JP2002205637A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

Info

Publication number
JP2002205637A
JP2002205637A JP2001001479A JP2001001479A JP2002205637A JP 2002205637 A JP2002205637 A JP 2002205637A JP 2001001479 A JP2001001479 A JP 2001001479A JP 2001001479 A JP2001001479 A JP 2001001479A JP 2002205637 A JP2002205637 A JP 2002205637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
acceleration
deceleration
control device
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001001479A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Otsu
伸幸 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2001001479A priority Critical patent/JP2002205637A/ja
Publication of JP2002205637A publication Critical patent/JP2002205637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABS制御装置において、4輪が揃って実際
の車体速度よりも低下する制動操作を行った場面におい
て、ABS制御が不作動となって車輪のロック傾向が強
くなるのを抑え、制御品質を向上させること。 【解決手段】 アンチスキッド制御装置において、コン
トロールユニット12は、アンチスキッド制御が実行さ
れていないときに、加速度スイッチ14の出力がμ判断
値未満の低μ路における制動を示しているのに対し、車
輪速度に基づいて形成した車体減速度がμ判断値よりも
大きな同期判断値よりも大きな減速度を示している状態
が予め設定された同期判断時間を超えて継続したときに
4輪が実際の車輪速度よりも低下している4輪同期状態
であると判断して、4輪同期状態を解消する所定の4輪
同期解消制御を実行する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動時に車輪がロ
ックするのを防止するべくブレーキ液圧を制御するいわ
ゆるアンチスキッド制御(以下、ABS制御という)を
実行するアンチスキッド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アンチスキッド制御装置(以下、ABS
制御装置という)は、制動時に車輪ロックを防止して車
体挙動を安定させるようホイールシリンダ圧(制動液
圧)を制御するものである。このようなABS制御装置
は、一般に、車体速度と車輪速度の相対関係(いわゆる
スリップ率)に応じて、制動液圧を高める増圧制御、制
動液圧を減圧する減圧制御、制動液圧を一定に保つ保持
制御、制動液圧を徐々に高める緩増圧制御などを実行す
る構成となっている。ここで、従来、車体速度を求める
にあたり、4輪の車輪速度の例えば最大のものあるいは
上から2番目の値を疑似車体速度VIとして近似させて
算出するのが一般的である。ところが、この疑似車体速
度VIを求めるにあたって、ABS制御開始後は、車輪
が制動力によりロック傾向となっており、その車輪速度
が実際の車体速度Vcarよりも下回ることになるた
め、車輪速度のみに基づいて車体速度を求めることが困
難となるものであり、特に、ABS制御開始後から最初
の減圧制御までの間は、全ての車輪速度が実際の車体速
度よりも低下している可能性が高い。
【0003】そこで、ABS制御開始後の最初の減速度
を加速度スイッチあるいは加速度センサを用いて判断す
るようにしたものが知られている。なお、前記加速度ス
イッチは、揺動可能に取り付けられたアルミニウム材料
により扇状に形成された薄板にスリットを形成するとと
もに、この薄板を挟み込むように対向は位置された発光
ダイオードと受光素子とにより構成され、車両の加速度
に応じて薄板が揺動するのに応じて発光ダイオードの発
光出力がスリットにより遮断もしくは挿通されることを
受光素子により検出することにより所定の加速度以上と
未満とを検出することができ、かつ、薄板の剛性に基づ
いて、前記所定の加速度を任意に設定することができ
る。また、前記加速度センサは、上記薄板状あるいは球
状などの質量体の動きを、ひずみ抵抗などにより抵抗値
の変化として取り出して、センサに作用している加速
度、すなわち車体加速度を検出するようにしたものであ
る。したがって、ABS制御開始直後は、制動開始時の
疑似車体速度VIに対して、この加速度スイッチあるい
は加速度センサからの信号に基づいて判断された車体加
速度(車体減速度)に応じた変化を与えて疑似車体速度
VIを求めることができる。ちなみに、前者の加速度ス
イッチは、後者の加速度センサに比べて安価である。な
お、加速度スイッチや加速度センサは、その取付誤差や
検出誤差などを考慮して、ABS制御開始後の最初の車
体減速度は、加速度スイッチにより設定された減速度あ
るいは加速度センサの検出値よりも大きめにオフセット
させた減速度を用いて車体減速度を算出するようになっ
ている。これは、上記誤差などにより車体減速度が低く
設定されてしまうと、疑似車体速度VIおよび、これに
基づいて算出される減圧閾値λ1が高めに設定され留こ
