JP2002205796A - 飲料供給方法とそれに用いる飲料サーバ - Google Patents
飲料供給方法とそれに用いる飲料サーバInfo
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Abstract
く確実に加圧して注出し供給でき、家庭などで手軽に使
用されるのに適した安価で安全なものとする。 【解決手段】 断熱容器1内に開封した飲料容器2を収
容して密閉し保温状態とし、断熱容器1内を外部から操
作するポンプ3によって加圧して飲料容器2内の飲料6
にもその開封口4を通じて及ばせ、飲料供給路5を通じ
飲料6を前記加圧により押し出して注出し供給すること
により、上記の目的を達成する。
Description
をそのまま保温や保冷しながら加圧により注出して必要
量ずつ供給できる飲料サーバに関するものである。
酒類などの販売に採用されている。清涼飲料はそれ自体
を保温または保冷容器に収容し、それを自然流出によっ
て注出し、供給するようにしている。加圧注出するビー
ルサーバは特開2000−142893号公報などで知
られているように、ビール樽内のビールを炭酸ガスボン
ベからの炭酸ガスにより加圧して冷却器を経由する供給
路に送り込み、コックが開かれる都度ビールを注出し、
供給するようにしている。
飲料サーバは主として営業用に開発されたもので、大掛
かり過ぎるし、小型化するにも高価につく上、圧縮した
炭酸ガスを使用するので危険でもあり、ランニングコス
トが掛かるので、家庭などで個人的に使用するのには向
かない。そこで、容器に入れて市販される飲料を、その
容器のまま加圧状態においてコックを開く都度注出でき
れば便利である。
の鏡板に設けられた飲み口をプルトップの引っ張り操作
により切り開いて開封し、飲むようになっていて、缶入
りの飲料を加圧状態にして注出するために開封した飲み
口を密閉し加圧状態にしようとしても、アルミニウム製
の缶では特に変形しやすく安定せず漏れが生じ、うまく
加圧できない問題がある。また、ビールや炭酸清涼飲料
などでは時間の経過とともに炭酸が逃げてしまい美味し
くなくなる。さらに加圧が万全にできても加圧空気を溜
める空間が狭く蓄圧状態にしてバルブを開く都度注出で
きるような使用が長い時間継続できない。満杯のときの
初期加圧はあまりできず少量の飲料しか注出できない。
ま保温、保冷しながら漏れなく確実に加圧して注出し供
給でき、家庭などで手軽に使用されるのに適した安価で
安全な飲料供給方法とそれに用いる飲料サーバを提供す
ることにある。
するために、本発明の飲料供給方法は、断熱容器内に開
封した飲料容器を出し入れできるように収容して密閉し
保温、保冷状態とし、密閉した断熱容器内を外部から操
作するポンプによって加圧してこの加圧を飲料容器内の
飲料にもその開封口を通じて及ばせ、飲料容器内からそ
の開封口を経て断熱容器の外部に至る飲料供給路を通じ
飲料容器内の飲料を前記加圧により押し出して注出し供
給することを特徴とするものである。
飲料容器を出し入れできるように収容して密閉し、断熱
容器内を加圧してそれが収容した飲料容器にその開封口
を通じて及ぶようにするので、飲料容器がアルミニウム
製の缶など変形しやすい不安定なものであってもその中
の飲料を確実に加圧することができ、飲料容器内からそ
の開封口を経て断熱容器の外部に至る飲料供給路を通じ
て飲料容器内の飲料を前記加圧により押し出して注出し
供給することができ、安価に実現するとともに使用に安
全であり、ランニングコストも掛からないので、家庭な
どで個人的に用いるのに好適である。しかも、飲料が暖
められたもの、冷やされたものであればそのまま、常温
のものでも蓄熱材や発熱触媒などの熱源、あるいは氷入
り冷水などの冷熱源と共に収容して断熱容器の断熱機能
によって効果的に保温や保冷が長時間効率よくできる
し、断熱容器は基本的に飲料容器を収容して加圧できる
程度のものでよいので大型化なものにならず、手軽に繰
り返し使用することができ家庭などで個人的に利用する
のに好適である。また、飲料容器が外にでないので体裁
がよくホームバー的な雰囲気を作り出すのに好適であ
