JP2002206555A - 軸の固定構造 - Google Patents

軸の固定構造

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JP2002206555A JP2001001121A JP2001001121A JP2002206555A JP 2002206555 A JP2002206555 A JP 2002206555A JP 2001001121 A JP2001001121 A JP 2001001121A JP 2001001121 A JP2001001121 A JP 2001001121A JP 2002206555 A JP2002206555 A JP 2002206555A
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    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
    • F16C19/546Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing
    • F16C19/547Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing with two angular contact rolling bearings
    • F16C19/548Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing with two angular contact rolling bearings in O-arrangement
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸側とベアリング側との間に軸方向「ガ
タ」(間隙)の形成を回避して該回転軸側とベアリング
側との間の軸方向相対移動の発生を阻止して、回転軸と
ベアリングとの間の接触部の偏摩耗、押えプレート、ボ
ルト等の回転軸固定部材の破損、歯車類の歯当たり不良
等の不具合の発生を防止することにより、耐久性、信頼
性が向上され、さらには加工工数及び組立工数が低減さ
れるとともに部品点数が低減されて低コスト化された軸
の固定構造を提供する。 【解決手段】 ケーシングに取り付けられたベアリング
により回転軸の軸端部を支持し、軸固定手段により該回
転軸を前記ベアリングの内輪に固定するように構成され
た軸の固定構造において、前記回転軸の軸端面をベアリ
ング内輪の外側面よりも所定量内側に配置し、ボルトを
前記回転軸のねじ部にねじ込み、外周側面がベアリング
内輪の外側面に当接可能に形成された押えプレートの外
周側面にてベアリング内輪の外側面を押圧することによ
る該押えプレートのばね作用により前記回転軸を前記ベ
アリングの内輪に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト、
自動車等の車両用動力伝達装置の動力伝達軸部等に適用
され、ケーシングに取り付けられたころがり軸受式のベ
アリングにより回転軸の軸端部を支持し、軸固定手段を
用いて該回転軸を前記ベアリングの内輪に固定するよう
に構成された軸の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、フォークリフト用動力伝達装置
における動力伝達軸部の従来技術の1例を示す要部断面
図である。図において、1はケーシング、2は該ケーシ
ング1に複数のボルト(図示省略)により固着されたケ
ーシングカバー、13は前記ケーシング1及びケーシン
グカバー2の位置決め用のピンである。3は入力軸、4
は該入力軸3にスプライン03にて固定された駆動ギヤ
である。5および6は前記入力軸3を前記ケーシング1
及びケーシングカバー2に回転自在に支持するベアリン
グ(ボールベアリング)であり、前記駆動ギヤ4の両側
に設けられている。14は前記入力軸3に嵌挿されたオ
イルシールである。
【0003】また、7は出力軸、8は該出力軸にスプラ
イン07にて固定された従動ギヤである。10および1
1は前記出力軸7を前記ケーシング1及びケーシングカ
バー2に回転自在に支持するアンギュラーコンタクト型
のベアリングであり、前記従動ギヤ8の両側に設けられ
ている。9は前記出力軸7の出力端に設けられたべベル
ピニオン、12は該出力軸7の、前記べベルピニオン9
の反対側(内側)にねじ込まれたナットで、これをねじ
込むことにより前記ベアリングの内輪10a側面を押圧
し、該ベアリング10、従動ギヤ8、ベアリング11及
びべベルピニオン9を軸方向に固定している。
【0004】021は円板状の押えプレートで、前記入
力軸3の軸端面3aに2本のボルト022及びワッシャ