とになるもので、この場合、減圧制御が実行される傾向
が強くなり、制動力不足となるおそれがある。これに対
して、上述のように減速度を大きめにオフセットさせる
と、疑似車体速度VIおよび減圧閾値λ1が、低めに形
成され、減圧制御が実行される傾向が弱くなり、制動力
を確実に得ることができるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、氷雪路など
の低μ路を走行しているときに制動操作を行う場合、運
転者は車輪がロックしないようにじわじわとブレーキペ
ダルを踏みがちである。ところが、このような軽い制動
操作を行った場合、上述のような従来のABS制御装置
において、特に、四輪駆動車にあっては、以下に述べる
ような問題が生じるおそれがあった。
【0005】すなわち、四輪駆動車にあっては、前後輪
が締結状態にあるため、4輪とも同時に減速する傾向に
ある。そこで、図8のタイムチャートに示すように、減
速度を検出する加速度スイッチの出力G_SWの出力が
低μ路を示すLo出力となる範囲で、運転者が軽くブレ
ーキを踏んでマスタシリンダ圧が比較的低圧状態で、ホ
イールシリンダ圧力がじわじわと上昇した場合、いずれ
の車輪も減速傾向が緩やかとなる。このような場合、4
輪とも同じ速度で減速するので、図8のタイムチャート
に示すように、車輪速度Vwに基づいて形成する疑似車
体速度VIも4輪の車輪速度Vwと同じになり、疑似車
体速度VIが実際の車体速度Vcarよりも低い値とな
り(下ずり)、かつ、減圧閾値λ1も疑似車体速度VI
と共に適正値よりも低い値となり(下ずり)、ABS制
御による減圧制御が開始されずに、これらの値VI,λ
1が下ずって、車輪のロック傾向が強くなるおそれがあ
る。このように、4輪が同期して車輪速度が低下する状
態を、本明細書では、「4輪同期モード」と称する。ま
た、上記の問題は四輪駆動車において顕著であるが、2
輪駆動車においても発生することがある。
【0006】本発明は、上述の従来の問題に着目してな
されたもので、ABS制御装置において、4輪が揃って
実際の車体速度よりも低下する制動操作を行った場面に
おいて、ABS制御が不作動となって車輪のロック傾向
が強くなるのを抑え、制御品質を向上させることを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明は、車輪速度を検出する車輪速度検出手段(1
3)と、車体の減速度に応じ、少なくとも所定未満の減
速度が生じているときと所定以上の減速度が生じている
ときで出力状態が異なる加速度検出手段(14)と、制
動液圧を減圧および増圧可能な制動液圧調整手段(1
1)と、車輪速度に基づいて形成した疑似車体速度およ
び車輪速度または減速度に基づいて各車輪のロック傾向
を判定し、車輪のロック防止を図るべく制動液圧調整手
段(11)により減圧制御および増圧制御を行って制動
液圧を最適に制御するアンチスキッド制御を実行するア
ンチスキッド制御手段(12)と、を備えたアンチスキ
ッド制御装置において、前記アンチスキッド制御手段
(12)には、アンチスキッド制御が実行されていない
ときに、加速度検出手段(14)が低摩擦係数路におけ
る制動を示す所定のμ判断値未満の減速度を示している
のに対し、車輪減速度あるいは車輪速度に基づいて形成
した車体減速度が前記μ判断値よりも大きな所定の同期
判断値よりも大きな減速度を示している状態が予め設定
された同期判断時間を超えて継続したときに4輪が実際
の車輪速度よりも低下している4輪同期状態であると判
断して、前記4輪同期状態を解消する所定の4輪同期解
消制御を実行することを特徴とする手段とした。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のアンチスキッド制御装置において、前記同期判
断時間が、50msec〜500msecの範囲の値で
あることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明
は、請求項1または2に記載のアンチスキッド制御装置
において、前記4輪同期解消制御は、少なくとも1輪に
対して減圧制御を実行することを特徴とする。このよう
に少なくとも1輪に対して減圧を行う場合、減圧対象輪
は、二輪駆動車にあっては、従動輪の1輪とするのが好
ましい。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3に記載のアンチスキッド制御装置において、前
記4輪同期解消制御の終了条件は、車輪速度が実際の車
体速度に復帰できる所定の強制減圧時間だけ減圧制御が
実行されたことであることを特徴とする。また、請求項
5に記載の発明は、請求項4に記載のアンチスキッド制
御装置において、前記強制減圧時間は、10msec〜
500msecの範囲内の時間であることを特徴とす
る。また、請求項6に記載の発明は、請求項4または5
に記載のアンチスキッド制御装置において、前記4輪同
期解消制御の終了条件が、車輪加速度が予め設定された
所定の復帰加速度を超えたときであることを特徴とす
る。また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の
アンチスキッド制御装置において、前記所定の復帰加速
度が0.3〜1.0gの範囲内の値であることを特徴と
する。
【0010】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7に記載のアンチスキッド制御装置において、四
輪駆動車に適用されていることを特徴とする。また、請
求項9に記載の発明は、請求項1ないし8に記載のアン
チスキッド制御装置において、前記加速度検出手段が、
低摩擦係数路面制動を示す所定未満の減速度が生じてい
