JP2002206707A - 回転霧化式バーナ - Google Patents
回転霧化式バーナInfo
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- JP2002206707A JP2002206707A JP2001003650A JP2001003650A JP2002206707A JP 2002206707 A JP2002206707 A JP 2002206707A JP 2001003650 A JP2001003650 A JP 2001003650A JP 2001003650 A JP2001003650 A JP 2001003650A JP 2002206707 A JP2002206707 A JP 2002206707A
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃焼ガス中のＮＯx を減少させる。
【解決手段】 気化筒１６を囲む燃焼室９内に、気化筒
１６下部の散布口１６ａから石油を遠心力で飛散させて
燃焼させ、気化筒１６の温度上昇により石油をガス化さ
せ、ガス室７を経て炎口６ａから噴出させて燃焼させる
バーナにおいて、炎口６ａ群の下に広い遮風リング８を
設け、炎口６ａから遮風リング８の内周縁８ｂ近傍まで
の長い不完全燃焼の炎Ｆを形成させたのち中心側で完全
燃焼させる。燃焼終了時間が遅れるので、炎が長くな
り、炎の平均温度が低く、ＮＯx の発生は低減する。
１６下部の散布口１６ａから石油を遠心力で飛散させて
燃焼させ、気化筒１６の温度上昇により石油をガス化さ
せ、ガス室７を経て炎口６ａから噴出させて燃焼させる
バーナにおいて、炎口６ａ群の下に広い遮風リング８を
設け、炎口６ａから遮風リング８の内周縁８ｂ近傍まで
の長い不完全燃焼の炎Ｆを形成させたのち中心側で完全
燃焼させる。燃焼終了時間が遅れるので、炎が長くな
り、炎の平均温度が低く、ＮＯx の発生は低減する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転霧化式石油バ
ーナにおける気化ガス燃焼部分の改良に関する。
ーナにおける気化ガス燃焼部分の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の回転霧化式バーナは、図４に示す
ような構造を備えている。同図においてａは回転軸、ｂ
は拡散筒で散布口ｂ１を備え、ｃは気化筒で下部に散布
口ｃ１を備える。また回転軸ａの下端には図外の送気フ
ァンが設けられている。気化筒ｃを囲む炎口壁ｄと外壁
ｅの間にガス室ｆが形成され、炎口壁ｄの下部に内接し
た内筒ｇの上端にテーパー形の遮風リングｇ１が形成さ
れ、燃焼室ｈの外周側部分を上下に２分している。回転
軸ａが回転し、燃料管ｉから拡散筒ｂ内に石油が供給さ
れると、石油は遠心力で散布口ｂ１から放出され、気化
筒ｃの内面に沿って流下して散布口ｃ１から霧状に放出
され、点火栓ｊによって点火される。石油の燃焼で気化
筒ｃが加熱されると、気化筒ｃ内の石油はガス化して、
ファンから送られる空気と共にガス室ｆに入り、炎口壁
ｄの炎口から吹き出して燃え、炎Ｆを形成する。
ような構造を備えている。同図においてａは回転軸、ｂ
は拡散筒で散布口ｂ１を備え、ｃは気化筒で下部に散布
口ｃ１を備える。また回転軸ａの下端には図外の送気フ
ァンが設けられている。気化筒ｃを囲む炎口壁ｄと外壁
ｅの間にガス室ｆが形成され、炎口壁ｄの下部に内接し
た内筒ｇの上端にテーパー形の遮風リングｇ１が形成さ
れ、燃焼室ｈの外周側部分を上下に２分している。回転
軸ａが回転し、燃料管ｉから拡散筒ｂ内に石油が供給さ
れると、石油は遠心力で散布口ｂ１から放出され、気化
筒ｃの内面に沿って流下して散布口ｃ１から霧状に放出
され、点火栓ｊによって点火される。石油の燃焼で気化
筒ｃが加熱されると、気化筒ｃ内の石油はガス化して、
ファンから送られる空気と共にガス室ｆに入り、炎口壁
ｄの炎口から吹き出して燃え、炎Ｆを形成する。
【０００３】炎Ｆは、遮風リングｇ１を越えて上昇する
空気によって完全燃焼するので、炎Ｆの長さは、遮風リ
ングｇ１の幅程度の短い長さになる。このようなバーナ
は、短い炎で完全燃焼するので、燃焼温度が高く、ＮＯ
x ガスが発生し易い。このＮＯx は、有害性の高いガス
であるから、その発生を抑制することが望まれている。
空気によって完全燃焼するので、炎Ｆの長さは、遮風リ
ングｇ１の幅程度の短い長さになる。このようなバーナ
