JP2866533B2 - 高周波部分放電検出システム - Google Patents

高周波部分放電検出システム

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JP2866533B2
JP2866533B2 JP4186758A JP18675892A JP2866533B2 JP 2866533 B2 JP2866533 B2 JP 2866533B2 JP 4186758 A JP4186758 A JP 4186758A JP 18675892 A JP18675892 A JP 18675892A JP 2866533 B2 JP2866533 B2 JP 2866533B2
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正之 丹
昭太郎 吉田
和夫 渡辺
明年 渡辺
香 福永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に電力ケーブルの劣
化状況の自動監視システムとして好適の高周波部分放電
検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルとして使用されているCV
ケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブ
ル)の接続部において、施工不良等により絶縁部にボイ
ド及びクラックが発生すると、部分放電が発生し、徐々
に絶縁部が劣化する現象が知られている。CVケーブル
の絶縁部の劣化の状況を把握することは、電力ケーブル
の予防保全の立場から極めて重要である。
【0003】従来、部分放電の観測にはシンクロスコー
プ等が使用されており、作業者は、画面上に出力された
部分放電スペクトルの経時的変化を観察することによ
り、ケーブル絶縁部の劣化状況を判断している。
【0004】例えば、図7に示すように、部分放電スペ
クトルは、ボイドの形状及び電圧により異なる。従っ
て、作業者は、シンクロスコープ等で部分放電スペクト
ルを観察することにより、ケーブル絶縁部の劣化状況を
知ることができる。
【0005】なお、部分放電検出に適したセンサとし
て、本願発明者等は、ケーブルの周面に配設された電極
と、この電極に接続されたインダクタンス要素とにより
構成された高周波部分放電センサを提案した(特願平2-
3110197 号等)。このセンサにおいては、活線状態のケ
ーブルにおける部分放電を検出することができると共
に、欠陥箇所によっては破壊電圧の50%程度の比較的低
い電圧から部分放電を観測することができるという長所
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、部分放電スペクトルの経時的変化を熟
練者が観測すれば、トリー(破壊路)発生に関係したも
のか、否かを判断することができるが、そのためには熟
練者が常にデータを経時的に比較検討する必要があると
いう問題点がある。即ち、基礎研究を行なう場合には、
実験そのものが比較的短時間で終了するため、研究者が
常時データを監視して絶縁部の劣化状況を判断すること
もできるが、布設後のCVケーブルのジョイント部の常
時監視等では、熟練者が常にデータを監視していること
は、実際上不可能である。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、架設された電力ケーブルの常時監視に適用
することが可能であると共に、電力ケーブルの劣化状況
の判断に熟練を必要としない高周波部分放電検出システ
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波部分
放電検出システムは、電力ケーブルの周面に配設された
電極及びこの電極に接続されたインダクタンス要素によ
り構成された高周波部分放電センサと、この高周波部分
放電センサから出力された信号のスペクトルをデータ処
理して、時間、電荷量、発生頻度及び位相からなる群か
ら選択された少なくとも2つの要素の関係を示す分布図
を得るスペクトル解析手段と、前記部分放電センサから
出力される信号のパルスの様相に基づいてケーブル絶縁
部のボイドの形状を推定する手段と、を有することを特
徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、電力ケーブルの周面に配設
された電極及びこの電極に接続されたインダクタンス要
素により構成された高周波部分放電センサを使用し、こ
のセンサから出力された信号のスペクトルをデータ処理
して、時間(T)、電荷量(q)、発生頻度(n)及び
位相(φ)からなる群から選択された少なくとも2つの
要素の関係を示す分布図(例えば、T−q分布、T−n
分布及びφ−q−n分布等)を得る。従って、作業者
は、部分放電センサから出力された信号のスペクトルそ
のものを観察するのではなく、T−q分布、T−n分布
及びφ−q−n分布等の分布図として観察することがで
きるので、熟練者でなくとも電力ケーブルの絶縁部の劣
化状況を容易に判断することができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0011】図1は本発明の実施例に係る高周波部分放
電検出システムを示すブロック図、図2は高周波部分放
電センサを示す断面図である。
【0012】例えば、図2に示すように、検出対象であ
る電力ケーブル8は、中心から順次内部導体8a、ケー
ブル絶縁体8b、外側金属層(金属シース又は遮蔽層)
8c及び被覆層(プラスチック防蝕層又はシース)8d
を同軸配置して形成されている。一方、高周波部分放電
センサは、この電力ケーブル8の外周に配置された金属
テープ等からなる電極9aと、この電極9aに接続され
たコイル9bとにより構成されている。電極9aは、電
力ケーブル8の外側金属層8c及び被覆層8dと共に容
量を構成し、コイル9bは、この容量と共にハイパスフ
ィルタを構成して、部分放電により発生する高周波信号
を選択的に出力する。
【0013】このように構成された部分放電センサから
出力された信号は、入力端子1を介して高周波センサア
ンプ3に与えられる。センサアンプ3は、この信号を増
幅し、部分放電スペクトル検出器4に出力する。この部
分放電スペクトル検出器4には、入力端子2を介して、