るときと、高摩擦係数路面制動を示す所定以上の減速度
が生じているときで出力状態が異なる加速度スイッチで
あることを特徴とする。また、請求項10に記載の発明
は、請求項1ないし8に記載のアンチスキッド制御装置
において、前記加速度検出手段が、車体に発生する加速
度の大きさに応じて出力信号のレベルが変化する加速度
センサであることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】本発明では、運転者が凍結路
などの低μ路を走行しているときに、じわじわと制動操
作を行って、ABS制御が実行されない範囲で、4輪が
揃って実際の車体速度よりも低下したときには、以下の
ように作動する。すなわち、このように低μ路において
制動を行ったときには、車体の減速度は小さく、加速度
検出手段は、低μ路における制動を示す所定のμ判断値
未満の減速度を検出する。すなわち、請求項9に記載の
加速度スイッチにあっては、その出力状態がHiかLo
かに応じて、低μ路か高μ路かを判断することができ
る。また、請求項10に記載の加速度センサにあって
は、その出力信号の大きさに基づいて低μ路か高μ路か
を判断することができる。それに対して、4輪の車輪速
度が、ABS制御が実行されない範囲で、実際の車体速
度よりも低下した上述の状態にあっては、これらの車輪
速度に基づいて形成した車体減速度が前記μ判断値より
も大きな(加速度としては小さな)所定の同期判断値よ
りも大きな減速度を示し、この状態が、同期判断時間を
超えて継続したときは、「4輪同期状態」と判断する。
そして、この「4輪同期状態」と判断したときには、所
定の4輪同期解消制御を実行し、4輪同期状態を解消さ
せる。この4輪同期状態の解消により、疑似車体速度お
よび減圧閾値が、適正値よりも下ずることで減圧制御が
成されなくなるのを解消できる。よって、必要に応じて
ABS制御が実行されて車輪ロックが発生するのを防止
することができ、これにより制御品質の向上を図ること
ができるという効果が得られる。
【0012】請求項2に記載の発明にあっては、「4輪
同期状態」を判断する同期判断時間が50〜500ms
ecの範囲の時間となっていて、車輪のスリップ状態が
過大となるおそれのある状態が長く維持されることがな
い。
【0013】請求項3に記載の発明にあっては、4輪同
期解消制御は、少なくとも1輪に対して減圧制御を実行
することであり、この場合も、少なくとも一輪の車輪速
度が実際の車体速度に復帰することで、疑似車体速度な
らびに減圧閾値を適正値とすることができる。
【0014】請求項4に記載の発明にあっては、4輪同
期解消制御において所定の強制減圧時間だけ減圧制御が
実行されると、車輪速度が実際の車体速度に確実に復帰
されることから、4輪同期解消制御を終了する。なお、
この強制減圧時間は、請求項5に記載の発明のように、
10msec〜500msecの範囲内の時間であっ
て、タイヤを含む車両諸元により適正値が異なる。ま
た、請求項6および7に記載の発明にあっては、上述の
ように強制減圧時間が経過するか、あるいは、車輪加速
度が予め設定された所定の復帰加速度(請求項7に記載
の発明では、復帰加速度=0.3〜1.0gの範囲内の
値である)を超えるかしたときには、4輪同期解消制御
を終了する。すなわち、車輪加速度が復帰加速度を超え
た場には、車輪速度が確実に実際の車体速度に復帰する
ものであり、この場合、車輪速度が実際の車体速度に復
帰する前に、実際の車体速度に復帰することを確実に知
ることができ、減圧時間を必要最小限にすることができ
る。
【0015】四輪駆動車にあっては、低μ路における制
動時に、上述のように4輪が同期してABS制御が実行
されない範囲で、実際の車体速よりも低下(下ずる)4
輪同期状態となることが二輪駆動車よりも生じやすい。
そこで、請求項8に記載の発明は、四輪駆動車に適用す
ることにより、この4輪同期による減圧不足をより有効
に解決することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態)この実施の形態のABS制御装置は、特
許請求の範囲の全請求項に記載の発明のうち、請求項1
0に記載の発明を除く発明に対応したものであり、四輪
駆動車に搭載されている。図2は実施の形態のABS制
御装置の要部を示す油圧回路図である。図中1はマスタ
シリンダである。このマスタシリンダ1は、運転者が図
外のブレーキペダルを操作することにより液圧を発生す
るよう構成されている。
【0017】前記マスタシリンダ1は、ブレーキ配管2
を介してホイールシリンダ3に接続されている。そし
て、ブレーキ配管2の途中には、ブレーキ配管2の上流
(マスタシリンダ1側)と下流(ホイールシリンダ3
側)とを連通させる増圧状態と、ホイールシリンダ3の
ブレーキ液をドレン回路4に逃がす減圧状態と、ブレー
キ配管2を遮断してホイールシリンダ3のブレーキ液圧
を保持する保持状態とに切替可能な制御弁5が設けられ
ている。すなわち、ホイールシリンダ2の液圧は、制御
弁5の切り替えに基づいて任意に制御可能である。な
お、この制御弁5は、ブレーキ配管2を連通状態と遮断
状態に切り替える増圧弁と、ドレン回路4を連通状態と
遮断状態とに切り替える減圧弁との2つの電磁弁で構成
することもできる。
【0018】また、前記ドレン回路4には、ブレーキ液
を貯留可能なリザーバ6が設けられている。そして、前
記リザーバ6とブレーキ配管2の前記制御弁5よりも上
流位置とを接続する還流回路8が設けられ、この還流回
路8には、前記リザーバ6に貯留されているブレーキ液
をブレーキ配管2に還流させるポンプ7が設けられてい
る。
【0019】上述した図2において一点鎖線で囲まれた
範囲の構成は、ブレーキユニット11として1つにまと
められている。図2では1つの車輪について構成を説明