は、短い炎で完全燃焼するので、燃焼温度が高く、ＮＯ
x ガスが発生し易い。このＮＯx は、有害性の高いガス
であるから、その発生を抑制することが望まれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ＮＯx の発
生が少ない回転霧化式バーナを得ることを課題とする。
生が少ない回転霧化式バーナを得ることを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの手段は、請求項１に記載したとおり、回転する気化
筒を囲んで、内向きの炎口群を開けた炎口壁を設け、気
化筒の内面上部に液体燃料を供給し、下部の燃料散布口
から燃料を飛散・霧化して燃焼させ、気化筒が昇温した
後はその熱で気化筒内を通る液体燃料を気化して炎口壁
に送り、炎口から噴出させて燃焼させるようにした回転
霧化式バーナにおいて、炎口壁の炎口群の下側に、炎口
壁から燃焼室の中間部まで略水平に伸びる遮風リングを
設けたことを特徴とする。
めの手段は、請求項１に記載したとおり、回転する気化
筒を囲んで、内向きの炎口群を開けた炎口壁を設け、気
化筒の内面上部に液体燃料を供給し、下部の燃料散布口
から燃料を飛散・霧化して燃焼させ、気化筒が昇温した
後はその熱で気化筒内を通る液体燃料を気化して炎口壁
に送り、炎口から噴出させて燃焼させるようにした回転
霧化式バーナにおいて、炎口壁の炎口群の下側に、炎口
壁から燃焼室の中間部まで略水平に伸びる遮風リングを
設けたことを特徴とする。
【０００６】この手段によれば、炎の平均温度が低くな
り、ＮＯx の発生は低くなる。
り、ＮＯx の発生は低くなる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１において、１は本発明の回転
霧化式バーナ、２はバーナ部、３は台部である。バーナ
部２は、周部と底部からなる外壁４と中心筒部５を備
え、外壁４の内側に、炎口壁６がガス室７を介在させて
固定されており、この炎口壁６は、側壁と底部をもち側
壁上部のみに多数の炎口６ａ群を開けている。
施の形態を説明する。図１において、１は本発明の回転
霧化式バーナ、２はバーナ部、３は台部である。バーナ
部２は、周部と底部からなる外壁４と中心筒部５を備
え、外壁４の内側に、炎口壁６がガス室７を介在させて
固定されており、この炎口壁６は、側壁と底部をもち側
壁上部のみに多数の炎口６ａ群を開けている。
【０００８】炎口壁６の炎口６ａ群の下には、遮風リン
グ８が、その内筒部８ａを炎口壁６の下半部に固定する
ことにより取付けられており、遮風リング８の内周縁８
ｂは、燃焼室９の径方向中間部に位置し、外周側には図
２に示すように小径の多数の火移り穴８ｃが開けられて
いる。また燃焼室９に臨んで、遮風リング８の下に点火
栓１０、同リング８の上に炎検出器１１が設置されてい
る。なお、遮風リング８の幅は、炎口壁６と気化筒１６
の間隔の３０〜７０％とすることが望ましい。
グ８が、その内筒部８ａを炎口壁６の下半部に固定する
ことにより取付けられており、遮風リング８の内周縁８
ｂは、燃焼室９の径方向中間部に位置し、外周側には図
２に示すように小径の多数の火移り穴８ｃが開けられて
いる。また燃焼室９に臨んで、遮風リング８の下に点火
栓１０、同リング８の上に炎検出器１１が設置されてい
る。なお、遮風リング８の幅は、炎口壁６と気化筒１６
の間隔の３０〜７０％とすることが望ましい。
【０００９】バーナ部２の下部は、中間部材３ａを介し
て台部３で支持され、台部３にモータ１２が固定され、
モータ１２で駆動される回転軸１３には、下端に送気フ
ァン１４が固定され、上端に拡散筒１５と気化筒１６が
固定されている。拡散筒１５には、上部に斜め上向きの
散布口１５ａが開口され、気化筒１６には、下端にガス
室７に入る延長部１７が連設されると共に横向きの散布
口１６ａが開口されている。この延長部１７を囲んで燃
焼室９の底部に噴気カバー１８とガイド１９が固定さ
れ、噴気カバー１８の下には、２次空気供給用の噴気室
１８ａが形成され、この噴気室１８ａの上部には散布口
１６ａに沿う噴気口１８ｂが開けられ、下部には燃焼室
９の底部に沿う噴気口１８ｃが開けられ、噴気カバー１
８とガイド１９の合わせ接続部に噴気口１８ｄが開けら
れている。
て台部３で支持され、台部３にモータ１２が固定され、
モータ１２で駆動される回転軸１３には、下端に送気フ
ァン１４が固定され、上端に拡散筒１５と気化筒１６が
固定されている。拡散筒１５には、上部に斜め上向きの
散布口１５ａが開口され、気化筒１６には、下端にガス