る。
圧に応じて飲料を供給するものであってもよいし、注出
コックにより常時閉じて前記加圧状態を保持しておき、
注出コックが開かれる都度、飲料容器内の飲料を前記加
圧状態によって注出するようにもできる。コックにて断
熱容器内を加圧状態に保つのに、断熱容器が飲料容器ま
わりに形成する空間を加圧室にして加圧を行なうので、
飲料容器が満杯であるかどうかに関係なく十分に大きな
加圧室を満足してコックを開く都度自動注出するような
使用を長い時間継続して行なえる。
サーバは、基本的に、飲料容器を出し入れできるように
収容して密閉し保温または保冷する断熱容器と、この断
熱容器内を加圧するポンプと、前記断熱容器に収容され
る飲料容器内にその開封口を通じて一端が臨み、他端が
断熱容器外に臨んで前記断熱容器内の加圧が開封口を通
じて及ぶ飲料容器内の飲料を外部に導き注出する飲料供
給路と、を備えたことを特徴とするもので足りる。
を持たないより簡易で安価なものとして提供することが
でき、ポンプを操作して断熱容器内を加圧する都度、断
熱容器に収容され保温、保冷されている飲料容器内の飲
料を飲料容器の開封口を通じて加圧が及ぶことにより、
飲料容器内からその開封口を経て断熱容器外に臨んでい
る飲料供給路を通じて外部に押し出して注出し供給する
ことができる。
入れできるように収容して密閉し保温または保冷する断
熱容器と、この断熱容器内を加圧するポンプと、前記断
熱容器に収容される飲料容器内にその開封口を通じて一
端が臨み、他端が断熱容器外に臨んで前記断熱容器内の
加圧が開封口を通じて及ぶ飲料容器内の飲料を外部に導
き注出する飲料供給路と、飲料供給路の断熱容器外に臨
んだ他端に設けられてその飲料供給路を開閉するコック
と、を備えたことを特徴として上記方法を達成するが、
特に、コックを有していることにより、このコックを閉
じておいて断熱容器内をポンプで加圧すると、その加圧
状態を保つことができ、後はコックを開く都度飲料容器
内の飲料を自動的に押し出して注出し供給することがで
きるので、営業用に近い機能が安価に実現でき使用しや
すい。また、常時コックが閉じていることによって、断
熱容器内の圧力が高い状態に保たれ、常圧の場合に比べ
ると飲料中に溶存可能な飽和炭酸量を多くすることがで
き、飲料がビールや炭酸飲料などであっても炭酸が発散
するのを防止することもできる。
れできるように収容して密閉し保温または保冷する容器
本体およびその蓋とからなる断熱容器と、蓋に設けられ
てこの蓋の天面に位置した操作部の上下操作または押し
下げ操作によって断熱容器内を加圧するポンプと、蓋に
設けられて前記断熱容器に収容される飲料容器内にその
開封口を通じて一端が臨み、他端が前記蓋の側部から断
熱容器外に臨んで前記断熱容器内の加圧が開封口を通じ
て及ぶ飲料容器内の飲料を外部に導き注出する飲料供給
路と、飲料供給路の他端をなして蓋の側部に設けられて
飲料供給路を開閉するコックと、を備えたことを特徴と
して上記の方法を達成するが、特に、断熱容器が容器本
体とその蓋とで構成されて、蓋を開くことによって蓋に
あるポンプや飲料供給路の影響なしに飲料容器を容器本
体に簡単に出し入れすることができるし、蓋を閉じるこ
とによって断熱容器を前記加圧ができる密閉状態に容易
にすることができるし、加圧は蓋の天面に位置している
操作部を断熱容器の頂部にて安定に上下動ないしは押し
下げの操作をして容易に行なえる。しかも、蓋を閉じる
手順上で飲料供給路の一端を前記容器本体に収容してい
る飲料容器の開封口に差し込んで加圧される飲料を外部
に導き出せるようにするので、飲料供給路の一端を飲料
容器内に臨ませるのに特別な操作が不要で使用しやすい
ものとなる。
器本体内に垂下するようにしていると、飲料容器がプル
トップによって切り開く飲み口を持った缶である場合
に、開封した飲み口が缶の鏡板の片側に偏っているのに
関連して、飲料供給路の一端を飲み口から飲料容器内に
差し込みながら蓋を閉じるのに、缶の飲み口側がコック
側に向くように自然位置決めされるようになるので、飲
料供給路がコック側に偏った位置にて垂下する短いもの