しているが全体としては図1に示すように構成され、前
記ブレーキユニット11は、4つの車輪FR,FL,R
R,RLの各ホイールシリンダ3(図1においては図示
省略)のブレーキ液圧をそれぞれ制御することができる
よう構成されているものであり、このブレーキユニット
11は特許請求の範囲の制動液圧調整手段に相当する。
【0020】前記ブレーキユニット11の制御弁5およ
びポンプ7の作動は、コントロールユニット12により
制御される。このコントロールユニット12は、特許請
求の範囲のABS制御手段に相当するもので、入力手段
として、各車輪FR,FL,RR,RLの回転速度を検
出す車輪速度センサ13,13,13,13と、加速度
検出手段としての加速度スイッチ14とを備えている。
この車輪速度センサ13は、車輪の回転速度に応じて、
出力信号のパルスが変化する周知の構成のものが用いら
れている。また、前記加速度スイッチ14は、揺動可能
に設けられた例えばアルミニウムにより扇型形状に形成
された薄板にスリットを形成するとともに、この薄板を
挟み込むように対向配置された発光ダイオードと受光素
子(いわゆるフォトカプラ)により構成されたものが知
られている。そして、車両の加速度に応じて薄板が揺動
したときに、発光ダイオードの発光出力がスリットによ
り遮断もしくは挿通されたことを受光素子により検出
し、検出加速度が−0.2g〜−0.4gの範囲内の設
定値である−μ判断値よりも大きければ(減速度がμ判
断値よりも小さければ)低μ路を意味するLoを出力
し、検出加速度が−0.2g〜−0.4gの範囲内の前
記−μ判断値以下(減速度が前記μ判断値以上)であれ
ば高μ路を意味するHiを出力する構成となっている。
本実施の形態にあっては、μ判断値=0.2gとする。
【0021】次に、本実施の形態のABS制御について
説明する。図3および図4は制動時の車輪ロックを防止
すべく各輪に対してブレーキ液圧を制御するABS制御
の全体の流れを示しており、この制御を実行する部分が
ABS制御手段に相当する。
【0022】このABS制御は、10msecの制御サ
イクルで行うものであり、まず、ステップ101では、
10msec毎に発生する各車輪速度センサ13のセン
サパルス数と周期とからセンサ周波数を求め、車輪速度
Vwおよび車輪加速度△Vwを演算する。なお、以下の
説明あるいは図面において、符号VwやΔVwなどの後
に、FR,FL,RR,RL の符号を付けた場合は、
その車輪の車輪速度あるいは車輪加速度を示すものであ
る。また、符号xxは、上記FR,FL,RR,RL
のそれぞれを示すものである。ステップ102では、車
輪速度Vwに基づいて疑似車体速度VIを計算する。こ
の疑似車体速度VIの演算の詳細については後述する。
ステップ103では、加速度スイッチ14の出力および
疑似車体速度VIの変化率に基づき車体減速度VIKを
計算する。なお、この車体減速度VIKの求め方の一例
を簡単に説明すれば、ABS制御の1サイクル目、すな
わち、後述のABSカウンタが=0から=150に切り
替わった時点では、その時点における加速度スイッチ1
4の出力値に基づいて、出力がLoの場合は低μ路用の
設定値(例えば、0.6g)を用いるとともに、出力が
Hiの場合は高μ路用の設定値(例えば、1.3g)を
用い、それ以後は、ABS制御開始時点の車輪速度V0
と、車輪速度Vwが疑似車体速度VIに復帰した時点あ
るいはその復帰後車輪速度Vwが疑似車体速度VIから
低い側に離れる時点における車輪速度VPとの差を、こ
の変化に要した時間で割って演算するものである。ステ
ップ104では、減圧制御の開始判断閾値である減圧閾
値λ1を求める演算を行うが、その詳細については後述
する。
【0023】ステップ105では、車輪速度Vwが減圧
閾値λ1よりも低いか否か判定し、減圧閾値λ1よりも
低い場合には、図4のステップ118に進んで、ABS
タイマを150にセットする。すなわち、ABS制御
は、最長、ABSタイマASが150(すなわち、15
秒)をカウントしている間、実行されるものである。
【0024】また、ステップ105においてNOと判定
された場合(Vw≧λ1の場合)、ステップ106に進
んで車輪加速度△Vwが予め設定された保持閾値未満で
あるか否かを判定し、保持閾値よりも大きい場合には車
輪速度が復帰したとして図4のステップ107に進み、
一方、保持閾値未満の場合は図4のステップ121に進
んで保持制御(制御弁5を保持状態に切り替える)を行
う。
【0025】以下に説明する、ステップ107〜113
の判断および処理を行う部分が、特許請求の範囲の「4
輪同期状態」の判断を行う部分であり、また、ステップ
114〜117の判断に基づいてステップ119,12
1の処理を実行する部分が、4輪同期解消制御を実行す
る部分ならびにその終了判断を実行する部分に相当す
る。まず、ステップ107では、100msecの疑似
車体速度VIの変化率である疑似車体減速度VID10
0が0g以上と車輪速度Vwが0km/hのいずれかで
あるか否か判断し、YESの場合は、ステップ115に
進んで後述する同期判断カウンタTCNTを0とした
後、ステップ120に進んで増圧制御を行い、一方、ス
テップ107においてNOの場合はステップ108に進
む。すなわち、このステップ107では、明らかに制動
を行っていないと判断できる場合、および走行していな
いと判断できる場合には、ステップ108以降の「4輪
同期状態」に関する判断をキャンセルするものであり、
このキャンセル時にステップ115を経てステップ12
0において行う増圧制御とは、制御弁5を増圧ポジショ
ンとしてマスタシリンダ1とホイールシリンダ3とを連
通させた状態を形成するものである。
【0026】次に、ステップ108では、後述するAB
SタイマAS=0であるか否か、すなわち非ABS制御