電力ケーブルを流れる交流(AC)電流の課電位相情報
を含む印加電圧信号が与えられる。そして、この部分放
電スペクトル検出器4は、センサアンプ3から与えられ
た信号をこの印加電圧信号と同期させつつA/D(アナ
ログ/ディジタル)変換して、部分放電スペクトルを得
る。
【0014】この部分放電スペクトルはコンピュータ
(以下、CPUという)5に与えられる。CPU5は、
この部分放電スペクトルを予め設定された手順に基づい
てデータ処理し、T−q分布、T−n分布及びφ−q−
n分布等の分布図を得る。そして、これらの分布図をC
RT7又はプリンタ6に出力する。
【0015】作業者は、CRT7又はプリンタ6に出力
された分布図に基づいて、部分放電の発生場所及び欠陥
状況を知ることができる。特に、φ−q−n分布図の時
間的変化は、電力ケーブルの劣化状況の判断に有用であ
る。
【0016】本実施例においては、部分放電スペクトル
をCPU5でデータ処理して得た分布図を基に電力ケー
ブルの劣化状況を判断するため、熟練者でなくとも、電
力ケーブルの劣化状況の判断が容易である。また、本実
施例は、高周波部分放電を定量的に検出するので、部分
放電信号の発生パターンと電力ケーブルの劣化との関係
を解析するのにも有用である。
【0017】図3は、本実施例を部分放電の自動監視に
適用したシステム構成を示すブロック図である。
【0018】電力ケーブル8上に搭載された部分放電セ
ンサ(図示せず)から出力された信号は、センサアンプ
3で増幅され、部分放電スペクトル検出器4に与えられ
る。この部分放電スペクトル検出器4では、実効値変換
ユニット11と課電装置10との相互接続点から印加電
圧信号を入力し、センサアンプ3から与えられた信号を
この印加電圧信号に同期させつつ、アンプ3から与えら
れた信号をA/D変換し部分放電スペクトルを得る。
【0019】CPU5は、予め設定された手順に基づい
て、部分放電スペクトル検出器4から与えられた部分放
電スペクトルをデータ処理し、T−q分布、T−n分布
及びφ−q−n分布等の分布図を得る。なお、部分放電
スペクトル検出器4及びCPU5は課電電圧の位相を入
力し、この課電電圧の位相と部分放電信号(又は、部分
放電発生位置)との関係を明確にする。
【0020】図4はT−q分布図の一例を示すグラフ
図、図5はφ−q分布図の一例を示すグラフ図、図6は
φ−q−n分布図の一例を示すグラフ図である。これら
の分布図は、例えばCPU5に直接接続されたCRT
(図示せず)又はプリンタ6から出力される。また、こ
れらのT−q分布、T−n分布及びφ−q−n分布等の
分布図のデータは、光磁気ディスク装置13又はフロッ
ピーディスク装置12等に記録されると共に、モデム1
4,15を介して他のCPU16に転送される。CPU
16では、予め設定された手順に基づいて転送されてき
たデータを解析し、プリンタ17又はCRT18等に出
力する。このようにして、電力ケーブルの劣化状況を自
動的に監視することができる。
【0021】ところで、図7に示すように、ボイドの形
状に応じて部分放電センサから出力されるパルスの様相
が異なる。従って、例えば、電力ケーブルの劣化状況に
応じた情報を判定情報として予めCPU5(又は、フロ
ッピーディスク装置12及び光磁気ディスク装置13等
の記憶媒体)に記憶しておき、CPU5において、この
判定情報に基づいて前記分布図を解析させ、その結果に
応じて部分放電の発生状況を自動的に判定させることも
できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ペクトル解析手段により、高周波部分放電センサから出
力された信号のスペクトルをデータ処理し、時間、電荷
量、発生頻度及び位相からなる群から選択された少なく
とも2つの要素の関係を示す分布図を得るから、熟練者
でなくとも電力ケーブルの劣化状況を容易に判断するこ
とができると共に、電力ケーブルの劣化状況の自動監視
に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る高周波部分放電検出シス
テムを示すブロック図である。
【図2】同じくその高周波部分放電センサを示す断面図
である。
【図3】本発明の実施例を部分放電の自動監視に適用し
たシステム構成を示すブロック図である。
【図4】T−q分布図の一例を示すグラフ図である。
【図5】φ−q分布図の一例を示すグラフ図である。
【図6】φ−q−n分布図の一例を示すグラフ図であ
る。
【図7】ボイドの形状及び電圧と部分放電スペクトルと
の関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1,2;入力端子 3;センサアンプ 4;部分放電スペクトル検出器 5,16;CPU 6,17;プリンタ 7,18;CRT 8;電力ケーブル 9a;電極 9b;コイル 10;課電装置 11;実効変換ユニット 12;フロッピーディスク装置 13;光磁気ディスク装置 14,15;モデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 明年 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 福永 香 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−181177(JP,A) 特開 平4−140673(JP,A) 特開 昭61−53577(JP,A) 特開 昭58−153183(JP,A) 特開 平2−147970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの周面に配設された電極及
    びこの電極に接続されたインダクタンス要素により構成
    された高周波部分放電センサと、この高周波部分放電セ
    ンサから出力された信号のスペクトルをデータ処理し
    て、時間、電荷量、発生頻度及び位相からなる群から選
    択された少なくとも2つの要素の関係を示す分布図を得
    るスペクトル解析手段と、前記部分放電センサから出力
    される信号のパルスの様相に基づいてケーブル絶縁部の
    ボイドの形状を推定する手段と、を有することを特徴と
    する高周波部分放電検出システム。
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