にて難なく飲料を注出し供給することができる。同時
に、飲料容器は断熱容器内のコック側近くに位置するこ
とになるので、その胴径の大きさによっては断熱容器の
反対の側に熱源や冷熱源を入れて保温や保冷などするこ
とができる。保冷は氷水を入れるのが効果的で、飲料容
器を交換するような場合に邪魔にならない利点がある。
氷だけを用いるようなときは、容器に入れて収容する
と、飲料容器を交換するのにバラの氷が広がって邪魔に
なるのを防止することができる。
偏った位置に位置決めして受け入れる容器ホルダを持っ
ていると、前記のような位置決めがより戸惑いや間違い
なく行なわれる。
続部がコックとポンプとの間に位置していると、接続部
が単独で、ないしはその直ぐ下に設けられる飲料供給路
の引き回し部など付帯構造部を含めて、ポンプと横並び
で断熱容器内に位置することになり、それらが縦並びに
なる場合よりも断熱容器をかさ低くしながら、これら接
続部およびポンプの配置部まわりの空間も飲料容器内を
加圧するための加圧室に有効利用してその容量を大きく
し、飲料が注出できる有効加圧状態を長引かせることが
できる。
いると、断熱容器の頂部で操作部を上下動ないしは押し
下げ操作を行なうのに、最下位置まで操作した手がコッ
クに当たって、コックが加圧操作時に不用意に開かれて
しまうようなことを防止することができる。
向に向く指掛け部を持っていると、サーバを使用するの
に通常、断熱容器のコックを持っている側と向き合うこ
とになるが、この位置関係にて操作部を操作するのに操
作部の上に載せた手の指先を下向きに折り曲げて引っ掛
けると、操作部を上下操作するのに好都合である。指掛
け部が操作部の最下位置で蓋の天面との間に隙間がある
と、操作部を上下動操作するのに指掛け部に掛けた指先
が指掛け部と蓋の天面との間で詰めてしまうようなこと
を防止することができる。
つかさ低いもので断熱効果の高いものとすることができ
る。
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
飲料サーバに係る幾つかの実施例につき図を参照しなが
ら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
ままで断熱容器に収容して加圧することにより注出し供
給するものであるが、本発明はこれに限られることはな
く、基本的には、びん、ペットボトルなどの樹脂容器、
他の缶など各種の容器に入った飲料をそのまま断熱容器
に収容して加圧することにより注出し供給できるように
するものであればよく、いずれも本発明の範疇に属す
る。
2の実施例1、図3の実施例2、図4の実施例3、図5
の実施例4のように、断熱容器1内に開封した飲料容器
であるビール缶2を出し入れできるように収容して密閉
し保冷状態とする。次いで、前記密閉した断熱容器1内
を外部から操作するポンプ3によって加圧してこの加圧
をビール缶2内の飲料であるビール6にもその開封口で
ある飲み口4を通じて及ばせ、ビール缶2内からその飲
み口4を経て断熱容器1の外部に至る飲料供給路5を通
じビール缶2内のビール6を前記加圧により押し出して
注出し供給する。
2を出し入れできるように収容して密閉し、断熱容器1
内を加圧してそれが収容したビール缶2にその飲み口4
を通じて及ぶようにするので、ビール缶2がアルミニウ
ム製で変形しやすい不安定なものであってもその中のビ
ール6を確実に加圧することができる。この加圧を受け
るビール6はビール缶2から前記飲料供給路5を通じて
外部に押し出されようとするので、実施例3、4のよう
に飲料供給路5が常時開いているようにすると、前記加
圧を行なうのと同時にビール缶2内のビール6を前記加
圧により押し出して注出し供給することができ、安価に
実現するし使用に安全であり、ランニングコストも掛か
らないので、家庭などで個人的に使用するのに好適であ
る。また、ビール缶2に変わってペットボトルなど軟弱
な飲料容器を収容して用いる場合でも、開封状態で加圧
するので、アルミニウム製のビール缶なども含め、圧力
は飲料容器の内外に均等に及ぶので、加圧により変形し
たり損傷したりするようなことが解消される。