中であるか否か判断し、AS=0すなわち非ABS制御
中であればステップ109に進み、NOすなわちAS≠
0の場合は「4輪同期判断」をキャンセルしてステップ
115に進む。次のステップ109では、加速度スイッ
チ14の出力G_SW=Loであるか否か判断し、G_
SW=0すなわち低μ路判断時には、ステップ110に
進み、G_SW≠0すなわち高μ路判断時には、ステッ
プ115に進む。
【0027】ステップ110では、強制減圧カウンタG
CNT≠0であるか否か判断し、YESの場合はステッ
プ116に進んで、強制減圧カウンタGCNTをデクリ
メント(減算)し、NOの場合はステップ111に進
む。なお、強制減圧カウンタGCNTは、強制減圧を実
行する時間を制御するカウンタであり、後述するがこの
強制減圧カウンタGCNT=0となるまで、減圧が実行
される。ステップ111では、疑似車体減速度VID1
00が−同期判断値である−0.3g未満であるか否か
判断し、VID<−0.3gの場合にはステップ112
に進んで同期判断カウンタTCNTをインクリメント
(加算)し、VID≧−0.3gの場合にはステップ1
15に進む。ちなみに、この同期判断値は、減速度とし
て見た場合に前記加速度スイッチ14の出力が切り替わ
る値であるμ判断値よりも大きく設定されているもので
あり、本実施の形態にあっては、μ判断値が0.2gで
あるから同期判断値を0.3gに設定しているが、例え
ば、μ判断値が0.3gであれば同期判断値もこの0.
3gよりも大きな値に設定する。
【0028】ステップ112に続くステップ113で
は、同期判断カウンタTCNTが予め設定された同期判
断時間である15を超えたか否か(すなわち、ステップ
107〜111を全て満足する状態となってから150
msecが経過したか否か)判断し、同期判断カウンタ
TCNT≧15の場合は、「4輪同期状態」であると判
断してステップ114に進んで強制減圧カウンタGCN
T=3としてステップ120に進む。また、ステップ1
13においてNOと判断された場合、すなわちTCNT
<15の場合には、何も処理することなくステップ12
0に進む。
【0029】次に、ステップ110においてYESと判
断されて進むステップ116および117は、ステップ
110を含んで、強制減圧制御ならびにその終了判断を
行っており、ステップ116では、強制減圧カウンタG
CNTを1だけ減算し、続くステップ117では、最新
の30msecにおける車輪速度Vwの変化である車輪
加速度△Vw30が予め設定された復帰加速度0.8g
を越えたか否か判断し、YESすなわち△Vw30>
0.8gの場合はステップ121に進み、NOすなわち
△Vw30≦0.8gの場合は、ステップ119に進
む。
【0030】ステップ119では、減圧制御を実行す
る。この減圧制御の際には、通常、ステップ105から
ステップ118においてAS=150として進む場合
は、ステップ105において車輪速度Vwが減圧閾値λ
1未満となった車輪についてのみ減圧を行うが、ステッ
プ117から強制減圧判断を行って進んだ場合には、予
め設定された1〜3輪あるいは4輪の減圧を行うもので
ある。この減圧制御は、要するに車輪速度Vwが疑似車
体速度VIに復帰するまで減圧を行うものであり、この
場合、液圧制御弁5を減圧状態とするとともに、車輪速
度Vwおよび車体減速度VIKに応じた所定の減圧時間
が経過するか、所定の車輪速度Vwの復帰状態が得られ
たら液圧制御弁5を保持状態とする制御を実行する。
【0031】ステップ120では、増圧制御を実行す
る。この増圧制御の際には、ホイールシリンダ圧をマス
タシリンダ圧に向けて上昇させるもので、この場合、液
圧制御弁5を増圧状態とするとともに、必要に応じてこ
の増圧状態とする時間を制限して増圧状態と保持状態と
を繰り返して徐々に増圧を行う緩増圧制御を実行する。
【0032】ステップ121では、保持制御を実行す
る。この場合、液圧制御弁5を保持状態とする。ステッ
プ122では、10msが経過したか否かを判定し、1
0msが経過したら、ステップ123に進んで、ABSタ
イマASをデクリメント(1だけ減算し)、さらに、ス
テップ123に進んで、ABSタイマASが0以下にな
ったか否か判定し、AS≦0すなわちABS制御の終了
時には、ステップ125に進んで、ABSタイマAS=
0とする処理を行う。すなわち、ABSタイマASは、
ABS制御において減圧制御が成されるまでは0にリセ
ットされていて、その後、減圧制御が実行されるときに
ABSタイマAS=150にセットされるとともに、1
回の制御流れを実行する度に150からカウントダウン
され、ABSタイマASが0以下になるとAS=0とし
てABS制御を終了するものである。
【0033】次に、ステップ102の疑似車体速度計算
の一例の詳細について図5のフローチャートにより説明
する。まず、ステップ201では、4輪の車輪速度Vw
のうちで最も高速の車輪速度を制御用車輪速度Vfsと
する。なお、制御用車輪速度Vfsは、4輪の車輪速度
Vwのうちで2番目に大きな値により形成するようにし
てもよい。次に、ステップ202において、疑似車体速
度VIの計算に使用する値zをz=2km/hに設定す
る。続くステップ203では、ABSタイマAS=0で
あるか否か、すなわち減圧が成される前か後かを判定
し、AS=0すなわちABS制御による減圧を実行する
前にはステップ204に進み、AS≠0すなわち減圧後
にはステップ206に進む。ABS制御の減圧を行う前
に進むステップ204では、制御用車輪速度Vfsを前
輪の車輪速度VwFR,VwFLのうちの大きい方の値
に設定し、続くステップ205において、z=0.15
km/hとする。
【0034】ステップ206では、制御用車輪速度Vf
sが、疑似車体速度VIよりも大きいか否か、すなわち