024により固定されている。該押えプレート021
は、その廻り止めと前記ボルト022自体の弛み防止の
ため、前記のように2本のボルト022により前記軸端
面3aに締め付けられ、前記入力軸3とベアリング6の
軸方向位置を規定している。かかる軸の固定構造におい
ては、入力軸3、駆動ギヤ4、及びベアリング5、6等
の構成部品における軸方向寸法公差の集積を考慮して、
前記押えプレート021の側面とベアリング6の内輪6
aとの間に微小な間隙cを形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示される従来技術にあっては、前記のように、前記入力
軸3周りの構成部品における軸方向寸法公差の集積を考
慮して前記押えプレート021の側面とベアリング6の
内輪6aとの間に微小な間隙cを形成して、いわゆる軸
方向の「ガタ」があるため、前記「ガタ」の範囲におい
て、運転中に前記入力軸3がベアリング5、6や駆動ギ
ヤ4に対して軸方向に移動する。
【0006】かかる入力軸3とベアリング5、6及び駆
動ギヤ4との間の軸方向相対移動の発生により、前記押
えプレート021の側面とベアリング6の内輪6aとの
接触部の偏摩耗、押えプレート021の側面とベアリン
グ6の内輪6aと衝突の繰り返しによるボルト022の
疲労破壊、駆動ギヤ4と従動ギヤ8との間の歯当たり不
良による歯面の摩耗等の事故が誘発される。また、かか
る従来技術にあっては、前記押えプレート021の廻り
止めとボルト022自体の弛み防止のため、該押えプレ
ート021を2本のボルト022により軸端面3aに締
め付ける構造となっているため、入力軸3に中心孔の他
に2個のボルト用ねじ孔を加工することを要して加工工
数が増大するとともに、ボルト022及びワッシャ02
4を2組用いて押えプレート021を入力軸3に固定す
るため、部品点数が多くなり組立工数も増加する、等に
より高コストの装置となる。等の問題点を有している。
【0007】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
回転軸側とベアリング側との間に軸方向「ガタ」(間
隙)の形成を回避して該回転軸側とベアリング側との間
の軸方向相対移動の発生を阻止し、回転軸とベアリング
との間の接触部の偏摩耗、押えプレート、ボルト等の回
転軸固定部材の破損、歯車類の歯当たり不良等の不具合
の発生を防止することにより、耐久性、信頼性が向上さ
れ、さらには加工工数及び組立工数が低減されるととも
に部品点数が低減されて低コスト化された軸の固定構造
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、ケーシングに
取り付けられたころがり軸受式のベアリングにより回転
軸の軸端部を支持し、軸固定手段により該回転軸を前記
ベアリングの内輪に固定するように構成された軸の固定
構造において、前記回転軸の軸端面を前記ベアリング内
輪の外側面よりも所定量内側に配置し、前記軸固定手段
は、外周側面が前記ベアリング内輪の外側面に当接可能
に形成され中心部にボルト挿入用の中心孔を有する孔あ
き円板状の押えプレートと、前記押えプレートの中心孔
に挿入されて前記回転軸のねじ部にねじ込むことにより
前記押えプレートを押圧する1本のボルトとを備え、前
記ボルトを回転軸のねじ部にねじ込み前記押えプレート
の外周側面にて前記ベアリング内輪の外側面を押圧する
ことによる該押えプレートのばね作用により前記回転軸
を前記ベアリングの内輪に固定するように構成されたこ
とを特徴とする軸の固定構造を提案する。請求項1にお
いて、好ましくは請求項4のように、前記押えプレート
は、バネ鋼を含む耐摩耗性および弾性限度の高い鋼材で
構成する。
【0009】請求項2ないし3記載の発明は前記押えプ
レートの具体的構成に係り、請求項2の発明は請求項1
において、前記押えプレートは、外周側面が前記ベアリ
ング内輪の外側面に当接可能に、かつ前記ボルトの締め
付け後において前記中心孔周部の内周側面が前記回転軸
の軸端面に当接可能となるように内周側を前記ケーシン
グの内側方向に屈曲して形成されたことを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は請求項2において、前記
押えプレートは、前記中心孔周部の外側面を前記ボルト
の締め付け座面となる平滑面に形成してなることを特徴
とする。
【0011】かかる発明によれば、回転軸の軸端面をベ
アリング内輪の外側面よりも所定量内側に配置している
ため、この距離分の締め付け代が形成され、かつ請求項
4のように該押えプレートがバネ鋼等の弾性に富む鋼材
にて構成されているので、該押えプレートのばね作用に
よって該押えプレートの外周側面とベアリング内輪の外
側面とを圧接することができる。従って、該押えプレー