ク8が設けられていて常時閉じられていると、前記ポン
プ3による加圧によってもビール6は押し出されず、断
熱容器1内は加圧状態のままに保持される。従って、断
熱容器1内を十分に加圧しておくと、後はコック8を開
く都度ビール6を自動的に注出し供給することができ
る。このため、営業用に近い機能が安価に実現でき使用
しやすい。また、常時コック8が閉じていることによっ
て断熱容器1内が高い圧力状態に保たれるので、飲料中
に溶存する飽和炭酸量を多くすることができ、飲料がビ
ールや炭酸飲料などであっても炭酸が発散するのを防止
することもできる。特に、コック8にて断熱容器1内を
加圧状態に保つのに、断熱容器1がビール缶2のまわり
に形成する空間を加圧室にして加圧を行なうので、ビー
ル缶2が満杯であるかどうかに関係なく十分に大きな加
圧室を満足してコック8を開く都度自動注出するような
使用を長い時間継続して行なえる。
ま、常温のものでも氷11や氷入り冷水、冷水などの冷
熱源と共にビール缶2を収容して断熱容器1の断熱機能
によって効果的に保冷ができる。従って、コック8を持
った実施例1、2などで長い時間掛けてビール6が供給
できるようにするような場合に特に有効である。もっと
も、酒、お茶、コーヒなどで暖めて飲むような場合、暖
めたものをそのまま収容して、また常温でも蓄熱材や発
熱触媒などの熱源とともに収容することにより保温する
ことができる。
収容して加圧できる程度のものでよいので大型化なもの
にならず、手軽に繰り返し使用することができ家庭など
で個人的に利用するのに好適である。また、ビール缶2
が外にでないので体裁がよくホームバー的な雰囲気を作
り出すのに好適である。
サーバとしては、実施例3、4にて共通しているよう
に、基本的に、ビール缶2を出し入れできるように収容
して密閉し保温または保冷する断熱容器1と、この断熱
容器1内を加圧するポンプ3と、前記断熱容器1に収容
されるビール缶2内にその飲み口4を通じて一端が臨
み、他端が断熱容器1外に臨んで前記断熱容器1内の加
圧が飲み口4を通じて及ぶビール缶2内のビール6を外
部に導き注出する飲料供給路5と、を備えたもので足
り、飲料供給路5がコック8を持たないより簡易で安価
なものとして提供することができ、ポンプ3を操作して
断熱容器1内を加圧する都度、断熱容器1に収容され保
温、保冷されている飲料容器内の飲料を飲料容器の開封
口を通じて加圧が及ぶことにより、飲料容器内からその
開封口を経て断熱容器1外に臨んでいる飲料供給路5を
通じて外部に押し出して注出し供給することができる。
しかし、実施例1、2に示すように飲料供給路5の他端
側に設けられたコック8を備えるのが前記のように好都
合である。
と、断熱容器1が、ビール缶2を出し入れできるように
収容して密閉し保温または保冷する容器本体12および
その蓋13とからなり、ポンプ3および飲料供給路5が
蓋に設けられ、ポンプ3の操作部14が蓋13の天面1
3aに位置して上下操作または押し下げ操作されるよう
にしている。これにより、特に、断熱容器1が容器本体
12とその蓋13とで構成されて、蓋13を開くことに
よって蓋13にあるポンプ3や飲料供給路5の影響なし
にビール缶2を容器本体12に簡単に出し入れすること
ができるし、蓋13を閉じることによって断熱容器1を
前記加圧ができる密閉状態に容易にすることができる
し、加圧は蓋13の天面13aに位置している操作部1
4を断熱容器1の頂部にて安定に上下動ないしは押し下
げの操作して容易に行なえる。しかも、蓋13を閉じる
手順上で飲料供給路5の一端を前記容器本体12に収容
しているビール缶2の飲み口4に図1、図3に示すよう
に差し込んで加圧されるビール6を外部に導き出せるよ
うにするので、飲料供給路5の一端をビール缶2内に臨
ませるのに特別な操作が不要で使用しやすいものとな
る。
位置にて容器本体12内に垂下するようにしている。こ
れにより、ビール缶2が図6に示すようなプルトップ1
7によって切り開く飲み口4を持った缶であって、開封
した飲み口4がビール缶2の鏡板2aの片側に偏ってい
るのに関連して、飲料供給路5の一端を飲み口4からビ