減圧後に車輪速度Vwが疑似車体速度VIに戻る復帰点
あるいはその後、車輪速度Vwが疑似車体速度VIから
再び離れる離反点を越えたか否か判定し、Vfs>VI
のすなわち復帰点あるいは離反点を越えた場合は、ステ
ップ207に進んで、VI=VI+zとし、一方、Vf
s≦VIすなわち復帰点あるいは離反点に至る前の場
合、ステップ208に進んで、VI=VI−(VIK+
0.3g)×kとする。また、ステップ207は制御用
車輪速度Vfsが疑似車体速度VIよりも極端に大きな
値をとった場合のリミッタとしての機能を果たしてい
る。なお、k=(0.353km/h)/gとする。
【0035】次に、図3のステップ104の減圧閾値演
算処理の一例について図6のフローチャートにより説明
する。まず、ステップ401にて車体減速度VIKが所
定値0.4gよりも大きいか否か判定する。これは、路
面μを判定しているものであり、YESの場合、高μ路
であるとしてステップ402に進んでx2=8km/h
に設定する。一方、NOすなわち低μ路と判断した場
合、ステップ403に進んでx2=4km/hに設定す
る。そして、続くステップ404にあっては、減圧閾値
λ1を、λ1=VI×0.95−x2の式により算出す
る。したがって、減圧閾値λ1は、高μ路の場合、低μ
路の場合よりも疑似車体速度VIに対する差が大きな値
(深い値)となる。
【0036】次に、実施の形態の作動を、図7のタイム
チャートにより説明する。図7は、低μ路において、運
転者がじわじわと制動操作を行って、「4輪同期モー
ド」が発生した場合の一例を示している。すなわち、氷
雪路のような低μ路において、図7のt1で示す時点か
ら運転者がじわじわと制動を行い、ホイールシリンダ圧
W/Cがじわじわと上昇した結果、四輪駆動車では前後
輪が拘束されていることから、全輪の車輪速度Vwが実
際の車体速度Vcarよりも同期して低下し(これを下
ずりと称する)、これに伴って車輪速度Vwに基づいて
形成する疑似車体速度VIも実際の車体速度Vcarよ
りも低下するとともに、この疑似車体速度VIに基づい
て形成する減圧閾値λ1も最適値よりも低下した場合を
示している。
【0037】この時、低μ路における制動であるため、
実際の車体減速度は低く、加速度スイッチ14の出力
は、Loとなっている。それに対して、疑似車体速度V
Iの変化に基づいて形成された車体減速度VID100
は、車輪速度Vwおよび疑似車体速度VIが図示のよう
に同期して実際の車体速度Vcarよりも低下したこと
により、同期判断値−0.3gよりも低くなる。このた
め、図3,4のフローチャートにおいて、ステップ10
5〜111まで順に進む流れとなり、ステップ112に
おいて同期判断カウンタTCNTの加算が実行される。
そして、図示のように同期判断カウンタTCNTのカウ
ント値が同期判断時間15(150msec)を超える
と、ステップ113→114の流れとなって強制減圧カ
ウンタGCNT=3にセットされ、次回の制御タイミン
グ(図においてt2で示す時点)においてステップ11
0→116→117→119の流れとなって強制減圧処
理が実行される。また、この強制減圧処理は、強制減圧
カウンタGCNTが減算されて=0となる(これは、強
制減圧が30msec実行されたことを示す)か、車輪
速度Vwが復帰する加速度△Vw30が、予め設定され
た復帰加速度0.8gを超えて、ステップ117→12
1の流れとなって保持制御が成されるかすると終了す
る。なお、強制減圧カウンタGCNTを残して保持制御
に進んだ場合、この時点で強制減圧カウンタGCNT
は、0にリセットされるものとする。
【0038】このように、強制減圧が実行される結果、
4輪のうちの少なくとも1輪の車輪速度Vwが実際の車
体速度Vcarに向けて復帰し、これに伴って、疑似車
体速度VIが実際の車体速度Vcarに復帰し、さら
に、減圧閾値λ1も実際の車体速度Vcarに応じた最
適値まで上昇することになる。したがって、車輪速度V
wが、減圧閾値λ1よりも低下したときには(図中t3
で示す時)、減圧制御が実行され、車輪のロックが防止
される。ちなみに、本実施の形態にあっては、疑似車体
速度VIKを求めるにあたり、最大の車輪速度maxV
wを基準としているため、1輪を減圧すれば、この車輪
速度Vwが復帰することで、疑似車体速度VIKも実際
の車体速度Vcarに復帰する。なお、4輪駆動車にあ
っては、通常は、左右輪の間にディファレンシャが設け
られているため、1輪の減圧を行えば、その車輪速度は
車体速度に復帰するものである。また、疑似車体速度V
IKを形成する基準となる車輪速度を2番目に高い車輪
速度Vwに基づいて形成する場合には、強制減圧は、2
輪以上に対して実行する。また、2輪駆動車にあって
は、従動輪に対して強制減圧を実行するようにすること
が好ましい。
【0039】このように本発明では、低μ路において、
じわじわと制動を行ったときに、ABS制御が実行され
ない範囲で、4輪の車輪速度Vwが同期して実際の車体
速度Vcarよりも徐々に低下する「下ずり」現象が生
じたときに、この4輪同期状態を検出して1〜4輪のホ
イールシリンダ圧の強制減圧を行い、上記「下ずり」現
象を解消して、車輪速度Vw,疑似車体速度VIを実際
の車体速度Vcarまで復帰させるとともに、減圧閾値
λ1を適正値に復帰させることができる。したがって、
上記「下ずり」によりABS制御の減圧が実行されない
ことによって車輪のロック傾向が強くなる不具合を解消
することができ、従来と比較して制御品質を向上させる
ことができるという効果が得られる。
【0040】以上、図面により実施の形態について説明
してきたが、本発明は、この実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、実施の形態では、強制減圧の終了
は、予め設定された強制減圧時間(実施の形態では、3