トの外周側面とベアリング内輪の外側面との間は、常時
隙間(「ガタ」)を形成することなく前記押えプレート
の弾力により強固に圧接され、これにより回転軸とベア
リング及びその周辺部材とを、隙間を形成することなく
確実に当接、固定することができる。
【0012】従ってかかる発明によれば、前記のよう
に、押えプレートの弾力により回転軸とベアリング及び
その周辺部材とは隙間を形成することなく確実に当接さ
れ固定されることにより、従来のもののような軸方向の
「ガタ」の形成が回避されて、かかる「ガタ」に伴う回
転軸とベアリング及びその周辺部材との間の軸方向相対
移動により誘起される押えプレートとベアリング内輪と
の接触部の偏摩耗、該押えプレートの側面とベアリング
内輪との衝突の繰り返しによるボルトの疲労破壊、歯車
の間の歯当たり不良による歯面の摩耗等の不具合の発生
が未然に防止されることとなり、これにより、動力伝達
装置の耐久性、信頼性が向上する。
【0013】さらに請求項2のように構成すれば、前記
押えプレートを、これの外周側面がベアリング内輪の外
側面に当接可能に、かつ前記ボルトの締め付け後におい
て該押えプレートの中心孔周部の内周側面が回転軸の軸
端面に当接可能となるように内周側を前記ケーシングの
内側方向に屈曲して形成しているので、前記ボルトの締
め付けにより、該押えプレートの外周側面とベアリング
内輪の外側面との圧接と同時に該押えプレートの中心孔
周部の内周側面が前記回転軸の軸端面に当接することと
なり、押えプレートに過大な変形を与えることなく回転
軸とベアリング及びその周辺部材とを確実に当接、固定
することができる。
【0014】また、かかる発明によれば、前記押えプレ
ートを、1本のボルトにより回転軸の軸端面に固定する
とともに、請求項3記載の発明のように前記押えプレー
トのボルトの締め付け座面を平滑面に形成しているの
で、該ボルトの締め付け時において該ボルトが前記座面
に均一に接触することとなり、1本のボルトにて押えプ
レートの廻り止めと該ボルトの弛み止めを確実に行うこ
とができ、該押えプレート取付部の加工工数を低減でき
るとともに、組立作業も簡単化されて組立工をが低減で
き、さらには部品点数も低減できて低コストの装置を得
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0016】図1は本発明の実施例に係るフォークリフ
ト用動力伝達装置における動力伝達軸部の構成を示し、
(A)は要部断面図、(B)は押えプレートの断面図で
ある。
【0017】本発明の実施例を示す図1において、1は
ケーシング、2は該ケーシング1に複数のボルト(図示
省略)により固着されたケーシングカバー、13は前記
ケーシング1及びケーシングカバー2の位置決め用のピ
ンである。3は入力軸(入力軸に限らず、どのような回
転軸でもよい)、4は該入力軸3にスプライン03にて
固定された駆動ギヤである。5および6は前記入力軸3
を前記ケーシング1及びケーシングカバー2に回転自在
に支持するベアリング(ボールベアリング)であり、前
記駆動ギヤ4の両側に設けられている。14は前記入力
軸3に嵌挿されたオイルシールである。
【0018】また、7は出力軸(出力軸に限らず、どの
ような回転軸でもよい)、8は該出力軸にスプライン0
7にて固定された従動ギヤである。10および11は前
記出力軸7を前記ケーシング1及びケーシングカバー2
に回転自在に支持するアンギュラーコンタクト型のベア
リングであり、前記従動ギヤ8の両側に設けられてい
る。9は前記出力軸7の出力端に設けられたべベルピニ
オン、12は該出力軸7の、前記べベルピニオン9の反
対側(内側)にねじ込まれたナットで、これをねじ込む
ことにより前記ベアリングの内輪10a側面を押圧し、
該ベアリング10、従動ギヤ8、ベアリング11及びべ
ベルピニオン9を軸方向に固定している。
【0019】以上の基本構成は、図2に示す従来技術と
同様である。本発明においては回転軸(入力軸3)軸端
部の固定構造を改良している。即ち図1において、20
は円板状の押えプレートで、中心部に後述するボルト2
1挿入用の中心孔20cが穿孔され、該中心孔20cに
挿入された1本のボルト21を前記入力軸3のねじ部3
bにねじ込むことにより、ワッシャ22を介して前記入
力軸3の軸端面3aに固定されている。前記入力軸3の
軸端面3aは、前記外側のベアリング6における内輪6
aの外側面6bよりも前記ケーシング1の内側方向に所
定量aだけ内側に配置されている。また、前記押えプレ
ート20はバネ鋼等の耐摩耗性および弾性限度の高い鋼
材からなり、図1(B)のように、前記ボルト21によ
る締め付け後において、その外周側面20aが前記ベア
リング内輪6aの外側面6bに当接し、かつ前記中心孔
20c周部の内周内側面20bが前記入力軸3の軸端面