ール缶2内に差し込みながら蓋13を閉じるのに、ビー
ル缶2の飲み口4側が図1に示すようにコック8側に向
くように自然位置決めされるようになるので、飲料供給
路5がコック8側に偏った位置にて垂下する短いものに
て難なくビール6を注出し供給することができる。同時
に、ビール缶2は断熱容器1内のコック8側近くに位置
することになるので、その胴径の大きさによっては断熱
容器1の反対の側に熱源や冷熱源を入れて保温や保冷な
どすることができる。保冷は氷水を入れるのが効果的
で、ビール缶2を交換するような場合に邪魔にならない
利点がある。氷だけを用いるようなときは、図6に示す
ような容器16に入れて収容すると、飲料容器を交換す
るのにバラの氷が広がって邪魔になるのを防止すること
ができる。
ル缶2を図1に示すようにコック8側に偏った位置に位
置決めして受け入れる容器ホルダ21を設けると、前記
のような位置決めがより戸惑いや間違いなく行なわれ
る。図1に示す容器ホルダ21は樹脂成形品であって位
置決めのための凹部21aを1つ持ち着脱できるように
している。これによって、容量が異なるビール缶2に対
してはそれに合ったものと取り替えることにより対応す
ることができるし、丸洗いに便利である。もっとも、図
6に示すように大きさの違う複数の凹部21aを持った
容器ホルダ21を用い、使用するビール缶2に対応する
サイズの凹部21aがコック8側になるよう向きを変え
て用いるようにしている。使用しない凹部21aは前記
氷の容器16を嵌め込んで使用するようにしてもよい。
なお、凹部21aは容器本体12の底部内面に形成して
もよいし、これと容器ホルダ21と併用することもでき
る。
り内側の飲料供給路5との接続部20がコック8とポン
プ3との間に位置している。これにより、接続部20が
単独で、ないしはその直ぐ下に設けられる飲料供給路5
の引き回し部5aなど付帯構造部を含めて、ポンプ3と
横並びで断熱容器1内に位置することになり、それらが
縦並びになる場合よりも断熱容器1をかさ低くしなが
ら、これら接続部20およびポンプ3の配置部まわりの
空間もビール缶2内を加圧するための加圧室22に有効
利用してその容量を大きく蓄圧容量の高いものとし、ビ
ール6が注出できる有効加圧状態を長引かせることがで
きる。
14の最下位置以下に位置している。これにより、断熱
容器1の頂部で操作部14を上下動ないしは押し下げ操
作を行なうのに、最下位置まで操作した手がコック8に
当たって、コック8が加圧操作時に不用意に開かれてし
まうようなことを防止することができる。操作部14は
また、コック8が位置する側とは逆の方向に向く指掛け
部14aを持っている。これにより、サーバを使用する
のに通常、断熱容器1のコック8を持っている側と向き
合うことになるが、この位置関係にて操作部14を操作
するのに操作部14の上に載せた手の指先を下向きに折
り曲げて引っ掛けると、操作部14を上下操作するのに
好都合である。指掛け部14aが操作部14の最下位置
で蓋13の天面13aとの間に隙間Sがあると、操作部
14を上下動操作するのに指掛け部14aに掛けた指先
が指掛け部14aと蓋13の天面13aとの間で詰めて
しまうようなことを防止することができる。このため
に、蓋13の天面13aの一部は操作部14を最下位置
に受け止めてそれ以上の操作を規制しながら、指掛け部
14aと対向する部分では一段低くなって指掛け部14
aとの間に上記隙間Sが生じるようにしている。
真空二重容器30を備えており、ステンレス鋼を用いた
金属製であって、軽量かつかさ低いもので断熱効果の高
いものとすることができる。実施例1では特に金属製の
真空二重容器30の口部と無理嵌め部31を持って結合
した樹脂製の肩リング32と、真空二重容器30を収容
した樹脂製の外装ケース33とをねじ合わせ部34また
は無理嵌め部にて結合することにより、前記容器本体1
2を形成している。蓋13は樹脂製の外蓋35とその内
側に保温空間36を残して位置する内蓋37でポンプ3
および飲料供給路5を持って構成し、外蓋35の下向き
な下端35aと内蓋37の下端にある外向きのフランジ
