03 FK02 LR09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層が劣化した電力ケーブルに直流電
    圧を印加した場合にこの電力ケーブルの絶縁層を通じて
    流れる直流漏れ電流Id を評価し、この絶縁層の劣化程
    度を診断する電力ケーブルの絶縁劣化診断方法に於い
    て、上記直流漏れ電流Id を表す信号io (t)を、こ
    の直流漏れ電流Id を測定する回路の持つ応答遅れの影
    響を取り除いた信号ii (t)に変換し、この変換後の
    信号ii(t)の大きさが時間tの経過と共に不規則に
    変化する変動成分を観察する事により、上記絶縁層の劣
    化程度を診断する事を特徴とする電力ケーブルの絶縁劣
    化診断方法。
  2. 【請求項2】 絶縁層が劣化した電力ケーブルに直流電
    圧を印加した場合にこの電力ケーブルの絶縁層を通じて
    流れる直流漏れ電流Id を評価し、この絶縁層の劣化程
    度を診断する電力ケーブルの絶縁劣化診断方法に於い
    て、上記直流漏れ電流Id を表す信号io (t)からこ
    の直流漏れ電流Id を測定する回路の応答時定数τs
    求めると共に、変換式ii (t)=τs ・dio (t)
    /dt+io (t)[但し、t>0]に基づいて上記信
    号io (t)を、上記回路の持つ応答遅れの影響を取り
    除いた信号ii (t)に変換し、この変換後の信号ii
    (t)の大きさが時間tの経過と共に不規則に変化する
    変動成分を観察する事により、上記絶縁層の劣化程度を
    診断する事を特徴とする電力ケーブルの絶縁劣化診断方
    法。
  3. 【請求項3】 絶縁層が劣化した電力ケーブルに直流電
    圧を印加した場合にこの電力ケーブルの絶縁層を通じて
    流れる直流漏れ電流Id を評価し、この絶縁層の劣化程
    度を診断する電力ケーブルの絶縁劣化診断方法に於い
    て、上記直流漏れ電流Id を上記絶縁層の劣化部のみを
    通じて流れる劣化部漏れ電流に変換し、この劣化部漏れ
    電流の大きさが時間の経過と共に不規則に変化する変動
    成分を観察する事により、上記絶縁層の劣化を診断する
    事を特徴とする電力ケーブルの絶縁劣化診断方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224902A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Yazaki Corp 電極故障診断装置
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WO2020217880A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 株式会社日立製作所 電気機械の診断方法および診断装置、並びに回転電機

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