3aに当接するように内周側を前記ケーシング1の内側
方向に前記aよりも短い所定量a1だけ屈曲して形成さ
れている。
【0020】また、図1(B)のように、前記押えプレ
ート20の、前記ボルト21の座面となる内周外側面2
0d及び前記軸端面3aへの当接面となる内周内側面2
0bは、前記ボルト21の締め付け時において前記ボル
ト21の座面及び軸端面3aに均一に接触可能なように
平滑面に形成される。
【0021】かかる構成からなる動力伝達軸部における
回転軸の固定構造を備えたフォークリフト用動力伝達装
置において、前記ベアリング(ボールベアリング)5、
6及び駆動ギヤ4を前記入力軸3に組み付けた状態にお
いては、前記入力軸3の軸端面3aは、前記外側のベア
リング6における内輪6aの外側面6bよりもケーシン
グ1の内側方向に所定量aだけ内側に配置されており、
この状態で前記ボルト21を入力軸3のねじ部3bにね
じ込み、前記押えプレート20を締め付けると、押えプ
レート20は前記ベアリング内輪6aの外側面6bと入
力軸3の軸端面3aとの距離aの締め付け代が形成さ
れ、かつ該押えプレート20がバネ鋼等の弾性に富む鋼
材にて構成されているので、該押えプレート20のばね
作用によって該押えプレート20の外周側面20aと前
記ベアリング内輪6aの外側面6bとが圧接される。
【0022】さらに該押えプレート20が、外周側面2
0aに対して内周内側面20bを前記ケーシング1の内
側方向にa1だけ屈曲して形成されているので、前記ボ
ルト21の締め付けにより中心孔20c周部の内周内側
面20bが前記入力軸3の軸端面3aに当接する。従っ
て、該押えプレート20の外周側面20aと前記ベアリ
ングの内輪6aの外側面6bとの間は、常時隙間(「ガ
タ」)を形成することなく前記押えプレート20の弾力
により強固に圧接され、これにより入力軸3と外側のベ
アリング6、駆動ギヤ4及び内側のベアリング5は隙間
を形成することなく確実に当接、固定される。
【0023】従ってかかる実施例によれば、前記のよう
に、押えプレート20の弾力により回転軸(入力軸3)
とベアリング及びその周辺部材(外側のベアリング6、
駆動ギヤ4及び内側のベアリング5)は隙間を形成する
ことなく確実に当接、固定されることにより、従来のも
ののような軸方向の「ガタ」の形成が回避されて、かか
る「ガタ」に伴う回転軸とベアリング及びその周辺部材
との間の軸方向相対移動により誘起される前記押えプレ
ート20とベアリング6の内輪6aとの接触部の偏摩
耗、該押えプレート20の側面とベアリング6の内輪6
aとの衝突の繰り返しによるボルト21の疲労破壊、駆
動ギヤ4と従動ギヤ8との間の歯当たり不良による歯面
の摩耗等の、事故の発生が未然に防止される。これによ
り、動力伝達装置の耐久性、信頼性が向上する。
【0024】また、前記押えプレート20を、1本のボ
ルト21により入力軸3の軸端面3aに固定するととも
に、前記押えプレート20の前記ボルト21の座面を、
前記ボルト21の締め付け時において前記ボルト21の
座面及び軸端面3aに均一に接触可能なように平滑面に
形成しているので、1本のボルト21にて前記押えプレ
ート20の廻り止めと該ボルト21の弛み止めが確実に
でき、押えプレート20取付部の加工工数が低減される
とともに、組立作業も簡単化されて組立工数が低減さ
れ、さらには部品点数も低減されて低コストの装置が得
られる。
【0025】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、回転軸
の軸端面をベアリング内輪の外側面よりも所定量内側に
配置して締め付け代を形成しており、かつ請求項4のよ
うに該押えプレートがバネ鋼等の弾性限度の高い鋼材に
て構成されているので、該押えプレートのばね作用によ
って該押えプレートの外周側面とベアリング内輪の外側
面とを圧接することができ、これにより、該押えプレー
トの外周側面とベアリング内輪の外側面との間は、常時
隙間(「ガタ」)を形成することなく前記押えプレート
の弾力により強固に圧接されることとなり、前記回転軸
とベアリング及びその周辺部材とを、隙間を形成するこ
となく確実に当接、固定することができる。
【0026】従って本発明によれば、従来のもののよう
な軸方向の「ガタ」の形成が回避されて、かかる「ガ
タ」に伴う回転軸とベアリング及びその周辺部材との間
の軸方向相対移動により誘起される押えプレートとベア
リング内輪との接触部の偏摩耗、該押えプレートの側面
とベアリング内輪との衝突の繰り返しによるボルトの疲
労破壊、歯車の間の歯当たり不良による歯面の摩耗等の
不具合の発生が未然に防止されることとなり、これによ
り、動力伝達装置の耐久性、信頼性が向上する。
【0027】さらに請求項2のように構成すれば、前記
押えプレートを、これの外周側面がベアリング内輪の外