37aとの間に樹脂製の回転リング38の上端の内向き
のフランジ38aを回転できるように挟み込んで保持し
ている。回転リング38は前記肩リング32の外周に嵌
り合って、互いの連続した、または不連続なヘリコイド
凸条32c、38cどうしの少しの回動を伴うねじ合わ
せや係合によって容器本体12に対し双方が突き当たる
状態まで容器本体12側に引き付けて分離可能なように
結合できるようにしている。フランジ37aにはシール
パッキング39が装着され、前記結合状態でこのシール
パッキング39が肩リング32の上端に圧着されて容器
本体12および蓋13が構成する断熱容器1内を密閉す
ることができる。なお、シールパッキング39は肩リン
グ32の側に装着してもよい。
結合は、蓋13を容器本体12に被せながら、容器本体
12に収容しているビール缶2の飲み口4に飲料供給路
5の一端を差し込んでいって肩リング32に近づけ、回
転リング38、肩リング32どうしのヘリコイド凸条3
2c、38cをねじ合わせまたは係合させて行なうが、
前記飲料供給路5をビール缶2の飲み口4に差し込む関
係で、前記結合に際して蓋13が回動するとビール缶2
とこれに差し込んでいる飲料供給路5との位置関係がね
じれて飲料供給路5が浮き上がりビール6の全量を注出
できないようなことが生じかねない。
には、蓋13を片手で把持して回り止めして容器本体1
2に押し付けながら、回転リング38を回動させて前記
の肩リング32とのねじ合わせないしは係合を行なわせ
る。これによって、上記のようにビール缶2とそれに差
し込んだ飲料供給路5との位置関係にひねりが生じるよ
うなことを防止することができる。
3の装着、結合において、過剰な結合は損傷や取り外し
の困難を招いたりするし、結合不良や不足があると加圧
やビール6中の炭酸の漏れが生じるので、これも問題で
ある。そこで、適正な結合が達成できるように、前記蓋
13のねじ合わせや係合が開始する位置が一定するよう
にヘリコイド凸条32c、38cを設計しておくととも
に、この位置から所定の結合が達成される回動位置にて
肩リング32および回転リング38上のつまみ32b、
38bの双方が上下に一致するようにしておく、これに
より、過不足ない結合が行なわれる。もっとも、結合の
最終位置で、蓋13側の一部が容器本体12側の一部に
当たってそれ以上結合操作できないようにすることもで
きる。そのような当たりはヘリコイド凸条32c、38
cのねじ合わせや係合の最終端部に設けておけばよい。
しかし、肩リング32や回転リング38の外周部どうし
に設けて当たりが外観できるようにしてもよい。つまみ
32b、38bは容器本体12や蓋13を単体で取り扱
うときの把持部として便利であるし、それらを片方の手
の2つの指でつまんで結合側に押動するようひねるなど
して前記結合操作に利用することもできる。また、蓋1
3を回動して結合する動作に対しビール缶2が従動また
は供回りするようにすれば、上記のような回転リング3
8は不要となる。蓋13を取り外すには回転リング38
を前記とは逆向きに回転させて、ヘリコイド凸条32
c、38cどうしのねじ合わせや係合を外せばよいが、
断熱容器1内が加圧状態であると、前記ねじ合わせ部や
係合部にその圧力による圧着が生じていて回しにくいの
で、これがかえって、圧力を開放しないで蓋13を取り
外さない安全対策に利用することができる。圧力の開放
はコック8を開ければよいが、ビール6の注出に関わら
ない系統の弁を設けるか安全弁44を操作できるように
するかして対応することもできる。もっとも感圧部材に
より圧力が開放されるまで自動的に回転リング38の回
転を阻止しておくようにもできる。
のシリンダ41内に外蓋35の外部からピストン42を
挿入して構成し、ピストン42をこれに連結した前記操
作部14により上下動操作することにより、その下動操
作の都度シリンダ41の底部の吐出孔43から断熱容器
1内に加圧空気が送り込まれ、断熱容器1内を適当な圧
力まで加圧しておけるようにしている。内蓋37の上部
には断熱容器1内が過剰な圧力になると開いて圧力を外
部に逃がす安全弁44が設けられており、使用の安全が