0ms)が経過するか、復帰車輪加速度ΔVw30が予
め設定された復帰加速度(0.8g)を超えるか、した
時点で終了する構成としたが、上記強制減圧時間のみに
基づいて終了を判断する構成としてもよい。また、実施
の形態では、四輪駆動車に適用した例を示した。この四
輪駆動車にあっては、上述の4輪同期状態が発生しやす
いもので、本発明を適用する効果が顕著に得られるもの
であるが、二輪駆動車に適用することができ、この場
合、強制減圧は、従動輪の少なくとも1輪について行う
ようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のアンチスキッド制御装置の全体図
である。
【図2】実施の形態の要部を示す油圧回路図である。
【図3】実施の形態におけるABS制御の流れを示すフ
ローチャートである。
【図4】実施の形態におけるABS制御の流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】実施の形態における疑似車体速度計算の流れを
示すフローチャートである。
【図6】実施の形態の減圧閾値演算の流れを示すフロー
チャートである。
【図7】実施の形態の作動例を示すタイムチャートであ
る。
【図8】従来技術の作動を説明するタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 ブレーキ配管 3 ホイールシリンダ 4 ドレン回路 5 切替弁 6 リザーバ 7 ポンプ 8 還流回路 11 ブレーキユニット 12 コントロールユニット 13 車輪速度センサ 14 加速度スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪速度を検出する車輪速度検出手段
    と、 車体の減速度に応じ、少なくとも所定未満の減速度が生
    じているときと所定以上の減速度が生じているときで出
    力状態が異なる加速度検出手段と、 制動液圧を減圧および増圧可能な制動液圧調整手段と、 車輪速度に基づいて形成した疑似車体速度および車輪速
    度または減速度に基づいて各車輪のロック傾向を判定
    し、車輪のロック防止を図るべく制動液圧調整手段によ
    り減圧制御および増圧制御を行って制動液圧を最適に制
    御するアンチスキッド制御を実行するアンチスキッド制
    御手段と、を備えたアンチスキッド制御装置において、 前記アンチスキッド制御手段には、アンチスキッド制御
    が実行されていないときに、加速度検出手段が低摩擦係
    数路における制動を示す所定のμ判断値未満の減速度を
    示しているのに対し、車輪減速度あるいは車輪速度に基
    づいて形成した車体減速度が前記μ判断値よりも大きな
    所定の同期判断値よりも大きな減速度を示している状態
    が予め設定された同期判断時間を超えて継続したときに
    4輪が実際の車輪速度よりも低下している4輪同期状態
    であると判断して、前記4輪同期状態を解消する所定の
    4輪同期解消制御を実行することを特徴とするアンチス
    キッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記同期判断時間が、50msec〜5
    00msecの範囲の値であることを特徴とする請求項
    1に記載のアンチスキッド制御装置。
  3. 【請求項3】 前記4輪同期解消制御は、少なくとも1
    輪に対して減圧制御を実行することである請求項1また
    は2に記載のアンチスキッド制御装置。
  4. 【請求項4】 前記4輪同期解消制御の終了条件は、車
    輪速度が実際の車体速度に復帰できる所定の強制減圧時
    間だけ減圧制御が実行されたことであることを特徴とす
    る請求項1ないし3に記載のアンチスキッド制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のアンチスキッド制御装
    置において、 前記強制減圧時間は、10msec〜500msecの
    範囲内の時間であることを特徴とするアンチスキッド制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のアンチスキッ
    ド制御装置において、 前記4輪同期解消制御の終了条件が、車輪加速度が予め
    設定された所定の復帰加速度を超えたときであることを
    特徴とするアンチスキッド制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のアンチスキッド制御装
    置において、 前記所定の復帰加速度が0.3〜1.0gの範囲内の値
    であることを特徴とするアンチスキッド制御装置。
  8. 【請求項8】 四輪駆動車に適用されていることを特徴
    とする請求項1ないし7に記載のアンチスキッド制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記加速度検出手段が、低摩擦係数路面
    制動を示す所定未満の減速度が生じているときと、高摩
    擦係数路面制動を示す所定以上の減速度が生じていると
    きで出力状態が異なる加速度スイッチであることを特徴
    とする請求項1ないし8に記載のアンチスキッド制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記加速度検出手段が、車体に発生す
    る加速度の大きさに応じて出力信号のレベルが変化する
    加速度センサであることを特徴とする請求項1ないし8
    に記載のアンチスキッド制御装置。