室７に入る延長部１７が連設されると共に横向きの散布
口１６ａが開口されている。この延長部１７を囲んで燃
焼室９の底部に噴気カバー１８とガイド１９が固定さ
れ、噴気カバー１８の下には、２次空気供給用の噴気室
１８ａが形成され、この噴気室１８ａの上部には散布口
１６ａに沿う噴気口１８ｂが開けられ、下部には燃焼室
９の底部に沿う噴気口１８ｃが開けられ、噴気カバー１
８とガイド１９の合わせ接続部に噴気口１８ｄが開けら
れている。
【００１０】噴気室１８ａは、パイプ２０で中間部材３
ａと台部３内に連通し、ファン１４から送られる空気を
受け入れ、噴気口１８ｂ、１８ｃ、１８ｄから燃焼室９
内に放出させる。またファン１４から送られる空気の一
部は、中心筒部５中を上昇して気化筒１６の内面に沿っ
て反転下降しガス室７に入るようになっている。図中２
２は燃料管、２３はドレンパイプである。
ａと台部３内に連通し、ファン１４から送られる空気を
受け入れ、噴気口１８ｂ、１８ｃ、１８ｄから燃焼室９
内に放出させる。またファン１４から送られる空気の一
部は、中心筒部５中を上昇して気化筒１６の内面に沿っ
て反転下降しガス室７に入るようになっている。図中２
２は燃料管、２３はドレンパイプである。
【００１１】モータ１２と点火栓１０を始動し、燃料管
２２から石油を拡散筒１５の内面に吹き付けると、拡散
筒１５の回転で生じる遠心力で散布口１５ａから飛散
し、気化筒１６の内面に受け止められてその回転に伴う
て遠心力を受けながら流下し、散布口１６ａから燃焼室
９内に飛散して霧化し、噴気口１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ
から出る空気によって燃焼する。この燃焼によって気化
筒１６が加熱されると、その内側を流れる石油は、次第
にガス化して遠心力作用は少なくなり、気化筒１６内を
流れる空気と混合して延長部１７を経てガス室７に入
り、炎口６ａから出て、燃焼室９の下部から火移り穴８
ｃを通る炎及び内周縁８ｂ側を通る炎で着火されて燃焼
する。
２２から石油を拡散筒１５の内面に吹き付けると、拡散
筒１５の回転で生じる遠心力で散布口１５ａから飛散
し、気化筒１６の内面に受け止められてその回転に伴う
て遠心力を受けながら流下し、散布口１６ａから燃焼室
９内に飛散して霧化し、噴気口１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ
から出る空気によって燃焼する。この燃焼によって気化
筒１６が加熱されると、その内側を流れる石油は、次第
にガス化して遠心力作用は少なくなり、気化筒１６内を
流れる空気と混合して延長部１７を経てガス室７に入
り、炎口６ａから出て、燃焼室９の下部から火移り穴８
ｃを通る炎及び内周縁８ｂ側を通る炎で着火されて燃焼
する。
【００１２】このときの炎Ｆは、不完全燃焼をしながら
遮風リング８の内周縁８ｂまで伸び、ここで内周縁８ｂ
側を通る空気と接触して完全燃焼する。このように不完
全燃焼の炎Ｆが長いので、図４の不完全燃焼炎が短い従
来のものに比べて、燃焼時間が長く、平均燃焼温度も低
くなる。この結果ＮＯx の量が少なくなり、実験してみ
たところ図３の表に示すようになり、ＮＯx の量が、従
来１０６．４ｐｐｍであったものが、本発明のバーナで
は３２．１ｐｐｍに減少し、過剰空気を０としたＯ2 ＝
０換算では１８６ｐｐｍから５０ｐｐｍに減少し、いず
れも３０％以下に激減している。またＣＯも７．７ｐｐ
ｍから４．９ｐｐｍに減少している。
遮風リング８の内周縁８ｂまで伸び、ここで内周縁８ｂ
側を通る空気と接触して完全燃焼する。このように不完
全燃焼の炎Ｆが長いので、図４の不完全燃焼炎が短い従
来のものに比べて、燃焼時間が長く、平均燃焼温度も低
くなる。この結果ＮＯx の量が少なくなり、実験してみ
たところ図３の表に示すようになり、ＮＯx の量が、従
来１０６．４ｐｐｍであったものが、本発明のバーナで
は３２．１ｐｐｍに減少し、過剰空気を０としたＯ2 ＝
０換算では１８６ｐｐｍから５０ｐｐｍに減少し、いず
れも３０％以下に激減している。またＣＯも７．７ｐｐ
ｍから４．９ｐｐｍに減少している。
【００１３】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、従来の
ものに比べてＮＯx 量を激減させることができ、更にＣ
Ｏの量も減少させることができる効果がある。
ものに比べてＮＯx 量を激減させることができ、更にＣ
Ｏの量も減少させることができる効果がある。