図れるようになっている。もっとも、安全弁44から圧
力が排出されるまで加圧するといったように、加圧停止
の目安にすることもできる。
円形、実施例では十字形をなして外蓋35を貫通して回
り止めされ、操作部14の向きが変化するようなことが
ないようにしている。コック8はビール6の泡の調節に
好適なものとしてあり、上向きのレバータイプの操作部
8aを有し、飲料供給路5の他端側を形成し、外蓋35
および内蓋37の双方に対し、ブッシュ46とナット4
7とによって取り付けられている。
または樹脂よりなる台座151に形成された凹部151
aに嵌め合わせて安定した状態で使用できるようにし、
台座151の今1つの凹部151bは断熱容器1におけ
るコック8の注出口8bの真下に対応しており、滴受け
48を着脱できるように嵌め合わせてある。
体が真空二重容器30であって、外装体を設けない分だ
けさらにかさ低く安価なものになる。ポンプ3はベロー
ズ51の伸縮を利用したもので、ベローズ51は復元ば
ね52により常に上動復帰されるため、押し下げ操作だ
けして断熱容器1内を加圧することができる。ベローズ
51は加圧に耐えやすいようにまわりを金属線53など
でバックアップするのが好適である。蓋13はポンプ3
および飲料供給路5を持った単体を容器本体12の肩リ
ング32の上端との着脱できる無理嵌め部54によって
着脱できるように装着してある。
が胴部内径よりも径の小さな口30aを持った保温に有
利な形状のものを採用しており、ベローズ51によるポ
ンプ3を内蔵した蓋13を肩リング32の後部にヒンジ
ピン61により容器本体12を開閉できるように軸支し
て設けられ、外部操作できるロック部材65により閉じ
位置に係止できるようにしてある。蓋13の内側に真空
二重容器30の口30aに着脱できるように嵌め合わせ
た栓62に飲料供給路5を設け、飲料供給路5の他端が
肩リング32の前部に張り出した張り出し部にある注液
パイプ63内に注出したビール6を流し込み供給するよ
うにしている。ポンプ3は栓62に設けられた加圧通路
64を通じて断熱容器1内を加圧する。なお、ビール缶
2は模式的に示してあり、口30aよりも径が大きくな
っているが、実際はそのような寸法関係になるようなこ
とはない。
と同様な容器本体12の肩リング32の上端に着脱でき
る無理嵌め部71にて着脱できるように装着される樹脂
製の平らな1枚構造をなし、それの上面にベローズ51
によるポンプ3を直付けして露出したままとしてあり、
一部に飲料供給路5を貫通させて保持するようにしてい
る。構造が最も簡単で最も安価に本発明が実現する。
市販されているビール缶2の最大のサイズのものが収容
して使用できる大きさにしておくと、どのようなサイズ
のもにも適用できるし、複数入るサイズのものは複数入
れておける。この場合、使用するものを開封順次に開封
するようにできる。
ように、断熱容器に開封した飲料容器を出し入れできる
ように収容して密閉し、断熱容器内を加圧してそれが収
容した飲料容器にその開封口を通じて及ぶようにするの
で、飲料容器がアルミニウム製の缶など変形しやすい不
安定なものであってもその中の飲料を確実に加圧するこ
とができ、飲料容器内からその開封口を経て断熱容器の
外部に至る飲料供給路を通じて飲料容器内の飲料を前記
加圧により押し出して注出し供給することができ、安価
に実現するとともに使用に安全であり、ランニングコス
トも掛からないので、家庭などで個人的に用いるのに好
適である。しかも、飲料が暖められ、冷やされたもので
あればそのまま、常温のものでも蓄熱材や発熱触媒など
の熱源、あるいは氷入り冷水などの冷熱源と共に収容し
て断熱容器の断熱機能によって効果的に保温や保冷が長
時間効率よくできるし、断熱容器は基本的に飲料容器を
収容して加圧できる程度のものでよいので大型化なもの
にならず、手軽に繰り返し使用することができ家庭など
で個人的に利用するのに好適である。また、飲料容器が
外にでないので体裁がよくホームバー的な雰囲気を作り
出すのに好適である。
圧に応じて飲料を供給するものであってもよいし、注出
コックにより常時閉じて前記加圧状態を保持しておき、