JP2001001479A 2001-01-09 2001-01-09 アンチスキッド制御装置 Pending JP2002205637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001479A JP2002205637A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 アンチスキッド制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001479A JP2002205637A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 アンチスキッド制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002205637A true JP2002205637A (ja) 2002-07-23

Family

ID=18870114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001001479A Pending JP2002205637A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 アンチスキッド制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002205637A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145338A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Mitsubishi Motors Corp アンチロックブレーキ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145338A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Mitsubishi Motors Corp アンチロックブレーキ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3533420B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP3352497B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
EP0718167B1 (en) Antiskid controller
JPH0820323A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
US5498071A (en) Split anti-skid control apparatus
JPH101040A (ja) 後輪荷重抜け検出,抑制および後輪動的荷重推定装置
JP3235751B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP2002205637A (ja) アンチスキッド制御装置
JP3984419B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP4206277B2 (ja) 車両用ブレーキ制御装置
JPH0539020A (ja) 車両のアンチスキツドブレーキ装置
JP3792937B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP4015810B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JPH04293654A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3934857B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3666134B2 (ja) 路面摩擦判別装置
JPH058713A (ja) 車両のスリツプ制御装置
JP3938836B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3352498B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP2001071887A (ja) アンチスキッドブレーキ制御装置
JP3153545B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3988815B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3199198B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP2000095079A (ja) アンチスキッド制御装置
JP3029865B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20031225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041116

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20041217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050831

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061010

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070529