側面に当接可能に、かつ前記ボルトの締め付け後におい
て該押えプレートの中心孔周部の内周側面が回転軸の軸
端面に当接可能となるように内周側を前記ケーシングの
内側方向に屈曲して形成しているので、前記ボルトの締
め付けにより、該押えプレートの外周側面とベアリング
内輪の外側面との圧接と同時に該押えプレートの中心孔
周部の内周側面が前記回転軸の軸端面に当接することと
なり、押えプレートに過大な変形を与えることなく回転
軸とベアリング及びその周辺部材とを確実に当接、固定
することができる。
【0028】また、本発明によれば、前記押えプレート
を、1本のボルトにより回転軸の軸端面に固定するとと
もに、請求項3のように前記押えプレートのボルトの締
め付け座面を平滑面に形成しているので、該ボルトの締
め付け時において該ボルトが前記座面に均一に接触する
こととなり、1本のボルトにて押えプレートの廻り止め
と該ボルトの弛み止めを確実に行うことができ、該押え
プレート取付部の加工工数を低減できるとともに、組立
作業も簡単化されて組立工をが低減でき、さらには部品
点数も低減できて低コストの装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るフォークリフト用動力
伝達装置における動力伝達軸部の構成を示し、(A)は
要部断面図、(B)は押えプレートの断面図である。
【図2】 従来技術を示す図1(A)対応図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ケーシングカバー 3 入力軸 3a 軸端面 4 駆動ギヤ 5、6 ベアリング 6a 内輪 6b 外側面 7 出力軸 8 従動ギヤ 9 ピニオンべべルギヤ 10、11 ベアリング 20 押えプレート 20a 外周側面 20b 内周内側面 20c 中心孔 20d 内周外側面 21 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/02 303 F16D 1/06 H (72)発明者 杉浦 広之 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重工 業株式会社汎用機・特車事業本部内 Fターム(参考) 3J017 AA02 AA05 CA06 DA01 DB01 DB06 3J063 AA02 AA17 AB02 AC01 BA01 BA10 BB11 BB14 BB19 BB23 BB27 BB48 CA01 CB41 CD03 CD53 CD56 CD61 XA03 XA11 XC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに取り付けられたころがり軸
    受式のベアリングにより回転軸の軸端部を支持し、軸固
    定手段により該回転軸を前記ベアリングの内輪に固定す
    るように構成された軸の固定構造において、前記回転軸
    の軸端面を前記ベアリング内輪の外側面よりも所定量内
    側に配置し、前記軸固定手段は、外周側面が前記ベアリ
    ング内輪の外側面に当接可能に形成され中心部にボルト
    挿入用の中心孔を有する孔あき円板状の押えプレート
    と、前記押えプレートの中心孔に挿入されて前記回転軸
    のねじ部にねじ込むことにより前記押えプレートを押圧
    するボルトとを備え、前記ボルトを回転軸のねじ部にね
    じ込み前記押えプレートの外周側面にて前記ベアリング
    内輪の外側面を押圧することによる該押えプレートのば
    ね作用により前記回転軸を前記ベアリングの内輪に固定
    するように構成されたことを特徴とする軸の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記押えプレートは、外周側面が前記ベ
    アリング内輪の外側面に当接可能に、かつ前記ボルトの
    締め付け後において前記中心孔周部の内周側面が前記回
    転軸の軸端面に当接可能となるように内周側を前記ケー
    シングの内側方向に屈曲して形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の軸の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記押えプレートは、前記中心孔周部の
    外側面を前記ボルトの締め付け座面となる平滑面に形成
    してなることを特徴とする請求項2記載の軸の固定構
    造。
  4. 【請求項4】 前記押えプレートは、バネ鋼を含む耐摩
    耗性および弾性限度の高い鋼材からなることを特徴とす
    る請求項1記載の軸の固定構造。
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