注出コックが開かれる都度、飲料容器内の飲料を前記加
圧状態によって注出するようにもできる。コックにて断
熱容器内を加圧状態に保つのに、断熱容器が飲料容器ま
わりに形成する空間を加圧室にして加圧を行なうので、
飲料容器が満杯であっても十分に大きな加圧室を満足し
てコックを開く都度自動注出するような使用を長い時間
継続して行なえる。
それに用いる飲料サーバを示す断面図である。
それに用いる飲料サーバを示す断面図である。
それに用いる飲料サーバを示す断面図である。
それに用いる飲料サーバを示す断面図である。
および氷の容器との関係を示す斜視図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 断熱容器内に開封した飲料容器を出し入
れできるように収容して密閉し保温または保冷状態と
し、密閉した断熱容器内を外部から操作するポンプによ
って加圧してこの加圧を飲料容器内の飲料にもその開封
口を通じて及ばせ、飲料容器内からその開封口を経て断
熱容器の外部に至る飲料供給路を通じ飲料容器内の飲料
を前記加圧により押し出して注出し供給することを特徴
とする飲料供給方法。 - 【請求項2】 飲料供給路は常時開いており、ポンプの
加圧に応じて飲料を供給する請求項1に記載の飲料供給
方法。 - 【請求項3】 飲料供給路は注出コックにより常時閉じ
て前記加圧状態を保持しておき、注出コックが開かれる
都度、飲料容器内の飲料を前記加圧状態によって注出す
る請求項1に記載の飲料供給方法。 - 【請求項4】 飲料容器を出し入れできるように収容し
て密閉し保温または保冷する断熱容器と、この断熱容器
内を加圧するポンプと、前記断熱容器に収容される飲料
容器内にその開封口を通じて一端が臨み、他端が断熱容
器外に臨んで前記断熱容器内の加圧が開封口を通じて及
ぶ飲料容器内の飲料を外部に導き注出する飲料供給路
と、を備えたことを特徴とする飲料サーバ。 - 【請求項5】 飲料容器を出し入れできるように収容し
て密閉し保温または保冷する断熱容器と、この断熱容器
内を加圧するポンプと、前記断熱容器に収容される飲料
容器内にその開封口を通じて一端が臨み、他端が断熱容
器外に臨んで前記断熱容器内の加圧が開封口を通じて及
ぶ飲料容器内の飲料を外部に導き注出する飲料供給路
と、飲料供給路の断熱容器外に臨んだ他端に設けられて
その飲料供給路を開閉するコックと、を備えたことを特
徴とする飲料サーバ。 - 【請求項6】 飲料容器を出し入れできるように収容し
て密閉し保温または保冷する容器本体およびその蓋とか
らなる断熱容器と、蓋に設けられてこの蓋の天面に位置
した操作部の上下操作または押し下げ操作によって断熱
容器内を加圧するポンプと、蓋に設けられて前記断熱容
器に収容される飲料容器内にその開封口を通じて一端が
臨み、他端が前記蓋の側部から断熱容器外に臨んで前記
断熱容器内の加圧が開封口を通じて及ぶ飲料容器内の飲
料を外部に導き注出する飲料供給路と、飲料供給路の他
端をなして蓋の側部に設けられて飲料供給路を開閉する
コックと、を備えたことを特徴とする飲料サーバ。 - 【請求項7】 飲料供給路はコック側に偏った位置にて
容器本体内に垂下するようにしている請求項4〜6のい
ずれか1項に記載の飲料サーバ。 - 【請求項8】 容器本体は収容する飲料容器をコック側
に偏った位置に位置決めして受け入れる容器ホルダを持
っている請求項6、7のいずれか1項に記載の飲料サー
バ。 - 【請求項9】 コックとそれより内側の飲料供給路との
接続部はコックとポンプとの間に位置している請求項
7、8のいずれか1項に記載の飲料サーバ。 - 【請求項10】 コックは操作部の最下位置以下に位置
している請求項6〜9のいずれか1項に記載の飲料サー
バ。 - 【請求項11】 操作部はコックが位置する側とは逆の
方向に向く指掛け部を持っている請求項10に記載の飲
料サーバ。 - 【請求項12】 容器本体は真空二重容器である請求項
4〜11のいずれか1項に記載の飲料サーバ。
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