【図１】 本発明の実施の形態の縦断面図
【図２】 遮風リングの平面図
【図３】 燃焼生成物の数値を示す表
【図４】 従来のバーナの縦断面図
２ バーナ部 ４ 外壁 ５ 中
心筒部 ６ 炎口壁 ６ａ 炎口 ７ ガ
ス室 ８ 遮風リング ９ 燃焼室 １３ 回
転軸 １５ 拡散筒 １６ 気化筒
心筒部 ６ 炎口壁 ６ａ 炎口 ７ ガ
ス室 ８ 遮風リング ９ 燃焼室 １３ 回
転軸 １５ 拡散筒 １６ 気化筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ２３Ｄ 11/04 Ｆ２３Ｄ 11/04 Ｆ ６３１ ６３１Ｄ
Claims (1)
- 【請求項１】 回転する気化筒を囲んで、内向きの炎口
群を開けた炎口壁を設け、気化筒の内面上部に液体燃料
を供給し、下部の燃料散布口から燃料を飛散・霧化して
燃焼させ、気化筒が昇温した後はその熱で気化筒内を通
る液体燃料を気化して炎口壁に送り、炎口から噴出させ
て燃焼させるようにした回転霧化式バーナにおいて、炎
口壁の炎口群の下側に、炎口壁から燃焼室の中間部まで
略水平に伸びる遮風リングを設けたことを特徴とする回
転霧化式バーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001003650A JP2002206707A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 回転霧化式バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001003650A JP2002206707A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 回転霧化式バーナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002206707A true JP2002206707A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18871962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001003650A Pending JP2002206707A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 回転霧化式バーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002206707A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101062103B1 (ko) | 2010-11-29 | 2011-09-05 | 화신주방산업(주) | 이동식 로터리 버너 |
-
2001
- 2001-01-11 JP JP2001003650A patent/JP2002206707A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101062103B1 (ko) | 2010-11-29 | 2011-09-05 | 화신주방산업(주) | 이동식 로터리 버너 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070518 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070518 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070813 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080107 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080919 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080930 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081112 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090120 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090519 |